OMMJAPAN2015 大会プログラム

OMM JAPAN PROGRAM
2015.11.14-15
Tsumagoi, Gunma, JAPAN
タイムスケジュール
TIME SCHEDULE
11 月 13 日
(金)
12:00~ 20:00
パルコール嬬恋
前日祭(物販・メーカー出店・飲食・ワークショップ等)
12:00~ 23:00
パルコール嬬恋
出場登録受付
20:00
11 月 14 日
(土)
11 月 15 日
(日)
5:00~9:30
前日祭終了
パルコール嬬恋
出場登録受付
8:00
ストレートロング、ストレートショート、スコアロング出場登
録受付終了
8:00~9:15
ストレートロングストレートショート、スコアロング
スタート
9:30
スコアショート 出場登録受付終了
10:30
スコアショート 順次ウェーブスタート
15:00~16:30
スコアロング競技終了
15:30~16:30
スコアショート 競技終了
16:15
ストレートショート 競技終了
18:15
ストレートロング競技終了
20:00
全競技 コースクローズ
6:00~6:09
指定キャンプ地
順次ウェーブ
ストレートロング 1 日目失格チーム順次スタート
6:00~6:24
ストレートロング 上位 10 チーム順次ウェーブスタート
6:25~6:59
ストレートロング 順次ウェーブスタート
7:00~7:09
ストレートショート 1 日目失格チーム順次スタート
7:10~8:09
スコアロング順次ウェーブスタート
7:10~7:24
ストレートショート 上位 10 チーム順次ウェーブスタート
7:25~7:54
ストレートショート 順次ウェーブスタート
8:10~8:39
スコアショート順次ウェーブスタート
12:10~12:39
スコアショート競技終了
13:10~14:09
スコアロング競技終了
15:00
パルコール嬬恋
表彰式
15:00
ストレートショート競技終了
16:00
ストレートロング競技終了 コースクローズ、イベント終了
OMM JAPAN 14-15.Nov.2015
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1. 競技ルール
COMPETITION RULES AND CONDUCT
このレースは全参加者がフェアプレー精神をもち、かつ安全を確保しながら、競技中の行動、装備に責任を持つというルール
を守ることで成り立っています。以下のルールを厳密に守ってください。これらのルールに違反する行為を見つけた場合は即失格
とし、今後、本レースへの出場が許されない場合があります。
もっとも重要なルール・お願い
一度受付にて出場登録したチームは、コースを完走した場合でも完走できなかった場合でも、11 月 15 日(日)の
17:00 までに SI チップをフィニッシュ係員へ返却してください。もし返却がない場合は、遭難者として扱われ捜索対象とな
り、救援費用が発生する場合があります。
レース中はもちろん、スタート前、キャンプ中に SI チップを紛失した場合は、いかなる理由でも失格として扱われ、SI チ
ップ代金 5000 円をご請求いたしますので紛失には十分にご注意ください。
1 日目~2日目を通して同じ SI チップを使用し、2日目のスタート地点でチップ内の1日目のデータの消去を行いま
す。2日目に出場するチームは必ず1日目のフィニッシュに行き、読み取りを行なってください。読み取りを行わなかったチー
ムの1日目の成績は失格になります。
競技時間と成績について
競技時間内にすべてのコントロール(いわゆるチェックポイント)をまわり、フィニッシュに辿り着いた場合のみ成績が残ります。
競技時間内にフィニッシュに戻ってもすべてのコントロールを取れなかった場合(ショートカットを含む)は、ミスパンチ(mp)、
競技時間内にフィニッシュに戻れなかった場合はリタイア(ret)、立入禁止区域への進入やルール違反があった場合は失格
(DSQ)の扱いとなります。成績上は完走(タイム順)、ミスパンチ(ミスパンチの少ない順)、リタイア、失格の順で表記さ
れます。
スコアでは制限時間以降にフィニッシュしたチームの得点は 1 分につき 5 点減点されます。ただしスコアロングでは 1 時間以
