「重層 的な相談 談支援体 体制をつ つくる」

第
第61号(平
平成27年7月発行)
「重層的な相談
談支援体
体制をつ
つくる」
千
千葉県中核
核地域生活支援セ
センター連
連絡協議会
会 副会長
長
吉野 智
中核地域生活支援センター が千葉県で誕生したの は平成16
年。当時は地域包括支援セン ターも基幹相談支援セ ンターもあ
りませんでした。現在は生活 困窮者自立支援法も施 行され、地
域 に は 様 々 な 相 談 窓 口 が 誕 生 し て い ま す 。 だ か ら こ そ 、「 ど こ に
相談に行けば良いかわからない」
「ここは担当が違う とたらい回
し に さ れ て 疲 れ 果 て た 」「 ど こ に 相 談 し て も 解 決 し な い 」 と い う
声が絶えることはなく、利用 する側からみれば決し て万全で包
括的な相談支援体制が構築さ れているとは言い難い のが現状で
はないでしょうか。また、相 談内容や対象となる世 帯構成も複
雑に多様化しており、縦割 り相談機能では解決に至 らないもの
も顕在化してきていると言え ます。つまり、現行の 相談支援機
能を繋ぎ、バックアップして いく中核地域生活支援 センターの
機能はますます必要度が高ま っているとも言えます 。
社会福祉関連制度は変遷を 続け、10年前に比べ れば確実に
機能はバージョンアップし、 それに伴って社会資源 は充実して
きています。しかし一方で、 生活で抱える諸問題は 複雑化し、
複合的な生活ニーズとして顕 在化してきているとす ると、複合
化する生活ニーズと多様化す る制度や社会資源を適 切にマッチ
ングさせ、生活のしづらさの 要因となる問題を解決 していくた
めには、包括的な相談支援体 制を作って行くことが 当然必要と
なるわけです。つまり、どれ だけ制度が成熟しても 、なおこぼ
れ落ちるニーズは必ずあると 言えます。しかし、そ の部分があ
るのだと気付いているかどう か。そして地域の状況 を広く評価
することができているかどう か。これによって積み 上げていけ
るものはだいぶ違ってくるよ うに思います。そうい った視点か
ら見ても「誰ひとり見捨てな い」をコンセプトとし ている千葉
県の中核地域生活支援センタ ー事業は、手前味噌で はあります
が、重層的な相談支援体制に 欠かせない機能ではな いかと考え
ています。
誰もが、ありのままに・その
の人らしく 、地域で暮らすことが
ができる社会
会の実現に向
向けて
千葉
葉県障害者
者グループ
プホーム等
等支援事業
業連絡協
協議会
会長
大
大越将司
等支援事業は
は、平成 17 年より千葉
葉県が全国に
に先駆けて創
創設し
障害者グループホーム等
業で、今年丸
千葉県内の
た事業
丸 10 年を迎えます。千
の障害者グル
ループホーム
ム及び生活ホ
ホーム
の量的拡充と質
質の向上を図
図ることで、障がいをお
お持ちの方の
の地域での生
生活を移行・
・促進
することを目的
的としていま
ます。現在千
千葉市・船橋
橋市・柏市を
を除く 13 の
の障害保健福
福祉圏
域に 12 名の支
支援ワーカー
ーが配置され
れ、空きホー
ームの情報提
提供、開設支
支援や運営に
につい
ての相
相談、世話人
人向けの勉強会等とい
いった業務を
を日々行って
ております。また県庁で
での研
修会は毎月開催
催され、障害福祉課担当
当職員と全圏
圏域の支援ワ
ワーカーは単
単なる「顔の
の見え
る関係
係」に留ま
まらない、一
一つのチーム
ムとして、こ
この事業に取
取り組んでお
おります。
グル
ループホーム等の定員
員数は大きく
く増加してい
います。この
の事業が始ま
まった平成 17
1 年
当時、
、県内の定員数は 1,186 人でした
たが、平成 25 年度は 3,462 人と
と 8 年で約
約3倍
に伸びました。今年度出さ
された「第五
五次千葉県障
障害者計画」でも、グル
ループホーム
ムの整
備は最重要施策
策の一つと位
位置付けられ
れ、平成 29
9 年度 4,68
80 人の数値
値目標が掲げ
げられ
ました。グループ
プホームを開設する事
事業者は、社
社会福祉法人
人や医療法人
人等の大きな
な組織
はもちろんです
すが、NPO 法人や有限会
法
会社・株式
式会社といった小さな事
事業者など様
様々で
す。支
支援ワーカーは、特に後者の小規
規模な事業主
主の方々の開
開設支援を行
行いながら、関係
築いてきま
性を築
ました。この関係性を礎
礎に、千葉県
県内のグルー
ープホームで
で起こってい
いる課
題を吸い上げる
ることが、ワ
ワーカーの次
次なる使命と
と捉えており
ります。
「障害のある
る人もない人
人も共に暮ら
らしやすい千
千葉県づくり
り条例」を約
約 8 割の県
県民が
知らないという調査結果が
が先日報道さ
されました。またグルー
ープホーム建
建設に反対す
する住
民運動の報告も
も聞き及んで
でおります。障がいをお
お持ちの方と
とそうでない
い方が、共存
存でき
る社会
会・地域づ
づくりに少し
