氏 名 安達 悠子

ふ
り
氏
が
あだち
な
名
安達
ゆうこ
職
悠子
名
講師
取得学位
博士(人間科学) 大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程
受賞歴等
日本人間工学会関西支部優秀発表賞等
知覚心理学,実験・社会心理学演習I・Ⅱ,グループダイナミクス論,社会心理学,
主な担当科目
心理学課題研究I・Ⅱ,心理測定法I,心理学講読演習I,心理学実験実習Ⅱ,人
間理解の心理学,心理学概論B
日本心理学会,日本応用心理学会,日本人間工学会,日本認知心理学会,関西心理
所属学会
学会,医療の質・安全学会,産業・組織心理学会,日本認知科学会
教
事項
育
業
績
実施
概要
年月(日)
【教育方法の実践例】
学内Webシステムを用いた授業資料の公開
平成 25 年 4 月~
大阪大学全学共通「現代社会を読み解く」は,学内 Web
平成 27 年 3 月
システムで授業資料を公開した。
平成 26 年 4 月~
平成 26 年度大阪大学全学共通「現代社会を読み解く」
平成 27 年 3 月
授業満足度 4.5(5 点満点)
平成 25 年 4 月~
平成 25 年度大阪大学人間科学部「心理学実験」授業満
平成 26 年 3 月
足度 4.1(5 点満点)
平成 26 年 4 月~
平成 26 年度京都女子大学発達教育学部「応用心理学」
平成 27 年 3 月
授業満足度 4.3, 集中して聞けた 4.6
(いずれも 5 点満
【教育上の能力に関する大学等の評価】
平成 26 年度・授業評価アンケート
平成 25 年度・授業評価アンケート
平成 26 年度・授業評価アンケート
点)
※すべて平均以上
研
分
品・演目などの名称
論
文
・
区
単 共
著書・論文・発表テーマ・作
究
業
発行
・
発表
年月
(日)
績
発行所/誌名・巻号/学
会・展覧会・演奏会の
備考
名称(会場名)
(学術論文)
1.
看護業務における違反
平成
労働科学, 83(1) ,
看護師を対象に,業務中にし
事例の収集とその心理
19 年 2
pp.7-23.
たまたは見た違反内容とその
的生起要因に関する検
月
討
共著
違反理由の記述を求めた質問
紙調査と,主観的な違反頻度
とリスク評価等の心理的要因
に関する質問から,それらの
関連を検討した。違反内容と
違反理由は KJ 法で分類し,違
反頻度と心理的要因は得点化
して相関係数を算出した。心
理的要因における,ベネフィ
ットや抵抗感の違反頻度への
関与が示唆された。調査,解
析および論文執筆を担当。安
達悠子・臼井伸之介・篠原一
光・松本友一郎・青木喜子
2.
看護業務における違反
共著
平成
応用心理学研究,
違反に伴う客観的リスク(感
の心理的生起要因に関
22 年 3
35(2), pp.71-80.
染等)の違反生起要因が敢行
する研究
月
意図評価やリスク評価,ベネ
フィット評価に及ぼす影響を
看護師 219 名を対象に場面想
定法により質問紙調査し,敢
行意図評価には客観的リス
ク,客観的ベネフィット,時
間的圧力が,リスク評価は客
観的リスクのみから,ベネフ
ィット評価は客観的ベネフィ
ットだけでなく客観的リス
ク,時間的圧力が影響するこ
とを示した。調査,解析およ
び論文執筆を担当。
安達悠子・臼井伸之介・松本
友一郎
3.
平成
労働科学, 86(4),
信号無視等の日常的な違反に
度測定の試み―
22 年 8
pp.193-208.
対して潜在的態度を測定する
Implicit Association
月
違反に対する潜在的態
Test を用いて―
共著
潜在的連合テスト(Implicit
Association Test:IAT)を作
成して大学生 42 名に実施し,
反応時間や誤答数から妥当性
をα係数の算出と再テスト法
から信頼性を検討した。これ
らの結果および IAT 得点は無
断欠席者で低かったことか
ら,IAT が違反への潜在的態度
を測定する有用なツールとな
ることが示された。調査,解
析および論文執筆を担当。
安達悠子・臼井伸之介
4.
Differences in risk
共著
平成
Japanese Journal of
ハザード知覚,リスク認知,
perception among
24 年
Applied Psychology,
意思決定は経験により異なる
nurses based on
11 月
38(special
かを,静止画提示とそれへの
edition),
回答を用いて看護師 49 名を対
pp.121-122.
