Program for Creating STart-ups from Advanced Research and Technology 研究成果展開事業 大学発新産業創出プログラム START Program for Creating STart-ups from Advanced Research and Technology 産 業 の ﹁ 芽 ﹂ を 、 育 て よ う 。 日 本 の 新 た な 大学 等 の「 知 」が 社 会で 活 用される日本型 大 学 発 新 産 業 創 出 プ ログ ラ ムとは 大学発新産業創出プログラムでは、事業化ノウハウを持った人材(「事業プロモーター」)ユニットを活用し、大学等発ベンチャーの 起業前段階から、研究開発・事業育成のための公的資金と民間の事業化ノウハウ等を組み合わせることにより、 リスクは高いがポテンシャ ルの高い技術シーズに関して、事業戦略・知財戦略を構築しつつ、市場や出口を目指して事業化を目指します。これにより、大学等の研究 成果の社会還元を実現しつつ、持続的な仕組みとしての日本型イノベーションモデルの構築を目指します。 事業プロモーターユニットと研究者が一体となり、専門人材(起業家、知財人材等)を 含めたチームを形成しつつ、技術シーズの事業化に最適な研究開発・事業化計画を 策定します(事業化構想) チームによるプロジェクト管理を行いつつ、市場ニーズを踏まえ、マイルストンによる 研究開発・事業育成を行います(プレベンチャー) 企業価値の高い大学等発ベンチャーの創業と、 プロジェクト実施を通じて民間資金の 誘引を目指します(起業とリスクマネー獲得) 大 学 発 新 産 業 創 出プ ログラム の 枠 組 み 大学発新産業創出プログラムは、事業プロモーターと大学等の研究者をつなぎ、研究開発と事業育成を支援します。事業プロモーターの活動 を支援する 「事業プロモーター支援型」 と大学等でのプロジェクトを支援する 「プロジェクト支援型」から構成されます。 事業プロモーター 大学等 事業化ノウハウ 知財戦略ノウハウ リスクマネー(投資) 技術人材・企業のネットワーク 研究成果=価値 優秀な研究人材 技術と人材をつなぐ 研究開発・事業育成を支援 科 学技術振興機構 ベンチャー企業の創出 民間ファンド等による投資段階へ ― 1 ― イノベーション・エコシステムの 確 立を目指して 起業前段階より事業プロモーターのプロジェクトマネジメントのもとで事業化構想を策定し、 知財戦略・事業戦略を構築しつつ、市場や出口を見据えて事業化をめざします。 技術シーズの提案 技術シーズの選定 ビジネスモデルの構築 研究開発と事業化を 一体的に推進 ベンチャーの 創出 大学等 ・ 事業プロモーターの研究開 発マネジメント ・ 成長を見据えた知財戦略・ 市場戦略 実 施 期 間: 原則3年 (最大5年まで延長) 民間資金 の誘引 大学発新産業創出プログラムでは、原則1∼3年以内でのベンチャー企業の立ち上げを 目指します。 また、支援期間の延長は原則認められませんが、事業領域の特徴や概念実証 (POC)取得の必要性等に応じて、最大5年間の支援を行う場合があります。 STEP1: 技術シーズの申請 STEP2: 有望シーズの選定 STEP3: 事業化プランの申請 STEP4: プロジェクト審査 ― 2 ― 大学発新産業創出プログラム(事業プロモーター支援型)採択実施機関一覧 代表実施機関 代表事業 プロモーター 対象地域 対象分野 平成 24 年度採択 関東・甲信越を中心 としながら、全国的 に対応可能 ライフサイエンス、環境・エネ ルギー、情報通信、金融工学、 (上記以外にも全領域に対応 可能) 株式会社ジャフコ 原田 謙治 投資部産学連携投資 グループリーダー・ラ イフサイエンス投資 グループリーダー 関東・甲信越・中部 北陸・関西 (上記以外にも全 国的に対応可能) ライフサイエンス(医療機器、 医療IT、再生医療)、ロボット、 情報通信、材料(バイオ材料)、 その他 DBJキャピタル株式会社 山口 泰久 取締役 九州地域を中心と しながら全国的に 対応可能 環境・エネルギー分野を中心 (アグリ、ライフサイエンス等 にも対応可能) 株式会社東京大学エッジキャ ピタル 郷治 友孝 関東・甲信越を中心 代表取締役社長・マ としながら、全国的 ネージングパート に対応可能 ナー 東北イノベーションキャピタ ル株式会社 熊谷 巧 代表取締役社長 東日本 (東北地域を中心) ナノテクノロジー・材料、医療 機器、環境、他 日本戦略投資株式会社 佐々木 美樹 代表取締役 全国 全般、特に環境・エネルギー、 アグリ、ライフサイエンス ウエルインベストメント株式 会社 (つくばテクノロジーシード株式会社 より 社名変更) バイオ・サイト・キャピタル株 式会社 瀧口 匡 代表取締役社長 谷 正之 代表取締役 関西地域を中心と しながら、全国的に 対応可能 生命科学、医療機器、物理、環 境技術、情報通信等、様々な分 野に対応可能 ライフサイエンス(先端医療、 創薬、DDS、医療機器) 平成 25 年度採択 ウォーターベイン・パートナー ズ株式会社 黒石 真史 代表取締役パート ナー 全国 360ipジャパン株式会社 中野 讓 取締役 関東、関西、 九州を中心に全国 対応 野村ホールディングス株式会 社 濵田 隆徳 野村證券株式会社 金融公共公益法人 部 次長 全国 全般(ライフサイエンス、環境 ・エネルギー、ナノテクノロジ ー・材料、情報通信) 関東・東北・甲信 越・関西・九州(上 記以外にも全国に 対応可能) ライフサイエンス(創薬、機器、 再生、医療 IT 等) 、ナノテクノ ロジー(診断、DDS等)、材料 (機能素材・バイオ素材等) 株式会社ファストトラックイ ニシアティブ 木村 廣道 代表取締役 ライフサイエンス(バイオテク ノロジー・創薬・医療機器分野 など) 医療創薬 (再生医療関連技術)、 ナノテクノロジー、環境エネル ギー技術等、日本が得意とする 先端技術分野を対象 平成 26 年度採択 株式会社ケイエスピー MedVenture Partners株式会社 内田 裕久 代表取締役社長 大下 創 代表取締役社長 ― 3 ― 関東・甲信越を中心 としながら、全国的 に対応可能 ライフサイエンス、環境・エネ ルギー、ナノテクノロジー・材 料、情報通信、その他 全国 ライフサイエンス(特に医療機 器分野) ウエルインベストメント株式 会 社 ■代表事業プロモーター ■事業プロモーター 瀧口 匡(代表取締役社長、P h.D 、M O T / M B A ) 東出 浩教 (早稲田大学教授、Ph.D、MBA) ■代表事業プロモーター略歴 2009 年 早稲田大学学術博士(国際経営専攻) 2005 年∼ ウエルインベストメント㈱ 代表取締役社長(現任) 2007 年∼ ウエル・アセット・マネジメント㈱ 取締役(現任) 2011 年∼ 早稲田大学大学院商学研究科 非常勤講師(現任) ・早稲田大学アントレプレヌール研究会 理事 ・早稲田大学ビジネスプランコンテスト 審査委員長 ・日本ベンチャーキャピタル協会 理事 博士論文「ベンチャー企業の急成長を支えるインタンジブルズの研究」 書籍「日本のイノベーション」1 巻∼ 3 巻、白桃書房、共著 等 前田 信敏 (MOT/MBA) 浅海 治人 (公認会計士、MOT/MBA) 菊池 慶輔 (コンサルタント) 代表事業プロモーターのメッセージ 早稲田大学アントレプレヌール研究会(WERU) を発祥として、1998年に設立されたベンチャーキャピタルです。研究会発足から約20年間に渡り、早稲田 大学をはじめ、他の大学・独立行政法人が有する 「知」 の事業化に積極的に取り組んでまいりました。 これまで、多くの成功と失敗を経験することにより 独自の事業育成ノウハウを構築してまいりました。 そして、文部科学省より事業プロモーターとして採択を受け、 これまでの経験を踏まえて、大学・独法と 当プログラムを取り組むことができることに身の引き締まる思いです。大学・独法が保有する技術シーズを事業化に導き、新産業・新規マーケットを創出 することを通して、知財所有者としての大学・独法が最大限のメリットを受けられるよう、全力で取り組む所存です。 また同時に、独自の起業家養成ネット ワークを通じ、事業育成に関わる人材育成にも注力して行きます。 事業プロモーターユニットとしての基本方針・目標、 事業育成戦略及びその活動計画 (基本方針・目標) ①大学・独法が保有する技術シーズを事業化に導き、新産業・新規マーケットを創出する企業を育成することで、知財所有者としての大学・独法が最大 限のメリットを受けられるようにする。 ②独自の起業家養成ネットワークを通じ、事業育成に関わる人材の育成にも注力することで、将来的には大学・独法内において、事業育成を行う人材を 充実させることにつなげる。 (事業育成戦略及びその活動計画) ①連携機関である、 創成国際特許事務所(http://www.sato-pat.co.jp) とVAL UENEXコンサルティング㈱(http://valuenex.com) がもつ、 独自の知財に 関する評価方法を活用し、知財戦略を立案する。 ②独自の 「イノベーション評価」 、マーケットアウト概念」 「 、インタンジブルズの評価」 「 に基づき事業育成を行う「 。イノベーション評価」 とは、事業が生み出 すイノベーションを社会に与える影響力の大きさで区分し、評価する手法である。 また、 「マーケットアウト概念」 とは、事業化にあたり 「ニーズ」 により マーケットを捉える手法である「 。インタンジブルズの評価」 とは、事業の価値を定量化できない 「見えない経営資源」 から評価する手法である。 ③事業化のためにインキュベーションの場を設け、 関係者の定期的なミーティングを行い事業育成する。 事業プロモーターユニットと事業育成モデルの強み ①約20年間の大学の 「知」 を活用した ベンチャー企業や中堅企業へのハンズ オン型の成長支援の経験と実績。 ②学術的アプローチと実践的アプローチに基づく独自の起業(企業)支援体制。 ③大学・独法の研究者や研究会等の国内外のネットワークから得られる 幅広い情報(日本ベンチャー学会等)。 ④独自の定性的・定量的な特許の評価システム。 ⑤企業の成長を支える見えない経営資源を評価する、独自の企業評価手法。 主な実績 中小企業基盤整備機構からファンドへの出資を受け、 アーリーステージのベンチャーファンドを運営。 当該ファンドから、早稲田大学、慶応義塾大学、東京 理科大学、 明治薬科大学、 九州大学、 東京農工大学、 理化学研究所、 産業技術総合研究所発ベンチャー等への投資を行い、 一部株式公開も実現している。 (株式公開実績) ①シンバイオ製薬㈱:早稲田大学アントレプレヌール研究会のメンバーが設立したバイオベンチャー企業。 創業時から投資し、株式公開に導く。 ②㈱ジーエヌアイグループ:九州大学およびケンブリッジ大学の技術を活用した大学発ベンチャー。 当初から東出が経営メンバーとして参画し、 株式公開 に導く。 その他、 投資先15社が株式公開を果たす。 対象分野 ライフサイエンス、環境・エネルギー、情報通信、金融工学(左以外にも全領域に対応可能) 対象地域 関東・甲信越 (左以外にも全国的に対応可能) 会 社 概 要 所 在 地 東京都新宿区喜久井町65番地糟屋ビル3階 e-mail [email protected] 電話番号 ウェブサイト (会社) http://www.weruinvest.com ― 4 ― 03-5272-0471 株式会社ジャフコ ■代表事業プロモーター ■事業プロモーター 原田 謙治(投資部 産学連携投資グループリーダー・ライフサイエンス投資グループリーダー) ■代表事業プロモーター略歴 1990年 東京大学薬学部薬学系研究科博士課程修了 1990年 東レ入社 基礎研究所(現医薬研究所)配属 薬理チームリーダー 1997年 医薬事業部 企画課課長 2004年 ㈱ジャフコ入社 ライフサイエンス投資部 2014年 産学連携投資グループリーダー 兼 ライフサイエンス投資グループリーダー Eleven Biotherapeutics 社外取締役(2014年退任) Complexa Inc.