上、スコアショートでは 30 分以上の遅刻は認められません。 競技時間内にフィニッシュに辿り着いた場合のみ成績が残ります。
競技時間内にフィニッシュに戻れなかった場合はリタイア(ret)、立入禁止区域への進入やルール違反があった場合は失格
(DSQ)の扱いとなります。
ストレート、スコアとも、「2 日間の成績があること」、「キャンプ地で一夜を過ごしたこと」、「すべてのルールに違反していないこ
と」を確認できたチームのみが総合成績の対象となります。
1 日目の成績がミスパンチ、リタイア、失格の場合でも、2 日目朝 6:00 までにフィニッシュに戻り SI チップの読み取りを
行ったチームは 2 日目のレースに出走できますが、総合成績の対象にはなりません。なお悪質なルール違反があった場合は
2 日目のレースに出走することはできません。
制限時間
1日目
2日目
ストレート ロング
9 時間
9 時間
ストレート ショート
7 時間
7 時間
スコア
7 時間(+遅刻 1 時間ま
6 時間(+遅刻 1 時間ま
で)
で)
5 時間(+遅刻 30 分まで)
4 時間(+遅刻 30 分まで)
スコア
ロング
ショート
OMM JAPAN 14-15.Nov.2015
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基本ルール
1. ストレート・スコアクラスとも健康な高校生以上であれば参加できます。但し、各チームに成人が最低 1 人必要です。
2. ストレートクラスでは 1 日 10 時間以上の行動ができる体力とナビゲーションの知識とスキルが必要不可欠です。スコアクラ
スではナビゲーションの知識・スキルが必要不可欠です。 これらの体力や知識・スキルが現時点でない、浅いという方は、レー
ス当日までに習得することをお願いします。
3. チームメンバーは常に一緒に行動してください。コース中では常にお互いの声が届く範囲に収まってください。またチームで必
要な 2 人分の装備は常に携帯してください。チームのメンバーの1人が健康上の理由(怪我、疲労、脱水症状など)でレー
スを続行できなくなった場合は、即座にレースを中断し、安全な場所でビバーグを行ってください。残りの選手は直近のコントロ
ールやスタート地点、フィニッシュ地点等の役員がいる場所に救助要請をするための行動を取ってください。
地図には緊急連絡用の電話番号を記入してあります。携帯電話は谷や山の斜面の陰になる一部の場所を除きほとんどのエリ
アで利用可能です。
4. 地図上で示された立入禁止エリアには立ち入らないでください。立入が発覚した場合失格となります。
5. 全てのチームは、 指定された衣類、装備、2日間の食料、緊急用の食料、着替えなどを全て着用、または持ち歩かなく
てはいけません(つまりザックのデポは不可です)。装備チェックは受付前の出場登録時に各チームの責任で行ってください。
6. ペットを連れての出走は禁止します。
7. レース前に競技エリアに立ち入ることは禁止します。
8. 携帯電話などの通信デバイスの携帯は可能ですが、競技中の音声通話、データ通信は禁止とします。これが確認された
場合は失格となります。なおこの規則は 11 月 15 日(日)の競技終了時まで有効とし、11 月 14 日(土)のキャンプ
中も禁止とします。 ただし自然災害など緊急・非常事態の場合は除きます。
9. 仮装や裸での出走やその他公序良俗に反する行為があった場合、他のチームを危険にさらした場合は失格とし、今後の本
レースへの出場が許されない場合があります。
10. すべてのチームは競技中いかなるときでも大会役員による装備チェックを受ける可能性があります。装備品の不足などルー
ル違反が見つかった場合は失格となります。
11. レース終了時も緊急用の食料を所持している必要があります。
12. レース中の(キャンプ中も含める)暖房器具の携帯、使用は禁止します。
13. キャンプサイトでは 21 時以降は騒音となるような大きな声、音をたてないでください。
14. コントロールに設定される関門の閉鎖時刻、フィニッシュ閉鎖時刻は地図上に明記されます。完走が難しいチームに対して
は大会役員の判断でコースのショートカットまたは棄権の判断を促す場合があります。
自然への配慮
