ミスター小林流!FXトレード術 1.移動平均線分析法 2.トレンド分析法 3.フォーメーション分析法 4.リスク管理について 1.移動平均線分析法 「移動平均線」とは、ある一定期間の価格(通常は終値)の平均を結んだものです。 「移動平均線」の 組み合わせは数多く存在していますが、一般的には短期線と長期線の2本を組み合わせます。 一定期間の数値とは任意ですが、短期線が25本、長期線が75本などが一般的です。 短期線(赤):25本線 長期線(青):75本線 グランビルの法則 (買いシグナル) JEグランビルが考案した移動平均を利用した売買判断法 ① 移動平均線が下降を続けた後に、横ばい、若しくは上向きになったときで日足が移動平均線を 上抜いたとき。 ② 移動平均線が上昇基調で日足がそれを下回った後、移動平均線に向かって反発した場合。 ③ 上昇中の移動平均線に向かって日足が上方から下落してきたが、移動平均線を割り込むこと なく反発した場合。 ④ 日足が下落局面で下降しつつある移動平均線から大きく乖離して下落した場合。 (短期的な自立反発を期待する買い)=逆張り(個人的にはお奨めしない) (売りシグナル) ⑤ 移動平均線が長期間上昇した後、横ばい又は下降を開始し、日足が移動平均線を切って 下回ったとき。 ⑥ 移動平均線が下落基調で日足がこれを上回った後、移動平均線に向かって反落した場合。 ⑦ 下降する移動平均線に向かって日足が下方から上昇してきたが、移動平均線を突破できず 再び下落した場合。 ⑧ 日足が上昇局面で上昇基調である移動平均線から大きく乖離して上昇した場合。 (短期的な自立調整の下落を期待する売り)=逆張り(個人的にはお奨めしない) ①と⑤が重要で これらはトレンドの転換を示すもの。 2本の移動平均線を使った売買シグナル 下降局面を経て短期線が中・長期線を下から上に切り上げた時、 ゴールデン・クロスと呼び買いシグナルとする。(ブル・トレンドの確認) 上昇局面を経て短期線が中・長期線を上から下に突き抜けた時、 デッド・クロスと呼び売りシグナルとする。(ベア・トレンドの確認) 短期線 中長期線 ゴールデン・クロス ゴールデンクロスのパターン 1. 2. 上昇している中・長期線を短期線が下から上に切上げ、当日の価格がクロスした 水準より高い。 中・長期線が底入れして横ばい推移のとき、短期線が下から上に切上げ、 当日の価格がクロスした水準より高い。 ゴールデンクロスと騙しについて1 上向きに転じる長期線を短期線が下から上に突き抜け、しかも価格が ゴーデン・クロスの水準よりも上に位置している場合 現状価格 ◎ 長期線 現状価格 × 短期線 現状価格 ◎ 上向きに転じる長期線を短期線が下から上に突き抜けているが、価格がゴール デン・クロスの水準よりも下に位置している場合、騙しの可能性が高い 横ばいに転じる長期線を中期線が下から上に突き抜け、しかも価格 がゴールデン・クロスの水準よりも上に位置している場合 長期線 短期線 ゴールデン・クロスと認識する 現状価格 × ゴールデン・クロスと認識する 横ばいに転じる長期線を中期線が下から上に突き抜けているが、 価格がゴールデン・クロスの水準よりも下に位置している場合 騙しの可能性が高い ゴールデンクロスと騙しについて2 短期線 現状価格 × 長期線 現状価格 × 短期線 現状価格 × 長期線 現状価格 × 中期線 長期線 現状価格 × 中期線 現状価格 × 現状価格 × 長期線が下向きに転じている場合には、どのように中期線が長期線を上回ろうとも現状価格がゴールデンクロス・ ポイントの上にあろうと下にあろうと、ゴールデンクロスとはみなさずに騙しと考えた方が安全。結局クロスパターン が10あるうち、実際にゴールデンクロスと認識してよいのはわずか 2 つだけである。 2.トレンド分析 Trendとは市場の動向の方向を意味する言葉。 Trend is friend とはよく言ったもの。逆張りせずに順張りを薦めたもの。 4 2 5波 ① 上昇トレンド 買いオペレーション 3波 4波 1波 2波 A B C 3 1 ② 下降トレンド 売りオペレーション ③ 横ばいトレンド レンジ様子見 1から4まで見てゆくのが長期のトレンド。2から3にかけA,B,Cと中期トレンドの調整が 入っている。1938年、ラルフ・ネルソン・エリオットの論文「エリオット波動」理論が完成。 5つの上昇波動と3つの下降波動(調整波)というリズムで反復を繰り返す。 上記の場合8つの波でひとつのサイクルが完成。A,B,C波は上昇波の修正とみなしま す。ただし、個人的にはエリオット波動はあまり使用していません。