「学校図書館における読書活動への取り組み」の開催

2015.9
明治大学図書館情報学研究会 2015 年度 シンポジウム
「学校図書館における読書活動への取り組み」の開催
明治大学図書館情報学研究会では,下記のとおり,シンポジウムを開催いたします。
ふるってご参加くださいますようご案内申し上げます。
記
◇開催趣旨:
本シンポジウムでは,ゆとり教育から学力重視へと教育方針の転換期にあって,学校
教育において読書教育を行なうことの意義,読書が教科教育に与える影響などについて,
特に,学校図書館が果たし得る役割や取り組みを中心に考える機会といたします。
◇日時:2015 年 10 月 24 日(土) 13:30-16:00(13:00 開場)
◇場所:明治大学和泉図書館 1 階ホール(京王線・井の頭線 明大前駅下車徒歩 3 分)
◇講演要旨:
基調講演 岩崎 れい 氏(京都ノートルダム女子大学教授)
タイトル:学校教育における読書活動 ~その役割と意義~
2001 年に「子どもの読書活動に関する法律」が制定されてから,さまざまな行政施策が実施
されてきた結果,多くの課題が浮き彫りになってきた。学校教育においても,「読書は大切」と
いう認識は持ちながらも,では読書とは何か,何のために読書をするのか,という点ではゆらぎ
があり,子どもたちにどのような読書支援・指導をしたらよいのか悩む学校関係者も少なくない。
そんな中で子どもにとっての読書の意義や,学校教育と読書との関連及び図書館の役割について
考える。
事例発表 高桑 弥須子 氏(千葉県市川市立第七中学校学校司書)
タイトル:市川市公立学校の学校図書館を活用した読書活動について
公立学校の教育活動における読書活動への取り組みについて,図書館独自の活動については図
書委員会活動を中心に紹介する。教科とのかかわりにおける活動については,それぞれの教科に
おける具体的学習活動を示す。市川市での学校図書館活動は「公共図書館と学校とを結ぶネット
ワーク事業」によるバックアップがあることで効果をあげている。
事例発表 江竜 珠緒 氏(明治大学付属明治高等学校中学校司書教諭)
タイトル:私立中学校高等学校における読書活動
中学校,高等学校では「図書の時間」をカリキュラム内に組み入れることは難しく,読書に関
しての教育,指導は HR や教科の時間内で行ったり,自習課題として行うことが中心となって
いる。そのため,時間や継続性の確保,生徒のモチベーション維持等について課題が生じている。
司書教諭としても教員への働きかけが重要な課題となっている。
今回は,中学校,高等学校で HR や教科内に実施した読書に関する実践と,2014 年に本校生
徒が最優秀賞を受賞した「どくしょ甲子園」について紹介し,その意義と効果,課題について述
べる。
◇プログラム:
13:30-13:35
明治大学図書館情報学研究会会長 挨拶
13:35-14:35
基調講演 岩崎れい氏(京都ノートルダム女子大学教授)
14:35-15:05
事例発表 高桑弥須子氏(千葉県市川市立第七中学校学校司書)
15:05-15:35
事例発表 江竜珠緒氏(明治大学付属明治高等学校中学校司書教諭)
15:35-16:00
講演と事例発表を踏まえた登壇者による討論(質疑を含む)
コーディネータ:齋藤泰則(本学文学部教授)
◇申込方法:10 月 20 日(火)までに,電子メール([email protected])にて,お名前,
ご所属を連絡ください。
(先着 60 名まで参加可能,参加無料)
主催:明治大学図書館情報学研究会
後援:国際学校図書館協会(IASL)2016 東京大会運営委員会