阿久比町新庁舎建設 多目的ホール(仮称)綴織緞帳 仕様書

阿久比町新庁舎建設 多目的ホール(仮称)綴織緞帳 仕様書
1 緞帳概要
(1)仕立て上がり寸法…間口 14.50m×天地 11.50m
(2)プロセニアム寸法…間口 12.00m×天地 8.00m
いずれもフレンジ丈 30cm を含む。または、原画の表現上フレンジ無しの場合はボーダー
裂 7cm を含む。
(3)西陣綴錦織による。
(4)図柄は別途指定する原画による。
(5)材料、織組織、染色、図柄表現、加工、仕立て、仕上げなどは制作者の最高レベルとし、本仕
様に基づく。
2 製作概要
指定された材料による他、撚糸、染色、配色等に留意して指定の図柄を織物として効果的に表現す
るため適切、巧妙な表現技術を加えて製織するものとする。
特に視覚的に出来栄えを印象付ける色・形は重要な要素であり、色については自社染色工場にて入
念なチェックを行うこと。また、形については織下絵においてコンピュータシステムを駆使して忠実
に拡大作業を行うこと。
これら、各工程の製作段階にわたり、充分な品質管理のもとに社内一貫製作とし、技術監督者によ
って全工程を入念に監督するものとする。
3 製織概要
材料、織組織等は以下を標準とするが、図柄表現上、変更が必要な場合は、町と協議し承諾を受け
たのち、これを変更することができる。
(1)表地の経糸…綿糸 20 番手 6 本合わせの 3 本諸糸を使用すること。
(2)表地の緯糸…図柄の表現により、天然繊維・化学繊維の他、金銀糸、色箔糸等の装飾糸を効
果的に用いること。
(3)表地の組織
A 経糸の密度…30.3mm 当たり、15 本程度とすること。
経糸の畦数は、4 本引揃えとすること。
B 緯糸の密度…4 本引揃えの場合は、12 越以上とすること。
C 緯糸の畦数…30.3mm 当たりの畦数は 4 本引揃えを基本として用いること。
4 緯糸の染色、織糸の配色
図柄の表現に必要な彩糸は強固に先染めすること。図柄の色合いの強弱対比を効果的に表現するこ
との出来るよう、単色あるいは混合色とし、図柄部分によっては視覚効果を助長するよう、多彩に合
糸配色すること。
5 仕立て加工
(1)表地加工…製織後、綴織特有の把釣り目には、かがり止め縫いを施し、裏面より防炎処理をし
たうえ、純綿布(天竺木綿、防炎処理)を全面接着により裏打ちすること。
(2)裏地…純綿布(9A)を堅牢に染め(防炎処理)、規格寸法に縫製すること。
(3)仕立て…表地・裏地を合わせ堅牢な仕立て加工を施す。上部には、緞帳の重量に充分耐える巻
上げ用の厚地帆布を天地寸法分取り付けること。
(4)フレンジ…表地下部には図柄にマッチした色合いの、丈 30cm のフレンジ(フレンジ下地裂と
共に使用)を取り付けること。
ただし、原画の表現上取り付けない方が良い場合は、町と協議し、フレンジに代
わるボーダー裂(裾裂)を 7cm 程度取付け、舞台から客席に光が漏れないように
すること。
6 重量
緞帳本体の重量は、一平方メートル当たり 5.0kg 以内とすること。(総重量 835kg 以内)
7 防炎加工
製作工程に合わせ、消防当局の認定薬剤を有資格者により吹き付け加工すること。製品には防炎加
工済ラベルを貼り付け表示するとともに、防炎処理証書を提出すること。
8 搬入・吊込
完全梱包の上、専門運送業者により現場に搬入すること。
搬入、吊込、調整は、平成 29 年 2 月上旬を予定している。搬入作業等について、事前に建設工事
施工者の承諾を得ること。
9 工程写真
工場、現場での各工程の写真を提出すること。
10 検収確認
事業者と協議により、必要な工程段階で町担当者が検収確認を行う。
11 保証
完成引き渡し後、5 年間を保証期間とする。