下水道による浸水対策に適用可能な水位等観測機器のモデル検討調査

下水道による浸水対策に適用可能な水位等観測機器のモデル検討調査
募集要領
平成26年度4月に「ストックを活用した都市浸水対策機能向上のための新たな基本的考
え方」(ストックを活用した都市浸水対策機能向上検討委員会をとりまとめ、施設情報
や観測情報等の蓄積により、施設の「弱み」と「強み」を評価した上で下水道施設の能
力を超える降雨に対して、きめ細やかな対策により浸水被害を軽減するための新たな基
本的考え方が示されています。
また、国土交通省は、昨今の社会経済情勢の変化に対応し、管理運営時代の新たな下
水道の政策体系として「新下水道ビジョン」を策定するため、(公社)日本下水道協会
と共同で、下水道政策研究委員会を設置し、平成26年7月に「新下水道ビジョン」を策定
されています。そのうち、雨水管理のスマート化に向けた取組みとして、国は、雨量レ
ーダー等による観測情報や施設情報、既存施設の活用等の考え方を整理し、指針化等を
行うとしています。
今後、地方公共団体において、既存ストックを活用し、安く・早く浸水被害を解消す
る取組みを推進するためには、下水道管渠内水位等の観測情報の活用が必要不可欠にな
ると考えられますが、コスト面や維持管理性などの運用に関する情報が乏しく、また、
情報を蓄積する目的に対して、どのような機器をどのような場所に設置すればよいのか
などの知見についての整理が不十分であること、機器のメーカーごとに水位等観測機器
の規格が異なることなどの課題があると考えられます。
このため、観測目的、手順、適切な設置場所等の考え方の標準化や、蓄積すべき観測
情報に対する水位計等の計測機器の統一的な規格の考え方を検討し、地方公共団体によ
る下水道管渠内水位等の観測の促進や技術開発を推進して参りたいと考えています。
そこで、具体的な検討事例を積み上げるため、実際の排水区において、水位等観測調
査を実施して頂く水位計等メーカーを、下記の通り、平成27年8月13日から平成27年8月
26日の期間で募集します。参加をご希望される場合は、期間内に機器仕様など必要事項
を記載した応募用紙(様式1~4)を添付し、当機構にご提出ください。応募用紙は、
電子データ(Excel形式)で提出して頂きます。
記
(1)募集する調査の概要
添付の『下水道による浸水対策に適用可能な水位等観測機器のモデル検討調査(概要)』
をご確認ください。
(2)応募期間
平成27年8月13日(木)~平成27年8月26日(水)16時(必着)
(3)応募方法
応募用紙(様式1~4)を、以下の宛先にEメールにてご提出ください。
公益財団法人 日本下水道新技術機構 研究第二部
担当:馬場宛て
E-mail:[email protected]
(4)水位計等メーカの選定手順(予定)
・公募締切後1週間以内を目処に、応募内容の審査結果をご連絡します。
・応募後に当機構から問い合わせさせて頂く場合があります。
・応募が多数の場合は、必要に応じてヒアリングを実施し、内容を審査の上、本調査
の目的に沿う提案に絞らせていただく場合があります。(ヒアリングは、当機構にお
いて実施する予定です。ヒアリングにお越しいただく際の費用については、各メーカ
でご用意ください。)
(5)留意事項
・審査の結果、共同調査の対象とならなかったメーカにおいても、下水道へ適用する
水位計等に関する簡単な調査を行う予定です。(共同調査の対象とならなかった場
合において、このような対応を希望しない場合は、その旨を応募用紙に記入くださ
い。)
・本モデル検討調査は、平成27年度に国土交通省から受託を受けた業務の一環として
実施するものです。
以上
【お問い合わせ先】
公益財団法人 日本下水道新技術機構
担当:馬場宛て
研究第二部
E-mail:[email protected] TEL:03-5228-6598
下水道による浸水対策に適用可能な水位等観測機器のモデル検討調査
(概要)
1.業務目的
当機構では、平成 27 年度に国土交通省から受託を受けた業務の一環として、観測目的、
手順、適切な設置場所等の考え方の標準化や、蓄積すべき観測情報に対する水位計等の
計測機器の統一的な規格の考え方を検討するため、実際の排水区における観測調査の実
施を通じて具体的事例を積み上げたいと考えています。
具体的には、水位計等メーカーへのヒアリング結果や、実際の排水区における FS 調
査の結果を通じて、情報の活用目的に応じた水位計等の仕様、精度、安定性、施工性、
維持管理性等の統一規格の考え方の検討を行います。
2.調査期間・手順
・平成 27 年度末(予定)を目途に成果の検討・公表を行います。
・主な検討手順(予定)は以下の通りです。
①メーカーヒアリング、現地調査、水位計等の選定(9 月上旬)
②水位計等の設置、観測開始(9 月下旬)
③観測終了、水位計等の撤去(11 月下旬)
④結果の整理、公表資料の確認(3 月まで)
・詳細は、公募後の協議の中で検討致します。
3.調査場所
観測の調査場所は、関東某所を予定とします。
※水位計等の詳細の設置箇所、及び数量は、別途打合せにより決定します。
4.調査方法
1)水位計等の選定
応募メーカーへのヒアリングや現地調査により、水位計等を選定します。水位計等の設
置場所と型式は、以下を標準とします。
・暗渠
…
投込圧力式
・明渠
…
投込圧力式、超音波式、電波式
※投込圧力式には、差動トランス、ロードセル、水晶振動子、半導体圧力ゲージ、光フ
ァイバー、セラミック等、圧電変換素子による様々な型式を含みます。
・浸水計(地上部の浸水現象を観測するカメラ等を含む)
5.評価方法
下水道管渠に設置する水位計等の仕様、精度、安定性、施工性、維持管理性等に関して、
水位計等本体及び観測装置としての基本性能、及びFS調査に基づく信頼性について、現時
点では以下の評価項目(案)を検討しています。ただし、評価項目は、水位計等の特徴に応
じて、公募後の協議の中で、今後変更する可能性があります。
【評価項目(案)】
1)水位計等本体の基本性能
(1)計測精度
(2)満管以上の計測可否
(3)分解能(水位等、時間間隔)
(4)センサー寸法
(5)耐食性
(6)防水規格
2)観測装置としての基本性能、等
(1)耐用年数
(2)避雷装置
(3)バッテリー寿命
(4)施工性
(5)点検作業性
(6)日常点検周期
(7)部品交換、メーカ点検周期
(8)保証期間
(9)コスト(イニシャル、ライニング)
3)FS調査に基づく信頼性
(1)基本性能(上記1)と2))
(2)連続計測(浸水時を含む)
6.調査結果の公表
調査結果は、上記した水位計等の統一規格と共に、調査にご協力頂いた水位計等に関する
情報も併せて公表します。尚、水位計等情報の公表内容は、各メーカーと十分に協議の上決
定します。
7.留意事項
1) 第5項に関して、
・道路使用許可申請は貴社範囲外とするが、必要書類を提出下さい。
・原則、調査に係る過失責任は貴社とし、破損時の修復等を対応下さい。
・調査の終了時には、現状復旧下さい。
2) 第6項に関して、
・上記の水位計等の型式以外に代替があれば、理由と共に提示下さい。【様式2】
3) 第7項に関して、
・上記の評価項目(案)を含めた製品の仕様を可能な範囲で提示下さい。【様式3】
・上記の評価項目(案)に対して、御意見があれば提示下さい。【様式4】
4) 水位計等の設置~水位等観測~撤去に関する一式について、自費で実施する意向がある
か
提示下さい。
【様式2】