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Market Overview
Salary Forecast
2015
まえがき
2015 年が始まり、2014 年の成功をもたらした印象
人口高齢化により、ライフサイエンスのセクター（医療機
的な要因を振り返ります。日本は全体的に高成長を実現
器や医薬品）は引き続き著しい成長を見せました。管理
しており、2014 年は既存事業の拡大を実感した年とな
部門およびサポート機能は、費用効率の観点から、企業
りました。企業優先の立場は、2007 年以降の日経株価
は社内部署の業務効率を上げながらも、同等に管理部門
の高水準、不動産価値の実質的な増加が幅広いセクター
機能のアウトソースを促進した結果、プラスで推移しまし
まえがき ....................................................................................... 3
における企業成長をもたらしました。これは、巡り巡っ
た。IT セクターは、他セクターにおいてより機能的なシス
人事 ........................................................................................... 4-5
て、雇用の増加、また、賃金の改善ももたらされました。
テムとソフトウェアの導入ニーズが増加した事から堅調な
およそ 6 年間におよぶ円高も落ち着き、円ドル外為レー
成長を維持しました。
目次
会計・財務 . ............................................................................... 6-7
セールス＆マーケティング ........................................................ 8-9
ビジネス・テクノロジー（社内情報システム室） . ................ 10-11
トで 1ドル 100 円超の水準を維持することになりました。
セールス・マーケティングやサプライ・チェーン・マネジメ
IGS の 2014 年の実体験およびそのトレンドから 2015
ント、化学・工業生産、自動車といったセクターでは、結
年は、非常に前向きな見通しから始まりましたが、今年
果として利益を享受できました。厳しくなった新規制やリ
も成長と拡大に満ちた力強い一年となることを予想してい
IT セールス ............................................................................ 12-13
スクマネジメントの結果、金融セクターも堅調で、昨年は
ます。IGS の全ての部門・チームは、十分な準備を整えて
エンタープライズ・テクノロジー . ........................................ 14-15
プラス成長を続けました。折りに触れて話題となる日本の
きており、2015 年の更なる成長を楽しみにしています。
サプライ・チェーン・マネジメント ..................................... 16-17
自動車 ................................................................................... 18-19
医薬品 ................................................................................... 20-21
医療機器 ............................................................................... 22-23
化学・工業生産 . ................................................................... 24-25
金融 ...................................................................................... 26-27
インテリジェンス・グローバル・サーチとは ....................... 28-29
ナイーム・イクバル
マネージングディレクター
Intelligence Global Search Salary Forecast 2015
| 3
市場概況
ポジション
人事
2013年
2014 年
2015年
年収
年収
年収
人事市場は 2014 年を通じて活発で、日本の景況改善を
うまく活かすため、多くの外資企業で追加の人員を確保
してきました。特に需要が高かったのは、人材開発能力
が高く、部門間の調整・交渉力が高い現場と管理部門の
単位 : 百万円
人事労務スペシャリスト
6.0 – 10.0
6.0 – 10.0
6.5 – 10.0
10.0 – 18.0
10.0 – 18.0
10.0 – 20.0
4.0 – 6.0
4.0 – 6.0
5.0 – 7.0
12.0 – 35.0
13.0 – 35.0
13.0 – 35.0
8.0 – 18.0
8.0 – 18.0
8.0 – 18.0
5.0 – 9.0
5.0 – 9.0
5.5 – 9.0
人事マネジャー
8.0 – 16.0
8.0 – 16.0
8.0 – 17.0
人材開発マネジャー
8.0 – 15.0
8.0 – 16.0
8.0 – 16.0
6.0 – 9.0
6.0 – 10.0
6.0 – 10.0
6.0 – 10.0
7.0 – 10.0
7.0 – 11.0
4.0 – 6.0
4.0 – 6.0
5.0 – 7.0
