薬剤性腎障害原因薬物一覧表

表1.薬剤性腎障害の分類 Ver5
分類
腎前性急
性腎障害
病態
腎血流・糸球体血流量低下
略名 正式英名
IS
ishemic
nephropathy
(decreased
kidney perfusion)
2015年8月17日改訂(平田純生)
原因薬剤
臨床経過および治療法
NSAIDs(COX-2阻害薬を含む)、ACE阻害薬、ARB、利尿薬、インターロイキン-2、ヨード造影剤、シクロスポリン、タクロリムス、血管拡
張薬(ヒドララジン、Minoxidil、Diazoxide、Ca拮抗薬)、β遮断薬、SGLT2阻害薬(イプラグリフロジン、ダパグリフロジン、ルセオグリフロ
ジン、トホグリフロジン、カナグリフロジン)、シメプレビル、エキセナチド(嘔吐による虚血腎)、アムホテリシンB、チクロピジン、マイトマイシ
ンC、インターフェロン、活性型VD、コカイン
いわゆる腎前性AKIのこと。濃縮された尿が少量排泄される。薬
物の投与中止または減量し、臨床所見に応じて補液すると早期
AKIは可逆的なことが多い。被疑薬を中止または休薬し、大量の
輸液で心不全が発症しないようにCVP8~12mmHg(人工呼吸器
下では12~15mmHg以下を目標に補液する。)
アミノグリコシド系抗菌薬、第1世代セフェム(セファロリジン:製造中止)、アムホテリシンB、重金属(シスプラチン、ネダプラチン)、リチウ
ム、ゾレドロン酸、ヨード造影剤、マンニトール、低分子デキストラン、ヒドロキシデンプン、バンコマイシン(動物実験)、テイコプラニン、
NSAIDs(COX-2阻害薬を含む)、メトトレキサート、タクロリムス、ペンタミジン(ベナンバックスⓇ;注射だけでなく吸入も)、カルバペネム
acute tubular
(イミペネム、パニペネム、ビアペネム、ファロペネム)、ニューキノロン系抗菌薬、サルファ剤、メトキシフルラン、カルバマゼピン、抗HIV
急性尿細管壊死 ATN(尿細管細
胞毒性による用量依存型腎障害の ATN necrosis(tubular ウイルス薬(アデホビル、シドフォビル、テノホビル、ホスカルネット)、コカイン、イホスファミド 1、コリスチン、ポリミキシンB注、ボリコナ
浸透圧性ネフローゼを除く)
toxicity)
ゾール注、イトラコナゾール注、ガンマグロブリン、鉛、ストレプトゾシン、アリストキア酸(関木通:中国製漢方薬の成分)、Fosfamide、
Picamycin/Mithramycin、シメプレビル、シクロスポリン、リファンピシン、ミコナゾール、フルコナゾール、アシクロビル、オセルタミビル、テ
ガフール、シロリムス、マイトマイシンC、Chloroquine(ライソゾーム酵素阻害によるリン脂質症)、カドミウム、水銀、ポリドカノール、デフェラシ
ロクス、、テムシロリムス、臭素酸Na(パーマ第2液)
腎性急性
大量静注イムノグロブリン(安定化剤として含まれているショ糖が腎障害の原因?)、ショ糖、デキストラン、ヒドロキシエチルデンプン、
腎障害 浸透圧性ネフローゼ
ON osmotic nephrosis
ヨード造影剤、D-マンニトール(高用量)
ペニシリン系抗菌薬(ペニシリンG、アンピシリン、クロキサシリン、methicillin)、セフェム系抗菌薬、カルバペネム系抗菌薬、モノバクタ
acute
ム系抗菌薬、ニューキノロン系抗菌薬(特にシプロフロキサシン)、サルファ剤(スルファメトキサゾール、トリメトプリムを含む)、マクロライ
tubulointerstitial
ド系抗菌薬(クラリスロマイシン)、テトラサイクリン系抗菌薬、アミノグリコシド系抗菌薬(ストレプトマイシン)、リファンピシン、 NSAIDs
nephritis
急性尿細管間質性腎炎 (免疫反
(COX-2阻害薬を含む)、シクロスポリン、抗てんかん薬(フェニトイン、バルプロ酸、カルバマゼピン)、利尿薬(チアジド系、フロセミド、
ATIN
(immune応が介在するアレルギー性間質性
ブメタニドなどのループ系、トリアムテレン)、アロプリノール、オメプラゾール、ランソプラゾール、シメチジン、ラニチジン、ファモチジン、
腎炎)
mediated
アシクロビル、インジナビル、シタラビン、ブレオマイシン、インターフェロン、サラゾスルファピリジン、メサラジン(5-ASA)、コカイン、
interstitial
Telithromycin、Rofecoxib、Atazanavir、Pantoprazole、エダラボン、アレンドロン酸、バンコマイシン、シロリムス、、テムシロリムス、エフェド
inflammation)
リン、カプトプリル、アザチオプリン、オセルタミビル、クロザピン、リチウム
糸球体腎炎(免疫反応による)
GN
MN
membranous
nephropathy
focal segment
FSGS glomerular
sclerosis
necrotic
壊死性半月体形成性糸球体腎炎
crescentic
NCGN
(ANCA関連腎炎)
glomerulonephriti
s
その他の蛋白尿(足細胞障害な
ど)
血管障害
による急性
腎障害
血栓性微小血管症(内皮/筋細胞
障害)
炎症性血管炎(細胞/抗体介在性)
腎血管炎
動脈周囲炎(免疫反応による)
溶血性尿毒症症候群(免疫反応
によるメサンギウム融解、血管内皮
障害により緩徐に進行する)
その他の
急性腎障 横紋筋融解症(ミオグロビンによる
腎障害)
害
コレステロール塞栓症*1
MP
miscellaneous
proteinuria
NSAIDs(高頻度に間質性腎炎を合併)、インターフェロン製剤、トリメタジオン、注射用金製剤(まれ;金チオリンゴ酸ナトリウム)、D-ペニ
シラミン(まれ)、ブシラミン(まれ)
inflammatory
vasculitis
RV renal vasculitis
PA periarteritis
hemolytic-uremic
HUS syndrome(severe
hemolysis)
IV
RM
rhabdomyolysis
CM
cholesterol emboli
低カリウム血症性腎症
HN
hypokalemic
nephropathy
偽アルドステロン症
P-A
pseudoaldosteronism
IO
intratubular
obstruction
{intratubular
obstruction
(crystalluria
and/or renal
lithiasis)}
UO
ureteral
obstruction
(secondary to
retroperitoneal
urinary
尿管閉塞性腎不全(後腹膜線維
化症による)
尿路閉塞
腫瘍崩壊症候群(高尿酸血症)
後天性ファンコニー症候群
TLS
FS
tumor lysis
syndrome
Fanconi
慢性尿細管・間質性腎炎
chronic
CTIN tuburointerstitial
nephritis
腎乳頭壊死(鎮痛薬腎症)
renal papillary
RPN
necrosis
出血性膀胱炎
HC
hemorrhagic
cystitis
原因不明
MIS
miscellaneous
慢性腎障害
プロピルチオウラシル、インフリキシマブ、D-ペニシラミン、エタネルセプト、チアマゾール、ヒドララジン、ミノサイクリン、インターフェロン、 高頻度に急速進行性腎炎症候群(rapidly progressive
アロプリノール、プロカインアミド、フェニトイン、イソニアジド
glomerulonephritis: RPGN)を呈し、数週から数か月で急速に腎機
能が低下し、無治療であれば、多くが透析治療が必要になる。
Puromycin、ダウノルビシン、ドキソルビシン、ベバシズマブ、幻覚剤、麻酔薬、NSAIDs(fenoprofen)、インターフェロン、インターフェロ
ン、インフリキシマブ、エタネルセプト、水銀、タリウム(試薬)、エチレングリコール 、銀、ジオキサン、四塩化炭素、蛇毒、パラコート 、ヒ素 、
無機水銀化合物 、硫酸ジメチル、インフルエンザHAワクチン、ソラフェニブトシル酸塩,、1,4-dioxane
プロピルチオウウラシル、チアザイド系利尿薬、さまざまな抗菌薬(ペニシリン系など)
ヒドララジン
アンフェタミン、スルホナミド、マイトマイシンC
マイトマイシンC、キニーネ、シクロスポリン、メルファラン 、シスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン、ゲムシタビン、インターフェ
ロン、ペントスタチン 、ゲムシタビン、タクロリムス、エベロリムス、リバビリン、キニジン、スルホナミド、ヒドララジン、トリアムテレン、
Nitrofurantoin、Mephenytoin
フィブラート系脂質異常症用薬、スタチン系脂質異常症用薬、コデインリン酸塩、ジアゼパム、エタノール、バルプロ酸Na、ゾニサミド、
コルヒチン、コカイン、メタンフェタミン、プロポフォール、ハロペリドール、アミノフィリン、テオフィリン、フェニトイン、エンタカボン、ダプト
マイシン、ST合剤、ニューキノロン系抗菌薬、インターフェロン、シロリムス、テムシロリムス、オメプラゾール、リスペリドン、インターフェロン
α-2b、バルビツール系麻酔薬、ベンゾジアゼピン系向精神薬、ケタミン、ヘロイン、メサドン、アモキサピン、ワルファリン、セボフルラン、フェ
ノバルビタール、クロルプロマジン、レボメプロマジン、パリペリドンパルミチン酸エステル、クロミプラミン、マプロチリン、炭酸リチウム、スルピ
リド、プラミペキソール
ヘパリン、ワルファリン、Streptokinase、ダビガトラン
被疑薬の投与を中止し、対症療法を行い、場合により血漿交換
を施行する。マイトマイシンによる血栓性血小板性紫斑病に対し
てステロイド治療、血漿交換、免疫吸着が有効な場合があると言
われている。ステロイド治療、血漿交換無効例にリツキシマブが有
効であったという報告もある。
免疫機序による。
被疑薬の投与を中止し、対症療法を行う。酢酸リンゲル液に比
し、HES使用群で有意に総死亡リスク・死亡リスクが高いという
CHEST研究あり(NEJM, 2012)。
被疑薬の投与を中止し、軽症の場合、十分な飲水を指導、重症
の場合は生食の点滴により脱水の改善と循環動態の安定を図
り、マンニトール、メイロンの投与により酸性尿下で出現する尿細
管障害(尿酸、シスチン、シュウ酸Ca結石による)を防止する。
ループ利尿薬は尿の酸性化を助長するため要注意。腎機能低
下時には血液透析。
発熱、微小血管症、溶血性貧血、血小板減少症。被疑薬の投与
を中止し、対症療法を行い、場合により血漿交換を施行する。
腎濃縮障害による尿崩症を来す
原因疾患としては、肺癌(特に小細胞癌)や中枢神経疾患(髄膜
炎など)が多いが、そのほかにもADH産生性の腫瘍によるものが
ある。腎機能は正常で水分摂取を制限すると脱水が進行すること
なく低ナトリウム血症が改善する。非ペプチド性バソプレシンV2受容体拮抗剤モザバプタムは異所性抗利尿ホルモン産生腫瘍
によるSIADHに適応がある。
チアジド系利尿薬、ループ利尿薬、下剤
尿細管でアンモニアが増加し、尿細管間質で補体が活性化され
ることと嚢胞形成促進により腎障害が進行する。血清カリウム値が
3mEq/L以下で数か月~数年の経過により発症するが、低カリウ
ムだけでなく、利尿薬や下剤の乱用による脱水を伴うことが多い。
甘草、グリチルリチン酸、グリチロン錠Ⓡ、強力ネオミノファーゲンCⓇ注
アルドステロンが過剰に分泌されていないのに過剰に分泌されて
いるかのような症状である高ナトリウム血症、低カリウム血症、浮
腫、高血圧などの症状を示す。
抗ウイルス薬{静注アシクロビル、ガンシクロビル、HIV感染症治療薬、インジナビル(クリキシバン Ⓡ)、テノホビル、ホスカルネット、サニ
ルブジン、Cidofovir, Atazanavir}、メトトレキサート、サルファ剤(サラゾスルファピリジン、スルファサラジン、スルファジアジン(商品として
は内服ではないゲーベンクリームⓇ・テラジアパスタⓇがあるがこれらには腎障害はない)、メサラジン、トリアムテレン、リン酸ナトリウム(下
剤)、ビタミンD+Ca剤の過剰投与、高用量ビタミンC(シュウ酸結晶)、エフェドリン(腎結石)、リン酸二水素Na/無水リン酸水素二ナトリウ
ム(ホスリボン配合顆粒 Ⓡ/ビジクリア Ⓡ)、ミゾリビン、プロベネシド、ブコローム、アデニン、ベンズブロマロン(尿酸結石)、アセタゾラミド
(リン酸Ca結石)、Orlistat、ヨード造影剤、ボリコナゾール注*、シプロフロキサシン、イトラコナゾール注*、グアイフェネシン(フストジルⓇ)、
Ca製剤(沈降炭酸カルシウム、乳酸カルシウムなど)、活性型ビタミンD製剤(ロカルトロール、アルファロールなど)、副腎皮質ホルモン(Ca
含有結石)、orlista、薬物以外では尿酸とジエチレングリコール(エチレングリコールの代謝物のシュウ酸によるシュウ酸Ca結石)
発症した場合には被疑薬のの投与を中止し、対症療法を行う。
薬剤の結晶析出のため尿路閉塞による水腎症を来す。腎排泄性
薬物の場合、腎機能に応じた減量をし、生食を前投与する。他の
腎毒性薬物の併用を避ける。インジナビルは腎結石を防止する
