平成2 平成26年度事業計画 度事業計画 平成 26 年度は、コンベンションビューロー1 の体制を強化し、札幌の地域特性を活 かしたユニークベニュー2 やチームビルディング 3 等、MICE4 誘致メニューの開発 を進めるなど、より一層のMICE誘致を図る。 また、「一般財団法人さっぽろ健康スポーツ財団」との連携によるスポーツを通じ た市民交流や、函館の「一般財団法人北海道国際交流センター(HIF)」との連携 によるNGO支援など、他団体との新たな連携により活動の幅を広げ、効果的な事業 展開を図る。 1 コンベンションビューロー 2 ユニークベニュー 3 チームビルディング 4 MICE MICE4 を誘致する組織。札幌市では、札幌国際プラザがこの機能を担っている。 会議やパーティ等に使用する個性的・独創的な会場。 チームワークを高めるために行うゲームやアトラクション。 多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどの総称で、Meeting(会議・セミナー)、Incentive Tour(企業報酬・研修旅行)、Convention(大会・学会・国際会議)、Exhibition(イベント・展示会・見本 市)の頭文字を取った造語。 Ⅰ 多様な国際交流や国際協力の促進(国際交流・協力事業) 多様な国際交流や国際協力の促進(国際交流・協力事業) 〔111,217 千円〕 1 MICE推進事業 (参考:管理的経費を除く事業費(以下同じ)26,502 千円) 地域の経済振興や市民参加による交流を促進するため、産業界・学校・官公庁 と連携してMICEを推進する。 (1) 受入支援事業 自治体や地元企業とともに、ユニークな会場の発掘やさまざまなプログラム の企画を行うなど、MICEの受入体制を整える。また、ボランティア研修の 実施や環境配慮型MICEの認定制度などを通して、地域と環境に貢献できる MICEの振興を図る。 (2) 誘致促進事業 札幌市東京事務所に営業担当者を配置し、首都圏でのMICE情報の収集及 び営業活動を行う。また、MICEコーディネータによる中国等への直接営業 を行い、情報収集やMICE主催者等とのネットワーク構築を図る。 (3) 誘致促進助成事業 キーパーソンによるMICEの札幌誘致を支援するため、主催者に対して開 催時の助成金を交付する。 (4) 開催資金貸付事業 札幌市内で開催するMICEを対象に、円滑な開催準備ができるよう主催者 に資金を貸し付ける。 1 2 姉妹都市交流事業 姉妹都市交流事業 (1) (2,288 千円) 高校生のポートランド派遣支援事業 市内高校生のポートランド派遣を支援し、現地での交流を通した異文化体験 や相互理解を促進する。 (2) 姉妹都市交流事業 札幌姉妹都市協会と連携し、青少年など未来を担う世代同士の姉妹都市交流 をはじめ、さまざまな形での交流を通じて友好親善を図る。 また、ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo の開催や市内で行われるイベ ント等において広く市民に姉妹都市を周知するほか、姉妹都市の企業情報等の 収集・提供を通して、姉妹都市との新たな交流を促進する。 (3) ポートランド姉妹都市提携 55 周年記念事業 ポートランド市に市民訪問団を派遣し、現地での市民活動やボランティア活 動などの体験を通して、先進的な取組にふれながら身近な交流を行う。 また、ポートランド市からの市民訪問団を受け入れるのに合わせ、米国やポ ートランド市に関するセミナーを開催するなど、姉妹都市の認知度向上及び異 文化理解の促進を図る。 3 ビジネス交流支援事業 ビジネス交流支援事業 (300 千円) 海外での事業展開に関心のある企業等に対し、札幌国際プラザが有する海外ネ ットワークなどを活かして、ビジネスを通した交流機会の創出を支援する。 また、市内企業の経営者等で組織する「さっぽろグローバル・ビジネス・クラ ブ」の運営を支援し、ビジネス交流のフォローアップを図る。 4 国際文化交流 国際文化交流事業 文化交流事業 (300 千円) 芸術をはじめとする海外との文化交流を通し、言語や文化を越えて感動を共有 できる交流機会の創出を図る。 また、 「“イランカラプテ”ミュージック・フェスティバル実行委員会」の運営 を担い、アイヌと北欧、オーストラリアの先住民族との文化・音楽交流を通じて 相互理解を深めるとともに、北海道・札幌の文化的財産であるアイヌ音楽の普及・ 発展と新たな札幌の魅力の創出・発信を図る。 5 国際協力事業 (150 千円) 国際協力を進める団体と連携し、開発途上国に対する市民理解を広げるイベン トやカレンダーリサイクル市などへの協力を行う。 6 ボランティア活動促進事業 (594 千円) 市民による国際交流活動を促進するため、ボランティア活動を支援する。 (1) 外国語ボランティア ボランティアの語学力を活かした在住外国人支援や、国際会議等で来札する 2 外国人の案内など、活動機会の提供と自主活動への支援を行う。 (2) ホームステイボランティア ホームステイを希望する外国人と受入可能な家庭とを結び、ホームステイを 通じた身近な国際交流の機会を提供する。 (3) 日本文化体験ボランティア 札幌を訪れる外国人に対し、ボランティアの技能を活かしながら茶道、華道、 着付、書道、折り紙などの日本文化の体験の機会を提供する。 