6月号 - 妙典小学校

☆心を一つに、盛り上がった運動会!★
妙典小だより
(平成27年6月1日)
命の順番を守る
校長 片野 良治
1週間のうち、大体2日ほど自宅から自転車で通勤しています。その際、前々任校の学区内を通るの
ですが、ある時、その学校の卒業生に出会いました。彼とは6年生の1年間だけの関わりでしたが、授
業を妨害する、気に入らないと激高するなど生徒指導上の問題が多く、母親からは「校長先生なら、息
子は話を聞くのでお願いします。
」と言われ、何度も話を聞いたり叱ったりという日々が続いていまし
た。高校には行っていないということは耳にしていましたが、話を聞くと定職もないとのこと、免許を
取ってバイクを乗り回すのが楽しいとのことでした。
ところで、長い教員生活の中で、私の教え子には、バイク事故で命を亡くした子どもが2人います。
一人はジグザグ走行の末に車と正面衝突して、もう一人はスピードの出し過ぎ(壊れたバイクの速度計
の針は150km を指して止まっていたとか)で車の側面に衝突して。二人とも、わずか17歳のあま
りに早過ぎる死に、言葉も出ない衝撃を受けたことを、今でも忘れることはできません。
それから四半世紀あまりを過ぎて、今もなお強く思うのは、人間の寿命には順番があっていいという
ことです。年長の者から順に。なぜなら、親から受け継いだ自分の命は、自分の子や孫に引き継ぐべき
ものだと考えるからです。以前、大病をした時、私の脳裡にいちばんに浮かんだのは「母親よりも先に
は、死ねない」ということでした。命の順番を守ること、
「いじめ」で自ら命を絶つ者がいる中で、そ
れを全ての子どもたちに望みたいと思うのです。
サッカーゴールを塗り替えていただきました!
運動会の前に「キッカーズ」のお父さん方が、2日をかけてサッカーゴールをきれいにペンキで塗り
かえてくださいました。鉄部の塗り替えには、まず錆を落とし、錆止めを塗り、仕上げにペンキを塗る
という大変な手間がかかります。特に、錆落としは一つ一つ削るように落としていかなければなりませ
ん。しかし、驚いたのは、さらに朝礼台も塗り替えてくださったのです。ありがとうございました。
6 月 行事予 定
1(月)委員会活動
2(火)学力テスト
(2~5年;国語・算数)
3(水)4校時日課
(教職員の救命救急講習
会実施のため)
朝会 8:25
4(木)歯科検診1・3・5年
6(土)第七中学校体育祭
ライオンズクラブ写生会
5(金)小学校陸上競技大会
9:00 国府台陸上競技場
6(土)第七中学校体育祭
8(月)クラブ活動
新体力テスト週間
教育相談日 15:00
読書週間(~19日)
9(火)PTA資源回収
10(水)定例研
全学年4校時日課
児童下校 13:30
11(木)PTA運営委員会
12(金)5校時日課(4年)
4年グリーンスクー
ル保護者説明会
15:15 ランチルーム
15(月)県民の日
17(水)内科検診1・4・5年
4年消防署見学
18(木)プール開き
20(土)オープンスクールデイ
(月曜日課;3~5校時)
学校評議員会 10:30
学級懇談会 14:45
22(月)振替休業日
23(火)胸部X線撮影
25(木)5年脊柱側弯検査
26(金)6年タグラグビー教室
(ラグビートップリー
グ、
「クボタスピアー
ズ」による指導)
29(月)不審者対応訓練(教職
員のみ)
※水泳学習(全学年)
暑い季節にぴったりの水泳
学習が始まります。水着・水泳
帽などの準備、お子様の健康状
態の確認をよろしくお願いい
たします。
※グリーンスクール(4年)
5年ホワイトスクール、6年
修学旅行に続く宿泊を伴う学
習です。集団生活の基礎を学ぶ
機会でもあります。
5月23日(土)
、穏やかな天候の下、平成27年度の運動会が行われました。児童が考えたスローガン「心
を一つに 絆を深め 正々堂々と戦おう」の下、まさに元気にあふれ、楽しそうに、しかし必死にやらなけれ
ばならない時は歯を喰いしばって競技や演技をしている児童の姿が、ここかしこに見られました。2週間ほ
どの短い練習期間の中で、一つ一つの振り付けを覚え、全体の動きを頭に叩き込んだ演技(ダンス・組体操)
、
誰と競うのかドキドキ心配しながら本番を迎えた徒競走や偶然性レースなど、そして高学年の児童には係と
しての仕事が。どの学年の児童も、運動会を通して、妙典小学校の一員としての自覚と責任が芽生え、ある
いはさらに高まったことだろうと思います。
また、今年の運動会でも、PTA・おやじの会の皆様には多大なご協力をいただきました。混乱を避けるための
前日の掲示物の貼付、当日の正門・裏門での受付と警備、そして校内外の巡回など、いずれも運動会を安全に、か
つ円滑に進行させるために必要な役割を担っていただきました。教職員だけでは目の届かない場面でのご協力
は、まさに力強い限りで、改めてお礼を申し上げたいと思います。
応援団は紅組・白組とも甲乙付け難い熱の入れよ
うでした。運動会の盛り上げに大活躍でした。
躍動感と力強さを表現した5年生の「南中ソーラ
ン」
。掛け声からも一体感を表現していました。
運動会のトリを飾る「高学年紅白リレー」
。勝利を
願って必死に走る姿が、大きな感動を呼びました。
-プール掃除―
間もなく始まる水泳学習を前に、5月27日(水)の放課後、教職員でプー
ル掃除を行いました。デッキブラシやたわしを手に、昨年9月以降およそ8か
月の間にたまった砂や泥、藻などをこすり取っていきました。プールが屋上に
あることで、石やガラス片などの危険物はほとんどないのですが、力を入れて
こすらないと落ちない所も多く、炎天下の下での作業となりました。児童の歓
声が響くことが、今から待ち遠しい気持ちです。
デッキブラシを力一杯、プールの床面
にこすり付けて汚れを落とします。
★妙典小学校区防災協議会検討会の開催☆
5月19日(火)に、1年半近く懸案であった妙典小学校区防災拠点協議会発足に向けての検討会が行わ
れました。これは、市川市の方針として、小学校区を単位に防災拠点づくりを行い、迅速な災害対応を目指
すための会議です。参集いただいたのは、自治会関係者6名(下新宿自治会、妙典1・2丁目自治会、各3
名)の皆様。校長からの挨拶と会の趣旨説明の後、市川市危機管理室地域防災課から地震被害想定や小学校
区防災拠点など市川市が抱える防災上の現状と課題について報告があり、最後に質疑応答や今後の方向性に
ついて意見が交わされました。その中で、妙典小学校区防災拠点協議会の立ち上げのための準備会を開催す
ることが決まり、近々、その会議を行う予定です。
防災拠点協議会は、市内39小学校のうち、すでに16校で開設されており、地震による災害を想定して
の様々な訓練が行われています。しかし、どの小学校区でも課題の一つは、
地域の住民の方々の意識の温度差です。災害に対しては、まず自助ですが、
次には地域住民の共助が何よりも必要であることが、阪神・淡路、東日本の
両大震災の経験則からも明らかです。したがって、大震災に対しては「運命
共同体」とも言える地域の方々が、この防災拠点協議会発足の動きについて
理解を深めていただくことが最も大切なことであると思います。そして、や
がてはより多くの皆様に会議や訓練等の活動にご参加いただけることを願っ
ています。