ために24時間に少なくとも1.5Lの水分を補給すること。
メトトレキサートとその代謝物は低pH環境で溶解しにくくなるた
め、十分な尿量を確保し重炭酸Naを用いた尿のアルカリ化に
よって予防できる。
エルゴタミン、ジヒドロエルゴタミン、メチルドパ、ピンドロール、ヒドララジン、アテノロール、Methylsergide(片頭痛治療薬)、ペルゴリド
被疑薬の投与を中止し、腎内ステント・経皮的腎瘻増設術による
尿管内圧を低下させる。
抗コリン薬、オピオイド、α1受容体刺激薬、ベンゾジアゼピン系薬
白血病、リンパ腫、骨髄腫に用いられる多くの化学療法薬(ダサチニブ、ボルテゾミブ、ゲムツズマブ/オゾガマイシン、リツキシマブ、クラ 抗癌剤投与前の積極的な水分補給と尿のアルカリ化、アロプリ
ドリビン、イマチニブ、スニチニブ、レナリドミド、ニロチニブ、ネララビン、ベンダムスチン、フルダラビン、オファツムマブ、サリドマイド、カペ ノールの投与を行うことで予防する。
シタビン、セツキシマブなど )、メトトレキサート
イホスファミド,ストレプトゾシン、ジダノシン,cidofovir、テトラサイクリン(期限切れの製品)
炭酸リチウム*2、シクロスポリン、ニトロソウレア系抗がん剤(ニムスチン、ラニムスチン、カルムスチン、Semustine)、鎮痛薬(アセトアミノ
フェン、アスピリン、NSAIDs)、アリストリキア酸(中国製漢方薬の成分)、メサラジン、タクロリムス、ロベンザリット、シスプラチン、リチウム、
鉛、カドミウム、無機水銀、メチル水銀、アンチモン、ヒ素、ビスマス、バリウム、銅、金、鉄、クロム、銀、タリウム、ウラニウム
フェナセチン(製造中止)、アセトアミノフェン、アスピリン、NSAIDs
その他
免疫機序による。
パミドロン酸2Na、ゾレドロン酸水和物、アレンドロン酸、注射用金製剤(まれ;金チオリンゴ酸ナトリウム)、リチウム、ヘロイン、シロリムス(濃 表現型の変化を伴うポドサイト障害で腎不全を合併することが多
い。早期に発見し薬剤中止とプレドニゾロンおよびACE 阻害薬で
度依存性)、男性ホルモン,インターフェロン、テムシロリムス
の治療が奏効するという報告がある。
シクロスポリン、タクロリムス、マイトマイシンC、キニーネ、結合型エストロゲン、5-FU、インターフェロン、チクロピジン、クロピドグレル、
ベバシズマブ、ゲムシタビン、ソラフェニブ、スニチニブ、キニーネ、フルオロウラシル、インジナビル、オザグレル、バラシクロビル、ブレオ
thrombic
マイシン、シスプラチン、ヨード造影剤
TMA
microangiopathy
腎後性急
性腎障害
被疑薬投与後2週間程度の潜伏期間後に発症、発熱、皮疹、関
節痛、腰痛などの全身症状が現れる。高アレルゲン性薬物を中
心に原因薬物を検索し、被疑薬物の投与を中止し、重症の場合
にはステロイドを短期間投与する。
金製剤(金チオリンゴ酸ナトリウム、オーラノフィン)、チオプロニン、D-ペニシラミン、ブシラミン、抗TNF-α製剤(インフリキシマブ(レミ
免疫機序による。チオプロニン、D-ペニシラミン、ブシラミン、カプ
ケード)、エタネルセプト、ヒドララジン、プロカインアミド、アダリムマブ、ゴリムマブ、カプトプリル、NSAIDs(COX-2阻害薬を含む)、リチウ トプリルなどSH基を持つ薬物が多い。
ム、インターフェロン、塩化水銀、ヒドロカーボン(有機溶剤)、ARB、トリメタジオン
尿をアルカリ化することによるリン酸
炭酸脱水素酵素阻害薬(アセタゾラミド、トピラマート、ゾニサミド)
RTA renal tubular alkalosis
Caの析出
腎性尿崩症(尿細管における抗利
炭酸リチウム、セボフルラン、ロベンザリット2Na、アムホテリシンB、フェニトイン、コルヒチン、利尿薬
nephrogenic
尿ホルモン(ADH)受容体異常に
NDI
diabetes insipidus
よる腎濃縮障害)
ビンクリスチン、クロフィブレート、カルバマゼピン、アミトリプチリン、アナフラニール、イミプラミン、ビンブラスチン、ビンデシン、ドセタキ
syndrome of
シル、ビノレルビン、シスプラチン、ネダプラチン 、イホスファミド、シクロホスファミド、バルプロ酸Na、エナラプリル、リシノプリル、フルボキサ
inappropriate
ミン、デュロキセチン、セルトラリン、ミルナシプラン、プロクロルペラジン、クロルプロマジン、ハロペリドール、ブロムペリドール、リスペリドン、
抗利尿ホルモン不適合分泌症候
SIADH antidiuretic
アミオダロン、アモキサピン、プラミペキソール
群
hormone
電解質異常
secretion
尿細管閉塞性腎不全 (遠位尿細
管管腔における結晶析出・石灰化
による尿細管間質性腎炎、急性尿
管壊死、腎石灰沈着)
細胞膜を介した浸透圧変化により急性尿細管壊死も伴う
NSAIDs(COX-2阻害薬を含む)、リチウム、ペニシリン(アンピシリン)、リファンピシン、D-ペニシラミン、ヒドララジン、金製剤、カプトプリ 被疑薬の投与を中止し、対症療法を行う。
glomerular
ル、アクタリット、ブシラミン、ロベンザリット、インターフェロン、パミドロン酸2Na、水銀、ヘロイン、メフェナム酸、Fenoprofen、
nephritis
Fenclofenac、Tolmetin、ホスカルネット、シクロスポリン、タクロリムス、アセトアミノフェン、アスピリン
(glomerulopathy)
minimal-change
微小変化群(ポドサイト障害(T-cell
MCNS nephrotic
も関与?)
syndrome
膜性腎症(免疫複合体の沈着によ
糸球体障 る。ループス様膜性腎症もあり)
害(ネフ
ローゼ症候
群)
巣状分節性糸球体硬化症
尿細管が障害された後、GFRが低下し腎不全になる。用量依存
性薬物が多いため、そのときには被疑薬の投与を中止し、対症
療法を行う。TDM対象薬はTDMを実施する。
シクロホスファミド
エダラボン、アレクチニブ、オザグレル、スルチアム、テラプレビル、ミノドロン酸水和物、ワルファリン(Kidny Int 80: 181-189, 2011)、アザチ
オプリン、アザシチジン、スタリビルド配合錠Ⓡ
はKDIGO® AKI Guideline March 2012 Online Appendices A-Fに収載されている分類
イホスファミド1:腎におけるCYP3Aと2B6がイホスファミドの腎毒性を増強
*1:動脈壁の粥状硬化巣より. コレステロール結晶が流出し、末梢の小動脈に塞栓としてと.どまることにより全身性に多臓器障害を起こすこと
*2:血中濃度上昇に起因するためTDMを実施し、脱水を避ける
NAG: N-アセチル-β-D-グルコサミダーゼ、BMG: β2-ミクログロブリン
引用文献
多くの医薬品添付文書およびインタビューフォーム
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玄番宗一: 薬物による腎機能障害の病態と発症機序. 日薬理誌 127: 403-440, 2006
Praga M, González E: Acute interstitial nephritis. Kidney Int 77: 956-961,2010
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アセトアミノフェン大量投与時には腎臓のCYPによって代謝され、
グルタチオンの枯渇時には毒性の強い中間代謝物NAPQIの産
生により肝障害とともに腎腫大、消化器症状などを伴う急性腎障
害が起こることがある。しかし通常は大量長期連用による慢性腎
不全が多い。
出血性膀胱炎の予防には1日2L以上の十分な飲水、あるいは補
液が必要。
KDIGOによる急性腎障害(AKI)の病期分類
病期 血清クレアチニン
基礎値の1.5-1.9 倍
1 または
≥0.3mg/dLの増加
尿量
6-12 時間で<0.5mL/kg/時
2
基礎値の2.0-2.9 倍
12 時間以上で<0.5mL/kg/時
3
基礎値の3 倍
または
≥4.0mg/dLの増加
24 時間以上で<0.3mL/kg/時
または
または
腎代替療法の開始
または、18 歳未満の患者では 12 時間以上の無尿
2
eGFR<35mL/min/1.73m の低
下
腎前性腎障害と腎性腎障害(急性尿細管壊死)の鑑別
腎前性腎障害
尿沈査所見
正常
尿中Na排泄分画*(FENa,%)
尿中Na濃度(mEq/L)
腎不全指数**
尿浸透圧(mOsm/kgH2O)
尿中尿素排泄分画
*(FEurea,%)
<1
<20
<1
>500
<35
急性尿細管壊死
尿細管上皮細胞
からなる円柱,血
尿など
>2
>40
>1
<350
>50
解釈
腎前性は糸球体・尿細管機能はほぼ正常
腎前性は腎血流が低下するためNaを再吸収し
て保持し、この時に尿素も再吸収されて脱水を
防ごうとする虚血を防ぐ生体恒常性が働いてい
るが、腎性ではNa再吸収能が低下している。
腎前性は体液が減少しているので乏尿となり、
分母の尿量が減少して尿中Cr濃度/血漿Cr濃
尿中Cr濃度/血漿Cr濃度比
>40
<20
度比(Ucr/Pcr比)は上昇する。腎性では分子の
(CCr/尿量)
クレアチニンクリアランスCcrが低下してUcr/Pcr
比は低下する
腎前性では尿細管が正常に反応し、水、Naとと
もに尿素も再吸収されるため腎前性では上昇
BUN/Cr比
10前後
20以上
する。ただし、消化管出血や蛋白質の摂取増加
でも上昇する
*(尿中Na/血漿Na)×(血漿Cr/尿中Cr)×100 FENaは利尿薬を投与している場合にはNaの再吸収が抑えられるため
**尿中Na×血漿Cr/尿中Cr
腫瘍崩壊症候群の定義
基礎的診断基準(以下の2つ以上を認める)
元素
血中測定値
尿酸
カリウム
8mg/dL
6.0mEq/L以上
6.5mg/dL以上(小児)
4.5mg/dL以上(成人)
7mg/dL以下
リン酸
カルシウム
基準値からの変化
25%増加
25%低値
臨床的診断基準(基礎的診断基準+以下の1つ以上を認める)
血 清 ク レ ア 基準値の1.5倍以上の
チニン値
上昇
心血管障害
けいれん
致死的不整脈の出現
──
Cairo MS, et al. Br J Haematol. 2004; 127(1):3-11.およびCoiffier B, et al. J Clin Oncol. 2008; 26(16):2767-78.より引用
表3.腎障害の略名の正式名称
(黄色の枠はKDIGO® AKI Guideline March 2012 Online Appendices A-Fに収載されている分類)
略名
IS
ATN
ON
ATIN
正式英名
ischemic nephropathy (decreased
腎血流・糸球体血流量低下
kidney perfusion)
acute tubular necrosis(tubular
toxicity)
急性尿細管壊死
osmotic nephrosis
浸透圧性ネフローゼ(細胞膜を介し
た浸透圧変化により急性尿細管壊
死も伴う)
acute tubulointerstitial nephritis
(immune-mediated interstitial
inflammation)
GN
glomerular nephritis
minimal-change nephrotic
MCNS
syndrome
MN membranous nephropathy
focal segment glomerular
sclerosis
necrotic crescentic
NCGN
glomerulonephritis
MP
miscellaneous proteinuria
FSGS
TMA
IV
RV
PA
正式名
臨床経過・検査所見および治療法
濃縮された尿が少量排泄され、GFRが低下する。FENaが1%以下、尿浸透圧が500mOsm/L以
上になる。沈渣は異常なし。薬物の投与中止または減量し、臨床所見に応じて補液する。
FENaが2%以上、尿浸透圧が350mOsm/L未満になる。尿沈渣で顆粒円柱、尿細管上皮が出現
する。尿細管から逸脱するNAG, BMG、α1-ミクログロブリン上昇、多尿、尿浸透圧低下、その
後、GFRが低下し腎不全になる。用量依存性薬物が多いため、そのときには薬物の投与を中
止または減量し、対症療法を行う。TDM対象薬はTDMを実施する。
2週間程度の潜伏期間後に発症、発熱、皮疹、関節痛、腰痛などの全身症状、好酸球増加、
血沈亢進、CRP陽性、IgE抗体増加などのアレルギー様症状を伴い、蛋白尿、顕微鏡的血尿あ
急性尿細管間質性腎炎 (免疫反応 るいは膿尿を伴い腎機能障害が進行し、尿量減少、浮腫を生じる。尿沈渣で白血球円柱、好
が介在するアレルギー性間質性腎 酸球が出現し、急性尿細管壊死と同様、尿中のNAG/Cr比, BMG/Cr比などを測定。67Gaシン
炎)
チで腎臓全体に取り込み が認められる。高アレルゲン性薬物を中心に原因薬物を検索し、被
疑薬物の投与を中止し、重症の場合にはステロイドを短期間投与する。
糸球体腎炎(免疫反応による)
微小変化群(ポドサイト障害(T-cell
も関与?)