社外取締役 佐藤 正樹 橋爪 克弥 宮地 洋介 代表事業プロモーターのメッセージ ㈱ジャフコは大学発ベンチャーへ本格的に投資を開始した1995年以来、2015年3月現在までに、約250億円の資金を約130社の大学発ベンチャ ーに投資し、事業育成を行って参りました。事業プロモーターとして活動を開始してから、4件採択され、そのうち1件は研究者の方々と苦労 を共にしながら事業化までこぎつけました。この貴重な経験と合わせて、ジャフコ自身で持っている経験をも活かし、大学で生まれた優れた 国産シーズを、世界スタンダード以上の物に、創業家の皆様および会社経営にかかわる方々と一緒に今後とも育ててゆく決意です。 事業プロモーターユニットとしての基本方針・目標、 事業育成戦略及びその活動計画 国内外の投資先企業、起業家、事業会社、事業化支援者のネットワークと、投資活動で得られた知見や経験を活かし、 グローバルな市場を狙う日本発の 大学・研究所発ベンチャーの創出を目指します。 当社は、事業化プロジェクトごとに立案した特許戦略を踏まえて、 当社が保有する事業会社のネットワー クを通じ個別プロジェクトに適した顧客候補へのプレマーケティング活動を行うことで、市場ニーズに即した研究開発を支援していきます。 そして、事業 会社や起業家、専門家からの助言、 当社の過去の投資先事例に基づく経験・ノウハウをもとに事業化へ導き、 リスクマネーを獲得して、更なる成長を支援 していく方針です。 事業プロモーターユニットと事業育成モデルの強み 大学発ベンチャー黎明期からの事業立上げ経験、幅広い顧客・提携先・専門家ネットワークを活かした助言と事業育成を行っていきます。例えば、 当社 の事業提携等を行う専門チームによる、数千社にのぼる事業会社の経営者や提携の窓口へ継続的なリーチによる顧客・提携先の発掘活動や、 アメリカ・ アジアの海外拠点・投資先・出資者を始めとした海外ネットワークを活かした海外展開支援など、組織的な事業化支援を行っていきます。 プロジェクト終 了後も、 当社が運営するファンドを通じ、 豊富な成長資金を提供することにより、 主導的にプロジェクトにより設立された企業に関与していきます。 主な実績 当社は大学発ベンチャーの黎明期から、現在まで約130社の大学発ベンチャーに投資を行い、その事業育成を手掛けており、投資金額は約250億 円、上場社数は20社に上ります(2015/3現在)。東京女子医科大学発ベンチャーのセルシード社(2010/3ジャスダックグロース上場)、法政大 学発ベンチャーのディジタルメディアプロフェッショナル社(2011/6東証マザーズ上場)にシードステージから継続的に投資実行し、組織構築 の支援、事業戦略の助言等、事業育成活動を行いました。また、2014/3には投資後、ハンズオン支援を手掛けてきた筑波大学発ベンチャーの CYBERDYNE(株)が東証マザーズへの上場を果たしております。その他、大学発新産業創出拠点プロジェクトを通じて、2014年5月にリバーフィ ールド株式会社(手術支援ロボットの開発)を設立し、2014年8月に弊社から投資を実行しております。 対象分野 ライフサイエンス(医療機器、医療IT、再生医療)、ロボット、情報通信、材料(バイオ材料)その他 対象地域 関東・甲信越、 中部・北陸、 関西 (左記以外にも全国的に対応可能) ウェブサイト (事業プロモーター) http://www.jafco.co.jp/inv_act/Incubation/industry/ 会 社 概 要 所 在 地 東京都千代田区大手町1-5-1 大手町 ファーストスクエア ウエストタワー11階 e-mail [email protected] ウェブサイト (会社) http://www.jafco.co.jp ― 5 ― 電話番号 03-5223-7086 DBJキャピタル株式会社 ■代表事業プロモーター ■事業プロモーター 山口 泰久(DBJキャピタル株式会社(DBJC)取締役投資部部長) ■代表事業プロモーター略歴 1986 年 九州大学経済学部卒業、同年日本開発銀行(現日本政策投資 大津留 榮佐久(DBJCシニアアドバイザー) 池田 堅一郎(DBJC) 銀行)入行 1995 年 ケンブリッジ大学大学院土地経済学部卒業(M.Phil.) 2006 年 知財開発投資㈱取締役、知財開発ファンド設立 2007 年 PRISM BioLab㈱ (現㈱PRISM Pharma)社外取締役 (現任) 2010 年 DBJ キャピタル㈱取締役(現任) 2010 年 ㈱グルーバ社外取締役(現任) 代表事業プロモーターのメッセージ ・DBJキャピタルは、2006年から我が国初の本格的な知財ファンドを運用し、知財の事業化を推進しており、 このファンドの投資先であるPRISM Pharma社は、 バイオベンチャーとしては過去最大のライセンスアウト (250億円超) を達成する等、 その成果が出つつあります。最近では、大学が所有 する複数の特許をパッケージ化し、資金を投じて企業ニーズに対応する試作品を開発することにより、特許群の活用 (ライセンシングや売却) を推進す るような事業も手がける等、 ユニークな事業展開を行っています。 ・私たちが推進する知財事業化モデルの特徴は、 シードやアーリーステージにおいて、大学や研究所が保有する特許をダイレクトに事業化していく、 オーソドックスなシーズ・プッシュ型のインキュベーション・モデルに加え、市場のニーズを捉え、知財や技術のインテグレーションを推進するディマン ド・プル型モデルの展開に大きな特徴があります。 ・本事業を推進するにあたり、 パートナーとなる大学には、 私たちが培ってきた事業化ノウハウの内、 市場ニーズを把握するためのツールや、 プロジェクト マネジメントのためのツール等(共用ツール) を無償で提供する予定です。 ビジネスベースで世界に通じる知財の事業化を、本気で考えている研究者や 大学関係者の皆様のエントリーを希望致します。 事業プロモーターユニットとしての基本方針・目標、 事業育成戦略及びその活動計画 ・本事業の推進において私たちは、1) プロジェクト選択に必要な技術調査・市場調査の実施体制を構築しスクリーニングを行い、2)共有ツールを大学 に提供しながら、 プロジェクトの管理・指導・運営体制を確立し、 3) プロジェクトで実際に活動する事業化支援チームの推薦や派遣を行い、今後5年 間で9件程度のプロジェクトを推進する予定です。 また、 ポスドク等大学からの人材供給・育成を目的とした人材育成プラットフォームの運用も行い、 若手人材へ事業化ノウハウの移転を行う予定です。 ・ディマンド・プル型モデルを先行して実施することにより、 短期的には、 大学等のプロジェクト実施機関に事業推進ノウハウの移転・周知を図り、 長期的に は、 シーズ・プッシュ型インキュベーション・モデルの事業確立まで波及させ、 全体として大学発ベンチャーの成功確率を向上させることを目指します。 事業プロモーターユニットと事業育成モデルの強み ・私たちは、 これまで培ってきた3つの事業育成モデル、 1) インキュベーション・モデル (シーズ・プッシュ型) :大学・研究所の知財をベースとしたベン チャー企業の組成、 2)技術インテグレーション・モデル (ディマンド・プル型) :市場ニーズの強い分野を特定し、対応できる技術を有する大学から技術 を導入する、技術インテグレーション型ベンチャーの創出、 3)知財プール・モデル:知財管理法人を設立しライセンシングや売却を狙う、 の中から、大 学保有の知財やプロジェクトの性質に合わせて最適モデルを選び、 事業育成を図ります。 ・私たちは、共用ツールを使ってプロジェクト・マネジメントと技術調査や市場調査などを統合的に運用しながら、大学と協力して人材育成プラット フォームを運用する予定です。 このような協働によるノウハウ移転に加え、POC(Proof of Concept)実現に必要なプロトタイプ開発を可能とする体 制を有している点、 国際的なネットワークの活用が出来る点、 知財ライセンスのノウハウを提供出来る点等が特長です。 主な実績 ・シンバイオ製薬(株) (11年10月JASDAQ上場)、ベルグアース(株) (11年11月JASDAQ上場)、(株)アイセイ薬局(11年12月JASDAQ上場) 等をはじめ、 シード・アーリーステージからレイターステージのベンチャー企業まで幅広く投資を実施。 ・科学技術振興機構 (JST) と業務協力協定を締結し、 大学等の技術シーズの事業化に向けて連携強化。 ・大学発の新規半導体設計ツール技術の事業化(㈱LPTEXの設立、 出資及びインキュベーション) を推進。 対象分野 環境・エネルギー分野を中心 (アグリ、 ライフサイエンス等にも対応可能) 対象地域 九州地域を中心としながら全国的に対応可能 会 社 概 要 所 在 地 東京都千代田区大手町2−6−2 日本ビル12F e-mail [email protected] ウェブサイト (会社) http://www.dbj-cap.jp ― 6 ― 電話番号 03-3548-0951 株式会社東京大学エッジキャピタル(UT E C) ■代表事業プロモーター ■事業プロモーター 郷治 友孝(代表取締役社長・マネージングパートナー) 山本 哲也 黒川 尚徳 宇佐美 篤 坂本 教晃 ■代表事業プロモーター略歴 2004年4 月 UTEC 創業に参画。これまでにテラ株式会社( 2009 年 3 月 JASDAQ 上場)や株式会社モルフォ( 2011 年 7 月東証マザー ズ上場)等、16投資先の社外役員に就任し、技術シーズ段階からのベ ンチャー支援を行ってきた。UTEC 参画以前は、通商産業省(現・ 経済産業省)に勤務、「投資事業有限責任組合契約に関する法律」 1998年施行)、「中小企業技術革新制度(日本版SBIR)」(1999年 施行)等の起業支援に関する政策の立案を担当。2004年退官。 1996年東京大学法学部卒、2003 年スタンフォード大学経営学修士 (MBA)修了。 日本スタンフォード協会理事。 日本ベンチャーキャピタル 協会理事(規制・制度改革担当) 伸島 昌弘 代表事業プロモーターのメッセージ UTECでは、創業前の段階から技術シーズを発掘・育成し、創業投資につなげていく活動に注力しており、研究者や起業家に対する独自の支援を行って きました。具体的には、起業家候補者や起業に取り組む研究者等のためのインキュベーションオフィスの提供や、知的財産の活用に向けた検討や技術コ ンセプトの検証 (Proof of Concept) 、市場調査等を行い、研究者や起業家と一緒になって事業計画を立案するといった活動を行ってきました。 「大学発 新産業創出拠点プロジェクト」 においては、 これまでに培った技術シーズの発掘・育成ノウハウや、構築されたネットワークを活用し、 より幅広く技術シ ーズを探索しながら、有望シーズの事業育成を行って参りたく考えております。事業プロモーターユニットとしては、多様なベンチャー支援を手掛けてき た郷治による全体統括のもと、各分野に経験と専門知識を有する山本 (IT・情報通信分野) 、黒川(物理・医療機器・環境技術分野)、宇佐美(バイオ・ ライフサイエンス分野)、坂本(FinTech[金融])、ライフサイエンス、IT分野)、伸島(アグリ・バイオ、フィジカル・サイエンス分野)を事業プロモーター として、最終的にベンチャーキャピタル投資につなげていくという観点から、技術シーズの事業化支援を行って参ります。 事業プロモーターユニットとしての基本方針・目標、 事業育成戦略及びその活動計画 技術シーズからの事業化を効果的に行うために、UTECでは、大学・研究機関や企業の研究人材に加えて、事業化を行いうる人材の関与も早期に仰ぎ、 様々な強みを有する関係者で協力しながら、臨機応変かつステージに応じた支援を行っていくことを基本方針としています。 このように、技術シーズを生 み出す専門家のみならず、業界関係者、行政、法律家、会計士等、 さまざまな知見や経験、専門性を備えた人たちの協力を適宜適切に得ながら、ベン チャーキャピタル投資につなげうる市場性・事業性を検証し磨いていくための支援を行って参ります。 