Ⅱ 異なる文化を理解し、共生する街づくりの推進(多文化共生事業) 〔44,555 千円〕 1 生活支援事業 (1) (1,962 千円) 相談 外国籍市民からのさまざまな生活相談を受けるほか、弁護士や行政書士など の専門家による相談会やセミナーなどを実施し、外国籍市民が安心して暮らせ るよう支援する。 また、行政機関等と連携し、税や社会保障をはじめとする各種行政サービス に関して横断的に対応できる合同相談会のほか、確定申告時期に合わせた税の 個別相談会などを開催する。 (2) 保健・医療 外国籍市民が安心して出産・子育てをできるよう、必要な情報を提供したり、 医療通訳者を育成するセミナーを実施したりする。 また、札幌市と連携して子育てサロンを開設し、子育て世代や子ども同士の 交流、育児に関する相談などを行う機会を定期的に提供する。 (3) 教育 言語や文化が障壁となり学習が困難な児童・生徒やその保護者への支援を行 う。また、保護者と学校とのコミュニケーションをサポートするための通訳支 援などを行う。 (4) 災害対策・防災啓発 札幌市と連携し、外国籍市民が災害などの非常時に適切な対応ができるよう、 平常時における防災・災害対策をさらに充実させるとともに、防災訓練への参 加を支援する。また、東日本大震災の被災地で行われた外国人支援の取組など を広く市民に紹介する。 2 社会参加支援事業 (292 千円) まちづくりセンターやNPO等の団体と連携し、地域のイベントなどを通して、 留学生をはじめとする外国籍市民が地域社会に参加するきっかけを作る。 3 3 多文化サポート・連携事業 多文化サポート・連携事業 (1) (602 千円) 多文化共生ネットワーク 多文化共生を推進する団体が効果的な事業を実施できるよう、ワークショッ プなどを通して各団体の取組事例や課題の共有化を図る。 (2) 多文化共生事業助成 市民による多文化共生活動を促進するため、活動費の助成金を交付する。 4 サロン運営事業 (751 千円) 外国人に対する観光・生活情報の提供窓口として、また日本人と外国人が気軽 に交流できる場として「交流サロン」を運営し、さまざまな交流イベントの会場 に活用し、市民の異文化理解や国際交流を促進する。さらに、在札幌米国総領事 館と共同で「アメリカン・コーナー札幌」を運営する。 Ⅲ 国際的な人材の育成(人材育成事業) 〔28,811 千円〕 1 国際理解推進事業 国際理解推進事業 (1) (375 千円) セミナー・講演会の実施 市民の国際相互理解と国際交流を推進するため、世界各地の文化・情勢等を 広く紹介するセミナーや講演会を実施する。また、新たに札幌国際交流館(リ フレサッポロ)の指定管理者等と連携し、いろいろな場所でセミナーや講演会 を実施する。 (2) 青少年の国際理解推進 海外諸国への関心を高め、異文化を知り、理解するきっかけとなるよう、市 内の小・中学校、高校へ国際交流員を派遣するほか、子ども領事事業などを通 じ、学校外で学習する機会を設ける。 2 国際的な人材 国際的な人材育成 人材育成 (1) 学生国際合宿セミナー (4,831 千円) 姉妹都市の大学生を札幌に招き、札幌の大学生とともに合宿形式でお互いの 文化を学びあうセミナーを実施し、相互理解と人材育成を図る。 (2) 学生サポーター制度の拡充 大学生が国際交流事業や国際会議のサポートに参画できる機会を提供し、体 験を通した人材育成を図る。 (3) 札幌圏大学国際交流フォーラム及び各大学との連携 札幌圏 23 の大学・短期大学が連携して国際交流や多文化共生を推進する「札 幌圏大学国際交流フォーラム」の事務局を担い、留学生支援をはじめとする人 材育成の支援や、各大学が有する留学生に関する事例を蓄積し情報共有を行う。 4 また、同フォーラムが実施する開設 25 周年記念事業を支援する。 (4) 次世代アイディア事業 平成 25 年度に開催した「札幌国際プラザ高校生アイディアコンテスト」で 最優秀賞を受賞した “イスラムの祈り”の企画(宿泊施設にメッカの方角を 掲示する)を基に、地元MICE関連企業などとともに、MICEや観光で来 札したムスリム(イスラム教徒)が快適に滞在できる環境づくりに取り組む。 Ⅳ 国際都市札幌の魅力の発信(情報発信事業) 〔45, 45,917 千円〕 1 シティプロモート事業 (2,814 千円) 関係機関・団体と連携しながら国内外で開催されるMICE専門見本市に出展 して札幌の魅力をPRするほか、現地での情報収集やネットワークづくりを通し てMICEの札幌誘致を図る。 また、札幌のMICE情報を発信し、関連産業の振興や担い手の育成・発掘に つなげるとともに、MICEに対する市民の理解を深め、「おもてなし」の機運 を盛り上げる。 2 アジア等でのMICE推進 アジア等でのMICE推進 (0 千円) 「さっぽろMICE推進委員会」の一員として、札幌市や経済界と連携を図り ながらアジアをメインターゲットとした誘致活動とMICE推進事業を行う。 (1) 中国・韓国市場への出展・誘致活動 (2) 東南アジア市場への出展・誘致活動 (3) インド市場への出展・誘致活動 (4) その他MICE推進事業 3 市民等への多様な情報発信事業 市民等への多様な情報発信事業 (2,934 千円) 国際交流・国際協力や、多文化共生に対する市民理解を広げるため、機関誌や ホームページなど多様な媒体を活用して広報活動を展開する。また、国際交流団 体要覧「めいかん」や Facebook を活用して市内の国際交流団体を紹介し、団体同 士の情報交換とネットワーク形成の促進を図る。 5
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