膜性腎症(免疫複合体の沈着によ
る。ループス様膜性腎症もあり)
巣状分節性糸球体硬化症
浮腫、蛋白尿、血尿、尿沈渣により赤血球円柱。薬物の投与を中止し、対症療法を行う。
チオプロニン、D-ペニシラミン、ブシラミン、カプトプリルなどSH基を持つ薬物が多い。
表現型の変化を伴うポドサイト障害で腎不全を合併することが多い。早期に発見し薬剤中止と
プレドニゾロンおよびACE 阻害薬での治療が奏効するという報告がある。
壊死性半月体形成性糸球体腎炎
(ANCA関連腎炎)
その他の蛋白尿
thrombic microangiopathy
発熱、微小血管症性溶血性貧血、血小板減少症。蛋白尿も。薬物の投与を中止し、対症療法
血栓性微小血管症(内皮/筋細胞障 を行い、場合により血漿交換を施行する。マイトマイシンによる血栓性血小板性紫斑病に対し
てステロイド治療、血漿交換、免疫吸着が有効な場合があると言われている。ステロイド治療、
害)
血漿交換無効例にリツキシマブが有効であったという報告もある。
inflammatory vasculitis
renal vasculitis
periarteritis
炎症性血管炎(細胞/抗体介在性)
腎血管炎
動脈周囲炎(免疫反応による)
略名
正式英名
正式名
HUS
hemolytic-uremic syndrome
(severe hemolysis)
溶血性尿毒症症候群(免疫反応に LDHの上昇、ヘモグロビン値の低下が認められる。薬物の投与を中止し、対症療法を行う。
よるメサンギウム融解、血管障害によ
り緩徐に進行する)
RM
rhabdomyolysis
CPKの上昇、尿沈渣で顆粒円柱、尿細管上皮が出現する。薬物の投与を中止し、軽症の場
横紋筋融解症(ミオグロビンによる尿 合、十分な飲水を指導、重症の場合は生食の点滴により脱水の改善と循環動態の安定を図
細管閉塞・尿細管障害による腎障 り、マンニトール、メイロンの投与により酸性尿下で出現する尿細管障害(尿酸、シスチン、シュ
ウ酸Ca結石による)を防止する。ループ利尿薬は尿の酸性化を助長するため要注意。腎機能
害)
低下時には血液透析。
CM
cholesterol emboli
コレステロール塞栓症
RTA
renal tubular alkalosis
NDI
nephrogenic diabetes insipidus
SIADH
P-A
syndrome of inappropriate
antidiuretic hormone secretion
pseudo- aldosteronism
臨床経過・検査所見および治療法
発熱、微小血管症性溶血性貧血、血小板減少症。薬物の投与を中止し、対症療法を行い、場
合により血漿交換を施行する。
尿をアルカリ化することによるリン酸
Caが析出
腎性尿崩症(尿細管における抗利 腎濃縮障害による尿崩症を来す
尿ホルモン(ADH)受容体異常によ
る腎濃縮障害)
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群
による低Na血症・体内水分貯留
偽アルドステロン症
薬剤の結晶析出のため尿路閉塞による水腎症を来す。尿沈渣は間質性腎炎に近いが正常な
こともある。急性尿細管障害を起こすこともある。腎排泄性薬物の場合、腎機能に応じた減量を
し、生食を全投与する。他の腎毒性薬物の併用を避ける。インジナビルは腎結石を防止するた
尿細管閉塞性腎不全 (遠位尿細管 めに24時間に少なくとも1.5Lの水分を補給すること。 発症した場合には薬物の投与を中止し、
管腔における結晶析出)
対症療法を行う。
メトトレキサートとその代謝物は低pH環境で溶解しにくくなるため、十分な尿量を確保し重炭酸
Naを用いた尿のアルカリ化によって予防できる。
IO
intratubular
obstruction(crystalluria and/or
renal lithiasis)
UO
ureteral obstruction(secondary to 尿管閉塞性腎不全(後腹膜線維化 尿沈渣は正常、超音波検査により水腎症。薬物の投与を中止し、腎内ステント・経皮的腎瘻増
設術による尿管内圧を低下させる。
症による)
retroperitoneal fibrosis)
尿路閉塞
urinary obstruction
腫瘍崩壊症候群(高尿酸血症)
TLS
tumor lysis syndrome
CTIN
chronic tubulointerstitial nephritis 慢性尿細管・間質性腎炎
腎乳頭壊死(鎮痛薬腎症)
治療開始後12 ~24時間以内で高尿酸血症、高K血症、高リン血症、低Ca血症が高率で起こる
ため 電解質濃度、腎機能検査、心電図のチェックが必要。抗癌剤投与前の積極的な水分補
給と尿のアルカリ化、アロプリノールの投与を行う。
アセトアミノフェン大量投与時には腎臓のCYPによって代謝され、グルタチオンの枯渇時には
毒性の強い中間代謝物NAPQIの産生により肝障害とともに腎腫大、消化器症状などを伴う急
性腎障害が起こることがある。しかし通常は大量長期連用による慢性腎不全が多い。
RPN
renal papillary necrosis
MIS
原因不明
miscellaneous
はKDIGO AKI Guideline March 2012 Online Appendices A-Fに収載されている分類
表2.薬剤性腎障害の被疑薬と発症する腎障害の内訳(太字は複数の総説に記載のある薬物)
被疑薬
アザシチジン
アザチオプリオン
アセタゾラミド
atazanavir
アロプリノール
α1受容体刺激薬
アルファロール
アレクチニブ
アレンドロン酸
発症する腎障害の内訳
MIS
MIS
IO
ATIN、IO
NCGN
UO
IO
IS
IS、MN
GN
ATN
ATIN
ATIN、IO、ATN
RPN、GN、CTIN、
RTA、IO
RPN、GN、CTIN、
MN
IO
UO
ATN
SIADH
SIADH
SIADH
ATN、ATIN
ATN、NDI、IS
RM、SIADH
ATN、CTIN
MIS
ATIN, FSGS
アロプリノール
ATIN
アンチモン
アンフェタミン
イソニアジド
イトラコナゾール注
ATIN
PA
NCGN
アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE-I)
アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)
アクタリット
Akebia Species
アザチオプリン
アシクロビル
アスピリン
アセタゾラミド
アセトアミノフェン
アダリムマブ
アデニン
アテノロール
アデフォビル
アナフラニール
アミオダロン
アミトリプチリン
アミノグリコシド系抗菌薬
アムホテリシンB
アモキサピン
アリストキア酸
(中国製漢方薬の成分)
(ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン)
イプラグリフロジン
イホスファミド
イマチニブ
イミプラミン
イミペネム
インジナビル
インターフェロンα
インターフェロンα-2b
インターフェロン製剤
インターロイキン-2
インフリキシマブ
インフルエンザHAワクチン
HIV感染症治療薬
エキセナチド
エタネルセプト
エタノール
エダラボン
エチレングリコール (不凍液)
エナラプリル
IO
IS
ATN、SIADH、FS
TLS
SIADH
ATN
ATIN、IO、TMA
GN、TMA、IS、MP
RM
ATIN、MSNC、MN、MP、NCGN、HUS、FSGS
IS
MN、NCGN、MP
MP
ATN
IS
MN、NCGN、MP
RM
ATIN、MIS
MP、IO
SIADH
IS、GN、ATN、ATIN、CTIN、RPN、MCNS、
NSAIDs (COX-2阻害薬を含む) MN
エフェドリン
エベロリムス
エルゴタミン
塩化水銀
エンタカボン
オーラノフィン
オゾガマイシン
オキサリプラチン
オザグレル
オセルタミビル
オピオイド
オファツムマブ
オメプラゾール
orlista
活性型ビタミンD
カドミウム
カナグリフロジン
カプトプリル
カペシタビン
カルシウム拮抗薬
カルバペネム系抗菌薬
カルバマゼピン
カルボプラチン
carmustine
ガンシクロビル
甘草
ガンマグロブリン
キニーネ
キニジン
銀
強力ネオミノファーゲンC注
金製剤
金チオリンゴ酸ナトリウム
グアイフェネシン
クラドリビン
クラリスロマイシン
グリチルリチン
グリチロン錠
クロザピン
クロピドグレル
クロフィブラート
クロルプロマジン
Chloroquine
下剤
ケタミン
血管拡張薬
結合型エストロゲン
ゲムシタビン
ゲムツズマブ
ATIN、IO
HUS
UO
MN
RM
MN
TLS
HUS
TMA、MIS、
ATN、ATIN
UO
TLS
ATIN、RM
IO
IS, IO
ATN、CTIN
IS
GN、ATIN、MN
TLS
IS
ATN、ATIN
ATN、ATIN、SIADH
HUS
CTIN
IO
P-A
ATN
TMA、HUS
HUS
MP
P-A
GN、MN
MN、MCNS、FSGS
IO
TLS
ATIN
P-A
P-A
ATIN
TMA
SIADH、RM
SIADH
ATN
HN
RM
IS
TMA
TMA、HUS
TLS
被疑薬
幻覚薬
抗コリン薬
抗TNF-α製剤
抗てんかん薬
コカイン
コデイン
コリスチン
ゴリムマブ
コルヒチン
サラゾスルファピリジン
サリドマイド
サルファ剤
ジアゼパム
diazoxide
四塩化炭素
ジオキサン
シクロスポリン
シクロホスファミド
シスプラチン
ジダノシン
シタラピン
cidofovir
ジヒドロエルゴタミン
シプロフロキサシン
シメチジン
シメプレビル
蛇毒
臭素酸Na
重金属
静注イムノグロブリン
(安定化剤のショ糖)
ショ糖
sirolimus
水銀
スタチン系脂質異常症用剤
スタリビルド配合錠Ⓡ
ストレプトマイシン
ストレプトゾシン
streptokinases
スニチニブ
スルチアム
スルファジアジン
スルファメトキサゾール
スルホナミド
セツキシマブ
第1世代セフェム
(セファロリジン:製造中止)
セフェム系抗菌薬
semusutine
セボフルラン
セルトラリン
ゾニサミド
ソラフェニブ
ゾレドロン酸
ダウノマイシン
タクロリムス
発症する腎障害の内訳
MP
UO
MN
ATIN
ATN、ATIN、RM、IS
RM
ATN
MN
RM、NDI、
ATIN、IO
TLS
ATN、ATIN、IO
RM
IS
MP
MP
発症する腎障害の内訳
RM、SIADH
ATIN、ATN(動物実験)
ATIN
ATN
IO
MP、ATIN
IO
IS、IO
IO
IS、GN、MN、RV、UO、HUS、NCGN
ON
MN
ON
SIADH
MP
SIADH
SIADH
UO
SIADH
ATIN
フィブラート系脂質異常症用薬 RM
フェナセチン(製造中止) RPN
フェニトイン
ATIN、RM、NDI、NCGN
fenoprofen
GN、MP
fenclofenac
GN
IO
副腎皮質ホルモン
ブコローム
IO
ブシラミン
GN、MN、MCNS
SIADH, RM
プラミペキソール
TMA
フルオロウラシル
フルコナゾール
ATN
ON
FSGS、RM、ATN、ATIN、
GN、MP、ATN、CTIN
RM
フルボキサミン
フルダラビン
ブレオマイシン
プロカインアミド
MIS
ATIN
ATN、FS
CM
TMA、TLS
MIS
IO
ATIN、IO、RM
PA、HUS
TLS
ATN
ATIN
CTIN
NDI
SIADH
RM、RTA、
TMA, NM
ATN、MSGS
MP
プロクロルペラジン
プロピルチオウラシル
プロベネシド
プロポフォール
ブロムペリドール
β遮断薬
D-ペニシラミン
ペニシリン系抗菌薬
ベバシズマブ
ヘパリン
ペルゴリド
ベルツレート
ヘロイン
ベンズブロマロン
ベンゾジアゼピン系薬
IS、ATIN、TMA、CTIN、ATN、GN、HUS
HC、SIADH
ATN、CTIN、TMA、HUS、SIADH
FS
ATIN
IO、ATN、FS
UO
IO
ATIN
IS, ATN
MP
ATN
ATN
IS、ATN、TMA、CTIN、GN、HUS
TLS
IS
CM
RM
MP
RTA
NDI、CTIN、MN、ATIN
FSGS
ATIN、HN、IV
NCGN
MN
TMA、IS
MN
ATN
ATN
RM
ATN
ON
ATIN、FS
ATN、IO
SIADH
MIS
ATIN
MP
SIADH
RTA
IS
ATIN、IO、HUS
MCNS、MN
ATIN、IO、RM
GN
ATN、CTIN
CTIN
HUS
CTIN
ATN、ATIN、RM
TLS
ATN、SIADH
TLS
ATN
GN、FSGS
MP
TMA
パリペリドンパルミチン酸エステル RM
バリウム
ATIN
バルプロ酸
ATIN、RM
ダサチニブ
ダパグリフロジン
ダビガトラン
ダプトマイシン
タリウム(試薬)
炭酸脱水酵素阻害薬
炭酸リチウム
男性ホルモン
チアジド系利尿薬
チアマゾール
チオプロニン
チクロピジン
TNF-α製剤
テイコプラニン
低分子デキストラン
テオフィリン
テガフール
デキストラン
テトラサイクリン系抗菌薬
テノフォビル
デュロキセチン
