〔参考〕小水力発電に関する最近の状況 ○ 近年、従属発電所の件数は増加傾向にありますが、 ○ 平成24年7⽉、再⽣可能エネルギーの 平成25年12⽉の登録制導⼊により、急速に増え ています。 < 一級水系における農業用水等を利用する > 従属発電の登録(許可)件数(累計) 普及・拡⼤を⽬的とした固定価格買取制度 が施⾏されています。 <平成26年度の水力の買取価格(税抜)及び期間> (登録(許可)件数) 120 1,000kW以上 200kW以上 200kW未満 30,000kW未満 1,000kW未満 118 100 全て新設 24円/kWh 29円/kWh 34円/kWh 40 既設導水 路活⽤※ 14円/kWh 21円/kWh 25円/kWh 20 買取期間 80 60 0 S54 S59 H1 H6 H11 H16 H21 H25 20年間 ※ 電気設備と水圧鉄管を更新するもの 経済産業省(資源エネルギー庁)HPより作成 (年度) ※ ダム等から一定の場合に放流される流水を利用して 発電する従属発電件数を除く 従属発電の設置事例 通常の小水力発電の設置事例 嵐山小水力発電所 (京都府京都市) 百村第一・第二発電所 (栃木県那須塩原市) 京都府営水道小水力発電所 (京都府宇治市) 小水力発電の普及促進への取組 ~ 小水力発電に係る水利使用手続の簡素化・円滑化について 近年、再⽣可能エネルギーの導⼊促進が重要となっており、特に、⼩⽔⼒ 発電はクリーンかつ再生可能なエネルギーとして注目されています。 ⼩⽔⼒発電の導⼊を促進するため、平成25年12⽉より、従属発電につ いて許可制に代えて新たに登録制が導入されました。 小水力発電の水利使用手続 ○ 河川の⽔を取⽔し、利⽤しようとする(⽔利使⽤)場合は、下流の⽔利⽤及び河川環境 への影響、治⽔上・利⽔上の⽀障等河川管理上の⽀障の有無について検討する必要がある ため、⼩⽔⼒発電を⾏う場合には、河川管理者の許可⼜は登録が必要です。 ○ ⼩⽔⼒発電には、以下の2種類のパターンがあります。 ①河川から取⽔した⽔を直接利⽤して発電する通常の⽔⼒発電(⽔利使⽤の許可) ②既に⽔利使⽤の許可を受けて取⽔している農業⽤⽔等やダム等から⼀定の場合に放流 される流⽔を利⽤して発電する従属発電(⽔利使⽤の登録) 通常の水力発電 従 属 発 電 従属発電は、既に水利使用の許可を受け て取水している農業用水等やダム等から 一定の場合に放流される流水を利用する もので、新たに減水区間が発生しません。 取水口 ダム 従属発電 通常の水力発電 既設取水堰の落差を 利用して発電 既設農業用水路の落差を利用して発電 ダムからの導水時の残圧を 利用して発電 設置者:嵐山保勝会水力発電所 有効落差:1.74m 設置者:那須野ヶ原土地改良区連合 有効落差:2.0m 設置者:京都府 有効落差:10.02m 最大使用水量:0.55 m3/s 最大出力:5.5kW 最大使用水量:2.4 m3/s 最大出力:120 kW(両発電所計) 最大使用水量:0.9 m3/s 最大出力:63.62 kW ~ 登録 減水区間 取水口 許可 通常の水力発電は、取水口から放水口まで 河川の流量が減少する区間(減水区間)が発 生します。 放水口 従属発電 農業用水(従属元) (許可) 登録 【問い合わせ先】 国土交通省 水管理・国土保全局 水 政 課 水利調整室 河川環境課 流水管理室 〒100-8918 東京都千代田区霞が関2丁目1-3 電話:03-5253-8111(代表) ★発電水利に関するご相談はこちら 国土交通省 水管理・国土保全局 発電水利相談窓口 電話によるご相談:03-5253-8441(窓口直通) 電子メールによるご相談:[email protected] 発電水利相談窓口のご案内URL http://www.mlit.go.jp/river/riyou/syosuiryoku/syousuiryoku_madoguchi.html 水田 通常の水力発電の設置事例 従属発電の設置事例(農業用水を利用) 青石発電所 (福島県田村郡三春町) 七ヶ用水発電所 (石川県能美郡川北町) 設置者:手取川七ヶ用水 土地改良区 有効落差:5.45m 最大使用水量:15.0 m3/s 最大出力:630 kW 設置者:東北電力(株) 有効落差:33m 最大使用水量:0.835 m3/s 最大出力:200kW 平成26年5月 国土交通省水管理・国土保全局 1 ページ 1 4 平成26年5月30日改訂 小水力発電に係る許可手続の簡素化(平成25年4月) 小水力発電の設置をご検討の方へ 再⽣可能エネルギーの導⼊促進のため、国⼟交通省では従属発電をはじめ ⼩⽔⼒発電に係る⽔利使⽤⼿続の簡素化・円滑化を⾏っています。 また、地⽅整備局や河川事務所に窓⼝を設置し、⼩⽔⼒発電のプロジェクト 形成を支援していますので、お気軽にご相談ください。 従属発電について登録制を導入(平成25年12月) ⼩⽔⼒発電の導⼊を促進するため、第183回国会で河川法 が改正され、従属発電について許可制に代えて登録制が導 入されました。 ダム ⼩⽔⼒発電(1,000kW未満)の ためにする⽔利使⽤について、 ⽔利使⽤区分を⾒直しました。 (河川法施⾏令改正) これにより、⼩⽔⼒発電につ いては、関係⾏政機関との協 議等を不要とし、⼀級河川指 定区間では、国土交通大臣か ら都道府県知事等に対し許可 権限を移譲しました。 登録制の導⼊により、⼿続の簡素化・円滑化が図られると ともに、⽔利権取得までの標準処理期間が⼤幅に短縮され ます。 取水口 従属発電 堰 従属発電 農業用水(従属元) 許可 法改正により 登録制へ 【登録の対象となる従属発電】 ○既に許可を受けて取水している農業用水 等を利⽤して⾏う発電 ( 慣⾏⽔利権を利⽤した従属発電につい ても、期別の取⽔量が明確であり、従 属関係が確認できる場合は、登録制の 対象となります。) ○ダム⼜は堰から⼀定の場合に放流される 流⽔を利⽤して⾏う発電 水田 1,000kW以上 〔特定水利使用〕 小 水 力 発 電 1,000kW未満 200kW以上 〔準特定水利使用〕 200kW未満 〔その他〕 (注1)従属発電の水利使用区分は、出力の規模によらず、原則、従 属元の水利使用区分に従う。 (注2)一級河川指定区間において、政令市長が準特定水利使用の許 可を行う場合は、都道府県知事への意見聴取が必要。 (注3)一級河川直轄区間では国土交通大臣が、二級河川では都道府 県知事等が、出力の規模によらず、許可権者となる。 小水力発電の設置に関する参考資料の作成 小水力発電を行うための水利 使用の登録申請ガイドブック (平成25年12月~) 小水力発電設置のための 手引き (平成25年8月~) 従属発電の設置を計画される方 の参考となるよう、⽔利使⽤の 登録申請の方法や書類の作り方 等をまとめたガイドブックを作 成。 ⼩⽔⼒発電の設置を新たに計画 される方の参考となるよう、水 利使⽤⼿続の簡素化・円滑化の 内容や様々な設置事例等をまと めた手引きを作成。 小水力発電を河川区域内に 設置する場合のガイドブック (案) (平成25年3月~) ・水利使用手続の簡素化・円滑化 ○審査要件の明確化(一定の要件を満たせば登録) ○関係行政機関との協議や関係利水者の同意を不要に ※従属元の同意は必要 ・水利権取得までの標準処理期間 の大幅な短縮 (5ヶ月→1ヶ月) ※河川区域内の工事等が必要な場合 は3ケ月 小水力発電のプロジェクト形成の支援(平成25年3月~) 小水力発電事業者 相 談 支 援 河川法の申請手続の相談や河 川管理者が調査したデータの 提供など、地域の実情を踏まえ た支援を実施 地方整備局等及び河川事務所に窓 口を設置し、⼩⽔⼒発電のプロ ジェクト形成を積極的に支援して います。 地方整備局・事務所 お近くの地方整備局等や河川事務所 にお問い合わせください。 問い合わせ先は国土交通省HPに掲 載しています。 小水力発電プロジェクト 形成支援窓口 情 報 共 有 小水力発電の設置をご検討中の方は、これらの参考資料をご覧いただき、河川法の手続 に関して、ご不明な点があれば、設置予定場所の河川を管理する国土交通省の地方整備 局等や河川事務所(北海道にあっては北海道開発局開発建設部、沖縄にあっては沖縄総 合事務局)、都道府県又は政令市にお問い合わせください。 ■ 参考資料のダウンロード先URL (国土交通省HP) http://www.mlit.go.jp/river/riyou/syosuiryoku/index.html 3 市町村 2 都道府県 http://www.mlit.go.jp/river/riyou/syosuiryok u/contact.html 情 報 共 有 河川区域内への⼩⽔⼒発電の設 置を計画される方の参考となる よう、設計上遵守すべき事項や アドバイス等をまとめたガイド ブックを作成。 2 ページ English 用語集 ホームに戻る サイトマップ 国土交通省について 検索 文字の大きさ 拡大+ 縮小政策・仕事 報道・広報 統計情報・白書 ホーム >> 水管理・国土保全トップ >> 利用 >> 小水力発電と水利許可許可 >> 発電水利相談窓口 |砂防 |水資源 |下水道 |施策パンフレット |English |河川 |ダム |海岸 |防災 |環境 |利用 |国際 |技術・情報 発電水利相談窓口 水力発電のための水利使用手続等について、ご相談・ご質問を受け付けております。 ご相談の内容によっては、現地の状況確認等が必要となりますので、事前に詳しい内容をお教えいただくようお願いいたします。 受付方法 1.来省によりご相談を希望される方 ご相談は予約制となります。 来省を希望される方は、事前に受付までご連絡ください。 ※ご希望の日に対応できない場合もございます。 【相談予約受付窓口】 受付時間: 10:00~17:00(土、日、祝日及び年末年始は除く。) 電子メール: [email protected] 電話番号: (03)5253-8441(相談希望の旨を申し出てください。) 2.郵送・電子メールでのご相談を希望される方 下記の宛先まで、郵送又は電子メールにてご相談の内容、資料等を送付ください。受付から2週間を目処 に回答いたします。 【宛先】 郵送: 電子メール: 〒100-8918 東京都千代田区霞が関2-1-3 国土交通省 水管理・国土保全局 発電水利相談窓口 あて [email protected] 郵送・電子メールにてご相談の方は、以下の情報をお知らせください。 (1)お名前(必須) (2)ご住所(必須) (3)電話番号(必須) (4)ご相談の対象となる水力発電を設置しようとされる住所、河川名など (5)ご相談の内容(具体的に、詳しく記入してください。) (6)地図等の資料があれば添付してください。 ※国土交通本省にて受け取れるメールサイズは5MB以下となりますので、ご注意ください。 プライバシーポリシー リンクについて・著作権・免責事項 Copyrightc 2007 MLIT Japan. All Rights Reserved. 国土交通省 〒100-8918 東京都千代田区霞が関2-1-3 (代表電話)03-5253-8111 3 ページ 申請・手続 English 用語集 ホームに戻る サイトマップ 国土交通省について 検索 文字の大きさ 拡大+ 縮小政策・仕事 報道・広報 統計情報・白書 ホーム >> 水管理・国土保全トップ >> 利用 >> 小水力発電と水利使用手続 |砂防 |水資源 |下水道 |施策パンフレット |English |河川 |ダム |海岸 |防災 |環境 |利用 |国際 |技術・情報 小水力発電と水利使用手続 小水力発電を行うために必要な手続 河川を流れる水は公共のものであり、利用に当たっては、農業用水、水道用水、工業用水、水力発電などの目 的ごとに河川管理者(国又は都道府県)の許可や登録が必要になります。 こうした目的に応じて河川の流水を利用することを「水利使用」と呼びます。水力発電は河川から取水し、利 用後は全水量が河川に戻ることが一般的ですが、このように流水を消費しない場合においても河川の流水を利用 する際には、河川法の手続が必要となります。 ただし、農業用水の排水や、下水処理水を利用して発電を行う場合など、水利使用の許可を必要としない場合も あります。 なお、一つの事業として把握することが妥当と思われる行為について、例えば、事業主体が同じで一の水路内 で複数の発電機を設置する場合には、一本にまとめて申請することができます。 小水力発電に係る従属発電について登録制を導入 農業用水や水道用水など、既に許可を得ている流水を利用して水力発電を行う場合であっても、目的が異なる ため河川法の手続が必要です。(水利使用者が同一の者であっても同様です。)こうした河川の流水の利用にあ たっては、これまですべて許可となっていましたが、今般、河川法が改正され、農業用水や水道用水など、既に 許可を得ている流水を利用して水力発電を行う場合は、河川環境等に新たな影響を与えないことから、許可制に 代えて、登録制とすることになりました。 登録制では、申請書類や手続の簡素化、水利権取得までの期間の大幅 な短縮化などが図られています。(平成25年12月11日施行) 登録制について 小水力発電関係通知 再生可能エネルギーの導入促進のため、国土交通省では、小水力発電に係る水利使用手続の円滑化・簡素化を 図る措置を行っています。 通知一覧 小水力発電を行うためのガイドブック等 小水力発電設置のための手引き 小水力発電を新たに計画される方の参考となりますよう、小水力発電における水利使用手続の簡素化された内 容や、様々な場所や形態での設置事例等を紹介した手引きを作成しました。小水力発電の導入の検討に際して、 ご活用下さい。 「小水力発電設置のための手引き」 登録申請ガイドブック 小水力発電(従属発電)を新たに計画される方が、水利使用手続を円滑に行っていただけるよう、申請に必要 な書類の作り方や申請書の記入例、必要な図面の例等を示したガイドブックを作成しました。申請書の作成に当 たりましては、こちらを参考にして下さい。 「小水力発電を行うための水利使用の登録申請ガイドブック」 河川区域内に設置する場合のガイドブック 河川区域内に小水力発電施設を設置申請するにあたり、「小水力発電を河川区域内に設置する場合のガイド ブック(案)」を作成しました。設計事例も載せてありますので、ぜひご活用下さい。 4 ページ 申請・手続 なお、本記載内容は、一般的な考えを示したものであり、事業の具体化にあたっては、河川ごと、箇所ごとに影 響の評価が異なるため、早い段階で発電予定箇所を管理する河川管理者へご相談下さい。 「小水力発電を河川区域に設置する場合のガイドブック(案)」 添付資料「I チェックリスト」 添付資料「II 堰設置式発電施設設計例」 添付資料「III 水路設置式発電施設設計例」 添付資料「IV チロル式発電施設設計例」 国土交通省ホームページで提供している観測データ、調査結果 水力発電のご検討の際や水利使用手続の申請書類等を作成する際に参考となるデータをご紹介いたします。 国土交通省水管理・国土保全局が所管する流量等の観測所における観測データ 「水文水質データベース」 国土交通省が所管するダム等(国及び(独)水資源機構、都道府県の管理)の水文水質データの統計値 「ダム諸量データベース」 国土交通省が一級河川で行った魚類調査等の調査結果 「河川環境データベース(河川水辺の国勢調査)」 小水力発電の普及への取組(パンフレット) 小水力発電に係る水利使用手続の簡素化・円滑化の内容を紹介するため、パンフレットを作成しました。設置 事例も載せていますので、ぜひご活用下さい。 「小水力発電の普及促進への取組」 中綴じ両面印刷用 小水力発電に関するお問い合わせ 河川の流水を使用する小水力発電の設置をご検討されている方で、手続に関してご不明な点などがございまし たら、設置を予定している河川を管理する国土交通省の地方整備局や河川事務所、または都道府県等にお問い合 わせ下さい。 お問い合わせ先 (お知らせ) 一級河川の指定区間における以下の水利使用手続は、都道府県又は政令市により行われます。 ・従属元の水利使用の許可を都道府県又は政令市が行っている従属発電 ・ダム等から放流される正常流量及び洪水調節のみを利用した発電(許可を受けた水利使用の流水が混在 する場合で、当該水利使用の許可を国が行っている場合を除く。) ・最大出力が1,000kW未満の小水力発電 また、国土交通本省内に「発電水利相談窓口」を設置しておりますので、こちらもご活用ください。 【発電水利相談窓口】 水力発電のための水利権使用手続等について、ご相談・ご質問を受け付けます。 プライバシーポリシー リンクについて・著作権・免責事項 Copyrightc 2007 MLIT Japan. All Rights Reserved. 国土交通省 〒100-8918 東京都千代田区霞が関2-1-3 (代表電話)03-5253-8111 5 ページ 国 水 調 第 3 6 号 国 水 流 第 1 0 号 平 成 25年 12月 11日 各都道府県土木担当部長 殿 各政令指定市土木担当局長 殿 国 土 交 通 省 水 管 理 ・国 土 保 全 局 水 政 課 水 利 調 整 室 長 国土交通省水管理・国土保全局河川環境課流水管理室長 慣行水利権に係る小水力発電の水利使用手続の簡素化について 小水力発電はクリーンかつ再生可能なエネルギーであり、大規模な投資が不要な小水力発 電について、その活用が期待されている。 このような状況の中、「規制改革実施計画」(平成25年6月14日閣議決定)において、 慣行水利権が設定された水路に設置する小水力発電に係る水利使用手続に関して、個別措置 事項が決定されている(別添参照) 。 国土交通省では、これまでも、水利使用許可手続の簡素化・円滑化に取り組んできたところ であるが、更なる再生可能エネルギーの導入促進を図るため、より積極的に取り組むことが 求められている。 ついては、慣行水利権に係る小水力発電について、主たる水利使用(以下「従属元水利使 用」という。)に完全従属する発電(以下「従属発電」という。)の水利使用手続等に関す る取扱いを下記のとおり通知するので、地域の実情に応じて、遺漏のないよう運用するとと もに、貴地方公共団体の水利担当者に対して周知徹底し、水利使用手続の簡素化・円滑化を 図るようお願いする。 記 1 慣行水利権と従属関係が確認できる場合における小水力発電のための水利使用手続の 簡素化について 登録制は、従属元水利使用の許可の審査において下流の利水者や河川環境への影響に ついて既に確認していることから、手続を簡素化するものであるが、慣行水利権に係る 小水力発電についても、期別の取水量が明確であり、従属関係が確認できるものについ ては、登録制の対象となる。 慣行水利権に係る小水力発電の登録申請においては、慣行水利権に基づく取水量等を 6 ページ 把握した上でその従属関係を確認する必要があることから、慣行水利権に基づく取水 量等の調査方法について、次のとおり簡素化するものとする。 (1) 慣行水利権に基づく取水量については、慣行水利権に基づく取水地点における10 年間の取水量データを必ずしも必要とせず、その地点において、少なくとも1年間、 取水量を計測することで足りることとすること。この場合において、従属発電に係る 水利使用の登録の際に設定される従属発電のための水利使用の存続期間については、 原則、取水量の計測期間と同期間とすること。なお、従属発電に係る水利使用の登録 後において引き続き慣行水利権に基づく取水量を計測している場合は、次回の登録申 請にあたり、原則、当初の存続期間に新たな計測期間を合算した期間を存続期間とす ること。 (2) 慣行水利権に基づき取水している農業用水路等において、慣行水利権に基づく取水 地点における取水量と同量であることが確認できる他の地点がある場合は、その地点 において流量計測を行うことにより、慣行水利権に基づく取水地点の取水量とみなす ことが可能であること。また、従属発電の発電地点において流量計測を行う場合は、 発電地点と慣行水利権に基づく取水地点との受益面積比、あるいは同時流量計測によ る換算率等により、慣行水利権に基づく取水量を推定することが可能であること。 (3) 取水量等の計測頻度については、日毎の計測を必ずしも必要とせず、少なくとも半 旬毎(5日に1回)に計測することで足りることとすること。なお、系統連系をせず、 地域における環境学習等を目的とした従属発電を行う場合においては、月毎(1月に 1回)とすることが可能であること。 (4) 上記(1)から(3)までにより計測又は推定した慣行水利権に基づく取水期間及 び取水量が、河川法(昭和39年法律第167号。以下「法」という。)第88条又 は河川法施行法(昭和39年法律第168号)第20条第2項の規定による河川管理 者への届出(以下「届出」という。)の範囲内である場合は、従属発電に係る水利使 用の取水期間及び取水量について、その届出の範囲内において認められるものである こと。 なお、届出に取水期間又は取水量の記載がなく、慣行水利権に基づく取水期間又は 取水量について確認ができない場合においては、水利使用の登録の申請時に、慣行水 利権に基づく取水地点の上下流・左右岸等の関係水利使用者に対する聞き取り調査等 を行うことにより、計測又は推定した慣行水利権に基づく取水期間又は取水量が適正 であることを確認し、その範囲内において、従属発電に係る水利使用の取水期間又は 取水量が認められるものであること。 (5) 2 従属発電のための水利使用に係る取水量報告は、発電出力からの換算により取水量 を推定しても差し支えないこととすること。 慣行水利権と従属関係が確認できない場合における小水力発電のための水利使用許可 手続の簡素化について 慣行水利権の権利内容が不明確であり、従属関係が確認できない場合は、登録制の 対象とならず、小水力発電に係る新規の水利使用許可が必要であるが、その許可手続 7 ページ について、次のとおり簡素化するものとする。 (1) 新規の水利使用における取水量については、河川からの取水地点における10年間 の河川流量データを必ずしも必要とせず、その地点において、少なくとも1年間、河 川の流量を計測することで足りることとすること。この場合において、許可期間につ いては、原則、河川流量の計測期間と同期間とすること。なお、水利使用の許可後に おいて引き続き河川流量を計測している場合は、次回の許可申請にあたり、原則、当 初の許可期間に新たな計測期間を合算した期間を許可期間とすること。 (2) 取水地点付近において河川管理者等が調査した河川流量データ又は河川環境データ が存在する場合には、その調査結果を添付書類として活用できること。 (3) 取水地点付近において河川管理者等が調査した河川流量データがない場合であって も、取水地点を含む流域と地形、地質、降雨量等が類似している近傍の流域(流域が 重なる場合を含む。)の他の観測所等の河川流量データをもとに水利使用状況から自 然流量を算出した上で流域比換算により算出した河川流量データを根拠とすること が可能であること。 (4) 発電に伴う減水区間において、既に維持流量が設定され、既存の河川環境に係る資 料が存在する場合には、動植物、景観等の新たな河川環境調査は省略できること。 (5) 動植物に係る調査については、文献調査又は聞き取り調査で代表種を選定すること が可能であること。 (6) 法第24条及び第26条第1項の許可を受けた取水施設等を改築せずに、そのまま 活用する場合においては、取水施設等の構造図等の添付は不要とすること。 8 ページ Ver.2 小水力発電を行うための 水利使用の登録申請ガイドブック 平成 26 年 8 月 目 次 1 ガイドブックの利用にあたり ··················································· 1 2 小水力発電を行うために必要な手続 ············································· 2 3 手続が必要かどうかの確認 ····················································· 4 4 登録申請の準備 ······························································· 5 5 登録申請の方法 ······························································ 11 6 書類の作り方 ································································ 15 作成事例 ···································································· 15 発電所の使用水量と理論水力の算出方法 ········································ 28 慣行水利権を利用した従属発電を行う場合の計測方法····························· 37 7 登録後の留意点 ······························································ 38 8 小水力発電のQ&A ·························································· 40 9 ページ 1 ガイドブックの利用にあたり 日本では、四季の恵みがもたらす雪どけ水や梅雨などから得られる豊富な河川水を利用し て、古くから山間部等で水力発電が盛んに行われてきました。