泉南市第6期高齢者保健福祉計画(素案) パブリックコメントに対する意見等の概要及び市の考え方 No. 寄せられた意見等 意見等に対する市の考え方 1 要支援 1、2 をはずし、市の「総合事業」 とする計画については、第 5 期まで国 の事業であったものを市が事業内容の 低下を前提に担うことになり、介護の 責任を果たせるのだろうか。サービス 基準が明確になっていない点やサービ ス提供者がボランティア団体、住民団 体などにゆだねる等専門性の欠如があ り、安全性や事故が起こった場合の責 任体制がどうなるのか明らかにされた い。 (事故時の対応について) 現行の地域支援事業については、ボランテ ィア団体・住民団体がサービスを実施する 場合、事故報告の窓口設置や損害保険の加 入等の対応を行っており、総合事業におい ても同様の対応を想定しています。 今後、他市の事例を参照しながら、市とし ての対応を定めていきたいと考えていま す。 2 地域包括支援センターの業務内容がこ れまで以上に多岐・複雑化することに 対して市が財政、人的支援、安全対策 等にどのようにかかわっていくのか明 確にされたい (今後の地域包括支援センターへの支援に ついて) 地域支援事業の充実に伴い、地域包括支援 センターの役割はより大きいものになると 認識しております。 今回の制度改正で、地域支援事業について は一定の枠組みのなかで地域包括支援セン ターの強化を図ることとなっており「生活 支援体制整備」「認知症推進施策」「在宅医 療介護連携」 「地域ケア会議推進」および「包 括的支援事業」については、拡大する業務 に対して地域包括支援センターが適切に活 動できるように支援を継続しておこなって まいります。 3 (第 6 期保険料について) 第 6 期保険料については、必要な給付見込 みに対し第 5 期計画よりも多くの料率段階 第 6 期保険料と 2025 年の介護保険料を を設定し、急激に保険料の上昇がないよう どうしていくのかを明らかにされた 設定をしております。 い。 基準額については、最近国から報酬改定の 基準が示され、全般的に引き下がった額と なっており、過剰な負担増とならないよう 配慮がなされていると考えております。 1 No. 寄せられた意見等 意見等に対する市の考え方 4 39 ページからの「4.日常生活圏域の設 定」であるが、一言で言えば杜 きわ まりない設定である。例えば、A地区 とされている地区であるが、古くから 存在している農業集落地と近年新しく 開発された大規模住宅地を合わせて一 つの地区としている。施策の体系とし て「自助・互助の地域作りの推進」を あげているが、農業集落地と大規模住 宅地では自助・互助の推進の仕方が大 きく異なってくる。生活圏域をもっと 細かく各区規模に設定して計画をたて るべきである。 (日常生活圏域の設定について) 日常生活圏域については、地域等の特性等 も鑑みつつ設置している地域包括支援セン ターが最大限活動できるように考え設定し ております。 生活圏域をもっと細かく設定して……とい うご意見もございますが、 「自助・互助」の 推進のため、自助・互助が地域でできる体 制づくりをささえる包括支援センターが最 も効果的に動くことができる現在の設定 が、現時点では最適と考えております。 45 ページからの「ライフサポートコー ディネーター」であるが、ボランティ アという名の「非雇用型」 「賃金安上が り型」の安上がり支援サービスを狙っ たものにすぎない。 「安上がり支援サー ビス」のことを別名「多様なサービス」 といい、無資格者、ボランティアなど による非専門的素人サービスの提供を 行うことで現在の要支援サービスの切 り捨て削減をすすめるものである。 (ライフサポートコーディネーターについ て) 原則として、市の「ライフサポートコーデ ィネーター養成研修」を受講が必要となり ます。また、 「ライフサポートコーディネー ター養成研修」については、事業所の管理 職等にも受講をしてもらうことを想定して おり、より現在の支援メニューだけでは届 きにくい生活支援等を行うことを想定して いるため、「非雇用型」「賃金安上がり型」 の安上がり支援サービスを狙ったものでは ないことをご理解ください。 5 2 No. 寄せられた意見等 意見等に対する市の考え方 6 89 ページからの「(4)低所得者対策の 推進」であるが、国費削減額 1,140 億 円を当然のごとく受け止めた上での施 策である。介護報酬引き下げ(600 億円) と、介護保険料低所得者軽減の大部分 の先送り(540 億円)にともなうものだ が、540 億円といえば、軍事予算のオス プレイの取得(5 機分 516 億円、関連経 費 95 億円)より少ない金額であり、贅 沢な軍司用兵器を始末すれば捻出でき る額である。泉南市は公費による低所 得者保険料軽減を 2015 年度から当初案 通りに実施するように、まず働きかけ るべきである。 (公費による保険料減税について) 低所得者の保険料の急激な上昇を緩和する ため、第 6 期については、一部段階の人に ついては国の示す料率よりも引き下げて対 応しております。 また、多様な料率の段階を設定し、第 5 期 準備基金についても 100%取り崩し、でき るだけ介護保険料の上昇がおきないよう配 慮しております。 高齢者の増加等により、サービス実施にと もなう介護サービスの給付額は年々増加の 一途となっており、市としても効果的にサ ービスが提供できる体制づくりを鑑みなが ら、できるだけ市民の負担増にならないよ う介護保険事業の運営に努めてまいりま す。 7 110 ページからの「6.