8.0 – 16.0
8.0 – 18.0
8.0 – 18.0
6.0 – 9.0
6.0 – 10.0
6.0 – 10.0
人事労務部門長
人事を結ぶ人事企画ポジションでした。多くの企業では、
人事事務
将来的な経営目標に見合った人材の獲得ルートが十分に
人事ディレクター
ないことに気づき、高い英語力を持つ、アシスタントマ
ネジャーあるいはマネジャークラスの立場にある求職者
に目をつけ採用を強化していました。
また、外資企業で良く目のあたりとしたのは企業の成長
のための人員確保とは別に採用コスト削減のためのダイレ
クト・ソーシング・モデル実現への取り組みです。社内
人事担当 / 人事企画
人事ジュニアレベル
人材開発スペシャリスト
リクルーターの需要が伸びていることを実感しました。この
人事給与マネジャー
ようなニーズは IT およびヘルスケア業界で堅調であり、
人事給与スペシャリスト
多くの人材エージェント経験者が未経験ながら社内
リクルーターで転職するケースが多々見受けられました。
予測
採用マネジャー
採用スペシャリスト
アジア太平洋地域内の人事機能のコスト削減を求めよう
とする企業のトレンドからは日本ローカルでの人事
オペレーションのプロフェッショナルの需要増加につな
がりました。
2015 年の見通しは明るく、2014 年に注目された上記
需要は続く傾向にあります。
ジョナサン・ヒューズ
コーポレートサービス
マネジャー
Intelligence Global Search Salary Forecast 2015
| 5
市場概況
ポジション
会計・財務
2013年
2014 年
2015年
年収
年収
年収
組織がある一定以上の規模になると、ほとんどの場合、
経理のプロフェッショナルが必要とされるため、会計・
予測
単位 : 百万円
経理担当
5.0 – 8.0
5.0 – 9.0
5.0 – 9.0
経理マネジャー
8.0 – 12.0
8.0 – 12.0
8.0 – 12.0
セクターの需要に関係する事象としては多数ありますが、
顧問
6.0 – 14.0
6.0 – 14.0
6.0 – 15.0
IFRS の適用に向けた動きや、シェアードサービス化などを
リスク監査
6.0 – 12.0
6.0 – 12.0
6.0 – 12.0
経営企画
6.0 – 10.0
6.0 – 10.0
6.0 – 11.0
12.0 – 25.0
12.0 – 25.0
12.0 – 30.0
6.0 – 14.0
6.0 – 15.0
6.0 – 16.0
10.0 – 16.0
10.0 – 16.0
10.0 – 16.0
6.0 – 10.0
6.0 – 10.0
6.0 – 10.0
10.0 – 16.0
10.0 – 16.0
10.0 – 16.0
6.5 – 10.0
7.0 – 11.0
7.0 – 11.5
5.0 – 8.0
5.0 – 8.0
5.0 – 8.0
財務セクターは常に安定的に推移しています。2014 年も、
その傾向は例外ではありませんでした。好景況のもと本
理由に案件が発生しています。
管理部門機能のアウトソーシングは決して目新しいこと
CFO
ではありません。しかしながら、更なる費用効率化の中、
コンサルティング
ほとんどの企業で大部分の単純な業務領域を信頼で
会計監査役
きる外部のコンサルティング、会計、あるいはアウトソー
シング会社にアウトソーシングしました。この結果、ジュ
企業戦略
ニアレベルから中間レベルの経理プロフェッショナルが
財務マネジャー
このような専門サービス会社で需要が促進されました。
財務企画 / 財務分析
一方で、事業会社側や日本で新規事業を開始した外資系
財務担当
企業において、シニアレベルのポジション（会計監査役や
CFO）の堅調なニーズ増加が見られました。
2015 年は、引き続きコンサルティング、会計、アウトソー
シング会社が成長するであろうと予測しています。また、
新規事業のマネジメントや新規雇用者の育成・マネジメント
という観点ではシニアレベルの雇用にシフトしていく可
能性が高いと考えます。これは、2014 年に採用した
シニア職をサポートするために、ジュニアレベルの経理
やファイナンシャルプランニング＆アナリシスのポジション
を多く雇用する事業会社側の動きとは完全に対照を
なします。
シャア・ハク
経理・金融
シニアコンサルタント
Intelligence Global Search Salary Forecast 2015
| 7
市場概況
ポジション
セールス＆
マーケティング
広告代理店 – アカウント・エグゼクティブ
どの分野において堅調でした。これは、好景況を継続的
に維持する施策により、消費者に消費を促した、アベノ
が消費財および高級品セクター内でのプロフェッショナル
2014 年
2015年
年収
年収
年収
予測
単位 : 百万円
2014 年は、セールス＆マーケティングセクターのほとん
ミクスの効果でした。さらに、高付加価値製品のトレンド
2013年
4.0 – 7.0
4.0 – 7.5
4.5 – 7.5
広告代理店 – アカウント・マネジャー / ディレクター
9.0 – 11.0
10.0 – 12.0
10.0 – 12.0
広告代理店 – アカウント・スーパーバイザー
7.0 – 10.0
7.5 – 10.0
7.5 – 10.0
5.0 – 8.0
5.0 – 8.0
6.0 – 9.0
11.0 – 15.0
12.0 – 16.0
12.0 – 16.0
直接販売 / CRM
需要を増加させ、その結果シニアレベルのポジションが
E コマース / オンライン・マーケティング・ディレクター
多く求められました。
E コマース / オンライン・マーケティング・マネジャー
7.0 – 10.0
7.0 – 10.0
7.0 – 10.0
マーケット・リサーチ / コンシューマー・インサイト
6.0 – 10.0
7.0 – 10.0
7.0 – 10.0