象に検討した。ハザード知覚
experience.
とリスク認知は,素点,信号
検出理論に基づく d’,βから
差は見られなかったが,意思
決定は経験 2~5 年の中堅群が
リスキーなことが示された。
調査,解析および論文執筆を
担当。
Yuko ADACHI, Shinnosuke USUI
5.
認知的加齢と新奇な人
共著
平成
認知科学,
工物利用:高齢参加者デ
26 年 3
pp.83-99.
ータベースに基づくユ
月
21(1),
機器研究高齢参加者データベ
ースから 60 歳以上である 170
名のデータを対象に,据置き
ーザビリティテスト・デ
型コーヒーメーカーのユーザ
ータの分析
ビリティテスト成績とその他
データベース登録情報との関
連を検討した。その結果,操
作達成度の高さには,機器所
有数の多さ,日常での機器操
作時の容易度,認知機能全般
の高さが関与するが,各種操
作エラーには,異なる認知機
能が関与していることが示さ
れた。調査,解析および執筆
を担当。
安達悠子・原田悦子・須藤智・
熊田孝恒・藤原健志
6.
高齢者によるタブレッ
共著
平成
認知科学, 21(1),
高齢者がタブレット利用を学
ト型端末の利用学習:新
26 年 3
pp.62-82.
習するにあたり影響する要因
奇な人工物の利用学習
月
を明らかにするため,高齢者
過程に影響を与える内
12 名と若年者 12 名に 4 週間に
的・外的要因の検討
わたるタブレット利用を課し
た。その結果,高齢者ではパ
ソコン利用経験がタブレット
利用課題達成と操作困難度に
対する主観評価に対して促進
効果があることが示された。
一方,高齢者同士のグループ
活動は課題達成や操作困難度
には影響しなかったものの,
タブレット使用への負担減や
不安感を低減し,知識の幅を
広げる効果がある可能性があ
ること,教える側と教えられ
る側の両方にポジティブな影
響が出ることが示された。調
査,解析を分担。
須藤智・原田悦子・田中伸之
輔・安達悠子・日根恭子
7.
平成
応用心理学研究,
違反に伴う客観的リスク等の
の心理的生起要因―看
26 年 7
40(1), pp.23-35.
違反生起要因が敢行意図評価
護学生,リスクマネジャ
月
看護業務における違反
ーを対象に―
共著
やリスク評価,ベネフィット
評価に及ぼす影響を看護経験
の異なる対象で検討するた
め,看護学生とリスクマネジ
ャーを務める看護師に場面想
定法を用いた質問紙調査を実
施した。リスク評価は客観的
リスクという単一の要因から
影響を受けるのに対し,ベネ
フィット評価はリスクマネジ
ャー看護師ではより多くの要
因から影響を受けること,そ
の結果敢行意図に影響する要
因も多いことが示された。調
査,解析および執筆を担当。
安達悠子・山口(中上)悦子・
松本友一郎・臼井伸之介
そ
の
他
査読なし活字業績
1.看護業務における違反に
共著
関する質問紙調査
平成 18
厚生労働科学研究費
看護師 155 名を対象に質問紙
年3月
補助金労働安全衛生
調査を行い,看護業務中の違
総合研究事業 総括・
反では,違反により得られる
分担研究報告書,
ベネフィットの大きさが誘因
pp.87-101.
の一つになっていること等が
示された。この成果は後に査
読あり学術論文 1 としてまと
めた。調査,解析および執筆
を担当。研究代表者 臼井伸之
介。
安達悠子・臼井伸之介・篠原一
光・山田尚子・神田幸治・中村
隆宏・和田一成・太刀掛俊之
平成 19
厚生労働科学研究費
作業時の中断エラーを防止す
年3月
補助金労働安全衛生
るために病院で使用されてい
-「準備中カード」システム
総合研究事業総括・
た「準備中カード」の有効性
についての実験的検討-
分担研究報告書,
を,現役看護師に点滴準備作
pp.79-88.
