16次中期経営戦略 お客様の「満足」から「感動」へ。 Ricoh

16次中期経営戦略
お客様の「満足」から「感動」へ。
Ricoh Quality の確立のため、
事業プロセスの 抜本 的 改 革を
推進します。
代表取締役 社長執行役員 近 藤
史朗
情報化社会の中で、リコーバリューに基づいた革新的商品・サービスを提供していきます。
構造改革と大規模投資の成果を刈り取り、確実に収益を拡大していく体制が整いました。
リコーグループは、
企業価値の最大化に向け、新たな挑戦をスタート。
21世紀の勝利者にふさわしいグローバルブランドの確立を目指します。
では、ハードそのものよりもそれらが生み出すソリューション
Q1
第16 次中期経営計画の基本的な考え方と
は、
どのようなものですか。
やサービスの価値にお客様の満足や感動が生まれています。
また、マルチファンクションプリンター(MFP)やレーザープリ
ンターなどの商品カテゴリーの垣根もなくなりつつあります。
お客様の購買行動も、ネットワークやセキュリティへの対応、
リコーグループの真価が問われる16 次中計
ワークフローの管理、環境対応など目的と使用状況に合わせ
て最適な機器を選択し、機器ごとや部門単位の購買でなく、全
11
世の中のIT化 の 進 展に伴い、オフィス機 器 や 情 報機 器に対
社レベルで管理する傾向が目立ちます。このように変化する
するお客様の価値基準は大きく変化しています。これまでは
ニーズに応えていくには、お客様のワークフローに踏み込ん
ハードウエアの価値が重視される傾向がありましたが、現在
で、新しい価値を提供し、ワークフローの変革を可能にする高
ANNUAL REPORT 2008
16 t h M i d - t e r m M a n a g e m e n t P l a n
おける業績目標を発表いたしましたが、この数字はグローバル
ると言われますが、ひとつの産業が一回転するとソリューショ
企業として必達すべきラインであり、実際には、より高いところ
ンという言葉が方々で聞かれるものです。オフィス市場はすで
を目指して取り組んでいかねばならないと認識しております。
株主・投資家の皆様へ
度な提案が要求されます。近年、オフィス市場は成熟化してい
に1サイクルを終えたと考えてよいのでしょう。さて、次に一体
どういう時代が来るのか、その中でリコーグループは何を提
案していくのか、真価が問われると思っています。
2008 年4月からスタートした 第16次中期経営計画(以下、
Q2
16次中計の目標実現のための基本戦略は、
どのようなものですか。
16次中計)では、私たちの事業領域を「情報化社会の中でリ
ハイライト
コーバリューに基づいた革新的な商品・サービスを提供する」
と定めました。リコーバリューとは「リコーが提供する商品・
①狙いの事業領域でトップになる
サービス価値のベース」であり、
「地球にやさしい」
「人にやさし
これからも順次発表していく商品・サービスなどをご覧いた
次中計の期間は、すべてのステークホルダーにおいて、リコー
だければ、リコーグループが正面から各事業のトップを目指
グループがどのような企業であるかが問われるでしょう。株主
していることがご理解いただけるはずです。まず、オフィス事
の皆様が私たちにどのような姿を期待しているのか、そこを
業では、15 次中計において、お客様ニーズの変化に関する徹
きちんと把握したうえで、企業価値の最大化を目指していく必
底した分析と研究を行い、リモート管理システムの構築やカ
要があります。そのためには、リコーが世界の中でも抜きんで
スタマイジングに向けた体制の強化などのさまざまな仕込み
たブランドであること、卓越した業績を達成していること、そ
を行ってまいりました。このような新しい提案ができたから
してそれを裏付ける世界品質の商品・サービスを提供してい
こそ、リコーのMFP は市場を生き抜いてきたのです。今後も、
ることが不可欠となるでしょう。2008 年3 月に16 次中計に
常にお客様を研究し、ニーズにお応えしていく中で、新しい価
16
次中期経営戦略
い」
「 知識創造を簡単に」の3つの価値を掲げました。また、16
■第16次中計業績目標(2011年3月期グループ連結)
:
2兆5,000 億円
営業利益
:
2,500 億円
ROE
12.5 %
:
事業におけるリコーグループの強みであるグローバルのサー
ビス網とソリューション提案力を最大限に発揮できる状況に
なりつつあります。プロダクションプリンティング市場は、今
まさに急成長を遂げようとしています。私たちはそのステージ
の中央に上り、確固たるビジネスを確立してまいります。