マーケティング・ディレクター
15.0 – 20.0
15.0 – 20.0
15.0 – 20.0
増加が早いため、日本およびアジア太平洋地域におけ
マーケティング・マネジャー
12.0 – 15.0
12.0 – 15.0
12.0 – 15.0
るマーケットシェア競争はかつてないほど激化しました。
マーチャンダイジング・ディレクター
10.0 – 13.0
10.0 – 13.0
11.0 – 15.0
マーチャンダイジング・マネジャー
8.0 – 10.0
8.0 – 10.0
9.0 – 11.0
PR / コミュニケーション
8.0 – 13.0
9.0 – 14.0
10.0 – 15.0
20.0 – 30.0
20.0 – 30.0
20.0 – 35.0
7.0 – 10.0
7.0 – 12.0
8.0 – 13.0
リテール・ディレクター
15.0 – 20.0
15.0 – 20.0
15.0 – 20.0
の採用活動はひたすら成長し続けるであろうと予測して
リテール・マネジャー
10.0 – 15.0
10.0 – 15.0
10.0 – 15.0
います。飲食、アルコールおよびタバコ、高級商材といった
セールス・アソシエイト / エグゼクティブ
5.0 – 8.0
5.0 – 8.5
6.0 – 9.0
業界は、絶えず拡張し続けるために適切なプロフェッショナ
セールス・ディレクター
10.0 – 15.0
12.0 – 20.0
15.0 – 20.0
セールス・マネジャー
7.0 – 10.0
8.0 – 12.0
10.0 – 15.0
トレード・マーケティング・マネジャー / ディレクター
7.0 – 13.0
7.0 – 13.0
7.0 – 14.0
また、2014 年は飲食業界において非常に大きな動き
がありました。アジア太平洋地域は、世界で最も人口
この状況は日本がグローバル市場の中での立ち位置を位
置づけるために、いくつかの企業で専門性を持つ経理
マネジャーや海外マーケティングの採用を促進する結果
となりました。
社長 / GM / CEO
プロダクト・マーケティング / プロダクト開発
過去数年にわたり、市場は成長の勢いを増してきており、
2015 年（およびそれ以降）は、セールス＆マーケティング
ルを雇用するニーズは継続する事でしょう。
レックス・クリフトン
セールス＆マーケティング
マネジャー
Intelligence Global Search Salary Forecast 2015
| 9
市場概況
ポジション
ビジネス・テクノロジー
（社内情報システム室）
企業やビジネスのシステム全般の拡張により、2014 年
2013年
2014 年
2015年
年収
年収
年収
予測
単位 : 百万円
アーキテクチャー
9.0 – 12.0
10.0 – 13.0
10.0 – 13.0
は好調な年となりました。技術系の企業や医療系の企
ビジネスインテリジェンス（BI）/ データウェアハウス
6.0 – 8.0
7.0 – 9.0
7.0 – 10.0
業の社内ニーズを含め、あらゆる業界で大幅な成長が見
ビジネスアナリスト
6.0 – 9.0
7.0 – 10.0
7.0 – 10.0
データベース管理者（DBA）/ データベースエンジニア
6.5 – 8.5
7.5 – 9.5
7.5 – 10.0
開発 / ローカリゼーション
6.5 – 9.0
7.5 – 10.0
7.5 – 10.0
ヘルプデスク
6.0 – 8.0
6.0 – 9.0
6.0 – 9.0
IT 監査
6.0 – 8.0
7.0 – 10.0
7.0 – 10.0
10.0 – 16.0
12.0 – 20.0
12.0 – 20.0
受けられました。最も大きく拡大したのは製造および工
業分野となり、金融分野がその後を僅差で追う結果とな
りました。
製造および工業分野では、全体的に、パッケージの導入
やアップグレードのポジションでニーズの増加が見受けら
れました。
このような動きは、
日本企業がグローバルなパッ
IT マネージメント
ケージを海外拠点に導入する、世界的企業がグローバル
ネットワークエンジニア
6.0 – 8.0
7.0 – 9.0
7.0 – 9.0
なパッケージソリューションを日本法人にローカライズす
プログラマー / ソフトウェアエンジニア
6.0 – 9.0
8.0 – 12.0
8.0 – 12.0
るといった、世界規模のシステム統合プロジェクトによっ
プロジェクトマネージャー
6.5 – 10.0
8.0 – 12.0
8.0 – 12.0
QA/ テスト
5.5 – 7.0
6.0 – 8.0
6.0 – 8.0
金融分野の成長は、それを支えるグローバルシステムの
システムアドミニストレーター
6.5 – 9.5
7.0 – 10.0
8.0 – 11.0
リニューアルプロジェクトというトレンドをもたらしまし
ウェブデザイン / プロデューサー
5.0 – 7.0
6.0 – 8.0
6.0 – 8.0
てさらに促進されました。
た。また、レガシーシステムをオープンソースに移行する
プロジェクトや、パッケージの統合に焦点を当てたグロー
バルシステムの開発など、システムの移行・統合が実施
されました。そうした中、経験豊かな社内システム監視
者や IT 監査のニーズが高まりました。
2015 年も引き続きシステム開発・統合の拡大が見込ま
れるほか、大規模なプロジェクトの発足と、実施・運用
段階を通じてサポートするシステム監視者や IT 監査の
ニーズが全業界で高まり続けることが予測されます。特
に金融および製造分野には大きな注目が集まる事を想
定しています。
エリア・パーカー
ビジネステクノロジー
シニアコンサルタント
Intelligence Global Search Salary Forecast 2015
| 11
市場概況
ポジション
ITセールス
2013年
2014 年
2015年
年収
年収
年収