いかなる場合もゴミは捨てないようにしてください。落し物にも注意をし、他者のごみが落ちていた場合は拾うよう心掛けてくだ
さい。
1 日目のキャンプ地でもゴミ箱は設置しません。
コース上および周辺エリアの動植物の採取や損傷を与える行為は禁止します。
競技用の靴は底をよく洗って、他所の土や植物の種等を競技エリア地域に持ち込まないようにしてください。
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2.安全性の確保
EVENT SAFTY
大会主催者は競技者が 2 日を通じて競技ルールに則り行動すれば自らで対応可能なコースを設定しています。各チームは、
どのような天候でもレースに耐えられる装備を用意する義務があります。
完走が難しいチームは日没前までに大会役員がいるコントロールへ到達し、安全を確保してください。コース上で野営をする
場合は、役員の指示する場所で行い、再び移動する場合は日の出後に行動してください。
経験
アウトドアでの知識やスキルが乏しいチームは無理に出場しないでください。またコースを完走するためのスキルが著しく不足し
ている場合は、大会主催者の判断でチーム登録の変更を促す場合があります。
装備
必須装備は最低限必要なアイテムです。参加者の判断で必要な装備を積極的に補充してください。
チームワーク
このレースはチーム競技です。パートナーに問題が発生した場合、あなたが最初の救援者となります。パートナーの状態把握
と必要に応じたケアを常に意識してください。特に低体温症であることの判断は本人では難しいことがあります。
通信機器や GPS の携帯
携帯電話などの通信デバイスの携帯は可能ですが怪我人や急病人の発見、自然災害などの緊急時を除き、競技中の音
声通話、データ通信は禁止とします。またこれが確認された場合は失格となります。なおこの規則は 11 月 15 日(日)の競
技終了時まで有効とし、11 月 14 日(土)のキャンプ中も禁止とします。
また 2014 年より GPS 機器の携帯が OMM 全世界共通ルールとして可能となりました。ただしこれもあくまで緊急用であり、
競技中のナビゲーション目的で使用することは禁止とします。
SI チップの重要性
繰り返しになりますが、一度受付にて出場登録したチームは、コースを完走した場合でも完走できなかった場合でも、11
月 15 日(日)の 17:15 までに SI チップをフィニッシュ係員へ返却してください。SI チップの確認は、皆さんが帰還した
ことを確認するための唯一の手段です。もし返却がない場合は、遭難者として扱われ捜索対象となり、救援費用が発生す
る場合があります。
またレース中はもちろん、スタート前、キャンプ中に SI チップを紛失した場合は、いかなる理由でも失格として扱われ、
SI チップ代金 5000 円をご請求いたしますので紛失には十分にご注意ください。
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アウトドアでの適切な判断(SOUND MOUNTAIN JUDGEMENT)
競技中にどのようなリスクがあるか知っていること、自分の限界を知ること、天候等の状況変化を常に把握すること、自然の
中では「その時」になってからでは遅いことを踏まえて、これから起こることを常に予測することよって競技中のリスクを適切にコント
ロールすることができます。
競技に夢中になり、みなさんが本来の取るべき行動をおろそかにしないでください。チームごとに熟練度は異なります。スタート
時刻も異なっています。目の前の相手と競い合うことが適切とは限りません。自身でしっかりと安全を確保してください。
緊急時の対応について
重大な事故の発生や急病による重症化など緊急事態が発生した場合は、山岳救助隊や救急隊を要請しますが、悪天候
時やコース上でビバークする場合、リタイアしてフィニッシュや大会本部に向かうために、大会主催者は特別な措置を用意しませ
ん。各チームまたは個人で安全を確保することが原則です。
2 日目のフィニッシュ閉鎖時間までに戻ることができない場合は、積極的に大会本部と連絡を取り合ってください。連絡が取
れない場合は遭難者として捜索対象になる場合があります。万が一、フィニッシュと連絡が取れず日没を迎えた場合は、テント
