国際私法学会第 128 回研究大会記録並びに理事会及び総会議事録

国際私法学会第 128 回研究大会記録並びに理事会及び総会議事録
日時:
2015 年 6 月 6 日(土) 10:00・7 日(日)9:50 開始(受付開始 9:30)
会場:
早稲田大学小野梓記念講堂(早稲田キャンパス 27 号館 B2)
〒169-8050 新宿区戸塚町 1 丁目 104
Ⅰ
研究大会
a.
研究報告・質疑応答
2015 年 6 月 6 日(土曜日)
1
研究報告会 ◇午前の部(10 時~12 時 10 分)
座長:大阪大学 野村美明氏
(1) 外国手続法の適用に関する一考察
富山大学 岩本 学氏
(2) 消費者契約の準拠法における当事者自治の機能
立命館大学 樋爪 誠氏
昼食 (12 時 10 分~13 時 40 分)
2
理事会(12 時 15 分~13 時 35 分)
3
研究報告会 ◇午後の部(13 時 40 分~17 時 00 分)
座長:岡山大学 佐野 寛氏
(1) 国際私法における公序判断の基準時
大阪市立大学大学院 白井伸明氏
(2) 外国出訴期限規定あるいは消滅時効規定の適用に関わる諸問題
関西大学 佐藤やよひ氏
(3) 普遍国際私法理論の現代的意義
一橋大学 竹下啓介氏
4
総 会(17 時 00 分~17 時 50 分)
5
懇親会(18 時~20 時)
会場 リーガロイヤルホテル 2F ロイヤルホール
会費 6,000 円
2015 年 6 月 7 日(日曜日)
1
研究報告会 ◇午前の部(9 時 50 分~12 時)
座長:上智大学 出口耕自氏
(1) 競争制限行為の準拠法-EU およびスイスにおける議論からの示唆-
同志社大学大学院 西岡和晃氏
(2) 会社の従属法理論の制約要因
広島大学 小梁吉章氏
昼食(12 時~13 時 30 分)
2
研究報告会 ◇午後の部(13 時 30 分~17 時)
シンポジウム「地域経済統合と国際私法」
座長:東京大学 早川眞一郎氏
コーディネイター:京都大学 西谷祐子氏
(1) 統一売買法と国際私法
上智大学 森下哲朗氏
(2) Corporations in European Private International Law – From Case-Law to
Codification?
Freiburg 大学
Jan von Hein 氏
(3) レギュレーションと国際私法
名古屋大学 横溝 大氏
(4) 承認原則と国際私法
同志社大学 林 貴美氏
<質疑応答・議論>
b. 研究報告会出席者
愛知正博,青木清,秌場準一,安達栄司,阿部耕一,池田綾子,伊藤弘子,稲垣行子,
井上泰人,猪瀬貴道,岩本学,殷駿,ウルキソ・オラサバル・アリソン・アナベラ,エ
ルバルティ・ベリーグ,江泉芳信,岡野祐子,小笠原慎一郎,小川和茂,奥田安弘,織
田有基子,小野木尚,小原望,片岡雅世,加藤紫帆,釜谷真史,上村直子,川村明,河
原田有一,神前禎,北澤安紀,木棚照一,金彦叔,金知萬,金美和,金汶淑,草間裕子,
国友明彦,小池未来,小林裕子,小梁吉章,小山昇,酒井一,櫻田嘉章,佐々木歩,佐
藤文彦,佐藤やよひ,佐野寛,宍戸一樹,實川和子,島坂泰寛,志馬康紀,嶋拓哉,白
井伸明,関口晃治,関根攻,高桑昭,高杉直,多喜寛,竹下啓介,田中誠一,種村佑介,
出口耕自,寺井里沙,道垣内正人,鳥居淳子,長田真里,中西康,中野俊一郎,中林啓
一,中村進,中村知里,中村秀雄,中山真里,楢﨑みどり,西岡和晃,西谷祐子,野村
美明,羽賀由利子,早川眞一郎,早川吉尚,林貴美,樋爪誠,馮茜,福井清貴,古田啓
昌,松井志菜子,松永詩乃美,的場朝子,村上愛,村上幸隆,望月彬史,森下哲朗,八
並廉,山内惟介,山口修司,山田恒久,山本紘子,柚原愛子,横溝大,横山潤,吉澤卓
哉,渡辺惺之
そのほか、10名の傍聴者があった。
c. 懇親会
6 月 6 日 18 時から 20 時まで,リーガロイヤルホテル 2 階ロイヤルホールにて,64 名が
出席し、盛大かつ和やかに懇親会が行われた。
Ⅱ
理事会議事録
日時:2015 年 6 月 6 日(土曜日) 12 時 15 分~13 時 35 分
会場:早稲田大学早稲田キャンパス 8 号館 201 会議室
出席者:15 名(委任状提出者を含む。)
、監事 2 名
理事:道垣内正人(議長),青木清,岡野祐子,奥田安弘,神前禎,国友明彦,櫻田嘉
章,佐藤やよひ,佐野寛,出口耕自,中野俊一郎,野村美明,早川眞一郎,山
内惟介、河野俊行(委任状提出)
監事:高杉直,中西康
議事記録係:竹下啓介(理事長補佐)
議事録署名人:神前禎
