自立活動の指導目標・指導内容シート(1 )年( )組 ( A女 ) 発達の状態、発達や経験の程度、興味・関心、生活や学習環境などについての情報収集 実 態 把 握 ・家庭zuでは、姉と活発に会話する。大規模の中学校の出身であり、大きな集団の中で活動するのは苦手だった。 ・声は小さめだが、限られた相手に自分からあいさつをしたり、質問に答えたりすることができる。 ・「できそうだ」とか自信をもっていること(係活動や、担任から依頼された仕事など)については、頼まれると快く引き受 け責任を果たすことができる。 ・「苦手だ」「できない」と思ったこと(音楽の授業での「うらじゃ」の踊り、ボウリング大会、職員室の入室など)は、頑な に拒んだ。 ・「うらじゃ」の練習については、どうやったらできるようになるか相談しようと投げ掛けると支援を求めることができた。 指導目標 自分が「苦手だ」「できない」と思ったことにも、教師の支援を受けながら取り組む (長期目標) ことができる。 指導目標を達成するために必要な項目の選定 選 定 し た 項 目 健康の保持 心理的な安定 人間関係の形成 (3) 障害による 学習上又は生活 上の困難を改 善・克服する意 欲 環境の把握 身体の動き コミュニケーション (2)言語の受容と表 出 (1) 他者とのかか わりの基礎 (2) 他者の意図や 感情の理解 (3) 自己の理解と 行動の調整 選定された項目を関連付け 具体的な指導内容を設定 (2~3項目) 具 「苦手だ」「できない」「自信が どのような支援があれば苦手な 自分で受けたい支援を選び、その 体 ない」という思いと、その理由を ことにも取り組むことができる 支援を受けながら取り組む。 か、教師と一緒に考える。 的 教師に伝える。 な 指 導 内 容 (短期目標…前期) (短期目標…後期) ・できないことと、その理由を教師に伝えることができる。 ・自分が「苦手だ」「できない」と思った場面で、教 ・どうしたら苦手なことにも挑戦できるか、教師と一緒に考える 師の支援を受けながら取り組むことができる。 ことができる。 (具体的な指導内容…前期) (具体的な指導内容…後期) 自分の思いを単語の羅列でもよいので教師に伝える。教師と 困難さを感じた際に、自分から教師に相談を持ち掛け、受け やりとりをしながら、なぜできないのか理由をさぐる。どんな支 たい支援を選択したり、教師と一緒に考えたりして取り組む。 援があったらできるのか、教師と一緒に考える。 (具体的な手立て/指導の場…前期) ・落ち着いてやりとりできる場面を設定する。 ・時間をかけて熟考できるようにかかわる。 ・できない理由を伝えた際は、いったん受け止め、称揚してか ら支援の方法の選択肢を提示する。 (具体的な手立て/指導の場…後期) ・「苦手だ」「できない」と躊躇している場面で、教師のど んな支援があれば頑張れるか問い掛ける。 ・自分から支援を求めて取り組めた場合は称揚する。 (評価…前期)できない理由を質問すると、「恥ずかしかった (評価…後期)個別実習など、職場でのコミュニケーション から」「めんどくさかったから」「難しいから」などと、答えることが できた。体力をつけるために、また「うらじゃ」が踊れるようにす るためにどうすればよいかなどについて、教師と相談して解決 することができた。 は苦手だと感じながらも、個人目標に掲げて努力することがで きた。一方で、生徒会行事(レクリエーション)では、「やりたくな い」と気持ちを伝え、集団から離れて見ているという姿もあっ た。引き続きの課題である。 図5 自立活動シートの記入例
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