などの野営装備を利用してビバークし、その場に留まり、救援を待ってください。
自然災害発生、非常事態時のレース続行について
万が一、大地震や近隣の火山(浅間山、草津白根山)の噴火など緊急事態が発生する可能性があります。
その場合のレース続行の判断について、参加者は携帯電話を用いて下記ウェブサイトにアクセスし、レースの続行、キャンセ
ルについて確認してください。緊急連絡先の電話番号は 1 つしかありません。やむを得ない場合を除き、できる限り下記サイト
から確認するようにしてください。
http://theomm.jp/?cat=7
OMM JAPAN 公式サイト(http://theomm.jp/)の News ページです。
チームメンバーの1人が、怪我や急病はもち
ろん、疲労で苦しんでいる場合は、無理に先へ
進まないでください。
各チームで用意した飲食物を適宜食べ、長
時間の行動に備えてください。寒さや雨の場合
にも備え、十分な数の防寒具および雨具を用
意し、必要に応じて着用してください。
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3. 大会会場・出場登録・交通など
EVENT CENTRE, EGISTRATION, FRIDAY
NIGHT CAMPING & CAR PAKING
出場登録受付時間
2015 年 11 月 13 日(金)12:00~23:00
2015 年 11 月 14 日(土)5:00~9:30
出場登録
出場登録は受付にて行います。出場登録はチームメンバー1人だけで行えます。
事前に各チームの責任で装備チェックを行ってください。大会役員で装備チェックは行いません。しかし、スタート前、レース中、
キャンプ中、フィニッシュ時に抜き打ちチェックを行います。その時に必要な装備が不足していることが判明した場合は失格となり
ます。
受付にて SI チップ、予備用コントロールカードを配布します。SI チップはチームに1個配布します。SI チップにはチーム番号
のラベルが張り付けてありますので各チーム番号に間違いがないか確認してください。SI チップについては「7.コントロールでのチェ
ック」も参照してください。
SI チップは特殊なバンドでチームの1名の腕に受付の役員がゆるく固定します。バンドは1度外すと2度と使用できな
くなるので、出場登録以降、競技終了まで絶対に外さないでください。故意に外したことが判明した場合には失格になるこ
とがあります。バンドは2日目のフィニッシュで役員が外します。
会場までのアクセス
■電車利用の場合
東京駅~(JR新幹線あさま、はくたか)~軽井沢駅~(送迎バス 1 時間)~パルコール嬬恋(本部)
※送迎バスは、軽井沢駅~パルコール嬬恋(本部)間を以下の時刻で随時運航しています。
11 月 13 日(金)14:40 17:10 20:10 22:45
11 月 14 日(土)7:45
*各バスともに事前予約が必要です。27 名先着定員。
■車を利用する場合
駐車場はパルコール嬬恋となります。上越自動車道、碓氷軽井沢 IC 下車、鬼押ハイウエイ約 45km。
前泊について
11 月 13 日の宿泊は、パルコール嬬恋リゾートホテルの OMMJAPAN 参加者特別プランを用意しています。尚、駐車場
は解放しますので、そちらで車中泊も可能です。
パルコール嬬恋リゾートホテルの OMMJAPAN 参加者特別プラン詳細はこちら。
http://theomm.jp/?p=3121www.inatorionsen.or.jp/
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会場販売について
11 月 13 日(金)~11 月 15 日(日)まで会場内の各ブースに販売が行われます。
ご利用ください。
チーム登録変更について
10 月 31 日までのメンバー変更期間以降のチームメンバー、コース変更はできません。
欠場について
出場登録をした後に出走を取りやめるチームは大会本部に SI チップを返却し、リタイア処理を受けてください。なおいかなる
理由でも欠場の場合は参加費用の返金は行いません。予めご了承ください。
近隣の商店について
嬬恋村中心部にはスーパーやコンビニエンスストアはありますが、会場周辺には店舗はありません。事前に準備、購入してお
