巻 頭 言 - 児童養護施設 若草園

平成27年(2015年)6月17日発行
機関誌『わかくさ』 第33号
〒 787-0155 高知県四万十市下田 2211
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Fax(0880)33-0518
発行:福留久美、編集:瀬戸雅弘
wakakusaen.holy.jp
巻 頭 言
理事長 小椋茂昭
(若草園児童による似顔絵)
育児相談窓口
でんわ (0880)
33-0258
24 時間
365 日無料
本年7月1日で若草園は創設満58年となりました。西久子初代園長からはじまっ
た歴史の中で、私が理事長に就任して16年間、青木浩園長、沓野一誠園長、福
留久美園長と共に地域の方々、学校など関係機関の深いご理解とご協力と合わせ、
30余名の職員集団の献身的な努力で、生きる力の核となる愛と人間性を身につけ
た子ども達を社会に送り出してまいりました。
ふり返りますとこの間「地域に開かれ、地域の方々に支えられた施設運営」を目
ざして発足した若草園後援会は「若草園を支える会」として発展的に整備され、地
域との強い絆で結ばれています。
また園舎改築では高知県をはじめ関係機関のご理解のもと、子ども達の個性を尊
重した養育の為に小舎制として、平野・具同ホームと共に整備し、0才児からの対応、
児童家庭支援センター設立、更にアフターケア事業開始など県西部での子育て支援
の中心的役割を果すにいたりました。
創立55年記念事業の継続的研修事業を発端として発足した、郷土の偉人「保育
の父・佐竹音次郎に学ぶ会」を通して、
今後の活動で音次郎のふるさと四万十から「保
育のまち」構想を発信する礎を築くことができました。
若草園設立が、戦後の貧困と戦災孤児救済が出発点であった事を考える時、今日
の貧富の格差の広まりを危惧するとともに、反戦、平和の社会づくりを通して子ど
もの笑顔輝く社会を目ざしてまいります。
現在入所児童数32/定員49 題字:西 久子初代園長(若草園創立 1957[S32].7.1)