テラプレビル
telithromycin
ドキソルビシン
ドセタキセル
トピラマート
トホグリフロジン
トリアムテレン
トリメタジオン
トリメトプリム
tolmetin
鉛
ニトロソウレア系抗がん薬
nitrofurantoin
ニムスチン
ニューキノロン系抗菌薬
ニロチニブ
ネダプラチン
ネララビン
パニペネム
パミドロン酸
パラコート
バラシクロビル
被疑薬
ハロペリドール
バンコマイシン
pantoprazole
ビアペネム
リン酸2水素Na(ビジクリア)
ヒ素
高用量ビタミンC
活性型ビタミンD
ビタミンD+Ca剤の過剰投与
ヒドララジン
ヒドロカーボン(有機溶剤)
ヒドロキシエチルデンプン
ビノレルビン
puromycin
ビンクリスチン
ビンデシン
ピンドロール
ビンブラスチン
ファモチジン
ペンタミジン
(注射だけでなく吸入も)
ベンダムスチン
ペントスタチン
ホスカルネット
ボリコナゾール注
(スルホブチルエーテルβ-シクロデキストリンナトリウム)
ポリミキシンB
ボルテゾミブ
マイトマイシンC
マクロライド系抗菌薬
麻酔薬
D-マンニトール(高用量)
ミコナゾール
ミゾリビン
mithramycin
minoxidil
ミノサイクリン
ミノドロン酸水和物
ミルナシプラン
メサドン
メサラジン(5-ASA)
メタンフェタミン
SIADH
TLS
ATIN、TMA
MN、NCGN
SIADH
NCGN、IV
IO
RM
SIADH
IS
GN、MN、NCGN、MCNS
ATIN、GN、IV
TMA、MP
CM
UO
RM
GN、FSGS、RM
IO
UO、RM
ATN
TLS
HUS
IO、ATN、GN
IO
ATN
TLS
TMA、HUS、IS、ATN、PA
ATIN
MP
ATN、ON
ATN
IO
ATN
IS
NCGN
MIS
SIADH
RM
ATIN、IO、CTIN
RM
methylsergide(片頭痛治療薬) UO
メチルドパ
UO
メトキシフルラン
ATN
ATN、IO、TLS
メトトレキサート
GN
mefenamate
HUS
mephenytoin
HUS
メルファラン
ATIN
モノバクタム系抗菌薬
ヨード造影剤
IS、ATN、ON、IO、TMA
ラニチジン
ATIN
CTIN
ラニムスチン
ATIN
ランソプラゾール
SIADH
リシノプリル
SIADH,、RM
リスペリドン
リツキシマブ
TLS
利尿薬
IS、NDI
HUS
リバビリン
MP
硫酸ジメチル
ATIN、GN、ATN
リファンピシン
リン酸二水素ナトリウム(下剤) IO
ルセオグリフロジン
IS
ループ利尿薬
ATIN、HN
レナリドミド
TLS
IO
ロカルトロール
ATIN
rofecoxib
GN、NDI、CTIN
ロベンザリット
CM、MIS、RM
ワルファリン
2015/8/28
薬剤性腎障害の分類 Ver5
2015年1月 改訂(平田純生)
薬効 複数報告有り
薬効 複数報告無し
薬物名 複数報告有り
薬物名 複数報告無し
非薬物 複数報告有り
非薬物 複数報告無し
分類
腎前性急性腎障害
略名
IS
正式英名
ischemic nephropathy (decreased kidney perfusion)
病態
腎血流・糸球体血流量低下
濃縮された尿が少量排泄され、GFRが低下する。FENaが1%以下、
臨床経過・検査所見および治療法 尿浸透圧が500mOsm/L以上になる。沈渣は異常なし。薬物の投与
中止または減量し、臨床所見に応じて補液する。
原因薬剤
販売名
利尿薬
ヨード造影剤
β遮断薬
NSAIDs(COX-2阻害薬を含む)
ACE阻害薬
ARB
SGLT2阻害薬
インターフェロン
インターロイキン-2
シクロスポリン
タクロリムス
Minoxidil
Diazoxide
イプラグリフロジン
ダパグリフロジン
ルセオグリフロジン
トホグリフロジン
カナグリフロジン
シメプレビル
イムネース注/セロイク注射用
サンディミュンカプセル/点滴静注/
内容液/ネオーラル内用液/カプセル
グラセプターカプセル/プログラフ
カプセル/顆粒/注射液
リアップ(OTC薬)
降圧薬(未発売)
チクロピジン
フォシーガ錠
ルセフィ錠
アプルウェイ錠/デベルザ錠
カナグル錠
ソブリアードカプセル
アムビゾーム点滴静注用/ファンギゾ
ン注射用
パナルジン錠
マイトマイシンC
マイトマイシン注用
コカイン
血管拡張薬(ヒドララジン)
Ca拮抗薬
エキセナチド
活性型VD
コカイン塩酸塩原末
分類
腎性急性腎障害
アムホテリシンB
バイエッタ皮下注
備考
略名
正式英名
ATN
acute tubular necrosis(tubular toxicity)
病態
急性尿細管壊死
FENaが2%以上、尿浸透圧が350mOsm/L未満になる。尿沈渣で顆
粒円柱、尿細管上皮が出現する。尿細管から逸脱するNAG,
BMG、α1-ミクログロブリン上昇、多尿、尿浸透圧低下、その後、GFR
臨床経過・検査所見および治療法
が低下し腎不全になる。用量依存性薬物が多いため、そのときには
薬物の投与を中止または減量し、対症療法を行う。TDM対象薬は
TDMを実施する。
原因薬剤
販売名
アミノグリコシド系抗菌薬
ヨード造影剤
ニューキノロン系抗菌薬
サルファ剤
ガンマグロブリン
水銀
第1世代セフェム(セファロリジン:製造
中止)
NSAIDs(COX-2阻害薬を含む)
抗HIVウイルス薬
アムホテリシンB
アムビゾーム点滴静注用/ファンギゾ
ン注射用
シスプラチン
ネダプラチン
アクプラ静注用
ゾレドロン酸
ゾメタ点滴静注
テイコプラニン
タゴシッド注射用
メトトレキサート
タクロリムス
ペンタミジン(ベナンバックスⓇ;注射だ
けでなく吸入も)
イミペネム
パニペネム
ビアペネム
カルバマゼピン
アデホビル
メソトレキセート錠/カプセル/点滴
静注液/リウマトレックスカプセル
グラセプターカプセル/プログラフ
カプセル/顆粒/注射液
ベナンバックス注用
カルベニン点滴用
オメガシン点滴用
テグレトール錠/細粒
ホスカルネット
コカイン
ポリミキシンB注
ボリコナゾール注
テノゼット錠/ビリアード錠/コムプ
レラ配合錠/スタリビルド配合錠/ツ
ルバダ配合錠
点滴静注用ホスカビル注
コカイン塩酸塩原末
腎毒性がある注射薬は製造中止
ブイフェンド静注用
イトラコナゾール注
イトリゾール注
ストレプトゾシン
Picamycin/Mithramycin
シメプレビル
ザノサー点滴静注用
抗腫瘍抗体(未発売)
ソブリアードカプセル
サンディミュンカプセル/点滴静注/
内容液/ネオーラル内用液/カプセル
リファジンカプセル
ゾビラックス錠/顆粒/点滴静注
テノホビル
シクロスポリン
リファンピシン
アシクロビル
備考
マイトマイシンC
リチウム
マンニトール
低分子デキストラン
マイトマイシン注用
ヒドロキシデンプン
バンコマイシン
カルバペネム
ファロペネム
塩酸バンコマイシン注
メトキシフルラン
シドフォビル
イホスファミド1
コリスチン
アリストキア酸(関木通:中国製漢方薬
の成分)
Fosfamide
フロリードF注/ゲル経口用/膣坐剤
ミコナゾール
シロリムス
ジフルカンカプセル/ドライシロップ/
静注液
タアミフルカプセル/ドライシロップ
ティーエスワン配合OD錠T/カプセル
T/フトラフールカプセル/坐剤/注/腸
溶顆粒/ユーエフティー配合カプセ
トーリセル点滴静注液
Chloroquine
抗マラリア薬(未発売)
ポリドカノール
デフェラシロクス
テムシロリムス
臭素酸Na
鉛
重金属
ラパリムス錠1mg
パーマ第2液
カドミウム
顔料や電池に利用
略名
ON
正式英名
osmotic nephrosis
病態
浸透圧性ネフローゼ(細胞膜を介した浸透圧変化により急性尿
細管壊死も伴う)
フルコナゾール
オセルタミビル
テガフール
臨床経過・検査所見および治療法
原因薬剤
販売名
備考
ヨード造影剤
大量静注イムノグロブリン(安定化剤とし
て含まれているショ糖が腎障害の原
ヒドロキシエチルデンプン
D-マンニトール(高用量)
デキストラン
サリンヘス輸液、ヘスパンダー輸
液、ボルベン輸液
マンニゲン注/マンニットT注
ショ糖
略名
正式英名
ATIN
acute tubulointerstitial nephritis (immune-mediated interstitial
inflammation)
急性尿細管間質性腎炎 (免疫反応が介在するアレルギー性間質
性腎炎)
病態
2週間程度の潜伏期間後に発症、発熱、皮疹、関節痛、腰痛な
どの全身症状、好酸球増加、血沈亢進、CRP陽性、IgE抗体増
加などのアレルギー様症状を伴い、蛋白尿、顕微鏡的血尿ある
いは膿尿を伴い腎機能障害が進行し、尿量減少、浮腫を生じ
臨床経過・検査所見および治療法 る。尿沈渣で白血球円柱、好酸球が出現し、急性尿細管壊死と
同様、尿中のNAG/Cr比, BMG/Cr比などを測定。67Gaシンチで
腎臓全体に取り込み が認められる。高アレルゲン性薬物を中心
に原因薬物を検索し、被疑薬物の投与を中止し、重症の場合に
はステロイドを短期間投与する。
原因薬剤
販売名
ペニシリン系抗菌薬
セフェム系抗菌薬
カルバペネム系抗菌薬
モノバクタム系抗菌薬
サルファ剤
マクロライド系抗菌薬
アミノグリコシド系抗菌薬
抗てんかん薬
利尿薬
NSAIDs(COX-2阻害薬を含む)
インターフェロン
スルファメトキサゾール
トリメトプリム
クラリスロマイシン
ストレプトマイシン
リファンピシン
シクロスポリン
フェニトイン
バクタ配合錠/配合顆粒/バクトラミ
ン注/配合錠/配合顆粒
バクタ配合錠/配合顆粒/バクトラミ
ン注/配合錠/配合顆粒
クラリシッド錠/ドライシロップ/ク
ラリス錠/ドライシロップ/ランサッ
プ
硫酸ストレプトマイシン注射用
リファジンカプセル
サンディミュンカプセル/点滴静注/
内容液/ネオーラル内用液/カプセル
アレビアチン散/錠/注/ホストイン静
注
バルプロ酸
デパケン錠/R錠/シロップ/細粒
カルバマゼピン
トリアムテレン
テグレトール錠/細粒
トリテレンカプセル
アロプリノール
ザイロリック錠/アロシトール錠
オメプラゾール
オメプラール錠/注/オメプラゾン錠
ランソプラゾール
タケプロンカプセル/OD錠/静注用
シメチジン
ラニチジン
ファモチジン
アシクロビル
インジナビル
タガメット錠/注射液
ザンタック錠/注射液
ガスターD錠/錠/散/注射用
ゾビラックス錠/顆粒/点滴静注
クリキシバンカプセル
キロサイド注/N注/スタラシドカプセ
ル
ブレオ注射用
シタラビン
ブレオマイシン
備考
サラゾスルファピリジン
メサラジン(5-ASA)
コカイン
Telithromycin
Rofecoxib
Pantoprazole
エフェドリン
カプトプリル
アザルフィジンEN錠/サラゾピリン
錠/坐薬
ペンタサ錠/坐剤/アサコール錠
コカイン塩酸塩原末
ケテック錠(製造中止)
COX2選択的阻害NSAIDs(未発売)
プロトンポンプ阻害薬(未発売)
エフェドリン
カプトリル錠/-Rカプセル
ペニシリンG
アンピシリン
クロキサシリン
methicillin
ニューキノロン系抗菌薬(特にシプロフ
ロキサシン)
テトラサイクリン系抗菌薬
チアジド系
フロセミド
ブメタニド
Atazanavir
エダラボン
バンコマイシン
シロリムス
テムシロリムス
アザチオプリン
ラジカット注/点滴静注
ボナロン錠/経口ゼリー/点滴静注/
フォサマック錠
塩酸バンコマイシン注
トーリセル点滴静注液
ラパリムス錠1mg
イムラン錠/アザニン錠
オセルタミビル
タアミフルカプセル/ドライシロップ
クロザピン
クロザリル錠
アレンドロン酸
リチウム
分類
糸球体障害(ネフローゼ症候群)
略名
正式英名
GN
glomerular nephritis(glomerulopathy)
病態
糸球体腎炎(免疫反応による)
臨床経過・検査所見および治療法
浮腫、蛋白尿、血尿、尿沈渣により赤血球円柱。薬物の投与を
中止し、対症療法を行う。
原因薬剤
販売名
金製剤
水銀
インターフェロン
リファンピシン
D-ペニシラミン
ヒドララジン
カプトプリル
アクタリット
ブシラミン
ロベンザリット
リファジンカプセル
メタルカプターゼカプセル
アプレゾリン錠/注射用
カプトリル錠/-Rカプセル
モーバー錠/オークル錠
リマチル錠
カルフェニール錠
ヘロイン
麻薬(医療用としては使用しない)
備考
メフェナム酸
ポンタールカプセル/散/シロップ
Fenoprofen
NSAIDs(未発売)
緩徐な免疫抑制作用のあるNSAIDs
(未発売)
NSAIDs(未発売)
点滴静注用ホスカビル注
サンディミュンカプセル/点滴静注/
内容液/ネオーラル内用液/カプセル
グラセプターカプセル/プログラフ
カプセル/顆粒/注射液
カロナール錠/シロップ/原末/アンヒ
バ坐薬小児用/アルピニー坐薬
バファリン配合錠A/バイアスピリン
錠
Fenclofenac
Tolmetin
ホスカルネット
シクロスポリン
タクロリムス
アセトアミノフェン
アスピリン
NSAIDs(COX-2阻害薬を含む)
リチウム
ペニシリン
アンピシリン
パミドロン酸2Na
略名
正式英名
MCNS
minimal-change nephrotic syndrome
病態
微小変化群(ポドサイト障害(T-cellも関与?)