■ 既存の事業をベースとした新しい顧客価値の創出
リコーの強み
ドキュメントソリューション
環境経営
提 供 価値の方 向性
4F
コ ー ポ レ ー ト ガ バ ナ ン ス/
10.0 %
次中計から、15 次中計にかけて投資を行ってきた結果、この
企業の社会的責任
営業利益率 :
新規事業であるプロダクションプリンティング事業では、14
TOPICS
売上高
年度
2008
値の創出を目指します。
● 環境経営の実践
●ソリューション提案力
3F
● IT活用力
(業務分析力)
プリンティングソリューション
●グローバル均一サポート
●ソリューションプラットフォーム
● カスタマイズ対応力
2F
●グローバル販売網
● ネットワーク機器管理システム
サービス
サポート
サプライ
●フルラインナップ
財務セクション
ネットワーク対応機器
● デジタル化先行・ネットワーク化
1F
● CS・顧客接点力
スタンドアロン機器
● 画像処理・情報処理融合技術
ANNUAL REPORT 2008
12
②環境経営を強化、加速する
④新しい事業領域を創出する
ポスト京都議定書、気候変動枠組み条約会議など、地球環境
私は植物や野菜を育てることを趣味としていますが、何もない
に関する約束事を政府レベルで取り決めなければならない
ところから成果物は生まれず、刈り取りも不可能であることを
時期を迎え、昨年あたりから、産業界にも環境保全の成果を
日々、実感します。山菜採りにさえ流儀があり、全部採ってしま
コミットすることが求められています。しかし、リコーグループ
えば後は生えてこないのです。これまでもリコーグループは、
は、昨日今日に「環境経営」を言い出したわけではありません。
絶えずイノベーションを起こしながら成長してきました。
私が設計エンジニアであった時からすでに、製品リサイクルの
たとえば、高画質コンパクトカメラとしてプロ志向のお客様に
仕掛けを各所に作り込んでいました。そのような積み重ねが
ご好評をいただいたGR シリーズのデジタル版、GR デジタル
現在、国内外から評価をいただいける環境経営に至っている
を2005 年に初めて市場に投入しました。発売当初から、誰で
のです。
も撮れるカメラでなく、撮り手の意思で撮るカメラとして、リ
私は常々リコーをどういう企業にしていきたいかを考えてい
コーのバリューを感じていただける商品に育ててまいりまし
ます。たとえば、今のプリンター市場で月に数十万台という途
た。おかげさまでGRデジタルは、発売以来、カメラグランプリ、
方もない台数を売ることに成功している企業があります。しか
記者クラブ賞などを数々の賞をいただいております。このよう
し、それらの使用実態を調べると、フルに活用しているお客様
に、リコーグループのコアコンピタンスを基に新たな顧客価値
は約2 割、あとの8割は時々プリントをなさるお客様です。そ
を創造し、それを新規事業として成長させ、それがさらなる基
の総プリント枚数は、リコーのMFP の数十台分と同程度と考
盤事業の成長へとつながる、このようなサイクルで、新しい成
えられます。廉価なプリンターはご家庭のお客様に手軽にプリ
長領域を創出していきたいと考えています。
ント機会を提供する意味で価値はありますが、ただそのためだ
けに、膨大な資源・エネルギーを投入して製品を作ることが、
⑤グローバルブランドを確立する
果たしてこれからの地球で本当に望まれることなのでしょう
か。リコーバリューとして掲げる「地球にやさしい」は、省エネ
リコー グル ープ は、目下、ワールドワイドでトップクラスの
機器やサービスの提供のみならず、このような企業の姿勢、考
シェアを獲得するに至っています。これはリコーの商品・サー
え方をもあらわしているのです。リコーグループは、世界中の
ビスが 世界 中 のお 客 様にご 満 足いた だいてい る何よりの
オフィスの環境負荷を地球規模で削減することに貢献できる
証しと捉え、大変感謝をしております。しかし、今後は、商品・
企業となるため、環境経営をさらに強化し、加速していきます。
サービ スを 通じてリコー の バリューを 感じていた だき、リ
コーでなければとお客 様に選んでいただけるブランドに成
■ 環境経営の強化項目
長しなければなりません。新しくリコーグループに加わった
環境技術開発
InfoPrint Solutions のワールドワイドの販 売・サービス体
ライフサイクルマネジメント
制なども大いに活用しながら、グル ープ一丸となって、真 摯
製品ライフサイクルに関する
「資源/エネルギー」のマネジメント
に、愚直に、グローバルブランドの 確 立を進めていきたいと