しでも貢献で
できれば幸い
いです。
行
行け!木更津
津市ケ
ケアマネ
ネジメ
メント 研究会
会
木更津市ケア
アマネジメ
メント研究
究会
会長 中山太
太一郎(ケ
ケアマネの
のいる場所
所
入道雲
雲)
まず
ず、当会の成
成り立ちとし
して私たち、
、木更津市ケ
ケアマネジメ
メント研究会
会は介護支援
援専門
員(ケ
ケアマネジャ
ャー)の職能
能団体として
て平成 12 年に発足して以
年
以来、今年で
で 16 年目を
を迎え
ております。当会
会が主催する
る研修会は今
今回で 80 回目となりま
回
した。構成と
としては木更
更津市
を中
中心とする介
介護支援専門員が約 190
0 名、会員登
登録し
てい
いただいてお
おります。
千
千葉県中核地
地域生活支援
援センターと
との繋がりと
として
講師
師に君津ふく
くしネット西
西山所長を迎
迎えた経緯が
があり
ます
す。また、君津
津ふくしネッ
ット職員が当
当会執行部役
役員と
して
ても、ご協力して下さって
ており千葉県
県中核地域生
生活支
援セ
センターとの
の協力体制は強固なものと
といえます。
。そし
ちの業務にお
おける困難事
事例に対して
て千葉県中核
核地域生活支
支援センター
ー職員
て、日頃の私たち
身的で積極的
的な援護にお
おかれまして
ては木更津市
市ケアマネジ
ジメント研究
究会会員を代
代表し
の献身
まして
て感謝の意を
を述べたいと
と思います。
私た
たち介護支 援専門員は常に新しい
い情
報に対
対して強い嗅
嗅覚を持ち、ケアマネジ
ジメ
ントの
のスキル向 上を限りなく研磨しな
なく
てはな
なりません。
。その後方支
支援が当会の
の役
割であ
あると考えて
ております。法令の確認
認、
知識の
の修得、新サ
サービスや社
社会資源の紹
紹介、
グルー
ープワーク等
等、研修内容
容は様々です
す。
数年前
前からは多職
職種や総合病
病院、医師会
会と
の連携
携もかなり活
活発でありま
ます。
最後
後になります
すが一言。こ
この先、様々
々な社会問題
題への心構え
えとして、先
先人たちの歴
歴史か
ら学べ
べるものがあ
あるかと考え
えます。
“お もしろきこともなき世を
をおもしろく
く”私の好き
きな高
杉晋作
作の言葉です
す。
ちば・地域発
~県内ア・ラ・カルト~
中核地域生活支援センター大会in2015
【内
容】平成27年4月、生活困窮者自立支援法が施行され、全国各地でそ
の地域の特性を生かしたセーフティネットの仕組みづくりがスター
トしました。これまでの社会福祉の諸制度では取り上げることがで
きなかった課題に迫る戦後70年の節目の年にふさわしい社会の挑
戦ともいえます。本大会では地域社会の現状と全国的な取り組みの
状況を踏まえて生活困窮者自立支援法の有用性や課題について共通
理解を図りながら、貧困や孤立を生まない地域社会づくりの可能性
を探っていきます。
【プログラム】基調講演:「“助けて”と言える社会をめざして」
講師:奥田 知志 さん(一般社団法人生活困窮者自立支援全国ネットワーク代表 )
講師の奥田知志さんは、NPO 法人抱樸理事長として
ホームレスの人々が路上生活を脱し、自らの足で自立するのを支援。
「無縁社会」と呼ばれる深刻な現実の中にあっても、真の「絆」を求め、その必要
性を訴え続ける。昨年、発足した生活困窮者自立支援全国ネットワークの代表も
務め、「ホームレスを生まない社会を創造する」ことを目指し、
精力的な活動を行っている。
報
告:中核地域生活支援センター実践報告
シンポジウム:「貧困や孤立を生まない地域社会づくりを目指して」
パネリスト:三雲葉子さん(学校法人中山学園 理事長)
:飯田大輔さん(社会福祉法人福祉楽団理事・常務理事)
:大戸優子さん(いちはら生活相談サポートセンター長)
コメンテーター:奥田知志さん
コーディネーター:野沢和弘さん(毎日新聞論説委員・中核地域生活支援センター評価委員長)
【日 時】平成27年7月24日(金)10:00~16:00
【会 場】千葉市生涯学習センター(千葉市中央区弁天3丁目7番7号)
【定 員】先着200名 【参加費】1,000円 【申込締切】7月13日(月)
【申 込】お名前・ご所属・ご連絡先・障害対応の必要の有無・特に配慮が必
要なことをご記入のうえ、下記問合せ先まで FAX またはメールに
てお申込みください。
【問合せ】中核地域生活支援センター『夷隅ひなた』
TEL:0470-60-9123 FAX:0470-60-9124
E-mail:[email protected]
発行元:千葉県中核地域生活支援センター連絡協議会
事務局:夷隅ひなた(夷隅圏域)いすみ市大原8927-2
TEL:0 4 7 0 - 6 0 - 9 1 2 3
FAX:0470-60-9124
編
TEL:0439-27-1482
FAX:0 4 3 9 - 8 8 - 1 4 8 1
集:君津ふくしネット(君津圏域)富津市青木2-16-14
※内容についてのお問い合わせは、君津ふくしネット(担当:玉手)までお願いします。