最近では地球温暖化対策と して、温室効果ガスを排出しないクリーンな再生可能エネルギー利用を推進するための新 技術の開発により、平地部の水路等、既存の水路工作物を利用した小規模な水力発電が多 く計画されるようになりました。 このような水力発電は、水量と落差の関係から出力も小さくなることが一般的ですが、河 川の水や土地の利用にあたっては、工作物の規模や出力の大小に係わらず河川法に定めら れた手続が必要になる場合があります。 このガイドブックでは、既存の水路工作物等を利用して行う小規模、小出力の発電を総称 して「小水力発電」と呼び、河川法に定められた手続が必要になる場合の申請手続と申請 に必要な書類の作り方を説明します。 ダム ダム等放流 ダム等放流水を利用した発電 農業用水 発電用水 発電所の送水管等を利用した発電 農業用水路を利用した発電 農業 発電所 水田 発電 浄水場 工場 水道 水道用水 堰 浄水場内の送水管等を利用した発電 工業 工業用水 工場内の送水管等を利用した発電 このガイドブックで主に解説している小水力発電 小水力発電をご検討中の方は、このガイドブックをご覧いただき、河川法の手続に関してご 不明な点があれば、お近くの国土交通省河川事務所(北海道にあっては北海道開発局開発建設 部、沖縄にあっては沖縄総合事務局開発建設部)にご相談ください。 なお、小水力発電に関する連絡先は下記ホームページにも掲載されていますのでご参照くだ さい。 国土交通省、小水力発電と水利権に関するホームページ http://www.mlit.go.jp/river/riyou/syosuiryoku/index.html 1 10 ページ 2 小水力発電を行うために必要な手続 ■ 河川の水の利用 河川を流れる水は公共のものであり、利用に当たっては、農業用水、水道用水、工業用水、水力発電 などの目的ごとに河川管理者(国又は都道府県)の許可や登録が必要になります。 こうした目的に応じて河川の流水を利用することを「水利使用」と呼びます。水力発電は河川から取 水し、利用後は全水量が河川に戻ることが一般的ですが、このように流水を消費しない場合においても 河川の流水を利用する際には、河川法の手続が必要となります。 農業用水や水道用水など、既に許可を得ている流水を利用して水力発電を行う場合であっても、目的 が異なるため河川法の手続が必要です(水利使用者が同一の者であっても同様です。) 。こうした河川の 流水の利用にあたっては、これまですべて許可となっていましたが、今般、河川法が改正され※、農業 用水や水道用水など、既に許可を得ている流水を利用して水力発電を行う場合は、許可ではなく、登録 で足りることとなりました。さらに、ダムや堰(以下「ダム等」という。)から放流される維持流量等 を利用して新たに減水区間を生じさせることなく発電を行う場合についても、河川環境等に新たに影響 (*1) を与えないことから、登録で足りることとなりました。これを「水利使用の登録」 と呼びます。一方、 (*2) 新たに河川から取水して発電を行う場合などは許可が必要であり、これを「水利使用の許可」 と呼び ます。 登録は、許可よりも申請に必要な書類が少なく、手続に要する時間も短縮されます。 ただし、登録の対象となる発電は、既に許可を得ている水やダム等から放流される流水を前提にして いることから、利用にあたっては制約があり、許可を得ている水の取水量が許可の変更等により減少す る場合は、これらの流水を利用する発電についても減少となることがあり、また、許可を得ている流水 を取水しないときは、発電のために流水を利用することはできません。 なお、農業用水の排水路や、下水処理水を利用して発電を行う場合など、河川法の手続が必要ない場 合もあります。 ※ 改正法は第183回国会にて成立。平成25年6月12日公布、登録制部分は同年12月11日 施行。 農業用水路に小水力発電所を設置した事例 (発電所設置前) (発電所設置後) (写真提供:東京発電株式会社) *1 河川法第 23 条の 2「水利使用の登録」、*2 河川法第 23 条「水利使用の許可」 2 11 ページ ■ 河川の土地の利用 河川の中に工作物を設置したり、土砂を掘削して地形を変えたりする場合には、河川管理者(国又は都 道府県)の許可が必要になります。 河川の土地は河川区域と河川保全区域に分けられ、利用するために必要な許可を以下のように呼びます。 河川区域内の土地を利用するための許可を「土地占用の許可」(*3) 河川区域内に工作物の設置等を行うための許可を「工事の許可」(*4) 河川保全区域内に工作物の設置等を行うための許可を「河川保全区域内での工事の許可」(*5) 私有地の場合でも、河川区域または河川保全区域に指定されていると、工事については許可が必要に なります。 H.W.L. 河川保全区域 河川区域内での工事事例 *3 *5 ■ 河川区域 河川保全区域 河川区域とは、一般的には水が流れている部分と堤防敷であ り、河川保全区域とは、堤防などの河川管理施設を保護する ための区域のことです。 河川法第 24 条「土地の占用の許可」、*4 河川法第 26 条第 1 項「工作物の新築等の許可」 、 河川法第 55 条「河川保全区域における行為の制限」 必要な手続 小水力発電を行う際には河川法以外にも関係法令に基づく手続が必要となる場合があります。 ○関係法令 (1) 河川法(国土交通省) (2) 電気事業法(経済産業省) (3) その他法令 自然公園法、自然環境保全法、鳥獣保護及び狩猟に関する法律、文化財保護法、土地収用法、 農地法、農業振興地域の整備に関する法律、土地改良法、森林法、国有林野法、水産資源保護 法、国土利用計画法、国有財産法、砂防法、地すべり防止法 等があります。 なお、手続が必要かどうかについては関係機関への確認をお願いします。 3 12 ページ 3 手続が必要かどうかの確認 発電所を設置する場所により、河川法の手続が必要な場合と不要な場合があります。 (発電所を水色の範囲に設置する場合には、河川法に基づく手続は、必要ありません。 ) 農業用水路 取水堰 田 田 排水時点 田 河川 排水時点より後であっても、水利使用許可され た農業用水に、配水に必要な水位確保のためなど の水路維持用水として河川の流水が含まれる場 合には と同じ扱いになります 排水路 河川へ放流 浄 化 施 設 等 沈 砂 池 等 貯 水 池 等 浄化施設に入る時点 (工業用水道事業者の場合) 事業者が所有する送水管等の外 部に移る時点 浄水場 工業用水道 事業者施設 工業用水道事業者送水管 工場所有 送水管 工場 水を利用する とした施設 (特定企業等の場合) 工場内の施設内部に移る時点 工場 下水処理 施設 河川へ放流 下水処理場 河川および水路の着色は、発電所の設置場所ごとに必要な 河川区域 河川保全 区域 許可手続等の内容を示しています。 色 水利使用の 許可又は登録 土地の占用 の許可 工事の許可 河川保全区域内 での工事の許可 - - - - ○ - - - ○ ○ ○ - ○ - - ○ - - - ○ - ○ ○ - 4 13 ページ 4 登録申請の準備 河川から新たに取水し、小水力発電を河川区域内で行う場合には、許可申請が必要となり、河川 の治水、利水、環境への影響検討や対応策についての書類の添付が必要です。一方、他の水利使用 に従属*1)して、発電を行う場合やダム等から放流される維持流量等を利用して、新たに減水区間を 生じさせることなく発電を行う場合には、河川環境等に新たな影響を与えないことから登録で足り ることとされており、申請は許可よりも簡素化された書類で行うことができます。 ■ 利用する水について確認 許可を得ている他の水利使用に従属 河川の環境等に新たな影響を与えないため、登録申請は許可申請よりも簡素な書類 で申請が可能。 慣行水利*2)に従属 方法 1. 慣行水利権はそのままで、従属発電として登録申請します。ただし、当該慣行水利権 の期別の取水量が明確であり、従属関係が確認できるものが対象となります。そのた め、申請時に、慣行水利権に係る水利使用の内容に関する書面として、慣行水利権の 取水量データの添付が必要です。取水量計測の方法は、P37 を参照してください。 なお、河川法第 23 条の許可を受けたものとみなされる慣行水利権は、慣行水利権と して使用している取水量について、当時の状況と変わらないものであり、現状の取水 (取水量データ等)が、当時の状況(河川法第 88 条又は河川法施行法第 20 条第 2 項 の届出書に記載された内容)を超える場合には、河川法第 23 条の許可を受けたもの とみなされません。当該届出書に記載された内容の範囲内であることが前提となりま す。 赤線:届出の期別取水量 点線:取水量データ 取水量データが、届出の期別取水量を 超えている場合(黒斜線部、緑斜線部) は、河川法第 23 条の許可を受けたものと はみなされません。 提出されている届出書に取水量、取水期間等の記載がない場合、届出書に記載された 内容に疑義がある場合等は、河川管理者が取水量データを元に、近隣の利水者、上下・ 左右等の関係利水者に聞き取り調査を行うなどにより、内容を確認します。 届出を行っていない場合は、まず、慣行水利権者が届出を行う必要があります。 方法 2. 慣行水利権の権利内容が不明確であり、従属関係が確認できない場合には、慣行水利 権はそのままで、新規の発電水利として許可申請します。その場合には、河川の流量 と発電に必要な取水量をもとに、他の水利使用や河川使用者への影響を検討した書類 等が必要です。 方法 3. 慣行水利権を許可化して従属発電として登録申請します。その場合には、既に許可を 受けた水利使用に従属する場合と同様の図書を添付することとなり、簡素な書類で申 請が可能となります。 5 14 ページ ダム等から放流される維持流量等*3)に従属 河川の環境等に新たな影響を与えないため、登録申請は許可申請よりも簡素な書類 で申請が可能。 ※ 河川に新たに減水区間を生じさせるものや魚類の遡上が可能な施設を利用するものは登 録ではなく許可となります。 発電のために河川から新たに取水 河川の環境等に新たに影響を与えるため、登録ではなく、許可となります。 ※ 河川の流量と発電に必要な取水量をもとに、他の水利使用や河川使用者への影響を検討し た書類等が必要です。 慣行水利権の届出状況による取水量データの確認方法 取水期間:記載あり 取水量:記載あり 河川管理者が確認する内容 従属元水利使用の取扱い 取水量データの取水期間・ 取水量が届出内容の範囲内 であること ・取水期間:届出の範囲内 河川管理者が確認する内容 従属元水利使用の取扱い ・取水量:届出の範囲内 届出書の提出 の有無 取水期間:記載あり 取水量:記載なし あり 取水期間及び 取水量の記載 の有無 取水期間:記載なし 取水量:記載あり ・取水量データの取水期間 が、届出内容の範囲内であ ること ・取水量データの取水量が、 近隣の類似の取水形態にあ る者との比較、上下流・左右 岸等の関係利水者への聞取 り調査等により、適正である こと ・ 取水期間:届出の範囲内 河川管理者が確認する内容 従属元水利使用の取扱い ・取水量データの取水期間 が、近隣の類似の取水形態 にある者との比較、上下流・ 左右岸等の関係利水者への 聞取り調査等により、適正で あること ・取水量:取水量データの 期別毎の最大取水量以下 ・取水期間:取水量データ に基づく ・取水量:届出の範囲内 ・取水量データの取水量が、 届出内容の範囲内であるこ と 河川管理者が確認する内容 なし 従属元水利使用の取扱い 取水期間:記載なし 取水量:記載なし 取水量データの取水期間・ 取水量が、近隣の類似の取 申請に先立ち、慣行水利 水形態にある者との比較、上 権者が、施行規則第36 下流・左右岸等の関係利水 条第1項に基づく別記様 者への聞取り調査等により、 式第20により届出書を提 (届出内容 適正であること の確認) 出することが必要 ※取水量データが届出内容を 超えている場合は法第23条の 許可を受けたものとみなされ ない。 ※取水量データが、異常値によ り、届出の内容を超えている場 合は、異常値を計測した理由を 明記した書面を提出すること。 河川管理者により、異常値であ ることが認められた場合は、当該 計測値を排除した上で、従属元 水利使用の上限を確定させるこ ととなる。 6 ・取水期間:取水量データ に基づく ・取水量:取水量データの 期別毎の最大取水量以下 ※なお、届出書及び取水量 データと申請書及び使用水量 の算出根拠に齟齬がある場 合は、河川管理者から補正を 求められる。 補正の指示に応じず、その まま申請を継続すると、登録 の拒否要件に該当する場合 がある。 15 ページ ■ 利用する土地について確認 河川区域外への設置や工事を行う場合 河川法に基づく土地の占用の許可は必要ありません。 河川保全区域内に設置や工事を行う場合 堤防や護岸等の河川管理施設への影響を検討した書類等が必要です。 河川区域内に設置や工事を行う場合 河川の治水・利水・環境への影響検討や、発電施設の洪水時の安全性を検討した書類等が必要 です。 *1 )他の目的で取水された水を利用して行う発電を「従属発電」と呼び、 このときに利用する水利使用のことを従属元水利使用と呼びます。 農業用水 路 農業用水として取水 *2 )慣行水利権とは、旧河川法施行の明治 29 年に既に取水を行っていたも の及び普通河川のときに取水を開始した後に河川法に基づく河川となっ 頭首工 小水力発電所 河川 たもので、水利使用や工作物の設置について許可を受けたものとみなさ れているものです。一般的には水利使用の内容が明確化されていません。 農業用水の従属発電(イメージ) *3 )ダム等の放流水についても登録制の対象となります。登録制の対象とするダム等の放流水は、ダム等で定められた容量の 範囲内で専ら次の場合に放流される流水としています。 ① 河川の流水の正常な機能を維持するために必要なとき → 漁業、流水の清潔の保持、景観、動植物の生息地等の状況等を考慮して確保されるべき流水である「維持流量」及 びダム又は堰の下流の既得水利使用のために必要な「利水流量」からなる「正常流量」を確保する目的で放流される 場合を示しています。これには、水利使用に係る貯留制限及び取水制限に伴ってダム等から放流される場合が含まれ ます。 ② 洪水調節容量を確保するために必要なとき → 洪水時に河川の流水を貯留するための容量を設け、洪水時にダムに河川の流水を貯留し河川の流量を調整する洪水 調節に関して放流される場合を示しています。これには、洪水前に予備放流として放流される場合、制限水位を維持 するために放流される場合及び洪水時に貯留された流水が洪水後に放流される場合が含まれます。 ③ → 法第 23 条の許可を受けた水利使用(発電以外のためにするものに限る。 )のために必要なとき ダム又は堰の貯留施設を設置することによって河川法第 23 条の許可を受けた水利使用のために新たに水利使用に 利用できることとなった流水が放流される場合を示しています。これには、水利使用規則に定められた常時満水位を 維持するために放流される場合が含まれます。 ただし、①から③までに掲げる場合に放流される流水を利用する場合であっても、自らの発電事業のためにダム等に容量 を確保する場合には、専ら①から③までに掲げる場合に放流されるものとは言えないことから、河川法第 23 条の 2 の登録 の対象とはならず河川法第 23 条の許可の対象となります。 7 16 ページ 河川法の手続を必要としない発電所の事例(上水道の場合) 浄水場内に小水力発電所を設置した事例 浄化施設 発電所位置 発電所近景 発電所設置位置 (写真提供:東京発電株式会社) 河 川 発電所 沈 砂 池 浄 化 施 設 貯 水 池 各家庭へ 浄水場 河川区域 河川保全 区域 浄化後の水を使用し、かつ、浄水場内の土地(河川区域外)を利用しているため、河川法の手 続は必要ありません。 8 17 ページ ● 河川法の手続を必要としない発電所の事例(下水道の場合) 下水処理施設内に小水力発電所を設置した事例 下水処理施設 発電所 発電所 発電所近景 発電所設置位置 河 川 発電所 下水処理施設 河川へ放流 下水処理場 河川区域 河川保全 区域 下水処理された水を使用し、かつ、下水処理場内の土地(河川区域外)を利用しているため、 河川法の手続は必要ありません。 9 18 ページ ● 河川法の登録が必要な発電所の事例(かんがい用水に従属する場合) 農業用水路に小水力発電所を設置した事例 発電所 発電所 発電所 発電所 発電所 農業用水路 農業用水路 発電所近景 発電所設置位置 既に許可を受けた農業用水を使用し、かつ、河川以外の土地(河川区域外)を利用して いる場合は、比較的簡素な書類での登録手続が可能です。 10 19 ページ 5 登録申請の方法 ● 登録申請窓口 水利使用の登録申請は、既に許可を受けた農業用水等やダム等から許可を受けた水利使用の ために放流される流水などを利用する場合には従属元水利使用の許可をした河川管理者が登 録を行うこととなります。一方、ダム等から放流される維持流量など河川環境や河川管理のた めに放流される流水のみを利用する場合には、当該流水が放流される河川を管理する河川管理 者が登録を行うこととなります。なお、従属発電を行うために水利使用の登録以外に土地の占 用の許可等が必要な場合には、原則、登録申請と同時に申請することが必要であり、同一の窓 口に申請を行います。 登録窓口は、河川の種類、従属元の水利使用規模によって下表のようになります。なお、一 級河川では下流部を国土交通省が管理し、上流部は都道府県又は政令指定都市が管理している ことが一般的ですが、登録ではなく、新たに河川から取水して行う水力発電に関する水利使用 の許可に関しては、当該発電の規模に応じて、許可権者が決まります。平成 25 年 4 月 1 日よ り、一級河川指定区間における 1,000kW 未満の発電については、都道府県知事等が許可を行う ことが可能となりましたので、ご注意ください。 河川の種類 登 録 申 請 窓 口 国土交通省の河川事務所(地域により、河川国道事務所、ダム管理所など名称は 異なります)又は都道府県・政令指定都市の土木事務所(地域により県土整備事 務所など名称は異なります) 従属発電のうち、 ①既に許可を受けた水利使用(従属元水利使用)のために取水又は貯留された流 水に従属する発電の場合は、当該従属元水利使用の処分庁への登録・許可申請が 必要です(②の流水が混在する場合を含む。) 。 一級河川 従属元水利使用の許可を都道府県知事又は政令指定都市の長が行っている場合 は、従属発電の処分権者も都道府県知事等となります。 ②ダム等から放流される維持流量又は洪水調節のみを利用する発電の場合は、当 該河川を管理する河川管理者の事務所となります。 ③慣行水利権に従属する発電の場合は、河川法第 88 条又は河川法施行法第 20 条 の届出書の提出先となります。 直轄区間であれば国土交通省、指定区間であれば都道府県又は政令指定都市で す。 二級河川 準用河川 都道府県又は政令指定都市の土木事務所(地域により県土整備事務所など名称は 異なります) 市町村役場 河川法の適用外ですが、都道府県、政令指定都市又は市町村が管理条例などを定 普通河川 めている場合がありますので、手続の方法はその普通河川の管理者にお問い合わ せください。 11 20 ページ 申請窓口が不明な場合には、小水力発電を行おうとしている場所の住所、河川や水路の名前 を確認し、お近くの国土交通省の河川事務所等へ問い合わせて下さい。申請窓口を確認し紹介 いたします。 ● 事前相談 登録申請書類の作成に着手する前に、発電計画の概要を持って申請窓口に問い合わせするこ とをお勧めします。 手続に手戻りが生じないように、申請に必要な書類の内容を確認いたします。 事前相談の際にあると便利な資料 (相談の段階では、全てそろっている必要はありません) ・ 発電予定箇所を示す位置図 ・ 発電所の設置方法が分かる図面 ・ 現況写真 ・ 従属元水利使用の水利使用規則の写し又は慣行水利権の届出書の写し ・ 発電所の工事の工期 12 21 ページ ● 登録申請書類 登録申請書類として、定型様式の申請書と、図面等の添付図書をそろえて、申請窓口に提 出します。 申請書 提出 添付図書 登録申請窓口 登録申請書類 申請書に記載した値の根 拠となる資料、説明図面 ● なお、登録申請書類の受付時又は審査の途上で、書類の内容に不足や不備な点が認められた場 合には、追加資料の提出をお願いすることがあります。 ● 登録申請書類の窓口へは、正本を1部と、下表の部数の写しの提出が必要になりますので、事 前相談の段階で確認して下さい。 なお、登録ではなく、水利使用の許可申請の場合は、下表の部数とは異なりますので、ご注意 ください。 区 分 部 数 一級河川に係る特定水利使用及び指定区間外の 二部 一級河川に係る特定水利使用以外の水利使用 指定区間内の一級河川に係る特定水利使用以外 都道府県又は政令市の規則で定める部数 の水利使用及び二級河川に係る水利使用 13 22 ページ ● 登録申請に係る河川法手続の流れ 登録までの所要日数は、申請の内容により異なりますので、申請書類の提出後に申請窓口に 問い合わせて下さい。 また、小水力発電を行うに当たり、他の法令に基づく許認可等が必要な場合には、河川法に 基づく手続と同時に進めることとして下さい。 (一級河川の国交大臣直轄管理区間の場合の流れ図) 従属元水利使用者 申請者 施設利用等の相談 発電の構想 国土交通省 関係行政機関 事前相談 施設利用等の契約 発電計画の作成 登録申請書類の作成 書面(写)添付 同意書添付 提 出 受付【河川事務所】 追加資料の作成・提出 審査(拒否要件の 該当の有無) 登録(水利使用規則) 登録書受理 水利台帳への登録 工事着手 完成検査 取水(運転)開始の報告 都道府県知事 確認 運転開始 必要に応じて行われる手続等 ※1 河川区域内で発電を行う場合は、土地の占用等の許可申請を登録申請と同時に行 う必要があります。 ※2 慣行水利権を利用して従属発電を行おうとする場合は、従属元の取水量を確定す る必要があるため、事前に河川管理者に相談されることをお勧めします。 14 23 ページ 6 書類の作り方 ● 作成事例 許可を得ている他の水利使用に従属して発電を行う場合の事例 (申請書類が簡単な発電所の事例) 事例 No 従属発電 設置河川 一級河川 水利使用 農業用水に従属 土地の使用 河川区域外の土地 河川区域の使用 なし 河川保全区域の使用 なし 申請該当条項 河川法第 23 条の 2 河川 田畑 田畑 発電所 田畑 田畑 農業用水路 15 24 ページ 登録申請書類の作成事例 登録申請書類目次 ■ 申請書 1. ■ 登録申請書【定型様式】 添付図書 2. 発電計画の概要 3. 発電に使用する水量の根拠 4. 誓約書 5. 従属元水利使用者の同意書の写し 6. 発電所工事計画の概要 (1) 位置図 (2) 平面図 (3) 一般図 7. 発電設備が設置される場所をその上流又は下流側から撮影した写真に発電 設備の外形を記載したもの 8. 従属元水利使用の内容を示す書面(水利使用規則又は届出書の写し) ※ 次ページ以降の許可申請書類の作成事例では、楷書体で記載例を示し、 赤字で解説しています。 16 25 ページ 登録申請書類の作成事例 1.登録申請書(様式 甲の 2) 登 録 申 請 書 平成○○年○○月○○日 登録申請書類を提出する日 国土交通省○○地方整備局長 殿 一級河川の国土交通大臣直轄区間では北海道開発 局長又は地方整備局長、 一級河川の指定区間、二級河川では都道府県知事 又は政令指定都市の長、準用河川では市町村長 申請者 住所:○○県○○市○○町○○番○○号 氏名: 申請 太郎 ㊞ 申請者が法人である場合は、氏名は、その法人の名称 及び代表者の氏名となります。 氏名が自署の場合には押印を省略できます。 別紙のとおり、河川法第 23 条の 2 の登録を申請します。 申請にあたり根拠となる河川法の条項を記載します。 この作成事例は、従属発電の水利使用の登録のみの申請のため、「河川法第 23 条の 2」としてい ます。 なお、水利使用だけでなく河川区域内に工作物を設置する場合には、 「河川法第 23 条の 2 の登録、 第 24 条及び第 26 条第 1 項の許可」の申請となります。 17 26 ページ 登録申請書類の作成事例 流水の占用の登録申請書(様式 乙の 1 の 2) (水利使用) 1.河川の名称 ○級河川 ○○水系○○川 発電所を設置する水路の取水元である水系名、河川名とします。従属元水利使用の水利使用規則から引用します。 2.発電施設の名称及び位置 ●●発電所 ○○県○○市○○町○○ 水力発電所の名称は申請者が名付けます。 