2014 年は変化の年でした。2014 年までの過去 5 年間、
IT 企業は通信キャリア、製造および金融分野を中心に注
力してきましたが、昨年より、公益事業、EPC、化学、
自動車、ライフサイエンスといった幅広い分野への拡大
単位 : 百万円
アカウントマネージャー
8.0 – 15.0
8.0 – 15.0
8.0 – 15.0
事業開発
8.0 – 12.0
8.0 – 12.0
8.0 – 12.0
20.0 – 26.0
24.0 – 30.0
25.0 – 30.0
5.0 – 8.0
6.0 – 8.0
6.0 – 8.0
8.0 – 14.0
8.0 – 14.0
8.0 – 14.0
5.0 – 9.0
5.0 – 9.0
5.0 – 9.0
8.0 – 12.0
8.0 – 12.0
8.0 – 12.0
にも力をいれる傾向が堅調になってきました。その結果、
カントリーマネージャー
各企業はこれらの分野での経験や人脈を採用上の重要
内部セールス
な要件として見なすようになり、給与や製品知識は二次
的な要件となりました。
予測
パートナーセールス
ポストセールス
もう一つのトレンドとして、外資系の SaaS ベンダーが日
プレセールス
本市場のポテンシャルを最大限に引き出そうとしている
プロジェクトマネジメント
10.0 – 15.0
10.0 – 15.0
10.0 – 15.0
セールスディレクター
12.0 – 25.0
13.0 – 25.0
13.0 – 25.0
は供給をはるかに上回っています。通信技術ベンダーの
セールスマネージャー
12.0 – 16.0
12.0 – 17.0
13.0 – 17.0
欠員は、LTE モバイルインフラ機器メーカーから、基地
ソリューションコンサルタント
8.0 – 12.0
8.0 – 12.0
8.0 – 12.0
ことが挙げられます。これに伴い、特にデータ分析の知
識を備えた SaaS のセールスプロフェッショナルの需要
局をスマートグリッドや M2M、IoT といった接続性の踏
み板として用いようとする分野にシフトしました。このよ
うなシフトは、あらゆるモノをネットにつなげる「モノの
インターネット（IoT: Internet of Things）」という広範
囲なトレンドに影響してきました。日本で IoT が発展す
るに伴い、接続性や SaaS 領域におけるセールスおよび
ビジネス開発のプロフェッショナルは大幅に増加しまし
た。そうした技術利用の拡大において、自動車、ライフ
サイエンス、公共事業といった分野に対して販売を行う
中途採用のプロフェッショナルの需要が更に高まること
が見込まれています。
ビッグデータの世界的な課題に対処するソリューション
を提供する企業は、適切な人材を見つけようと奮闘して
います。このことから、需要の継続的な増加に見合う
よう、営業職の要件がさらに柔軟になることも見込ま
れています。
カラム・マクガバン
ITセールス
シニアコンサルタント
Intelligence Global Search Salary Forecast 2015
| 13
市場概況
ポジション
エンタープライズ・
テクノロジー
アーキテクチャー
野にわたり積極的な雇用が見受けられました。コンサル
およびソフトウェアベンダーに至るまで、様々な企業が優
2014 年
2015年
年収
年収
年収
予測
単位 : 百万円
2014 年はエンタープライズ・テクノロジーのあらゆる分
ティング企業やシステムインテグレーターからハードウェア
2013年
7.0 – 10.0
7.0 – 10.0
7.0 – 10.0
ビジネスインテリジェンス（BI）/ データウェアハウス
5.0 – 7.0
6.0 – 8.0
6.0 – 9.0
データベース管理者（DBA）/ データベースエンジニア
6.0 – 8.0
6.0 – 9.0
6.0 – 9.0
れた人材を見つけるために採用手法や採用ターゲットに
IT コンサルタント
7.0 – 12.0
8.0 – 12.0
8.0 – 12.0
工夫・柔軟性を持たせながら、通常の“採用”ゾーン外か
IT マネージメント
9.0 – 12.0
9.0 – 15.0
10.0 – 15.0
IT セキュリティ / IT リスク
6.0 – 8.0
6.0 – 8.0
7.0 – 10.0
ネットワークエンジニア
6.0 – 8.0
6.0 – 8.0
6.0 – 8.0
らも候補者を獲得していました。
来たるオリンピックに備えて、あらゆる産業にわたる企業
がシステムの最適化と効率化を目指しています。大手製
プログラマー / ソフトウェアエンジニア
6.0 – 10.0
6.5 – 10.0
7.0 – 10.0
造業においては ERP システムをアップグレードする事に
SAP コンサルタント
7.0 – 12.0
8.0 – 12.0
8.0 – 12.0
サポートエンジニア
4.0 – 6.0
4.0 – 6.0
5.0 – 7.0
システムアナリスト
6.0 – 8.0
7.0 – 9.0
7.0 – 9.0
ウェブデザイン / プロデューサー
4.0 – 6.0
4.0 – 6.5
4.0 – 7.0
むけて（あるいは、一部は、ERP システムを初めて導入）、
通常よりも積極的な採用活動が見受けられました。また、
大規模なコンサルティング企業はデジタルマーケティング
部門を立ち上げているほか、2016 年の電力市場の規制
撤廃を前に、数えきれないほどのエネルギー関連プロ
ジェクトが推進されています。
着実にプロジェクトが増加し続ける中、需要が供給をは
るかに上回ることから、特にコンサルティング企業にとって、
経験のあるコンサルタントを見つけることが困難になっ
ています。このような状況に促されて、企業は要件を緩
和し、コンサルティングの実務経験がない人材でも素
養のある人材を雇用するようになりました。2014 年は、
特に顧客に直接対応した経験を持つシステムインテグ
