2015.3.23 日本商標協会レター297号 2015年3月20日号

日 本 商 標 協 会 レ タ ー
No.297
2015.3.20
東京都港区西新橋2−18−1 弁護士ビル2号館402号
古 関 特 許 事 務 所 内 日本 商 標 協 会 事 務 局
TEL 03−6432−4161 FAX 03−5472−1599 ht
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ta.
tokyo
* 住所、指定代表者等の登録内容に変更があった場合は、当協会のホームページから、又は上記連絡先まで
書面にて、お早めにご連絡下さい。
部 会 開 催 予 定 表
* 定例日のある部会開催予定(各部会への参加は自由となっています。)
部 会
開 催 日
審決研究部会
第1水曜日
午後3時∼5時
商標情報部会
第2火曜日
午後3時∼5時
不正競業部会
第2水曜日
午後3時30分∼5時
判決研究部会
第3水曜日
午後6時∼8時
法制度研究部会
第4木曜日
午後4時∼6時
部 会
開 催 時 間
開 催 会 場
(内容欄に特記のないもの。)
商工会館6∼8階会議室
TEL 03-3581-1634
東京都千代田区霞が関3−4−2
内 容
4月
5月
4月度例会
審決公報:1月発行の2015−1(第2分冊∼第3分冊)及び2月発行
1日
(水)
発表者: 田口 健児(弁理士、特許業務法人日栄国際特許事務所)
15:00∼
渡邉 美奈子(弁理士、栄国際特許事務所)
17:00
の2015−2(第1分冊)
審決研究部会
安田 麻衣子・奥平 悠太(楽天株式会社)
会 場:商工会館6G
5月度例会
審決公報:未 定
会 場:商工会館6G
※5月の開催日が変更となっております。
13日
(水)
15:00∼
17:00
4月度例会
テーマ:「薬剤分包用ロールペーパ事件
判決研究部会
15日
真正商品の再利用と商標権侵害の成否
(水)
1
8
:00∼
大阪地判平成26年1月26日判時2235号93頁」
20:00
リポーター:竹田 稔・服部 謙太朗(弁護士)
会 場:商工会館7BC
5月度例会
テーマ:未 定
リポーター:江頭 あがさ(弁護士)
会 場:商工会館7BC
−1−
20日
(水)
18:00∼
20:00
部 会
4月度例会
テーマ:①改正商標法の施行について
②平成27年度に検討すべきテーマについて
法制度研究部会
4月
内 容
会 場:商工会館7D
※4月の開催時間が変更となっております。
5月
23日
(木)
15:00∼
17:00
28日
(木)
16
:00∼
18:00
5月度例会
テーマ:未 定
会 場:商工会館7D
4月度例会:休 会
休 会
5月度例会
テーマ:クロレラチラシ配付差止等請求事件
不正競業部会
景品表示法の優良誤認表示につき、適格消費者団体による
13日
(水)
15:30∼
17:00
差止請求が認められた事例
京都地裁 平成27年1月21日判決 平成26(ワ)116
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail4?id=84833
担 当:外村 玲子(弁護士・中村合同特許法律事務所)
会 場:商工会館7D
実務検討部会
4月度例会:休 会
休 会
5月度例会:未 定
未 定
4月度例会
テーマ:日本知的財産協会商標委員会の取り組みについて、他
14日
(火)
:00∼
(スリーエム ジャパン株式会社 知的財産部 担当マネジャー) 15
17:00
会 場:商工会館6G
講 師:前日本知的財産協会商標委員会委員長 池田 俊彦 氏
商標情報部会
ご案内:ご出席くださる方は、連絡先までメールでご連絡ください。
5月度例会:休 会
休 会
4月度例会
テーマ:「海外各国での商標権取得の特徴」
関 西 支 部
講 師:中川 博司(三枝国際特許事務所 弁理士)
会 場:大阪弁護士会館904号室
5月度例会:休 会
21日
(火)
16
:00∼
18:00
休 会
−2−
部
会
連
絡
先
審 決 研 究 部 会
弁理士 谷山 尚史(大房・谷山特許法律事務所) TEL 03-5545-0477
判 決 研 究 部 会
弁護士 大向 尚子(西村あさひ法律事務所)
法制度研究部会
弁理士 香原 修也(特許業務法人香原・藤田特許事務所) TEL 03-6892-3470
不 正 競 業 部 会
西平 幹夫(カゴメ㈱ 経営企画室 法務グループ) TEL 03-5623-8501
実 務 検 討 部 会
諸橋 昭雄(武田薬品工業㈱)
商 標 情 報 部 会
荒俣 智子(帝人㈱)
関
弁護士 溝上 哲也(溝上法律特許事務所)
西
支
部
TEL 03-5562-8500
e-mail: [email protected]
e-mail:[email protected]