3.従属元水利使用の許可を受けた者等 ●●土地改良区 代表●● ●● ○○県○○市○○町○○ 従属元水利使用の許可受者の氏名、住所、又は維持流量等の放流水を利用する場合は、当該ダム若しくは 堰の名称、位置を記載します。 4.取水口等の位置 取水口:○○県○○市○○町○○地先 従属元水利使用の取水口と同位置とし、従属元の水利使用規則から引用します。 5.使用水量等 (1) 使用水量 (2) 有効落差 最大 最大 0.44m3/s 0.5m 常時 常時 0.04m3/s 0.5m (3) 理論水力 (4) 出力 最大 最大 2.16kW 0.50kW 常時 常時 0.20kW 0kW 最大使用水量は、発電所地点を流れる最大の流量のうち真に発電に使用する水量です。 常時使用水量は、1 年間、発電所地点をほぼ安定的に流れる流量のうち、真に発電に使用する水量です。 有効落差は、水力エネルギーが生み出されるために使われる高低差です。 理論水力は、使用水量と落差の関係から計算で求めるエネルギーです。 出力は、発電機の製造元による公称値とします。 6.水利使用の期間 登録の日から○年○月○日(従属元の○○土地改良事業の許可期限又は同意の期限) 水力発電を行う期間とします。この期間が水利使用規則に登録期間として規定されます。 従属発電では、従属元水利使用の許可期間に合わせることが原則ですが、事前相談の際に登録申請窓口に確認 して下さい。従属元水利使用の許可期間は、水利使用規則に記載されています。 7.工期 許可の日から 30 日間 「○月○日~○月○日」 、あるいは、 「許可の日から○○日」として、発電所が完成検査(確認)に合格するまで の日数(試験運転、片付け、完成検査が終わるまで)とします。この期間が、水利使用規則に工期として規定さ れるため、工期不足とならないように十分検討して期間を設定して下さい。 18 27 ページ 登録申請書類の作成事例 添付図書 2.発電計画の概要 (1) 発電の目的及び電力の用途 ・ 夜間歩行者の安全確保、防犯のための照明用電源として発電を行う。 ・ 照明に利用後の余剰電力は○○電力株式会社に売電する。 発電の目的は、発電計画を立てるに至った理由とします。 〔例:①歩行者の安全確保、防犯、②地球温暖化緩和対策及び意識啓発、③光熱費の節減〕 発生した電力の具体的な用途とします。昼夜あるいは平日と休日で用途が異なる場合には基本的な使用の考え 方を示します。 〔例:①夜間は歩道用の照明に使用し、昼間は電力会社へ売電、②全量電力会社へ売電、③自家消費し余りは 電力会社へ売電〕 (2) 発電の方法 ・ 発電は、1 年間を通して行い、毎日 24 時間運転を行う。 ・ 発電所を設置する用水路は、季節ごとに流量が変化するため、季節に応じて水車の高 さを上下に調節する。 1 年間のうちの運転期間(365 日運転か期間限定運転か)及び 1 日の運転時間とします。 発電所設置箇所の流量の期別変化や日間変化の有無や流量変化に伴い機器の設置高さの調整等の対応を行う場 合には、その対応内容を明記します。 (3) 施設管理者について ・ 施設管理者は●●土地改良区である。 従属元水利使用の許可受者と用水路等の施設管理者が異なる場合に、施設管理者の名称を記載します。 従属元水利使用の許可受者と用水路等の施設管理者が同一の場合は「従属元水利使用者と同じ」と記載します。 19 28 ページ 登録申請書類の作成事例 添付図書 3. 発電に使用する水量の根拠 (1)従属元水利使用の許可内容 ○○土地改良事業の水利使用許可量(水利使用規則より) 期別 4/1~4/30 5/1~9/30 10/1~3/31 年間 最大 取水量 1.0m3/s 3.0m3/s 0.5m3/s 35,100 千 m3 従属元水利使用の水利使用許可量とします(水利使用規則に規定された期別最大取水量) 。 従属元水利使用が複数の取水口を持つ場合には、発電所地点の流量に関係する全ての取水口を明記します。 農業用水では、年間の総取水量(ボリューム)が規定されている場合もあります。 慣行水利権の場合は届出書に記載された内容とします。(届出書に期別の取水量の記載がない場合は、取水量データ を元に記載します。) 関係水利模式図 (2)発電所地点の流量 取水口から発電所までの間に分水又は合流がなく、河 川からの取水量の全量が発電所地点の流量である。 河川 発電所 ○○用水 ○○頭首工 従属元水利使用の取水口における取水量と、発電所地点の流量の関係を確認するため、発電所の位置を模式図 に示します。 模式図は、従属元水利使用の水利使用許可申請書に掲載があればそれを使用し、発電所位置を記入します。 (図 書使用に当たっての了解を得ること) 既存の模式図が無ければ、河川、従属元の取水口、発電所位置とその間の分水、合流の有無が把握できる簡易 なものを作成します。 (3)発電に使用する水量 用水路流量のうち、発電に使用する水量は一部流量である。 発電に使用する水量の説明図 水車 最大時水位 最大流量 常時水位 最大使用水量 常時使用水量 常時流量 発電使用幅1.0m 水路幅3.0m 発電所地点の水路断面図により、発電に使用する水量は水路内の全流量か、一部流量かを示します。 20 29 ページ 登録申請書類の作成事例 添付図書 (4)発電の最大使用水量 ・ 発電所地点の最大流量 水利使用許可量の最大取水量 =3.0m3/s 従属元水利使用の水利使用許可量の最大取水量より求めます。 従属元水利使用の取水口から発電所地点までの間に分水又は合流が無ければ、発電所地点の最大流量は、従属元 水利使用の水利使用許可量の最大取水量と同量とします。 分水後の地点に発電所を設置する場合には、従属元の水利利用者において発電所設置箇所の流量が算出されてい ればそのデータを使用できますが、算出されていない場合は発電所設置箇所の流量を実際に計測し求めるか、従 属元水利使用の水利使用許可量の最大値、全体かんがい面積及び発電所地点下流のかんがい面積により推定する ことも可能です。 ※P30 分水通過地点の流量 を参照してください。 ・ 発電の最大使用水量 発電所地点の最大流量×(発電使用幅/水路幅)×補正係数 =3.0m3/s×(1.0m/3.0m)×0.44 =0.44m3/s 発電所が水路内の全流量を使用して発電する構造であれば、発電所地点の最大流量が最大使用水量となります。 水路内の一部流量を使用して発電する構造であれば、水車発電機の形式に基づき必要な補正等を行って求めま す。 (上式の補正係数 0.44 は事例説明のための仮定値) ※P33 水路の一部の流量を使用水量とする発電所 を参照してください。 ○○用水の取水量報告と発電所地点流量 年 (5)発電の常時使用水量 ・ 水路内常時流量 ○○用水の取水量報告 あり H12年 H13年 H14年 H15年 H16年 H17年 H18年 H19年 H20年 H21年 平均 取水量報告 (m3/s) 0.21 0.36 0.25 0.35 0.32 0.28 0.41 0.39 0.22 0.25 0.30 発電所地点 (m3/s) 同左 同左 同左 同左 同左 同左 同左 同左 同左 同左 0.30 備考 水路内常時流量 取水量報告:○○用水取水量報告(△△土地改良区提供)の各年 小さい順から 11 番目の取水量 発電所地点:取水量報告から推定した発電所地点の流量 ・ 発電の常時使用水量 水路内常時流量×(発電使用幅/水路幅)×補正係数 =0.3m3/s×(1.0m/3.0m)×0.44 =0.04m3/s 従属元水利使用の許可受者から河川管理者への実際の取水量の報告(取水量報告)について、あり、なしを確認し ます。 取水量報告が「あり」の場合の水路内常時流量は、各年の大きい順から 355 番目の流量の 10 ヶ年平均値とします。 取水量報告が「なし」の場合には、水利使用許可量をもとに 1 年間の許可量のうち大きい順から 355 番目とします。 常時使用水量は、最大使用水量の計算と同様にして求めます。 (上式の補正係数は、事例説明のための仮定値) ※P29 常時流量、常時使用水量の算出方法 を参照してください。 21 30 ページ 登録申請書類の作成事例 添付図書 4. 誓約書 河川法で様式が定められていますので、それに記載して添付します。 22 31 ページ 登録申請書類の作成事例 添付図書 5. 従属元水利使用者の同意書の写し 従属元水利使用者との間で、従属発電を行うことについての合意が成立していることを証明する書類を 添付します。 書類の形式は任意とし、協議書か契約書を添付することでも構いません。 <例> 同 意 書 [従属発電事業者]が、下記(若しくは別添)により、発電事業を行うことに同意します。 平成 年 月 日 住所 氏名 記 1.事業内容 1)取水地点 2)使用水量 3)発電開始時期 4)発電の目的、電力の用途 等 2.… ********************************* ※その他合意形成確認事項 ・登録申請の時期 ・発電所の設置、運転、撤去の段階において生じた問題は、従属元水利使用者と発電水利使用 者との間で解決すること ・河川管理者から発電に関係する水路流量などの計測データ提出を求められた場合には、発電 水利使用者から提出すること ・従属発電の水利使用に関し疑義が生じた場合には、従属元水利使用者に対しても河川管理者 による調査等を行う場合があること ・従属元水利使用者の水利使用に変更があった場合は、許可書受領後速やかに発電水利使用者 へ変更内容を伝えること 23 32 ページ 登録申請書類の作成事例 添付図書(発電所工事計画の概要) 6.(1)位置図 取水口位置 用水路ルート 発電所位置 縮尺:1/25,000 発電所の所在地や、発電所を設置している水路の取水口及び河川と発電所の位置関係を示す地形図等とします (縮尺 1/25,000~1/50,000)。 ■ 位置図に記入する情報 ○発電所位置 ○取水口位置 ○取水口から発電所までの用水路ルート 24 33 ページ 登録申請書類の作成事例 添付図書(発電所工事計画の概要) 6.(3)水車発電機一般図(この事例では(2)平面図を省略しています。) 平面図とは従属元水利使用の経路と工作物の配置関係を確認できるものとします。なお、従属元水利使用の 許可申請時に経路が確認できるものが提出されている場合で、従属元水利使用の経路となっている水路に新 たに水路等を設置せず直接発電設備を設置する場合は省略できます。 一般図とは水路、発電設備等工作物の形状及び寸法を確認できるものとし、工作物の平面図、側面図としま す。 (縮尺は任意) 25 34 ページ 登録申請書類の作成事例 添付図書 7.発電設備が設置される場所をその上流又は下流側から撮影した写真に発電設備の外形を記 載したもの 発電所設置箇所(上流から) 上流側又は下流側から撮影した発電所地点の現況写真に設置後のイメージ図を貼付します。(画像データの合 成も可) 26 35 ページ 登録申請書類の作成事例 添付図書 8. 従属元水利使用の内容を示す書面 従属元水利使用が許可を受けたものである場合においては、最新の水利使用規則を添付します ■従属元水利使用が慣行水利権の場合は、慣行水利権の水利使用の内容を示す書面を 添付します。 具体的には、 ・慣行水利権の取水量データ ・河川法第88条又は河川法施行法第20条に基づく届出書の写し(未記入事項につ いて任意の様式に記載したものを含む。) です。 ※1 慣行水利権の取水量データにおける取水期間・取水量は、届出書に記載され た取水期間・取水量を超えないものであること。 ※2 届出書に、水利使用の目的、取水量、取水期間、取水口又は注水口の位置の いずれか記載されていない項目がある場合にあっては、申請者が任意の様式に、 不足する項目を記入し、当該書面を届出書とともに添付すること。 ■河川法第88条又は河川法施行法第20条に基づく届出を行っていない場合、まず は届出を行う必要があります。一級河川直轄区間においては、国土交通省の河川事 務所に、一級河川指定区間においては、当該区間を管理している都道府県又は政令 指定都市の土木事務所に、二級河川においては、都道府県又は政令指定都市の土木 事務所にご相談ください。 27 36 ページ 発電所の使用水量と理論水力の算出方法 水力発電のための水利使用の登録申請に当たっては、最大使用水量※1、最大理論水力※2、常 時使用水量※3、常時理論水力※4 を算出し、申請書に記入する必要があります。ここでは、か んがい用水に従属する発電を行おうとする場合の算出方法の例について説明します。 検討手順は、つぎのとおりです。 1.発電所の設置する地点の流量を求めます 2.発電所で使用する水量を求めます 3.水が流れ落ちる高さを求めます 4.水のエネルギーを求めます ※1 最大使用水量とは、1 年間の内に最大に使用する水量 ※2 最大理論水力とは、最大使用水量時の流水の落差から得られる水のエネルギー ※3 常時使用水量とは、1 年間の内でほぼ安定して使用する水量 ※4 常時理論水力とは、常時使用水量時の流水の落差から得られる水のエネルギー 1.発電所を設置する地点の流量を求めます。(地点流量) 発電所の設置地点によって、従属元の取水量をそのまま使用できる場合と、分水を考慮す る場合とがあるため、どちらに該当するかは、現地状況や用水系統図により確認します。 分水の有無を考慮する 最大流量、常時流量を求める ①全量通過 取水堰 ②分水通過 最大流量 常時流量 ① 全量通過地点の流量 ● 最大流量 従属元水利使用の水利使用許可量の最大値(以下「従属元水利使用の最大許可量」)と します。従属元の水利使用規則により確認して下さい。 【水利使用規則 例 】 従属元の農業用水の 水利使用許可量 流量(m3/s) 水利使用許可 量の最大値 を採用する。 従属元の農業用水 の実績取水量 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 ● 常時流量 発電所を設置する地点に実際に流れている流量から求めます。 従属元水利使用者は、通常、毎日の取水量を計測し、河川管理者へ定期的に(年1回あ るいは月1回)報告しているので、当該水利使用者から最近の 10 年間分の取水量報告を 入手して下さい。 28 37 ページ 常時流量は、各年ごとに、1年分の取水量の値を並べ(365 日又は 366 日分のデータ が並ぶことになります)大きい順から 355 番目の取水量を抽出して平均したものとしま す(以下「取水量報告上の常時流量」)。 取水量報告は、一覧表形式で行われていますので、抽出作業は簡単にできます。 なお、従属元水利使用者の保存期間等の都合で、10 年分のデータが用意できない場合 には、データが存在する期間の平均とします。 ■ 常時流量、常時使用水量の算出方法 発電計画では、通常、流量資料を流量の大きい方から並べて、355 番目(渇水流量)を 常時使用水量としています。具体的には下図を参照してください。 従属元の農業用水 の許可取水量 流量(m3/s) 従属元の農業用水 の実績取水量 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 ならべかえ 流量(m3/s) 従属元の農業用水の 許可取水量 従属元の農業用水の 実績取水量 1番目 100番目 200番目 300番目 365番目 355番目 5 日に 1 回の計測頻度の場合(71 番目) 11 番目 月に 1 回の計測頻度の場合 (12 番目) 取水量報告が「なし」の場合に 常時流量、常時使用水量 の計算に使用する流量 取水量報告が「あり」の場合に 常時流量、常時使用水量 の計算に使用する流量 なお、農業用水では、非かんがい期には水利使用許可量を持たないものもあり、この用 水に従属した場合の常時流量及び常時使用水量は 0m3/s となります。 また、慣行水利権に係る小水力発電の登録申請にあたっては、取水量等の計測頻度に ついては、少なくとも半旬毎(5 日に 1 回)に計測することで足りることとすることか ら以下のとおりとなります。 例えば、5 日に 1 回の計測頻度の場合:365 日/5 日×355/365=71 番目 例えば、月に 1 回の計測頻度の場合:12 回×355/365=12 番目 29 38 ページ ② 分水通過地点の流量 発電の計画検討時に流量検討を行った資料があれば、その流量を使用します。また、従属元水 利使用の申請書に、分水地点の流量が記述されていれば、その流量を使用することもできます。 これらのものが無ければ、次の計算方法により、かんがい面積を基に簡便法で推定することが できます。 流量計測地点a 取水量(水利使用の許可 及び取水実績) 従属元の 取水口 幹線水路 支線水路 河川 発電所 A(ha) 流量計測地点b 水田・畑 幹 線 水 路 ● C(ha) 水田・畑 B(ha) 水田・畑 (ha:ヘクタール) 最大流量 1)従属元水利使用の最大許可量、全体かんがい面積及び発電所地点下流のかんがい面積によ り求めます。 最大流量=従属元水利使用の最大許可量 × B A + B+ C A,B,Cのそれぞれの面積は、従属元水利使用者から許可申請書の貸与を受け、当該申請書 に記載された「使用水量の算出根拠」から引用して下さい。面積区分がされていない等、明確 な受益面積の引用が困難な場合には、添付図書のかんがい区域図上で面積を計測(プラニメー タ計測など)した結果を用いることとします。 2)同時流量計測による方法により求めます。 最大流量=従属元水利使用の最大許可量 × b a ● 常時流量 1)従属元水利使用の取水口地点の常時流量と、全体かんがい面積及び発電所地点より下流の かんがい面積により求めます。 ■田畑で水が使用されている場合 常時流量=取水量報告上の常時流量 × B A + B+ C 2)常時流量が水路維持流量のみで、水田、畑での消費が全くない場合(積雪寒冷地はこれに 当たることが多いと考えられます。 )には、次式により求めます。 常時流量=取水量報告上の常時流量 × A +B A + B+ C 3)同時流量計測による方法により求めます。 常時流量=取水量報告上の常時流量 × b a 30 39 ページ 2.発電所で使用する水量を求めます(使用水量) 使用水量は水車発電機の形式を元に、地点流量から真に発電に使用する水量として求めま す。 発電所では、設置地点の流量の全てを使用して発電する場合と、一部を使用して発電する 場合があります。 水車発電機 最大使用水量 常時使用水量 ■水車形式の一覧表 名 称 概 要 構 造 発電機設置地点の流 量に占める使用水量 の割合 ノズルから噴射する水をバケットに 衝突させる機構を備えている。 全流量 ペルトン水車 クロスフロー水車 フランシス水車 上掛水車 プロペラ水車 水流が円筒形のランナに軸と直角方 向より流入しランナ内を貫通して流 出する水車であり、流量調整できる機 構(ガイドベーン)を備えている。 ガイドベーン 水はランナの全周から中心に向かっ て流入し、水圧によりランナを回転さ せつつ、ランナ内で軸方向に向きを変 えて流出する。 ガイドベーン 全流量 全流量 流量は少ないが落差のとりやすい場 所に用いられる。水輪の幅が小さく水 を溜めるために底板がある。 円筒形(チューブラ)のプロペラ水車 のことをいい、低落差で流量の多い場 所に使用される。 全流量 発電機 全流量又は 一部の流量 (チューブラ水車) らせん水車 下掛水車 水車の羽根がらせん状の構造をして いる。移動型動力源又は定置動力源と して簡便性と経済性に優れている。 増速機 発電機 全流量又は 一部の流量 落差は無いが水量のある所に使用さ れる。水輪の幅が広く底板は無い。 モニュメントとして設置される例も ある。 31 一部の流量 40 ページ ① 水路の全流量を使用水量とする発電所 水路幅全面に水車発電機を設置する場合や、導流壁等を用いて水流の幅を水車幅に合わせ る場合は、地点流量の最大流量、常時流量が、発電所の最大使用水量、常時使用水量になり ます。 ● 上掛け水車 地点流量 ● プロペラ式又はらせん式 水路 地点流量 発電機 立軸カプラン水車 導流壁 水車 (らせん式、 プロペラ式等) 使用水量 プロペラ ● サイホン式プロペラ水車 地点流量 水車 プロペラ 32 41 ページ ② 水路の一部の流量を使用水量とする発電所 水路幅の一部に水車を設置してある場合は、水車発電機の形式に応じて使用水量の計算方 法を選定します。 ● プロペラ式又はらせん式水車 水路の中に水車の軸も含めて水没させて設置する形式の水車は、地点流量に水車幅/水 路幅を乗じて使用水量とします。 最大使用水量 (又は常時使用水量 ) =最大流量 (又は常時流量 ) × 水路 水車幅b 水路幅B 地点流量 使用水量 水車 (らせん式、 プロペラ式等) 水車幅b 水路幅B ● 下掛け水車 下掛け水車は、地点流量に水車幅/水路幅×(水車半径×0.29) を乗じて使用水量とします。 地点流量 水路 b 水車 使用水量 (下掛け水車) 水車半径×0.29 水路利用範囲 水路利用範囲 水深H 水車幅b 水路幅B 水路幅B 最大使用水量 (又は常時使用水量 ) =最大流量 (又は常時流量 ) × 33 水車幅b × (水車半径 × 0.29 ) 水路幅B 42 ページ 45° 水車半径 45° 水路利用範囲 ※下掛け水車は、最も効率的となる中心角 90°の円弧が水に浸かった状態 で利用することを想定し、水路利用範囲の水深とした。 水路利用範囲の水深 ( =水車半径 × 1 − 1 2 ) = 水車半径 × 0.29 なお、ここで示した使用水量の計算方法によらなくても、小水力発電所の計画検討時に使 用水量を検討した結果や、水車発電機メーカーが規格値として保有する使用水量があれば、 それを優先して使用することとします。 34 43 ページ 3.水が流れ落ちる高さを求めます(有効落差) 発電所地点の上下流に落差がある場合(水の落下エネルギーを利用する)と落差がない場 合(水の速度エネルギーを利用する)で求め方が異なります。 落下エネルギー =有効落差 速度エネルギー =有効落差 ① 落差がある場合 水車の上流側水路の敷高と下流側敷高の高低差とします。 最大使用水量時、常時使用水量時の有効落差は同じものとして取り扱います。 最大使用水量時の水面 常時使用水量時の水面 有効落差 ② 落差がない場合 発電機設置地点の流速から算定することとします。発電機設置地点の水路幅と水深を現地 にて計測して、その日の実際の取水量を従属元水利使用者に確認し、計測結果と地点流量 から、下式により計算した結果を有効落差とします。 2 ※1 水路流量 ⎛ ⎞ 有効落差=流速 ÷ 19.6 = ⎜ ⎟ ÷ 19.6 ⎝ 水深H × 水路幅B⎠ 2 ※1 ※1 19.6 とは、重力加速度g(9.8)を 2 倍した係数である なお、水路での計測が行えない場合は、流速 3m/sとして取り扱います。この場合有効落 差は、上記計算式から 0.46mとなります。 ※ 農業用水路の設計基準(土地改良事業計画設計基準 設計「水路工」)では、水路の設計における 最大許容流速を 3.0m/s と設定しています。このことから、ガイドブックで対象としている水路 は、流速が 3.0m/s と仮定し有効落差を算定します。 なお、小水力発電の計画検討時において、有効落差の検討を行った結果があれば、それを 優先して使用することとします。 35 44 ページ 4.水のエネルギーを求めます(理論水力) 最大使用水量、常時使用水量それぞれの時の理論水力とします。 理論水力 = (kW) 使用水量 (m3/s) × 有効落差 × 重力加速度(m/s2) (m) 最大理論水力 =9.8 × 最大使用水量 × 有効落差 常時理論水力 =9.8 × 常時使用水量 × 有効落差 36 45 ページ 慣行水利権を利用した従属発電を行う場合の計測方法 慣行水利権を利用した小水力発電を行おうとする場合、以下の方法により、慣行水利権に基 づく取水量の計測を行います。 ①流量計測地点 慣行水利権の取水地点(α)とします。 ただし、慣行水利権の取水地点における取水量と同量であることが確認できる他の地点(β) がある場合は、その地点とすることが可能です。 また、従属発電の発電地点(γ)において流量計測を行う場合は、発電地点と慣行水利権の 取水地点との受益面積比、あるいは同時流量計測による換算率等により、慣行水利権に基づく 取水量を推定することが可能です。受益面積比、同時流量計測による換算率の方法はP30 を 参照して下さい。 α 取水量 (水利使用の許可 及び取水実績) 従属元の 取水口 β 幹線水路 支線水路 河川 C (ha) 水田・畑 発電所 A (ha) γ 水田・畑 幹 線 水 路 B (ha) 水田・畑 (ha:ヘクタール) ②流量計測期間 ①の計測地点において、10 年間の取水量データを必ずしも必要とせず、少なくとも 1 年間 取水量を計測することで足りることとします。 ③流量計測頻度 ①の計測地点において、日毎の計測を必ずしも必要とせず、少なくとも半旬毎(5 日に 1 回) に計測することで足りることとします。 なお、系統連系をせず、地域における環境学習等を目的とした従属発電を行う場合において は、月毎(1 月に 1 回)とすることができます。 