「生の声」を反映。(牛乳石鹸共進社株式会社)

販 促 支 援 事 例
牛乳石鹼共進社株式会社
ロングラン商 品に育 児 ママ の
「生の声」
を反映。
育児サークルネットワークを活用した販促プ
ロモーション
牛乳石鹼共進社株式会社が発売する子ども
向けソープブランド
「キューピーベビーシリー
ズ」。育児サークルが集まるプロモーションイ
ベント「リトル・ママフェスタ」を軸に、販促
強化をご 提 案・支援させていただいていま
す。その効果や手応えについて、牛乳石鹼共
進社株式会社マーケティング部の上野正雄
氏、大平寛刀氏にうかがいました。
牛乳石鹼共進社株式会社 マーケティング部 副部長 上野正雄氏 マーケティング部 大平寛刀氏 ■もともと販促グッズのみの提案
今回のプロモーション支援をいただく前は、販促グッズ
で、当社のキャンペーンなどもPR することができます。
(大
平様)
の支援だけをいただいていましたが、あまりうまくいってい
なかった、というのが現状でした。そんなとき、新たな販促
強化メニューとして、育児ママをターゲットにした「リトル・
ママフェスタ」というイベントをご紹介いただき、このイベン
トとからめ、育児サークルネットワークを活用したプロモー
ション企画を提案していただきました。
この提案は、私たちにとって魅力的なものでした。サーク
ルやイベントを通じて、直接育児ママとの接点を深められる
と思ったからです。当社でも育児ママを対象とした調査など
を行っていましたが、なかなかママの本音を聞き出すことが
できず、悩んでいました。
(大平様)
■プロモーションの進め方
半年に一回開催される「リトル・ママフェスタ」に合わせ、
育児ママとの座談会を実施。その報告を「リトル・ママフェ
スタ」でアピールするとともに、座談会で出た意見をもとに
商品をブラッシュアップ。それもイベントでお披露目すると
いうサイクルで行っています。
大きなメリットは、
ママたちと継続的につながりを持ちな
がら、意見収集、商品の改良、改良商品の発表、その商品に
対する意見収集と、PDCA が回せるところ。その流れの中
「育児ママに、商品や会社そのもののファンになってもらうことが大事」と語る上野氏。
■育児ママに販促を打つ魅力
当社には、赤ちゃんから高齢者まで、幅広い層をカバーす
る商品群があります。それぞれ、メインターゲットを明確に
した販促活動を行っており、例えば、
「薬用すっきりデオドラ
ントソープ」なら中高年層、
「スキンライフ」なら中高生に照準
を絞っています。
「キューピーベビーシリーズ」は、プレママや
育児ママがターゲット。ですから、この層と直接話せて、商品
の特徴をダイレクトに説明できる機会ができたことには、
非常に満足しています。
(上野様)
また「キューピーベビーシリーズ」は、赤ちゃんとママが使
すなど、お風呂文化の発展にも貢献したいところです。その
う最初の洗浄料です。この商品をきっかけに、当社が発売す
ためにも、プロモーションを通じて、もっと育児ママ層とコ
る石けんやボディソープへとニーズがつながっていくことを
ミュニケーションを深めたいですね。
考えると、育児ママにアプローチすることは、
マーケティング
上とても重要だと考えています。
(大平様)
現在、抽選でお子様の写真入りボトルが作れる「オリジナ
ルボトルキャンペーン」を実施しています。赤ちゃんのお世話
で自宅にこもりがちな育児ママにとって、応募は一つの楽し
み。反応は良く、
「絶対当てたいです!」という応募者もいらっ
しゃるほどですよ。
(大平様)
■今後のさらなる展開
育児ママだけでなく、パパにまで販促の幅を広げ たい
と思っています。自宅で赤ちゃんをお風呂に入れているの
は、ママではなくパパ であることも多いでしょう。ですか
ら、ママと赤ちゃんだけに焦点を当てたプロモーションで
は不十分。あくまでママをメインに、パパ、赤ちゃんをセッ
当社の東と。子育てや親子のコミュニケーションを応援したいという熱い思いを語り合いました。
■取り組みの効果、手応え
「使っていますよ」など、育児ママから直接反応が返ってく
るようになったことが、大きな収穫ですね。座談会に出た育
児ママがイベントにも来られるなど、コミュニケーションは
明らかに深まっていると実感しています。それにしても、
ママ
の情報発信力はすごいですね。テレビCM以上の効果があ
るのではないかと思っています。
トにした販促に、これからは力を入れたいと考えています。
加えて、50 年以上の歴史を持つ「キューピーベビーシリー
ズ」の思い出をテーマに、情緒的な面からのアプローチも強
化したいですね。50 年以上にわたる思い出の蓄積は、他社
には真似できないことですから。
(上野様)
■タナベ経営に期待すること
現在のプロモーション活動は関東が中心ですが、関西で
も育児ママサークルとのネットワークを広げたいところで
売上への効果は、まだ顕著には出ていませんが、実際に
す。関西はなぜか、育児サークルの横のつながりが広がらな
ママの声をもとに発売した商品もあります。当社には「ベ
い、という傾向があります。ただ、当社の拠点は大阪ですか
ビーせっけん」という固形タイプのロングセラー商品があ
ら、関西圏でのつながり強化に力を貸していただきたいと
りますが、やはり最近のニーズは泡タイプのソープ。ただ、ベ
考えています。
(大平様)
ビーせっけんの香りが好きだ、という声をたくさんいただい
また、
ママだけでなく、パパ、そしておじいちゃんやおばあ
ていたので、この香りがする泡タイプのソープ商品を開発す
ちゃんにも響くようなプロモーション施策をいっしょに考え
ることになりました。でも、本当に商品化して大丈夫だろう
ていってほしいですね。
(上野様)
か、という疑問があったので、使用感やパッケージのイメー
ジを育児ママに聞き、開発に生かしました。そうしたところ
では手応えを感じています。
(大平様)
■プロモーションの本当の狙い
私たちは、当社の商品が家族のコミュニケーションツー
ルになれば、と思っています。品質の良いものを提供するの
はもちろん、石けんやボディソープを通じて、子育てを応援し
たいという気持ちがあります。お風呂でコミュニケーション
を深める「風呂イク」によって、お風呂好きの子どもを増や
1961 年の発売以来、たくさんのママと赤ちゃんに愛されてきた「キューピーベビーシリーズ」。赤ちゃんの肌
に合わせて選べるよう全6 アイテムがそろっています。