ファーマライズDI No.98 (Drug Information 医薬品情報 ) 2015/9/30 ファーマライズ医薬情報研究所 DI室 1. 効能効果の追加 薬品名 解説 改訂年月 アーチスト錠 2.5mg・10mg・ 頻脈性心房細動が追加。 2015.08 20mg 用法用量:1 回 5mgを 1 日 1 回経口投与から開始し、効果不 (第一三共) 十分な場合には 10mgを 1 日 1 回、20mgを 1 日 1 回へ段階 的に増量。 *アーチスト錠 1.25mgには適応がないので注意。 ブイフェンド錠 50mg・200m 造血幹細胞移植患者における深在性真菌症の予防が追加。 g、DS2800mg 用法用量:他の適応症と同じ 2015.08 (ファイザー) クラビット錠 250mg・500m 肺結核およびその他の結核症が追加。 2015.08 g・細粒 10%(第一三共) *肺結核及びその他の結核症については、原則として他の抗 レボフロキサシン「DSEP」 結核薬と併用すること。 (第一三共エスファ) ※AG である DSEP 以外の GE には適応追加されていないので注意。 トレシーバ注フレックスタッ 小児の適応追加 チ・ペンフィル 用法用量:1 日 1 回皮下注射。他のインスリン製剤を併用する (ノボノルディスク) ことがあるが、他のインスリン製剤の投与量を含めた維持量 2015.08 は、通常 1 日 0.5~1.5 単位/kg。但し、必要により上記用量を 超えて使用することがある。 2. 発売中止 薬品名 参考代替薬 カディアンスティック粒 カディアンカプセルなど 30mg・60mg・120mg 出荷終了時期 2016.2 頃 120mgのみ 2015.11 頃 (大日本住友) エリミン錠 3mg・5mg フルニトラゼパム製剤(ロヒプノール、サイレースなど) (大日本住友) ニトラゼパム製剤(ベンザリン、ネルボンなど) 2015.11 頃 エスタゾラム製剤(ユーロジンなど) 3. Q&A:過酸化水素水の取り扱いはありますか? Q:過酸化水素水の取り扱いありますか?35%のものが欲しい。 A:過酸化水素水は希釈濃度がさまざまなものがある。 3%(オキシドール):【医療用】創傷・潰瘍の殺菌・消毒。外耳・中耳の炎症、鼻炎、咽喉頭炎、扁桃炎等 の粘膜の炎症。口腔粘膜の消毒、う窩・根管の清掃・消毒、歯の洗浄、口 内炎の洗口。 :【一般用医薬品(第 3 類)】きずの消毒・洗浄 30%:実験などでよく用いる濃度 35%:歯科のホワイトニングなど *過酸化水素水は 30%を超えると劇物扱いとなり、30%以上のものを販売するには保健所に毒劇物販売 業の登録が必要。 4. 新薬情報 日本イーライリリー-大日本住友製薬 トルリシティ皮下注 0.75mg アテオス 名称は True Simplicity に由来している。 〈効能・効果〉2 型糖尿病 〈用法・用量〉通常、成人には、デュラグルチド(遺伝子組換え)として、0.75mg を週に 1 回、皮下注射する。 <用法用量に関連する使用上の注意> 本剤は週 1 回投与する薬剤であり、同一曜日に投与させること。 〈作用機序〉・・・持効型 GLP-1 受容体作動薬 〈製剤の特徴〉 週 1 回投与の GLP-1 受容体作動薬で、投与開始時に漸増投与の必要はなく、また食事の時間に関係 なく投与できる。 1 回分の薬液が充填された注射針(29G)付きのシリンジを注入器にセットしたキット製剤。 (投与時の薬剤調製が不要、針の取り付けや取り外し、用量調整、空打ちをすることなく、 ボタンを押すだけで自動的に投与できる。) 日本人 2 型糖尿病患者を対象とした国内臨床試験において、単独療法及び経口血糖降下薬との 併用療法のいずれにおいても、週 1 回の投与で持続的な血糖降下作用を示し、血糖コントロールの改 善が認められた。 GLP-1 受容体作動薬 比較表 商品名 ト ルリ シ テ ィ リ キス ミ ア 一般名 デュラグルチド (遺伝子組換え) リキシセナチド 会社名 リリー-大日本住友 サノフィ 剤形・規格・薬価 皮下注0.75mg アテ オス (ペン型注入器) 3,586円 皮下注300μg (ペン型注入器): 7,171円 ビ デュ リ オ ン バイ エ ッ タ ビ ク ト ーザ エキセナチド リラグルチド (遺伝子組換え) アストラゼネカ ノボ ノルディスク 皮下注用2m g (シリンジ): 3,586円 皮下注用2m g ペン (ペン型注入器): 3,586円 皮下注5μg ペン300 (ペン型注入器): 9,937円 皮下注10μg ペン300 (ペン型注入器): 9,937円 皮下注18m g (ペン型注入器): 10,245円 2型糖尿病(ただし、下記のいずれかの治療で十分な効果が得られない場合に限る) ○ + SU系薬剤 食 事 + 運 動 + 持効型溶解インスリン ○ + 中間型インスリン ○ + SU系薬剤、 BG系薬剤 + SU系薬剤、 TZD系薬剤 併用薬剤等の 条件の記載なし ○ + BG系薬剤、 TZD系薬剤 用 法 用 量 用量 (1日量) 薬価基準収載年月 SU:スルホニルウレア ○ ○ ○ ○ 併用薬剤等の 条件の記載なし ○ + SU系薬剤、 持効型溶解インスリン + SU系薬剤、 中間型インスリン 1日回数 (服用時点) ○ ○ + TZD系薬剤 効 能 効 果 ○ ○ + BG系薬剤 ○ ○ 週に1回 1回 週に1回 2回 1回 (皮下注) (朝食前に皮下注) (皮下注) (朝夕食前に皮下注) (朝又は夕に皮下注) 0.75mg 20μg 【初回】10μg※1 【最高】20μg 2mg 10μg※2 0.9mg 【初回】0.3mg※3 【最高】0.9mg 2015年8月 2013年8月 2013年2月(シリンジ) 2015年5月(ペン) 2010年12月 2010年6月 BG:ビグアナイド TZD:チアゾリジン ※1: 1 日 1 回 10μg から開始し、1 週間以上投与した後 1 日 1 回 15μg に増量し、1 週間以上投与した後 1 日 1 回 20μg に増量する ※2: 投与開始から 1 ヵ月以上の経過観察後、患者の状態に応じて 1 回 10μg、1 日 2 回投与に増量できる ※3: 1 日 1 回 0.3mg から開始し、1 週間以上の間隔で 0.3mg ずつ増量する
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