業を課したときのビデオ記録
2.看護業務における中断エ
ラーの防止に関する研究(1)
共著
による動作分析から検討し
た。カード使用の有無で点滴
準備作業成績に差はなかった
が,カード使用で中断課題成
績が低く,準備中カードは記
憶保持の補助になっている可
能性が示唆された。調査,解
析および執筆を担当。研究代
表者 臼井伸之介。
安達悠子・小倉有紗・臼井伸
之介・吉田乃里子・青木喜子・
和田一成・太刀掛俊之
平成 19
厚生労働科学研究費
作業時の中断エラーを防止す
年3月
補助金労働安全衛生
るために病院で使用される
-「準備中カード」システム
総合研究事業総括・
「準備中カード」の有効性を
についての質問紙調査-
分担研究報告書,
検討するため,当該カードを
pp.89-107.
導入している病院に所属する
3.看護業務における中断エ
共著
ラーの防止に関する研究(2)
看護師に質問紙を配布し,
「作
業中の業務があることを周囲
に知らしめる」等の日常的効
果と,カード導入による安全
意識の変化を捉えることを試
みた。カードを普段から使用
している群としていない群の
比較から,カードの利便性は
使用群,非使用群ともに実感
し,カード使用が安全意識に
も関与している可能性が示唆
された。調査と解析を分担。
研究代表者 臼井伸之介。
小倉有紗・安達悠子・臼井伸
之介・吉田乃里子・青木喜子・
和田一成・太刀掛俊之
4.看護業務における違反の
心理的生起要因に関する質
問紙調査
共著
平成 20
科学研究費補助金
看護師業務上の違反に伴う危
年3月
(基盤研究(C))研
険や利得,外部から受ける時
究成果報告書,
間的圧力と社会的圧力という
pp.33-72
要因により違反を行う意図が
異なることを明らかにした。
各要因は高低 2 水準を設けた。
リスク評価は危険以外の要因
からは低下せず,最も違反を
行いやすい状況では上昇し
た。本成果は,後に査読あり
学術論文 2 としてまとめた。
調査,解析および執筆を担当。
研究代表者 臼井伸之介。
安達悠子・臼井伸之介・松本
友一郎・吉田乃里子・青木喜
子
5.看護における違反事例の
共著
収集と心理的要因の関わり
平成 21
電子情報通信学会技
( IEEE Reliability Society
年8月
術研究報告,
Japan Chapter Awards 受賞)
109(177), pp.13-16.
学術論文 1 と同一の内容を報
告書としてまとめたものであ
る。調査,解析および執筆を
担当。
安達悠子・臼井伸之介・篠原
一光・松本友一郎
6.現場を探す・現場に入る-
共著
成功体験・失敗体験からその
平成 24
産業・組織心理学研
現場(フィールド)研究に関
年2月
究,25(2)
して,現場を探し入るノウハ
pp.161-167.
ウ,経験の背後にある暗黙知,
ノウハウを学ぶ-(第 99 回
部門別研究会報告・作業部
現場に入る際の注意点等を共
門)
有するため,災害現場,鉄道
現場,医療現場を例に,各一
名ずつが自身の研究経験を記
載した。医療現場に関して執
筆を担当。企画者:芳賀繁・
大橋智樹。
大橋智樹・申紅仙・安達悠子・
三沢良・芳賀繁
7.Psychological factors in
nursing violations by
students of a nursing
共著
平成 27
Osaka Human
学術論文 7 と同一の内容を英
年3月
Sciences, 1,
語紀要としてまとめたもので
pp.117-139.
ある。調査,解析および執筆
school and risk managers in
を担当。
a hospital.
Yuko ADACHI, Etsuko
NAKAGAMI-YAMAGUCHI,
Tomoichiro Matsumoto,
Shinnosuke USUI
学会発表(国外)
1.Differences in risk
―
perception among nurses
平成 22
27th International
【ポスター発表】新人,中堅,
年7月
Congress of Applied
ベテランという 3 群の看護師
Psychology
合計 49 名を対象に,経験によ
based on experience
り危険認知に差が見られるか
を実験的に検討し,信号検出
理論を使った分析を行った。
その結果,新人,中堅,ベテ
ラン間に検出特性の差が見ら
れないこと(例えば,特定の
経験群が,検出していないの
に検出したとするフォルスア
ラームが多いといった特性は
ない)が示された。調査と解
析を担当。
Yuko ADACHI, Shinnosuke USUI
平成 24
The 34th Annual
【ポスター発表】看護業務に
年8月
Meeting of
おける違反行動に対する潜在
Violations in Nursing by
Cognitive Science
的な抵抗感を測定する IAT を
the
Society
作成し,看護学生 71 名,リス
2.Trial
Measurement
of
―
Implicit Attitude toward
use
of
Implicit
クマネジャー看護師 37 名を対
Association Test.