レーター出身のプロフェッショナルの需要がありました
が、この傾向は 2015 年以降も続くことが見込まれます。
ヨースケ・クリスチャンセン
エンタープライズテクノロジー
シニアコンサルタント
Intelligence Global Search Salary Forecast 2015
| 15
市場概況
ポジション
サプライ・チェーン・
マネジメント
2013年
2014 年
2015年
年収
年収
年収
予測
単位 : 百万円
ここ数年、サプライ・チェーン・マネジメント・セクター
仕入 / マーチャンダイジング
6.0 – 9.0
5.0 – 10.0
5.0 – 10.0
は継続的にポジティブな傾向にあり、2014 年も良い年
カスタマーサービス
6.0 – 7.0
6.0 – 9.0
6.0 – 9.0
8.0 – 10.0
8.0 – 14.0
8.0 – 15.0
8.0 – 9.0
8.0 – 10.0
8.0 – 12.0
12.0 – 20.0
13.0 – 25.0
12.0 – 25.0
でした。ほぼ全ての分野で積極的な雇用トレンドと成長
が見受けられましたが、中でも、物流・E コマース・製造・
需給計画
製薬業がとりわけ活発でした。特に、製造業ではコスト
流通
削減が優先事項とされた年で、円安が今後も継続すると
工場 / プラント経営
この傾向は変わることが無いことが想定されます。また、
輸出入
4.0 – 7.0
4.0 – 7.0
4.0 – 7.0
在庫計画 / 在庫管理
5.0 – 8.0
5.0 – 8.0
5.0 – 8.0
マネジメント部門との関係性強化は、今まで同様に継続
シックスシグマ・BPR
8.0 – 9.0
7.0 – 10.0
8.0 – 12.0
する事が想定されます。
物流
4.0 – 10.0
4.0 – 12.0
4.0 – 15.0
OH&S / EH&S
7.0 – 14.0
8.0 – 15.0
9.0 – 15.0
発注管理
7.0 – 8.0
6.0 – 8.0
6.0 – 8.0
マネジメントのほぼ全ての業種におけるニーズが継続す
生産管理
5.0 – 10.0
5.0 – 12.0
5.0 – 13.0
ると言えます。また、製品の品質管理・保証の問題からも、
購買・調達（直接・間接）
6.0 – 18.0
6.0 – 16.0
6.0 – 20.0
品質保証 / 品質管理
4.0 – 13.0
4.0 – 13.0
4.0 – 14.0
サプライ・チェーン・マネジメント・コンサルティング
8.0 – 14.0
8.0 – 18.0
8.0 – 20.0
のインパクトを与える動向として、今後、多くの企業で
サプライ・チェーン・マネジメント
7.0 – 10.0
7.0 – 12.0
7.0 – 12.0
ライセンス期限が切れる医薬品部門に関連した生産計
倉庫管理
4.0 – 10.0
4.0 – 12.0
4.0 – 12.0
急成長を維持する E コマース企業とのパートナーシップ
は、永続的な相互の有益性のため、サプライ・チェーン・
現状から 2020 年開催のオリンピックまでの 5 年間は、
引き続き大幅な成長が見込まれ、サプライ・チェーン・
中国での生産から日本への原点回帰に関しても増加を予
想しています。このような、品質管理・保証の問題の他
に、サプライ・チェーン・マネジメントに直接的なプラス
画が存在します。これにより、ジェネリック製品の生産、
購入の機会拡大に向けてのニーズが増加することに
なります。
徳久愛子
サプライ・チェーン・マネジメント
マネジャー
Intelligence Global Search Salary Forecast 2015
| 17
市場概況
ポジション
自動車
2013年
2014 年
2015年
年収
年収
年収
2014 年は自動車業界にとって、大きく景況感が回復し
た年であり、業界内のほとんどの分野で採用活動が活発
予測
単位 : 百万円
電気的設計
5.0 – 7.0
5.5 – 8.0
6.0 – 10.0
FAE
5.0 – 7.0
6.0 – 8.0
7.0 – 10.0
れました。また、
「円安の再出現」により、海外のバイヤー
機械設計
5.0 – 7.0
5.5 – 8.0
6.0 – 10.0
が、積極的に日本の輸出品を購入しました。もちろん、
プロジェクト管理
9.0 – 13.0
9.0 – 14.0
10.0 – 15.0
5.0 – 7.0
5.0 – 8.0
5.0 – 8.0
7.0 – 12.0
7.0 – 12.0
7.0 – 13.0
10.0 – 15.0
10.0 – 15.0
10.0 – 15.0
5.0 – 7.0
5.0 – 8.0
5.0 – 8.0
8.0 – 10.0
10.0 – 12.0
12.0 – 13.0
6.0 – 8.0
6.0 – 10.0
7.0 – 11.0
7.0 – 11.0
10.0 – 12.0
10.0 – 14.0
5.0 – 7.0
5.0 – 8.0
6.0 – 10.0
10.0 – 14.0
10.0 – 15.0
10.0 – 15.0
でした。グローバル経済や将来見通しの改善により、年
間を通じて自動車業界の売り上げや生産数の拡大が見ら
自動車業界もその例外ではありませんでした。この流れ
に乗って、自動車部品メーカーも後れを取らないよう、
品質保証 / 品質管理 - ジュニア
採用を積極化しました。業界が力強く成長する中、品質
品質保証 / 品質管理 - シニア
と信頼の歴史から、日本企業が最も成功しました。一方
R&D ディレクター
で外資の自動車部品メーカーも、この成長の恩恵にあず
R&D（電気機器類）- ジュニア
かろうとあらゆる取り組みを推進しましたが、市場成長
の恩恵は限定的となりました。上述の流れより、ほぼ全
R&D（電気機器類）- シニア
ての自動車部品メーカーは、自社拡大に寄与するプロ
R&D（ソフトウェア）- ジュニア
フェッショナルを探すようになりました。