事業プロモーターユニットと事業育成モデルの強み UTECでは、創業前・基礎研究の段階から、連携している東京大学、(株)東京大学TLOや、 これまでに培った専門家とのネットワークを活用しながら、会社 を設立してベンチャーキャピタル投資を受けるまで、 事業化を経て更に資金調達しながら採算を立てるまで、 売上・利益を伸ばして IPOや M&Aを果たすまで を含めた、 様々な段階における事業化支援を行って参りました。 まだ実用化されていない技術シーズの段階から、市場性の観点からのProof of Concept、 知的産戦略や事業計画の立案、実際に事業化を遂行するチームの組成等について、研究者や起業家と、事業としての成功確率を高めるための方策 をともにに考え、 ともに取り組んでいく基本姿勢が、UTECの事業育成モデルの強みであると考えています。 主な実績 ・東京大学医科学研究所、 大阪大学医学部等の技術を活用し、提携先医療機関での樹状細胞ワクチン療法の展開を支援するテラ株式会社 (2009年3 月JASDAQ上場) に対し、創業期から、 事業計画立案、体制作り、資金調達等の支援を行った。 ・東京大学大学院情報理工学系研究科卒の若手技術者らが創業した、 モバイルデバイス等向けの画像処理技術の開発を手がける株式会社モルフォ (2011年7月東証マザーズ上場) に対し、 創業早期の段階から、体制整備、資金調達等の支援を行った。 対象分野 生命科学、 医療機器、物理、環境技術、情報通信等、様々な分野に対応可能 対象地域 関東・甲信越を中心としながら、 全国的に対応可能 会 社 概 要 所 在 地 東京都文京区本郷7−3−1 東京大学 産学連携プラザ4F e-mail [email protected] ウェブサイト (会社) http://www.ut-ec.co.jp ― 7 ― 電話番号 03-5844-6671 東北イノベーションキャピタル 株 式 会 社(TICC) ■代表事業プロモーター ■事業プロモーター 熊谷 巧(代表取締役社長) 五十嵐 和之 平間 英生 北原 賢五 ■代表事業プロモーター略歴 1971年 東北大学経済学部卒業 1971年 日興證券(現SMBC日興証券)入社 1989年 日興リサーチセンター経営調査部長 1997年 同社常務取締役 1999年 日興キャピタル (現アント・キャピタル・パートナーズ) 常務取締役 2001年 日興キャピタル取締役社長 2003年 日興アントファクトリー代表取締役会長 2003年10月 東北イノベーションキャピタル株式会社設立 代表取締役社長就任 代表事業プロモーターのメッセージ わが国経済は、 グローバル競争の進展により大きな変革が必要とされています。 東北地域もその例外ではありません。 しかも東北地域は東日本大震災の 影響により厳しさが増しています。 この状況を打破する切り札の一つとしてベンチャー企業の輩出・育成、 そして成長が求められています。 ベンチャー企業の成長が雇用を生み出し、有効需 要を創出し、地域経済の活性化に結びつくためです。 その為にはベンチャー企業の技術開発が不可欠で、 その伴を握るのが産学官金連携の一段の強化 です。 中でも研究・技術開発成果を蓄積してきた大学の役割が重要になります。 その為にも高い志を持つアントレプレナー(起業家) と大学とがシード・アーリー段階からリスクを取りながら事業化を進める仕組み作りが求められてい ます。 本事業を実施することにより産学官金が連携しベンチャー企業を輩出し、 成長を通じて地域活性化に貢献できると考えています。 代表事業プロモーター として先頭となって推進してまいります。 事業プロモーターユニットとしての基本方針・目標、 事業育成戦略及びその活動計画 東北地域からグローバル市場へ展開する革新的な技術力を持つ企業を創出する為、 産学官金が連携し一貫した戦略的ハンズオン支援を実施します。 大学等の産学連携関連部署と連携し、先端的な技術シーズを発掘します。発掘した技術シーズを事業プロモーターユニットでデューデリジェンスを行 い、 連携機関と綿密にコミュニケーションを図り、 成功確率を高める為のプロジェクトを推進します。 事業プロモーターユニットと事業育成モデルの強み 大学・研究機関の連携部署と協力し、戦略的技術・知財マネジメント体制を構築します。知的財産戦略、 アライアンス、 マーケティング戦略、 ビジネスモデ ル構築、 資本政策立案等に実績のあるマネージャーが状況に応じた戦略的支援を実施します。 このプロジェクト成功の為にはグローバル展開が不可欠。東アジアへの進出を含め、 技術シーズ段階からグローバル展開を見据えたプロジェクト支援を 実施してまいります。 主な実績 現在3本のベンチャーファンドの無限責任組合員として投資・育成活動を展開、 アーリーステージを中 心に45社に対して5,822百万円の投資を実施 (1 社平均 約1 3 0 百万円)。管理法人として 「地域イノベーション創出研究開発事業」「 、戦略的基盤技術高度化支援事業」 も推進。 対象分野 ナノテクノロジー・材料、 医療機器、環境、他 対象地域 東日本(東北地域を中心) 会 社 概 要 所 在 地 宮城県仙台市青葉区本町1-1-1 アジュール仙台16F e-mail [email protected] ウェブサイト (会社) http://www.tohoku-innocapital.co.jp ― 8 ― 電話番号 022-716-6401 −共同実施機関− 中部テクノロジーシード株式会社 先端科学エンタープライズ株式会社 日本戦略投資株式会社 (つくばテクノロジーシード株式会社より社名変更) ■代表事業プロモーター ■事業プロモーター 佐々木 美樹(代表取締役) ■代表事業プロモーター略歴 京都大学大学院システム工学修士、日立製作所にてプラント輸出、 SRI International コンサルタント、日本アジア投 資 ㈱ 専 務。海 外 上原 健一 佐々木 博 齋藤 正敬 高橋 真理子 150 社 500 億円の投資先管理、 シードファンド設立運営、 大手携帯キャ リアの CVC 運営、農業ファンド運営や全国規模でのインキュベータネッ ■共同実施機関 事業プロモーター トワーク構築。アリババドットコムなど投資実績多数。東南アジア向け 小澤 理夫(中部テクノロジーシード㈱) ファンド運営。 後藤 正美(中部テクノロジーシード㈱) 若林 拓朗(先端科学エンタープライズ㈱) 代表事業プロモーターのメッセージ 皆様、 こんにちは。 日本戦略投資(株)(JSC)は約10年前からつくば地域でシリコンバレーのような起業がおきるようにとの願をこめて筑波大学との協力のもとに作り上げてきた会 社です。 起業には革新的な技術も大事ですが、 なによりこれを世の中のために役立てたいという発明者や経営者の執念と努力が必要です。 その努力を側面から 支援するのがわれわれの役目です。我々全員が企業での社会経験とともに自らが経営者としてさまざまな事業の立ち上げに関わってきた人たちですの で、 経営者の気持ちが共有できるチームです。 これからの日本は海外の競合に伍して戦う能力のある活力ある企業家を輩出して行く必要があります。 その実現のために力を惜しまないつもりですので 一緒にそのような社会を作ってゆきましょう。 (http://www.jstrategic.co.jp) 事業プロモーターユニットとしての基本方針・目標、 事業育成戦略及びその活動計画 基本方針:グループ会社や、 関連シード投資ファンドも活用したシームレスな育成。 5年間の目標:ポートフォリオ全体での会社価値の総額を30億円以上とする。 事業育成と活動計画:各プロジェクトにマイルストン、週定例会議でのフォローアップ、 月定例会で方針およびアクションプランの再設定の審議と現場 チェックを行う。 START終了後の投資スタイルなど:JSCは他のVCが殆ど手がけないシード、 アーリーステージに特化しているのが特徴で、START終了後は投資先企 業はある程度成長軌道に乗りミドル、 レートステージと想定されるため、原則外部資金(他VC、戦略投資家等) を 採り入れる。 また、 投資収益の30% を原 則シーズを提供した大学に寄付することを考える。 事業プロモーターユニットと事業育成モデルの強み 事業プロモータ−ユニットの拡大により、 全国より多分野の優良シーズを発掘し、 ハンズオン支援を行う体制を構築。 特にライフサイエンス系の事業育成 に関し、 経験豊富なプロモーターを追加。 数十件の技術系ベンチャー育成を通じて実務的に意味のある技術・知財マネジメントを体得しており、特にリソースの限られたプロジェクトにおいて革 新的リードを保つ (防衛的) 知財や技術の構築支援の人的ネットワークを有している。 アジア、米国、欧州においてベンチャー企業に対応できる成功報酬型の連携組織を有しており代表プロモーターが欧州上場企業の副会長経験、 プロ モーターも大手商社の長期海外経験、 大手医療機器メーカーの社長経験等を有しており、 ビジネスレベルでの交渉に優位性あり。 また単なる個人の寄せ集めではなく、 シード案件育成という目的を持った事業育成チームや連携ファンドで織り成されるプラットフォームを有しており、 大手上場ベンチャーキャピタル (VC) のNo.2としてVC業界22年の経験を有する代表プロモーターを初めとしてVCステージへのつなぎこみも強力。 主な実績 アリババ:ドットコムバブル崩壊時に投資、 ヤフーに持分を売却することにより数十億円のキャピタルゲインを得る。 L社:創薬ベンチャーの創業前段階から関与、 日本と海外の知財を融合させ大手会社へのライセンスアウトに成功。 日本エネルギーネットワーク:創業時の投融資およびハンズオンにより企業育成、 大手商社に買収された。 対象分野 全般、 特に環境・エネルギー、 アグリ、 ライフサイエンス 対象地域 全国的に対応可能 会 社 概 要 所 在 地 e-mail 城県つくば市天王台1−1−1 筑波大学産学リエゾン共同研究センター306号 [email protected] ウェブサイト (会社) http://www.jstrategic.co.jp ― 9 ― 電話番号 029-850-5227 バイオ・サイト・キャピタル株 式 会 社 ■代表事業プロモーター ■事業プロモーター 谷 正之(代表取締役) 福田 伸生 後藤 譲治 荻野 真一 ■代表事業プロモーター略歴 1982年 野村證券㈱入社 1999年 ナスダック・ジャパン㈱入社 2002年 バイオ・サイト・キャピタル㈱を設立 2006年 彩都バイオヒルズクラブ運営開始 2007年 ケンブリッジ大学(英国)MOTI Program 修了 (注)Management of Technology and Innovation 代表事業プロモーターのメッセージ 弊社は2002年の創業以来、 バイオ・ライフサイエンス系ベンチャーの支援・育成にはバイオ等の実験が可能な研究拠点が必要との考えから、 投資育成 だけに限らず、大学連携型起業家育成施設など4棟のレンタルラボを提供して、 インキュベーション支援や産学連携支援を行ってきました。 その中で、多 くの成功と失敗を経験しましたが、確かなことは、 日本の大学や研究機関には将来有望な技術プラットフォームとなり得るシーズがまだまだたくさん眠っ ているということです。 このようなシーズを社会還元するために、 起業前に市場調査や知財のブラシュアップなどの準備活動を行った上で、 起業を促進し、 産学連携の推進と新産業や新市場の創出につなげていきます。 経験とノウハウを有する事業プロモーターがユニットを形成し、専門性の高い外部協力機関を活用して、革新的でグローバルに通用する 強い ベン チャーを1社でも多く世に送り出したいと思っています。 事業プロモーターユニットとしての基本方針・目標、 事業育成戦略及びその活動計画 数多くのバイオベンチャーの起業に立ち会ってきた経験から、 拙速に起業に走るのではなく、 起業前に知財調査や市場調査を十分に行い、研究開発の絞 り込みを通して 知財を磨く ことが重要であると考えます。強いプラットフォームテクノロジーを持つことにより、事業リスクの低減と成長魅力を兼ね備え たグローバルに通用するベンチャーを創出させて、大学の技術を社会に還元することが目的です。 当ユニットと連携している知財、 ライセンス、市場調査、 開発計画立案等の外部専門機関も活用して、 技術を事業化するために必要な研究計画を立案し、 年間4件程度のプロジェクトを走らせます。 