象に実施した。反応時間から
妥当性が,クロンバックのα
係数から信頼性が示された。
調査,解析を担当。
Yuko
ADACHI,
Shinnosuke
USUI,
NAKAGAWA-YAMAGUCHI,
Etsuko
Akiko
YAMADA, Keun sik PARK &
Tatsuya NAKATANI
3.Implicit and explicit
attitudes to information
―
平成 26
Cognitive Aging
【ポスター発表】情報機器に
年4月
Conference
対する態度を顕在・潜在の両
and communication
面から捉えるため,若年成人
technology (ICT)
22 名,高齢者 39 名を対象に質
Equipment: Differences
問紙と Implicit Association
between young and older
Test を実施した。その結果,
adults in Japan.
若年者は顕在的には中立的,
潜在的には不安を示すが,高
齢者は顕在的には情報機器へ
の不安・回避的態度を示すが,
潜在的には接近的態度を示
し,機器に対する態度を顕
在・潜在の両面から捉える必
要性が示唆された。調査,解
析を担当。
Etsuko
T.
HARADA,
Yuko
ADACHI & Satoru SUTO
学会発表(国内)
1.看護場面における危険認
―
知に関する実験的検討
平成 18
日本心理学会第 70
【ポスター発表】新人,中堅,
年 11 月
回大会
ベテランという 3 群の看護師
合計 49 名を対象に,経験によ
り危険認知に差が見られるか
を実験的に検討した。実施は
集団で行った。看護場面を写
真提示し,そこに潜む危険源
の発見を発見したか否か,ど
の程度危険と思ったか,どの
ような回避行動をとるかを選
択回答させた。その結果,中
堅の回避行動が新人に比べて
危険なことが示された。調査,
解析および執筆を担当。
安達悠子・臼井伸之介. 日本
心理学会第 70 回大会発表論文
集, p. 1333.
2.看護場面における違反事
例の収集とその内容分析 -
心理的要因との関連-
―
平成 18
日本人間工学会関西
【口頭発表(優秀発表賞受
年 12 月
支部平成 18 年度支
賞)】看護師 155 名を対象に,
部大会
看護業務中の違反に関する質
問紙調査を行った。有効回答
169 件を使用し,違反事例の収
集と分析を行った。その結果,
違反内容 21 項目,違反理由 13
項目が得られ,看護業務の違
反について実態把握がなされ
た。調査,解析および執筆を
担当。
安達悠子・臼井伸之介・松本
友一郎・青木喜子・篠原一光・
山田尚子・神田幸治・中村隆
宏・和田一成・太刀掛俊之. 日
本人間工学会関西支部平成 18
年度支部大会発表論文集, pp.
63-66.
3.看護業務における中断に
―
よるエラー防止対策の実験
平成 19
日本心理学会第 71
【ポスター発表】作業時の中
年9月
回大会
断エラーを防止ために病院で
的検討 -「準備中カード」
使用されていた「準備中カー
の有効性について-
ド」の有効性を,現役看護師
に点滴準備作業を課すことで
検討した。作業中断中に課し
た中断課題の成績が,カード
有りで低いことから,準備中
カードは途中の課題があった
こと覚えておく記憶保持の補
助になっている可能性が示唆
された。調査,解析および執
筆を担当。
安達悠子・小倉有紗・臼井伸
之介・吉田乃里子・青木喜子・
和田一成・太刀掛俊之. 日本
心理学会第 71 回大会発表論文
集, p. 1223.
4.看護業務における中断に
よるエラー防止対策の質問
―
平成 19
日本心理学会第 71
【ポスター発表】上記 3 の実
年9月
回大会
験と合わせて質問紙を配布
紙調査 -「準備中カード」
し,
「作業中の業務があること
システムについて-
を周囲に知らしめる」等の日
常での効果とカード導入によ
る安全意識の変化を,カード
を普段から使用している群と
していない群で比較検討し,
カードの利便性は使用群,非
使用群ともに感じ,カード使
用が安全意識にも関与してい
る可能性が示唆された。調査
解析および執筆を分担。
小倉有紗・安達悠子・臼井伸
之介・吉田乃里子・青木喜子・
和田一成・太刀掛俊之. 日本
心理学会第 71 回大会発表論文
集, p. 1222.