R&D（ソフトウェア）- シニア
また、過去の歴史においては自動車製造業の多くは同業
からの人材雇用を中心としてきましたが、自動車の「最新」
セールス
セールス・ディレクター
技術
（例えば、先進運転支援システムやヒューマン・マシン・
インターフェース等）の出現により、電気通信やソフトウェア
業界から適任の技術者を探し出すようになり、なじみの
ある同業ではなく外部からの雇用の必要に多くの企業が
迫られました。
2015 年は、円安が続く限り、このトレンドが弱まること
なく続く事が想定されます。また、海外からの需要がこ
の業界の成長を更に加速させることは間違いないと見立
てています。
中里一司
自動車
シニアコンサルタント
Intelligence Global Search Salary Forecast 2015
| 19
市場概況
ポジション
医薬品
2013年
2014 年
2015年
年収
年収
年収
医薬品業界内において、2014 年は雇用活動が活発な
年でした。開発サイドでは、コスト効率の観点から、ほ
とんどの臨床操作を CRO（開発業務受託機関）にアウ
トソースするという明確なトレンドがあり、コスト削減
予測
単位 : 百万円
臨床開発 / 運用管理者
CRA / 臨床スタッフ
7.0 – 10.0
8.0 – 12.0
8.0 – 12.0
5.0 – 7.0
5.0 – 9.0
6.0 – 9.0
6.0 – 12.0
7.0 – 12.0
7.0 – 12.0
に寄与しました。一方で、アウトソースしているものの、
データマネジメント / 生物統計学
品質を維持するため、それぞれの社内部署を強固にす
臨床開発 - ディレクターレベル
10.0 – 15.0
12.0 – 16.0
12.0 – 18.0
マーケティング／グループマネジャー
11.0 – 15.0
11.0 – 15.0
11.0 – 15.0
9.0 – 14.0
9.0 – 13.0
9.0 – 13.0
7.0 – 9.0
8.0 – 10.0
8.0 – 10.0
る必要が生じました。そして、このトレンドが雇用に大
きく影響を与えました。薬事規制のプロフェッショナル
の需要に対する供給不足は、注目の話題となりました。
マーケティング／プロダクトマネジャー
そもそも、この分野を専門とする人は希少でありながら
医務 - 新入社員レベル
も、現職企業へのロイヤリティーが高い事でよく知られ
医務 - 中間管理職レベル
10.0 – 13.0
11.0 – 14.0
11.0 – 14.0
医務 - シニアマネジメント
14.0 – 16.0
14.0 – 18.0
14.0 – 18.0
医師 - 新入社員レベル
10.0 – 12.0
12.0 – 16.0
14.0 – 18.0
医務では資格要件を満たしたプロフェッショナルの雇用
医師 - 経験者
15.0 – 22.0
17.0 – 24.0
18.0 – 25.0
促進が続く一方、CSO（医薬品販売業務受託機関）の
MR（医薬品情報担当者）
6.0 – 10.0
6.0 – 10.0
6.0 – 10.0
薬剤師
5.0 – 8.0
5.0 – 8.0
5.0 – 8.0
いつこうと急いでいますが、遅きに失したために困難な
医薬品安全監視スタッフ
6.0 – 9.0
7.0 – 10.0
7.0 – 10.0
状況にあります。アベノミクスが推奨するのは、製薬会
プレ臨床試験 Pre-Clinical Trials / 薬理学
5.0 – 9.0
5.0 – 9.0
5.0 – 8.0
8.0 – 14.0
9.0 – 18.0
10.0 – 20.0
5.0 – 8.0
5.0 – 8.0
6.0 – 8.0
PV / PS ( 医薬品市販後調査 ) マネジャー
9.0 – 11.0
10.0 – 12.0
10.0 – 13.0
品質保証 / 品質管理
6.0 – 12.0
6.0 – 13.0
6.0 – 14.0
6.0 – 8.0
7.0 – 10.0
7.0 – 10.0
8.0 – 10.0
10.0 – 12.0
10.0 – 14.0
4.0 – 7.0
4.0 – 7.0
4.0 – 7.0
12.0 – 16.0
12.0 – 14.0
12.0 – 14.0
ており、PMS( 医薬品市販後調査 ) のプロフェッショナ
ルと状況が非常によく酷似しています。
MR（医薬品情報担当者）は、市場が飽和してきた今、
減退しました。日本の医薬品大手では、欧米企業に追
社の処方せん医薬品よりも、ジェネリックを重視した薬
物負荷に移行する計画の為、2015 年は、順風なジェネリック
医薬品メーカーの R&D の雇用にシフトすると予想して
います。
医務では、大手製薬会社がセールスチームを削減し、
修士号または博士号を持つ医療専門家に入れ替える動
きが継続する想定です。
プライシング
生産管理
薬事規制関連業務
薬事規制関連業務マネジャー
開発
セールスマネジャー
リチャード・モーガン
医薬品
シニアコンサルタント
Intelligence Global Search Salary Forecast 2015
| 21
市場概況
ポジション
医療機器
2013年
2014 年
2015年
年収
年収
年収
2014 年は、医療機器分野にとってプラスの年でした。
日本の人口高齢化が続き、多くの分野で成長が見受けら
予測
単位 : 百万円
アプリケーションスペシャリスト
6.0 – 10.0
6.0 – 12.0
6.0 – 12.0
臨床試験 / GCP / CRA
5.0 – 9.0
5.0 – 10.0
5.0 – 10.0
企業も増加し続けています。また、医療機器メーカーとし
データマネジメント / 生物統計学
5.0 – 7.0
5.0 – 10.0
5.0 – 10.0
ては知られていない日本の大企業も、市場参入のきっか
市場参入
7.0 – 12.0
8.0 – 12.0
8.0 – 12.0
マーケティング - グループ・マネジャー