臨床経過・検査所見および治療法 免疫機序による。
原因薬剤
販売名
備考
注射用金製剤(まれ;金チオリンゴ酸ナ
トリウム)
NSAIDs(高頻度に間質性腎炎を合併)
インターフェロン製剤
ミノアレ散
トリメタジオン
D-ペニシラミン(まれ)
ブシラミン(まれ)
略名
MN
membranous nephropathy
正式英名
病態
膜性腎症(免疫複合体の沈着による。ループス様膜性腎症もあ
り)
臨床経過・検査所見および治療法
免疫機序による。チオプロニン、D-ペニシラミン、ブシラミン、カプトプ
リルなどSH基を持つ薬物が多い。
原因薬剤
金製剤
抗TNF-α製剤
NSAIDs(COX-2阻害薬を含む)
インターフェロン
ARB
金チオリンゴ酸ナトリウム
オーラノフィン
チオプロニン
D-ペニシラミン
ブシラミン
販売名
シオゾール注
リドーラ錠
チオラ錠
メタルカプターゼカプセル
リマチル錠
備考
インフリキシマブ
エタネルセプト
ヒドララジン
カプトプリル
プロカインアミド
レミケード点滴静注用
エンブレル皮下注
アプレゾリン錠/注射用
カプトリル錠/-Rカプセル
アミサリン錠/注
アダリムマブ
ヒュミラ皮下注20mgシリンジ0.4mL
ゴリムマブ
シンポニー皮下注
リチウム
ミノアレ散
甘汞(下剤・利尿剤として用いられ
ていた)
トリメタジオン
塩化水銀
ヒドロカーボン(有機溶剤)
略名
正式英名
FSGS
focal segment glomerular sclerosis
病態
巣状分節性糸球体硬化症
表現型の変化を伴うポドサイト障害で腎不全を合併することが
臨床経過・検査所見および治療法 多い。早期に発見し薬剤中止とプレドニゾロンおよびACE 阻害
薬での治療が奏効するという報告がある。
原因薬剤
販売名
備考
注射用金製剤(まれ;金チオリンゴ酸ナ
トリウム)
麻薬(医療用としては使用しない)
ヘロイン
パミドロン酸2Na
ゾレドロン酸水和物
アレンドロン酸
リチウム
シロリムス
男性ホルモン,インターフェロン
テムシロリムス
略名
ボナロン錠/経口ゼリー/点滴静注/
フォサマック錠
トーリセル点滴静注液
正式英名
NCGN
necrotic crescentic glomerulonephritis
病態
壊死性半月体形成性糸球体腎炎(ANCA関連腎炎)
高頻度に急速進行性腎炎症候群(rapidly progressive
glomerulonephritis: RPGN)を呈し、蛋白尿、血尿(ほとんどが顕微鏡
臨床経過・検査所見および治療法 的血尿)、顆粒円柱などの腎炎を示す尿所見と共に、数週から数か
月で急速に腎機能が低下し、無治療であれば、多くが透析治療が
必要になる。
原因薬剤
インターフェロン
プロピルチオウラシル
ヒドララジン
チアマゾール
販売名
チウラジール錠
アプレゾリン錠/注射用
メルカゾール錠
備考
インフリキシマブ
D-ペニシラミン
エタネルセプト
アロプリノール
プロカインアミド
レミケード点滴静注用
メタルカプターゼカプセル
エンブレル皮下注
ミノマイシンカプセル/錠/顆粒/点滴静
注
ザイロリック錠/アロシトール錠
アミサリン錠/注
フェニトイン
アレビアチン散/錠/注/ホストイン静注
イソニアジド
イスコチン原末/錠/注
略名
正式英名
MP
miscellaneous proteinuria
病態
その他の蛋白尿
ミノサイクリン
臨床経過・検査所見および治療法
原因薬剤
販売名
水銀
麻酔薬
インターフェロン
インターフェロン
インフリキシマブ
エタネルセプト
ダウノルビシン
レミケード点滴静注用
エンブレル皮下注
アミノヌクレオシド系抗生物質(未
発売)
ダウノマイシン静注用
ドキソルビシン
アドリアシン注用
Puromycin
NSAIDs(fenoprofen)
タリウム(試薬)
エチレングリコール
ジオキサン
無機水銀化合物
インフルエンザHAワクチン
ソラフェニブトシル酸塩
幻覚剤
銀
四塩化炭素
蛇毒
パラコート
ヒ素
ベマシズマブ
硫酸ジメチル
試薬(毒性が強いため試薬としての
み使用)
除草剤
アバスチン点滴静注用
強力なメチル化剤として有機合成で
使う試薬
1,4-dioxane
非プロトン性溶媒
分類
血管障害による急性腎障害
略名
TMA
thrombic microangiopathy
正式英名
備考
血栓性微小血管症(内皮/筋細胞障害)
病態
発熱、微小血管症性溶血性貧血、血小板減少症。蛋白尿も。薬
物の投与を中止し、対症療法を行い、場合により血漿交換を施
行する。マイトマイシンによる血栓性血小板性紫斑病に対して
臨床経過・検査所見および治療法
ステロイド治療、血漿交換、免疫吸着が有効な場合があると言
われている。ステロイド治療、血漿交換無効例にリツキシマブ
が有効であったという報告もある。
原因薬剤
販売名
備考
ヨード造影剤
結合型エストロゲン
インターフェロン
シクロスポリン
タクロリムス
マイトマイシンC
キニーネ
チクロピジン
クロピドグレル
ベバシズマブ
ゲムシタビン
ソラフェニブ
スニチニブ
キニーネ
インジナビル
バラシクロビル
ブレオマイシン
シスプラチン
5-FU
フルオロウラシル
サンディミュンカプセル/点滴静注/
内容液/ネオーラル内用液/カプセル
グラセプターカプセル/プログラフ
カプセル/顆粒/注射液
マイトマイシン注用
塩酸キニーネ「ホエイ」
パナルジン錠
プラビックス錠
アバスチン点滴静注用
ジェムザール注射用
ネクサバール錠
スーテントカプセル
塩酸キニーネ「ホエイ」
クリキシバンカプセル
バルトレックス錠/顆粒
ブレオ注射用
ランダ注
5-FU錠/注
カタクロット注射液/キサンボン注射
用/キサンボンS注射液/ドメナン錠/ベ
ガ錠
オザグレル
略名
正式英名
IV
inflammatory vasculitis
病態
炎症性血管炎(細胞/抗体介在性)
臨床経過・検査所見および治療法
原因薬剤
販売名
さまざまな抗菌薬(ペニシリン系など)
チアザイド系利尿薬
プロピルチオウラシル
チウラジール錠
略名
正式英名
RV
renal vasculitis
病態
腎血管炎
臨床経過・検査所見および治療法 免疫機序による。
備考
原因薬剤
販売名
ヒドララジン
アプレゾリン錠/注射用
略名
正式英名
PA
periarteritis
病態
動脈周囲炎(免疫反応による)
備考
臨床経過・検査所見および治療法
原因薬剤
販売名
備考
スルホナミド
マイトマイシンC
マイトマイシン注用
アンフェタミン
イオフェタミン注射液
分類
その他の急性腎障害
略名
HUS
正式英名
hemolytic-uremic syndrome(severe hemolysis)
病態
溶血性尿毒症症候群(免疫反応によるメサンギウム融解、血管
障害により緩徐に進行する)
臨床経過・検査所見および治療法
LDHの上昇、ヘモグロビン値の低下が認められる。薬物の投与
を中止し、対症療法を行う。
原因薬剤
インターフェロン
スルホナミド
マイトマイシンC
キニーネ
販売名
マイトマイシン注用
塩酸キニーネ「ホエイ」
シクロスポリン
サンディミュンカプセル/点滴静注/
内容液/ネオーラル内用液/カプセル
シスプラチン
オキサリプラチン
カルボプラチン
ゲムシタビン
ペントスタチン
ゲムシタビン
ランダ注
エルプラット点滴静注液
パラプラチン注射液
ジェムザール注射用
コホリン静注用
ジェムザール注射用
タクロリムス
グラセプターカプセル/プログラフ
カプセル/顆粒/注射液
リバビリン
レベトールカプセル/コペガス錠
ヒドララジン
トリアムテレン
メルファラン
エベロリムス
キニジン
Nitrofurantoin
アプレゾリン錠/注射用
トリテレンカプセル
アルケラン錠/静注用
アフィニトール錠
硫酸キニジン/キニジン硫酸塩錠
マクロライド系抗菌薬(未発売)
Mephenytoin
抗てんかん薬(未発売)
略名
RM
正式英名
rhabdomyolysis
備考
横紋筋融解症(ミオグロビンによる尿細管閉塞・尿細管障害に
よる腎障害)
病態
CPKの上昇、尿沈渣で顆粒円柱、尿細管上皮が出現する。薬物
の投与を中止し、軽症の場合、十分な飲水を指導、重症の場合
は生食の点滴により脱水の改善と循環動態の安定を図り、マン
臨床経過・検査所見および治療法 ニトール、メイロンの投与により酸性尿下で出現する尿細管障
害(尿酸、シスチン、シュウ酸Ca結石による)を防止する。
ループ利尿薬は尿の酸性化を助長するため要注意。腎機能低下
時には血液透析。
原因薬剤
フィブラート系脂質異常症用薬
ニューキノロン系抗菌薬
インターフェロン
バルビツール系麻酔薬
ベンゾジアゼピン系向精神薬
コデインリン酸塩
ジアゼパム
エタノール
コカイン
プロポフォール
アミノフィリン
フェニトイン
販売名
コデインリン酸塩
ホリゾン錠/注射液/セルシン錠/注射
液/シロップ
消毒用エタノールなど
コカイン塩酸塩原末
ディプリバン注
ネオフィリン錠/原末/注
アレビアチン散/錠/注/ホストイン静
注
エンタカボン
コムタン錠
ダプトマイシン
キュビシン静注用
オメプラゾール
オメプラール錠/注/オメプラゾン錠
インターフェロンα-2b
イントロンA注射用/ペグイントロン
皮下注用/ペガシス皮下注
ヘロイン
麻薬(医療用としては使用しない)
ワルファリン
炭酸リチウム
スタチン系脂質異常症用薬
バルプロ酸Na
ゾニサミド
コルヒチン
ワーファリン
リーマス錠
メタンフェタミン
ヒロポン錠/注射液
ハロペリドール
セレネース錠/内服液/注
テオフィリン
テオドール錠/テオロング錠/ユニフィ
ルLA錠
エクセグラン錠/トレリーフ錠
コルヒチン錠
ST合剤
シロリムス
トーリセル点滴静注液
テムシロリムス
ラパリムス錠1mg
備考
リスパダールOD錠/リスパダールコ
ンスタ筋注用
リスペリドン
ケタミン
メサドン
アモキサピン
セボフルラン
フェノバルビタール
クロルプロマジン
レボメプロマジン
パリペリドンパルミチン酸エステル
クロミプラミン
マプロチリン
スルピリド
ケタラール筋注用/静注用
メサペイン錠
アモキサンカプセル
セボフレン吸入麻酔液
ウインタミン錠/コントミン筋注/糖衣
錠
ゼプリオン水懸筋注
プラミペキソール
ビ・シフロール錠/ミラペックスLA錠
略名
正式英名
CM
cholesterol emboli
病態
コレステロール塞栓症
臨床経過・検査所見および治療法
発熱、微小血管症性溶血性貧血、血小板減少症。薬物の投与を
中止し、対症療法を行い、場合により血漿交換を施行する。
原因薬剤
販売名
備考
ヘパリン
ワルファリン
Streptokinase
ノボ・ヘパリン注
ワーファリン
ダビガトラン
プラザキサカプセル
分類
電解質異常
略名
正式英名
RTA
renal tubular alkalosis
病態
尿をアルカリ化することによるリン酸Caが析出
臨床経過・検査所見および治療法
原因薬剤
販売名
備考
炭酸脱水素酵素阻害薬
アセタゾラミド
トピラマート
ダイアモックス注射用/末/錠
トピナ錠/細粒
ゾニサミド
エクセグラン錠/トレリーフ錠
略名
NDI
正式英名
nephrogenic diabetes insipidus
病態
腎性尿崩症(尿細管における抗利尿ホルモン(ADH)受容体異
常による腎濃縮障害)
臨床経過・検査所見および治療法 腎濃縮障害による尿崩症を来す
原因薬剤
利尿薬
炭酸リチウム
販売名
リーマス錠
備考
アムホテリシンB
フェニトイン
セボフルラン
ロベンザリット2Na
アムビゾーム点滴静注用/ファンギゾ
ン注射用
アレビアチン散/錠/注/ホストイン静
注
セボフレン吸入麻酔液
コルヒチン
コルヒチン錠
略名
正式英名
SIADH
syndrome of inappropriate antidiuretic hormone secretion
病態
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群
原因疾患としては、肺癌(特に小細胞癌)や中枢神経疾患(髄膜炎な
ど)が多いが、そのほかにもADH産生性の腫瘍によるものがある。低