【参考】水位計による流量計測は、設置のための初期費用は必要となりますが、毎回現地に計測に行く必要がなく、 自動での流量データの収集が可能です。(集計データ回収のため、月に 1 回程度、現地に行く必要はあります。) 37 46 ページ 7 登録後の留意点 ● 水利使用規則に定められた条件を遵守しなければなりません 水利使用の登録時には、登録書及び登録内容、登録条件、取水条件などを示した「水利使用規則」 が発行されます。水利使用を行う上で必要な手続等は全てここに書かれており、水利使用者は、こ れを遵守しなければなりません。万一違反した場合、登録の取消、効力の停止又は工作物の除去等 の監督処分の対象となることもあります。 ● 従属発電は、取水量の操作はできません 他の水利使用に従属することを前提に登録された水利使用においては、水利使用規則に従属発電 である旨が明記されます。発電のために河川からの取水量を操作することは認められません。また、 従属元である他の水利使用が変更等により、その取水量が減る場合には、従属発電で使用できる水 量も減ることとなります。 ● 使用水量、理論水力(最大・常時)も従属元の水利使用に従属します 最大使用水量は、発電のための水利使用において最も重要な許可の内容の一つであり、水利使用 規則(登録書)に規定された水量を超えた取水は認められません。また、最大及び常時使用水量か ら求めた理論水力は、流水占用料等の額の算定要素とされています。 小水力発電は、発電所地点での水車発電機の据付高さ等を調整することで、より効率的な発電を 行うことが可能になる場合もあります。これらの行為を行うと、登録量の超過や理論水力の増加に 伴い流水占用料の納付不足につながることも考えられますので、事前に登録申請窓口に報告し、手 続の必要性の有無を確認してください。 ● 従属元の取水量が変更された場合は登録の変更申請が必要です 従属元の取水量が変更された場合は、従属発電の登録の内容に変更が生じるため、遅滞なく登録 の変更申請が必要となります。 なお、従属元の許可期限のみが変更された場合は、登録の変更申請をすることにより、従属元の 新たな許可期限に登録の存続期限を合わせることができます。 ● 取水量報告は必要です(実測以外の簡便な方法でも可能です) 発電に使用した水量は、毎日測定し、年ごとにその結果を取りまとめて、河川管理者へ報告する 必要があります。 (水利使用規則の条件により、毎月の報告を求めるものもあります。 )従属発電の 場合には、発電出力からの換算による方法、あるいは従属元水利使用の取水量と発電使用水量が完 全に同量であれば、同量である旨を報告することを以て取水量報告に代えるなどの簡便な方法での 報告が可能になりますので、登録申請窓口へご相談下さい。 ● 工事後は検査を受けなければなりません 工事の完成時に、河川管理者が行う検査に合格した後でなければ、発電の運転(本格的な稼働) を行うことはできません。 なお、維持補修工事や、水車発電機の点検修理等に伴う作業は、河川区域内であれば手続が必要 となりますが、作業箇所が河川区域外や河川保全区域外であれば、基本的に手続は必要ありません。 38 47 ページ ● 流水占用料の納付義務の発生とその始期 発電のための水利使用を開始する際には、あらかじめ発電所の取水口所在地の都道府県知事にそ の旨を届け出る必要があります。 その届出をもって、河川法第32条 1 項に基づく流水占用料の納付義務に基づく徴収が開始され ます。 流水占用料の額は、知事が決定し、水利使用者へ通知されます。 ● 存続期間の考え方 従属発電の存続期間は、原則、従属元水利使用の許可期間と合わせることとなります。また、慣 行水利権に従属する発電の場合の存続期間は、慣行水利権の計測期間に応じた期間となります。た だし、従属元水利使用の同意の期間が許可期間より短い場合は、当該同意の期間となります。その 場合には、一般の水力発電(20年期限のもの)に課している10年目の報告は必要ありません。 また、ダム等から放流される維持流量等河川環境や河川管理を目的とした放流水のみを利用した発 電については最長20年間となります。 39 48 ページ 8 小水力発電のQ&A Q1.小水力発電を行う場合に、河川法ではどのような手続が必要になるのか。 ・ 河川の水や土地を使用する場合には、あらかじめ河川管理者の許可や登録を得る必要があります。 ・ 河川の水を使用するために必要な「水利使用の許可」(河川法第23条)又は「水利使用の登録」(河川法第23 条の2)、土地を使用するために必要な「土地の占用の許可」(河川法第24条)、河川区域内で工事を行う場合 の「工作物の新築等の許可」(河川法第26条)及び河川保全区域内で工事を行う場合の「河川保全区域にお ける行為の制限」(河川法第55条)に関する許可について、それぞれの発電所ごとに必要な許可又は登録申 請を行います。 Q2.河川法以外では、どのような手続が必要になるのか。 ・ 河川法以外でどのような手続が必要になるかは、発電所を設置する位置が、法令による規制を受ける指定が されているか否かによりますので、以下に示す法令を参考に、関係機関へ確認をお願いします。 小水力発電は、既存の用水路等の施設を利用して計画される場合が多いので、まずは、用水路等の施設管理 者に規制等の有無を尋ねていただくことが有効と思われます。 ○関係法令 1)電気事業法(経済産業省) 2)その他法令 自然公園法、自然環境保全法、鳥獣保護及び狩猟に関する法律、文化財保護法、土地収用法、農地法、 農業振興地域の整備に関する法律、土地改良法、森林法、国有林野法、水産資源保護法、国土利用 計画法、国有財産法、砂防法、地すべり等防止法 等 Q3.河川法の手続が必要な「河川」とは、どのようなものを指すのか。 ・ 河川は、国土交通大臣が指定する一級河川、都道府県知事が指定する二級河川及び市町村長が指定する準 用河川の三種類あり、この範囲で取水や工事等を行う場合に、河川法に基づく手続が必要になります。 ・ なお、地下水や伏流水の利用に際し、区域外でも地下浸透流等の状況から、河川の流水と一体であると認め られる場合には、河川法に基づき水利使用の許可又は登録の手続が必要になります。 Q4.普通河川で小水力発電を行う場合には、河川法の手続は不要か。 ・ 河川法は適用されませんが都道府県知事や市町村長が管理条例を定めている場合には、それに沿って手続 等を行うことになります。 ・ なお、小水力発電の実施に伴い、減水区間が生じたり、貯留施設を設けるなどして、下流河川への治水、利 水、環境への影響が著しいと判断される場合には、安全性の確保と水利秩序の維持のため、河川法に基づき 河川管理者が河川指定を行い、許可が必要になる場合があります。 Q5.小水力発電所の計画位置が、河川区域や河川保全区域であるか否かの確認方法は。 ・ 河川区域及び河川保全区域とも、河川管理者が管理又は指定しているものであり、詳しい範囲は、一級河川で は、国管理区間については国土交通省の河川事務所、都道府県又は政令指定都市の管理区間については、 それぞれの土木事務所で確認することができます。 ・ なお、河川区域は、日常の川に水が流れている部分から堤防敷までの範囲になります。また、河川保全区域 は、堤防等の河川管理施設の保護を目的に指定されており、その範囲は河川によって異なります。 40 49 ページ Q6.どんなに小さな出力や施設規模の発電所でも、河川法の手続は必要か。 ・ 河川から新たに取水して行う小水力発電のための水利使用は、河川法施行令第2条第1項第三号イにおい て、1,000kW 以上の発電のための水利使用について特定水利使用として規定されています。 ・ 他の水利使用に従属して行う小水力発電のための水利使用は、河川法施行令第2条第1項第三号ホにおい て、出力規模にかかわらず、従属元の水利使用が特定水利使用であるものは特定水利使用として規定されて います。ただし、ダム等から放流される維持流量等の従属元となる水利使用がないもののみを利用する発電に ついては特定水利使用ではありません。 ・ 出力の大小や、施設の規模に係わらず河川法の手続が必要ですが、一級河川指定区間においては特定水利 使用であるかどうかによって、処分権者が異なります。 Q7.既存の用水路を利用して、河川から遠く離れた場所で小水力発電を行う場合でも、許可又は登録が必要な のか。 許可又は登録が不要な場合は無いのか。 ・ 小水力発電を行う場所が、河川区域や河川保全区域に指定されていなければ、土地の利用の許可は必要あり ません。 ・ 一方、水の利用については、目的外の使用を防止するため、従属元水利使用の目的を達する時点までは登録 が必要です。農業用水の排水などの水利権の目的を達成した後の水や、下水とその処理水等の水利使用の 許可と関係ない水を利用する場合は、登録は不要です。 Q8.小水力発電に係る河川法の手続は、いつまでに行う必要があるのか。 ・ 河川区域内または河川保全区域内で行う工事は、許可が無いと着手できないため、工事予定日までに許可を 得ておく必要があります。許可申請は、発電計画、工事計画、関係者調整が整っていればいつでも可能です。 ・ なお、施設設計のための測量調査等、工作物の設置の伴わない行為については許可は不要です。 Q9.小水力発電は、電力会社以外の民間企業(あるいは個人)が行っても許可又は登録できるのか。 ・ 小水力は、再生可能エネルギーの一つであり、地球温暖化対策として国としても普及に取り組んでいるところで す。既に水利使用の許可を受けた農業用水や、水道用水に従属する小水力発電については、河川の流量等 に新たな影響を与えることなく水利用を行うものであることから、河川法第23条の4に規定される拒否要件に 該当しない場合は、登録が可能です。 ・ 一方、河川から新たに取水したり、河川の土地に工作物を設置する場合には、事業目的や内容と、河川の治 水、利水、環境への影響及び対策等について、審査基準に基づき審査した上で、許可が可能かどうかを判断 することとなります。 Q10.小水力発電に係る河川法の手続では、どのような観点で審査が行われるのか。 審査の基準は何か。 ・ 河川から新たに取水して小水力発電を行うための許可申請があった場合には、①公共の福祉の増進、②実行 の確実性、③河川流量と取水量の関係、④公益上の支障の有無 の4つの観点から、許可申請書類の内容を 審査し、許可できるかどうかを判断します。 ・ 従属発電の場合には、河川の流量に新たな支障を与えないことから、河川法に拒否要件を明示しており、従属 元水利使用者の同意を得ていないなどの拒否要件に該当しなければ、登録されます。 41 50 ページ Q11.河川の土地以外の箇所に小水力発電所を設置する場合に、工作物の構造計算書や設計図の 添付は不要か。 ・ 従属元水利使用者の用水路等に発電所を設置する場合には、従属元水利使用者と発電水利使用者との間 で、責任分担の確認がなされていることを示す、同意書の写しが添付されていることが必要です。 ・ そのほか、発電事業の計画の概要や発電設備一般図など、発電の内容や設置状況がわかる資料が必要とな りますが、工作物の構造計算書や設計図までは必要ありません。 Q12.非かんがい期の許可水量が無い農業用水に従属を計画している。非かんがい期も発電したいが、 水利使用は許可してもらえるのか。 ・ 従属元水利使用の許可量を超えて取水を計画する場合には、発電水利として、登録申請ではなく、新たな水利 使用の許可申請を行う必要があります。 ・ その場合、従属ではなくなるので、他の水利使用や河川環境に与える影響及び対策等について、審査基準に 基づき審査した上で、許可が可能かどうかを判断することとなります。(P5「登録申請の準備」を参照してくださ い。) Q13.従属元水利使用が許可量を減量した場合に、減量分を小水力発電のための水利使用として 許可できないか。 ・ 河川の水利秩序を維持する必要性から、従属元水利使用の減量分を単純に発電用水に目的変更することは できません。減量分の流量を河川に戻し、現時点における当該河川に必要な正常流量を基に、新たに取水で きる河川流量があるかどうかを検討した上で、発電水利としての新たな水利使用の許可申請を行う必要があり ます。 ・ その場合、従属でなくなるので、他の水利使用や河川環境に与える影響及び対策等について、審査基準に基 づき審査した上で、許可が可能かどうかを判断することとなります。(P5「登録申請の準備」を参照してくださ い。) Q14.慣行水利権に従属した小水力発電は、登録されるのか。 ・ 慣行水利権を利用した小水力発電は、慣行水利権の期別の取水量が明確であり、従属関係が確認できるもの については、登録申請を行うことができます。 ・ 慣行水利権の流水を利用して小水力発電を行うとする場合に登録申請する際は、慣行水利権の取水量の計 測データの添付が必要です(P27 参照)。 ・ なお、河川法第23条の許可を受けたものとみなされる慣行水利権は、慣行水利権の期別の取水量が当時の 状況と変わらないものであり、観測をした慣行水利権の期別の取水量が届出された内容の範囲内であることが 前提となります。 ・ 登録の期間は、取水量の計測期間に応じて設定され、発電後においても引き続き慣行水利権の取水量計測を 行う場合は、次回の申請では合算された期間が登録の期間となります。 ・ 慣行水利権の期別の取水量が不明であり、従属関係が確認できないものについては、許可申請を行うこととな ります。 Q15.慣行水利権の流水を利用して発電を行う場合に、登録申請を行うためには慣行水利権の取水量計測を 行うことが必ず必要となるのか。 ・ 慣行水利権は、河川流量との関係の審査がされておらず、取水量の報告義務や定期的な見直しの機会がない ため、一般的にその利用実態が不明です。登録制は、従属元水利使用の許可の審査において下流の利水者 42 51 ページ や河川環境への影響について既に確認していることから手続を簡素化するものですが、慣行水利権の場合 は、その利用実態が不明であることから、その取水量を調査し、発電設備の設置前後においてその取水量に 変化がなく、これまで慣行水利権で利用していた必要量以上に発電のために新たに取水が行われていないこ とを確認する必要があります。例えば、慣行水利権は主に農業用水として利用されていることが多く、農業用水 は通常かんがい期に取水量が増え、非かんがい期である冬期は取水量が減りますが、冬期に取水量を増や すようなことになれば、河川環境等に支障を生じさせることとなります。 ・ そのため、登録申請の場合は、慣行水利権の取水量調査を行うことが必要です。ただし、慣行水利権の取水 量計測の頻度等について簡素化を図っていますので、P37 を参照してください。 Q16.都道府県知事等許可の水利使用に従属して小水力発電を行う場合に、登録申請はどこの窓口で行えば いいのか。 ・ 都道府県又は政令指定都市の土木事務所が申請窓口になります。 Q17.申請書類を提出してから登録・許可までの日数はどれくらいか。 ・ 河川から新たに取水して小水力発電を行う場合は、通常、水利使用許可の標準処理期間として、許可申請書 の提出から許可まで5ヶ月間を目安としています。 ・ 他の水利使用に従属して河川区域外で発電を行う場合は、登録申請書の提出から登録まで1ヶ月を目安とし ています。 ・ ダム等からの放流水に従属して河川区域内で発電を行う場合は、登録・許可申請書の提出から登録・許可まで 3ヶ月を目安としています。 ・ 既に水利使用の許可を受けた他の水利使用に従属して発電を行う場合で、当該水利使用の許可更新手続中 など当該水利使用の許可の審査が終わっていない場合には、まずは当該水利使用の許可の審査を終えてか ら登録の審査を行うことになります。 ・ 以上は処理までの目安の期間ですので、申請書の内容によって、審査に要する時間が異なるため、申請書の 提出後における審査状況や、許可又は登録までの概ねの日数は、申請窓口へお問い合わせ下さい。 Q18.申請に当たり、事前相談には必ず行かなければならないのか。 ・ 事前相談は、必要に応じて利用していただくことで結構です。 ・ ただし、申請書類の作成に先立ち、従属元水利使用の水利用状況や、発電所の計画地点が河川の土地であ るかどうかを明らかにし、必要な書類が何かをあらかじめ確認することをお勧めします。 ・ また、慣行水利権に係る従属発電を行う場合は従属元水利使用の取水量を確定する必要があるため、事前に 河川管理者に相談されることをお勧めします。 ・ 事前相談は、国土交通省の河川事務所など申請窓口で受け付けていますので、活用して下さい。 Q19.水利使用に伴い、費用は発生するのか。 ・ 河川法では、都道府県知事が、水利使用の許可(河川法第23条)又は登録(河川法第23条の2)を得た者か ら、流水占用料を徴収できることとなっています。 ・ 水力発電のための流水占用料の額は、国土交通大臣がその上限額を定めています。 参考.「河川法施行令第18条第1項第3号の国土交通大臣が定める額の件」(昭和 50 年建設省告示第 1125 号) ・ なお、流水占用料の実際の徴収有無や金額は、都道府県の申請窓口にお問い合わせ下さい。 43 52 ページ Q20.農業用水路内で登録を得た小水力発電所に隣接して、全く同じ仕様の小水力発電所を設置する場合に、 改めて登録が必要か。 ・ 水利使用の登録は、個々の目的に対して取水量、取水口位置など登録の内容と条件を定めて行います。 ・ 同一の農業用水路内で隣接した箇所に同じ仕様の発電所を設置する場合は、新たな水利使用であり、新たに 登録を受けることが必要です。ただし、各水利使用を一の事業として扱うことが適切な場合には、各水利使用 の使用する水量等を明確にし、申請をまとめて1本で行うことは可能です。申請方法については、申請窓口に ご相談ください。 Q21.小水力発電所の位置を変更したいのだが、手続が必要か。 ・ 河川区域及び河川保全区域内に設置された発電所であれば、河川の治水、利水等の安全性を改めて確認す る必要性が生じることから、取扱いは慎重になるべきであり、内容によっては変更申請が必要になる場合があ ります。 ・ 河川の土地以外の用水路等に設置された発電所の位置を変更する場合には、移設により、使用水量、出力等 の変更が伴うと、水利使用規則の変更が必要になることも考えられますので、移設を計画された段階で申請窓 口にご相談下さい。 Q22.小水力発電の電力の使用目的を変更したいのだが、手続は必要か。 ・ 電力の使用目的が変わっても、引き続き水利使用規則に規定された許可又は登録の条件及び内容により、水 力発電を行うものであれば、河川法の手続は必要ありません。 ・ ただし、慣行水利権を利用して従属発電を行う場合は慣行水利権に基づく取水地点の取水量が必要であり、そ の計測頻度は電力の使用目的に応じて変わりますので、齟齬が生じないよう申請窓口にお問い合わせ下さ い。また、発電後に使用目的を変更する場合においては、当該計測頻度に齟齬が生じていないか確認する必 要があるため、河川管理者に届け出てください。 ※環境学習等を目的とした慣行水利権を利用した従属発電については、取水量の計測頻度を1月に1回とする ことが可能とする簡素化措置により申請者の負担を大幅に軽減したところです。ただし、それ以外の目的で発 電を行う場合、少なくとも5日に1回の取水量の計測が必要なことから、環境学習から発電の目的を変更する際 には、河川管理者が状況を把握し、申請者間で不公平な扱いにならないよう最低1年間、5日に1回の取水量 の計測がされていることを確認することとしております。 Q23.発電所を譲渡する場合には、水利使用も譲渡することができるのか。 ・ 河川法第34条に基づき、河川管理者の承認を得なければ権利の譲渡はできません。 ・ 許可を受けた水利使用の譲渡に当たっては、その理由がやむを得ないものであること、また、譲渡前後で水力 発電の方法に変更が無いことや、譲り受ける者の事業の実施が確実であること等について確認が必要です。 一方、登録を受けた水利使用の譲渡に当たっては、河川法第23条の3及び河川法第23条の4の規定が準用 され、拒否要件に該当しないことの確認が必要です。 Q24.小水力発電の水利使用が許可又は登録期限を迎え、更新したいがどのような手続が必要か。 ・ 申請窓口に更新のための申請書類を提出する必要があります。小水力発電の事業計画、実施方法に変更が 無い場合には、前回許可又は登録時の許可申請書類に添付された図書については、ほとんどが添付を省略す ることができます。書類の作成前に申請窓口にご相談下さい。 44 53 ページ Q25.発電を廃止する場合には、どのような手続が必要か。 ・ 河川管理者に対して、発電事業を廃止する旨を届け出て下さい。その後、発電施設を撤去していただくこととな ります。 Q26.許可又は登録を受けずに発電を行った場合はどうなるのか。 ・ 河川法に基づき、厳正に対処することになります。 ・ 無許可又は無登録での水利使用や河川区域内における無許可での工作物の設置に対しては、1年以下の懲 役又は50万円以下の罰金と定められています。(河川法第102条) ・ また、無許可での河川保全区域内における行為に対しては、3ヶ月以下の懲役又は、20万円以下の罰金と定 められています。(河川法第104条) ・ なお、詐欺その他の手段により、水利使用の許可又は登録を受けた場合は、30万円以下の罰金と定められて います。(河川法第105条) Q27.ダム等放流水を用いた発電を行う場合の必要書類は。 ・ 登録の対象となるダム等放流水を用いた発電を行う場合には、通常、河川区域内で行うものであることから、 「水利使用の登録」の他に、「土地の占用の許可」、「工作物の新築等の許可」の申請が必要となります。既設 ダムの改築が必要な場合は既設ダムの設置者から「土地の占用の許可」、「工作物の新築等の許可」の申請 が必要となります。 ・ 具体の内容については事前に申請窓口にご相談下さい。 Q28.揚水発電下部ダムの自流流下は登録制の対象となるのか。 ・ 登録制の対象となる流水はダム等放流水として専ら①河川の流水の正常な機能を維持するために必要なと き、②洪水調節容量を確保するために必要なとき、③河川法第23条の許可を受けた水利使用のために必要な ときであり、この放流水に該当しないため登録制の対象となりません。 45 54 ページ Ver.2 ⼩⽔⼒発電設置 ため ⼿引き ⼩⽔⼒発電設置のための⼿引き 平成25年12⽉ 国⼟交通省 ⽔管理・国⼟保全局 55 ページ ⽬ 次 1.本⼿引きについて 1 2 ⼩⽔⼒発電の⽔利使⽤⼿続の簡素化 円滑化 2.⼩⽔⼒発電の⽔利使⽤⼿続の簡素化・円滑化 2 3.⼩⽔⼒発電の設置事例 10 (1)農業⽤⽔路を利⽤した事例 ①農業⽤⽔路に発電施設を設置した例 ○百村第⼀・第⼆発電所・・・・・・・・11 ○七ヶ⽤⽔発電所・・・・・・・・・・・12 ○常⻄公園⼩⽔⼒発電所 東町・東新町公⺠館⼩⽔⼒発電所・・・13 ○伊太発電所・・・・・・・・・・・・・14 ○幸野溝発電所・・・・・・・・・・・・15 ○岩下地区⼩⽔⼒発電所・・・・・・・・16 ○⻑橋溜池発電所・・・・・・・・・・・17 ○南⾕発電所・・・・・・・・・・・・・18 南⾕ 所 ○最上川中流⼩⽔⼒南舘発電所・・・・・19 ②農業⽤⽔路から分岐した⽔路に発電施設を設置した例 ○⼭⽥新⽥⽤⽔発電所・・・・・・・・・20 (2)農業⽤⽔路を利⽤したもの以外の事例 ③砂防施設に発電施設を設置した例 ○⼩⼜川発電所・・・・・・・・・・・・22 ○鯛⽣⼩⽔⼒発電所・・・・・・・・・・23 ④ダム直下に発電施設を設置した例 ○⾼野発電所・・・・・・・・・・・・・24 ⑤河川区域外に発電施設を設置した例 ○新曽⽊発電所・・・・・・・・・・・・25 ⑥上⽔道の⽔路に発電施設を設置した例 ○藻岩浄⽔場⽔⼒発電所・・・・・・・・26 ○平⽥浄⽔場⼩⽔⼒発電所・・・・・・・27 ○⽩川発電所・・・・・・・・・・・・・28 ○播磨浄⽔場⽔⼒発電所 ○播磨浄⽔場⽔⼒発電所・・・・・・・・29 29 ○京都府営⽔道⼩⽔⼒発電所・・・・・・30 ⑦堰等に発電施設を設置した例 ○嵐⼭⼩⽔⼒発電所・・・・・・・・・・31 ○檮原町⼩⽔⼒発電所・・・・・・・・・32 4.⼩⽔⼒発電に関するお問い合わせ先 ⼩⽔⼒発電 関するお問 合わ 先 33 ※ 本⼿引きの凡例 登録 登録制(P2参照)に関するもの 許可 許可制に関するもの 56 ページ 1.本⼿引きについて 近年、エネルギー⾃給率の向上や地球温暖化対策への関⼼の⾼まりから、再⽣可能エ ネルギ の導⼊促進が図られており 特に ⼩⽔⼒発電はクリ ンかつ再⽣可能なエネ ネルギーの導⼊促進が図られており、特に、⼩⽔⼒発電はクリーンかつ再⽣可能なエネ ルギーであり、⼤規模な投資が不要であるため、今後更なる普及が期待されるところで す。 国⼟交通省では、⼩⽔⼒発電の導⼊促進を図るため、⼩⽔⼒発電に関する⽔利使⽤許 可申請書類の⼀部省略や都道府県知事等への許可権限の移譲など、⽔利使⽤⼿続の簡素 化 円滑化を進めてまいりました さらに平成25年12⽉より 従属発電について 化・円滑化を進めてまいりました。さらに平成25年12⽉より、従属発電について、 許可制に代えて新たに登録制を導⼊したところです。 