第3章 融の基本概念③ デット-エクイティ-資本市場

『⾦融と法』-独習ガイド 暫定版 第 3 章
第3章 ⾦融の基本概念③ デット-エクイティ-資本市場
重要項⽬
ポイント
法律事項
資⾦調達の種類

エクイティー、デットの定義
3-1

図 19 の各項⽬の意味を確認した上で、何兆円ぐらい
3-3
Ross, et.al 該当箇所
16.1,16.2
かという規模感を持っておくこと。
財務レバレッジ

RoA、RoE、レバレッジ⽐率の意味。
3-4 以下
16.3、9.4

財務レバレッジとオペレーティングレバレッジの内容
3-8
13.5
を確認。
デット vs. エクイティー

RoA、RoE とレバレッジ⽐率の関係を確認。
3-6

もともとコストの低いデットで調達すればレバレッジ
3-9
効果が得られるのは当たり前。むしろ、なぜデットの
3-10
コストは低いのかをつきつめて考える必要。

デットとエクイティーはリスク・リターンの⼤⼩だけ
3-11
22.9
加重平均資本コスト(WACC)の計算。WACC(調達 3-13
13.9
でなくその形状が異なっていることを確認。
なお、ここで示した関係は通常はあまり議論されないが、デッ
ト・エクイティーの関係をよく理解する上では欠かせない。なお、オ
プションを学んだ者はプット・コールパリティーと対比してみること。
最適資本構成

コストの問題)は原則として RoA(事業リターンの問 7-15
題)に⼀致する。難しい概念ではないが、今後何か所
かで登場するので覚えておくこと。

MM 理論とは何かを直感的につかんでおくこと。
3-13、3-15
©2010 Hisashi Ohgaki All rights reserved. Copy or reproduction of all or any part strictly prohibited.
16.4
7
『⾦融と法』-独習ガイド 暫定版 第 3 章
重要項⽬
ポイント

MM 理論は、
「効率的な資⾦調達が達成されている限
法律事項
Ross, et.al 該当箇所
3-13
り、企業の市場価値はその資本構成とは無関係だ(つ
まり、借⾦の巧拙ではなく事業そのものの善し悪しで
決まる)
」という、事業者の観点から理解しておくこと
が重要。
ファイナンス理論ではこのあと税金の効果を織り込んだり、倒
3-16
産リスクの影響を考慮したりするが、そうした理論的分析にあまり実
益はない(現実ははるかに複雑)。現代ファイナンスではありとあら
ゆる技法を凝らして資金調達の巧拙を競う。
注 49
 ペッキングオーダー仮説の意味
投資ファイナンスと資本市
場
ファイナンスを学ぶうえでは、事業-企業-資本市場という3
つの概念を機能的に関連づけて理解することが重要。

資本市場の定義

バケツリレーのたとえを理解する。株式ならどのよう
3-17
3-18
法律家は(経済学者もだが・・・)、「市場によって流通性が確保 3-19 以下
される」と済ましてしまうが、「流通性」の意味は突き詰めて考える
と意外と難しい問題である。
資本市場の機能をよく理解する。なかでもバケツリレ
ーのたとえにあるような、出⼝機能が重要であること
3-24
を確認する。
3-28 以下

アービトラージの定義

発⾏市場と流通市場の違い。資本市場の機能にとって
17.7
⾦商法における資本市
に説明すればよいか。

16.5
場の意味
本章のこれ以下の部
分は金商法総論的な内
容になっている。このあ
とは 5-40 以下で業者規
制、10-88 以下で行為規
制、開示規制を整理して
いる。細かい記述は無理
なので、基本的な考え方
とに加えて一覧表を掲げ
ておいたので、詳しい解
説を読む場合のナビゲ
ーターとして利用してほ
しい。
Chapter14
この章はまず 14.1 で市場が
効率的でない場合に「有利なファ
イナンス」が成立可能性を指摘し
た上で、効率的資本市場という仮
説が成り立っているのかどうかに
ついて議論している。そこまでの
章の知識がなくても読めるし、むし
ろ実務家にとっては分かりやすい
部分もあるので、ここで通読してお
いてもよいのではないか。
どちらが本質的か。
©2010 Hisashi Ohgaki All rights reserved. Copy or reproduction of all or any part strictly prohibited.
8
『⾦融と法』-独習ガイド 暫定版 第 3 章
重要項⽬
ポイント
⾦融商品取引法と市場規制 
広義の⾦融商品取引法にはどのような法律が含まれる
3-30
法律事項
Ross, et.al 該当箇所
⾦商法総論
1.6
か。⽶国法を継受している。

⾦商法の全体構造を表 2 で確認する。
3-31

⾦商法における有価証券、デリバティブ、⾦融商品と
3-33 以下
⾦商法 2 条関連
いう3つの概念の内容と関係について確認し、図 25
の内容が理解できるようにする。

表 3 をみて、有価商品に含まれるさまざまな⾦融商品 表 3
がどのようなものか確認する。

排出量取引の概要を理解する。

取引対象としての排出量と通常の⾦融商品とはどのよ
3-40
うな本質的相違点があるか。
さまざまな⾦融商品市場

取引所市場 vs. 相対市場
3-41
⾦融商品市場、⾦融商

⾦融商品取引所(法律上の呼称)と証券取引所、⾦融
3-42
品取引所
9.5
先物取引所(現実の名称)との関係

証券取引所
4-43、5-26

フォワード(先渡し)とフューチャー(先物)
3-46
ここでは差金決済によって先引き渡しの売買契約が金融取引
となるということを理解すること。フューチャーの理論価格について
は第 2 部で解説する。

商品取引所

卸電⼒取引所
商品取引法
3-47
25.2, 25.3, 25.4
3-48
©2010 Hisashi Ohgaki All rights reserved. Copy or reproduction of all or any part strictly prohibited.
9