5.看護業務における違反の
―
心理的生起要因に関する調
平成 20
日本応用心理学会第
【口頭発表】違反に伴う客観
年9月
75 回大会
的リスク(感染等)等の 4 つ
査(1) -時間的・社会的圧力
の違反生起要因が敢行意図評
の影響-
価やリスク評価,ベネフィッ
ト評価に及ぼす影響を看護師
219 名を対象に場面想定法に
より質問紙調査し,リスク評
価は時間的圧力や社会的圧力
の影響を受けないが,ベネフ
ィット評価は時間的圧力の影
響を受けることが示唆した。
繁忙時の違反の抑制にはベネ
フィット評価への介入が効果
的である可能性を示した。調
査,解析および執筆を担当。
安達悠子・臼井伸之介・松本
友一郎. 日本応用心理学会第
75 回大会発表論文集, p. 14.
6.看護業務における違反の
心理的生起要因に関する調
―
平成 20
日本心理学会第 72
【ポスター発表】上記 5 の質
年9月
回大会
問紙調査について,主にリス
査(2) -リスク・ベネフィッ
ク評価とベネフィット評価に
ト評価の観点から-
焦点を当てて分析した。リス
ク評価は客観的リスク以外の
要因により低下は見られず,
むしろ最も違反をしやすい状
況では,リスク評価は高く,
違反敢行を抑制している可能
性が示唆された。調査,解析
および執筆を担当。
安達悠子・臼井伸之介・松本
友一郎・吉田乃里子・青木喜
子. 日本心理学会第 72 回大会
発表論文集, p. 1394.
7.看護業務における違反の
―
心理的生起要因に関する調
平成 20
平成 20 年度人間工
【口頭発表(優秀発表賞受
年 12 月
学会関西支部大会
賞)】場面想定法による質問紙
査(3) -属性に関する検討
調査(看護師 219 名)データ
-
を用い,違反し易い経験年数
および状況の影響を受け易い
経験年数の有無を検討し,1~
3 年,4~6 年は違反敢行の意
図が相対的に強いことを示し
た。また,敢行意図にはリス
ク評価,ベネフィット評価が
関与し,特に 1~3 年はリスク
評価を低く,ベネフィット評
価を高く見積もっていること
を示唆した。調査,解析およ
び執筆を担当。
安達悠子・臼井伸之介・松本
友一郎・青木喜子. 平成 20 年
度人間工学会関西支部大会講
演論文集, pp. 41-44.
8.大学生の違反抵抗感測定
ツ ー ル の 作 成 — Implicit
Association Test を用いて—
―
平成 21
日本応用心理学会第
【口頭発表】違反行動への潜
年9月
76 回大会
在的態度の測定は,安全性等
の向上に寄与し得るので,信
号無視等の大学生に身近な違
反行動を対象とし,その潜在
的な抵抗感を測定する
Implicit Association Test を
開発し,その妥当性と信頼性
を検証した。再テスト法の結
果より信頼性が示され,実験
への無断欠席者は測定値が低
いことから妥当性が示唆され
た。調査,解析および執筆を
担当。
安達悠子・臼井伸之介. 日本
応用心理学会第 76 回大会発表
論文集, p. 28.
9.違反の心理的生起要因に
―
関する検討 —看護学生を対
平成 21
関西心理学会第 121
【口頭発表】質問紙調査(看
年 11 月
回大会
護学生 73 名)により,状況が
象に—
現役看護師と看護学生の敢行
意図および心理的要因に及ぼ
す影響の差異を検討した。看
護学生は客観的リスクが小さ
いと敢行意図評価が高く,社
会的圧力と時間的圧力がとも
に大きいと敢行意図評価が高
く,繁忙時の違反の指摘は敢
行意図評価を高めた。リスク
評価にも差があり,看護経験
が心理的要因に関与し敢行意
図の違いを生起すると推量さ
れる。調査,解析および執筆
を担当。
安達悠子・臼井伸之介・松本
友一郎. 関西心理学会第 121
回大会発表論文集, p. 67.