TEL 03-3506-4459
e-mail:[email protected]
TEL 06-6441-0391
e-mail:[email protected]
委員会活動予定表
委員会への参加は、原則として委員になることが条件となっています。
興味のある委員会への参加を希望される方は直接委員長にご連絡の上ご参加ください。
委員会名
開催日時
ブランド・マネジメント 毎月第3木曜日
15
:
00∼17
:
00
委員会
模倣 対 策委員会
国際活動 委員会
外国商標制度委員会
デ ザイン 委 員 会
研
修
委
員 会
編集出版委員会
メンバーシップ委員会
フレンドシップ委員会
月1回
4月10日 東 京
5月8日 東 京
委員長/連絡先
足立 勝
日本コカ・コーラ㈱
TEL 03-5574-4737
[email protected]
古稲 計
YKK株式会社
TEL 03-5352-1515
FAX 03-5352-1518
弁理士 佐藤 俊司
隔 月(偶数月)
第3火曜日 3時∼5時 TMI総合法律事務所
随 時
弁理士 中山 健一
杉村萬国特許事務所
弁理士 中村 知公 毎 月
第3水曜日 4時∼6時 小西・中村特許事務所
随 時
随 時
随 時
随 時
電話/Fax/e−ma
i
l
[email protected]
TEL 03-6438-5611
FAX 03-6438-5622
[email protected]
TEL 03-3581-2241
FAX 03-3580-0506
[email protected]
TEL 052-229-1070
FAX 052-201-1074
[email protected]
弁理士 松田 雅章
松田特許事務所
TEL 03-6277-8129
FAX 03-6277-8129
弁理士 矢崎 和彦
協和特許法律事務所
TEL 03-3211-2325
FAX 03-3211-1710
弁理士 小川 雅也
小川商標特許事務所
TEL 03-6277-6528
FAX 03-6277-6529
鶴岡 直樹
トムソン・ロイター・
プロフェッショナル株式会社
TEL 03-4589-3900
[email protected]
−3−
[email protected]
[email protected]
[email protected]
最近の商標関連裁判例リスト
No.
裁判所・判決日
事件番号・種類等
平成27年1月5日∼平成27年1月30日裁判所ウェブ公表分
対象商標(区分)
結論・条文
判決要旨
本件は、不正競争によって権利を侵害されたと
する原告が、不競法 2 条 1 項 12 号又は同項 13
号の不正競争を行った訴外会社に対する損害賠
償請求権等の行使のため、本件各サイト 1 ∼ 3
が蔵置されたレンタルサーバーを保有、管理する
被告に対し、プロバイダ責任制限法 4 条 1 項に
基づき発信者情報の開示を求めた事案である。
本件の争点は、
①本件サイト 1 において使用す
る本件ドメイン名「ケノン.asia」が、原告商品の
表示たる「ケノン」
と同一又は類似し、また、本件
ドメイン名が図利加害目的で使用され、当該行為
が不競法 2 条 1 項 12 号に該当するといえるか、
②本件サイト 2、3 に訴外会社商品の出力が原告
商品に比して高いと表示されているが、当該行為
が同項 13 号の不正競争に当たるか否かである。
平成 26(ワ)18199
東京地方裁判所民事
1 第47部
平成26年12月18日
発信者情報開示請求事件
不正競争 民事訴訟
原告:㈱エムロック
被告:さくらインター
ネット㈱
−
認容
・不正競争防止法
2条1項12号
・同法2条1項13号
・プロバイダ責任制
限法4条1項
①について、本件ドメインのうち「.asia」の部
分はいわゆるトップレベルドメインであり識別力
が弱く、要部である「ケノン」
については、原告表
示と少なくとも外観及び称呼が同一又は類似す
るため、原告表示と類似のドメイン名であると認
めた。
また、本件サイト 1 の契約者が、訴外会社
又はこれに関わる者である蓋然性が高いと認め
られることから、原告の顧客吸引力を利用して本
件ドメイン名を使用しており不競法 2 条 1 項 12
号に該当すると認めた。
②について、本件サイト 2、3 の契約者も訴外
会社商品関係者である蓋然性が高く、本件サイ
トは訴外会社商品の広告であると認められる。さ
らに、家庭用脱毛器の出力を表すジュール数の
計測方法には統一的な基準がなく、訴外会社商
品と測定条件を同一にした場合には原告製品の
出力の方が高くなることから、訴外会社商品の出
力について断定的な記載をすることは、訴外会
社商品の出力性能という品質について誤認させ
る行為であり、不競法 2 条 1 項 13 号に該当する
と認めた。
−4−
No.
