CHOP 療法におけるアプレピタントの有用性-多施設

試験名
CHOP 療法におけるアプレピタントの有用性-多施設共同試験-
愛知県病院薬剤師会がん部会研究支援グループ
研究代表者 碧南市民病院 薬剤部 板倉 由緑
研究責任者 愛知医科大学病院 薬剤部 松浦 克彦
施設責任者 豊田厚生病院 薬剤部 佐々木 英雄
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概要
2010 年のアプレピタントの登場および制吐剤ガイドラインの出版により、がん化学療法における制吐療法
は整備され、悪心・嘔吐で苦慮することは少なくなってきた。しかしリンパ腫で使用される CHOP 療法(ビン
クリスチン、ドキソルビシン、シクロホスファミド、プレドニゾロン併用療法)においては、高度催吐性にもかか
わらず依然としてアプレピタントを使用しない施設が多い。そこで、今回 CHOP 療法におけるアプレピタント
の有用性を後ろ向きコホート研究により探索的に検討することとした。
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目的
CHOP 療法施行患者に対する悪心・嘔吐の発現率、有害事象の発現頻度について調査を行い、CHOP 療
法におけるアプレピタントの有用性を検討し今後の制吐療法の向上に役立てることとする。
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対象(適格基準)
1) びまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫の初発
2) Performance Status 0~2
3) 年齢:20 歳以上 80 歳未満
4) 悪心に関わる薬を 3 日前から変更していなかった患者
5) 投与開始時に消化器症状、末梢神経障害がなかった患者
6) 1 コース目施行時入院していた患者
7) CHOP 療法が 2 コース以上施行されていた患者
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目標症例数
全実施医療機関
210 症例以上
当院
30 症例以上
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試験期間
試験期間 : 承認日~2016 年 3 月 31 日