定足数を満たすことの確認後、理事長が議長をつとめ、以下の審議及び報告がされた。
【審議事項】
1.議事録承認の件
「電子メールによる持ち回り理事会(2014 年度第 3 回:2014 年 9 月 17 日提案;同年 9 月
29 日決定)議事録(案)」,
「電子メールによる持ち回り理事会(2014 年度第 4 回:2014 年
11 日 17 日報告)議事録(案)」,
「電子メールによる持ち回り理事会(2014 年度第 5 回:2014
年 12 月 31 日提案;2015 年 1 月 19 日決定)議事録(案)
」の 3 件の議事録案について,原
案通り承認された。
2.会員の入退会の件
(1) 以下の 7 名の入会が承認された。
徐瑞静 中国弁護士(推薦者:笠原俊宏)
島坂泰寛 駐日英国大使館国防安全保障担当官(推薦者:道垣内正人)
大塚章男 筑波大学教授(推薦者:藤澤尚江)
望月彬史 弁護士(推薦者:出口耕自)
Stuart Barr オーストラリア弁護士(推薦者:竹下啓介)
山本紘子 Harvard Law School(推薦者:大谷美紀子)
ウルキソ・オラサバル・アリソン・アナベラ 大阪大学大学院博士後期課程
(推薦者:野村美明)
(2) 以下 3 名の会員資格喪失が決定された。
芦田珠美・井上祥子・高畑洋文
なお、以下 2 名の退会が報告された。
溜池良夫(2014 年 10 月 16 日逝去)
谷川久(2014 年 6 月 29 日逝去)
以上の結果,異動後の会員数は,通常会員 252 名,維持会員 2 団体となるとの報告が
された。
3.2014 年度事業報告及び決算に関する件
道垣内理事長より,2014 年度事業として,第 127 回研究大会の実施,国際私法年報第
16 号の刊行等についての説明があり,総会に提案することが決定された。
神前会計主任より,2014 年度通常会計決算案及び特別会計決算案についての説明があ
り,総会に提案することが決定された。
4.第 129 回(2016 年度)大会以降の研究企画に関する件
中野研究企画主任より,以下の各事項について説明があり,原案通り決定された。
(1) 平成 28 年度国際私法学会研究大会(第 129 回大会)企画
・第 1 日目の午前に個別研究報告 2 報告,同日午後に個別研究報告 3 報告,第 2 日目
の午前に個別研究報告 2 報告,午後に統一テーマ(4 セッション)を行うこと。
・個別報告の予定者として,釜谷真史会員(西南学院大学)
,小池未来会員(同志社大
学大学院)
,加藤紫帆会員(名古屋大学大学院)を予定していること。他の 4 名は未
定であること。
・統一テーマは「東アジア国際私法の現状と課題」とし,高杉研究企画委員会委員が
中心となって,企画立案を進めること。
(2) 平成 29 年度以降の統一テーマ案
・国際扶養,紛争解決手続と法適用,知的財産権の法適用関係,仲裁と国際私法等が
考えられ,引き続き,研究企画委員会で検討を行うこと。
(3) 報告原稿の学会ホームページ掲載について
・外国語による報告については研究企画委員会の責任において報告要旨集に報告原稿
は学会ホームページに掲載予定である旨を記載したうえで,原稿が入手できた段階
で,ホームページ委員会にホームページへの掲載と IPRnet のメーリングリストでの
掲載の周知を依頼すること。
(4) 報告公募制の導入について
・報告公募制の導入については,引き続き,研究企画委員会で継続審議を行うこと。
5.国際私法年報の編集に関する件
青木年報編集主任より,国際私法年報第 17 号について,特集 1「国際私法における当
事者自治について(承前)
」,特集 2「人事訴訟事件等に関する国際裁判管轄(Part II)」,
個別報告の論説原稿で構成することについて説明があり,原案通り決定された。
6.国際私法年報バックナンバーの電子ジャーナル化に関する件
青木年報編集主任より,国際私法年報バックナンバーの電子ジャーナル化につき,PDF
ファイルとして学会ホームページに掲載することについて説明があり,原案通り決定さ
れた。
7.国際私法年報の寄贈先に関する件
青木年報編集主任より,国際私法年報の寄贈先は,今後,マックスプランク研究所(ハ
ンブルク)
,ハーグ国際私法会議事務局,本学会と学術交流協定を締結した機関とするこ
とについて説明があり,原案通り決定された。
8.ホームページ運営委員会に関する件
国友ホームページ運営主任より,ホームページのリンクの充実,特に国際私法関係の
法律のリンクの充実について説明があり,原案通り決定された。
9.日韓学術交流協定の件