裁判所・判決日
事件番号・種類等
対象商標(区分)
結論・条文
判決要旨
本件は、原告が、被告に対し、被告が輸入販売
する被告各商品が、原告の商品等表示として周
知な原告各商品の形態と類似し、誤認混同のお
それがあるとして、不競法 2 条 1 項 1 号、3 条 1
項に基づき、被告各商品の輸入、譲渡等の差止
め、同法 3 条 2 項に基づき占有する被告各商品
の廃棄、同法 4 条、5 条 2 項に基づき 779 万
6250 円及びこれに対する訴状送達日の翌日で
ある平成 25 年 9 月 14 日から支払済みまで民法
所定の年 5 分の割合による遅延損害金の支払
平成 25(ワ)23579
東京地方裁判所民事
2 第40部
平成26年12月26日
不正競争行為差止等請求
事件
不正競争 民事訴訟
原告:日中国際貿易㈱
被告:㈱三高
−
棄却
・不正競争防止法
2条1項1号
・同法3条1項、2項
・同法4条
・同法5条2項
を求めた事案であり、
原告の請求がいずれも棄却
された事案である。
本件の争点は、原告各商品の形態の商品等表
示性の他に 4 点ある。
裁判所は、不競法 2 条 1 項 1 号にいう「商品
等表示」
に該当するためには、商品の形態が客観
的に他の同種商品とは異なる顕著な特徴を有し
ており(特別顕著性)、かつ、その形態が特定の
事業者によって長期間独占的に使用され、又は
極めて強力な宣伝広告や爆発的な販売実績等
により(周知性)
、需要者においてその形態を有
する商品が特定の事業者の出所を表示するもの
として周知になっていることを要すると判示し、
原告各商品の形態は特別顕著性を有しておらず
「商品等表示」に該当しないと判断し、その余の
争点については判断をしなかった。
(判決研究部会 部会長 大向尚子、裁判例リストチーム)
−5−
審決公報26-11
不服2014-12936
本願「雪国パパイヤ」
(K30「パパイヤ酵素入り調味料」等)
審決公報26-11
※ 引用「雪国」
(縦書き)他
不服2014-13563
「
審決は、本願商標は、構成中「雪国」の文字
本願
部分のみが分離、抽出され、取引に資されるこ
」
とはないとして、引用商標とは非類似と判断し
「
※ 引用
た。
他(K30)
部会では、
「雪国」の部分は特定の地名では
」
ないから一定の識別機能を発揮するゆえ、指定
審決は、①本願商標における「ほっとひとい
商品との関係で識別力の低い「パパイヤ」の文
き」の文字が、中央に大きく書された「きのこ
字部分を除いた「雪国」が要部となるのではな
の山」に比して、小さく、普通の書体で右隅部
いかとの意見のほか、特定の地名ではないとし
に配され、識別標識として強く支配的なものと
ても、審決の示すような「雪国で育ったパパイ
いうことはできないこと、並びに、②「ほっと
ヤ」程の意味合いを想起させることは、不可分
一息」等の文字が、菓子の分野において、商品
一体とみるべき理由として首肯し得るとする意
の宣伝文句やキャンペーンの名称として使用さ
見とが挙がった。
尚、本審決は、同部会で検討対象となった以
れている事実が見受けられることから、上記構
成態様も相まって、構成中「ほっとひといき」
下の審決との対比しながら議論が交わされた。
の文字は、自他商品を識別する機能はないか又
は弱いものといえるとして、両商標を非類似と
不服2013-19836
判断した。
本願「HYBRID」
この点、ある文字部分が、小さく表されてい
(K17「ゴム製・プラスチック製・ポリウ
るというだけで、当該文字部分と称呼が共通す
レタンフォーム製クッション用詰め物材」、
る商標との類似性を否定する判断がなされる場
K20「クッション,座布団,まくら,マッ
合もあるが、対比される文字部分が単に小さく
トレス」)
表されているというだけでなく、当該文字部分
=引用「ハイブリッドマット」他
からは、引用商標との類否判断において対比す
べき称呼が生じないとする、より具体的な事情
本審決では、引用商標からは、「ハイブリッ
(すなわち、文字部分の識別力の高低)を踏ま
ドマット」のほか、構成中の要部と認識される
えたうえで非類似とした本審決の判断手法は首
「ハイブリッド」
の文字部分から
「ハイブリッド」
