新規上場企業の社長会見コメントジャスダック市場３月３日公募価格：２０万円新規上場企業水曜日上場初値：３８万円「ポラテクノ」高瀬光市社長終値：３８万９０００円＜問い：事業内容は＞高瀬：「日本化薬 <4272> と有沢製作所 <5208> の合弁会社として９１年に設立。液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）用の高耐久染料系偏光フィルムを中小型（１２インチ以下＝カーナビ、車載用時計、家電の表示体、電気・ガスメーターなど多岐）に特化して製造。液晶プロジェクタ部材＝染料系偏光フィルムも精力的に製造。新潟本社、連結子会社をオランダ、中国、米国（ユタ州）、香港、持分法適用関連会社を台湾に持つ」＜問い：優位性について＞高瀬：「ニッチ分野の中小型に特化し、高い耐久性を追及している。偏光フィルムの市場は、ヨウ素系で９８％、染料系は２％にも満たないが、その染料系ではダントツのシェア。染料系は耐久性が高く、一様には言えないが販売価格はヨウ素系の２倍近くで、価格が比較的安定している。市場規模は拡大しているが採算性の低い携帯電話向けなどは既に部分的には撤退している」＜問い：業績は＞高瀬：「０６年３月期連結業績は、売上高２１８億６９００万円（前年同期比２．３％増）、経常利益４４億９１００万円（同２９．０％増）を予想している。液晶プロジェクタ部材の値下がりなどで売上高は横ばいだが、米子会社の利益が寄与する。９１年設立で、売上高は９８年に「たまごっち」効果で１００億円に近付き、２００３年には携帯電話向けで２００億円に届いた」＜問い：将来展望は＞高瀬：「米子会社が、大画面ＴＶやデータプロジェクタに使用される反射型液晶＝ＬＣＯＳ向けの特徴ある偏光フィルムの特許を持ち、独占的に製造・販売している。この製品はソニー <6758> に提供している。車載用は将来的に拡大が見込めるが、時間はかかると思う」＜問い：上場初日の感想は＞高瀬：「市場が好意的に受け止めてくれたと感じている」ＩＰＯファンクラブ発行