10.大学生の違反事例の収集
とその分析-心理的要因と
の関連-
―
平成 21
平成 21 年度人間工
【口頭発表】大学生 108 名を
年 12 月
学会関西支部大会
対象に,日常生活における違
反に関する質問紙調査(有効
回答 151 件)し,違反事例の
収集と分析を行った。違反内
容 16 項目,違反理由 10 項目
が得られ,大学生の日常生活
における違反について実態把
握がなされた。大学生の場合,
報告された違反内容には迷惑
行為やリスクテイキング行動
と重複する内容が示された。
調査,解析および執筆を担当。
安達悠子・森泉慎吾・篠原一
光・臼井伸之介. 平成 21 年度
人間工学会関西支部大会講演
論文集, pp. 65-68.
11.看護業務における違反へ
―
の潜在的態度測定の試み
平成 22
日本認知心理学会第
【口頭発表】リキャップ等の
年5月
8 回大会
看護業務における違反行動を
対象とし,その潜在的な抵抗
感を測定する IAT を開発した。
看護学生 71 名を対象に,顕在
的態度との違いを明らかに
し,顕在的態度と潜在的態度
には有意な相関が見られない
ことから潜在的態度測定の有
意義性が示された。また,高
いクロンバックのα係数が示
されたことから信頼性が示さ
れた。調査,解析および執筆
を担当。
安達悠子・臼井伸之介. 日本
認知心理学会第 8 回大会発表
論文集, p. 30.
12.違反への態度に関する場
面一貫性の検討
―
平成 22
日本人間工学会第 51
【ハイブリッド発表】日常で
年6月
回大会
の違反行動に対する潜在的態
度を測定する IAT と看護業務
での違反行動に対する潜在的
態度を測定する IAT を同一参
加者に行い,日常での違反を
不快だと強く感じている人
は,看護での違反も不快だと
強く感じているかを検討し
た。2 つの IAT 得点間に有意な
正の相関が見られたことか
ら,場面一貫性が示された。
調査と解析の全般を担当。
安達悠子・臼井伸之介. 日本
人間工学会第 51 回大会発表論
文集,pp. 132-133.
13.看護・医療業務における
―
違反への潜在的態度測定の
平成 23
日本認知心理学会第
【口頭発表】看護業務におけ
年5月
9 回大会
る違反行動に対する潜在的な
試み
抵抗感を測定する IAT を現職
の医療従事者 60 名を対象に実
施し,信頼性と妥当性を検証
した。高いクロンバックのα
係数,並びに課題ブロック間
で反応時間およびエラー数に
おける有意差と安全に関わる
委員会経験の有無による IAT
得点の有意差から信頼性と妥
当性がともに示された。調査,
解析および執筆を担当。
安達悠子・臼井伸之介・山口
(中上)悦子・山田章子・朴
勤植・仲谷達也. 日本認知心
理学会第 9 回大会発表論文集,
p. 2
14.病院看護師の看護業務に
おける違反への潜在的態度
測定の試み
―
平成 23
日本応用心理学会第
【ポスター発表】看護業務に
年9月
78 回大会
おける違反行動に対する潜在
的な抵抗感を測定する
Implicit
Association
Test(以下,IAT)をスタッフ職
位の看護師 59 名を対象に実施
した。クロンバックのα係数
が高く信頼性が示されたが,
インシデント報告数,上司評
価では妥当性が検証できなか
った。IAT は素早い反応を前提
とするが,本研究では反応時
間が全体に長かったことに起
因すると考えられ,IAT の限界
を踏まえた今後の課題が提示
された。調査,解析を担当。
安達悠子・青木喜子・臼井伸
之介,日本応用心理学会第 78
回大会発表論文集,p. 71.
15.パソコン課題とグループ
―
ワークを組み合わせた不安
平成 23
第 6 回医療の質・安
【ポスター発表】手順を理解
年 11 月
全学会学術集会
していても,うっかり間違え
全行動防止研修の試行
てしまう人間特性を体験する
パソコン課題と,鉄道等の医
療以外の産業で実施されてい
るヒューマンファクター研修
を参考にグループワークから
なる不安全行動防止研修を考
案し,現職の看護師 59 名に試
行した。研修の肯定的な受け
止めと,不安全行動生起への
関与が指摘されているリスク
やベネフィットの観点での話
合いの重要性が示唆された。
調査,解析を担当。
安達悠子・青木喜子・臼井伸
之介,医療の質・安全学会誌,
6(増補号), p. 213.