道垣内理事長より,韓国の国際私法学会との間で日韓国際私法学会学術交流協定の締
結について協定案に基づき説明があり,原案通り決定された。
10.国際私法学会規約の改正に関する件
道垣内理事長より,以下の通り、国際私法学会規約改正委員会を設置することの提案
があり,原案通り決定された。
・理事長を委員長とすること。
・理事2~3名のほか,理事よりも若い世代を中心とする会員4~5名で委員を構成
すること。
・2015 年度末までに、国際私法学会規約改正案(第一次案)をとりまとめること。
・山内前理事長が作成した規約改正案(理事会で審議未了となっている)を参考とす
ること。
・審議方法に関し,主として電子メールを用いて行うが,必要に応じて,会合を開催
すること。
・予算措置に関し,特別の予算措置は講じないが,必要に応じて,予備費から支出す
ること。
11.2015 年度事業計画及び予算に関する件
道垣内理事長より,上記の4から10の決定を受け、2015 年度事業計画として,学会
ホームページの充実,第 128 回研究大会の実施,国際私法年報第 17 号の刊行,
「日韓国
際私法学会学術交流協定」の締結,国際私法学会規約改正委員会の設置等とすることに
ついての説明があり,原案通り決定された。
また,神前会計主任より,2015 年度事業計画を実施する予算として、2015 年度予算案
について説明があり、その中で,2015 年度以降,従来の特別会計の通常会計への編入を
することについても説明があり,原案通り決定された。
【報告事項】
1.傍聴者および出展について
道垣内理事長より,第 128 回研究大会の傍聴に関し,傍聴者を許可したことについて
報告があった。
2.第 129 回(2016 年度)研究大会の設営に関する件
神前研究大会設営主任より,2014 年度第 3 回理事会で決定された第 129 回(2016 年
度)研究大会の実施(2016 年 6 月 4 日・5 日(土・日)に名古屋国際会議場で開催)の準
備状況について報告があった。
3.第 130 回(2017 年度)研究大会の設営に関する件
道垣内理事長より,2017 年度研究大会を担当する研究大会設営主任を岡野祐子理事に
委嘱したことの報告があった。
4.国際私法年報 14 号に係る平成 24 年度科学研究費助成事業実績報告に関する件
青木年報編集主任より,国際私法年報 14 号に係る平成 24 年の科学研究費助成事業実
績報告について実地検査を受けたこと,科学研究費補助金の助成を受けた場合には関係
書類を紙媒体で 5 年間保管しなければならないことについて注意を受けたこと等につい
ての報告があった。
5.その他
(1) 会費の PayPal での支払い
道垣内理事長より,外国在住会員からの会費納入を円滑とするために,学会費の支払
い方法として PayPal を利用すること,また,PayPal の利用手数料に鑑み,5150 円の支
払いをお願いすることについて,報告がされた。
また,国内在住会員も,希望すれば PayPal による支払いを認めること,ただし,学会
事務負担の軽減の観点から,PayPal による支払いの場合の領収書は発行せず,領収書が
必要な場合には、従来通り,郵便振り替えにより,その控えを領収書として利用しても
らうことについて,報告があった。
Ⅲ
総会議事録
日時:2015 年 6 月 6 日(土曜日) 17 時~17 時 50 分
場所:早稲田大学小野梓記念講堂
定足数を満たすことの確認後、理事長が議長をつとめ、以下の審議及び報告がされた。
【審議事項】
1.2014 年度事業報告及び決算に関する件
上記の理事会議事録記載の通り、各主任からの事業報告と神前会計主任からの決算に
ついての説明を受け、理事長から 2014 年度事業報告及び決算について諮られ,原案通り
承認決定された。
【報告事項】
1.会員の入退会に関する件
上記の理事会議事録・審議事項2記載の通り、入会者 7 名,資格喪失者 3 名について
理事会で決定された旨の報告があり、このほかご逝去による退会者 2 名についての報告
があり、以上の結果,異動後の会員数は,通常会員 252 名,維持会員 2 団体となるとの
報告があった。
2.2015 年度事業計画及び予算に関する件
上記の理事会議事録・審議事項 11 記載の通り、各主任からの事業計画と神前会計主任
からの予算についての説明があり、理事長からその通り 2015 年度事業計画及び予算が理
事会で決定されたことが報告された。
3.その他
その他、会費の PayPal による支払いを可能としたこと等について報告があった。
以上