本⼿引きでは、⼩⽔⼒発電の設置を検討されている⽅の参考となるよう⽔利使⽤⼿続 等に関して簡素化された内容を掲載するとともに、農業⽤⽔を利⽤した従属発電を始め 様々な⼩⽔⼒発電の設置事例を紹介しており、どのような地点⼜は形態で⼩⽔⼒発電が ⾏われ 河川法の許可等の取得に当たりどのような点がポイントとなるかなど 事例ご ⾏われ、河川法の許可等の取得に当たりどのような点がポイントとなるかなど、事例ご とに説明しております。 また、⽔利使⽤⼿続等に関して不明な場合に直接お問い合わせいただけるよう、全国 の河川事務所等の連絡先を掲載しております。必要に応じ、設置予定場所の河川を管理 する河川事務所等にお問い合わせ下さい。 再⽣可能エネルギーの導⼊拡⼤が求められる中、⼩⽔⼒発電は今後、更なる普及と事 業の多様化が⾒込まれるところです。本⼿引きが⼩⽔⼒発電の導⼊を検討されている ⽅々の参考となり、その促進に繋がって⾏くことを期待します。 平成25年12⽉ 国⼟交通省 小 水 力 発 ⽔管理 国⼟保全局 ⽔管理・国⼟保全局 電 従 属 発 電 通常の水力発電 取水口 ダム 従属発電 通常の水力発電 従属発電は、既に水利使用 の許可を受けて取水している 農業用水等やダム等から一 定の場合に放流される流水 を利用するもので、新たに減 水区間が発生しません。 減水区間 通常の水力発電は、取水口から放水口まで 河川の流量が減少する区間(減水区間)が発 生します。 取水口 放水口 従属発電 農業用水路 水田 1 57 ページ 2.⼩⽔⼒発電の⽔利使⽤⼿続の簡素化・円滑化 (1)従属発電について登録制を導⼊(平成25年12⽉) 登録 ⼩⽔⼒発電の導⼊を促進するため、第183回国会で河川法が改正され、従属発 電について許可制に代えて登録制が導⼊されました。(河川法改正) 登録制の導⼊により、⼿続の簡素化・円滑化が図られるとともに、⽔利権取得 までの標準処理期間が⼤幅に短縮されます。 <従属発電の設置事例> ダム 七ヶ用水発電所 (石川県・手取川水系手取川) 従属発電 取水口 堰 従属発電 農業用水(従属元) 許可 法改正により 登録制へ 水田 ○審査要件の明確化(⼀定の要件を満たせば登録) ○関係⾏政機関との協議や関係利⽔者の同意を不要に ※従属元の同意は必要 ・⽔利使⽤⼿続の簡素化・円滑化 ・⽔利権取得までの標準処理期間の⼤幅短縮 (5ヶ⽉→1ヶ⽉) ※ 河川区域内の⼟地の占⽤、⼯作物の設置等の許可申請が伴う場合は3ヶ⽉ 2 58 ページ 登録制の対象となる従属発電 ① 既に許可を受けた農業⽤⽔等を利⽤して⾏う発電 (慣⾏⽔利権の流⽔を利⽤した従属発電についても、期別の取⽔量が明確で あり、従属関係が確認できる場合は、登録制の対象となる。) ② ダム⼜は堰から次の場合に放流される流⽔を利⽤して⾏う発電 (⿂道その他の⿂類の通路となる施設を流下するものを除く。) ・河川の流⽔の正常な機能を維持するために必要なとき ・洪⽔調節容量を確保するために必要なとき 洪⽔調節容量を確保す ため 必要なとき ・許可を受けた⽔利使⽤(発電以外のためにするものに限る。)のために 必要なとき ※ 申請に必要な書類の作成方法については、P9に掲載しております「小水力発電を行 申請に必要な書類の作成方法に いては P9に掲載しております「小水力発電を行 うための水利使用の登録申請ガイドブック」をご参照下さい。 (2)⼩⽔⼒発電のプロジェクト形成の⽀援 登録 許可 小水力発電事業者 相 談 支 援 河川法の申請手続の相 談や河川管理者が調査 したデータの提供など、 地域の実情を踏まえた 支援を実施 地方整備局・事務所 小水力発電プロジェクト 形成支援窓口 情 報 共 有 都道府県 情 報 共 有 地⽅整備局等及び河川事務所に 窓⼝を設置し、⼩⽔⼒発電のプロ ジェクト形成を積極的に⽀援して います います。 プロジェクト形成⽀援窓⼝ お近くの地⽅整備局や河川事務所に お問い合わせください。問い合わせ先 は本⼿引きP33〜39⼜は国⼟交通省HP に掲載しています。 http://www.mlit.go.jp/river/riyou/ syosuiryoku/index.html 市町村 3 59 ページ (3)⼩⽔⼒発電に係る許可⼿続の簡素化(平成25年4⽉) 許可 ⼩⽔⼒発電(1,000kW未満)のためにする⽔利使⽤について、⽔利使⽤区分を⾒ 直しました。(河川法施⾏令改正) これにより、⼩⽔⼒発電については、関係⾏政機関との協議等を不要とし、⼀ 級河川指定区間では、国⼟交通⼤⾂から都道府県知事等に対し許可権限を移譲し ました。 <一級河川指定区間> 前】 【政令改正後】 発電水利使用の 許可権者 発電水利使用の 許可権者 【従 1,000kW以上 (特定水利使用) 小 水 力 発 電 知事又は 政令市長 1,000kW未満 200kW以上 (準特定水利使用) (注2) 整備局長認可必要 知事又は 政令市長 200kW未満 (その他) 整備局長認可不要 (注1)従属発電に係る水利使用区分については 出力の規模によらず 従属元の水利使用区分に従うため 登録 (注1)従属発電に係る水利使用区分については、出力の規模によらず、従属元の水利使用区分に従うため、登録 権者は従属元の許可権者となる。 ただし、 (1)河川の流水の正常な機能を維持するために又は洪水調節容量を確保するために必要なと きにダム等から放流される流水のみを利用した発電の登録権者は、当該発電を行う河川を 管理する者である。 一級河川直轄区間:国交大臣 一級河川指定区間及び二級河川:知事又は政令市長 なお、ダム等から放流される流水に、許可を受けた水利使用の流水が混在する場合は、 当該許可水利使用の区分に従う。 (2)慣行水利権の流水を利用した発電の登録権者は、慣行水利権の届出書の提出先である。 一級河川直轄区間:国交大臣 一級河川指定区間及び二級河川:知事又は政令市長 級河川直轄区間:国交大臣 級河川指定区間及び二級河川:知事又は政令市長 (注2)一級河川指定区間において、政令市長が準特定水利使用の許可を行う場合は、都道府県知事への意見 聴取が必要。 (注3)一級河川直轄区間では国土交通大臣が、二級河川では都道府県知事等が、出力の規模によらず、許可 権者となる。 4 60 ページ (4)慣⾏⽔利権に係る⼩⽔⼒発電の⽔利使⽤⼿続の簡素化 ○ 慣⾏⽔利権と従属関係が確認できる場合における⼩⽔⼒発電の ための⽔利使⽤⼿続の簡素化について 登録 登録制は、従属元⽔利使⽤の許可の審査において下流の利⽔者や河川環境への影響に ついて既に確認していることから、⼿続を簡素化するものですが、慣⾏⽔利権に係る⼩ ついて既に確認していることから ⼿続を簡素化するものですが 慣⾏⽔利権に係る⼩ ⽔⼒発電についても、期別の取⽔量が明確であり、従属関係が確認できるものについて は、登録制の対象となります。 慣⾏⽔利権に係る⼩⽔⼒発電の登録申請においては、慣⾏⽔利権に基づく取⽔量等を 把握した上でその従属関係を確認する必要があることから、慣⾏⽔利権に基づく取⽔量 等の調査⽅法について、次のとおり簡素化しています。 ① 慣⾏⽔利権に基づく取⽔量について ①-1 計測地点について 慣⾏⽔利権の取⽔地点とします。なお、慣⾏⽔利権の取⽔地点における取⽔量と と同量であることが確認できる他の地点でも可能です。 ①-2 計測期間について 10年間の取⽔量データは必ずしも必要でなく、①-1の地点において、少なく とも1年間計測することで⾜ります。 ①-3 計測頻度 ⽇毎の計測は必ずしも必要でなく、少なくとも半旬毎(5⽇に1回)に計測する ことで⾜ります。なお、系統連系をせず、地域における環境学習等を⽬的とした従 属発電を⾏う場合においては、⽉毎(1⽉に1回)とすることができます。 ①-4 取⽔量データ 慣⾏⽔利権の取⽔地点における取⽔量と同量であることが確認できる他の地点が ある場合は、その地点の実測流量を慣⾏⽔利権に基づく取⽔地点の取⽔量とみなす ことができます。 従属発電の発電地点において流量計測を⾏う場合は、発電地点と慣⾏⽔利権に基 づく取⽔地点との受益⾯積⽐、あるいは同時流量計測による換算率等により、慣⾏ ⽔利権に基づく取⽔量を推定することができます。 ②登録の対象となる流⽔の占⽤に係る権利の存続期間について 原則、取⽔量の計測期間と同期間となります。(最⻑10年) なお、登録後において引き続き慣⾏⽔利権に基づく取⽔量を計測している場合は、 次回の登録申請にあたり、原則、当初の存続期間に新たな計測期間を合算した期間が 存続期間となります。(ただし、計測期間より従属元の同意の期限が短い場合はその 期限まで。) ③届出書に記載の取⽔量・取⽔期間の取扱いについて ③届出書 記載 取⽔量 取⽔期間 取扱 慣⾏⽔利権に基づく取⽔期間及び取⽔量が河川管理者への届出の範囲内である場合 は、従属発電に係る⽔利使⽤の取⽔期間及び取⽔量について、その届出の範囲内にお いて認められます。 なお、届出に取⽔期間⼜は取⽔量の記載がない場合においては、⽔利使⽤の登録の 申請時に、慣⾏⽔利権に基づく取⽔地点の上下流・左右岸等の関係⽔利使⽤者に対す る聞き取り調査等を河川管理者が⾏うことにより、計測⼜は推定した慣⾏⽔利権に基 づく取⽔期間⼜は取⽔量が適正であることを確認されれば その範囲内において 従 づく取⽔期間⼜は取⽔量が適正であることを確認されれば、その範囲内において、従 属発電に係る⽔利使⽤の取⽔期間⼜は取⽔量が認められます。 ④発電開始後の取⽔量報告について 従属発電のための⽔利使⽤に係る取⽔量報告について、発電出⼒からの換算により 取⽔量を推定することができます。 5 61 ページ ○ 慣⾏⽔利権と従属関係が確認できない場合における⼩⽔⼒ 発電のための⽔利使⽤許可⼿続の簡素化について 許可 慣⾏⽔利権の権利内容が不明確であり、従属関係が確認できない場合は、登録制の対 象とならず ⼩⽔⼒発電に係る新規の⽔利使⽤許可が必要ですが その許可⼿続につい 象とならず、⼩⽔⼒発電に係る新規の⽔利使⽤許可が必要ですが、その許可⼿続につい て、次のとおり簡素化しています。 ①河川の流量について ①-1 計測地点について 河川からの取⽔地点とします。 ①-2 ① 2 計測期間について 10年間の河川流量データは必ずしも必要でなく、①-1の地点において、少なく とも1年間、河川の流量を計測することで⾜ります。 ①-3 河川流量のデータについて 取⽔地点付近において河川管理者等が調査した河川流量データの調査結果を添付書 類として活⽤できます。 取⽔地点付近において河川管理者等が調査した河川流量データがない場合であって も、取⽔地点を含む流域と地形、地質、降⾬量等が類似している近傍の流域(流域が 重なる場合を含む。)の他の観測所等の河川流量データをもとに⽔利使⽤状況から⾃ 然流量を算出した上で流域⽐換算により算出した河川流量データを根拠とすることが できます。 ②許可期間について 原則 河川流量の計測期間と同期間となります (最⻑10年) 原則、河川流量の計測期間と同期間となります。(最⻑10年) なお、許可後において引き続き河川流量を計測している場合は、次回の許可申請に あたり、原則、当初の許可期間に新たな計測期間を合算した許可期間となります。 ③河川環境調査について 取⽔地点付近において河川管理者等が調査した河川環境データの調査結果を添付書 類として活⽤できます。 発電に伴う減⽔区間において、既に維持流量が設定され、既存の河川環境資料があ る場合、新たな河川環境調査は省略できます。 動植物に係る環境調査は、⽂献調査⼜は聞き取り調査で代表種を選定することがで きます。 ④取⽔施設の構造図等について 河川法第24条及び第26条第1項の許可を受けた取⽔施設等を改築せずそのまま 活⽤する場合は、取⽔施設等の構造図等の添付は省略できます。 ○慣⾏⽔利権と従属関係が確認できる場合における⼩⽔⼒発電の登録申請に ついては、「⼩⽔⼒発電を⾏うための⽔利使⽤の登録申請ガイドブック」 をご参照ください。 6 62 ページ (5)その他の⼿続の簡素化等について その他、以下のような簡素化措置を⾏っています。 ○⽔⼒発電の⽔利使⽤許可申請について 許可 ① 減⽔区間が⽣じない⽔⼒発電等のための⽔利使⽤について、河川維持流量の設定及び 減⽔区間が⽣じ ⽔⼒発電等 た ⽔利使⽤ 河川維持流量 設定 び 関係河川使⽤者の取⽔量の状況に関する図書の添付を省略できます。 ※減⽔区間が⽣じない⽔⼒発電の設置例 ・既設の堰等から放流される流⽔を利⽤して発電する⽔利使⽤で、減⽔区間 が⽣じないもの ・連続して設置される既設の砂防えん堤等から流下する河川の流⽔を利⽤して 発電する⽔利使⽤で、減⽔区間において、⿂類等の遡上等が想定されないもの 〈ケース1〉 〈ケース2〉 砂防えん堤 砂防えん堤 副堤 砂防えん堤 砂防えん堤 砂防えん堤本堤及び副 堤が設置されているため、 その区間で魚類等の遡 上等が想定されない。 連続した砂防えん堤本 堤が設置されているため、 その区間で魚類等の遡 上等が想定されない。 7 63 ページ ② 設備容量に余裕のある⽔⼒発電において最⼤取⽔量や最⼤使⽤⽔量を変更する場合に ついて、河川環境や河川使⽤者への影響に変更がない場合、申請の際に必要な添付資 料は変更に関する事項を記載したもので⾜ります。 ③ 取⽔予定地点付近において河川管理者等が調査した河川流量データ⼜は河川環境デー タが存在する場合には、その調査結果を添付書類として活⽤できます。 ④ 取⽔予定地点付近において河川管理者等が調査した河川流量データがない場合であっ ても、取⽔予定地点を含む流域と地形、地質、降⾬量等が類似している近傍の流域 (流域が重なる場合を含む。)の他の観測所等の河川流量データをもとに⽔利使⽤状 況から⾃然流量を算出した上で流域⽐換算により算出した河川流量データを根拠とす ることができます。 ⑤ 発電に伴う減⽔区間において、既に維持流量が設定され、既存の河川環境に係る資料 が存在する場合には、動植物、景観等の新たな河川環境調査は省略できます。 ⑥ 動植物に係る調査について、⽂献調査⼜は聞き取り調査で代表種を選定することができ ます。 ⑦ 休⽌していた⼩⽔⼒発電を再開する場合について、河川流況、取⽔環境等を踏まえた 上で 動植物や景観等の新たな河川環境調査は省略できます 上で、動植物や景観等の新たな河川環境調査は省略できます。 ⑧ 既許可の取⽔施設等を改築せずそのまま活⽤する場合においては、取⽔施設等の構造 図等の添付は不要となります。 登録 ○従属発電の取⽔量報告について ⑨ 従属発電のための⽔利使⽤に係る取⽔量報告について、発電出⼒からの換算により取 ⽔量を推定することができます。また、従属元⽔利使⽤者が取⽔量報告を⾏っており、 その従属元⽔利使⽤の取⽔量と同量の取⽔量で発電している場合は、従属元の取⽔量と 同量の取⽔量である旨を取⽔量報告とするなど、計測以外の簡便な⽅法でできます。 (6)データの提供について (6)デ タの提供について 許可 国⼟交通省HPにおいて、⽔⼒発電のご検討の際⼜は⽔利使⽤⼿続の申請書類等を 作成する際に参考となる以下のデータを提供しています。 ・「⽔⽂⽔質データベース」 ・「ダム諸量データベース」 ・「河川環境データベース(河川⽔辺の国勢調査)」 http://www.mlit.go.jp/river/riyou/syosuiryoku/index.html また、⼩⽔⼒発電事業者に対して地⽅整備局等が提供可能なデータ等を情報提供し ますので 「4 ⼩⽔⼒発電に関するお問い合わせ先」にご相談下さい ますので、「4.⼩⽔⼒発電に関するお問い合わせ先」にご相談下さい。 8 64 ページ (7)⼩⽔⼒発電を検討する際の参考となる資料 本⼿引きを含め、参考資料は国⼟交通省ホームページに掲載しています。 ⼩⽔⼒発電を⾏うための⽔利使⽤の登録申請 ガイドブック ※ 従属発電を⾏う際に必要な⼿続や申請書の作成⽅法等を紹介。 ⼩⽔⼒発電を河川区域に設置する場合の ガイドブック(案) ※ 河川区域内に⼩⽔⼒発電施設を設置する上で設計上遵守すべき 事項と設計時のアドバイスを紹介。 ⼩⽔⼒発電の普及促進への取組 〜⼩⽔⼒発電に係る⽔利使⽤⼿続の 簡素化・円滑化について〜 ※ ⽔利使⽤⼿続の簡素化・円滑化に関するパンフレット。 これらの資料は下記のアドレスに掲載しています(本⼿引きを含む)。 http://www.mlit.go.jp/river/riyou/syosuiryoku/index.html 既設砂防堰堤を活⽤した⼩⽔⼒発電 ガイドライン(案) ※ 砂防堰堤を活⽤した⼩⽔⼒発電の設置事例や実施にあたって 必要な⼿続を紹介。 この資料は下記のアドレスに掲載しています。 http://www.mlit.go.jp/river/sabo/seisaku/sabo_shosui.pdf ⽔⼒発電⽔利審査マニュアル(案) ※ ⽔⼒発電の⽔利使⽤許可審査のポイントを紹介。 この資料は下記のアドレスに掲載しています。 http://www.mlit.go.jp/river/shishin_guideline/suirisinsa/pdf/manual.pdf 9 65 ページ 3.⼩⽔⼒発電の設置事例 ⼩⽔⼒発電は、様々な箇所において、多様な形態の発電施設が設置されてい ます。本⼿引きでは、事例ごとに、実際に設置されている発電施設の使⽤⽔量 や有効落差等のデータとともに、河川法の許可等の取得に関するポイントも併 せて記載していますので、参考にして下さい。 (1)農業⽤⽔路を利⽤した事例 まず最初に、農業⽤⽔路を利⽤した⼩⽔⼒発電の事例を紹介します。 ①農業⽤⽔路に発電 施設を設置した例 (P11〜19) 取水口 ②農業⽤⽔路から分岐 した⽔路に発電施設 を設置した例 (P20) 水田 10 66 ページ ① 農業⽤⽔路に発電施設を設置した例 登録 既存の農業用水路の落差を利用 も む ら 百村第⼀・第⼆発電所 百村第 第⼆発電所(事業者:那須野ヶ原⼟地改良区連合) 栃⽊県那須塩原市・関東地⽅整備局常陸河川国道事務所管内 那須野原開拓建設事業の農業⽤⽔路の落差を利⽤した発電。那須野ヶ原⼟地改良区 連合により運⽤・管理される。発⽣電⼒は⼀旦電⼒会社に送電され、同社の送・配 電線を利⽤して各⼟地改良区へ供給されている。 ■諸元 諸 河川名 那珂川⽔系那珂川 有効落差 2.0m 最⼤使⽤⽔量 2.4m3/s 最⼤出⼒ 30kW (両発電所4機、計120kW) ⽔⾞の種類 ⽴軸カプラン 発電機の種類 誘導発電機 ※ 発電機4機の諸元は全て同じ ▲ 発電機 発電機の 写真 ▲ 発電所設置前の状況 ▲ 発電所設置後の現況 ▼ 概要図 板室ダム ↓ ← 百村第一 発電所 ↓ 那珂川 百村第二 発電所 ↓ ■ポイント ・那須野原開拓建設事業(国営事業)農業 ⽤⽔⽔利権の範囲内で発電を⾏う従属発 電。 ・既存農業⽤⽔路の落差があるところに、 発電施設を直接取り付けたもの。 ・発電のために新たに河川から取⽔するも のではない。 ・2つの発電所(うち、第⼆発電所は発電 機を3機設置)について、⼀本にまとめて 申請がなされた。 11 67 ページ ① 農業⽤⽔路に発電施設を設置した例 登録 既存の農業用水路から発電用水を取水 し ち か 七ヶ⽤⽔発電所(事業者:⼿取川七ヶ⽤⽔⼟地改良区) ⽯川県能美郡川北町・北陸地⽅整備局⾦沢河川国道事務所管内 ⼿取川七ヶ⽤⽔⼟地改良区の農業⽤⽔路の落差を利⽤した発電。発⽣電⼒は、農業 ⽔利施設の電⼒として使⽤し、維持管理費の低減を図っている。余剰電⼒は売電し、 維持管理費に充当。 発電機写 真 ▲ ■諸元 河川名 ⼿取川⽔系⼿取川 有効落差 5.45m 最⼤使⽤⽔量 15.0m3/s 最⼤出⼒ 630kW ⽔⾞の種類 S型チューブラ⽔⾞ 発電機の種類 横軸三相交流同期 発電機 発電機 ▲ 発電所設置前の状況 ▲ 発電所設置後の現況 ▼ 概要図 ← 白山頭首工 ↓ 手取川 ↓ ■ポイント ポ ・既に⽔利権の許可を得た七ヶ⽤⽔の農業 ⽤⽔取⽔量の範囲内で発電を⾏う従属発 電。 ・既存農業⽤⽔路に分⽔施設を設け農業⽤ ⽔の⼀部を発電施設に送り、発電後は⽔ 路へ還元。 ・発電のために新たに河川から取⽔するも のではない。 ・従属発電のため、申請時に添付する書類 が簡素化。 12 68 ページ ① 農業⽤⽔路に発電施設を設置した例 登録 既存の農業用水路から発電用水を取水 じょうさい ・常⻄公園⼩⽔⼒発電所(事業者:富⼭市) ひがしまち・ひがししんまち ・東町・東新町公⺠館⼩⽔⼒発電所(事業者:富⼭市) 富⼭県富⼭市・北陸地⽅整備局富⼭河川国道事務所管内 常⻄⽤⽔⼟地改良区の農業⽤⽔路の落差を利⽤して発電。発⽣電⼒は、夜間のライ トアップ⽤の照明や地域の防犯灯に利⽤している。余剰電⼒は売電し、維持管理費 に充当。 ■諸元 (常⻄公園⼩⽔⼒発電所) 河川名 常願寺川⽔系 常願寺川 有効落差 2.00m 最⼤使⽤⽔量 0.8m3/s 最⼤出⼒ 9 9kW 9.9kW ⽔⾞の種類 開放型下掛式 発電機の種類 永久磁⽯式 同期発電機 ▲ 取⽔施設 ■諸元 (東町・東新町公⺠館⼩⽔⼒発電所) 河川名 常願寺川⽔系 常願寺川 有効落差 4.48m 最⼤使⽤⽔量 2.5m3/s 最⼤出⼒ 88kW ⽔⾞の種類 S型チューブラ⽔⾞ 発電機の種類 かご型三相誘導発電機 ↓ 横江頭首工 → ▲ 常願寺川 概要 図 ↓ → ▲ ⽔⾞ 発電用水の経路 ▲ 取⽔施設 発電所建屋▶ ■ポイント ・既に⽔利権の許可を得た常⻄⽤⽔の農業 ⽤⽔取⽔量の範囲内で発電を⾏う従属発 電。 常西公園小水力 ・既存農業⽤⽔路に分⽔施設を設け農業⽤ 発電所 ⽔の⼀部を発電施設に送り、発電後は⽔ 路へ還元。 ・発電のために新たに河川から取⽔するも のではない。 東町・東新町公民館 小水力発電所 ・従属発電のため、申請時に添付する書類 が簡素化。 13 69 ページ ① 農業⽤⽔路に発電施設を設置した例 登録 既存の農業用水路の落差を利用 い た 伊太発電所(事業者:農林⽔産⼤⾂) 静岡県島⽥市・中部地⽅整備局静岡河川事務所管内 ⼤井川⽤⽔の農業⽤⽔路の落差を利⽤した発電で、⽤⽔路の改修にあわせて発電施 設を設置。発⽣電⼒は電⼒会社に売電し、農業⽔利施設の維持管理費の低減を図っ ている。 ■諸元 諸元 河川名 ⼤井川⽔系伊久美川 有効落差 7.17m 最⼤使⽤⽔量 17.0m3/s 最⼤出⼒ 893kW ⽔⾞の種類 プロペラ⽔⾞ 発電機の種類 横軸回転界磁 三相同期発電機 ▲ 発電機 ▲ 発電所設置前の状況 ▲ 発電所設置後の現況 ▼ 概要図 ↓ ← ↑ ← 伊久美川 ↓ → 大井川 ↓ ■ポイント ・既に⽔利権の許可を得た⼤井川⽤⽔の農 業⽤⽔取⽔量の範囲内で発電を⾏う従属 発電。 ・既存の⽤⽔路を改修し、⽔位差を設ける ことでプロペラ⽔⾞による発電を⾏う。 ・発電のために新たに河川から取⽔するも 発電のために新たに河川から取⽔するも のではない。 ・従属発電のため、申請時に添付する書類 が簡素化。 14 70 ページ ① 農業⽤⽔路に発電施設を設置した例 登録 既存の農業用水路の落差を利用 こ う の み ぞ 幸野溝発電所(事業者:幸野溝⼟地改良区) 熊本県球磨郡湯前町・九州地⽅整備局⼋代河川国道事務所管内 幸野溝⼟地改良区の農業⽤⽔路の落差を利⽤した発電。発⽣電⼒は、電⼒会社に売 電し、農業⽔利施設の維持管理費の低減を図っている。 ▲ ■諸元 諸元 河川名 球磨川⽔系球磨川 有効落差 10.0m 最⼤使⽤⽔量 0.105m3/s 最⼤出⼒ 6.7kW ⽔⾞の種類 プロペラ⽔⾞ 発電機の種類 発電機 種類 永久磁⽯形 三相同期発電機 発電機 ▲ 発電所設置前の状況 ▲ 発電所設置後の現況 ▼ 概要図 → 幸野ダム ↓ 球磨川 ↓ ■ポイント ・既に⽔利権の許可を得た幸野溝の農業⽤ ⽔取⽔量の範囲内で発電を⾏う従属発電。 ・受益地への⽔路の途中で発電施設に送り、 発電後は受益地へ。 ・発電のために新たに河川から取⽔するも のではない。 ・従属発電のため、申請時に添付する書類 が簡素化。 15 71 ページ ① 農業⽤⽔路に発電施設を設置した例 登録 既存の農業用水路から発電用水を取水 いわした 岩下地区⼩⽔⼒発電所(事業者:綾町) 宮崎県東諸県郡綾町・九州地⽅整備局宮崎河川国道事務所管内 農業公園の⽔路を利⽤して発電機を設置した発電。トイレの照明と浄化槽に使⽤し、 “エコ”な取組みをPRし、「⾃然⽣態系を活かし育てる町」を⽬指す綾町の活性化 に寄与。 ■諸元 諸元 河川名 ⼤淀川⽔系綾北川 有効落差 0.65m 最⼤使⽤⽔量 0.546m3/s 最⼤出⼒ 1.22kW ⽔⾞の種類 横軸胸掛式 ク スフ クロスフロー⽔⾞ ⽔⾞ 発電機の種類 永久磁⽯式同期 発電機 ▲ ⽔⾞・発電機 ▲ 発電所設置前の状況 ▲ 発電所設置後の現況 ▼ 概要図 ← 浦ノ田 頭首工 綾北川 ↓ ■ポイント ・既に⽔利権の許可を得た浦ノ⽥頭⾸⼯の 農業⽤⽔取⽔量の範囲内で発電を⾏う従 属発電。 ・農業⽔路が通過する農業公園内で新設し た⽔路から発電施設に送り、発電後は再 び⽔路へ。 ・発電のために新たに河川から取⽔するも のではない。 ・従属発電のため、申請時に添付する書類 が簡素化。 16 72 ページ ① 農業⽤⽔路に発電施設を設置した例 登録 溜池の水位と放流地点の落差を利用 ながはしためいけ ⻑橋溜池発電所(事業者:五所川原市南部⼟地改良区) ⻘森県五所川原市・東北地⽅整備局⻘森河川国道事務所管内 国営浪岡川地区かんがい⽤⽔の溜池の⽔位と放流地点の⾼低差を利⽤した発電。発 ⽣電⼒は売電し、農業⽔利施設の維持管理費の低減を図っている。 ■諸元 河川名 有効落差 最⼤使⽤⽔量 最⼤出⼒ ⽔⾞の種類 発電機の種類 岩⽊川⽔系松野⽊川 5.0m 0.41m3/s 12kW クロスフロー⽔⾞ 永久磁⽯型発電機 ▲ 発電所設置前の状況 ▲ 発電所設置後の現況 ▼ 概要図 金山溜池 → 長橋溜池 松野木川 ポンプにより揚水 ↓ 松島頭首工 ■ポイント ・国営浪岡川地区かんがい⽤⽔の溜池の⽔ 位と放流地点の⾼低差を利⽤した従属発 電。 ・既設底樋の吐出部に仕切弁を設置し、そ の直前のバイパス管から分岐した⽔で発 電し、⽤⽔路に放⽔する。 ・発電のために新たに河川から取⽔するも のではない。 ・従属発電のため、申請時に添付する書類 が簡素化。 17 73 ページ ① 農業⽤⽔路に発電施設を設置した例 登録 導水管を設置し、有効落差を利用 なんごく 南⾕発電所(事業者:天神野⼟地改良区) ⿃取県倉吉市関⾦町・⿃取県中部総合事務所管内 天神川⽔系⼩鴨川から取⽔する天神野⽤⽔の農業⽤⽔路から分⽔して農業⽤溜池に貯⽔す る過程の落差を利⽤した発電。発⽣電⼒は、農業⽔利施設の電⼒として使⽤し、維持管理 費の低減を図っている。余剰電⼒は売電し、維持管理費に充当。 ▲発電所建屋の状況 ▲⽔⾞発電機 ■諸元 河川名 天神川⽔系⼩鴨川 有効落差 24m 最⼤使⽤⽔量 0.45m3/s 最⼤出⼒ 76kW ⽔⾞の種類 横軸フランシス⽔⾞ 発電機 種類 直結タービン発電機 発電機の種類 直結タ ビ 発電機 ▲発電所へ向かう導⽔管の状況 ▼ 概要図 水槽 → 第一 頭首工 小鴨川 ■ポイント ・既に⽔利権の許可を得た天神野⽤⽔の農 業⽤⽔取⽔量の範囲内で発電を⾏う従属 発電。 導水管 ・農業⽤⽔路から⽔槽(ヘッドタンク)へ 送られ、導⽔管を経て溜池に送⽔される 過程の落差を利⽤して発電を⾏っている。 ・発電のために新たに河川から取⽔するも のではない。 ・当初許可は昭和26年。当時、農⼭漁村電 当初許可は昭和26年。当時、農⼭漁村電 溜池 気導⼊促進法の適⽤を受けて導⼊された もの。 ↓ 18 74 ページ ① 農業⽤⽔路に発電施設を設置した例 許可 融雪期に増加する河川の水を利用し、新規の発電水利権を取得 もがみがわ みなみだて 最上川中流⼩⽔⼒南舘発電所(事業者:(株)⼭形発電) ⼭形県⼭形市・東北地⽅整備局⼭形河川国道事務所管内 最上川中流地区かんがい⽤⽔の農業⽤⽔路の落差を利⽤した発電。発⽣電⼒は、最 上川中流⼟地改良区管理棟に使⽤し、余剰電⼒は売電して維持管理費の低減を図っ ている 。再⽣可能エネルギーの有効活⽤のため、融雪期の発電量を増加。 → 馬見ヶ崎 合口頭首工 ↓ 馬見ヶ崎川 ↓ ▲ 発電所写真 取⽔量 (m3/s) 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 0.0 ▲ 概要図 ⼩⽔⼒発電⽤取⽔量グラフ 増量後 増量前 増量 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 (⽉) 融雪期の取⽔量を増やし 発電量を増加(594kW 1 374kW) 融雪期の取⽔量を増やし、発電量を増加(594kW→1,374kW) ■諸元 河川名 有効落差 最⼤使⽤⽔量 最⼤出⼒ ⽔⾞の種類 発電機の種類 ■ポイント 最上川⽔系⾺⾒ヶ崎川 ・最上川中流地区かんがい⽤⽔(国営事 86.02m 業)の農業⽤⽔を利⽤した従属発電。 2.00m3/s 既設発電施設の能⼒に余裕があったこ 1,374kW とから融雪期に増加する河川の⽔を利 横軸単輪2射ベルトン⽔⾞ ⽤した発電⽔利権を新たに取得 ⽤した発電⽔利権を新たに取得。 横軸三相同期発電機 ・減⽔区間(12.6km)に関係河川使⽤者 は存在しない。 ・増量により発電で使⽤した⽔は全量が ⽀川を通じて⾺⾒ヶ崎川に還元される。 19 75 ページ ② 農業⽤⽔路から分岐した⽔路に発電施設を設置した例 許可 農業用水が使用しない施設容量を活用し、新規の発電水利権を取得 やまだしんでん ⼭⽥新⽥⽤⽔発電所(事業者:⼩⽮部川上流⽤⽔⼟地改良区) 富⼭県南砺市・北陸地⽅整備局富⼭河川国道事務所管内 有効落差を利⽤するため、農業⽤⽔路から分離し、発電施設を設置。発⽣電⼒は、 農業⽔利施設の電⼒として使⽤し、維持管理費の低減を図っている 。農業⽤⽔が 使⽤しない施設容量を活⽤して⼩⽔⼒発電を実施。 ■諸元 河川名 ⼩⽮部川⽔系⼩⽮部川 有効落差 25.2m 最⼤使⽤⽔量 2.64m3/s 最⼤出⼒ 520kW ⽔⾞ 種類 ⽔⾞の種類 横軸単輪単流 フランシス⽔⾞ 発電機の種類 三相同期発電機 ■ポイント ・既存の⼭⽥新⽥⽤⽔農業⽤⽔路で農業 ⽤⽔が使⽤しない施設容量を活⽤し、 他の⽔利使⽤者や河川環境に⽀障を与 えない範囲で発電⽤の⽔利権を新たに 取得 取得して⼩⽔⼒発電を実施。 ⼩⽔⼒発電を実施 ・減⽔区間(3.5km)に関係河川使⽤者は 存在しない。 ・発電に使⽤した⽔は、全量が河川に還 元される。 20 76 ページ (2)農業⽤⽔路を利⽤したもの以外の事例 次に、農業⽤⽔路を利⽤したもの以外の⼩⽔⼒発電の事例を紹介します。 ③砂防施設に発電施設を 設置した例 (P22〜23) 砂防 ダム ダム ④ダム直下に発電 施設を設置した例 (P24) ⑤河川区域外に発電施 設を設置した例 (P25) ⑥上⽔道の⽔路に発電 施設を設置した例 (P26 30) (P26〜30) 浄水場 堰 (頭首工) ⑦堰等に発電施設を設置 した例 (P31〜32) 21 77 ページ ③ 砂防施設に発電施設を設置した例 許可 砂防堰堤の落差を利用 こ ま た が わ ⼩⼜川発電所(事業者:下北⼭村) 奈良県吉野郡下北⼭村・奈良県吉野⼟⽊事務所管内 砂防ダム(奈良県設置)の落差を利⽤した発電。発⽣電⼒は、下北⼭スポーツ公園 内にある施設の電⼒として使⽤し、維持管理費の低減を図っている。余剰電⼒は売 電し、維持管理費に充当。 ■諸元 諸 河川名 新宮川⽔系 ⼩⼜川 有効落差 82.3m 最⼤使⽤⽔量 0.18m3/s 最⼤出⼒ 98.0kW ⽔⾞の種類 横軸単輪⼀射 横軸単輪 射 ペルトン型 発電機の種類 三相交流同期 発電機 水槽へ 発電用水の経路 ▲ ⼩⼜川砂防ダム副堤 及び発電⽤取⽔施設 ▼ 概要図 小又川砂防 堰堤副堤 水 槽 ▲ 発電所写真 小 又 川 ↓ ▲ 発電機 ■ポイント ・河川区域内で⼟地を占⽤し、⼯事を施⼯する ため、河川法第23条にあわせて第24条、第26 条第1項の許可を⾏ たケ ス 条第1項の許可を⾏ったケース。 ・砂防堰堤を利⽤して⼩⽔⼒発電を⾏う場合の詳 細については「既設砂防堰堤を活⽤した⼩⽔⼒ 発電ガイドライン(案)」を参照。 22 78 ページ ③ 砂防施設に発電施設を設置した例 許可 砂防堰堤の落差を利用 た い お 鯛⽣⼩⽔⼒発電所(事業者:⽇⽥市) ⼤分県⽇⽥市・⼤分県⽇⽥⼟⽊事務所管内 砂防ダム(⼤分県設置)の取⽔⼝から最⼤0.5m3/sを取⽔し、約550m先の貯⽔槽 まで導⽔、約18mの落差を利⽤して発電。発⽣電⼒は、発電所から約1km離れた 鯛⽣⾦⼭観光施設(道の駅)の電⼒として使⽤し、維持管理費の低減を図っている。 余剰電⼒は売電し、維持管理費に充当。 ▲ ■諸元 河川名 筑後川⽔系津江川 有効落差 18.0m 最⼤使⽤⽔量 0.50m3/s 最⼤出⼒ 66.0kW ⽔⾞の種類 横軸フランシス ⽔⾞ 発電機の種類 三相交流同期 発電機 鯛⽣砂防ダム及び 発電⽤導⽔路 ▼ 発電所写真 ▼ 概要図 鯛生砂防 ダム 水 槽 津 江 川 ■ポイント ・河川区域内で⼟地を占⽤し、⼯事を施⼯する ため、河川法第23条にあわせて第24条、第26 条第1項の許可を⾏ったケース。 ・砂防堰堤を利⽤して⼩⽔⼒発電を⾏う場合の詳 細については「既設砂防堰堤を活⽤した⼩⽔⼒ 発電ガイドライン(案)」を参照。 ↓ 23 79 ページ ④ ダム直下に発電施設を設置した例 登録 ダムの放流施設の落差を利用 た か の ⾼野発電所(事業者:中国電⼒(株)) 広島県庄原市⾼野町・中国地⽅整備局三次河川国道事務所管内 中国電⼒(株)が建設した既設の神野瀬発電所⾼暮ダム(利⽔ダム)の直下におい て、ダムから常時放流される⽔を利⽤した発電。発⽣電⼒量は、⼀般家庭約300世 帯の年間使⽤電⼒量に相当する約100万kWhを⾒込む。 ▲ 発電所設置前の状況 ▼ 発電機 ▲発電所設置後の現況 江の川⽔系 神野瀬川 有効落差 49.1m 最⼤使⽤⽔量 0.53m3/s / 最⼤出⼒ 140kW ⽔⾞の種類 ポンプ逆転 ⽔⾞ 発電機の種類 横軸同期 発電機 ▲ ポンプ逆転⽔⾞の仕組み ■諸元 河川名 ▼ 概要図 ■ポイント ・河川区域内で⼟地を占⽤し、⼯事を施⼯する ため、河川法第23条にあわせて第24条、第 26条第1項の許可を⾏ったケース。 ・ダム直下で発電・放流を⾏うため、減⽔区間 ダム直下で発電 放流を⾏うため、減⽔区間 が⽣じない。この場合、発電⽔利使⽤許可申 請書の添付図書のうち、河川維持流量の設定 及び関係河川使⽤者の取⽔量の状況に関する 資料を省略できる。 24 80 ページ ⑤ 河川区域外に発電施設を設置した例 許可 廃止された発電所の施設を再利用 し ん そ ぎ 新曽⽊発電所(事業者:新曽⽊⽔⼒発電(株)) ⿅児島県伊佐市・九州地⽅整備局鶴⽥ダム管理所管内 曽⽊の滝上流から滝下流までの落差を利⽤した発電。旧曽⽊発電所の⽔路を再利⽤ して建設したもの。発⽣電⼒は曽⽊の滝公園の照明に使⽤し、観光振興及び再⽣可 能エネルギーの教育啓発活動を⽀援。 ■諸元 河川名 川内川⽔系川内川 有効落差 11.6m 最⼤使⽤⽔量 5.5m3/s 最⼤出⼒ 490kW ⽔⾞の種類 ⽴軸コンパクト プロペラ⽔⾞ 発電機の種類 ⽔中タービン発電機 ▲ 発電所設置前の状況 ▲ 発電所設置後の現況 ▲ 発電機写真 (下流地下) ▼ 概要図 ↓ 曽⽊の滝 川 内 川 ↓ ■ポイント ・直接河川から取⽔し、発電を⾏うもの。 ・曽⽊の滝上流から取⽔し、滝下流までの 落差を利⽤して発電。発電後は滝下流に 放⽔。 ・発電のために新たに河川から取⽔するも のであり、曽⽊の滝の景観に配慮した上 で事業計画が策定され、⽔利権許可申請 事業計画が策定され ⽔利権許 申請 を⾏った。 25 81 ページ ⑥ 上⽔道の⽔路に発電施設を設置した例 登録 既存の水道用導水管の落差を利用 も い わ 藻岩浄⽔場⽔⼒発電所 (事業者:札幌市⽔道局、 ほくでんエコエナジ (株)) ほくでんエコエナジー(株)) 北海道札幌市・北海道開発局札幌開発建設部管内 札幌市⽔道の導⽔管の落差を利⽤した発電。昭和59年に建設され、平成19年より全国初の ⽔道施設を活⽤したオンサイト型⽔⼒発電事業として運営されている。発⽣電⼒は、上⽔ 道施設の電⼒として使⽤し、維持管理費の低減を図っている。余剰電⼒は売電している。 ■諸元 河川名 ⽯狩川⽔系豊平川 有効落差 45.52m 最⼤使⽤⽔量 1.057m3/s 最⼤出⼒ 400kW ⽔⾞の種類 横軸フランシス⽔⾞ 発電機の種類 三相誘導発電機 ▲ 発電機 この⼩屋の位置に現在の⼩⽔⼒発電所があります ▲ 発電所設置前の状況 ▲ 発電所設置後の現況 ▼ 概要図 → 藻岩 取水堰 豊平川 ↓ 浄水場敷地 ■ポイント ・既に⽔利権の許可を得た札幌市⽔道の ⽔道⽤⽔取⽔量の範囲内で発電を⾏う 従属発電。 ・発電のために新たに河川から取⽔する ものではない。 26 82 ページ ⑥ 上⽔道の⽔路に発電施設を設置した例 登録 既存の水道用導水管の落差を利用 ひ ら た 平⽥浄⽔場⼩⽔⼒発電所(事業者:⼭形県) ⼭形県酒⽥市・東北地⽅整備局酒⽥河川国道事務所管内 庄内広域⽔道⽤⽔供給事業[北部地区]⽤⽔の上⽔道⽤⽔路の落差を利⽤した発電。 発⽣電⼒は、上⽔道施設の電⼒として使⽤し、維持管理費の低減を図っている。余 剰電⼒は売電し、維持管理費に充当。 ■諸元 河川名 最上川⽔系⽥沢川 有効落差 39.59m 最⼤使⽤⽔量 0.208m3/s 最⼤出⼒ 55kW ⽔⾞の種類 インライン型 プロペラ⽔⾞ 発電機の種類 永久磁⽯型同期発電機 ▲ 発電所設置前の状況 ▲ 発電所設置後の現況 ▼ 概要図 田沢川ダム ↓ 浄水場敷地 田沢川 ■ポイント ・既に⽔利権の許可を得た庄内広域⽔道 (北部)の⽔道⽤⽔取⽔量の範囲内で発電 を⾏う従属発電。 ・発電のために新たに河川から取⽔するも のではない。 ・従属発電のため、申請時に添付する書類 が簡素化。 が簡素化 ↓ 27 83 ページ ⑥ 上⽔道の⽔路に発電施設を設置した例 登録 既存の水道用導水管の落差を利用 しらかわ ⽩川発電所(事業者:東京発電(株)) 群⾺県⾼崎市・関東地⽅整備局⾼崎河川国道事務所管内 ⾼崎市⽔道の上⽔道⽤⽔路の落差を利⽤した発電。発⽣電⼒は、上⽔道施設の電⼒ として使⽤し、維持管理費の低減を図っている。余剰電⼒は売電し、維持管理費に 充当。 ■諸元 河川名 利根川⽔系利根川 有効落差 46.207m 最⼤使⽤⽔量 0.175m3/s 最⼤出⼒ 55kW ⽔⾞の種類 クロスフロー⽔⾞ 発電機の種類 三相交流誘導発電機 ▲ 発電機 発電機写真 ▲ 発電所設置前の状況 ▲ 発電所設置後の現況 ▼ 概要図 綾戸ダム ↓ 浄水場敷地 利根川 ■ポイント ・既に⽔利権の許可を得た群⾺⽤⽔に係る 既に⽔利権の許可を得た群⾺⽤⽔に係る ⾼崎市⽔道の⽔道⽤⽔取⽔量の範囲内で 発電を⾏う従属発電。 ・発電のために新たに河川から取⽔するも のではない。 ・従属発電のため、申請時に添付する書類 が簡素化。 ↓ 28 84 ページ ⑥ 上⽔道の⽔路に発電施設を設置した例 登録 既存の水道用導水管の落差を利用 は り ま 播磨浄⽔場⽔⼒発電所(事業者:三重県) 三重県桑名市・中部地⽅整備局⽊曽川上流河川事務所管内 三重県⽔道⽤⽔の上⽔道⽤⽔路の落差を利⽤した発電。発⽣電⼒は、上⽔道施設の 電⼒として使⽤し⼆酸化炭素排出量の削減及び維持管理費の低減を図っている。余 剰電⼒は売電し、維持管理費に充当。 ■諸元 河川名 ⽊曽川⽔系⽊曽川 有効落差 16.221m 最⼤使⽤⽔量 0.70m3/s 最⼤出⼒ 80kW ⽔⾞の種類 インライン式 フランシス⽔⾞ 発電機の種類 横軸全閉外扇 かご型3相誘導 発電機 ▲ 発電所設置前の状況 ▲ 発電所設置後の現況 ▼ 概要図 木曽川大堰 ↓ 木曽川 浄水場敷地 ↓ ■ポイント ・既に⽔利権の許可を得た⽊曽川⽤⽔濃尾 第⼆地区に係る三重県の⽔道⽤⽔取⽔量 の範囲内で発電を⾏う従属発電。 ・発電のために新たに河川から取⽔するも のではない。 ・従属発電のため、申請時に添付する書類 従属発電のため 申請時に添付する書類 が簡素化。 ↓ 29 85 ページ ⑥ 上⽔道の⽔路に発電施設を設置した例 登録 水道用水導水の残圧を有効利用 京都府営⽔道⼩⽔⼒発電所 京都府営 発 所(事業者:京都府) 京都府宇治市・近畿地⽅整備局淀川ダム統合管理事務所管内 ⽔道⽤⽔を、⽔源の天ヶ瀬ダムから⾃然流下により数キロの管を経て宇治浄⽔場内の着⽔ 井に導⽔している。その導⽔時の残圧を利⽤した発電。発⽣した電⼒は、同浄⽔場内のみ で浄⽔設備の動⼒等に使⽤される。事業者による環境負荷低減の取組。 ■諸元 河川名 淀川⽔系淀川 有効落差 10.02m 最⼤使⽤⽔量 0.9m3/s 最⼤出⼒ 63.62kW ⽔⾞の種類 横軸プロペラ⽔⾞ 発電機の種類 三相誘導発電機 ⽔道⽤⽔本体の導⽔管等の 設置⼯事の機会に併せて、 ⼩⽔⼒発電装置を取り付けた。 ▲ 発電所設置後の状況 ※オレンジ⾊部分が⼩⽔⼒発電装置 (浄⽔場内の着⽔井に⾄る前の導⽔管に接続) ▲ 概略イメージ ▼ 概要図 天ヶ瀬ダム ↓ 浄水場敷地 淀 川 ■ポイント ・既に⽔利権の許可を得た京都府営⽔道の⽔ 道⽤⽔取⽔量の範囲内で発電を⾏う従属発 電。 ・天ヶ瀬ダムからの導⽔は、⾮洪⽔期などの 期間においては⼗分な⽔圧を有しており、 潜在的未利⽤エネルギーの活⽤の取り組み。 ・発電のために新たに河川から取⽔するもの ではない。 ・従属発電のため、申請時に添付する書類が 簡素化。 ↓ 30 86 ページ ⑦ 堰等に発電施設を設置した例 許可 河川に直接発電施設を設置 あらしやま 嵐⼭⼩⽔⼒発電所(事業者:合資会社嵐⼭保勝会⽔⼒発電所) 京都府京都市・近畿地⽅整備局淀川河川事務所管内 ⼀の井堰の落差を利⽤した発電。発⽣電⼒は、近接する渡⽉橋の夜間照明に使⽤ し、観光客及び地元住⺠の利便性向上のほか、環境にやさしい「まちづくり」とし て嵐⼭の活性化に寄与。 ■諸元 河川名 淀川⽔系桂川 有効落差 1.74m 最⼤使⽤⽔量 0.55m3/s 最⼤出⼒ 5.5kW ⽔⾞の種類 サイフォン式 プ プロペラ⽔⾞ ⽔⾞ 発電機の種類 三相誘導発電機 ▲ 発電所設置前の状況 ▲ 発電所設置後の現況 ▼ ⽔利使⽤模式図 桂 川 ↓ ▲ ↓ 農業用水路 一ノ井堰 発電機 ■ポイント ・河川区域内で⼟地を占⽤し、⼯事を施⼯す るため、河川法第23条にあわせて第24条、 第26条第1項の許可を⾏ったケース。 ・河川区域内に⼩⽔⼒発電施設を設置する場 河川区域内に⼩⽔⼒発電施設を設置する場 合、治⽔上等の⽀障の有無について確認す る必要がある。詳しくは「⼩⽔⼒発電を河 川区域内に設置する場合のガイドブック (案)」を参照。 31 87 ページ ⑦ 堰等に発電施設を設置した例 許可 落差工の高低差を利用 ゆすはらちょう 檮原町⼩⽔⼒発電所(事業者:檮原町) ⾼知県⾼岡郡檮原町・⾼知県須崎⼟⽊事務所管内 河川の勾配を緩め、流速を抑えるための河川管理施設(落差⼯)を利⽤して発電。 発⽣電⼒は、昼は、中学校施設で使⽤、夜は、町中の街路灯へ供給。学校では環境 学習の教材として活⽤。 ■諸元 河川名 渡川⽔系梼原川 有効落差 6.07m 最⼤使⽤⽔量 1.20m3/s 最⼤出⼒ 53kW ⽔⾞の種類 チューブラ⽔⾞ 発電機 種類 横軸かご形三相 発電機の種類 横軸かご形 相 誘導発電機 ▲ 落差⼯及び発電施設の全体状況 ▲ 発電機 ▲ 発電施設の状況 ▼ 概要図 ← ↓ 落差工 梼原川 ■ポイント ・河川区域内で⼟地を占⽤し、⼯事を施⼯ するため、河川法第23条にあわせて第 24条 第26条第1項の許可を⾏ たケ 24条、第26条第1項の許可を⾏ったケ ース。 ・⿂道に必要な⽔量を確保するため、取⽔ 制限流量(0.3m3/s)を設定。 ・落差⼯の⾼低差を利⽤して発電を⾏うた め、減⽔区間が⽣じない。この場合、発 電⽔利使⽤許可申請書の添付図書のうち、 河川維持流量の設定及び関係河川使⽤者 の取⽔量の状況に関する資料を省略でき る。 ↓ 32 88 ページ 4.⼩⽔⼒発電に関するお問い合わせ先 河川の流⽔を利⽤する⼩⽔⼒発電の設置をご検討されている⽅で、⼿続に関して ご不明な点などがございましたら、設置予定場所の河川を管理する国⼟交通省の地 ⽅整備局や河川事務所、都道府県⼜は政令市にお問い合わせ下さい。 一級河川指定区間における以下の水利使用手続は、都道府県又は政令市により行われます。 ・従属元の水利使用の許可を都道府県又は政令市が行っている従属発電 ・河川の流水の正常な機能を維持するために又は洪水調節容量を確保するために必要なとき にダム等から放流される流水のみを利用した従属発電 (許可を受けた水利使用の流水が混在する場合で、当該水利使用の許可を国が行っている 場合は国) ・慣行水利権の流水を利用した従属発電 ・最大出力が1,000kW未満の小水力発電 北海道 岩手県 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 道内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 国土交通省 北海道開発局 建設部 建設行政課 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 011-709-2311 国土交通省 東北地方整備局 河川部 水政課 石狩川水系 国土交通省 北海道開発局 札幌開発建設部 公物管理企画課 北上川水系 011-611-0328 後志利別川水系 国土交通省 北海道開発局 函館開発建設部 公物管理課 0138-42-7693 019-643-7831 国土交通省 東北地方整備局 胆沢ダム工事事務所 工務課 0197-46-4711 017-734-4590 米代川水系 国土交通省 東北地方整備局 能代河川国道事務所 河川管理課 0166-32-1481 0185-70-1001 一級水系(一級河川指定区間)、二級水系のお問い合わせ先 鵡川水系、沙流川水系 国土交通省 北海道開発局 室蘭開発建設部 公物管理課 019-624-3273 国土交通省 東北地方整備局 北上川ダム統合管理事務所 管理第一課 国土交通省 東北地方整備局 青森河川国道事務所 河川管理課 0138-23-5179 石狩川水系、天塩川水系 国土交通省 北海道開発局 旭川開発建設部 公物管理課 国土交通省 東北地方整備局 岩手河川国道事務所 河川占用調整課 馬淵川水系 尻別川水系 国土交通省 北海道開発局 小樽開発建設部 公物管理課 022-225-2171 岩手県 県土整備部 河川課 0143-25-1650 019-629-5902 釧路川水系 国土交通省 北海道開発局 釧路開発建設部 公物管理課 0154-24-7189 宮城県 十勝川水系 国土交通省 北海道開発局 帯広開発建設部 公物管理課 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 0155-24-4102 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 渚滑川水系、湧別川水系、常呂川水系、網走川水系 国土交通省 北海道開発局 網走開発建設部 公物管理課 国土交通省 東北地方整備局 河川部 水政課 0152-44-6384 北上川水系 天塩川水系、留萌川水系 国土交通省 北海道開発局 留萌開発建設部 公物管理課 022-225-2171 0164-42-2315 国土交通省 東北地方整備局 北上川下流河川事務所 占用調整課 0225-94-9851 国土交通省 東北地方整備局 鳴子ダム管理所 管理係 0229-82-2341 一級水系(一級河川指定区間)のお問い合わせ先 鳴瀬川水系 北海道 建設部 土木局 河川課 河川管理グループ 011-231-4111 札幌市 建設局 下水道河川部 河川管理課 (一級河川石狩川水系安春川・山鼻川・苗穂川・北白石川・篠路拓北 川・雁来川・山本川・丘珠藤木川・藤野沢川の指定区間で、札幌市域に 存する区間に限る) 011-818-3415 0225-94-9851 国土交通省 東北地方整備局 鳴瀬川総合開発調査事務所 調査設計課 0229-22-7811 名取川水系 二級水系のお問い合わせ先 北海道 建設部 土木局 河川課 河川管理グループ 国土交通省 東北地方整備局 北上川下流河川事務所 占用調整課 国土交通省 東北地方整備局 仙台河川国道事務所 河川管理課 022-248-4131 国土交通省 東北地方整備局 釜房ダム管理所 管理係 0224-84-2171 阿武隈川水系 011-231-4111 青森県 国土交通省 東北地方整備局 仙台河川国道事務所 河川管理課 022 248 4131 022-248-4131 国土交通省 東北地方整備局 七ヶ宿ダム管理所 管理係 0224-37-2122 一級水系(一級河川指定区間)のお問い合わせ先 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 宮城県 土木部 河川課 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 国土交通省 東北地方整備局 河川部 水政課 022-211-3172 仙台市 建設局 河川課 022-225-2171 (一級河川名取川水系網木川の指定区間で、仙台市域に存する区間に限 る) 国土交通省 東北地方整備局 青森河川国道事務所 河川管理課 017-734-4590 二級水系のお問い合わせ先 国土交通省 東北地方整備局 浅瀬石川ダム管理所 管理係 0172-54-8782 宮城県 土木部 河川課 国土交通省 東北地方整備局 津軽ダム工事事務所 津軽ダム 事事務所 工務課 務課 0172 85 3005 0172-85-3005 仙台市 建設局 河川課 022-214-8836 岩木川水系 (二級河川七北田川水系梅田川の上流一部区間で、仙台市域に存する区 間に限る) 高瀬川水系 国土交通省 東北地方整備局 高瀬川河川事務所 用地課 022-211-3172 022-214-8836 0178-28-7135 馬淵川水系 国土交通省 東北地方整備局 青森河川国道事務所 河川管理課 017-734-4590 一級水系(一級河川指定区間)、二級水系のお問い合わせ先 青森県 県土整備部 河川砂防課 017-734-9661 33 89 ページ 秋田県 茨城県 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 国土交通省 東北地方整備局 河川部 水政課 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 国土交通省 関東地方整備局 河川部 水政課 022-225-2171 利根川水系 米代川水系 