にっぽん丸の「飛んでクルーズ北海道」が 10 周年(その 2)

にっぽん丸の「飛んでクルーズ北海道」が 10 周年(その 2)
会長 池田良穂
利尻島を夕刻に出航した「にっぽん丸」は、一路、知床半島の先端を目指して針路をとり
ました。この夜の船上の催し物は、「飛んでクルーズ」では恒例となった学生による
「YOSAKOI そうらん踊り」
。陸上のフェスティバルで優秀な成績を上げたグループの演舞
で、今年は札幌大学の学生 10 数名が元気に舞台を駆け回っていました。
翌朝、船は知床半島の先端を回って羅臼港の沖合に停泊していました。救命ボートを 2 隻
降ろして、8 時過ぎからはテンダーサービスが始まりました。羅臼港は、小さな漁港ですが、
色とりどりの漁船が停泊していました。今年 4 月から、大阪経済法科大学の文系学生向け
の教養科目として水産業の講義を担当することになって、漁船や漁港にも興味をもちだし
ていたので、羅臼の港の船の見学も楽しいものでした。ホウェールウォッチングの遊覧船も
数隻運航されていました。
「にっぽん丸」は、羅臼の地元の方々とのコラボで、公民館を使って「羅臼ダイニング」
という昼食レストランを作っていました。地元の方々がブースをだし、乗客に地元の食を楽
しんでもらうというもの。ぶどうエビなどの貴重品もだされていていました。しかも、すべ
て無料で、にっぽん丸の昼のレストラン代わりになっていたのは驚きでした。
15 時に羅臼沖から出航して、右に択捉島、左に知床半島を眺めながらの航海。いるかや
鯨の姿もみることができました。夕食は洋食でしたが、北海道の食材を使った豪華なもので
した。夕食後は、庄野真代さんのコンサート。
「飛んでイスタンブール」など、懐かしい歌
を聴くことができました。
「飛んで」というのが今回の「にっぽん丸」のクルーズ企画と一
致しています。
翌朝の小樽入港は 11 時半とゆっくりめ。下船直前まで、各公室での飲み物のサービス、
売店などもやっていて、最後の最後までクルーズを楽しむことができました。
YOSAKOI ソーランの演舞の後、乗客との記念撮影。
樽港に停泊する「にっぽん丸」
羅臼沖に停泊する「にっぽん丸」をテンダーボート上か
ら撮影。
羅臼港に並ぶカラフルな漁船
船長主催カクテルパーティで紹介される本船幹部
羅臼沖に停泊する「にっぽん丸」
小樽港入港時に新日本海フェリーの「ゆうかり」と反航。
羅臼ダイニングの入口。公民館の大ホールを貸し切った
「にっぽん丸」の 3 つ目のレストラン。
羅臼ダイニングの内部。羅臼の食材を使った地元料理の
ブースが周りに並んでいる。