寄附金控除 平成 25 年中に都道府県・市町村へ行った寄附金(ふるさと納税)は、所得税の所得控除と住民税の 税額控除の合計額を、日本赤十字社・共同募金会などとそれ以外の条例で定められたところへの寄附金 は所得税の所得控除の額を税額控除します。適用上限は、総所得金額の 30%です。 <寄附金税額控除の計算例1> 家族構成 給与収入 住民税所得割額 上記の 10% 所得税の適用税率 寄附金の額 夫婦子供2人の4人家族 700 万円 300,000 円 30,000 円・・・A 10% 30,000 円 寄附金控除の対象額 寄附金控除の対象外となる適用下限額 2,000 円を引いた 28,000 円が控除の対象額となります。 所得税の所得控除額による税額軽減額 (30,000 円-2,000 円)×10%×1.021(注釈 1)=2,858.8 円・・・① 住民税の税額控除 1基本控除額 (30,000 円-2,000 円)×10%=2,800 円・・・② 2特例控除額 (30,000 円-2,000 円)×(90%-10%(注釈 2)×1.021(注釈 1))=22,341.2 円≦30,000 円…A (Aは上限住民税所得割額の 1 割)により、22,341.2 円・・・③ ②と③から住民税の控除額は、2,800 円+22,341.2 円=25,141.2 円となります。 寄附金 30,000 円の場合、所得税は 2,858.8 円、住民税は 25,141.2 円合計 28,000 円の控除を受ける ことができます。ただし、寄附先が地方公共団体(都道府県市区町村)の場合に限ります。 <寄附金税額控除の計算例2> 家族構成 給与収入 住民税所得割額 上記の 10% 所得税の適用税率 寄附金の額 夫婦子供2人の4人家族 700 万円 300,000 円 30,000 円・・・A 10% 50,000 円 寄附金控除の対象額 寄附金控除の対象外となる適用下限額 2,000 円を引いた 48,000 円が控除の対象額となります。 所得税の所得控除額による税額軽減額 (50,000 円-2,000 円)×10%×1.021(注釈 1)=4,900.8 円・・・① 住民税の税額控除 1基本控除額 (50,000 円-2,000 円)×10%=4,800 円・・・② 2特例控除額 (50,000 円-2,000 円)×(90%-10%(注釈 2)×1.021(注釈 1))=38,299.2 円≧30,000 円…A (Aは上限住民税所得割額の 1 割)により、30,000 円・・・③ ②と③から住民税の控除額は、4,800 円+30,000 円=34,800 円となります。 寄附金 50,000 円の場合、所得税は 4,900.8 円、住民税は 34,800 円合計 39,700.8 円の控除を受ける ことができます。ただし、寄附先が地方公共団体(都道府県市区町村)の場合に限ります。 (注意事項) 注釈1 平成 26 年度から平成 50 年度までは、復興特別所得税(2.1%)に相当する率を乗じて得た 率を加算します。 注釈2 この計算例では、所得税率 10%としていますが、実際の課税される所得金額に応じて 0%~ 40%と変わりますのでご注意ください。 国、政党への寄附金は所得税の控除①のみ対象となります。 条例に定めた寄附金の内、地方公共団体(都道府県市区町村)以外への寄附は、所得税の控除①と 住民税の基本控除額②のみ税額控除となります。
© Copyright 2025 ExpyDoc