2015年5月号

1974 年 2 月 25 日
第3種郵便物認可(毎月1回 25 日発行)
2015
全国障害者問題研究会岐阜支部
℡/Fax: 058-253-7033
年会費
3,000 円
2015 年 4 月 25 日
(1)
5
〒500-8879 岐阜市徹明通 7-13 岐阜県教育会館 401
Email: [email protected]
ゆうちょ銀行
全障研しんぶん 5 月号付録
名義
全障研
HP: http://www.zenshoken-gifu.com
岐阜支部
記号番号
00800-0-76125
河村あゆみ
5 月 9 日(土)に岐阜大学で全障
研岐阜大会の案内、ポスター等の発
送作業を行いました。
作業は、大会初日の全体会文化行
事に出演する「劇団ドキドキわくわく」
の仲間たちと保護者さんに協力して
いただき、準備委員も含め、約 2000
部の発送作業をしました。
たくさんの部数でしたが、お互い声をかけあいなが
ら、和やかな雰囲気の中スムーズに進みました。作業し
ながら劇団の仲間たちからは「みんなと協力して進ん
で楽しい」「これを見て、いろんな人に岐阜に来てもら
えたら嬉しい」「自分たちの劇もたくさんの人に見てほ
しいね!」という声が聞こえてきました。
***仲間のねがいが叶いますように・・・参加のお申
し込み、お待ちしています♪***
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2015 年 4 月 25 日
全障研しんぶん 5 月号付録
本欄では、この夏の全国大会にはせる、みなさんの想
いをご紹介いたします。
名付けて、
「楽しみにしています、全国大会‼」
。
全障研は僕の保育の原点
山田貴史(大垣・はだしっこ保育園)
全
国
大
会
‼
し
て
い
ま
す
、
(2)
楽
し
み
に
全障研との出会いは別府夫妻でした。目標を見失っていた大学時代にあたたかく見守り支
えてくださった哲先生、保育の道へと歩きだした短大時代にいつも認めて自己肯定感を確か
なものにしてくださった悦子先生。おふたりの導きでいつのまにか全障研の会員となり、10
年ほど前岐阜で開催された「青年期集会」をお手伝いさせてもらいました。その集会での「仲
間のつどい」は普段障がいを持った人と接する機会のない僕にとって貴重な経験でした。ま
た、分科会か何かで聞いた「作業所等で作り販売する商品は、同情で買ってもらうようなも
のでなく、商品そのものの質で勝負できるものでなければダメなんだ。」という話も、色々考
えさせられた経験として強く心に残っています。
全国大会には、唯一 2004 年の長野大会に参加したことがあるだけ。毎年、全国保育合研
と重なりなかなか参加できない全障研全国大会ですが、今回の岐阜大会は保育合研と日程が
ずれたことが最高にラッキーで、幽霊準備委員として微力ながらお手伝いしつつ、あとは勝
手に楽しみたいと思ってます!!