事業プロモーターユニットと事業育成モデルの強み 先端医療領域の知見と自ら起業した経験を持つ研究者や、製薬会社や規制当局での実務経験のある研究者が、実践的な科学顧問チームを組成して若 手研究者を導きます。 知財部のアウトソーシングを標榜するスペシャリスト集団が、特許性の観点だけでなく事業的な観点から知財戦略の立案を行います。先端医療分野に 特化した市場調査、 リスク予測、開発計画立案を行うスペシャリスト達が、的確な研究計画の立案を支援します。 そして、起業後も研究施設の提供や、弊 社の幅広いネットワークを通じた資金調達とグローバル展開のサポートなど、 ハンズオン支援を強力に推進いたします。 主な実績 シード・アーリーステージ段階から投資した先の上場実績:総合医科学研究所(2003年12月東証マザーズ上場)、 カルナバイオサイエンス (2008年3月 JASDAQ上場) 、 スリー・ディー・マトリックス (2011年10月JASDAQ上場)。大学内の研究成果を実用化すべく、フィージビリティスタディから起業ま でハンズオンで手掛けた実績:㈱BNA(人工核酸)、 バイオビジックジャパン㈱(医療用画像システム)。START制度によって手掛けた実績:沖縄プロテイ ントモグラフィー㈱。 対象分野 ライフサイエンス (先端医療、創薬、 DDS、医療機器) 対象地域 関西 (関西以外にも全国的に対応可能) 会 社 概 要 所 在 地 大阪府 e-mail [email protected] 木市彩都あさぎ7-7-15 電話番号 072-640-1060 ウェブサイト (会社) http://www.bs-capital.co.jp ― 10 ― ウォーターベイン・パートナーズ 株 式 会 社 ■代表事業プロモーター ■事業プロモーター 黒石 真史(代表取締役パートナー) 三嶋 徹也(ベンチャーパートナー) ■代表事業プロモーター略歴 1981 年 東京大学工学部卒業 1989 年 ミシガン大学工学修士 1993 年 ニューヨーク大学経営学修士 1996 年 CSK ベンチャ―キャピタル入社、1997 年取締役 2002 年 ウォーターベイン・パートナーズ創業代表取締役 代表事業プロモーターのメッセージ 弊社は、日本のアカデミアが有する事業ポテンシャルの高いライフサイエンス研究成果を、成長性の高いベンチャー企業として事業化支援す ることを目的として、4名の実績を持つパートナーが集まり、2002年に創業したベンチャーキャピタルです。日本における技術開発型ライフ サイエンス・ベンチャーの起業においては、早期の段階からの資金・経営人材・事業パートナーの関与が成功確度を高めるために重要です。 我々は事業化の「当事者」として企画段階から深く関わり、事業化に際して直面するさまざまな困難を、研究者・研究機関とともに克服しな がら、成長を共有していくことを基本方針としております。研究成果の事業化に対して真伨なお取り組みを模索されておられる研究者の方々 と、本事業を通じて長期的な視点での事業化をご一緒できますことを願っております。 事業プロモーターユニットとしての基本方針・目標、 事業育成戦略及びその活動計画 1. 研究者・研究機関との良好なコミュニケーションを築くことが、事業化の第一歩と認識。 2. 高い事業ポテンシャルを備え、将来の資本・パートナー企業を獲得できるシーズ技術に対して、研究者・研究機関とともに、事業化の「当 事者」として研究開発の推進、事業体の設立とその成長まで一貫して関わることが基本。 3. 我が国のライフサイエンス分野におけるベンチャーを取り巻く環境を踏まえ、研究チームとともに本プロジェクトを通じて課題を抽出し、 事業化に必要な専門家群の関与による早期の課題解決により、最適な事業化計画を構築。 事業プロモーターユニットと事業育成モデルの強み 事業化を実現するためには、適切な経営チームの形成、長期的視点で関わる投資家チームの組成、事業リスクを共同で取れるパートナー企業 の確保が重要です。 本プロジェクトは、事業ポテンシャルの高い研究成果に対して、 • 事業化に資する研究成果の完成度を高めるとともに • 研究者・研究機関、将来の経営人材候補、資本家、パートナー企業などとの最適なチームアップをはぐくむ重要な準 備期間です。 多くのベンチャー企業の創業とその後の育成を支援してきた経験と実績を生かし、プロジェクト期間に最適な事業化を支援いたします。 ネットワークとして、ライフサイエンス分野で定評の高い特許事務所や大手総合商社と連携し、的確な知財戦略や海外展開のサポートをいた します。 主な実績 • ㈱アネ ロファーマサイエンス:信州大学医学部の研究成果から創業をした抗ガン剤開発のベンチャー企業。産業革新機構からの出資を受 け、現在米国で臨床試験を実施中。 • ㈱キノファー マ:東京医科歯科大学の研究成果から創業した低分子治療薬開発ベンチャー。JST 開発資金を受け、抗ウイルス薬・アルツハ イマー病治療薬を開発中。京都大学医学部にて、抗ウイルス薬の医師主導治験が開始される予定。 • ㈱セルジェンテック:千葉大学研究者のコンセプトにより、遺伝子導入脂肪細胞医薬品を開発するベンチャー企業。国内先端医療機関にて 最初の臨床研究が開始される予定。 • インタープロテイン㈱: 大阪大学の研究者により創業をされたベンチャー企業で、独自の分子設計法を進化させ、新たな低分子創薬創出に 向け大手製薬企業とのコラボレーションを展開中。 対象分野 ライフサイエンス (バイオテクノロジー・創薬・医療機器分野など) 対象地域 全国 会 社 概 要 所 在 地 東京都世田谷区三軒茶屋2ー8ー9 e-mail [email protected] 電話番号 ウェブサイト (会社) http://www.watervein.jp ― 11 ― 03-5433-5030 3 6 0 ipジャパン株式会社 ■代表事業プロモーター ■事業プロモーター 中野 讓(取締役・商業化担当 博士(理学)) 藤森 朝詩(代表取締役) 小西 一豪(マネージャー・ ■代表事業プロモーター略歴 2012 年 360ip ジャパン㈱ 取締役 バイオ ヘルスケア担当) 2009 年 イノベーションエンジン㈱パートナー 2004 年 テストリサーチラボラトリーズ㈱ 開発部マネージャー 2001 年 高エネルギー加速器研究機構 研究員 東京大学 博士(理学)・学術振興会特別研究員(DC1) 代表事業プロモーターのメッセージ 「日本型イノベーションモデルの構築:大学発技術シーズの商業化における ギャップ を克服する」 我々360ipジャパンでは、日本が得意とする幹細胞技術・再生医療技術、ナノテクノロジー、環境エネルギー技術を中心に、研究所・大学お よび各企業・団体等と、シード技術・知財の国際的な商業化活動をおこなっています。また、我々が所属する360ipグループでは各国の 大学 研究機関、政府の技術商業化機関・組織と連携しながら最先端技術の商業化・事業化プログラムに従事しており、多くのトラックレコードや 実績を保有しています。 事業プロモーターメンバーは自身が大学・研究所発ベンチャーの立ち上げを行ったり、またVCのパートナーとして大学発ベンチャーへの投 資および事業育成を行う等、新規技術事業の創出・育成において豊富な経験を有するメンバーにより組織しました。 大学発技術の商業化においては典型的な克服し難いギャップがいくつもありますが、我々は本事業において、360ipジャパン各メンバー の知 恵や経験と世界でも数少ない技術商業化に特化した当社グループの事業インフラを活用し、さらに連携機関の協力のもと、そうしたギャップ を克服するためのソリューションを提供していきます。 我々は、本START事業を通じて大学・研究所における開発者の皆さんと日本国内の大学発技術による世界的な技術ベンチャーの創出に従事 し、日本型イノベーションモデルの構築を目指してまいります。 事業プロモーターユニットとしての基本方針・目標、 事業育成戦略及びその活動計画 • 360ipジャパンでは、大学等発のシード技術の商業化に際してはファンディングや販路・市場開拓、起業化支援 のみならず、本格研究開発 段階から実際の産業ニーズを踏まえた付加価値を技術・知財に対して加えていくことが特に必要と考えています。 • また、日本の大学発技術に典型的な商業化ギャップ6つを 定義し、固有の商業化インフラを用いてそのギャップ克服に必要な9つの手段を提 供していきます。 • 開発者からのシード技術提案をベースに、商業化提 案に向けた産業界・市場からの生きた情報を調査し技術の可能性を評価するためのレ ポートを作成します。次にレポートを元に、①シード技術の成 熟化計画、②製品・システム開発計画、③商業化計画、以上3つのカテゴ リーからなるギャップ克服のための戦略的な計画案が盛り込まれた事業開発計画(Business Development Plan)を作成し、商業化の実 際においてはそのBDPに沿った商業化戦略を実行していきます。 • 5カ年のプロジェクト期間中、10件の案件化を目標とし、初期投資費用として総額10億円のリスクマネーを供給していきます。 事業プロモーターユニットと事業育成モデルの強み • 360ipジャパンでは、START事業においても国際的な市場への事業展開を前提としています。事業プロモーターユニットは、グループ全体を通 じた産業界・市場へのグローバルなリーチを活用し、国内外の大学・研究所発シード技術の商業化を平素から行っています。 • 連携機関である各国の技術商業化機関では実際の商業化にむけた技術開発を行うハードウエアインフラおよびリソースを保有しています。 連携機関でも技術知財マネジメントおよびその商業化に多くの経験や実績を保有するメンバーを抱えており、各大学発シーズに対してソフ トおよびハード両面での幅広いサポートが可能です。 主な実績 • 12産総研が保有する海外特許権商業化に関する事業受託 • 13∼台湾工業技術院保有知財商業化業務 • 国内大手 企業向け未活用知財および新規技術・商業化業務受託多数 • 関東経 済産業局補助金事業(地域新成長産業群創出事業) • 360ip投資運用中ファンド 総額 約200億円 対象分野 医療創薬 (再生医療関連技術)、 ナノテクノロジー、環境エネルギー技術等、 日本が得意とする先端技術分野を対象 対象地域 関東、 関西、 九州を中心に全国的に対応 会 社 概 要 所 在 地 東京都江東区青海2−7−4 e-mail [email protected] 電話番号 ウェブサイト (会社) http://www.360ip-japan.com ― 12 ― 03−5537-6029 野村ホールディングス株式会 社 ■代表事業プロモーター ■事業プロモーター 濵田 隆徳(野村證券金融公共公益法人部次長) 小南 欽一郎 (金融公共公益法人部課長) ■代表事業プロモーター略歴 1988 年 慶應義塾卒業後野村證券入社、支店勤務を経て 2000 年 営業企画部 蟹江 康夫 (法人開発部シニア・アドバイザー) 小澤 育夫 (金融公共公益法人部主任研究員) 2003 年 野村総合研究所出向 2007 年 プライベートバンキング業務部 2011 年 金融公共公益法人部 代表事業プロモーターのメッセージ わが国における産学連携の問題は、次の二点に集約されると考えています。第一は、事業化へのコミットメントの不足です。事業化に向けて 共同研究などを推進する場合は、企業側、大学側双方とも事業開発に向けた組織としての機関決定が必要となりますが、企業側の研究開発部 門の担当者は出資を伴う機関決定に担当役員他多数の役職員への説明を伴うことから非常に煩雑という意識を持っているようです。また、大 学側では産学連携部門や担当教員が企業側に事実上委ねていることから、企業側、大学側双方のコミットメントが足りず、結果的に事業育成 が進まない大きな原因の一つとなっているように思うのです。 第二は、事業化に関する知見の蓄積の不足です。これまでの大学発ベンチャーの上場実績が非常に少数という事実が物語るように、産学連携 は大学の研究発で捉えられることが多く、事業開発に必須のマーケティングが足りないために事業化をどのように進めていけばよいのかとい う知見が十分に蓄積されてこなかったという仮説を持っています。