後で見た場合、個人 の見方によって, 「これは1波、2波、3波ではなく、1波のエクステンション(延長・拡張) だった」などどうとでも見えるし、当初の見方を変える傾向がままあるような気がするので、 トレンドが転換するか否かにだけ注目して見ることにしています。 サポートとレジスタンス 5 (抵抗線) レジスタンス (抵抗線) レジスタンス 1 サポート (支持線) 4 2 2 サポート (支持線) サポート 3 前回の高値 3を越せずに反落し、 直前の安値を切った場合には、 ダブルトップと呼ばれるトレンド転換 サポート (支持線) (抵抗線) レジスタンス 4 1 3 上昇後に下落したときに付 けた安値をサポート(支持 線)と呼び、売り圧力を跳ね 返し相場を再び上昇させた 価格水準又は領域 レジスタンス 下落後に上昇に転じた後 付けた高値をレジスタンス (抵抗線)と呼び、買い圧 力を上回る売りがあった価 格水準又は領域 (抵抗線) レジスタンス サポート (支持線) 5 前回の安値 3を切らずに上昇し、 直前の高値を抜けた場合には、 ダブルボトムと呼ばれるトレンド転換 サポートとレジスタンスの逆転 5 どうしてサポートとレジスタンスが切り替わるのか。 上記のチャートで市場参加者の心理に付いて検証 してみましょう。 3 レジスタンス 1 4 2 前回高値をブレイク 1 に向かって上昇していく相場でショートを振ったディーラーは、 2 にかけて下落した時にもっと売っておけば良かったと後悔す るかもしれません。しかし前回高値であるレジスタンスを越えて しまった場合には含み損を抱える事になり、3 に向けて一部 損切りを出しているかもしれません。切らないまでも売った人 は自分の間違いに気が付き、何とか売りのコスト近辺で買戻 しができる事を祈ります。結果として前回のレジスタンス近辺 では買戻しの玉が多く出てくることになります。(同コスト) また、下で買っていた人がレジスタンス近辺で利食いの手仕 舞い売りを出した後、相場が大きく3まで上昇、利食いが早 かったと悔やみ、もう一回自分が利食いした水準で買いポジ ションを作りたいと願うケースがあります。これも前回のレジスタ ンス近辺で買いの玉が多くなる理由の一つです。 サポート レジスタンスがサポートに切り替わる 2度あることは3度ある。抵抗線は抵抗線、支持線 は支持線であり続ける。 3度目の正直。一旦抜けた抵抗線は支持線に 変化、一旦抜けた支持線も抵抗線に変化する。 どれぐらい前に抵抗線・支持線だったのか? どれぐらい長く その水準で揉みあったのか? (同 じコストの玉がどれだけ残っているのか) どれぐらいの取引量があった水準か、市場は 薄 かったのか、厚かったのか。 どれも現在もそのポジションが市場に残って いるのかどうかに深く関係してきます。 トレンドラインとは 上昇トレンドラインは右上がりに安値を結んでいった直線 下降トレンドラインは右下がりに高値を結んでいった直線 1 6 4 3 2 5 2 5 3 1 4 6 2回の谷を結んでみて支持線を描いて みる。5 で再び下落が止まるようなら, この支持線は有効であることが証明さ れたことになる。 2回の山を結んで抵抗線を描いてみる。 このライン上において再び 5 の水準で上 昇が止まればこの抵抗線は生きているこ とが確認される。 トレンドラインのブレイク(逆転) 1 6 3 4 8 7 5 2 2 4 5 3 7 6 8 1 サポートラインで跳ね返すか否かが焦点。 割り込んでしまった場合には 8 はレジスタンス で跳ね返される可能性が出てくる。 レジスタンスで跳ね返すか否かが焦点。 抜けてしまえば 8 はサポートとなって今度は 下落が止まる可能性が出てくる。 トレンド・チャネル・ライン 1 6 3 4 5 2 5 3 2 4 1 1-3-5のサポートラインと「2を通る」 平行なラインを引く。 1-3-5の抵抗線と「2を通る」 平行なラインを引く。 3.フォーメーション分析 ネックライン 売りサイン ダブルトップ ネックライン 買いサイン ダブルボトム ダブルトップ 天井圏で出現することが多く、相場の天井を示すパターン。 二つの山(高値)の間に、ひとつの谷(安値)があって、 ダブルトップが完成する。 二つの山はほぼ同じ値段、又は二つ目の山が最初の山よりも 低く、前回の高値を更新できなかった事を示し、上昇余力の低 下・上昇トレンドの終わりを意味する。 売りは谷(安値)の水準(ネックライン)を切った時。 ダブルボトム 底値圏で出現することが多く、相場の底、又は方向転換を意味 するパターン。二つの谷(安値)の間に、一つの山(高値)が あって、ダブルボトムが完成する。二つの谷はほぼ同じ値段、 又は二つ目の谷が最初の谷より高く、前回の安値を更新でき なかった事を示し、下落圧力の低下、下落トレンドの終わりを 意味する。 