16.人工物利用に対して高齢
者が感じる主観的利用困難
度:認知的加齢現象との関係
―
平成 24
日本認知科学会第 29
【ポスター発表】地域在住の
年 12 月
回大会
高齢者 150 名を対象に,テレ
ビ(地デジ)で電子番組表を
利用することなどの身の回り
にある人工物の利用 33 項目に
対する主観的な利用困難度の
構造を検討した。その結果,
生活機器因子,先端 ICT 機器
因子,デジタル TV/映像因子,
IC カード因子,コンピュータ
利用因子の 5 因子が抽出さ
れ,生活機器因子,IC カード
因子,コンピュータ利用因子
は,認知機能のうち作動記憶
および認知的制御と特に関連
が強いことが示された。調査,
解析を担当。
安達悠子・須藤智・原田悦子・
熊田孝恒・近藤公久,日本認
知科学会第 29 回大会発表論文
集,pp.183-187.
17.グループ活動は高齢者に
―
よる人口物利用学習を促進
平成 24
日本認知科学会第 29
【ポスター発表】健常な高齢
年 12 月
回大会
者 23 名に 5 週間のタブレット
するか(その 1)
:課題達成と
利用を課した。日常的な PC 利
主観評価による量的指標に
用経験の有無,および他の実
よる検討
験参加者たちと過ごすグルー
プ活動の有無の 2 要因を独立
変数に検討したところ,PC 利
用経験有で機器操作パフォー
マンスの向上が高いこと,PC
利用経験無ではグループ活動
により機器操作の主観的な難
易度が低下することなどが示
された。須藤智・原田悦子・
田中伸之輔・安達悠子・日根
恭子,日本認知科学会第 29 回
大会発表論文集,pp.662-667.
18.グループ活動は高齢者に
よる人口物利用学習を促進
―
平成 24
日本認知科学会第 29
【ポスター発表】上記学会発
年 12 月
回大会
表(国内)17 に関して,グル
するか(その 2)
:参加者の発
ープ活動がもたらす効果を明
話による支援の効果の分析
らかにするためグループ活動
での発話を分析した。その結
果,グループ活動にはタブレ
ット使用への負担減や不安感
を低減し,知識の幅を広げる
効果がある可能性があるこ
と,教える側と教えられる側
の両方にポジティブな影響が
出ることが示された。田中伸
之輔,原田悦子・須藤智・安
達悠子・日根恭子,日本認知
科学会第 29 回大会発表論文
集,pp.668-672.
19.情報機器利用に対する態
度と加齢―認知機能による
個人差を加えての検討―
―
平成 25
日本認知心理学会第
【口頭発表】情報機器に対す
年6月
11 回大会
る態度を顕在・潜在の両面か
ら捉えるため,若年成人 22 名,
高認知機能高齢者 22 名,平均
的認知機能高齢者 17 名を対象
に 質 問 紙 と
Implicit
Association Test を実施した。
その結果,若年者は顕在的に
は中立的,潜在的には不安を
示した。高齢者は認知機能の
高さに関わらず,顕在的には
情報機器への不安・回避的態
度を示したが,潜在的には接
近的態度を示し,機器に対す
る態度を顕在・潜在の両面か
ら捉える必要性が示唆され
た。調査,解析を担当。
安達悠子・須藤智・原田悦子,
日本認知心理学会第 11 回大会
発表論文集,p.114.
20.認知的加齢が人工物利用
―
学習に及ぼす影響
平成 25
日本認知心理学会第
【ポスター発表】上記学会発
年6月
11 回大会
表(国内)17 の機器操作パフ
ォーマンスと先行して収集し
た実験参加者の認知的加齢検
査結果とを照合することで,
加齢による認知機能の低下と
人工物の操作学習の関係を検
討した。分析の結果,単純な
機器操作課題には認知機能の
低下は関与していなかった
が,手順が組合わされた複合
的な機器操作課題には認知機
能のうちタスクスイッチング
と記憶の低下が悪影響を及ぼ
していることが示された。須
藤智・原田悦子・田中伸之輔・
安達悠子・日根恭子,日本認
知心理学会第 11 回大会発表論
文集,p.18.
21.新奇な機器の操作達成に
関わる加齢諸要因―「みんラ
―
平成 25
日本心理学会第 77
【ポスター発表】機器操作と
年9月
回大会
認知機能との関連を検討する
ボ」データベース分析による
ため,60 歳以上の高齢者 170
検討―
名を対象に,据置き型のコー
ヒーメーカーのユーザビリテ
ィテストと認知的加齢テスト
を実施した。その結果,操作
達成度の高さは機器所有数の
多さ,認知機能全般の高さと
関与するが,各種エラーでは
関与する特に関わる認知機能
が異なることが示された。調
査,解析を担当。
安達悠子・原田悦子・須藤智・
熊田孝恒,日本心理学会第 77
回大会発表論文集,p.240.