肯し得るものであり、部会でも肯定的な意見が
の称呼及び「雑種,混成物」の観念を生じると
少なくなかった。
して、本願商標は、称呼及び観念を同一にする
類似の商標であると判断された。
−6−
審決公報26-11
cf.不服2008-650012
異議2013-685027
本願「A350」
(K12)
「
本件
識別力あり(3条1項5号非該当)
」
商品「航空機」における「一般に取引される
(K25「Clothing」等)
商品とはその実態が大きく異なり、機種の選定
※ 引用「HAWICK CASHMERE」
(K25「カシミヤ製被服)他
など、極めて慎重に取引が行われる」実情等が
(4条1項11号・15号非該当)
勘案されている。
本件商標も、商品の一般名称を後半に結合し
てなるものであるが、審決では、
「HAWICK」
審決公報26-11
不服2014-7048
(「スコットランドの南東部の街;ニットウエア
「
産業が盛ん。
」小学館ランダムハウス英和大辞
本願 典及び研究社新英和大辞典)は、産地を表示す
(K9)
」
る語と認識され、識別力は強いものとはいえず、 識別力あり(3条1項3号・4条1項16号
「一般に識別力がないか弱い文字同士がまとま
非該当)
りよく一体に表され、かつ、無理なく一連に称
審決では、「『フェアリーズ』の片仮名と『F
呼し得る商標においてはその構成中のいずれか
の文字部分のみが着目され記憶されることなく、 airies』の欧文字が、前記グループの名
全体が不可分一体のものとして、取引者、需要
称を表すものとして、我が国において一般に広
者に認識されるというのが自然である」として、 く知られているということはできない」として、
両商標は、ともに不可分一体のものとして認識
指定商品(レコード,録音済みCD-ROM,
されると判断した。
録音されたテープ(音楽のもの)
)との関係に
おける識別力を肯定した。
音楽グループ名や歌手名からなる商標につい
審決公報26-11
不服2014-2228
ては、本レターにおいても紹介した平成25
本願「YK622」(K5)
年(行ケ)第10158号 審決取消請求事件
(請求棄却)
「LADY GAGA」判決以降も、
識別力なし(3条1項5号該当)
概ね同様の観点からの審理判断がなされている。
部会では、著名性がない場合のみ識別力を肯
審決公報26-11
定するという点に対する異論は根強く挙がる。
不服2014-1283
本願「IB600」(K5)
識別力なし(3条1項5号該当)
昨今の審決をみるに、欧文字1又は2文字の
後に数字を結合してなる商標については、商標
法第3条第2項の適用がない限り、概ね上記各
審決のように拒絶の判断となっているが、以下
の審決のように、指定商品ごとの特殊な取引の
実情が勘案された審決は存在する。
−7−
尚、審決では、使用標章について、
「その配
審決公報26-11
置から香炉に施されたデザインと認識されるも
取消2013-300268
のとみることができ、被請求人が作成した使用
「
商品の提案書(乙24)に、『HASUロゴ入
りアイテムは・・・』
、
『HASUロゴのサイズ・
レイアウトの変更はご相談ください』と記載し
本件
ているように、被請求人も、使用標章を香炉に
(K21)
表示するデザインとして捉えていたことが伺わ
れる」と言及されている。
この点、デザインとして認識されるか否かに
ついては、識別標識としての使用か否かに関し
」
て問題となることがあり、ある使用標章が、デ
「
ザインと認識されるとしても、直ちに標章とし
ての識別力が否定されるものではない。
使用標章
※ 平成14年(行ケ)第500号判決
「本件使用標章が,それ自体としての,ある
」
いは他の文字や図形との組合せに係る意匠的な
「
機能を果たしているからといって,標章として
提案標章
の自他識別力が当然に否定されるものではなく,
」
これが同時に商標にも該当するということは何
結論:取消
ら妨げられるものではない。
」
審決では、本件商標と使用標章とが社会通念
もっとも、本審決は、社会通念上の同一性自
上同一といえるか否かについて、「文字部分と
図形部分の各外形は一致するものの、1)図形
体が否定された事案である。
部分と文字部分の配置の相違、2)籠文字と黒