とくに、事業成功の伴は、競争戦略の優位性の確保と事業開発のスピード アップが必須と考えています。結果として、事業化は単に出口がIPO(株式上場)となってしまい、ベンチャーキャピタル(VC)や金融機関 の資金も出口が近いところに集中する傾向がみられ、リスクの極めて高い企業化段階では一部の公的支援のみという、企業家層の厚みがない 状況です。 今回の事業プロモーター制度は、上記の二つの問題をはじめとする諸課題を克服する一つの契機になると捉えています。これまで十分とはい えなかった事業化育成に関する各種サポートや資金的な援助が手当てされ、野村グループのネットワークと機能がフルに発揮されれば事業化 の促進に寄与しうると確信しております。どうぞ宜しくお願いいたします。 事業プロモーターユニットとしての基本方針・目標、 事業育成戦略及びその活動計画 基本方針として、野村グループ各社の有する機能及び野村證券の全国及びグローバルなネットワークをフルに活用し、事業化テーマから有力 な大学の研究・技術シーズを見出し、野村のもつ事業企画と研究者の知的財産を融合した共同事業化モデルによって事業育成に取り組んでい こうと考えております。私たちが所属する金融公共公益法人部、法人開発部は野村グループにおける産学連携の戦略組織であり、大学発ベン チャー企業支援の中核となる本社組織です。また、本プロジェクトは、代表実施機関としての企業ミッションそのものであり、事業プロモー ターユニットを中核に関係各部及び野村グループ各社が連携して取り組むことを組織内でも合意しています。私たちの目標は、コアとなる事 業を創出し育成しつつ、年間3 ∼5のプロジェクトを水平、垂直に事業化を支援していくこと及び各事業については、VCなど民間資金の獲得 や事業会社によるM&Aなどを具体的なゴールと考えています。 戦略の中心は野村グループのネットワーク及びグループ各社の機能をフル活用することを通じた事業育成ですが、大学発の研究シーズだけで は事業化は難しいと思われるので、当社のグループ各社の意見も参考としながら、事業化テーマを絞り込みそのテーマと大学の研究シーズを マッチさせるなど双方向からの事業育成を目指してまいります。そのためのマーケティング活動は重要であると認識しており、事業プロモー ターばかりでなく、野村證券の支店網、上場会社とのネットワークを駆使することで情報の集約化を図ってまいります。本事業に参加以来開 催中の社内の事業化進 会議と研究開発進 会議は極めて有効であることを確認したところであり、今後はこれらを更に深化させ、事業化を 促進すべくグループ内各社との連携の下で取り組んでまいります。 事業プロモーターユニットと事業育成モデルの強み ①全国の大学や研究機関の知的財産(研究シーズ)と市場調査や将来予測等を踏まえた事業化テーマ候補(事業ニーズ)の2つが蓄積された 仮想の市場を有する「野村イノベーションマーケット」を活用した事業育成モデル ②野村證券のネットワークおよび野村グループ各社の機能をフルに活用した組織的事業化育成モデル ③上場企業および未上場中堅企業とのネットワークを活用し、企業のニーズを基点とした産学連携による事業育成 ④成長段階に応じてVCや地域金融機関 等を紹介し、事業発展の橋渡しを行い、その後の大型投資やM&A、さらにはIPO(株式上場)までを 一貫して見据えた事業育成モデル 主な実績 野村證券および当社グループが支援した主なIPO実績はUMNファーマ、ブイキューブ、FFRI などがあり、2014年暦年での主幹事実績は80社中27 社とトップでした。 IPOにむけた支援については、様々な業種において上場支援を現在も続けております。 対象分野 環境・エネルギー、 ナノテクノロジー・材料、 ライフサイエンス、 情報通信などの分野を対象としますが、 技術分野からのシーズ発掘に加え、 当社独自 の事業化テーマを選定し、 その事業テーマに相応しい技術シーズを発掘する双方向からの対象分野のスクリーニングを考えています。 対象地域 全国 会 社 概 要 所 在 地 東京都千代田区大手町2-2-2 アーバンネット大手町ビル e-mail [email protected] ウェブサイト (会社) http://www.nomura.co.jp ― 13 ― 電話番号 03-3274-0945 株式会社ファストトラックイニシアティブ ■代表事業プロモーター ■事業プロモーター 木村 廣道(代表取締役) 安西 智宏 (プリンシパル) 奥山 元 (マネージャー) ■代表事業プロモーター略歴 1979 年 東京大学大学院薬学系研究科博士課程修了。 木村 紘子 (アソシエイト) 1985 年 スタンフォード大学大学院ビジネススクール修了(MBA) 。 協和発酵工業㈱、モルガン銀行を経て、アマシャムファルマシアバイオ テク㈱、日本モンサント㈱代表取締役社長等を歴任。 2004 年に㈱ファストトラックイニシアティブを設立し、代表取締役。 代表事業プロモーターのメッセージ 医療・ライフサイエンス分野は超成熟社会に突入した我が国にとってまさに最優先重要分野として国民の関心を集めております。 また、我が国の成長戦 略の中でバイオ・医療関連産業の育成・発展は中核的課題となっております。 このようにライフサイエンスおよびヘルスケア分野におけるベンチャー企業が切望される中、私ども株式会社ファストトラックイニシアティブは、 この分野 に特化して、国際的にも競争力の高い大学・研究機関発の技術シーズを基に、独創性の高い新規ベンチャー企業の創業及び競争力の獲得を支援してま いります。 メンバ―全員が高い専門性を有するライフサイエンス及びヘルスケア領域においてSTART事業を推進し、研究者の皆様と一緒になって、 イノベーティブ なベンチャー企業の創出・育成に尽力いたします。 事業プロモーターユニットとしての基本方針・目標、 事業育成戦略及びその活動計画 案件発掘・評価から投資実行、投資後の企業経営、投資回収にいたる投資事業の全プロセスを高いレベルのハンズオンで管理・実践することにより、支 援・育成・投資するベンチャー企業の経済的・戦略的価値を最大化することを活動の方針としています。従前より投資・支援ベンチャー企業に対しては、 シードステージからの事業計画の構築や知財戦略の策定、 さらには外部アライアンスの構築などに、主導的な役割を果たしており、本事業においても高 いコミットメントにより、大学発シーズの事業化・ベンチャー企業の育成にハンズオンで取り組む計画です。 事業プロモーターユニットと事業育成モデルの強み メンバー全員がライフサイエンスにおける学術的バックグラウンドと、医療産業での事業経験を有しており、医療分野における高い専門性とビジネスの 視点から案件を高い精度で評価しています。 また、 アカデミアや産業界、国内外に広がるネットワークを活用し、 その評価の精度を高めています。 従来 、 ベンチャー企業の出口としてはIPO(新規株式公開、上場)が目標として考えられてきましたが、 当社の投資育成企業については、IPOを出口に確実 な投資育成を目標とする一方、IPO のみに拘らず、育成初期から大手企業のニーズをつかみ、戦略的に事業提携などを検討することで、事業の確実な推 進を実現してまいりました。 本事業終了後の計画についても、 こうしたモデルおよび実績を援用し、 戦略的に外部資金を獲得することを計画しています。 主な実績 ・2010年3月に東京女子医科大学発再生医療ベンチャー セルシードがJASDAQ NEO市場 (現JASDAQグロース) に上場 ・2011年12月には理化学研究所発抗体創薬支援ベンチャー企業 カイオム・バイオサイエンスが東証マザーズに上場 ・2013年10月には東京大学発ベンチャーで、 JST大学発ベンチャー創出事業を活用したProbeXが上場会社との株式交換でM&A 対象分野 ライフサイエンス (創薬、機器、再生、医療IT等)、 ナノテクノロジー (診断、DDS等)、材料 (機能素材・バイオ素材等) 対象地域 関東・東北・甲信越・関西・九州(他、全国に対応可能) 会 社 概 要 所 在 地 東京都文京区本郷4-1-4 常和本郷ビル4階 e-mail [email protected](担当:奥山) 電話番号 ウェブサイト (会社) http://www.fti-jp.com/ ― 14 ― 03-5842-3325 株式 会社ケイエスピー ■代表事業プロモーター ■事業プロモーター 内田 裕久(代表取締役社長) 飯沼 契 (インキュベーション・ インベストメントマネージャー) ■代表事業プロモーター略歴 1977年 シュトゥットガルト大学化学科金属専攻 博士課程修了 理学博士 1975年 マックス・プランク金属材料研究所 研究員 1981年∼現在 東海大学工学部教授 1990年∼94年 神奈川科学技術アカデミー(KAST) 「超磁性材プロジェクト」 プロジェクトリーダー 1997年 東海大学研究推進部(産学官連携担当)部長 2003年 東海大学工学部長 2007年 東海大学副学長 2009年 東海大学国際教育センター所長、松前国際友好財団理事長 長谷川 章市(インキュベーション・ インベストメントマネージャー) 徳永 育子(インキュベーションマネージャー) 代表事業プロモーターのメッセージ ・研究成果をシーズとして提供し、 新規事業をスタートさせたいと考える大学研究者にとって、 産業、 ビジネスへと自らの研究成果を成長させる経験もな く、戸惑うことも多いと思います。大学発ベンチャーといっても、 アカデミックな研究成果を事業化へと成長させることは容易なことではありません。大 学で研究者として長年にわたり研究開発を経験してきた私自身も経験したことです。 ・(株) ケイエスピー(KSP) は1986年に国内初のインキュベーション施設として、神奈川県、 川崎市、 日本政策投資銀行などからの出資により開設され ました。 当社のベテランインキュベーションマネジャー、 インベストメントマネジャーは、 スタートアップにある研究者、事業者を支援、育成する豊富な経 験を有しています。 ビジネスプラン作成から、資金提供、事業展開、最終的にIPOへと研究成果、人材、企業を育成してゆくプロセスがKSPには確立さ れています。 これまでに300社以上の事業化に関わってきました。 ・KSPはアジアサイエンスパーク協会(ASPA) を1997年に発足させ、現在ボードメンバーとして、 グローバルネットワークを利用した産学官連携、事業 化支援を行っています。 また女性起業家支援にも力を入れています。 ・大学で生まれた研究成果をいかにビジネスへと展開していくか、 この大きなチャレンジに対して、私たちKSPは大学発の 「知「 」夢」 をビジネスへと結び 付け、 実現するお手伝いをしたいと考えています。 事業プロモーターユニットとしての基本方針・目標、 事業育成戦略及びその活動計画 ・日本で最初の研究開発型企業のインキュベーターとしての実績と経験を活かし、 ポテンシャルの高い技術シーズの事業化を目指します。大学の産学連 携本部や外部専門家等と連携して、 技術シーズの発掘、 技術シーズ評価、研究開発マネジメント等を進め、 ハンズオン支援による事業育成を行います。 ・5年間に6件程度のプロジェクトをマネジメントし、 会社設立に繋げます。新たに組成するKSP投資ファンドからは、 シーズ資金を提供します。 事業プロモーターユニットと事業育成モデルの強み ・研究開発型企業のインキュベーターとして、 これまで341社の事業に関わってきた実績と経験があります。ベンチャーキャピタル事業も行っており、 103社への投資実績があります。 ・創業前の事業構想段階から計画、創業、 事業化、成長、株式公開まで、会社のステージに応じた支援を一貫して行っています。 ・大企業とのビジネスマッチング事業や、 KSPビジネスイノベーションスクール事業を通じ て培われたネットワークも活用し、事業を育成していきます。 ・事業育成経験のある他のインベストメントマネージャーも、 事業プロモーターユニットをサポートします。 