保育ボランティアに挑戦します
河瀬永美(「ハッピー・クローバー」スタッフ )
発達障害児の映画館デビューを応援する「ハッピー・クローバー」のスタッフをしていま
す。これまで、障害がある子どもたちと接する機会もほとんどなかった私ですが、子どもた
ちやご家族がうれしそうに映画に見入っている姿を見るたびに、「ハッピー・クローバー」
に参加してよかったなあと思います。
「ハッピー・クローバー」のスタッフの一人から、全障研の全国大会でボランティアをや
ってみないかと誘われ、思い切って「保育のボランティア」を申し込みました。未経験のこ
とですが、挑戦してみたいと思います。分科会では、代表の篠田さんが「ハッピー・クロー
バー」の活動をレポートされます。そのサポートもしたいと思っています。
『障害があっても、楽しいことが気兼ねなく楽しめる』という活動が、もっともっと拡が
ってほしいと思っています。それが私の願いです。
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第49回全国大会に寄せて
林 亨 (岐阜盲学校)
私が全障研に出会ったのは、今から38年前。大学1年生の時。何でも見てやろう。何で
も体験してみようと学生の本分である学問を身につけるというより行動的であった頃でした。
当時は、
「ボランティア」という意識はなかったと思いますが、とにかく目の前の困っている
人を見れば何かをしなければと思うのと同様に、必要に迫られて、頭で考えるというより感
性的なものの捉え方で名古屋市の「ゆたか作業所」の仲間たちの日曜学校に顔をだしたり、
就学前の障がい児の親子保育「昭和日曜学校」に足を運んだり、障がい児教育や発達に関す
る文献を読んでサークルの先輩に意見をいただいたり、糸賀一雄さんの「福祉の思想」や田
中昌人さんの「発達保障への道」を手にして感動していた頃です。サークルの先輩に誘われ
て、確か全障研の全国大会それも11回大会が名古屋大学を会場に行われた時、実行委員と
までは言えませんが大会運営を片隅でお手伝いをした記憶があります。よく「きょうされん」
(共同作業所全国連絡会)と全障研は車の両輪と言われますが、当時、ゆたか作業所やなる
み作業所等、愛知で作業所運動が芽吹き「第一回の共作連大会を愛知で」と鈴木清覚さんや
小林一二さんらの背中を見て、共作連大会の要員もサークルの先輩や仲間と手伝ったことを
覚えています。その大学のサークルというのも当時は、信じられないほどマンモスサークル
で教育・医療・労働・生活の4パートに分かれて活動していました。通称「障研」と言い、
私は教育パートに属し、不就学の問題、養護学校の義務化で何がどう変わるのかなどをテー
マに真面目に議論?をしていたように思います。
今年は、全国大会が岐阜で行われ、しかもすでに49回大会。半世紀近く続いている大会
です。私にとっての全障研は、岐阜支部が企画する年1~2回の講演会や学習会に顔を出す
程度ですが、いつも日常業務にヒントを与えられることがあり刺激を受けています。そして
若いころ培った羅針盤を忘れないためにも職場や自分の言動を振り返る際にも、示唆を与え
てくれたのも全障研に結集する論客であったように思います。大会の成功を陰ながら応援し
ています。
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ボランティア講座開催決定!!
いよいよ岐阜大会が近づいてまいりました。大会までの大きな動きの一つに、ボラン
ティアさんの募集があります。1 日当たり 100 名を超えるボランティアさんが必要で
す。事務局員、準備委員を中心に、ボランティア募集に力を入れているところでありま
す。
さて、大会ボランティアを呼びかけるなかで、
「ボランティアはしたいけど、どのよう
な仕事があるのか。」という声や、「今まで障害者に関わったことがないので、自分につ
とまるのか心配。
」という声も聞かれます。
そこで、下記のように「ボランティア講座」と「説明会」を開催することにしました。
ボランティアをしていただく方に、ご参加いただきたいと思います。
特に、8 月 2 日(日)の午後の部「説明会」は、当日の動きの説明と打ち合わせを行
いますので、みなさんなるべくご参加くださいますよう、よろしくお願いいたします。
(ボランティア募集のチラシは、大会ホームページからダウンロードできます。)
≪第1回ボランティア講座≫
日時
7月11日(土) 午後2時~4時
場所 岐阜大学地域科学部
内容
地101教室
・講座「障害を持って生きるのも悪くない」小森淳子さん
・ほか、全国大会や ボランティアの具体的な仕事の紹介 など
※大会ボランティアに申し込んでくださった方に向けての講座です。
≪第2回ボランティア講座&説明会≫
日時
8月2日(日) 午前10時~午後4時
場所
岐阜大学地域科学部
内容
午前「わが子と歩んできた人生について(仮題)」
地101教室
前半:今村正子さん(ポップコーン)、
後半:田中俊道さん(劇団保護者)
午後 全国大会の全体説明・担当部署に分かれて説明や動きの確認
※大会にかかわる要員とボランティアが一同に会して、
学習と当日の動きの確認を行ないます。
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全障研しんぶん 5 月号付録
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5月 2 日、朝日新聞に凌くんの記事が掲載されました。やっと、やっと、
やっと凌くんのすばらしさに気付いてくださったご両親です。長かったで
す。「まさか、うちの子が!?」と、何度コールをしても本気にしてもらえ
ませんでした。今回の全国大会がチャンスだと思い、大会マスコットの募集
が出たときには、その日のうちに募集要項を届けました。
<平成20年度小学校4年生当時の日記より>
1月13日火曜日 雪のち曇り 10℃
あざみ陶房へ行こう!
