仙南の学び

仙南小学校
2015
仙南の学び
平成 27.4.9
№ 2
全体研修会提案
1.目指す子ども像(案)
・自ら課題意識や目的意識をもち,試行錯誤しながら夢中で追究しようとする子ども
・ペア・グループ・全体による学び合いを通して,自分の考えを積極的に伝え,
考えの共通点や相違点からよりよい結論を導き出そうとする子ども
・次の学びに意欲が連続している子ども
2.27年度の研究主題(案)
学びの魅力を追い続ける子どもの育成
~「聴いて
考えて
つなげる」授業~
3.研究の仮説
○
問いに対する自分の考えをもっているからこそ,それと重ねたり比べたりしながら,子ども
は真剣に友達の話を聴こうとする。自分の考えと友達の考えがつながってよりよいものが生み
出せることの喜びを感じたり,つながらないと思っていた考えと別の考えがつながった感動に
出合ったりする学習を積み重ねることで,学び合える楽しさや学びの魅力を感じながら子ども
の思考力・表現力が高まっていくのではないだろうか。
※「学びの魅力」とは…「学びの楽しさ」
知的好奇心,新たな発見・感動,できる・分かる喜び,
活用できることの実感,成長の喜び
…「学び合える楽しさ」
自分の考えと友達の考えからよりよいものが生み出せることの喜び
繋がらないと思っていた考えと別の考えが繋がった感動
互いの成長の喜び
4.研究内容・方法(案)
(1)授業改善
①課題把握の場面・見通しをもつ場面の工夫「え?」「なぜ?」「○○は△△だったけれど」「やってみたい」
・追究意欲をかき立てる授業づくり・単元づくり
・体験と知識の関連づけ
体験と追究のバランス
・分かりそうで分からない,だから知りたい,学びたいと思えるような課題との出会い
や見通しのもたせ方
②学び合いの場面の教師の働きかけの工夫 「子どものつまずくところは学びの価値の高いところ」
・深い教材研究
・揺さぶり発問
・子どもの話し合いとなるような教師のスタンスの共通理解
「聴くこと」…教師自身が聴き方の手本となり,聴いてもらえる満足感を体験さ
せる。
「拾うこと」…つぶやきを拾う。意味付ける。認める。
「待つこと」…授業の中の沈黙を恐れない。
「つなぐこと」…教材や課題と子ども,子どもと子どもの考えをつなぐ。
「戻すこと」…質問は教師が引き取らないで子ども同士で聞き合うようにし,教師
は子どもの思考の流れを整理(分類・統合)するためのコーディネ
イトをする。
・子どもの表情などからの変化の読み取り,意図的指名
③今日の学びを実感させる工夫
・まとめを子どもの言葉で
・子どもの学び(成長)の見取り
(2)学級経営
①支持的風土づくり
・どの子も学びに参加できるよう,自分とは違う感じ方,考え方,取り組み方をお互いに
認め合い,支え合うことのできる温かい学級づくりをする。
・「わからない」と言える子を認め,生かす。「なぜ?」「どうして?」と訊ける子に
・誤答を生かす。
・相互評価を取り入れ,友達から認められる場をつくる。
※生徒指導の3機能を授業に生かす。
「自己決定の場を与える」「自己存在感を与える」「人間的ふれあいを基盤とする」
②日常の習慣づくり
・学校生活全般で,「聞く・話す」の力を磨く。
聞き方のモデル
話し方のモデル
・朝の会・帰りの会でのスピーチの日常化
学年に応じたスピーチメモを活用した効果的な話し方。
分かったことや感想を発表し合い,聞き方を鍛える。
5.仮説の検証計画(案)
検証【1】提案授業による検証
・「参観カード」「ワークショップ型研修の付箋」「緑の付箋」
検証【2】「共通実践事項」に対する月毎のふり返り
・職員会議で一堂に会するので,その際に「共通実践事項」について自分の取り組
み・クラスの子どもの姿をチェックし,教師の指導の意識化を図る。
検証【3】目に見える学力に成果が現れたかどうかの検証
・全国学力調査,秋田県学力調査,県単元テスト, 標準学力検査(CRT)
単元別テスト,学習小テスト
6.研究推進の方策(案)
(1)研究教科は国語,算数,道徳を中心としながら,目指す子ども像に向かって研究していく。
(2)目指す授業(学び合い)のイメージを,教師だけでなく児童自身にももたせることをねらい
として,「子ども学習参観」を行う。【5月下旬】
・6年生の学習を4・5年生が,4年生の学習を2・3年生が参観する。
(1クラスずつ,1組は1組を,2組は2組を見に行く。)
・原則として専門監の授業。教室が狭ければ,ホールに机と移動黒板を出す。
・学年(クラス)に応じた視点を与えて,授業を見ながらメモを書かせる。
・教室に戻り,参観してよかったことや気付いたことを出し合い,自分たちがこれから
頑張りたいことを共有する。
(レクチャーはスキルタイム等で。参観,ふり返りで 45 分間)
・可能な時期に2年生の授業を1年生が参観する。
(3)一人1回の研究授業を行い(指導案あり),研究内容を具体的に提案できるような授業研究
をしていく。
・ 6月 道徳
7月 図工
10月 算数(少人数加配)
11月 社会
12月 国語
2月 特別支援&道徳(校内研)
※千田先生の音楽は,上記の日程が具体的に決まってきてから,時期を検討する。
※学校訪問の期日決定は、5月連休前後の予定。
※11月中旬には,秋大の阿部昇教授の学校訪問もあり。特定授業(三浦)と授業一巡を予定。
・計画訪問の特定授業では,参観カードに「参考になった点」「改善した方がよいと思
う点」「目指す子どもの姿が見られたかどうか,見られたとすればその手立て。見ら
れなかったとすればその原因」を記入し授業者に提
(4)全員授業実践週間(道徳)を行い,日時を告知して授業を公開する。<6月>
・6月の道徳指導主事訪問と同じ資料で授業をやってみる。模擬授業で情報交換。
(5)組織で動くことにより,一人一人の授業力アップを目指す。
・提案授業の模擬授業を必ず行う。
・模擬授業は,研究主任ではなく当該学年のもう一人の教師が設定し,サポートする。
(日時設定をする。教務に知らせ告知する。児童の反応を考え児童役になりきる。
教師の発問や手立てに対して意見を述べる。 等々)
・模擬授業へは学団部が参加する。
(学団部以外は学年一人はローテで参加するなど積極的に研修する態度で)
・模擬授業は図工室で行う。(5校時で終わっている場合は教室でも可)
・模擬授業をしている間のバス待ち児童への指導は 7 年部が行う。
(6)所長訪問等の1/2指導案や板書計画も研修の一つとして捉え,授業力アップに向けて取り組
んでいく。
(7)研究のまとめとして「研究集録」を年度末に発行する。