思っています。
お客様への社内実践の提供
■グローバルブランドの確立
③Ricoh Qualityを確立する
お客様・社会
約束(期待に応える)
これまでのリコーは、オフィスのコスト削減、業務改善に貢献
する提案を中心に多くのお客様にご満足をいただいており
リコーバリュー
ました。しかし、これからは満足だけではなく、お客様の期待
以上のものをご提供する、感動していただける品質、つまり
Ricoh Quality の実現を目指していかねばなりません。このた
めに、2008 年4 月から体制を変更し、最も時間のかかる研究・
開発部門全体の再構築を狙った布陣を整えました。今後は生
産、販売、サービスなどすべてのプロセスに抜本的な改革を行
い、Ricoh Quality の確立を目指します。
13
ANNUAL REPORT 2008
3つの価値を
お客様に
提供し続ける
信頼
リコーブランド
地球にやさしい
人にやさしい
知識創造を簡単に
16 t h M i d - t e r m M a n a g e m e n t P l a n
15 次中計の成果について、どのように総括
しましたか?
Q4
株主・投資家の皆様へ
Q3
16 次中計での連結営業利益率10%の実現
のため、どのようなことに取り組みますか?
があったのですが、16 次中計では徹底的に利益にこだわり、
ジンとしてカラー 化 の 促 進、ハイエンド、ローエンド分野へ
グローバル企業の必須ラインとも言える営業利益率10%を
の 事 業 領 域 の 拡 大を図 ると同 時 に、高 効 率 の 経営 体 質 獲
実現したいと考えています。まず、ソリューション展開を軸に
得 のため の大 規模 投 資を含む 積 極 的な仕 掛けに 取り組み
した既存事業の収益性のさらなる向上を目指します。
ました。ところが そ の 中 で、私 たちが 目指 す 姿 と 現 状との
ハードウエアに対する顧客価値が低下する中、ハードウエア
ギャップにぶち当たり、より大きな成長を目指すには、まず
部門を縮小・撤退するような企業も見受けられますが、リコー
プロセス改革を進めなければならないことに気づいた時期
グループはハードウエアを捨てることはありません。しかし、
でもありました。そこで、
「 作らずに創る」を合言 葉にした開
お客様とより近いところに価値があるのは把握していますか
発プロセス改革や 低コスト体制の 確 立、また、ソリューショ
ら、顧客接点でのソリューション提案力はさらに強化してま
ン販売体制の構築および 効率化など、大規模な改革を猛ス
いります。
ピードで推し進めてまいりました。
また、プロダクションプリンティング事業やローエンド事業に
15 次中計の目標では、売上高はほぼ達 成したものの、営業
おいては、収益への貢献を果たすことが不可欠です。産業・そ
利益で大きく未達となりましたが、これには、為替変動や北
の他分野では、狙いを絞った事業展開などにより、収益向上
米の景気後 退の 影響に加えて、事業拡 大や 効率化を目指し
を図ってまいります。そして、主要事業だけではなく、グループ
た投資に対する効果の刈り取りが 遅れたことが大きく影響
のすべての事業において、利益率の低い事業の収益向上、利
しています。
益の出ていない事業の方向性の検討といった視点も含めて、
しかし一方で、15 次中計の期間に、開発 部門では優れた製
利益率の向上に徹底してこだわってまいります。
16
TOPICS
15 次中計では事業領域の拡大にやや焦点が置かれていた面
成長を目指しました。顧客価 値 創造では、MFP を収 益エン
年度
2008
15 次中計では、顧 客価 値 創 造と高 効 率 経営の二 本 立 てで
次中期経営戦略
利益にこだわり、営業利益率10% は必達
ハイライト
構造改革の成果を刈り取る体制が整った
品を 作るため のシステムが 確 立され、合 わ せ て、生 産 部 門
コー流モノづくりが軌道に乗り始めました。そして、その成果
として、カラー機のフルラインアップが 完成しました。また、
国内の販 売 部門ではソリューション 販 売が拡 大し、IT サー
ビス事 業 が 育ってまいりました。これ はこれまで実 施した
地 域 販 売会 社 統合などの成 果 があらわれ たものと認 識し
コ ー ポ レ ー ト ガ バ ナ ン ス/
企業の社会的責任
で は、中 国 の 生 産 体 制がフルパ ワーに なり、低コストのリ
ています。海外でも販 売会社の組織統合を進めており、イン
フラを含め、統合化されたIT システムをワールドワイドで整
環境経営
えることが できました。今 後、販 売 部 門 の 効 率 は さらに向