私と凌くんとの出会いは、凌くんが小学校2
年生のときです。私は前の学校から転勤したば
今日は,大橋先生のあざ
かり、凌くんも転校生でした。始業式の日は、
み陶房へ行きました。けっ
2つ年上のお姉さんと一緒にやって来ました。
こう,雪がふりました。
転校生の紹介があるまでは落ち着かなくて、手
のひらをヒラヒラさせてがんばっていました。
今も初めての出会いを鮮明に思い出します。
丑のおきものを見せ
てもらいました。ぼく
の丑を見つけました。
丑のおきものを写真でとりました。
大橋先生といっしょにパシャーとカメラでと
あれから9年、今や高校2年生です。やっと、
やっと、やっとが、これで分かっていただけた
でしょうか!!
凌くんが頭角を現しはじめたのは、4年生の
りました。大橋先生に,
ころでした。それまでは、校外学習に出かける
ちゃんとさよならのあ
と、そのときの様子を
いさつをしました。
地図にして表していま
バスで帰りました。島
した。右の絵は、加納
から牧野まで乗りまし
の玉性院へ鬼の見学に
た。ようやく,雪がやみ
行ったときの作品です。
ました。
1月26日月曜日
曇り
8℃なかよし太鼓
なかよし太鼓の練習をしました。今日は,ステ
ージへ行く練習をしました。練習
しないと,本番ができません。
真剣にちゃんとやりました。強
凌くん、初めての自画像
(小学校2年生)
く,ドン!!とたたきました。2番
太鼓も真剣な顔で,強く,太鼓
そして、左の日記が4年生当時の作品です。
をドンとたたきました。横のほ
今回のグッズ作品のルーツになります。今日も
うが,やりやすいです。
コマ割りを瞬きする間に終わらせ、ひらめきを
元気いっぱい太鼓をた
爆発させながら作品づくりに励んでいます。
たきました。かたづけを
しました。太鼓をかたづ
けました。みんなで,きょうりょくしながら,か
たづけをしました。
この春から油絵をはじめたそうです。また、
新たな凌くんを発見できそうで、わくわくドキ
ドキしています。
(文:柴田 ますみ)
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当事者レポート学習会
やりました!!
♪♪♪
小森淳子
5月15日中部学院各務原キャンパスにおいて、当事者レポート学習会を開きました。参
加者は、若者当事者の本多さん、山村さん、丹羽さん、準備委員の前田さん、研究室を貸し
て下さった平野先生、若くない当事者の小森の6名です。
会を開く前に、平野先生の講義中におじゃまし、大会参加へのアピールやボランティア募
集の呼び掛けを小森がする予定でしたが、
「よかったら、皆さんも自己紹介か何か話してくれ
ない?」という平野先生の言葉に、急きょ、数十名の学生さんたちを前に一人ずつ話をする
ことになりました。いきなりのことでしたが、みんな怯むことなく、堂々と語ってくれまし
た。その姿に頼もしさを感じずにはいられなかったです。同じ年代の当事者からのアピール
は、学生さんたちの心に響いたと思います。
学習会では、どんな分科会に参加するか、どんなレポートを書こうかという話をひとりひ
とりしてもらいながら、
「今、当事者研究が熱い」という話をしました。
ひとりひとりの胸のなかにある不安や悩みを、今日のような場で語ったり文章にすると、
「私だけの問題」が「私たちの問題」になり、レポートに書いて分科会などで発表すると「私
たちの問題」が「みんなの問題」になる。自分だけの問題が人との相互関係のなかで言葉に
していくことによって社会化されていく、そうしたら当事者は少し気が楽になっていくんじ
ゃないか、そしてそれが他の障碍者にとっても意味あるものになっていくんじゃないか、と
いうのが当事者研究の意義だと思います。
前田さんが「べてるの家」で、精神障碍者が自分を語ることで困難を乗り越え、それが当
事者研究につながっていった話をしてくれたり、小森が発達障碍のある当事者が自分の障碍