8.0 – 14.0
8.0 – 18.0
8.0 – 18.0
医療機器セクター内で特に拡大したのは診断装置、新技
マーケティング - プロダクト・マネジャー
7.0 – 10.0
7.0 – 12.0
7.0 – 12.0
術、メディカル IT、心臓血管の分野で、全て、人口高齢化
PmS / 安全管理
6.0 – 8.0
6.0 – 9.0
6.0 – 10.0
品質保証 / 品質管理
4.0 – 10.0
4.0 – 12.0
4.0 – 12.0
しており、雇用ニーズや拡大計画はすでに達成している
R&D / 製造
4.0 – 10.0
4.0 – 10.0
4.0 – 10.0
事が要因として挙げられます。
薬事規制関連 (RA) -ジュニア
5.0 – 7.0
5.0 – 8.0
5.0 – 8.0
7.0 – 10.0
8.0 – 12.0
8.0 – 14.0
研究開発
4.0 – 8.0
4.0 – 9.0
4.0 – 10.0
しょう。新技術、診断装置、神経血管、薬学的ケアと
セールス / 事業開発 - ジュニア
3.0 – 7.0
4.0 – 7.0
4.0 – 7.0
いった分野が特に活発に発展を遂げる事が濃厚と想定
セールス / 事業開発 - シニア
7.0 – 10.0
7.0 – 12.0
7.0 – 15.0
5.0 – 7.0
5.0 – 8.0
5.0 – 8.0
7.0 – 14.0
8.0 – 15.0
8.0 – 18.0
5.0 – 8.0
6.0 – 9.0
6.0 – 9 .0
7.0 – 12.0
9.0 – 15.0
9.0 – 15.0
れました。この傾向が今後も続くことは間違いなく、
人口高齢化の続伸をチャンスと捉え関心を寄せる国際
けとなる新規部門の新設を促進しています。
に関連している分野です。対照的に、整形外科は成長幅
が最も小さい分野でした。この分野の企業の多くは安定
2015 年は日本の人口高齢化と近隣諸国の高まる需要に
より、医療機器業界の雇用ニーズは引き続き高まるで
しています。こうした分野には、日本の新規・既存技術
や成長中の技術のほか、放射線学のように既に確立しな
がらも需要が高まり続ける技術が組み込まれています。
薬事規制関連 (RA) - シニア
修理技術者 - ジュニア
修理技術者 - シニア
研修 / 教育 - ジュニア
研修 / 教育 - シニア
ダミアン・コラシンスキ
医療機器
シニアコンサルタント
Intelligence Global Search Salary Forecast 2015
| 23
市場概況
ポジション
化学・工業生産
2013年
2014 年
2015年
年収
年収
年収
化学・工業生産セクターの 2014 年は、アップダウンの
年でした。採用のトレンドを決めた重大な要因の一つが、
予測
単位 : 百万円
化学 / 工業コンサルティング
5.5 – 10.0
6.0 – 10.5
6.5 – 12.0
ケミカルマーケティング
7.0 – 9.0
8.0 – 12.0
8.0 – 12.0
保健事業に親和性のある人物を探し求め、積極的に雇
ケミカルセールス
6.0 – 9.0
6.0 – 10.0
6.5 – 11.5
用するようになりました。
ケミカルセールスエンジニア
6.5 – 11.0
6.5 – 12.0
7.0 – 12.0
デザインエンジニア
5.5 – 8.0
5.5 – 8.5
6.0 – 8.5
れました。プラスチックやその他の原材料において、品
電気エンジニア
6.5 – 8.0
6.5 – 10.0
6.5 – 11.0
質よりも価格を優先する傾向が見られ、それは組織の成
ファクトリーマネージャー
6.0 – 10.0
6.5 – 11.0
7.0 – 11.0
長を大きく妨げ、結果として雇用の停滞をもたらしまし
HSE エンジニア
7.0 – 11.0
8.0 – 12.0
8.0 – 18.0
投資 &プロジェクト資金調達
8.0 – 12.0
8.0 – 15.0
9.0 – 16.0
6.5 – 8.0
6.5 – 10.0
6.5 – 11.0
6.5 – 10.0
6.5 – 10.5
6.5 – 12.0
2020 年のオリンピックに向けた環境適合の促進でした。
これにより、多くの企業が、化学・工業生産業界の環境
また、特殊化学製品において、2 点興味深い傾向が見ら
た。一方で、正反対の状況が電力設備や技術機械と
いった工業生産の分野に見られ、多くの企業は海外へ
のアウトソースで低コストを実現しました。しかしながら、
メカニカルエンジニア
それは結果的にリコールや品質の問題、そして想像以上
プロセスエンジニア
の運用費を発生させることになりました。そして、過去
生産管理
6.5 – 9.5
7.0 – 11.0
7.0 – 11.0
品質保証 / 品質管理
6.0 – 8.5
6.5 – 10.0
6.5 – 11.0
R&D / アプリケーション開発
5.5 – 10.0
6.0 – 11.0
6.0 – 11.0
太陽光プロジェクトマネージャー
8.0 – 10.0
8.0 – 12.0
8.5 – 18.0
6.0 – 7.5
6.5 – 7.5
6.5 – 8.0
の品質に戻すために、多くの企業で日本にその機能を戻
す決断が促進されました。包装装置や発電装置が特に
その傾向が強かった分野でした。
2015 年は、EHS、製造、自動車の分野が引き続き強い
ニーズがある事が想定されます。一方、化学製造を営む
技術サービスエンジニア
企業は利益の柱として汎用化学製品に固執し、科学製
造分野の成長は鈍化する事を想定しています。高利益か
つ高性能の化学品は、高価でニッチな分野であり、コスト
が高くなりすぎる傾向があるため、価格は純粋な入札競
争によって決定されます。このことが、企業の拡大や雇
用を妨げている要因と見立てています。
チャド・クレラー
ディレクター
Intelligence Global Search Salary Forecast 2015