買いは峰(高値)の水準(ネックライン)を抜けた時 リバース・ヘッド・アンド・ショルダー ヘッド・アンド・ショルダー 今までのものを発展させたのが、ヘッド・アンド・ショルダーとなる。 ネックラインを切った事で完全に 下落に転換。ターゲットとしては 頭からネックラインまでの距離と 等間隔。 頭 左肩 右肩 ネックライ ン フラッグ 現在のトレンドと逆の傾きを持っている並行な二つのトレンドラインによって作られ、平行四辺形 にも見えます。上昇トレンドの時には下向きの傾斜 下降トレンドの時には上向きの傾斜となり ます。 下降トレンドなのでフラッグは上向き 上昇トレンドなのでフラッグは下向き ポジションの調整時、 揉みあいの場合に出現 する可能性が高い レクタングル・フォーメーション トリプルトップか、トリプルボトムか、抜けてみないと判らない。 水平な平行線の中を値が動き、トレンドが 一時的に休止している事を示す。 平行線を抜けたほうにトレンドが始まる。 強気レクタングルは継続するパターンが多いが、 トリプル・トップとなって、下落する可能性もある。 弱気レクタングルは継続するパターンが多いが、 トリプル・ボトムとなって反転・上昇する場合もあり、 注意が必要。 トライアングル 逆三角形型 買いシグナル 対称三角形型(シンメトリカル・トライアングル) 上値抵抗線 上値抵抗線 <ペナント> <メガホン> 買いシグナル 下値支持線 売りシグナル 売りシグナル 下値支持線 下降三角形型(ディセンディング・トライアングル) 上昇三角形型(アセンディング・トライアングル) 通常 強気のパターン 買いシグナル 上値抵抗線 上値抵抗線が水平で、 下値支持線が上昇。 買い手の方が売り手 よりも積極的 売りシグナル 下値支持線 下値支持線が水平で、 上値抵抗線が下落。 売り手の方が買い手 よりも積極的 上値抵抗線 買いシグナル 下値支持線 売りシグナル 買いシグナル 上昇ウェッジ 通常 弱気のパターン 下降ウェッジ 上値抵抗線 買いシグナル 上値抵抗線 上値抵抗線も上昇 している三角形型 売りシグナル 下値支持線 上値抵抗線が下落 している三角形型 下値支持線 売りシグナル 4.リスク管理について ディールで勝つためには 勝率を上げる それには何が必要?(第一回セミナーP.7で説明済み) 損を小さく それには何が必要? 通貨ペアの選択 通貨は何がいいのか?(第一回セミナーP.4で説明済み) 参加することには意味はあるが、負けないことが大事。 人の意見を聞いてもそのまま実行するな。人の相場観を聞いて大多 数が何を考えて行動しているかを調査することは大事。 流れに乗れ!逆張りは危険。相場は順張りを基本に! 資金に余裕を!レバレッジは慣れるまでは3倍までで行うこと。 損を小さく それには何が必要? 余裕を持った証拠金で リスク管理 自分がどのような期間でどんなディーリングを行いたいのかによって、ポジション金額を変えるべき。 マネーマネージメント(資金管理)でリスク管理 トレード毎のリスクを限定する。 自分のルールを作ろう 作ったルールは厳格に運用 己を知る 例外は設けないこと。自分への甘えが傷を深くする。 自分のスキルを冷静に判断しよう。偶然に頼ったディールは長続きしない。 損切りを恐れない 損切りは自分を守ってくれると考えよ。 具体的に説明していきましょう. 目的によっては意識的に低レバレッジで ドル円1日のレンジは大体1円15銭(過去3947日の平均) レバレッジを高くする取り引きは 当然長期保有には向かない。 金利の高い通貨の売りポジションは スワップが顧客の支払いとなってお り、更に強制ロスカットまでの幅は狭くなる。長期保有には向かない。 高金利通貨だから買いから入りスワップポイントのメリットを最大限享受す るという考え方は一理ある。しかし高レバレッジで強制ロスカットまでの幅が 狭いケースでは受け取ることが出来る期間が短いうちにストップが付くリス クもあり、充分注意が必要。 初心者は慣れるまでは必要証拠金を10万円以上で、 かつ預託証拠金のうち一回に使う金額は1割ぐらい。 レバレッジは2.4倍程度で。具体的には100万円で2万 ドルの取り引き(必要証拠金は約10万円)。(資金管理) マネーマネージメント(資金管理) マネーマネージメント(資金管理)の概念を導入している海外のファンドは、リスクを限定的に して 収益を追求する 100人のトレーダーが勝率6割のシステムトレードを1年行った結果、収益が出ているトレーダー はわずか5人しかいないことが明らかとなっている。別な言い方をすれば、勝率6割のシステムを 使っても 95%のトレーダーは1年後に収益を出せない。なぜなら 資金管理が下手だから。売り 買いのタイミングよりも、チャートよりも、トレードをする上でもっとも大事な役割である資金管理 を学ぶべき。 