について研究し、自分の納得できる障碍名を作りだしたという当事者研究の話をしました。
そのなかで、若者当事者3人が、それぞれ、今までのつらかった体験、脳性まひという障
碍をかかえて生きて来た生きづらさ、今までの人生で「差別」と感じたことなど、自己開示
して話してくれました。例えば、ひとりひとりが持っている「差別」の体験をあつめて、ど
ういうやりとりの中で「差別」を感じたのか、ていねいに細かく分析していくと、
「差別」が
起こってくるメカニズムがわかってくるかも・・・というような話に発展したりしました。
まさに、これが当事者研究です。そして、話は将来やってみたいことにつながっていきまし
た。ネットで起業するとか…、夢はいっぱいです。3人の頼もしさを感じながらの、あっと
いう間の数時間でした。
終わってから、こんなメールをもらいました。
「いろいろ悩むことがあり落ち込んでいたけ
ど、今日のレポート学習会に参加して、人生はこれからだという気持ちになりました。」みん
なの要望で、また来月開く予定です。
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☆劇団・ドキドキわくわくが NHK に出演!
5 月 17 日(日)
、NHK の『バリバラ』
(バリア
がなくなると生きることが楽しくなる!障害者情
報バラエティー)に、ドキドキわくわくのメンバー
が出演しました。今回、番組のテーマは「恋愛」で
した。告白を体験するドキドキわくわくのワークシ
ョップが紹介されたほか、放送の中で、劇団の仲間
が本気の告白をする場面も。
2015 年
岐阜大会の
準備委員会
ニュース
劇団・ドキドキわくわくが全国区になりました!
☆岐阜大学が「共催」になってくれました!
2 日目の分科会会場である岐阜大学が、
共催名義を使用することを許可してくださりました。
これにより、大学側の協力が得やすくなるほか、会場使用料も低く抑えることができます。何
より、会場と運営側が一体となって準備を進めることができるのは、大変ありがたいことです。
☆大会案内とポスター完成しました!
1 ページにありました通り、5月9日に関係施設・団体・個人のみなさまに発送しました。
ご自身の参加申し込みはもちろん、多くの方への呼びかけもよろしくお願いいたします。
岐阜支部事務局には、大会案内とポスターの在庫があります。配らせていただける場、掲示
させていただけるスペースがありましたら、ぜひご一報ください。
☆教育会館 205 号室の使用が始まりました!
今まで岐阜支部事務局のあった、岐阜県教育会館 401 号室に加えて、広さが 5~6 倍ある
205 号室も 5 月より使用できるようになりました。今後、大会のある 8 月まで、会議室や物
品の保管場所として利用します。
☆お弁当の試食をしました!
5 月 9 日の一斉発送作業の日、大会当日のお弁当を決めるための試食会をおこないました。
おかずの内容、色取りや配置のしかた、さらにはお箸の袋まで、あれやこれやとにぎやかに吟
味がおこなわれました。みなさん、当日はどのようなお弁当になるか、お楽しみに。
☆求む!レポート報告者
50 ある分科会すべてに、岐阜から一つはレポートを出すことを目標に動いています。
特に今、乳幼児期の実践に関わる分科会(第1~第 7 分科会など)に報告してくださる方を
急募しています。
「レポートに書いて発表することで『私だけの問題』が『私たちの問題』になり、
『みんなの
問題』になっていく(前頁の小森さんのお言葉)
」
。有意義なものにならないはずがありません!
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全国大会 in 岐阜 2015
第 21 回準備委員会のお知らせ
日時:2015 年 6 月 6 日(土)
17 時~19 時
場所:岐阜大学地域科学部
5階
心理学講義室
内容:大会参加申込状況
他