主な実績 (株式公開実績)8社 (株) テクノメディカ (臨床検査用分析装置の研究開発)、 (株) テンアートニ (現サイオステクノロジー(株)、Java・Linux関連の製品開発)、 (株) エフェ クター細胞研究所(現(株)ECI、癌、 アレルギー関連創薬)、 (株) メディアグローバルリンクス (放送系機器の開発)、 シンバイオ製薬(株) ( 癌、血液、 自 己免疫疾患における医薬品の開発)、 ダブルスコープ(株) (二次電池用セパレートフィルムの開発)、 ( 株) カイオムバイオサイエンス (抗体医薬品の研 究開発)、 (株) リプロセル (ES /iPS細胞用研究試薬) 対象分野 ライフサイエンス、環境・エネルギー、 ナノテクノロジー・材料、 情報通信、 その他 対象地域 関東・甲信越を中心としながら、全国的に対応可能 会 社 概 要 所 在 地 神奈川県川崎市高津区坂戸3-2-1 KSP西304 e-mail [email protected] ウェブサイト (会社) http://www.ksp.co.jp/ ― 15 ― 電話番号 044-819-2001 MedVen tu r e Pa r tne r s株式 会 社 ■代表事業プロモーター 大下 創 ■事業プロモーター (代表取締役社長) ■代表事業プロモーター略歴 医療機器分野でのベンチャー投資、医療機器企業での新規事業等、医療機器 業界で17年を超える豊富な経験を有する 。 うち約5年間、 シリコンバレーの現 池野 文昭 (取締役CMO) 中村 智幸 井上 智子 福山 高志 地ベンチャーキャピタルにて 、主にリードインベスターとして医療機器ベンチ ャーへの投資を行い 、多くの医療機器ベンチャーを成功に導く 。当時の投資 先には、Chestnut Medical 、Fox Hollow Technologies等があり 、今も世界の 最先端医療機器として使用されている製品が多数ある。 大阪外国語大学外国語学部卒業、法政大学大学院経営学修士(MBA)。 代表事業プロモーターのメッセージ 弊社は、2013年10月、産業革新機構の支援の下、設立された国内初の医療機器分野に特化したベンチャーキャピタルです。現在の日本では、大学や 研究機関等でアイデアが生まれてくるステージと医療機器メーカーが期待する医療機器ニーズ及び事業ステージにギャップが生じており、有望な技 術が存在していながら医療機器産業の発展に繋がらないという課題を抱えております 。 そのため 、弊社はこれらの課題を解決し 、 日本において医療 機器産業の有効なエコシステムを構築することを目的に設立されました。 シード、 アーリーステージ案件を中心に、事業化デザイン、薬事戦略、特許戦略策定、インキュベーション施設や大手企業との提携交渉等、医療機器分 野で豊富な経験を有するメンバーがハンズオンでサポートしていきます。 事業プロモーターユニットとしての基本方針・目標、 事業育成戦略及びその活動計画 我々のもつ日米、特にシリコンバレーでの豊富な医療機器ベンチャーへの投資実績及びインキュベーション経験、 日本の臨床現場・医学研究の経験 およびグローバルネットワークを通じて 、 日本における医療機器のインキュベーション環境と日本の医療機器の産業基盤の発展に貢献します 。STA RT事業においては、主に技術・アイデアの事業化検証段階のプロジェクトを対象として研究開発を進め、最適なプロジェクトマネージメントを行うこ とにより、成長を支援します。 事業プロモーターユニットと事業育成モデルの強み 医療機器分野に経験豊富なメンバー・医師を自社内に有しており、技術評価・事業評価は社内で、ほぼ完結できるだけのノウハウ・経験があります。 各メンバーが、医療機器分野で専門の得意領域を持ち、常に世界最先端の技術動向に精通しています。 また 、広範な医療機器業界でのネットワーク を有し、 その分野の海外を含む専門家へのアクセスが可能です 。 アーリーステージの技術ベンチャーへの投資経験も豊富で、技術マネジメント・知 財戦略も含めた事業育成を実施します。 主な実績 自社ファンドの投資実績:三件への投資を実行(2015年1月20日時点) プロモーター投資実績:Chestnut Medical, Fox Hollow Technologies, Cardiovascular Systems, Inc., Fluid Medical, Heart Leaflet Technologies, ImaRx Therapeutics, Atheromed Inc, Kai Pharmaceutical Inc., CV Ingenuities Inc., 等多数 対象分野 ライフサイエンス( 特に医療機器分野 ) 対象地域 全国 会 社 概 要 所 在 地 東京都千代田区丸の内2-5-2 三菱ビル7階 e-mail [email protected] 電話番号 ウェブサイト (会社) http://www.medvp.co .jp/ ― 16 ― 03-6273-4437 START採択プロジェクト一覧 1(プロモーターユニットの代表実施機関50音順) ※事業終了(研究代表者の所属は事業終了時点のもの) プロモーターユニットの 代表実施機関 プロジェクト名称 研究代表者名 (H27.3.31現在) プロジェクトの概要 次世代ハイビジョン用画像デコーダ LSI の事業化 ※ 早稲田大学大学院 情報生産システム 研究科 教授 後藤 敏 本プロジェクトは、データ圧縮の世界標準規格であ る H.264 規格及び次世代規格 HEVC 対応の復号化 LSI を実用化し、得られる知的財産(IP)を世界の エレクトロニクス企業へライセンスするベンチャ ー企業の設立を目指す。 半導体リソグラフィ用 EUV 光源事業※ 関西大学 システム理工学部 教授 大西 正視 次世代半導体の製造には、リソグラフィプロセスに おいて極端紫外光(EUV)が不可欠である。本プロ ジェクトでは、マイクロ波放電生成プラズマによる EUV 光源を開発し、半導体製造プロセスで活用され るように事業化を行い、世界最先端の光源技術をも つベンチャー企業の創出を目指す。 「関係性システム」を活用したレコメ ンドシステムの事業化 京都大学大学院 情報学研究科 准教授 新熊 亮一 本プロジェクトは、将来を予測する「関係性技術」 に基づき、ビッグデータから消費者の潜在的ニーズ を先読みして個人の好みや趣向にあった商品やサ ービスを自動的に提示する「レコメンドシステム」 を開発し、事業化を目指す。 前十字靭帯再建手術に用いる動物由来 無細胞化腱の事業化 早稲田大学 理工学術院 教授 岩﨑 清隆 本プロジェクトでは、早稲田大学で開発された「組 織無細胞化技術」と「強度保持可能な組織滅菌技術」 により、ブタ由来無細胞化腱を開発する。さらに、 製品化に必要な臨床試験を実施するため、長期動物 実験による安全性と有効性の評価と製造管理及び 品質管理について必要な基準を満たした製造方法 を確立し、膝前十字靭帯再建手術に用いる新医療機 器の事業化を目指す。 ステルス型 RNA ベクターを使った再生 医療用ヒト細胞創製技術 産業技術総合研究所 幹細胞工学研究センター 副センター長 中西 真人 本プロジェクトでは、独立行政法人産業技術総合研 究所で開発された「ステルス型 RNA ベクター」を、 高品質ヒト iPS 細胞の作製や生体内での細胞リプロ グラミング、次世代バイオ医薬品製造のための基盤 技術として実用化することを目指す。 Cdkal1 リスクアレル保有 2 型糖尿病患 者に対する治療薬ならびにコンパニオ ン診断技術の開発 熊本大学大学院 生命科学研究部 教授 富澤 一仁 本プロジェクトでは、アジア型 2 型糖尿病の危険遺 伝子である Cdkal1 に着目して、研究代表者が解明 した生理機能に基づいた標的型の新規糖尿病治療 薬を開発する。Cdkal1 変異による誤翻訳を防止する 候補化合物の合成、効果実証、安全性試験と同時に、 コンパニオン診断の臨床試験により有効性を確認 し、標的型糖尿病治療薬の事業化を目指す。 ウエルインベスト メント 株式会社 ウォーターベイン・ パートナーズ 株式会社 ― 17 ― START採択プロジェクト一覧 2(プロモーターユニットの代表実施機関50音順) ※事業終了(研究代表者の所属は事業終了時点のもの) プロモーターユニットの 代表実施機関 プロジェクト名称 研究代表者名 (H27.3.31現在) 我が国で発見された生理活性ペプチド “アドレノメデュリン”の医薬品とし ての研究開発 宮崎大学 医学部 教授 北村 和雄 本プロジェクトでは、宮崎大学で発見された生理活 性ペプチド”アドレノメデュリン”の医薬品開発を 目標とし、これまで蓄積してきた数多くの基礎研究 と臨床研究の成果を基盤として、創薬開発ベンチャ ー企業の立ち上げやライセンスアウトを目指す。 糖尿病患者の QOL(生活の質)向上を目 指したエレクトロニクスフリーな人工 膵臓の開発 東京医科歯科大学 生体材料工学研究所 准教授 松元 亮 本プロジェクトでは、グルコースに自律的に応答す るゲルの技術シーズをもとに、新しい原理の人工膵 臓を開発し、事業化を目指す。電源、モーター、マ イコン、アルゴリズム、センサー、無線のいずれも が不要となる安価で安全性に優れた「エレクトロニ クスフリーな」製品を提供し、糖尿病患者のQOL の向上を目指す。 気体の超精密制御技術を基盤とした低 侵襲手術支援ロボットシステムの開発 ※ 東京医科歯科大学 生体材料工学研究所 教授/ 東京工業大学 精密工学研究所 客員教授 川嶋 健嗣 本プロジェクトは、気体の精密制御技術を有する強 みを活かし、低侵襲手術支援機器として、内視鏡を 医師の頭部動作で直感的に操作できるシステムと、 力覚提示機能を有する次世代手術支援ロボットシ ステムを開発し、ベンチャー企業を設立して事業化 を目指す。 高速液クロ/質量分析装置用普及型脱 塩インターフェース、および試薬の開 発※ 東京農工大学大学院 農学研究院 本プロジェクトは、高速液体クロマトグラフィー・ 質量分析法で分析性能を向上させるために、溶液中 のリン酸塩を選択的かつ効率的に分離することが できる優れた試薬を開発し、革新的な質量分析の事 業化を目指す。 ウォーターベイン・ パートナーズ 株式会社 株式会社 ケイエスピー 株式会社 ジャフコ プロジェクトの概要 教授 千葉 一裕 紫外可視光変換材料の開発および量産 技術の確立と事業化※ 秋田大学大学院 工学資源学研究科 講師 辻内 裕 本プロジェクトでは、紫外線を吸収し可視発光する 紫外可視光変換材料の開発、量産化を通じて、紫外 線遮蔽効果の高い安全な化粧品原料や、太陽電池の 発電効率を高める原料を提供するビジネス展開を 目指す。 画像解析技術を用いた再生医療用培養 細胞の品質管理システムの事業化 名古屋大学大学院 創薬科学研究科 准教授 加藤 竜司 本プロジェクトでは、培養中の細胞の画像を解析す ることで細胞の品質を客観的・定量的に評価予測す る情報解析技術の確立及びコンピュータシステム の開発を行う。従来目視観察による主観的な判断に 依存していた細胞品質の評価方法に代わる、新たな 定量的評価・記録システムを医療機関等に提供する ベンチャー企業を設立し、再生医療における移植用 細胞の品質及び安全性の向上に貢献する。 脱分化脂肪細胞(DFAT)の臨床用細胞製 造と細胞治療への応用 日本大学医学部 教授 松本 太郎 本プロジェクトでは、脱分化脂肪細胞を用いた細胞 医薬品の治験開始に向けた開発を行い、これまで治 療困難であった疾患の治療に有用な細胞製剤の供 給を目的としたベンチャー企業の設立を目指す。 360ip ジャパン 株式会社 ― 18 ― START採択プロジェクト一覧 3(プロモーターユニットの代表実施機関50音順) ※事業終了(研究代表者の所属は事業終了時点のもの) プロモーターユニットの 代表実施機関 DBJキャピタル 株式会社 プロジェクト名称 研究代表者名 (H27.3.31現在) プロジェクトの概要 スマートエネルギー利用植物工場※ 九州大学大学院 工学研究院 准教授 濱本 芳徳 高温、多太陽エネルギーの地域を対象に、安価でメ ンテナンスの容易な植物工場を実現する温湿度独 立制御技術と太陽集熱技術の開発と実証を行うと ともに、事業化を目指す。 アグリ・グリーンイノベーションを実 現する生分解性抗菌ナノ粒子による農 業用抗菌剤の研究開発 ※ 横浜市立大学 大学院医学研究科 准教授 城武 昇一 本プロジェクトは、細胞壁に特異的に吸着する特性 を有し、独自の作用機序によって溶菌を引き起こす 生分解性の抗菌ナノ粒子の開発を行い、当該技術を 用いた農業用抗菌剤の実用化を目指す。 