国土交通省 東北地方整備局 能代河川国道事務所 河川管理課 0185-70-1001 雄物川水系 国土交通省 東北地方整備局 秋田河川国道事務所 河川管理課 018-864-2290 018 864 2290 国土交通省 東北地方整備局 湯沢河川国道事務所 河川管理課 0183-73-5340 国土交通省 東北地方整備局 玉川ダム管理所 管理係 048-601-3151 国土交通省 関東地方整備局 利根川上流河川事務所 占用調整課 0480-52-3952 国土交通省 関東地方整備局 利根川下流河川事務所 管理課 0478-52-6361 国土交通省 関東地方整備局 霞ヶ浦河川事務所 占用調整課 0299-63-2411 国土交通省 関東地方整備局 下館河川事務所 占用調整課 0296-25-2161 那珂川水系、久慈川水系 0187-49-2170 国土交通省 関東地方整備局 常陸河川国道事務所 河川管理課 子吉川水系 国土交通省 東北地方整備局 秋田河川国道事務所 河川管理課 018-864-2290 国土交通省 東北地方整備局 鳥海ダム調査事務所 調査設計課 0184-23-5120 029-240-4061 一級水系(一級河川指定区間)、二級水系のお問い合わせ先 茨城県 土木部 河川課 029-301-4477 一級水系(一級河川指定区間)、二級水系のお問い合わせ先 秋田県 建設部 河川砂防課 018-860-2511 栃木県 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 級水系( 級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 山形県 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 国土交通省 関東地方整備局 河川部 水政課 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 048-601-3151 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について(最上川水系、赤川水系に限る) 利根川水系 国土交通省 東北地方整備局 河川部 水政課 国土交通省 関東地方整備局 利根川上流河川事務所 占用調整課 0480-52-3952 国土交通省 関東地方整備局 渡良瀬川河川事務所 管理課 0284-73-5551 国土交通省 関東地方整備局 下館河川事務所 占用調整課 0296-25-2161 国土交通省 関東地方整備局 鬼怒川ダム統合管理事務所 管理課 028-661-1341 022-225-2171 最上川水系 国土交通省 東北地方整備局 山形河川国道事務所 河川管理課 023-688-8421 国土交通省 東北地方整備局 新庄河川事務所 管理課 0233-22-0275 国土交通省 東北地方整備局 酒田河川国道事務所 河川管理課 0234-27-3331 那珂川水系 国土交通省 東北地方整備局 最上川ダム統合管理事務所 管理課 0237-75-2311 0237 75 2311 国土交通省 関東地方整備局 常陸河川国道事務所 河川管理課 赤川水系 一級水系(一級河川指定区間)のお問い合わせ先 国土交通省 東北地方整備局 酒田河川国道事務所 河川管理課 0234-27-3331 国土交通省 東北地方整備局 月山ダム管理所 管理係 0235-54-6711 栃木県 県土整備部 河川課 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について(荒川水系に限る) 国土交通省 北陸地方整備局 河川部 水政課 028-623-2442 群馬県 025-280-8880 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 荒川水系 国土交通省 北陸地方整備局 羽越河川国道事務所 工務第一課 029-240-4061 029 240 4061 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について(利根川水系に限る) 0254-62-3211 国土交通省 関東地方整備局 河川部 水政課 048-601-3151 一級水系(一級河川指定区間)、二級水系のお問い合わせ先 級水系( 級河川指定区間) 二級水系のお問い合わせ先 山形県 県土整備部 河川課 利根川水系 023-630-2612 国土交通省 関東地方整備局 利根川上流河川事務所 占用調整課 0480-52-3952 国土交通省 関東地方整備局 渡良瀬川河川事務所 管理課 0284-73-5551 福島県 国土交通省 関東地方整備局 高崎河川国道事務所 河川管理課 027-345-6000 国土交通省 関東地方整備局 利根川ダム統合管理事務所 管理課 027-251-2021 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 国土交通省 関東地方整備局 八ッ場ダム工事事務所 工務第一課 0279-82-2311 国土交通省 関東地方整備局 品木ダム水質管理所 0279-88-5677 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について(阿武隈川水系に限る) 国土交通省 東北地方整備局 河川部 水政課 022-225-2171 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について(阿賀野川水系、信濃川(中流域)水系に限る) 国土交通省 北陸地方整備局 河川部 水政課 阿武隈川水系 国土交通省 東北地方整備局 福島河川国道事務所 河川管理課 024-546-4331 阿賀野川水系 国土交通省 東北地方整備局 三春ダム管理所 管理係 0247-62-3145 国土交通省 北陸地方整備局 阿賀川河川事務所 管理課 国土交通省 東北地方整備局 摺上川ダム管理所 管理係 024-596-1275 025-280-8880 0242-26-6441 信濃川(中流域)水系 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について(久慈川水系に限る) 国土交通省 関東地方整備局 河川部 水政課 国土交通省 北陸地方整備局 信濃川河川事務所 占用調整課 0258-32-3020 048-601-3151 一級水系(一級河川指定区間)のお問い合わせ先 久慈川水系 国土交通省 関東地方整備局 常陸河川国道事務所 河川管理課 群馬県 県土整備部 河川課 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について(阿賀野川水系に限る) 国土交通省 北陸地方整備局 河川部 水政課 埼玉県 埼 県 025-280-8880 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 阿賀野川水系 国土交通省 北陸地方整備局 阿賀川河川事務所 管理課 027-226-3612 029-240-4061 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 0242-26-6441 国土交通省 関東地方整備局 河川部 水政課 048-601-3151 一級水系(一級河川指定区間)、二級水系のお問い合わせ先 福島県 土木部 河川計画課 利根川水系 024-521-7484 国土交通省 関東地方整備局 利根川上流河川事務所 占用調整課 0480-52-3952 国土交通省 関東地方整備局 江戸川河川事務所 占用調整課 04-7125-7311 荒川水系 国土交通省 関東地方整備局 荒川上流河川事務所 占用調整課 049-246-6371 国土交通省 関東地方整備局 二瀬ダム管理所 0494-55-0001 一級水系(一級河川指定区間)のお問い合わせ先 埼玉県 県土整備部 水辺再生課 048-830-5133 34 90 ページ 千葉県 新潟県 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 国土交通省 関東地方整備局 河川部 水政課 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 025-280-8880 国土交通省 北陸地方整備局 河川部 水政課 048-601-3151 荒川水系 利根川水系 国土交通省 関東地方整備局 利根川上流河川事務所 占用調整課 0480-52-3952 国土交通省 関東地方整備局 利根川下流河川事務所 管理課 0478-52-6361 国土交通省 関東地方整備局 霞ヶ浦河川事務所 占用調整課 0299-63-2411 国土交通省 関東地方整備局 江戸川河川事務所 占用調整課 04-7125-7311 0254-62-3211 国土交通省 北陸地方整備局 羽越河川国道事務所 工務第一課 阿賀野川水系 国土交通省 北陸地方整備局 阿賀野川河川事務所 占用調整課 0250-22-2211 0250 22 2211 信濃川(下流域)水系 一級水系(一級河川指定区間)のお問い合わせ先 千葉県 県土整備部 河川環境課 国土交通省 北陸地方整備局 信濃川下流河川事務所 占用調整課 043-223-3132 二級水系のお問い合わせ先 千葉県 県土整備部 河川環境課 千葉市 建設局 下水道建設部 都市河川課 (二級河川都川水系坂月川で、千葉市域に存する区間に限る) 025-266-7131 信濃川(中流域)水系 043-223-3132 国土交通省 北陸地方整備局 信濃川河川事務所 占用調整課 0258-32-3020 国土交通省 北陸地方整備局 三国川ダム管理所 025-774-3015 関川水系、姫川水系 043-245-5392 国土交通省 北陸地方整備局 高田河川国道事務所 河川管理課 025-523-3136 一級水系(一級河川指定区間)、二級水系のお問い合わせ先 東京都 新潟県 土木部 河川管理課 水政係 025-280-5413 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 都内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 国土交通省 関東地方整備局 河川部 水政課 富山県 048-601-3151 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 利根川水系 国土交通省 関東地方整備局 江戸川河川事務所 占用調整課 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 04-7125-7311 国土交通省 北陸地方整備局 河川部 水政課 025-280-8880 荒川水系 国土交通省 関東地方整備局 荒川上流河川事務所 占用調整課 049-246-6371 国土交通省 関東地方整備局 荒川下流河川事務所 管理課 03-3902-2311 03 3902 2311 黒部川水系 国土交通省 北陸地方整備局 黒部河川事務所 河川管理課 国土交通省 関東地方整備局 京浜河川事務所 占用調整課 国土交通省 北陸地方整備局 富山河川国道事務所 占用調整課 045-503-4000 076-443-4701 一級水系(一級河川指定区間)、二級水系のお問い合わせ先 一級水系(一級河川指定区間)、二級水系のお問い合わせ先 東京都 建設局 河川部 指導調整課 0765-52-1122 0765 52 1122 常願寺川水系、神通川水系、庄川水系、小矢部川水系 多摩川、鶴見川水系 富山県 土木部 河川課 計画係 03-5320-5409 神奈川県 076-444-3325 石川県 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 県内の 級水系( 級河川大臣管理区間)について 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 国土交通省 関東地方整備局 河川部 水政課 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 048-601-3151 国土交通省 北陸地方整備局 河川部 水政課 025-280-8880 多摩川水系、鶴見川水系 国土交通省 関東地方整備局 京浜河川事務所 占用調整課 手取川水系、梯川水系 045-503-4000 国土交通省 北陸地方整備局 金沢河川国道事務所 河川管理課 076-264-8800 相模川水系 国土交通省 関東地方整備局 京浜河川事務所 占用調整課 045-503-4000 国土交通省 関東地方整備局 相模川水系広域ダム管理事務所 施設管理課 046-281-6911 小矢部川水系 国土交通省 北陸地方整備局 富山河川国道事務所 占用調整課 一級水系(一級河川指定区間)、二級水系のお問い合わせ先 一級水系(一級河川指定区間)のお問い合わせ先 神奈川県 県土整備局 河川下水道部 流域海岸企画課 076-443-4701 石川県 土木部 河川課 水政グループ 045-210-6475 045 210 6475 076-225-1736 横浜市 道路局 河川部 河川管理課 (一級河川鶴見川水系梅田川・砂田川・鳥山川の指定区間で、横浜市域 に存する区間に限る) 045-671-2855 三重県 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 二級水系のお問い合わせ先 神奈川県 県土整備局 河川下水道部 流域海岸企画課 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について(淀川水系、新宮川水系に限る) 045-210-6475 国土交通省 近畿地方整備局 河川部 水政課 横浜市 道路局 河川部 河川管理課 (二級河川境川水系平戸永谷川・宇田川で、横浜市域に存する区間に限 る) 045-671-2855 06-6942-1141 淀川水系 国土交通省 近畿地方整備局 木津川上流河川事務所 管理課 0595-63-1611 新宮川水系 山梨県 国土交通省 近畿地方整備局 紀南河川国道事務所 調査第一課 0739-22-4564 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 国土交通省 関東地方整備局 河川部 水政課 (木曾川水系、鈴鹿川水系、雲出川水系、櫛田川水系、宮川水系に限る) 048-601-3151 国土交通省 中部地方整備局 河川部 水政課 多摩川水系、相模川水系 国土交通省 関東地方整備局 京浜河川事務所 占用調整課 045-503-4000 国土交通省 中部地方整備局 木曽川下流河川事務所 占用調整課 富士川水系 国土交通省 関東地方整備局 甲府河川国道事務所 河川管理課 052-953-8146 木曾川水系 0594-24-5718 鈴鹿川水系、雲出川水系、宮川水系 055-252-5491 国土交通省 中部地方整備局 三重河川国道事務所 河川占用調整課 一級水系(一級河川指定区間)、二級水系のお問い合わせ先 059-229-2218 櫛田川水系 山梨県 県土整備部 治水課 管理担当 055-223-1700 国土交通省 中部地方整備局 三重河川国道事務所 河川占用調整課 059-229-2218 山梨県 県土整備部 中北建設事務所 河川砂防管理課 管理担当 055-224-1664 国土交通省 中部地方整備局 蓮ダム管理所 0598-45-0371 山梨県 県土整備部 中北建設事務所 峡北支所 河川砂防管理課 管理担当 0551-23-3062 山梨県 県土整備部 峡東建設事務所 河川砂防管理課 管理担当 0553-20-2712 山梨県 県土整備部 峡南建設事務所 河川砂防管理課 管理担当 055-240-4122 山梨県 県土整備部 峡南建設事務所 身延河川砂防管理課 管理担当 0556-62-9062 山梨県 県土整備部 富士・東部建設事務所 河川砂防管理課 管理担当 0554-22-7819 山梨県 県土整備部 富士・東部建設事務所 吉田支所 河川砂防管理課 管理担当 0555-24-9045 一級水系(一級河川指定区間)、二級水系のお問い合わせ先 三重県 県土整備部 流域管理課 流域管理班 059-224-2686 35 91 ページ 長野県 静岡県 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について(富士川水系に限る) (信濃川(上流域)水系、関川水系、姫川水系に限る) 国土交通省 北陸地方整備局 河川部 水政課 048-601-3151 国土交通省 関東地方整備局 河川部 水政課 025-280-8880 富士川水系 信濃川(上流域)水系 国土交通省 北陸地方整備局 千曲川河川事務所 占用調整課 国土交通省 北陸地方整備局 大町ダム管理所 055-252-5491 国土交通省 関東地方整備局 甲府河川国道事務所 河川管理課 026-227-7611 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 0261-22-4511 (狩野川水系 安倍川水系 大井川水系 菊川水系 天竜川水系に限る) (狩野川水系、安倍川水系、大井川水系、菊川水系、天竜川水系に限る) 関川水系、姫川水系 国土交通省 北陸地方整備局 高田河川国道事務所 河川管理課 国土交通省 中部地方整備局 河川部 水政課 052-953-8146 025-523-3136 狩野川水系 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について(天竜川水系、矢作川水系、木曾川水系に限る) 国土交通省 中部地方整備局 河川部 水政課 国土交通省 中部地方整備局 沼津河川国道事務所 河川管理課 055-934-2011 052-953-8146 安倍川水系 天竜川水系 国土交通省 中部地方整備局 静岡河川事務所 占用調整課 国土交通省 中部地方整備局 天竜川上流河川事務所 管理課 0265-81-6414 国土交通省 中部地方整備局 天竜川ダム統合管理事務所 管理課 0265-88-3743 矢作川水系 国土交通省 中部地方整備局 豊橋河川事務所 占用調整課 0532-48-8112 国土交通省 中部地方整備局 静岡河川事務所 占用調整課 054-273-9106 国土交通省 中部地方整備局 長島ダム管理所 0547-59-1021 菊川水系、天竜川水系 木曾川水系 国土交通省 中部地方整備局 木曽川上流河川事務所 占用調整課 054-273-9106 大井川水系 国土交通省 中部地方整備局 浜松河川国道事務所 河川管理課 053-466-0118 058-251-1326 一級水系(一級河川指定区間)のお問い合わせ先 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について(富士川水系に限る) 国土交通省 関東地方整備局 河川部 水政課 静岡県 交通基盤部 河川砂防局 河川砂防管理課(水利権) 048-601-3151 (一級河川安倍川水系大門川・小豆川・秋山川の指定区間で、静岡市域 に存する区間に限る) 富士川水系 国土交通省 関東地方整備局 甲府河川国道事務所 河川管理課 054-221-3195 静岡市 建設局 土木部 土木管理課 054-221-1127 055-252-5491 二級水系のお問い合わせ先 一級水系(一級河川指定区間)のお問い合わせ先 長野県 建設部 河川課 静岡県 交通基盤部 河川砂防局 河川砂防管理課(水利権) 026-235-7308 (二級河川浜川水系浜川、巴川水系大正寺沢川で、静岡市域に存する区 間に限る) 岐阜県 浜松市 土木部 東・浜北土木整備事務所 東土木管理G (二級河川馬込川水系北裏川で、浜松市域に存する区間に限る) 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 浜松市 土木部 東・浜北土木整備事務所 浜松土木管理G 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について(神通川水系、庄川水系に限る) 国土交通省 北陸地方整備局 河川部 水政課 (二級河川馬込川水系御陣屋川で、浜松市域に存する区間に限る) 025-280-8880 054-221-1127 053-424-0165 053-585-1152 浜松市 土木部 南土木整備事務所 中土木管理G (二級河川都田川水系権現谷川・段子川で、浜松市域に存する区間に限 る) 神通川水系、庄川水系 国土交通省 北陸地方整備局 富山河川国道事務所 占用調整課 054 221 3195 054-221-3195 静岡市 建設局 土木部 土木管理課 076-443-4701 076 443 4701 浜松市 土木部 南土木整備事務所 西土木管理G (二級河川都田川水系九領川で、浜松市域に存する区間に限る) 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 053-457-2780 053-597-1129 (矢作川水系、庄内川水系、木曾川水系に限る) 国土交通省 中部地方整備局 河川部 水政課 052-953-8146 愛知県 矢作川水系 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 国土交通省 中部地方整備局 豊橋河川事務所 占用調整課 0532-48-8112 国土交通省 中部地方整備局 矢作ダム管理所 0565-68-2321 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 国土交通省 中部地方整備局 河川部 水政課 052-953-8146 庄内川水系 国土交通省 中部地方整備局 庄内川河川事務所 占用調整課 天竜川水系 052-914-6935 国土交通省 中部地方整備局 浜松河川国道事務所 河川管理課 木曾川水系 国土交通省 中部地方整備局 木曽川上流河川事務所 占用調整課 058-251-1326 国土交通省 中部地方整備局 丸山ダム管理所 0574-43-1108 国土交通省 中部地方整備局 豊橋河川事務所 占用調整課 06-6942-1141 九頭竜川水系 0776-35-2661 国土交通省 近畿地方整備局 足羽川ダム工事事務所 工務課 0776-27-0642 0532-48-8112 国土交通省 中部地方整備局 矢作ダム管理所 0565-68-2321 国土交通省 中部地方整備局 庄内川河川事務所 占用調整課 052-914-6935 木曾川水系 0779-66-5300 0779 66 5300 一級水系(一級河川指定区間)のお問い合わせ先 岐阜県 県土整備部 河川課 国土交通省 中部地方整備局 豊橋河川事務所 占用調整課 庄内川水系 国土交通省 近畿地方整備局 福井河川国道事務所 河川占用調整課 国土交通省 近畿地方整備局 九頭竜川ダム統合管理事務所 管理課 0532-48-8112 矢作川水系 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について(九頭竜川水系に限る) 国土交通省 近畿地方整備局 河川部 水政課 053-466-0118 豊川水系 058-272-1111 国土交通省 中部地方整備局 木曽川上流河川事務所 占用調整課 058-251-1326 国土交通省 中部地方整備局 木曽川下流河川事務所 占用調整課 0594-24-5718 一級水系(一級河川指定区間)のお問い合わせ先 愛知県 建設部 河川課 管理グループ 052-954-6552 名古屋市 緑政土木局 河川部 河川管理課 (一級河川庄内川水系堀川、新堀川、守山川、隈除川、長戸川、野添川 の指定区間で、名古屋市域に存する区間に限る) 052-972-2882 二級水系のお問い合わせ先 愛知県 建設部 河川課 管理グループ 052-954-6552 名古屋市 緑政土木局 河川部 河川管理課 (二級河川山崎川水系山崎川、日光川水系戸田川、天白川水系大高川・ 瀬木川・藤川・扇川・手越川・植田川で、名古屋市域に存する区間に限 る) 052-972-2882 36 92 ページ 福井県 兵庫県 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 国土交通省 近畿地方整備局 河川部 水政課 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 06-6942-1141 国土交通省 近畿地方整備局 河川部 水政課 九頭竜川水系 淀川水系 国土交通省 近畿地方整備局 福井河川国道事務所 河川占用調整課 0776-35-2661 国土交通省 近畿地方整備局 足羽川ダム工事事務所 工務課 0776-27-0642 国土交通省 近畿地方整備局 九頭竜川ダム統合管理事務所 管理課 0779-66-5300 