MSシャーシサスマニュアル

MSシャーシ フロントサスペンション 簡易マニュアル
1.仕様
仕様
懸架方式
衝撃吸収
減衰装置
キャスター角
トー角
キャンバー角
トレール量
リジットアクスル方式
ダブルコイルスプリング4巻
グリスオイルによるフリクション方式
無
無
無
約2mm
2.改造箇所
改造箇所
フロントユニット(フロントバンパー)のセンターユニット取り付け軸回りをカットし
1mm程度のクリアランスを開けて面研。取り付け軸を数ミクロン研磨して滑らかに
移動できることを確認。
センターユニット(センターシャーシ)の軸受け部分をシャーシ面まで研磨。合体
させた後にスムーズに回転するまで研磨を繰り返す。センターユニット軸受け部分
はグリス残りを意識し、ざらついた状態で削ってある。
軸受け強化の為、2mmφのミリねじにて上下を固定。
3.走行前のご注意
走行前のご注意
・キャスター角が付いていません。よって、走行路面の段差を積極的に吸収する
という構造ではありません。
・バンパー部は削った部分が細くなっていますので、衝撃によっては破損する
場合があります。その場合はシャーシ交換となります。結果、本体のお買い換え
となります。
・スプリングは小さく先が尖っておりますので、分解の際は無くさないようにご注意
下さい。小さなお子様が飲み込んでしまう等、大変な事故につながります。
・フリクションダンパーの設定を変更する場合のグリスは、耐樹脂性無溶剤の
グリスをお使い下さい。有機溶剤スプレー(例えば5-56等)をしてしまいますと、
徐々にヒビが入り破損につながります。
・ギア同士の掛かり具合を試して、ストローク量2mmに設定してありますが、
カウンターギア(緑)とスパーギア(ピンク)は通常よりも早く摩耗します。
別途、ご準備しておくことをお勧めします。
フロントサス 上側から
フロントサス 下側から
4.標準設定
シャーシを全て組んだ状態で、ストローク側とシャーシ側の隙間に薄い紙を
入れます。ネジをゆっくり締め込み、軽く紙が抜ける場合はもう少し締め込み、
引っ張っても取れない場合は緩め、少し抵抗がある程度のクリアランスを
取ります。紙の薄さにもよりますが、さらに1/4回転締め込み、タイヤが軽く回るか
を確認します。固い場合は、4か所ネジを均等に1/4締め込みます。
5.後ろ側のみスプリング装着
<利点>動きが軽くなりショックを吸収
しやすくなる。
<欠点>ひずみが出やすく、寿命が
早く来る。
6.前側のみスプリング装着
<利点>小さな段差でも駆動力が
伝わりやすい。
<欠点>上の5と同様に寿命が早くなる。
ココに紙を入れる
進行方向
7.ストローク量の調整
<ネジの締め込み量による調整>
ネジ1回転で約0.4mmの調整が可能となる。
微調整で路面の走行性が上がる。
<スプリングの変更による調整>
標準で搭載しているスプリングは、0.5mmφステンレス製で4巻カットです。
巻数を変えたり、0.6mmφや0.8mmφに変更することで固さを変えることが
できます。脱落の可能性があるので、1.5巻以下にはしないで下さい。
8.ダンパーオイルの調整
ダンパーのおさらいですが、伸び縮みするスプリングをゆっくり減衰させるのが
ダンパーの効果です。よって、固いグリスを使うとよりゆっくり戻ってきます。
但し、あまり固いと駆動力が失われてしまい、柔らかいといつまでもビョンビョンとはねて
してしまいますので、何種類か試していただくことをお勧めします。
標準では、サラサラのシリコングリスを使用しています。
9.よくあるお問い合わせ
Q:なぜフロントだけなのか?
A:高速走行するミニ四駆ですので、リアは駆動力が抜けないように固定としています。
Q:ダブルウィッシュボーンタイプは作らないのか?他の方式は?
A:現在検討中です。ユニバーサルシャフトをどうするか?悩ましいところです。
Q:自分でも作れそうだが?
A:カーボンやFRPなどの特別な材料を使わずに設計するポリシーで製作してますので、
2台目は是非ご自身でも作ってみてください。
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