22.大学生の医療行為に対す
―
る認知・理解度,リスク認知,
平成 25
日本人間工学会関西
【口頭発表(優秀発表賞受
年 12 月
支部平成 25 年度大
賞)】予防注射等の公知な医療
会
行為に対する捉え方を把握す
受容度
るため,大学生 170 名を対象
に質問紙調査を行った。その
結果,大学生は医療行為に対
して科学的に確立されている
が,自分の努力では危険性を
減らせないと考えているこ
と,身体へ針・刃物やレーザ
ーが入る医療行為は危険性を
想起しやすいことなどが示さ
れた。調査,解析および発表
を担当。
安達悠子, 日本人間工学会関
西支部平成 25 年度大会講演論
文集, pp.49-52.
23.病院看護師の医療行為に
―
関するリスク認知
平成 26
日本人間工学会第 55
【口頭発表】予防注射等の公
年6月
回大会
知な医療行為に対する捉え方
を把握するため,看護師 81 名
を対象に質問紙調査を行っ
た。その結果,看護師は医療
行為に対して科学的に確立さ
れているが,自分の努力では
危険性を減らせないと捉えて
いること,リスク認知は従来
のリスク認知研究と同様に
「恐ろしさ」と「未知性」と
いう二つの因子から構成され
ることなどが示された。調査,
解析,発表を担当。
安達悠子, 日本人間工学会第
55 回大会講演集, pp.152-153
.
24.医療行為リスク認知に関
する大学生―看護師間比較
―
平成 26
日本応用心理学会第
【ポスター発表】予防注射等
年8月
81 回大会
の公知な医療行為に対する捉
え方を把握するため,看護師
447 名と大学生 246 名を対象
に質問紙調査を行った。その
結果,看護師と大学生共に,
は医療行為に対して科学的に
確立されているが,自分の努
力では危険性を減らせないと
捉えていることが示された。
ただし,リスク認知の構造に
関しては,看護師では従来の
リスク認知研究と同様に「恐
ろしさ」と「未知性」という
二因子が見出されたが,大学
生は「恐ろしさ」と「主体性
のなさ」という二因子が見出
され,看護師と大学生ではリ
スクの認知構造に違いがある
ことが示された。調査,解析,
発表を担当。
安達悠子,日本応用心理学会
第 81 回 大 会 発 表 論 文 集 ,
p.85.
25.リスク認知の観点から見
た「似ている」医療行為―現
―
平成 26
日本心理学会第 78
【ポスター発表】採血検査や X
年9月
回大会
線検査の実施の有無によって
職看護師を対象とした実施
看護師を二群に分け,医療行
経験の有無による分析―
為ごとにリスク認知を構成し
ている「恐ろしさ」と「未知
性」の差を検討した。その結
果,X 線検査は実施経験ありで
「恐ろしさ」が低く,ステロ
イド剤やマスク装着による人
工呼吸は実施経験ありで「未
知性」が低いことが示された。
ただし,実施経験の有無に関
わらず医療行為は主に「恐ろ
しさ」を判断基準として,類
型化されることが示された。
安達悠子,日本心理学会第 78
回大会発表論文集,p.73.
26.救急搬送データにおける
6 歳から 12 歳児童の事故の
分析
―
平成 26
平成 26 年度日本人
【口頭発表】救急自動車で 6
年 12 月
間工学会中国四国支
歳から 12 歳の児童が搬送され
部・関西支部合同大
た事例のうち,事故に関する
会
約 650 件を対象に,児童が日
常生活の中で遭っている事故
の内容把握を試みた。また,2
歳刻みで年齢別の分析を行っ
た。その結果,一般負傷は遊
戯中の事故が 6 割を占めるが,
事故の状況や場所は様々であ
ること,搬送件数は男児 6,7-8
歳で多いことが示された。交
通事故は自転車関連の事故が
7 割を占め,搬送件数は 9-10
歳で多いことが示された。
岡真裕美・安達悠子・中井宏・
臼井伸之介,平成 26 年度日本
人間工学会中国四国支部・関
西支部合同大会講演論文集,
pp.62-63.