第 1 号保険者の保 険料」に関わる部分であるが、第 6 期 の保険料(月額 5,544 円を予定)の値 上げは不必要である。厚生労働省へ 2014 年度に報告した第 5 期準備基金残 高・繰り入れと財政安定化基金償還試 6に同じ 算値を見ると、準備基金取り崩し割合 が 100%という市町村が府下 16 市町村 あり、保険料の上げ幅を少なくしてい る。泉南市は 57.1%の割合であり、出し 惜しみをしている。100%取り崩して値 上げをやめるべきである。 8 高齢者に関する計画についてパブリッ クコメントを募る手立てとして、ホー 今後、周知方法については検討してまいり ムページのみでは不十分ではないでし ます。 ょうか。老人会や婦人会を通じて幅広 い徹底がほしかったと思います。 3 No. 9 寄せられた意見等 意見等に対する市の考え方 介護保険料は値上げしないでくださ 3に同じ い。 計画の随所にボランティアの活用が掲 げられていますが、ボランティアがか 10 1に同じ かわった事故の責任はどうなるのでし ょうか。 この計画の感想からいいますと構成が 非常にわかりにくい構成になってい て、項目があちらこちらに重複してい ることです。結果、非常に膨大な文章 量になり、年寄が読みこなすには加重 11 です。役所の文章とはいえ、該当者で ありサービスの利用者である年寄が簡 単に理解できてこそ意味を成すものと 考えます。年寄が日常会話を交わすよ うな感覚で理解できる文章を望みま す。 できるだけ平易に計画をと努めているとこ ろではありますが、法定で求められている 項目記載等を鑑みながらの構成となるの で、どうしても項目が重複してしまうのは ご理解ください。計画については概要版等 を作成し、より計画の内容を理解していた だきやすい形式で、編集を予定しておりま す。 12 11の構成の提案 「介護保険制度をふまえ」(7 ページ) 「今回の制度改正において」(34 ペー 現在実施している事業の充実等で検討して 13 ジ)としていますが、改定後の具体的 まいります。 な対応が見えません。これからでしょ うか。 4 章 3(2)③介護予防・日常生活支援 総合事業の実施の項、文中に「平成 29 年 4 月実施に向けて生活支援サービス を整備するにあたり」とありますが、 14 介護保険法は平成 27 年 4 月から順次施 行と認識しているのですが、「介護予 防・日常生活支援総合事業」を含め、 地域支援事業のイメージを教えてくだ さい 4 今回の改正では「介護予防・日常生活支援 総合事業については平成 29 年 4 月までに完 全実施するのがのぞましい」とされており ます。 本市も、地域の状況等を鑑みて 29 年 4 月の 実施に向けた体制整備を検討しておりま す。 実施にあたっては、他先行自治体の事例等 も検討しながら進めてまいります。 No. 寄せられた意見等 意見等に対する市の考え方 地域支援事業において市町村が負担す 介護保険事業特別会計で予算化を行ってま 15 る財源はいつから予算化されるのでし いります。 ょうか。 16 日常生活支援に関する要望(サービス 17 の低下・質の低下を招かないよう)。 地域の互助で担うサービスといいます が、若い人は低収入ではたらかざるを えず、地域に残ったものは高齢化で参 18 加は難しいと考えます。多様なサービ スは事業として成り立つような仕組み をつくってください。 今回、実施を検討している「介護予防・日 常生活支援総合事業」のなかで、可能なも のについては事業化を検討してまいりま す。 「介護保険制度改定」に伴う利用者の 変化が分析されていません。報酬改定 で、退院促進に向けた措置取られてい ます。介護保険分野でも 27 年改定によ 左記項目については、実施に向けて他自治 19 り 24 時間 365 日サービスの確保や、通 体の事例等を参照し、取り組みを具体化さ 所介護の機能分化により重度者対応が せてまいります。 予定されていると認識しています。ま ったなしの課題に対応できるのでしょ うか? 2 章、4 介護事業の検証で(1)介護認 定者数の推移(2)介護保険サービス利 20 用者数の状況で利用者数推移があるが 介護認定区分ごとの各サービス利用状 況はないのか データとしてはございますが、資料が膨大 となるため掲載はしておりません。介護保 険料の推計等には認定区分ごとのサービス 利用状況等を加味して推計を行い、保険料 を算出しております。 「居宅介護(介護予防)サービス」 「地 域密着型(介護予防)サービス」 「施設 介護サービス」と仕分けをしているが、 21 介護保険法にある使用文言になく理解 しにくい。それぞれどういう意味なの か。 「居宅介護(介護予防)サービス」は、居 宅介護サービスと介護予防サービスの合 算、 「地域密着型(介護予防)サービス」は 地域密着型サービス(介護給付・予防給付) の合算となります。サービスの種別ごとに 集計を行っております。 5 No. 寄せられた意見等 意見等に対する市の考え方 1 章 2.計画の位置づけに 27 年 4 月開始 の介護保険法改正による施策、とりわ 22 14に同じ け地域支援事業との絡みで記載されて いないのはなぜでしょうか? 1 章 4.(2)①統計的把握の文中「地域 包括ケアの担い手の把握を行い問題の 別途「地域毎(字別)の高齢者把握分析調 23 分析を行いました」とありますがその 査」の報告書としてまとめております。 データはどうなっていますか。 24 今期は準備基金残高を取り崩し介護保 6に同じ 険料の値上げをしないでください。 6
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