上し、大きく業績に貢献していくでしょう。さらに、プロダク
ションプリン ティング 事業参入に向けた投 資が 進み、ロー
エンド市場への商品投入も着実に行ってきました。
つまり、15 次中計を終えた今、構 造改革の成果の本格的な
刈り取りが始まろうとしているのです。16 次中計では、タイ
財務セクション
に予定している新工場の設立も含めたより盤石な生産体制
の 確 立を目指 すことになります。次の3 年、次の10 年 に向
け て、私 たちの 新しい 挑 戦 が 行える 基 盤 が でき、確 実に収
益を増やしていける体制が整ったと言えるでしょう。
ANNUAL REPORT 2008
14
ます。この市場に本格的な参入を果たしたリコーグループは、
Q5
重要な成長ドライバであるプロダクション
プリンティング事業について、
グループの強
みと今後の取り組みをお聞かせください。
これらの変化をチャンスと捉え、グループの強みを最大限に生
かし、確固たるビジネス基盤を確立してまいります。リコーグ
ループはすでに、豊富な製品ラインアップと盤石な体制を有し
ています。リコーがもつ開発・生産・販売・サービス体制に加え、
新しくグループとなった3 社のハードウエア開発力、システム構
急成長する市場の中、業界髄一の体制を構築
築力とワールドワイドの販売・サービス体制が加わり、グルー
プの総合力は業界随一と自負しています。16 次中計では、いよ
プロダクションプリンティング市場は、現在の約1兆円から、こ
いよ市場の各カテゴリーに新製品を投入し、具体的な事業戦
こ数年で2兆円規模に拡大すると予想される成長市場で、市場
略を展開してまいりますが、まず、2008年度はライトプロダク
の内部では顧客ニーズやトレンドの劇的な変化が起こってい
ション市場にカラー機を投入し、事業の拡大を目指します。
F O C U S
プロダクションプリンティング事業の展開
グループの強みを最大限に生かし、
市場の動きを敏感に捉えた
新市場の獲得を目指す
リコーでは、プロダクションプリンティング市場を、①基
幹系プリンターで請求書、財務諸表などの大量の業務出
力を行う「データセンター」、② マニュアル や 教 育 資 料
など企業内のプリントオン・デマンド(POD)を扱う「イ
Ricoh Pro C900
ンプラント」、③コピーショップなどのPOD 営業店である
「PFP」、④ 印 刷・DM 事 業 者 が 基 幹 系 お よびPOD を扱
リコーグループは、2004 年に、ハードウエア開発力に秀
う「デジタルプリンター」の4 つのセグメントに分類して
でる「 リコープリン ティングシステム ズ」を買収。2007
いる。ここ数年、各セグメント間では、オフセット印刷の
年 に は、ヨーロッパ で 高 速 機 の 販 売・サ ービ ス 力 を も
オン・デ マンド化やトランスプロモと呼ばれる基幹系と
つ「Infotec Europe(旧ダンカビジネスシステムズ社欧
POD の融合、あるいは、基幹系出力のアウトソーシング
州 事 業 )」を買 収。同じく2007 年、卓 越したIT ソリュー
や分散化など、さまざまな変化が起こっている。
ション技術とシステム構築力と販売・サービス体制をもつ
「InfoPrint Solutions」をIBM との 合 弁 会 社として立 ち
上げ、着実に体制つくりを進めてきた。リコーのコアコン
■ 市場セグメントと基本戦略
企業内印刷市場
ピタンスに加え、3 社の開発、顧客基盤を獲得したことに
商用印刷市場
より、グループの競争力は強固なものとなった。
プロダクションプリンティング市場
基幹系印刷の
分散化
In Plantt
基幹系と
分散印刷双方の拡大
15
ANNUAL REPORT 2008
PFP
カラーPOD
市場の獲得
POD 市場の獲得」
「 基幹系と分散印刷双 方の拡 大 」を中
心に、グループの強みを最大限に発揮した戦略を展開し
Digital
Printer
商業印刷
一般オフィススススススススススススススス
ス
Data
Center
トランスプロモ
市場の獲得
16 次 中 計 で は、
「 トランスプ ロモ市 場 の 獲 得」
「 カラ ー
オフセットTDV
の移動
ていく。08 年5 月には、カラーPOD 市場の獲得を狙う戦
略商品「Ricoh Pro C900」を発表し、16 次中計での 事
業拡大に向けてさらに弾みをつけた。
16 t h M i d - t e r m M a n a g e m e n t P l a n
株主・投資家の皆様へ
Q6
16 次中計における変革のポイントとは、
どのようなものですか?
