鶴岡市における農業者年金加入推進の取組について 山形県鶴岡市農業委員会 1 鶴岡市の農業の概要 (1) 農家数 (戸・経営体) 総世帯数 45,514 総農家数 5,651 販売農家数 4,538 主業農家 1,393 準主業農家 1,642 副業的農家 1,503 自給農家数 1,113 (2) 農地面積及び農業生産額 耕地面積 (ha) 16,480 農業産出額 (億円) 14,797 田 畑 265 米 150 1,070 野菜 60 614 果樹 14 畜産 28 樹園地 ※ 野菜(枝豆、ねぎ、ナス、メロン、アスパラ等) ※ 果樹(庄内柿、和なし、洋ナシ、おうとう等) ※ 畜産(養豚、肉用牛、養鶏等) (3) 就農者等 基幹農従者 認定農業者 家族経営協定 集落営農数 6,155 1,707 226 82 法人数 新規就農者 50 12 2 新規加入実績と表彰 (1) 新規加入実績 年 度 実績(人) 内女性 表 彰 平19~23平均 22 3 平成24年度 22 6 平成25年度 23 3 目標度合(全体10人以上)第1位、 目標度合(39歳以下5~9人)第2位 平成26年度 23 7 全体第7位 39歳以下第5位 目標度合(全体10人以上)第3位 目標度合(39歳以下5~9人)第1位 3 加入推進の取組の特徴 ※ 主な活動内容 時 期 活 動 内 容 4月 活動計画(案)作成と JA 担当者と協議 6月 加入推進活動計画決定 6月 農業者年金担当職員合同研修会28名 10月 加入推進対象者名簿作成(102名) 11月 加入推進対策会議、分室毎名簿、訪問計画等確認 11~2月 加入推進強化月間 1月 6分室の推進班総括会議 2月 農業委員、担当職員合同研修会57名 2月 年金協会研修会120名 2月 地区別農業委員、代議員研修会 備 考 (1) 加入推進体制について ① 『1農業委員は、1人の新規加入者を確保』することを最大の目標にしている。 各農業委員の責任を明確にするため、戸別訪問の方法や地域毎の名簿などの情 報を提示し、訪問しやすいよう配慮している。 ② 合併前の農業委員会6分室毎に加入推進部長を配置し、農業委員を中心に地域 情報に詳しい JA 支店担当などを含めて推進班を組織している。 (2) 加入推進計画 ① 加入推進計画策定に当たっては、JA 担当者との協議や加入推進対策会議などで 内容を確認し、共通認識を得ている。 ② また、加入推進活動では、対象者名簿から戸別訪問者を絞り込み、加入推進対策 会議では、説明の仕方などの確認や4か月間の強化月間の設定、1月の総括会議 など加入推進には欠かせない活動を適期に開催している。 ③ 戸別訪問については、名簿を厳選し、1回目は農業委員等がパンフレットを持参し、 2回目は事務局職員同行の構えで行い、分室ごとの総括会議で情報交換するなど きめ細かな活動を継続している。 (3) 研修会等 戸別訪問には基礎知識が必要なため、各種の研修会が開催されています。 JA 担当者を含めた担当者研修会では、制度内容、実務研修等2回開催。農業委 員との合同研修会では、外部講師を招き実践的な活動を、代議員の研修ではわかり やすくするための寸劇をするなど工夫した内容となっています。 (4) JA との連携 JA との連携の良さは、農業委員会のリーダーシップのもと県内最高であり、研修会 の開催などによりさらに充実され、双方の信頼関係と役割分担がより明確になってお ります。 (5) 広報活動 広報活動は、農業委員会広報への掲載は、年3回、鶴岡市大産業まつりなどでの チラシ配布は通年実施している。 これらの活動が、農家との信頼関係に繋がり、JA での営農活動にも相乗効果を与 えている。 4 今後の課題 女性農業者の新規加入者が少なく、毎年5人程度である。 基金パンフレットの試算では、国年と合わせた年金額は、夫婦農年加入の場合、月額 21.3万円、夫のみ加入の場合17.5万円。妻のみの年金額は、加入の場合10.3万 円、未加入の場合6.5万円と大きく差が出ます。女性は平均で5年長生きしますので 対策が必要と思います。 その意味からも「後継者の配偶者を政策支援対象者」にすることが有効になります。
© Copyright 2024 ExpyDoc