国土交通省 近畿地方整備局 猪名川河川事務所 占用調整課 国土交通省 近畿地方整備局 姫路河川国道事務所 河川管理第一課 079-282-8211 円山川水系 0776-35-2661 国土交通省 近畿地方整備局 豊岡河川国道事務所 河川管理課 一級水系(一級河川指定区間)、二級水系のお問い合わせ先 福井県 土木部 河川課 河川管理グループ 072-751-1111 加古川水系、揖保川水系 北川水系 国土交通省 近畿地方整備局 福井河川国道事務所 河川占用調整課 06-6942-1141 0796-22-3126 一級水系(一級河川指定区間)、二級水系のお問い合わせ先 0776-20-0480 兵庫県 県土整備部 土木局 河川整備課 管理係 078-362-3528 滋賀県 奈良県 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について(淀川水系、北川水系に限る) 県内の 級水系( 級河川大臣管理区間)について(淀川水系、北川水系に限る) 国土交通省 近畿地方整備局 河川部 水政課 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 06-6942-1141 国土交通省 近畿地方整備局 河川部 水政課 06-6942-1141 淀川水系 国土交通省 近畿地方整備局 琵琶湖河川事務所 占用調整課 077-546-0844 淀川水系 国土交通省 近畿地方整備局 大戸川ダム工事事務所 総務課 077-545-5675 国土交通省 近畿地方整備局 木津川上流河川事務所 管理課 0595-63-1611 国土交通省 近畿地方整備局 淀川ダム統合管理事務所 管理課 072-856-3131 国土交通省 近畿地方整備局 淀川河川事務所 占用調整課 072-843-2861 大和川水系 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について(木曾川水系に限る) 国土交通省 中部地方整備局 河川部 水政課 国土交通省 近畿地方整備局 大和川河川事務所 占用調整課 052-953-8146 木曾川水系 国土交通省 中部地方整備局 木曽川上流河川事務所 占用調整課 058-251-1326 一級水系(一級河川指定区間)のお問い合わせ先 滋賀県 土木交通部 流域政策局 河川・港湾室 河川行政チーム 072-971-1381 紀の川水系 国土交通省 近畿地方整備局 和歌山河川国道事務所 河川占用調整課 073 424 2471 073-424-2471 国土交通省 近畿地方整備局 紀の川ダム統合管理事務所 管理課 0747-25-3013 一級水系(一級河川指定区間)のお問い合わせ先 077-528-4156 奈良県 県土マネジメント部 河川課 京都府 0742-27-7503 和歌山県 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 府内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 国土交通省 近畿地方整備局 河川部 水政課 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 06-6942-1141 06 6942 1141 国土交通省 近畿地方整備局 河川部 水政課 06-6942-1141 淀川水系 国土交通省 近畿地方整備局 淀川河川事務所 占用調整課 072-843-2861 国土交通省 近畿地方整備局 淀川ダム統合管理事務所 管理課 072-856-3131 国土交通省 近畿地方整備局 木津川上流河川事務所 管理課 0595-63-1611 紀の川水系 国土交通省 近畿地方整備局 和歌山河川国道事務所 河川占用調整課 国土交通省 近畿地方整備局 紀南河川国道事務所 調査第一課 由良川水系 国土交通省 近畿地方整備局 福知山河川国道事務所 河川管理課 0773-22-5104 0739-22-4564 一級水系(一級河川指定区間)、二級水系のお問い合わせ先 一級水系(一級河川指定区間)、二級水系のお問い合わせ先 京都府 建設交通部 河川課 管理担当 073-424-2471 新宮川水系 和歌山県 県土整備部 河川・下水道局 河川課 073-441-3132 075-414-5290 鳥取県 大阪府 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 国土交通省 中国地方整備局 河川部 水政課 府内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 国土交通省 近畿地方整備局 河川部 水政課 06-6942-1141 国土交通省 中国地方整備局 鳥取河川国道事務所 占用調整課 淀川水系 国土交通省 近畿地方整備局 淀川河川事務所 占用調整課 072-843-2861 天神川水系 国土交通省 近畿地方整備局 猪名川河川事務所 占用調整課 072-751-1111 072 751 1111 国土交通省 中国地方整備局 倉吉河川国道事務所 河川管理課 大和川水系 国土交通省 近畿地方整備局 大和川河川事務所 占用調整課 072-971-1381 国土交通省 中国地方整備局 日野川河川事務所 調査設計課 0858-26-6221 0858 26 6221 0859-27-5484 斐伊川水系 国土交通省 中国地方整備局 出雲河川事務所 占用調整課 06-6944-9304 大阪市 建設局 下水道河川部 河川課 (一級河川淀川水系住吉川・道頓堀川・東横堀川・今川・駒川・鳴戸川 の指定区間で、大阪市域に存する区間に限る) 0857-22-8435 日野川水系 一級水系(一級河川指定区間)のお問い合わせ先 大阪府 都市整備部 河川室 河川環境課 082-221-9231 千代川水系 0853-21-1850 一級水系(一級河川指定区間)、二級水系のお問い合わせ先 06-6615-6833 鳥取県 県土整備部 河川課 管理担当 0857-26-7377 堺市 建設局 土木部 河川水路課 (一級河川大和川水系狭間川の指定区間で、堺市域に存する区間に限 る) 072-228-7418 二級水系のお問い合わせ先 大阪府 都市整備部 河川室 河川環境課 06-6944-9304 堺市 建設局 土木部 河川水路課 (二級河川内川水系内川・内川放水路・土居川で、堺市域に存する区間 に限る) 072-228-7418 37 93 ページ 島根県 徳島県 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 国土交通省 中国地方整備局 河川部 水政課 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 082-221-9231 国土交通省 四国地方整備局 河川部 水政課 斐伊川水系 国土交通省 中国地方整備局 出雲河川事務所 占用調整課 吉野川水系 0853-21-1850 国土交通省 四国地方整備局 徳島河川国道事務所 河川占用調整課 0855-22-2480 国土交通省 四国地方整備局 那賀川河川事務所 管理課 0852-22-5499 徳島県 県土整備部 砂防防災課 一級水系(一級河川指定区間)、二級水系のお問い合わせ先 島根県 土木部 河川課 管理グループ 香川県 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 国土交通省 四国地方整備局 河川部 水政課 082-221-9231 国土交通省 四国地方整備局 徳島河川国道事務所 河川占用調整課 086-223-5101 088-654-2211 土器川水系 芦田川水系 国土交通省 四国地方整備局 香川河川国道事務所 工務第一課 084-923-2620 087-821-1561 一級水系(一級河川指定区間)、二級水系のお問い合わせ先 一級水系(一級河川指定区間)のお問い合わせ先 岡山県 土木部 河川課 水政班 087-851-8061 吉野川水系 吉井川水系、旭川水系、高梁川水系 国土交通省 中国地方整備局 福山河川国道事務所 占用調整課 088-621-2626 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 国土交通省 中国地方整備局 岡山河川事務所 占用調整課 0884-22-6461 一級水系(一級河川指定区間)、二級水系のお問い合わせ先 岡山県 国土交通省 中国地方整備局 河川部 水政課 088-654-2211 那賀川水系 江の川水系、高津川水系 国土交通省 中国地方整備局 浜田河川国道事務所 占用調整課 087-851-8061 香川県 土木部 河川砂防課 086-226-7478 087-832-3539 岡山市東区役所 維持管理課 施設管理係 (一級河川吉井川水系永江川の指定区間で、岡山市域に存する区間に限 る) 086-944-5048 愛媛県 岡山市中区役所 維持管理課 施設管理係 (一級河川旭川水系倉安川・大堀川の指定区間で、岡山市域に存する区 間に限る) 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 086-901-1633 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 国土交通省 四国地方整備局 河川部 水政課 二級水系のお問い合わせ先 岡山県 土木部 河川課 水政班 086-226-7478 吉野川水系 国土交通省 四国地方整備局 吉野川ダム統合管理事務所 管理課 広島県 0883-72-3000 重信川水系 国土交通省 四国地方整備局 松山河川国道事務所 河川管理課 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 089-972-0034 肱川水系 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 国土交通省 中国地方整備局 河川部 水政課 087-851-8061 国土交通省 四国地方整備局 大洲河川国道事務所 河川管理課 082-221-9231 0893-24-5185 仁淀川水系 太田川水系、小瀬川水系 国土交通省 中国地方整備局 太田川河川事務所 占用調整課 国土交通省 四国地方整備局 高知河川国道事務所 河川管理課 088-833-0111 082-221-2436 渡川水系 江の川水系 国土交通省 中国地方整備局 三次河川国道事務所 占用調整課 国土交通省 四国地方整備局 中村河川国道事務所 河川管理課 一級水系(一級河川指定区間)、二級水系のお問い合わせ先 芦田川水系 国土交通省 中国地方整備局 福山河川国道事務所 占用調整課 0880-34-7301 0824-63-4121 084-923-2620 愛媛県 土木部 河川港湾局 河川課 086-223-5101 高知県 089-912-2671 高梁川水系 国土交通省 中国地方整備局 岡山河川事務所 占用調整課 一級水系(一級河川指定区間)、二級水系のお問い合わせ先 広島県 土木局 道路河川管理課 河川砂防管理グループ 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 082-513-3923 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 国土交通省 四国地方整備局 河川部 水政課 山口県 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 国土交通省 中国地方整備局 河川部 水政課 国土交通省 四国地方整備局 徳島河川国道事務所 河川占用調整課 088-654-2211 国土交通省 四国地方整備局 吉野川ダム統合管理事務所 管理課 0883-72-3000 仁淀川水系、物部川水系 082-221-9231 国土交通省 四国地方整備局 高知河川国道事務所 河川管理課 佐波川水系 国土交通省 中国地方整備局 山口河川国道事務所 河川管理課 087-851-8061 吉野川水系 088-833-0111 渡川水系 0835-22-1785 国土交通省 四国地方整備局 中村河川国道事務所 河川管理課 0880-34-7301 小瀬川水系 国土交通省 中国地方整備局 太田川河川事務所 占用調整課 一級水系(一級河川指定区間)、二級水系のお問い合わせ先 082-221-2436 高知県 土木部 河川課 088-823-9839 一級水系(一級河川指定区間)、二級水系のお問い合わせ先 山口県 土木建築部 河川課 水政班 083-933-3770 38 94 ページ 福岡県 熊本県 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 国土交通省 九州地方整備局 河川部 水政課 国土交通省 九州地方整備局 河川部 水政課 092-471-6331 筑後川水系 筑後川水系、矢部川水系 国土交通省 九州地方整備局 筑後川河川事務所 占用調整課 0942-33-9131 遠賀川水系 国土交通省 九州地方整備局 遠賀川河川事務所 占用調整課 092-643-3667 092-471-6331 096-382-1111 国土交通省 九州地方整備局 立野ダム工事事務所 調査設計課 096-385-0707 国土交通省 九州地方整備局 熊本河川国道事務所 河川管理課 096-382-1111 国土交通省 九州地方整備局 緑川ダム管理所 0964-48-0216 国土交通省 九州地方整備局 八代河川国道事務所 河川管理課 0965-32-4135 0965 32 4135 国土交通省 九州地方整備局 川辺川ダム砂防事務所 総務課 0966-23-3174 一級水系(一級河川指定区間)のお問い合わせ先 筑後川水系、嘉瀬川水系 熊本県 土木部 河川港湾局 河川課 0942-33-9131 096-333-2508 熊本市 都市建設局 河川公園課 松浦川水系、六角川水系 (一級河川緑川水系加勢川・鶯川・健軍川・藻器堀川・保田窪放水路の 指定区間で、熊本市域に存する区間に限る) 0954-23-5151 一級水系(一級河川指定区間)、二級水系のお問い合わせ先 佐賀県 県土づくり本部 河川砂防課 国土交通省 九州地方整備局 熊本河川国道事務所 河川管理課 球磨川水系 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 県内の 級水系( 級河川大臣管理区間)について 国土交通省 九州地方整備局 武雄河川事務所 管理課 0968-44-2171 緑川水系 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 国土交通省 九州地方整備局 筑後川河川事務所 占用調整課 0942-39-6651 白川水系 佐賀県 国土交通省 九州地方整備局 河川部 水政課 0942-33-9131 国土交通省 九州地方整備局 筑後川ダム統合管理事務所 管理課 国土交通省 九州地方整備局 菊池川河川事務所 管理課 0979-24-0571 一級水系(一級河川指定区間)、二級水系のお問い合わせ先 福岡県 県土整備部 河川課 国土交通省 九州地方整備局 筑後川河川事務所 占用調整課 菊池川水系 0949-22-1830 山国川水系 国土交通省 九州地方整備局 山国川河川事務所 管理課 092-471-6331 096-328-2523 二級水系のお問い合わせ先 0952-25-7161 熊本県 土木部 河川港湾局 河川課 096-333-2508 熊本市 都市建設局 河川公園課 長崎県 (二級河川坪井川水系万石川・兎谷川・麹川で、熊本市域に存する区間 に限る) 096-328-2523 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 国土交通省 九州地方整備局 河川部 水政課 鹿児島県 092-471-6331 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 本明川水系 国土交通省 九州地方整備局 長崎河川国道事務所 河川管理課 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 095-839-9211 国土交通省 九州地方整備局 河川部 水政課 一級水系(一級河川指定区間)、二級水系のお問い合わせ先 長崎県 土木部 河川課 092-471-6331 川内川水系 095 822 0397 095-822-0397 国土交通省 九州地方整備局 川内川河川事務所 管理課 0996-22-3271 肝属川水系 大分県 国土交通省 九州地方整備局 大隅河川国道事務所 河川管理課 0994-65-2541 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 一級水系(一級河川指定区間)、二級水系のお問い合わせ先 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 国土交通省 九州地方整備局 河川部 水政課 鹿児島県 土木部 河川課 092-471-6331 筑後川水系 沖縄県 国土交通省 九州地方整備局 筑後川河川事務所 占用調整課 0942-33-9131 国土交通省 九州地方整備局 筑後川ダム統合管理事務所 管理課 0942-39-6651 山国川水系 国土交通省 九州地方整備局 山国川河川事務所 管理課 国土交通省 九州地方整備局 大分河川国道事務所 河川管理課 097-544-4167 国土交通省 九州地方整備局 大分川ダム工事事務所 調査設計課 097-538-3391 097-544-4167 番匠川水系 0972-22-1880 一級水系(一級河川指定区間)、二級水系のお問い合わせ先 大分県 土木建築部 河川課 宮崎県 092-471-6331 五ヶ瀬川水系 0982-31-1155 川内川水系 国土交通省 九州地方整備局 川内川河川事務所 管理課 0996-22-3271 小丸川水系、大淀川水系 国土交通省 九州地方整備局 宮崎河川国道事務所 占用調整課 0985-24-8221 一級水系(一級河川指定区間)、二級水系のお問い合わせ先 宮崎県 県土整備部 河川課 098-866-2404 ★発電水利に関するご相談はこちら 国土交通省 水管理・国土保全局 発電水利相談窓口 電話によるご相談 03-5253-8441(窓口直通) 電子メールによるご相談 [email protected] 発電水利相談窓口のご案内URL 県内の一級水系(一級河川大臣管理区間)について 国土交通省 九州地方整備局 延岡河川国道事務所 河川管理課 沖縄県 土木建築部 河川課 097-506-4593 一級水系(一級河川大臣管理区間)のお問い合わせ先 国土交通省 九州地方整備局 河川部 水政課 098 866 1901 098-866-1901 【問い合わせ先】 国土交通省 水管理・国土保全局 水 政 課 水利調整室 河川環境課 流水管理室 〒100-8918 〒100 8918 東京都千代田区霞が関2丁目1-3 電話:03-5253-8111(代表) 大野川水系 国土交通省 九州地方整備局 佐伯河川国道事務所 河川管理課 内閣府 沖縄総合事務局 開発建設部 建設行政課 0979-24-0571 大分川水系 国土交通省 九州地方整備局 大分河川国道事務所 河川管理課 099-286-3590 0985-26-7184 39 http://www.mlit.go.jp/river/riyou/ syosuiryoku/syousuiryoku_madoguchi.html 95 ページ 別記様式第一 河川現況台帳調書(丙の6) 種類 水系名 河 川 の 使 用 の概 許要 可 等 の 件名 河川名 許可等を 受けた者 位置 調製年月日 図面番号 許可等の年月 日及び番号 許可等 期間 図面番 号 摘要 ( ) 備 考 1 用紙は、上質のものとすること。 2 河川法施行法第13条又は第14条の規定により河川保全区域又は河川予定地とみなされたも のについては、調書(丙の2)又は(丙の3)の「指定年月日」及び「公示番号」の欄は 記載しないものとし、「摘要」の欄に旧河川法施行規程第3条又は旧河川予定地制限令第2 条の規定による告示の年月日及び番号を記載すること。 3 調書(丙の6)の記載については、次のとおりとすること。 (1) 「種類」の欄には、次の表の記号により許可等の種類を記載すること。 記号 許可等の種類 水利使用に関する法第23条、第24条、第26条第1項若しくは第27条第1項の許可 A 又は法第23条の2の登録 法第24条の許可(水利使用又は法第26条第1項の許可を受けることを要する工 B 作物の新築若しくは改築に関するものを除く。) C 土石その他の河川の産出物の採取に関する法第25条又は第27条第1項の許可 (河川管理者以外の者がその権原に基づき管理する土地に係るものを除く。) 工作物の新築、改築又は除却に関する法第24条又は第26条第1項の許可(水利 D 使用に関するもの又は法第26条第1項の許可を受けることを要しない工作物の 新築若しくは改築に関する法第24条の許可を除く。) E 法第27条第1項の許可(水利使用又は河川管理者以外の者がその権原に基づき 管理する土地以外の土地における河川の産出物の採取に関するものを除く。) F 法第28条の規定に基づく許可 G H I J K L 工作物の新築又は改築に関する法第55条第1項第1号又は第2号の規定による許 可 法第55条第1項第1号の規定による許可(工作物の新築又は改築に関するものを 除く。) 工作物の新築又は改築に関する法第57条第1項第1号又は第2号の規定による許 可 法第57条第1項第1号の規定による許可(工作物の新築又は改築に関するものを 除く。) 工作物の新築、改築又は除却に関する法第58条の4第1項第1号から第3号までの 規定による許可 土地の掘削、切土又は盛土その他土地の形状を変更する行為に関する法第58条 の4第1項第1号又は第3号の規定による許可(工作物の新築、改築又は除却に関 す を除く ) 96 ページ するものを除く。) 法第58条の4第1項第3号の規定による許可(工作物の新築、改築若しくは除却 M 又は土地の掘削、切土若しくは盛土その他土地の形状を変更する行為に関する ものを除く。) 工作物の新築又は改築に関する法第58条の6第1項第1号又は第2号の規定による N 許可 法第58条の6第1項第1号の規定による許可(工作物の新築又は改築に関するも O のを除く。) (2) 当該許可又は登録に関し、法第33条第1項若しくは第2項(法第55条第2項、第57条第3 項、第58条の4第2項及び第58条の6第3項において準用する場合を含む。)若しくは法第 34条第2項の規定による地位の承継があつたとき、又は法第75条第1項若しくは第2項の 規定による処分があつたときは「摘要」の欄にその旨を記載すること。 (3) 法第87条又は河川法施行法第20条第1項の規定により法の規定による許可又は登録とみ なされたものについては、「許可等の年月日及び番号」の欄は記載しないものとし、 「摘要」の欄にその旨を記載すること。 (4) 水利使用に係るものにあつては、「摘要」の欄に別記様式第二の水利台帳調書(甲)番 号及び別記様式第二の二の水利台帳調書番号を記載すること。 97 ページ 別記様式第二の二 水利台帳調書 川 水系 登録番号 事務所 登録年月日 登録を 受けた者 調書番号 存続期間 発電施設 の名称 従属元水利 使用の許可 を受けた者等 流水の占 用の場所 位置 区分 取水量 主要な 工作物 名称又は種類 構造又は能力 完成年月日 備考 調製年月日 備 考 1 用紙は、上質のものとすること。 2 「登録を受けた者」の欄には、登録を受けた者の氏名及び住所(法人にあつては、その名 称及び住所並びに代表者の氏名)を記載すること。 3 「従属元水利使用の許可を受けた者等」の欄には、登録に係る流水の占用に係る発電のた めに利用する法第23条の2に規定する流水に関する次に掲げる事項のいずれかを記載する こと。 イ 法第23条の許可を受けた者の氏名及び住所(法人にあつては、その名称及び住所並びに 代表者の氏名) ロ 令第14条の2に規定する流水が放流されるダム又は堰の位置及び名称 4 「流水の占用の場所」の欄の記載については、次のとおりとすること。 (1) 発電所、取水口、注水口、放水口その他の主要なものについて記載すること。 (2) 「区分」の欄には、発電所、取水口、注水口、放水口等の名称又は種類を記載するこ と。 5 「取水量」の欄の記載については、次のとおりとすること。 (1) 最大取水量を記載すること。 (2) 取水量及び使用水量の単位は、立方メートル毎秒とすること。 (3) 取水量と使用水量とが異なるときは、使用水量を併せて記載すること。 6 「備考」の欄には、その他参考となるべき事項を記載すること。 98 ページ
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