色との「HASU」の文字色の相違、3)蓮の
葉図形の向きの相違等、その配置や構成部分の
表示態様に相違を有するものであり、かつ、一
体的に表された本件商標と、分離して表され、
皿のデザインを思わせるように配置された使用
標章では、それぞれの構成全体から受ける印象
も異なったものといえる」として、使用標章と
本件商標とを、社会通念上同一の商標と認める
ことはできないとした。
部会では、上記した提案書掲載の標章は、広
告的使用とはいえないのかどうかという点につ
いて質疑が挙がる等、本審決について活発に議
論が交わされた。
−8−
(審決研究部会 部会長 谷山 尚史)
日本商標協会関西支部
第255回 議 事 録
1.開催日及び場所
平成27年2月18日(水)午後4:00~6:00[大阪弁護士会館510号室]
2.出席者(順不同、以下敬称略)
生駒正文、浅田瑠衣、中村友美、垣木晴彦、川﨑和之、中井恵深、肥田正法、牧麻里、
川本篤、岸本仁一、松田さとみ、大野芳裕、長谷川勝彦、安東功雄、松村信夫、
徳岡修二、溝上哲也 (以上17名)
3.議事・報告事項
(1)3月18日に開催される新しいタイプの商標セミナーの陣容が決まったこと及び既に
申込多数の状況であることを報告した。
(2)役員推薦委員会に関西支部関係の役員を従前通りと報告することにつき協議した。
4.例 会
吉備国際大学大学院知的財産学研究科の生駒正文教授を発表者として、
「地理的表示保護法
を中心として―地域団体商標・商標法との関係―」をテーマに、
(1)地理的表示保護法の概要、
(2)地域団体商標との比較、(3)商標法との関係について、各条文を参照しつつ、資料の
引用などを交えながら、詳細に解説していただいた。
それぞれの解説に際し、問題点の提示があり、提示された問題について出席者との間で意
見交換があったほか、発表後、出席者から、様々な質問があり、地理的表示保護法の制度概
要について理解が深まると共に、地域団体商標及び通常の商標との違いについても考えるこ
とができ、出席者にとってたいへん意義深い例会となった。 5.今後のスケジュール
(1)例 会
平成27年3月18日(水)
新しいタイプの商標セミナー
講師:田村祐一氏 [特許庁法制専門官]
他
平成27年4月21日(火)
発表者:中川 博司
[三枝国際特許事務所 弁理士]
(2)研修講座
平成27年3月 5日(木) 「共同体商標制度など欧州の商標制度の概要」
講師:竹内 耕三 [深見特許事務所 弁理士]
平成27年3月19日(木) 「中国など東アジア諸国の商標制度の概要」
講師:中川 博司 [三枝国際特許事務所 弁理士]
※ 全10回開催しますが、各回ごとに参加可能ですので、関西支部までお申し込み下さい。
記録(溝上 哲也)
−9−
入会者
(個人会員)
じゅん
高橋 淳(弁護士・弁理士) 法律事務所フラッグ
〒 160-0023 新宿区西新宿 7-15-1 アパライトビル 6F
電話:03-5337-7400 FAX:03-5337-7401
松田 光代(弁護士・弁理士)松田法律特許事務所 *松田忠秋会員からの変更
〒 920-0931 金沢市兼六元町 3 番 24 号
電話:076-231-3600
(法人会員)
住友ゴム工業株式会社(指定代表:ブランド管理部 部長 清水哲夫)
〒 651-0072 神戸市中央区脇浜町 3-6-9
電話:078-265-3193 FAX:078-265-3069
セキュマーク・ジャパン株式会社(指定代表:代表取締役 佐野源美)
〒 181-0013 三鷹市下連雀 3-17-20 電話:0422-26-5199 FAX:0422-26-5198
退会者
(個人会員)
松本 武彦(弁理士)
曽根 翼(弁護士)
松田 忠秋(弁理士) *松田光代氏へ変更
(法人会員)
株式会社大和証券グループ本社
事務局からのお知らせ
1.3月2日,商標審査基準[改訂第11版]が公開されました。
2.3月13日,「方式審査便覧」〔改訂版〕が公表されました。
3.3月13日,新しいタイプの商標については,その審査の特殊性から審査の質を確保
するため,当面,早期審査の対象外とすることが公表されました。
詳細については,当協会ホームページからご確認ください。
− 10 −