Na血症・体内水分貯留により倦怠感、食欲低下、意識障害などの低
ナトリウム血症(135 mEq/L以下)の症状を呈することがある。血漿バ
ゾプレシン値は測定感度以上、血漿浸透圧は280 mOsm/kg以下、
臨床経過・検査所見および治療法 尿浸透圧は300 mOsm/kg以上、尿中Na濃度は20 mEq/L以上、血漿
レニン活性は5 ng/ml/h以下、血清尿酸値は5 mg/dl以下になることが
多い。腎機能は正常で水分摂取を制限すると脱水が進行することな
く低ナトリウム血症が改善する。非ペプチド性バソプレシンV2- 受容
体拮抗剤モザバプタムは異所性抗利尿ホルモン産生腫瘍による
SIADHに適応がある。
原因薬剤
販売名
シスプラチン
イホスファミド
カルバマゼピン
エナラプリル
クロフィブラート
アミトリプチリン
アナフラニール
イミプラミン
ビンクリスチン
ビンブラスチン
ビンデシン
ドセタキシル
ビノレルビン
ネダプラチン
シクロホスファミド
バルプロ酸Na
リシノプリル
フルボキサミン
デュロキセチン
ランダ注
注射用イホマイド
テグレトール錠/細粒
レニベース錠
ビノグラックカプセル
トリプタノール錠
アナフラニール錠
トフラニール錠
オンコビン注射用
エクザール注射用
注射用フィルデシン
セルトラリン
ジェイゾロフト錠
ミルナシプラン
プロクロルペラジン
トレドミン錠
ノバミン錠/筋注
ナベルビン注/ロゼウス静注液
エンドキサン錠/原末/注射用
ロンゲス錠/ゼストリル錠
デプロメール錠/ルボックス錠
サインバルタカプセル
備考
アミオダロン
アモキサピン
ウインタミン錠/コントミン筋注/糖衣
錠
セレネース錠/内服液/注
インプロメン錠
リスパダールOD錠/リスパダールコ
ンスタ筋注用
アンカロン錠/注
アモキサンカプセル
プラミペキソール
ビ・シフロール錠/ミラペックスLA錠
略名
正式英名
HN
hypokalemic nephropathy
病態
低カリウム血症性腎症
クロルプロマジン
ハロペリドール
ブロムペリドール
リスペリドン
尿細管でアンモニアが増加し、尿細管間質で補体が活性化されるこ
とと嚢胞形成促進により腎障害が進行する。血清カリウム値が
臨床経過・検査所見および治療法 3mEq/L以下で数か月~数年の経過により発症するが、低カリウムだ
けでなく、利尿薬や下剤の乱用による脱水を伴うことが多い。
原因薬剤
販売名
備考
チアジド系利尿薬
ループ利尿薬
下剤
略名
正式英名
P-A
pseudo- aldosteronism
病態
偽アルドステロン症
アルドステロンが過剰に分泌されていないのに過剰に分泌されてい
臨床経過・検査所見および治療法 るかのような症状である高ナトリウム血症、低カリウム血症、浮腫、高
血圧などの症状を示す。
原因薬剤
備考
甘草
甘草
グリチルリチン酸
グリチロン錠
販売名
Ⓡ
Ⓡ
強力ネオミノファーゲンC 注
分類
腎後性急性腎障害
略名
正式英名
IO
intratubular obstruction(crystalluria and/or renal lithiasis)
病態
尿細管閉塞性腎不全 (遠位尿細管管腔における結晶析出)
薬剤の結晶析出のため尿路閉塞による水腎症を来す。尿沈渣は
間質性腎炎に近いが正常なこともある。急性尿細管障害を起こ
すこともある。腎排泄性薬物の場合、腎機能に応じた減量を
し、生食を全投与する。他の腎毒性薬物の併用を避ける。イン
ジナビルは腎結石を防止するために24時間に少なくとも1.5Lの
臨床経過・検査所見および治療法
水分を補給すること。 発症した場合には薬物の投与を中止し、
対症療法を行う。
メトトレキサートとその代謝物は低pH環境で溶解しにくくなる
ため、十分な尿量を確保し重炭酸Naを用いた尿のアルカリ化に
よって予防できる。
原因薬剤
販売名
HIV感染症治療薬
サルファ剤
ビタミンD+Ca剤の過剰投与
ヨード造影剤
抗ウイルス薬
活性型ビタミンD製剤
ガンシクロビル
テノホビル
ホスカルネット
デノシン点滴静注用/バリキサ錠
テノゼット錠/ビリアード錠/コムプ
レラ配合錠/スタリビルド配合錠/ツ
ルバダ配合錠
点滴静注用ホスカビル注
Cidofovir
サイトメガロウイルス網膜症治療薬
(未発売)
メトトレキサート
メソトレキセート錠/カプセル/点滴
静注液/リウマトレックスカプセル
サラゾスルファピリジン
アザルフィジンEN錠/サラゾピリン
錠/坐薬
スルファジアジン
ゲーベンクリーム/テラジアパスタ
(外用薬)
トリアムテレン
ミゾリビン
プロベネシド
ブコローム
アデニン
ベンズブロマロン
アセタゾラミド
ボリコナゾール注*
シプロフロキサシン
イトラコナゾール注*
静注アシクロビル
インジナビル(クリキシバンⓇ)
サニルブジン
Atazanavir
スルファサラジン
メサラジン
リン酸ナトリウム(下剤)
高用量ビタミンC(シュウ酸結晶)
エフェドリン(腎結石)
リン酸二水素Na/無水リン酸水素二ナトリ
ウム
ホスリボン配合顆粒Ⓡ
トリテレンカプセル
ブレディニン錠
ベネシッド錠
パラミヂンカプセル
ロイコン錠/注射液
ユリノーム錠
ダイアモックス注射用/末/錠
ブイフェンド静注用
シプロキサン錠/注
イトリゾール注
備考
ビジクリアⓇ
リン酸C
結石
Orlistat
グアイフェネシン
Ca製剤
沈降炭酸カルシウム
乳酸カルシウム
中枢に作用しない肥満治療薬(未発
売)
フストジル注射液
ロカルトロール
アルファロール
アルファロールカプセル/ワンアル
ファ錠
副腎皮質ホルモン(Ca含有結石)
orlista
薬物以外では尿酸とジエチレングリコー
ル(エチレングリコールの代謝物のシュ
ウ酸によるシュウ酸Ca結石)
略名
正式英名
UO
ureteral obstruction(secondary to retroperitoneal fibrosis)
病態
尿管閉塞性腎不全(後腹膜線維化症による)
尿沈渣は正常、超音波検査により水腎症。薬物の投与を中止
臨床経過・検査所見および治療法 し、腎内ステント・経皮的腎瘻増設術による尿管内圧を低下さ
せる。
原因薬剤
販売名
備考
エルゴタミン
ジヒドロエルゴタミン
メチルドパ
ピンドロール
ヒドララジン
アテノロール
Methylsergide(片頭痛治療薬)
クリアミン配合錠
ジヒデルゴット錠
アルドメット錠
カルビスケン錠
アプレゾリン錠/注射用
テノーミン錠
ペルゴリド
ペルマックス錠
略名
正式英名
UO
ureteral obstruction(secondary to retroperitoneal fibrosis)
病態
尿管閉塞性腎不全(後腹膜線維化症による)
尿沈渣は正常、超音波検査により水腎症。薬物の投与を中止
臨床経過・検査所見および治療法 し、腎内ステント・経皮的腎瘻増設術による尿管内圧を低下さ
せる。
原因薬剤
販売名
抗コリン薬
α1受容体刺激薬
ベンゾジアゼピン系薬
オピオイド
略名
正式英名
オピオイド受容体と親和性を示す薬
物
TLS
tumor lysis syndrome
備考
腫瘍崩壊症候群(高尿酸血症)
病態
治療開始後12 ~24時間以内で高尿酸血症、高K血症、高リン血
症、低Ca血症が高率で起こるため 電解質濃度、腎機能検査、
臨床経過・検査所見および治療法
心電図のチェックが必要。抗癌剤投与前の積極的な水分補給と
尿のアルカリ化、アロプリノールの投与を行う。
原因薬剤
骨髄腫に用いられる多くの化学療法薬
ダサチニブ
ボルテゾミブ
ゲムツズマブ/オゾガマイシン
レナリドミド
リツキシマブ
クラドリビン
スニチニブ
ネララビン
販売名
備考
スプリセル錠
ベルケイド注射用
マイタローグ点滴静注用
レブラミドカプセル
リツキサン注
ロイスタチン注
スーテントカプセル
アラノンジー静注用
メトトレキサート
メソトレキセート錠/カプセル/点滴
静注液/リウマトレックスカプセル
サリドマイド
カペシタビン
セツキシマブ
イマチニブ
レナリドミド
ニロチニブ
ベンダムスチン
サレドカプセル
ゼローダ錠
アービタックス注射液
グリベック錠
レブラミドカプセル
タシグナカプセル
トレアキシン点滴静注用
フルダラビン
フルダラ錠/静注用
オファツムマブ
アーゼラ点滴静注液
分類
慢性腎障害
略名
FS
正式英名
病態
臨床経過・検査所見および治療法
原因薬剤
テトラサイクリン(期限切れの製品)
イホスファミド
ストレプトゾシン
販売名
備考
注射用イホマイド
Cidofovir
ジダノシン
ヴァイデックスECカプセル
略名
CTIN
chronic tubulointerstitial nephritis
正式英名
慢性尿細管・間質性腎炎
病態
臨床経過・検査所見および治療法
原因薬剤
販売名
シクロスポリン
サンディミュンカプセル/点滴静注/
内容液/ネオーラル内用液/カプセル
ニムスチン
ニドラン注射用/注射用サイメリン
備考
ラニムスチン
カルムスチン
注射用サイメリン
ギリアデル脳内留置用剤
アセトアミノフェン
カロナール錠/シロップ/原末/アンヒ
バ坐薬小児用/アルピニー坐薬
アスピリン
バファリン配合錠A/バイアスピリン
錠
タクロリムス
グラセプターカプセル/プログラフ
カプセル/顆粒/注射液
ロベンザリット
シスプラチン
炭酸リチウム*2
ニトロソウレア系抗がん剤
Semustine
鎮痛薬
NSAIDs
アリストリキア酸(中国製漢方薬の成分)
メサラジン
リチウム
無機水銀
ヒ素
ビスマス
バリウム
鉛
カドミウム
メチル水銀
アンチモン
銅
金
カルフェニール錠
ランダ注
顔料や電池に利用
化粧品顔料
鉄
クロム
銀
殺鼠剤
タリウム
ウラニウム
略名
RPN
正式英名
renal papillary necrosis
病態
腎乳頭壊死(鎮痛薬腎症)
アセトアミノフェン大量投与時には腎臓のCYPによって代謝さ
れ、グルタチオンの枯渇時には毒性の強い中間代謝物NAPQIの
臨床経過・検査所見および治療法 産生により肝障害とともに腎腫大、消化器症状などを伴う急性
腎障害が起こることがある。しかし通常は大量長期連用による
慢性腎不全が多い。
原因薬剤
販売名
備考
フェナセチン(製造中止)
鎮痛解熱薬
アセトアミノフェン
カロナール錠/シロップ/原末/アンヒ
バ坐薬小児用/アルピニー坐薬
アスピリン
バファリン配合錠A/バイアスピリン
錠
NSAIDs
分類
その他
略名
HC
正式英名
病態
臨床経過・検査所見および治療法
原因薬剤
販売名
シクロホスファミド
エンドキサン錠/原末/注射用
略名
MIS
miscellaneous
正式英名
備考
原因不明
病態
臨床経過・検査所見および治療法
原因薬剤
スルチアム
アレクチニブ
オザグレル
エダラボン
テラプレビル
ミノドロン酸水和物
ワルファリン(Kidny Int 80: 181-189,
2011)
アザチオプリン
アザシチジン
スタリビルド配合錠Ⓡ
販売名
備考
オスポロット錠
アレセンサカプセル
カタクロット注射液/キサンボン注射
用/キサンボンS注射液/ドメナン錠/ベ
ガ錠
ラジカット注/点滴静注
トーリセル点滴静注液
ボノテオ錠/リカルボン錠
イムラン錠/アザニン錠
ビダーザ注射用
はKDIGO® AKI Guideline March 2012 Online Appendices A-Fに収
載されている分類
イホスファミド1:腎におけるCYP3Aと2B6がイホスファミドの腎毒性を増強
*1:動脈壁の粥状硬化巣より. コレステロール結晶が流出し、末梢の小動脈に塞栓としてと.どまることによ
り全身性に多臓器障害を起こすこと
*2:血中濃度上昇に起因するためTDMを実施し、脱水を避ける
NAG: N-アセチル-β-D-グルコサミダーゼ、BMG: β2-ミクログロブリン
引用文献
多くの医薬品添付文書およびインタビューフォーム
Schetz M, Dasta J, Goldstein S, Golper T: Drug-induced acute kidney injury. Curr Opin Crit Care 2005
Dec;11(6):555-65.