菌根菌とそのパートナー細菌を活用し た、安心・安全で持続可能な食料増産 技術の事業化のための研究開発 ※ 京都府立大学大学院 生命環境科学研究科 教授 石井 孝昭 本プロジェクトでは、日本、ルワンダ、インドネシ ア等において、菌根菌とそのパートナー細菌を活用 した、安心・安全で持続可能な食料増産に関する独 自の技術を各国で研究開発し、付加価値の高い有機 農産物産業の創造と、生産物の輸出販売による事業 化を目指す。 未利用バイオマスからの高性能コンポ ジット開発プロジェクト※ 九州工業大学大学院 生命体工学研究科 教授 西田 治男 本プロジェクトは、国内に膨大な賦存量をもつ“竹” を、常圧の水蒸気だけで容易かつ安全にバイオマス 粉末へと変換する独自技術を用いて、優れた溶融成 形性と高い機能性を有し、大量生産可能なバイオマ ス強化コンポジットを開発し、その事業化を目指 す。 新型固体電池のグローバルビジネスモ デル確立のためのスマートバッテリー 技術開発 ※ 東北大学 金属材料研究所 准教授 山村 朝雄 本プロジェクトは、安全性、長寿命、高エネルギー 密度、低コストに優れた新規固体電池のオープン・ モジュラー化によるグローバルビジネスモデル確 立に向け「スマートバッテリー」技術開発を推進し、 その事業化を目指す。 病原体の種類を問わず植物病害を防除 できる新型微生物農薬及びその種子処 理技術の開発 東京農業大学 農学部 准教授 篠原 弘亮 本プロジェクトでは、コストと労力の低減も図った 生産者と消費者のニーズに応える、これまでにない 植物病害防除技術を開発して、その事業化を目指 す。具体的には、各種植物病害に対して効果が高く、 かつ幅広い汎用性を備えた有用微生物を探索する とともに、既知、新規を問わずそれら有用微生物を 種子にコート処理する技術の開発を行う。 電界共振型生体センシング、およびセ ンシングデータ解析システムの開発 九州工業大学 本プロジェクトは、世界で唯一、非接触で歩行時で も、行動、呼吸、心拍、脈波変動、血圧までを計測 できる生体センサを開発するものである。本センサ を実用化し量産することで、見守りサービスや自動 車関連分野等で、従来の赤外線センサではできなか った、付加価値の高いサービス事業の実現を目指 す。 産学連携推進センター 教授 佐藤 ― 19 ― 寧 START採択プロジェクト一覧 4(プロモーターユニットの代表実施機関50音順) ※事業終了(研究代表者の所属は事業終了時点のもの) プロモーターユニットの 代表実施機関 DBJキャピタル 株式会社 プロジェクト名称 研究代表者名 (H27.3.31現在) プロジェクトの概要 日本産完熟イチゴを世界展開するため の超品質保持流通技術及び品質管理シ ステムの開発※ 宇都宮大学大学院 工学研究科 教授 尾崎 功一 本プロジェクトでは、傷みやすく長距離輸送が困難 だった日本産大果系イチゴを、完熟状態で高品質に 世界の消費者へ届けることを可能にする流通技術 および品質管理システムを開発し、世界的に見ても 非常に商品性が高い「日本産完熟大粒イチゴ」の世 界市場へのビジネス展開を目指す。 植物病原カビを抑制する微生物創農薬 及びグローバルライセンスビジネスの 構築 山形大学大学院 理工学研究科 教授 原 富次郎 本プロジェクトでは、山形大学が保有する「微生物 農薬製造」に関するシーズ技術を活用し、植物病原 性糸状菌に感染した種子の消毒剤を開発する。ライ センスにおいて機動力を持ったベンチャー企業を 設立し、グローバル展開する農薬企業へのプロジェ クト成果のライセンスを目指す。 抗 CD4 抗体投与による骨髄移植に伴う 副作 用( GVHD)の軽 減と抗腫瘍効 果 (GVL/T)の促進をねらった治療※ 東京大学大学院 医学系研究科 教授 松島 綱治 造血幹細胞移植は究極のがん根治療法であり、血液 がんだけでなく固形がんに対する効果が示されて いるが、重篤な副作用 GVHD と抗腫瘍効果の鑑別制 御ができていないため、臨床応用が進んでいない。 本プロジェクトでは、抗 CD4 抗体を用いて上記課題 を解決し、実用化を目指す。 無線アクセスポイント仮想化による情 報通信サービスの高度化※ 東京大学大学院 情報学環 教授 中尾 彰宏 本プロジェクトは、無線アクセスポイントの仮想化 を行うことで、従来のネットワーク内に新しい機能 を柔軟に動的に複数独立に配備可能とし、端末から クラウドへの情報アクセス高度化技術の提供とそ の事業化を目指す。 非侵襲型診断医療に向けた半導体バイ オセンシングの実用開発研究 ~採血 フリーグルコースセンサによる糖尿病 患者の負担軽減を目指して~※ 東京大学大学院 工学系研究科 准教授 坂田 利弥 本プロジェクトは、糖尿病患者の血糖値診断時の負 担軽減のために半導体原理に基づく採血フリーの グルコースセンサーを開発し、その事業化を目指 す。 半月板型インプラント様細胞構造体を 用いたあたらしい再生医療事業の創出 ※ 佐賀大学大学院 工学系研究科 教授 中山 功一 本プロジェクトは、組織構築の足場を必要としない スキャホールドフリーの三次元立体組織構築技術 を応用し、高い強度をもった半月板型インプラント 様細胞構造体を開発し、革新的な再生医療技術の事 業化を目指す。 知能ロボットソフトウェアの産業展開 によるオープンイノベーション拠点の 創出※ 東京大学大学院 情報理工学系研究科 准教授 岡田 慧 本プロジェクトは、オープンソースの知能ロボット のソフトウェア基盤技術を核とし、最先端ソフトウ ェア技術を活用した産業向けロボット知能化関連 サービスと各種パッケージ・ソフトウエア事業の立 上げを目指す。 株式会社 東京大学エッジ キャピタル ― 20 ― START採択プロジェクト一覧 5(プロモーターユニットの代表実施機関50音順) ※事業終了(研究代表者の所属は事業終了時点のもの) プロモーターユニットの 代表実施機関 プロジェクト名称 デジタルグリッド技術の電力識別に基 づく電力流通サービス事業 研究代表者名 (H27.3.31現在) 東京大学 総括プロジェクト機構 特任准教授 田中 謙司 株式会社 東京大学エッジ キャピタル Collective Osmotic Shock 法を用いた 新規メンブレンフィルターの実用開発 研究 ~省エネおよび低ファウリング (膜汚染)膜の実現を目指して~ 京都大学 物質-細胞統合システム拠点 准教授 イーサン・シバニア プロジェクトの概要 本プロジェクトでは、デジタルグリッド電力技術 に、情報技術、金融技術を組み合わせた次世代型電 力サービスの提供により、国内外の電力流通網を需 要に合わせて災害に強く、安定かつ強固なものへ再 構築するための研究開発を行い事業化を目指す。 本プロジェクトでは、大面積 COS 膜製造プロセス、 カートリッジ型 COS 膜、機械・化学・ファウリング 耐性制御技術の開発及び、実使用条件下での性能・ 耐久性実証を中心に研究開発を行い、市場ニーズの 高い低ファウリング膜の製品化を目指す。 高性能・低価格太陽電池を実現するた めの Cu ペーストの開発※ 東北大学 未来科学技術共同 研究センター 教授 小池 淳一 本プロジェクトは、太陽電池用 Cu ペーストという 新産業の創出を目指して、スクリーン印刷が可能な 銅(Cu)ペーストを製造・販売するためのベンチャ ー企業を設立し、グローバル市場へと展開すること を目的とする。 超高機能光源の開発と先端バイオメデ ィカル応用※ 東北大学 未来科学技術共同 研究センター 教授 横山 弘之 本プロジェクトは、半導体レーザからの超短光パル ス発生技術を基盤として、特にバイオメディカル応 用を目的とした波長1μm 帯の小型・高安定・低コ ストでかつ操作容易な実用性に優れた高機能光源 を実現し、世界市場への展開を図るベンチャー企業 を設立して事業化を目指す。 モータ内蔵型ミリサイズ・バックラッ シュレス関節アクチュエータの事業化 ※ 福島大学 共生システム理工学類 教授 高橋 隆行 本プロジェクトでは、2つの技術シーズ(立体カム 機構,クラウン減速機構)を用いて、直径 10mm 以 下、長さ 30mm のバックラッシュが極めて小さいモ ータ内蔵型ミリサイズ高出力関節アクチュエータ を開発・事業化し、高精度内視鏡装置や超小型精密 ロボットハンド等の先端医療機器・精密製造機械等 への展開を目指したベンチャー企業の設立を目指 す。 微細印刷集積回路に向けた高精細、高 機能な銀ナノ粒子インクの開発、製 造・販売 山形大学大学院 理工学研究科 准教授 熊木 大介 本プロジェクトは、銀ナノ粒子インクに関するシー ズ技術を発展させ、次世代プリンテッドエレクトロ ニクス製品である印刷 RFID タグ(無線 IC チップ) やフレキシブルディスプレイなどの印刷集積回路 に応用できる高機能銀ナノ粒子インクの開発及び 製造・販売による事業化を目指す。 複合型光ファイバを適用した産業及び 医療用ツール開発プロジェクト※ 日本原子力研究開発機構 量子ビーム応用研究部門 研究主幹 岡 潔 本プロジェクトでは、元々原子力分野で開発された 複合型光ファイバースコープシステムを医療及び 産業へ応用する。観察とレーザー照射を同時に行 え、外径の極細化が可能であることを活かし、種々 の臓器に適合した低侵襲性治療器具や産業分野で の配管保守ツールの事業化を目指す。 東北イノベーション キャピタル株式会社 日本戦略投資 株式会社 ― 21 ― START採択プロジェクト一覧 6(プロモーターユニットの代表実施機関50音順) ※事業終了(研究代表者の所属は事業終了時点のもの) プロモーターユニットの 代表実施機関 日本戦略投資 株式会社 プロジェクト名称 研究代表者名 (H27.3.31現在) プロジェクトの概要 抗がん剤の作用を増強させる新規な薬効をもつ大 腸がん特異モノクローナル抗体の作成・開発に成功 したが、本プロジェクトでは、本抗体をヒト化し、 新規の大腸がん治療薬としての臨床開発を推進、実 用化し、世界に普及させる事を目標とする。 新規大腸がん特異抗体による治療・診 断法の開発※ 国立がん研究センター 経皮的肝灌流療化学療法(PIHP)を行う 医療機器システムの開発※ 神戸大学大学院 医学研究科 教授 具 英成 本プロジェクトは、難治性肝癌治療のための経皮的 肝灌流化学療法(PIHP)の応用開発を行い、癌治療 の医療現場へ、より治療効果が高く副作用の少ない 先進医療技術を提供する医療機器開発販売ベンチ ャー企業の設立を通じて QOL に貢献する。 多機能エネルギーセンサによる革新的 省電力ソリューション技術の開発 大阪市立大学大学院 工学研究科 教授 辻本 浩章 本プロジェクトは、従来の電力センサとは異なる原 理により、高機能、多機能、低価格を特長とする磁 性薄膜エネルギーセンサを開発するものである。特 にコンパクト化が可能になることから、これまで適 用することが出来なかった部位に多次元的に配置 することにより、革新的な省電力ソリューション技 術の確立を図り、その多用途展開による事業化を目 指す。 無機過電流保護素子 名古屋大学大学院 工学研究科 教授 小橋 眞 本プロジェクトは、新規の無機固体複合材料から成 る優れた遮断特性を有する過電流保護素子を開発 し事業化を図る。複合材料設計により大電流素子を 実用化し、従来の材料では不可能だった電流域の超 小型安全部品素子を開発し、モーターの過負荷保 護、自己温調ヒーター、Li イオン電池保護用途に向 けた生産技術・商品化技術開発とその事業化を目指 す。 がん患者の予後を正確に予測する新規 バイオマーカーを用いた病理診断技術 京都大学大学院 医学研究科 学内非常勤講師 / 国際高等教育院 教授 武藤 誠 本プロジェクトでは、長年にわたる大腸がん転移メ カニズム研究の中で発見した、固形がん患者に対す る新規予後予測マーカーの検出方法のキット化、市 販・普及を目標とする。さらに、大腸がん以外のが んにおいてもデータ収集を行うことで、将来的には 複数の固形がんに対する転移予測体外診断薬とし ての開発・普及を目指す。 