マトリックス経営による全社的改革を推進
15 次中計ではまず、最も時間のかかる研究・開発 部門から
ハイライト
手を入れ、研究・開発機能のすべてを集約したリコーテクノロ
ジーセンターを海老名市に新設し、
「 作らずに創る」のコンセ
プトに基づいたプロセス改革を徹底的に推進してきました。
「作らずに創る」とは、試作を極力減らしたハイスピード、ロー
コストの設計・開発プロセスを意味します。
かつての設計プロセスでは、私自身がそうであったように、設
計者が試作を何度も作り、幾晩も徹夜をする、汗と涙の開発
次中期経営戦略
16
物語が尊ばれたわけですが、これからの時代はもっとスマー
トに効率よく設計する力をつけなければ、厳しい開発競争を
勝ち抜くことはできないでしょう。また、従来は、主力機種開
発に際して組織の精鋭を集めたプロジェクトチームを結成し
ていましたが、現在のように、同時に複数の主力商品を開発
こうした問題を解決するために、私はマトリックス経営によ
Q7
最後に、
株主への利益還元や企業価値向上に
向けた取り組みについてお聞かせください。
年度
2008
していくには、体制に限界が出ていたのです。
る組 織づくりを行ってきました。相当の 痛みを伴う改革で
TOPICS
したが、その成果により、研究・開発部門では、ローエンドか
らハイエンドまで複数の機種ラインを並行して開発できる
リコーグループと未来を共有していただきたい
体制が整いました。16次中計では、リコーテクノロジーセン
進めていきます。
株主の皆様にぜひお伝えしたいのは、リコーグループがまだま
また、16次中計では、生産・販 売・サービスの 各部門に至る
だ伸びる可能性をもった企業であるということです。16 次中
まで、マトリックス経営による抜本的な改革を推 進し、各部
計では、ROE目標を12.5%としていますが、
「高付加価値創造」
「高効率経営」を推し進めることで収益力を高め、営業利益率
いります。さらに、収益向上の要となるソリューション提案力
10% を達成することに加えて、総資本回転率改善や資本効率
の強化のために最も重要なことは、社員自らが最先端かつ
向上のための施策も適宜実施しながら、ROE を上昇させて
高 効 率 の業 務プ ロセスやマネジメントシステム、ワークフ
まいります。それに伴い、皆様への還元も積極的に進め、増配
ローを実践し、その体験に基づいてお客様に説得力のある
はもちろん、長期的な配当性向の目標を30%としたうえで、
提案を行うことです。リコーグループそのものがオフィス革
現状の水準から着実に引き上げてまいります。また、今後は、
命のリファレンスであり、私たちの事業プロセスがリコーバ
株主、投資家の皆様にリコーグループの価値を深くご理解い
リューであると言われるよう、組織を根元から作り変える思
ただき、リコーブランドを好きになっていただくためのコミュ
いで、改革に邁進してまいります。
ニケーションをさらに積極的に行っていきたいと考えており
環境経営
門 の3 次 元 的な連 携 強 化を、スピード感をもって進 めてま
コ ー ポ レ ー ト ガ バ ナ ン ス/
社長に就任後、初の中期計画を発表させていただくにあたり、
企業の社会的責任
ターをさらに拡張し、研究開発マネジメントの刷新をさらに
ます。今後とも、リコーグル ープと未来を共有していただき、
ANNUAL REPORT 2008
財務セクション
長期にわたるご支援をお願いいたします。
16