田部井 薫: 薬剤性急性腎不全. 日腎会誌 52: 534-540, 2010
玄番宗一: 薬物による腎機能障害の病態と発症機序. 日薬理誌 127: 403-440, 2006
Praga M, González E: Acute interstitial nephritis. Kidney Int 77: 956-961,2010
Bentley ML, Corwin HL, Dasta J: Drug-induced acute kidney injury in the critically ill adult: recognition
and prevention strategies. Crit Care Med 36: S169-174, 2010
Loh AHL, Cohen AH: Drug-induced Kidney Disease – Pathology and Current ConceptsAnn Acad Med
Singapore 38:240-250, 2009
Naughton CA: Drug-induced nephrotoxicity. Am Fam Physician. 78: 743-750, 2008
Choudhury D, Ahmed Z: Drug-associated renal dysfunction and injury. Nat Clin Pract Nephrol. 2: 80-91,
2006
厚生労働省: 重篤副作用疾患別マニュアル 間質性腎炎(尿細管間質性腎炎) 平成19年6月. P1-P17,
2007
Paanu N, etal: An overview of drug-induced acute kidney injury. Crut CareMed 36 S216-S223, 2008
Perazella MA: Renal vulnerability to drug toxicity.Clin J Am Soc Nephrol 4: 1275-1283, 2009
KDIGO® AKI Guideline March 2012 Online Appendices A-F
城 謙輔, 小助川英之: 薬剤性腎障害の病理. 日腎会誌 54: 958-971, 2012
杉崎徹三 監訳: 臨床家のための腎毒性薬物のすべて. シュプリンガージャパン, 東京, 2008
冨野康日己, 他 編集: 薬剤性腎障害ケーススタディ 診療に生かす33の症例. 南江堂, 東京, 2010
Brodsky SV, et al: Warfarin-related nephropathy occurs in patients with and without chronic kidney disease
and is associated with an increased mortality rate. Kidney Int. 2011 Jul;80(2):181-9.
薬剤性腎障害の被疑薬と発症する腎障害の内訳
(太字は複数の総説に記載のある薬物)
被疑薬
アザシチジン
アザチオプリン
アセタゾラミド
アタザナビル
α1受容体刺激薬
アルファロール
アンジオテンシン変換酵素阻害薬
(ACE-I)
アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬
(ARB)
アクタリット
アザチオプリン
アシクロビル
アスピリン
アセタゾラミド
販売名
発症する腎障害の内訳
MIS
ビダーザ注射用
イムラン錠/アザニン錠
MIS
ダイアモックス注射用/末/錠
IO
レイアタッツカプセル
ATIN、IO
UO
アルファロールカプセル/ワンアルファ IO
IS
IS、MN
GN
ATIN
ATIN、IO、ATN
RPN、GN、CTIN、
RTA、IO
アダリムマブ
アデニン
アテノロール
アデホビル
アナフラニール
モーバー錠/オークル錠
イムラン錠/アザニン錠
ゾビラックス錠/顆粒/点滴静注
バファリン配合錠A/バイアスピリン錠
ダイアモックス注射用/末/錠
カロナール錠/シロップ/原末/アンヒバ
坐薬小児用/アルピニー坐薬
ヒュミラ皮下注20mgシリンジ0.4mL
ロイコン錠/注射液
テノーミン錠
ヘプセラ錠
アナフラニール錠
アミオダロン
アンカロン錠/注
SIADH
アミトリプチリン
トリプタノール錠
SIADH
ATN、ATIN
RM
アセトアミノフェン
アミノグリコシド系抗菌薬
アミノフィリン
アムホテリシンB
アモキサピン
アリスロトキア酸
アレクチニブ
アレンドロン酸
アロプリノール
アンチモン
アンピシリン
アンフェタミン
ACE阻害薬
ARB
Atazanavir
イソニアジド
イトラコナゾール注
イプラグリフロジン
イホスファミド
イマチニブ
イミプラミン
イミペネム
インジナビル
インターフェロン
インターフェロンα
インターフェロンα-2b
ネオフィリン錠/原末/注
アムビゾーム点滴静注用/ファンギゾ
ン注射用
アモキサンカプセル
関木通(かんもくつう:アケビのつる性
の茎に含有)
アレセンサカプセル
ボナロン錠/経口ゼリー/点滴静注/フォ
サマック錠
ザイロリック錠/アロシトール錠
化粧品顔料
RPN、GN、CTIN、
MN
IO
UO
ATN
SIADH
ATN、NDI、IS
RM、SIADH
ATN、CTIN
MIS
ATIN, FSGS
ATIN、NCGN
ATIN
イオフェタミン注射液
PA
イスコチン原末/錠/注
NCGN
ATN、IO
IS
ATN、SIADH、FS
TLS
SIADH
ATN
ATIN、IO、TMA
イトリゾール注
スーグラ錠
注射用イホマイド
グリベック錠
トフラニール錠
チエナム点滴静注用
クリキシバンカプセル
スミフェロン注/DS注/オーアイエフ
注
イントロンA注射用/ペグイントロン皮
下注用/ペガシス皮下注
インターフェロンα-2b
フェロン注/IFNβモチダ
インターロイキン-2
インフリキシマブ
イムネース注/セロイク注射用
レミケード点滴静注用
ATIN、MCNS、GN、TMA、HUS、
RM、MN、IS、MP、NCGN、FSGS、
ATIN、MCNS、GN、TMA、HUS、
RM、MN、IS、MP、NCGN、FSGS、
ATIN、MCNS、GN、TMA、HUS、
RM、MN、IS、MP、NCGN、FSGS、
IS
MN、NCGN、MP
被疑薬
インフルエンザHAワクチン
ウラニウム
HIV感染症治療薬
エキセナチド
エストロゲン(結合型)
エタネルセプト
エタノール
エダラボン
エチレングリコール
エナラプリル
NSAIDs
(COX-2阻害薬を含む)
エフェドリン
エベロリムス
エルゴタミン
塩化水銀
エンタカボン
オーラノフィン
オキサリプラチン
オザグレル
オセルタミビル
オピオイド
オファツムマブ
オメプラゾール
Orlista
Orlistat
活性型ビタミンD製剤
カドミウム
カナグリフロジン
カプトプリル
カペシタビン
Ca製剤
Ca拮抗薬
カルシウム拮抗薬
カルバペネム系抗菌薬
カルバマゼピン
カルボプラチン
カルムスチン
ガンシクロビル
甘草
ガンマグロブリン
キニーネ
キニジン
銀
金
金製剤
金チオリンゴ酸ナトリウム
グアイフェネシン
クラドリビン
クラリスロマイシン
販売名
インフルエンザHAワクチン
バイエッタ皮下注
プレマリン錠
エンブレル皮下注
消毒用エタノールなど
ラジカット注/点滴静注
レニベース錠
エフェドリン
アフィニトール錠
クリアミン配合錠
甘汞(下剤・利尿剤として用いられて
いた)
コムタン錠
リドーラ錠
エルプラット点滴静注液
カタクロット注射液/キサンボン注射用/
キサンボンS注射液/ドメナン錠/ベガ
タアミフルカプセル/ドライシロップ
オピオイド受容体と親和性を示す薬
物
アーゼラ点滴静注液
オメプラール錠/注/オメプラゾン錠
発症する腎障害の内訳
MP
ATN、IO
IS
TMA
MN、NCGN、MP
RM
ATIN、MIS
MP、IO
IS、SIADH
IS、GN、ATN、ATIN、CTIN、RPN、
MCNS、MN
ATIN、IO
HUS
UO
MN
RM
MN
HUS
TMA、MIS、
ATN、ATIN
UO
TLS
ATIN、RM
中枢に作用しない肥満治療薬(未発
IO
売)
IS, IO
顔料や電池に利用
ATN、CTIN
カナグル錠
IS
GN、ATIN、MN
カプトリル錠/-Rカプセル
ゼローダ錠
TLS
テグレトール錠/細粒
パラプラチン注射液
ギリアデル脳内留置用剤
デノシン点滴静注用/バリキサ錠
甘草
塩酸キニーネ「ホエイ」
硫酸キニジン/キニジン硫酸塩錠
シオゾール注
フストジル注射液
ロイスタチン注
クラリシッド錠/ドライシロップ/クラリス
錠/ドライシロップ/ランサップ
IS
ATN、ATIN
ATN、ATIN、SIADH
HUS
CTIN
IO
P-A
ATN
TMA、HUS
HUS
MP
GN、MN
MN、MCNS、FSGS
IO
TLS
ATIN
グリチルリチン酸
グリチルリチン酸一アンモニウム
クロキサシリン
クロザピン
クロピドグレル
クロフィブラート
クロミプラミン
クロム
クロルプロマジン
強力ネオミノファーゲンシーP静注/グ
P-A
リチロン配合錠
クロザリル錠
プラビックス錠
ビノグラックカプセル
ATIN
TMA
SIADH、RM
ウインタミン錠/コントミン筋注/糖衣錠
SIADH
被疑薬
Chloroquine
下剤
ケタミン
血管拡張薬
結合型エストロゲン
ゲムシタビン
ゲムツズマブオゾガマイシン
幻覚剤
幻覚薬
抗HIVウイルス薬
抗ウイルス薬
抗コリン薬
抗TNF-α製剤
抗てんかん薬
高用量ビタミンC(シュウ酸結晶)
コカイン
コデインリン酸塩
骨髄腫に用いられる多くの化学療法
薬
Colistin
コリスチン
ゴリムマブ
コルヒチン
サニルブジン
サラゾスルファピリジン
サリドマイド
サルファ剤
ジアゼパム
Diazoxide
四塩化炭素
1,4-dioxane
シクロスポリン
シクロホスファミド
シスプラチン
ジダノシン
シタラビン
Cidofovir
ジエチレングリコール
ジオキサン
シドフォビル
ジヒドロエルゴタミン
シプロフロキサシン
シメチジン
シメプレビル
蛇毒
臭素酸ナトリウム
重金属
静注アシクロビル
静注イムノグロブリン(安定化剤のショ
糖)
ショ糖
シロリムス
水銀
スタチン系脂質異常症用剤
エルビテグラビル/コビシスタット/エ
ムトリシタビン/テノホビル ジソプロキ
シルフマル酸塩配合錠
ストレプトマイシン
ストレプトゾシン
Streptokinase
Streptokinases
販売名
抗マラリア薬(未発売)
ケタラール筋注用/静注用
ジェムザール注射用
マイロターグ点滴静注用
発症する腎障害の内訳
ATN
HN
RM
IS
TMA、HUS
TLS
MP
UO
MN
ATIN
コカイン塩酸塩原末
コデインリン酸塩
ATN、ATIN、RM、IS
RM
コリスチン(注射薬は未発売)
ATN
シンポニー皮下注
コルヒチン錠
MN
RM、NDI、
アザルフィジンEN錠/サラゾピリン錠/
サレドカプセル
ATIN、IO
TLS
ATN、ATIN、IO
ホリゾン錠/注射液/セルシン錠/注射
液/シロップ
降圧薬(未発売)
試薬(毒性が強いため試薬としてのみ
使用)
非プロトン性溶媒
サンディミュンカプセル/点滴静注/内
容液/ネオーラル内用液/カプセル
エンドキサン錠/原末/注射用
ランダ注
ヴァイデックスECカプセル
キロサイド注/N注/スタラシドカプセル
サイトメガロウイルス網膜症治療薬(未
発売)
ジヒデルゴット錠
シプロキサン錠/注
タガメット錠/注射液
ソブリアードカプセル
パーマ第2液
RM
IS
MP
MP
IS、ATIN、TMA、CTIN、ATN、
GN、HUS
HC、SIADH
ATN、CTIN、TMA、HUS、SIADH
FS
ATIN
IO、ATN、FS
UO
IO、RM、ATIN
ATIN
IS, ATN
MP
ATN
ATN
ON
トーリセル点滴静注液
ON
FSGS、RM、ATN、ATIN、
GN、MP、ATN、CTIN
RM
スタリビルド配合錠
MIS
硫酸ストレプトマイシン注射用
ザノサー点滴静注用
ATIN
ATN
血栓溶解薬(未発売)
CM
被疑薬
スニチニブ
スルチアム
スルファジアジン
スルファメトキサゾール
スルピリド
スルファサラジン
スルホナミド
第1世代セフェム
(セファロリジン:製造中止)
セフェム系抗菌薬
セツキシマブ
Semusutine
セボフルラン
セルモロイキン
セルトラリン
ゾニサミド
ソラフェニブ
ゾレドロン酸
第1世代セフェム(セファロリジン:製造
中止)
大量静注イムノグロブリン(安定化剤と
して含まれているショ糖が腎障害の原
因?)
