平成26年度事業報告Ⅰ - 社会福祉法人やまねっと

社会福祉法人
やまねっと
平成26年度事業報告
社会福祉法人として2年目を迎えた平成26年度は、障害者総合支援法の平成26年4月実施分が施行
されました。ケアホームのグルーホームへの一本化、障害程度区分の障害支援区分への見直し等がおこな
われ、あわただしいスタートとなりました。グループホームへの一本化に伴いやまねっとホーム林間も共
同生活介護から共同生活援助に名称が変わりました。報酬の見直しも行われ、報酬単価が変わり、宿泊体
制による加算の変更等が行われました。サービス等利用計画を作成するための指定特定相談支援事業「や
まねっと計画相談支援室」を 4 月に開所しました。平成27年3月までに、サービス等利用計画ができて
いないと、指定障害サービスが受けられなくなるということでしたが「やまねっと計画相談支援室」では
77件のサービス等利用計画を作成しました。大和市ではサービス等利用計画の作成率が 78%でした。や
まねっとの利用者以外の方からの相談を受け、幅広い人たちからの障害福祉のニーズが寄せられました。
こうした意見も今後の法人運営の参考にしてゆきたいと思います。かねてより希望の多かった送迎を本格
的に開始しました。今までは各事業所独自に行っていた送迎でしたが、希望をとり実施しました。しかし、
すべて希望どおりにはいかないところもあり今後の課題となっています。大和泉の森作業所と大和すずな
作業所は送迎の職員を雇用し、10名以上の利用者を毎日送迎しました。それにより送迎加算の対象とな
りました。他の事業所もそれぞれ送迎をおこなっています。また、平成26年度より医師の勤務実体がな
い場合は減算されることになり、各事業所減算となりました。7月より大和泉の森作業所が就労継続B型
と生活介護の多機能型から就労継続B型を廃止し、20人定員の生活介護に一本化しました。一本化する
ことで障害支援区分の平均が 4.9 になりました。11 月に大和市による法人指導監査が行われ、口頭による
指摘を受けましたが、文書による指摘はありませんでした。2月に役員および評議員の改選を行い、役員
は監事が1名代わり、評議員も1名が代わりました。井上理事長が退任し、山岸安志理事長が就任しまし
た。
平成 26 年度は下記の重点目標を設定し活動しました。
① 総合的な支援力の強化
・障害者自立生活支援センターの鈴木氏を招いて人権研修を実施し、外部研修にも参加しましたが、充
実したとは言えませんでした。外部研修の情報の共有化が課題です。また、交流研修も実施されませ
んでした。今後は事務局を中心に研修委員に情報を提供していきます。
・サービスの標準化は進んでいませんが、リスクマネジメントの体制づくりは、職員の意識もたかまり
苦情受け付けも増えてきています。またヒヤリハットも増えています。障がいを理解したり、障がい
のある人たちを支援するための技術の向上、サービスの標準化は今後も目標として掲げなければなり
ません。指導者の育成と経験年数別による研修の実施等を行いたいと思います。
・日本知的障害者福祉協会発行の「はじめて働くあなたへ―よき支援者を目指して―」という冊子を全
職員に配布しました。障がい者福祉全般のことが書かれていて、知的障がいのある人の福祉の入門書
のようなものですが、ベテランの職員でも時々開いて読むこともできるので、障がいを理解し利用者
像を把握しやすいのですが、各自に任せて確認や検証ができませんでした。
②経営体制の整備
・決裁の体制については整備され、法人としての基本的な意思決定のシステムもできてきています。今
後も職務権限などの細かいところを事務局で整理していきます。
③第 2 期中期計画(平成 27 年 4 月∼30 年 3 月)の策定
・26 年度中に新たな 3 か年計画はできませんでした。3 月の個別支援計画作成時の面談で将来欲しい福
祉のサービスの聞き取りを行い、現在整理をしています。
・第 1 期中期計画をもとに上記アンケート等を勘案し、運営検討委員会で検討し、策定したいと考えて
います。
④新たな生活施設の整備準備
・桜ヶ丘駅近くの土地に建物を建て賃貸で貸していただけることになり、現在図面等を作成し、交渉を
進めています。平成 28 年 2 月頃開所予定。
家賃について
・家賃については 6 月に市から打診があり法人としても要望を提出しました。大和つきみの作業所の契
約が平成 27年 4 月で更新されることから、7 月に市からこれを機に家賃負担を再度打診されました。
平成 27 年 1 月、再び市より打診があり、大和つきみの作業所ではなく大和のぎく作業所の家賃負担を
打診され、平成 27 年 4 月より家賃を支払うこととし、理事会に報告しました。今回はのぎく作業所の
契約で月15万となりました。大和みつば作業所は平成30年、大和福田作業所は平成33年に更新の
予定です。