| 25
市場概況
ポジション
金融
2013年
2014 年
2015年
年収
年収
年収
2014 年、金融セクターの雇用状況は国内外の機関で引
き続き回復傾向にありました。その主な要因として、金融
予測
単位 : 百万円
アクチュアリー
7.0 – 15.0
8.0 – 15.0
8.0 – 15.0
キャッシュセールス
7.0 – 15.0
7.0 – 15.0
7.0 – 15.0
びインベストメントバンキングが含まれます。世界規模の
キャッシュトレーディング
7.0 – 15.0
7.0 – 16.0
7.0 – 16.0
リスク規制の強化は、引き続きコンプライアンスやリスク
コンプライアンス
6.0 – 20.0
7.0 – 20.0
7.0 – 20.0
クレジットリスク
6.0 – 13.0
6.0 – 13.0
6.0 – 13.0
雇用の回復によって、経験豊かな金融サービスのプロ
ファンドアカウンタント
6.5 – 12.0
6.5 – 12.0
7.0 – 12.0
フェッショナルの深刻な不足が顕在化しました。過去の
ファンドマネージメント
6.0 – 15.0
6.0 – 15.0
6.0 – 15.0
金融危機で求職者が金融業界を去ったことや、機関が
内部監査
7.0 – 15.0
7.0 – 15.0
7.0 – 16.0
インベストメントバンキング
7.0 – 19.0
7.0 – 19.0
7.0 – 20.0
市場リスク
7.0 – 18.0
7.0 – 18.0
8.0 – 18.0
2015 年も現行の雇用トレンドは持続し、高い能力を持
経営リスク
8.5 – 18.0
9.0 – 18.0
9.0 – 18.0
つ人材が望み通りのポジションを得られるという求職者
プライベートエクイティ
8.0 – 20.0
8.0 – 20.0
8.0 – 20.0
製品管理
7.0 – 17.0
7.0 – 17.0
7.0 – 17.0
緩和するようになり、外資系機関による国内の潜在的な
取引関係管理
6.0 – 15.0
8.0 – 15.0
8.0 – 15.0
求職者の雇用増加が見込まれます。
リサーチ
8.5 – 20.0
8.5 – 20.0
8.5 – 20.0
セツルメント
8.0 – 15.0
8.0 – 15.0
9.0 – 15.0
ストラクチャードファイナンス
8.0 – 15.0
10.0 – 15.0
10.0 – 15.0
トレードファイナンス
8.0 – 16.0
8.0 – 16.0
8.0 – 16.0
トレードサポート
6.5 – 14.0
7.0 – 14.0
7.0 – 14.0
市場の全体的な回復と規制およびリスク要件の増加が挙
げられます。主な製品分野には、普通株、コーポレートおよ
関連の人材の需要を喚起する事と思われます。
雇用を削減したため、特に中堅レベルの人材が不足して
います。
主導の雇用傾向はさらに強まることが予想されます。この
ような需給不均衡に促され、雇用側は雇用要件をさらに
田中哲也
金融サービス
シニアマネージャー
Intelligence Global Search Salary Forecast 2015
| 27
インテリジェンス・グローバル・
サーチとは
株式会社インテリジェンスの一部門であるインテリジェンス・グローバル・サーチ（IGS）
は、正社員としての採用を基本とする人材コンサルティングサービスを提供する組織です。
2014 年、IGS は事業のあらゆる側面において比類のない成長を遂げたほか、各チーム
はそれぞれが担当する業界の雇用市場の先導者としての地位を確固たるものにしました。
2015 年には、新たな専門分野のチームを追加することで、日本中の企業とバイリンガル
のプロフェッショナルの双方に向けてさらに良質なコンサルティングサービスを提供できる
ようになります。IGS は 2015 年も一層の成長を遂げて参ります。
IGS はインテリジェンス・グループのバイリンガルな人材コンサルティングサービスを提供す
る組織として、アジア全域での 4,700 名以上のスタッフと 2 万社を超えるクライアントと
のパートナーシップから成るネットワークを活用しています。IGS は、このような広範囲に
わたるリソースを企業と求職者の双方のために用いることで、正社員としての採用を基本とす
る人材コンサルティングのトップとして、個々に向けた唯一無二のサービスの提供を実現して
います。
IGS は、経理・金融、自動車、ビジネステクノロジー、エンタープライズテクノロジー、金融サー
ビス、人事、IT セールス、医療機器、医薬品、セールス & マーケティング、サプライチェーン・
マネジメントといった主な専門分野の多国籍企業に対して、マルチリンガルのプロフェッショナル
を紹介しています。
株式会社インテリジェンスは、政府系機関との協力の下、日本人労働者がスキルと経験を
得られるようサポートするという役割を果たすことを誇りとしています。これと同様の理念
の下、IGS は成長する日本および多国籍企業に対して、上述したような専門分野のプロフェッ
ショナルを紹介するニーズの高まりに応えるために設立されました。
www.igs.inte.co.jp
Intelligence Global Search Salary Forecast 2015
| 29
この調査レポート作成するに当たり、日本居住で就業中のプロフェッショナルから成る広大なネットワークを活用しました。IGS の
ネットワークはあらゆる業界、職級、年収幅に及びます。IGS は可能な限り綿密に調査を行うことで、精度の高いリポートをお届け
することができたと自負しております。一般のお問い合わせについては、[email protected] までご連絡ください。
www.igs.inte.co.jp

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