特別講義 岩 田 教 授 担 当 、 5 月 20 日 実 施 分 レ ポ ー ト 「團紀彦:Cognitive model and Design(認識モデルと設計) 愛 知 万 博 問 題 ・ 長 野 県 マ ス タ ー ア ー キ テ ク ト 制 度 の 立 ち 上 げ ・ 日 吉 ダ ム 周 辺 整 備 計 画 /建 築 と 土 木 ・ 台 湾 日 月 壇 潭 及 び 台 北 国 際 空 港 一 等 案 システム創成学科シミュレーションコース 30777 」 梅城 崇師 「 愛・地 球 博( 愛 知 万 博 )」は 21 世 紀 初 め て 、2005 年 に 行 わ れ る 国 際 博 覧 会 で 、 テ ー マ は「 自 然 の 叡 智 」、サ ブ テ ー マ は「 宇 宙・生 命 と 情 報 」 「 人 生 の“ わ ざ ”と 知恵」 「 循 環 型 社 会 」で あ る 。愛 知 万 博 は 環 境 万 博 と も 言 わ れ て き た 。し か し 、実 際 は 通 常 の 万 博 と 変 わ ら ず 、大 規 模 な 造 成 と い っ た 工 事 を 続 け て い る よ う で あ る 。 一般市民の意識は低く、会場予定地の瀬戸市海上の森では、オオタカをはじめ貴 重な自然が万博による開発によって破壊される危険もあり、環境アセスメントが 十分に行われる前に工事が決定するなど、環境万博とは到底いえないものになっ ている。また、森を切り開いて造成し、万博会場を建設し、その跡地に中層住宅 を建築して利用する計画も進んでおり、これでは住宅造成の建前として万博が使 用 さ れ て い る と い っ て も 過 言 で は な い 。本 当 に 21 世 紀 の 環 境 像 を 示 す べ き 万 博 な のか疑問符が付くのは当然のことである。 「 マ ス タ ー・ア ー キ テ ク ト 制 度( 景 観 育 成 ア ド バ イ ザ ー 制 度 )」は 、田 中 康 夫 長 野県知事が提唱した、 「 都 市 計 画 専 門 家 」な ど 特 定 の 担 当 者 の 下 で 、景 観 な ど 地 域 全体の街づくりを検討する制度である。従来の建物制限などにとどまらず、街全 体をデザインするものであり、単なる理念の押し付けではなく、本来の地域の住 民達の意見を引き出し、共同して参加提案を行うための、アドバイザー、コーデ ィネータである。 「日吉ダム周辺整備計画」では、日吉ダムの建設に伴う水源地域3町の地域振 興 と 周 辺 環 境 の 保 全・活 用 を 図 る「 水 源 地 域 再 建 実 行 計 画 」と 、 「地域に開かれた ダム」整備計画を策定し、周辺の環境、景観整備、ダム直下流の緑地、ダム湖周 辺の休憩スペース、自然学習の場となるビオトープ、原石山自然回復等の公共複 合施設の計画・設計を行った。また、従来のダム周辺の緑地整備にとどまらず、 地域振興の拠点となる施設の立地を含め、町のシンボルとなる「新たな地域空間 の形成」を基本コンセプトとし、これに基づき風土になじむ環境づくりと、地域 の個性を表象する施設づくりとの調和を図った。 「 台 北 国 際 空 港 」は 、台 湾 政 府 が 行 っ て い る 2008 年 観 光 客 倍 増 計 画 の 一 環 で 開 催された国際コンペで、ターミナルの設計者に團氏が選ばれたものである。
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