一回のトレードに使用する資金は投資金額の1%とする。 すなわち 投資金額を1,000,000円とすると 損切りは1万円 に留める。 ポジションが1万ドル であれば損切りは1円 2万ドル であれば損切りは50銭 5万ドル であれば損切りは20銭 10万ドル であれば損切りは10銭となる。 日ばかりの損切りが30-40銭でかけるケースが多い事を考えると5万ドル以上のポジション は金額的に見て大きいと判断される。 皆さんが実際にやっている金額と比較して小さいと感じると思いますが、長期間に渡って 利益を上げるためには1回のトレードのリスクを限定しておく必要がある。 自分のルールを作ろう 当初資金100万円、 レバレッジ約2.4倍(1通貨単位5万円の必要証拠金) 当初使用する証拠金は10万円(2万ドルのポジション) マネーマネージメントは3%で損切りするルールを作る。 必要証拠金は10万円×100%=10万円 強制ロスカットは(100万円-10万円)÷20000=45円のマイナス時点ですが、 証拠金総額の3%で損切りするルールとしたので、3万円(2万ドル)のロスカット、 すなわち1円50銭で損切りすることとする。 ポジションで致命的な損失を被ることがないようにすべき。勝負で毎回勝つ ことは不可能。1回のヤラレで立ち直れないほどの損失は絶対に避ける事。 強制ロスカットポイントまで何もせずにじっと待つのは論外。 1円50銭の損切りが深いと感じるなら 2%のロスカット(1円)で実行しては。 日計りの極意・注意点 自分が相場でそのポジションを張ろうと考えた材料は何か?今もその材料は生きているか。 熱くなっていないか、冷静に相場を判断できているか、第三者の目で自分を見つめられるか。 テクニカルと市場センチメントは確認したか、何処が切れたら・抜けたら危ないかの チェックは済んでいるか。損切りは置いたか?少なくとも何処で損切るか計算したか? テクニカル・チャートは2~3個見れば充分、見すぎると迷う! 取り引きは 日ばかり?1週間単位?長期? やられたら長期(塩漬け)の考え方は 捨てること。日ばかりと長期の材料は明確に異なる。 市場がもっとも大きく動くのは 大量の損切りが出ているとき。損切りが終れば流れは 元に戻る可能性があるので、自分の利食いを他人の損切りにピークでぶつけよう。 他人の不安心理を勉強しよう。売ったら買ったと思え、買ったら売ったと思え 利食いは利食い。利食い千人力。利食いして死んだ人はいない。損切りしたポジションを いつまで悔やんでも何も生まれない。 相場の大きな流れは どっちだ?常に順張りを基本に。 乗り遅れた波は諦めろ。焦るな、相場は毎日存在する。遅れて相場に乗っていいことなし。 経験に基づいた勘+テクニカル(テクニ勘)が必要。特に危険察知能力。 他人に言われて訳もわからずポジションを張るな。人の意見に流されるな。 RISK WARNING:All financial products exclude Binary Options traded on margin carry a high degree of risk to your capital. They are not suited to all investors and you can lose substantially more than your initial investment. Please ensure that you fully understand the risks involved, and seek independent advice if necessary.(See Risk Warning) For Trading in Binary Options carries a high level of risk and may not be suitable for all investors. You may sustain a loss of some or all of your investment. Therefore, you should not invest money that you cannot afford to lose. For more information, please click Terms and Conditions which gives you a fuller explanation of some of the risks involved. Copyright 2015 Hirose Financial UK Ltd. All rights reserved.
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