ダウノルビシン
タクロリムス
ダサチニブ
ダパグリフロジン
ダビガトラン
ダプトマイシン
タリウム
炭酸脱水酵素阻害薬
炭酸脱水素酵素阻害薬
炭酸リチウム
炭酸リチウム*2
男性ホルモン
チアジド系利尿薬
チアマゾール
チオプロニン
チクロピジン
注射用金製剤(まれ;金チオリンゴ酸
ナトリウム)
沈降炭酸カルシウム
TNF-α製剤
テイコプラニン
テオフィリン
テガフール
販売名
スーテントカプセル
オスポロット錠
ゲーベンクリーム/テラジアパスタ(外
用薬)
バクタ配合錠/配合顆粒/バクトラミン
注/配合錠/配合顆粒
発症する腎障害の内訳
TMA、TLS
MIS
IO
ATIN、IO、RM
PA、HUS
ケフロジン(製造中止)
ATN
アービタックス注射液
抗がん薬(発がん性のため製造中
止)
セボフレン吸入麻酔液
セロイク注射用
ジェイゾロフト錠
エクセグラン錠/トレリーフ錠
ネクサバール錠
ゾメタ点滴静注
ATIN
TLS
CTIN
NDI
IS
SIADH
RM、RTA、
TMA, NM
ATN、MSGS
ダウノマイシン静注用
グラセプターカプセル/プログラフカ
プセル/顆粒/注射液
スプリセル錠
フォシーガ錠
プラザキサカプセル
キュビシン静注用
殺鼠剤
MP
リーマス錠
NDI、CTIN、MN、ATIN
メルカゾール錠
チオラ錠
パナルジン錠
FSGS
ATIN、IS、HN、IV
NCGN
MN
TMA、IS
IS、ATN、TMA、CTIN、GN、HUS
TLS
IS
CM
RM
MP
RTA
MN
タゴシッド注射用
ATN
テオドール錠/テオロング錠/ユニフィ
RM
ルLA錠
ティーエスワン配合OD錠T/カプセル
T/フトラフールカプセル/坐剤/注/腸溶 ATN
顆粒/ユーエフティー配合カプセルT
デキストラン
デキストラン40
テセロイキン
鉄
テトラサイクリン(期限切れの製品)
テノホビル
デフェラシロクス
デュロキセチン
サヴィオゾール輸液/オーツカMV注/
低分子デキストランL注/低分子デキ ON、ATN
ストラン糖注
イムネース注
IS
ATIN、FS
テノゼット錠/ビリアード錠/コムプレラ
配合錠/スタリビルド配合錠/ツルバダ ATN、IO
配合錠
サインバルタカプセル
SIADH
被疑薬
テムシロリムス
テラプレビル
Telithromycin
銅
ドキソルビシン
ドセタキセル
トピラマート
トホグリフロジン
トリアムテレン
トリメタジオン
トリメトプリム
Tolmetin
鉛
ニトロソウレア系抗がん薬
Nitrofurantoin
ニムスチン
ニューキノロン系抗菌薬
尿酸
乳酸カルシウム
ニロチニブ
ネダプラチン
ネララビン
パニペネム
パミドロン酸
パミドロン酸2Na
パラコート
バラシクロビル
パリペリドンパルミチン酸エステル
バリウム
バルプロ酸
バルプロ酸Na
ハロペリドール
バンコマイシン
Pantoprazole
ビアペネム
Picamycin/Mithramycin
ビスマス
ヒ素
ビタミンC(高用量)
活性型ビタミンD
ビタミンD+Ca剤の過剰投与
ヒドララジン
ヒドロカーボン(有機溶剤)
ヒドロキシエチルデンプン
ビノレルビン
Puromycin
ビンクリスチン
ビンデシン
ピンドロール
ビンブラスチン
ファモチジン
ファロペネム
フィブラート系脂質異常症用薬
フェナセチン(製造中止)
フェニトイン
フェノバルビタール
Fenoprofen
Fenclofenac
Fosfamide
副腎皮質ホルモン
販売名
ラパリムス錠1mg
トーリセル点滴静注液
ケテック錠(製造中止)
発症する腎障害の内訳
FSGS、RM、ATN、ATIN、
MIS
ATIN
アドリアシン注用
タキソテール点滴静注用
トピナ錠/細粒
アプルウェイ錠/デベルザ錠
トリテレンカプセル
ミノアレ散
バクタ配合錠/配合顆粒/バクトラミン
注/配合錠/配合顆粒
NSAIDs(未発売)
MP
SIADH
RTA
IS
ATIN、IO、HUS
MCNS、MN
マクロライド系抗菌薬(未発売)
ニドラン注射用/注射用サイメリン
ATIN、IO、RM、偽性腎障害
GN
ATN、CTIN
CTIN
HUS
CTIN
ATN、ATIN、RM
タシグナカプセル
アクプラ静注用
アラノンジー静注用
カルベニン点滴用
アレディア点滴静注用
TLS
ATN、SIADH
TLS
ATN
GN、FSGS
除草剤
バルトレックス錠/顆粒
ゼプリオン水懸筋注
MP
TMA
RM
デパケン錠/R錠/シロップ/細粒
ATIN、RM
セレネース錠/内服液/注
塩酸バンコマイシン注
プロトンポンプ阻害薬(未発売)
オメガシン点滴用
抗腫瘍抗体(未発売)
RM、SIADH
ATIN、ATN(動物実験)
ATIN
ATN
ATN
ビタミンC注/散「フソー」
アプレゾリン錠/注射用
サリンヘス輸液、ヘスパンダー輸液、
ボルベン輸液
ナベルビン注/ロゼウス静注液
アミノヌクレオシド系抗生物質(未発
売)
オンコビン注射用
注射用フィルデシン
カルビスケン錠
エクザール注射用
ガスターD錠/錠/散/注射用
MP、ATIN
IO
IS、IO
IO
IS、GN、MN、RV、UO、HUS、
MN
ON、ATN
SIADH
MP
SIADH
SIADH
UO
SIADH
ATIN
RM
鎮痛解熱薬
RPN
アレビアチン散/錠/注/ホストイン静注 ATIN、RM、NDI、NCGN
NSAIDs(未発売)
緩徐な免疫抑制作用のあるNSAIDs
(未発売)
GN、MP
GN
IO
被疑薬
ブコローム
ブシラミン
ブメタニド
プラミペキソール
フルオロウラシル
フルコナゾール
フルボキサミン
フルダラビン
ブレオマイシン
プロカインアミド
プロクロルペラジン
フロセミド
プロピルチオウラシル
プロベネシド
プロポフォール
ブロムペリドール
β遮断薬
D-ペニシラミン
ペニシリン系抗菌薬
ペニシリンG
ベバシズマブ
ヘパリン
ペルゴリド
バルビツール系麻酔薬
ヘロイン
ベンズブロマロン
ベンゾジアゼピン系薬
ベンゾジアゼピン系向精神薬
ペンタミジン(ベナンバックスⓇ;注射
だけでなく吸入も)
ベンダムスチン
ペントスタチン
ホスカルネット
ボリコナゾール注
ポリドカノール
ポリミキシンB注
ボルテゾミブ
マイトマイシンC
マクロライド系抗菌薬
麻酔薬
マプロチリン
マンニトール
D-マンニトール(高用量)
ミコナゾール
ミゾリビン
Methicillin
Mithramycin/Picamycin
Minoxidil
ミノサイクリン
ミノドロン酸水和物
ミルナシプラン
無機水銀化合物
無水リン酸水素二ナトリウム
メサドン
メサラジン
メサラジン(5-ASA)
メタンフェタミン
Methylsergide
メチル水銀
メチルドパ
Methoxyflurane
メトキシフルラン
販売名
パラミヂンカプセル
リマチル錠
発症する腎障害の内訳
IO
GN、MN、MCNS
ビ・シフロール錠/ミラペックスLA錠
5-FU錠/注
ジフルカンカプセル/ドライシロップ/静
注液
デプロメール錠/ルボックス錠
フルダラ錠/静注用
ブレオ注射用
アミサリン錠/注
ノバミン錠/筋注
SIADH, RM
TMA
チウラジール錠
ベネシッド錠
ディプリバン注
インプロメン錠
NCGN、IV
IO
RM
SIADH
IS
GN、MN、NCGN、MCNS
ATIN、GN
メタルカプターゼカプセル
アバスチン点滴静注用
ノボ・ヘパリン注
ペルマックス錠
麻薬(医療用としては使用しない)
ユリノーム錠
ATN
SIADH
TLS
ATIN、TMA
MN、NCGN
SIADH
TMA
CM
UO
RM
GN、FSGS、RM
IO
UO、RM
ベナンバックス注用
ATN
トレアキシン点滴静注用
コホリン静注用
点滴静注用ホスカビル注
ブイフェンド静注用
TLS
HUS
IO、ATN、GN
ATN、IO
腎毒性がある注射薬は製造中止
ベルケイド注射用
マイトマイシン注用
ATN
TLS
TMA、HUS、IS、ATN、PA
ATIN
MP
マンニゲン注/マンニットT注
フロリードF注/ゲル経口用/膣坐剤
ブレディニン錠
ATN、ON
ATN
IO
抗腫瘍抗体
リアップ(OTC薬)
ミノマイシンカプセル/錠/顆粒/点滴静
注
ボノテオ錠/リカルボン錠
トレドミン錠
ATN
IS
NCGN
MIS
SIADH
ホスリボン配合顆粒/ビジクリア配合錠 IO
RM
メサペイン錠
ペンタサ錠/坐剤/アサコール錠
ヒロポン錠/注射液
片頭痛治療薬(製造中止)
ATIN、IO、CTIN
RM
UO
アルドメット錠
ペントレン(製造中止)
UO
ATN
被疑薬
メトトレキサート
メフェナム酸
Mephenytoin
メルファラン
モノバクタム系抗菌薬
ヨード造影剤
ラニチジン
ラニムスチン
ランソプラゾール
リシノプリル
リスペリドン
リツキシマブ
利尿薬
リバビリン
硫酸ジメチル
硫酸バリウム
リファンピシン
リン酸ナトリウム(下剤)
リン酸二水素ナトリウム
ルセオグリフロジン
ループ利尿薬
レナリドミド
レボメプロマジン
カルシトリオール
ロカルトロール
Rofecoxib
ロベンザリット
ロベンザリット2Na
ワルファリン
販売名
メソトレキセート錠/カプセル/点滴静
注液/リウマトレックスカプセル
ポンタールカプセル/散/シロップ
抗てんかん薬(未発売)
アルケラン錠/静注用
ザンタック錠/注射液
注射用サイメリン
タケプロンカプセル/OD錠/静注用
ロンゲス錠/ゼストリル錠
リスパダールOD錠/リスパダールコン
スタ筋注用
リツキサン注
レベトールカプセル/コペガス錠
強力なメチル化剤として有機合成で
使う試薬
硫酸バリウム
リファジンカプセル
発症する腎障害の内訳
ATN、IO、TLS
GN
HUS
HUS
ATIN
IS、ATN、ON、IO、TMA
ATIN
CTIN
ATIN
SIADH
SIADH,、RM
TLS
IS、NDI
HUS
MP
ATIN
ATIN、GN、ATN
ホスリボン配合顆粒/ビジクリア配合錠 IO
ルセフィ錠
IS
ATIN、HN
TLS
レブラミドカプセル
ロカルトロールカプセル/注
IO
COX2選択的阻害NSAIDs(未発売) ATIN
GN、NDI、CTIN
カルフェニール錠
ワーファリン
CM、MIS、RM