全国都道府県教育委員長協議会会長賞 オオバコはなぜ道のまん中に生えているのか? 岐阜県関市 倉知小学校 4 年 山田 駿佑 ★研究をはじめたわけ ■ふみつけに強い原因は? ぼくの家の駐車場や百年公園のアスファルトの ①葉の「丈夫度」および,葉のつくりを調べる。 道などに,オオバコがなぜ生えているのか,なぞ ②オオバコを根ごとほり出し,茎の部分を調べる。 について研究したくなった。 ③根をきれいに洗い,太さや長さ,量を調べる。 ①土の山道を調べる。→発見できたが,道のまん 中ばかりだった。 ②百年公園内の10本の山道で「オオバコ度」を調査。 オオバコ度の調査 ※オオバコ度…45cm 60cm のワクの中で何%オオバコがあるか。 道の﹁外・はし・まん中﹂ でのオオバコ度 ▼ ▼ これがふみつけに強いオオバコの体の つくり ■オオバコはどんな場所に生えているの? ■種は何個できる? どうやって広がるの? ▼ ⇨オオバコは道のまん中に 生えていることが多い。 ①1株のオオバコにできる種の数を算出する。 ■道のまん中はふみつけられて,背の高い植物は育ちにくいの? ◎ 同 じ 山 道 で, 「ふみつけ ※1カプセル中の種の数 1本の穂につくカプセル数 1株の穂の数 →1株で 5000 個をこえる種ができる。 ②水にぬれたときの種のようすを 度」と 「植物の背の高さ」 調べる。→ねばねばになった。 の関係を調べる。 ③シューズのうらについた種が, ※ ふみつけ度…たがねを落として, 何cm 地面にしずみこんだか。 何歩まで運ばれるかを調べる。 ⇨道のまん中はふみつけ度 マットの上を 歩くようす かない。 ▲ が強く,背の低い植物し 道の「外・はし・まん中」での関係 くつからとれた種 ▼ ▲ ■オオバコはふみつけに強いの? ②ふみつけには,つけもの石を ふみつけのようす ▲ 使う。 つのうらにくっつ かった。 ル(背が高い植物の代表),オオバコをプランター け実験を行う。 る ま で, 種 が く き続けることがわ ①リュウノヒゲ(背が低い植物の代表),ノースポー で育て,10 週間かけてふみつ ▲ねばねばになった種 → 1500 歩 を こ え ⇨オオバコの種は水にぬれるとねばねばになり, 動物の足のうらなどにくっついて広がる。 ■まわりに植物がある場所では育つことができないの? ◎同じぐらいに発芽した芽を,日なたと背の高い 他の植物が生えている場所(日かげ)におく。 →日かげの芽は,4週間をすぎると育ちが悪く なった。 リュウノヒゲ オオバコ ノースポール 10 週間後 ⇨ ■山頂にオオバコは生えているのか? ◎まわりに他の植物がほとんど生えていない金華山 ふみつけ度と元気度の変化 ▼ ⇨オオバコは 10 週間ふみつけられ続けても元気 で,ふみつけに強い。 (329m)の山頂で調査。→山頂でオオバコを発見。 ⇨オオバコは,他の植物が生えない場所でも,人 間のふみつけを利用して広がっている。
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