ボール SAW センサを用いた小型・高 速・高感度な微量水分計ユニットの事 業化 東北大学 未来科学技術共同 研究センター 教授 山中 一司 本プロジェクトでは、球の表面を無回折で多重周回 する弾性表面波(SAW)を用いるボール SAW センサ により、小型・高速・高感度な微量水分計を創製し、 半導体、ガス、エネルギー各産業のユーザーに提供 する事業の立ち上げを目指す。 LSI の動作信頼性向上に寄与する半導 体素子の雑音計測技術の事業化 筑波大学 数理物質系 准教授 蓮沼 本プロジェクトでは、半導体素子の雑音特性を広い 周波数にわたって計測可能とする技術シーズをも とに、高性能化に伴い顕在化する素子の特性揺らぎ を効果的に計測する手法を確立し、事業化を目指 す。それにより、雑音問題に関する統合的なソリュ ーションの提供を実現し、IT社会を支える半導体 産業に貢献する。 新薬開発分野 分野長 松村 保広 ― 22 ― 隆 START採択プロジェクト一覧 7(プロモーターユニットの代表実施機関50音順) ※事業終了(研究代表者の所属は事業終了時点のもの) プロモーターユニットの 代表実施機関 プロジェクト名称 研究代表者名 (H27.3.31現在) プロジェクトの概要 シリコーンハイドロゲルを起点とした 医療機器表面の改質 東京大学大学院 工学系研究科 教授 石原 一彦 本プロジェクトでは、生体適合性に優れた MPC ポリ マーが自発的に医療機器表面、特にシリコーンハイ ドロゲル製ソフトコンタクトレンズ表面を覆う仕 組みを構築し、防汚性や装用感を向上させることを 目的とする。本開発を起点に、医療機器の表面処理 を目的としたベンチャー企業を設立し、世界市場で の事業展開を目指す。 再生医療技術の基盤研究を応用した内 在性幹細胞制御による肝疾患の革新的 治療戦略 鳥取大学大学院 医学系研究科 教授 汐田 剛史 本プロジェクトは、再生医療の基盤技術を応用し、 生体内での低分子化合物による内在性幹細胞制御 という新たな概念に基づいて、多くの肝疾患に効果 がある生体内で肝臓再生する治療薬を開発し、ベン チャー企業を設立して製薬企業への導出を目指す。 スマートセンシングを用いた感性計測 装置 長岡技術科学大学 工学部 教授 中川 匡弘 本プロジェクトでは、感性の定量化手法を活用した スマートセンシング技術を開発する。さらに、これ まで研究を進めてきた光と電気(脳波)を融合した ブレインマシンインターフェース技術を創成し、小 型化、無線化を実現することで、適用可能領域の拡 大を図り、事業化を目指す。 宇宙誕生の電波観測技術を応用した革 新的気象予報装置の開発 高エネルギー加速器 研究機構 素粒子原子核研究所 准教授 田島 治 本プロジェクトでは、宇宙観測用に開発した電波望 遠鏡の超高感度化技術を応用し、大気中の水蒸気量 を超精密に観測する新型マイクロ波放射計を開発 する。本装置を利用し、雲の発生を予測することで、 竜巻やゲリラ豪雨等の異常気象の早期予報を実現 し、事業化を目指す。 超低消費電力データ駆動プロセッサに よる長寿命・高信頼センサーシステム の事業化 筑波大学 システム情報系 教授 西川 博昭 本プロジェクトでは、データが入力された時のみ動 作、処理を行える超低消費電力データ駆動プロセッ サの技術シーズをもとにし、従来の 10 分の 1 以下 の低消費電力で異常時に確実にデータを処理し情 報を発信する無線センサーネットワーキングシス テムを提供するための事業化をめざす。 miRNA プロファイルモジュレーション システムの開発※ 大阪市立大学大学院 工学研究科 准教授 立花 亮 本プロジェクトでは、新規 miRNA 阻害剤や高性能 siRNA/miRNA 等の RNAi モジュレーターによる細胞機 能制御に基づいた miRNA 医薬品のプラットホームテ クノロジーを確立し、国際的な戦略的基本特許の獲 得およびそれに基づくベンチャー企業の設立・育成 を目指す。 がん特異的アミノ酸輸送体を分子標的 とする新規 PET 診断用プローブ※ 大阪大学大学院 医学系研究科 教授 金井 好克 本プロジェクトは、がん特異的アミノ酸輸送体 LAT1 を分子標的とする新しい PET 診断用プローブを創製 し、従来のがん PET 診断の精度を格段に向上させる 画期的な診断方法の事業化を目指す。 野村ホールディング ス株式会社 バイオ・サイト・キ ャピタル 株式会社 ― 23 ― START採択プロジェクト一覧 8(プロモーターユニットの代表実施機関50音順) ※事業終了(研究代表者の所属は事業終了時点のもの) プロモーターユニットの 代表実施機関 バイオ・サイト・ キャピタル 株式会社 プロジェクト名称 研究代表者名 (H27.3.31現在) プロジェクトの概要 タンパク質、核酸等バイオ分子の分 離・精製用カラムを中心とした高機能 有機高分子モノリスの開発※ 大阪大学大学院 工学研究科 教授 宇山 浩 本プロジェクトでは、相分離法による高分子モノリ ス(多孔質体)の作製技術を基に、バイオ分子の分 離・精製用カラムを開発する。抗体医薬用の分離精 製用アフィニティーカラムの開発ならびに、バイオ 医薬・医学分野へのモノリスカラムの応用を通じた 事業化を目指す。 ペリオスチン制御による炎症関連疾患 の新規治療法の開発※ 大阪大学大学院 医学系研究科 准教授 谷山 義明 本プロジェクトでは、炎症関連疾患で過剰に発現し ているペリオスチンをターゲットとして抗体医薬 品の開発を行う。疾患モデル等での疾患の絞り込み とヒト化抗体の作製を行い、ライセンスアウト又は ベンチャー企業の設立を目指す。 分子分解電子線トモグラフィーによる 巨大分子の3次元可視化※ 沖縄科学技術大学院 大学学園 教授 ウルフ・スコグランド 本プロジェクトでは、タンパク質等の巨大分子を観 察できる、極低温電子顕微鏡と独自の三次元構造解 析プログラムを組み合わせた電子線トモグラフィ ー技術をさらに進化させ、1 分子レベルでのタンパ ク質の構造解析等を行い、医薬品の研究開発にこれ までにない有用なデータを提供する三次元可視化 技術の事業化を目指す。 糖鎖の研究及び産業利用を促進させる ための新規糖鎖合成技術の開発 和歌山大学 教育学部 化学教室 准教授 山口 真範 本プロジェクトでは、多種類の糖鎖を低コストで合 成する技術を確立し、研究機関・企業等に試薬販売 を通じて日本が強みを持つ糖鎖分野の国際競争力 強化に貢献するとともに、大量生産技術を確立し、 新規医薬品、機能性食品、化粧品などへの応用等、 糖鎖の産業利用を図るベンチャー企業の設立を目 指す。 アンチエイジング効果のあるショート ペプチドを用いた化粧品・育毛剤の開 発 -ペプチドのプラットフォームテクノ ロジーの開発- 大阪大学大学院 医学系研究科 教授 中神 啓徳 本プロジェクトでは、機能性ペプチドを活用したア ンチエイジング化粧品・育毛剤の開発、スクリーニ ングのプラットフォームテクノロジーの確立を行 う。薬効評価、安全性評価、薬物動態評価による総 合的な機能性評価からアンチエイジング化粧品を 開発し、新規禿頭ラットの原因遺伝子発現解析から 育毛効果を有するペプチド評価により育毛剤を開 発する。 中赤外レーザーを用いた非侵襲血糖測 定器の開発 日本原子力研究開発機構 量子ビーム応用研究部門 研究主幹 山川 考一 本プロジェクトでは、先端固体レーザーと光パラメ トリック発振技術の融合による高輝度中赤外レー ザー光源を利用して、痛みを伴わない一般家庭に普 及できる小型の非侵襲血糖測定器のシーズ技術を 開発し、レーザー技術を応用した医療機器ならびに 測定機器を開発するベンチャー企業の設立を目指 す。 革新的血液脳関門制御技術の開発 大阪大学大学院 薬学研究科 准教授 岡田 欣晃 (H27.4.1.~) 准教授 近藤 昌夫 (~ H27.3.31) ― 24 ― 本プロジェクトでは、生体バリアの分子基盤である クローディンを標的として革新的な薬物送達技術 を確立し、中枢神経疾患治療薬の開発に貢献できる 創薬プラットフォーム系ベンチャーの設立を目指 す。 START採択プロジェクト一覧 9(プロモーターユニットの代表実施機関50音順) ※事業終了(研究代表者の所属は事業終了時点のもの) プロモーターユニットの 代表実施機関 株式会社 ファストトラック イニシアティブ プロジェクト名称 研究代表者名 (H27.3.31現在) プロジェクトの概要 免疫抗原受容体バイオインフォマティ クスを利用した新規治療ターゲットの 同定および治療法の開発※ 東北大学 加齢医学研究所 教授 小笠原 康悦 本プロジェクトでは、独自の遺伝子増幅技術とイン フォマティクスを用いて、疾患特異的免疫受容体と その抗原を同定するシステムを確立する。感染症や 腫瘍、自己免疫疾患などの新規診断・治療法のター ゲットを同定して得た知財を集約し、ベンチャー企 業の設立を目指す。 カニ殻を用いたキチンナノファイバー の製造技術、およびその展開 鳥取大学大学院 工学研究科 准教授 伊福 伸介 本プロジェクトでは、廃カニ殻から新素材「キチン ナノファイバー」を簡便・低コスト・大量に抽出す る技術を活用し、幅広い産業応用に向けた製造技術 の確立を行い、付加価値の高いマテリアルを創出す るベンチャー企業の設立を目指す。 生きた細胞内の分子の動きを見る高速 超解像ライブイメージング顕微鏡の事 業化 理化学研究所 光量子工学研究領域 チームリーダー 中野 明彦 本プロジェクトでは、研究代表者の、高速かつ多色 で高解像の 3 次元動画ライブイメージングを可能と する共焦点顕微鏡「SCLIM-X」の開発成果をもとに、 高性能のイメージング機器を提供する事業を目指 す。生きた細胞内の現象を分子レベルで動態解析す ることにより、生命科学分野の最先端の問題を解決 し、医薬、産業分野への応用に資することを目指す。 ― 25 ― 大学 発新産業創出プログラム(START)の理念 事業化のプロフェッショナルと研究者が一体となった 大学発ベンチャー創出の新しい仕組みを通じて、 研究成果を持続的に社会に還元する 「イノベーション・エコシステム」に貢献します。 www.jst.go.jp/start/ ― 26 ― プロジェクト支援型の概要 対象機関(研究 代 表 者の所 属 機 関 ) 国公私立大学、 国公私立高等専門学校、大学共同利用機関法人、独立行政法人および国立研究開発法人等のいずれかに該当する機関 採択件数 原則として年間新規10∼20プロジェクト程度 実施期間 原則3年以下 (事業領域の特徴や概念実証 (Proof of concept:POC)取得の必要性に応じて、 最大5年間の支援を認める場合があります。) 事業規模 1事業プロモーターあたりのプロジェクト支援経費の配分額総額のうち、当該プロジェクトの事業計画に応じて1事業プロモーターユニット が配分する額 (平成24年度∼平成26年度配分実積額:1プロジェクト当たり平均年間約3,000万円(直接経費)) 事業プロモーター支援型の概要 実施機関 13機関 ウエルインベストメント株式会社 株式会社ジャフコ 日本戦略投資株式会社 赤字は平成26年度採択新規事業プロモーター DBJキャピタル株式会社 株式会社東京大学エッジキャピタル 東北イノベーションキャピタル株式会社 バイオ・サイト・キャピタル株式会社 ウォーターベイン・パートナーズ株式会社 360ipジャパン株式会社 野村ホールディングス株式会社 株式会社ファストトラックイニシアティブ 株式会社ケイエスピー MedVentuer Partners 株式会社 実施期間 5年間 事業規模(1事業プロモーターユニットあたり( ※ 事 業プロモーターユニットによって異なる)) ・プロモーター活動経費:原則として上限年間2,500万円程度(直接経費) ホームページ (公募情報、新着情報等) 次のURLからもご覧いただけます。 本事業に関しての詳細は、 URL:http://www.jst.go.jp/start/ 問い合わせ先 国立研究開発法人科学技術振興機構 産学連携展開部 START事業グループ 〒102−0076 東京都千代田区五番町7 K s 五番町 TEL : 03-5214-7054 FAX : 03-3238-5373 E-mail:[email protected] 2015.4
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