くことをお勧めします。
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4.地図と競技エリア
THE MAP & COMPETITON AREA
地図仕様
縮尺 1:25,000 等高線間隔 10m 磁北線記載済み
国土地理院発行の電子地形図をベースに独自調査による林道や徒歩道、立入禁止区域や危険個所の追記がなされて
います。ただし地図には書かれていない徒歩道があります。
地図には凡例を記載してあります。大会前日金曜、大会当日の朝、会場に地図見本を掲示します。
電子地形図のデータは下記サイトより閲覧可能です。
http://portal.cyberjapan.jp/
地図はチャック付きポリ袋による防水加工を施していますが、長時間のレースとなりますのでレース途中で破損する可能性が
あります。各チームの責任でその他の加工を行うことができます。
競技エリア
日本百名山である四阿山・草津白根山に囲まれた嬬恋高原が中心です。競技エリアは標高 1000m から 2100m に位
置します。植林地、ハイマツ地、高層湿原、スキー場や牧場、キャベツ畑など様々な植生が分布しています。傾斜は概して急
峻で、谷底付近は滑落の危険もある崖が存在します。森林内のほとんどは笹に覆われており通行しづらくなっています。一部エ
リアには林業用造成道が発達し、通行しやすい植生の森が存在します。
ほとんどの競技エリアが国立公園に指定されており、環境保護と安全確保のため地図に示された道を外れての通行を禁止
しているエリアがあります。該当区間は地図上に示されています。
立入禁止エリアについて
一部クラスでは集落のそばを通る可能性があります。民家の敷地や立入禁止になっているエリアには立ち入らないでください。
立ち入った場合は失格とします。
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立入禁止箇所を示す地図表記と「地図に描かれた徒歩道以外通行禁止のエリア」のルート可否
柵について
電気牧柵や鹿除けの柵が設置されている場所があります。柵は次のように地図に表記され、通行可能な箇所が示されてい
ます。指定された場所でのみ柵を横切ることができます。また通行可能と表記されている場所でも写真のように柵がかかったま
まの場合があります。この場合は柵を外して通行し、通行後は柵を元の状態に戻してください。なお通行可能箇所以外でも同
様のゲートは存在しますが、ゲートを開いてよいのは地図上で通行可能と示された箇所のみです。
柵(赤線に短斜線)の通行可能箇所を示す地図表記
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電気牧柵通行可能箇所(青い取っ手を持って外す)
鹿除け柵通行可能箇所(チェーンを外しゲートを開く。鍵はかかっていません)
植生について
全体的に競技エリアは笹で覆われており、地図上で徒歩道の表記でありながら植生により非常にわかりずらくなっています。
また徒歩道では笹を刈っているため踏み抜きの可能性があります。十分に注意してください。
地図上で同じ徒歩道表記でありながら場所によって状況が違います
OMM JAPAN 14-15.Nov.2015
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徒歩道では刈られた笹により足の踏み抜きに注意すること
猟区について
大会 2 日目 11 月 15 日(日)より競技エリア内にて狩猟期が始まります。事前に地元の猟友会、掲載に連絡しています
が、地元以外からの入山も可能となっています。警察より指定された位置には大会役員を配置していますが、もし銃声、猟犬
の鳴き声などが聞こえたら十分に注意してください。また山の中で目立つ服装を着用、大きい声を出し存在のアピールをお願い
します。
過去3年間の気象状況
嬬恋村田代(標高 1230m 地点)の過去 3 年間の天候
日付
降水量
最高気
最低気温
温
日照時間
(h)
2014 年 11 月 14 日
0.0 mm
6.5℃
-0.1℃
6.2
2014 年 11 月 15 日
0.0 mm
3.0℃
-0.8℃
2.2
2013 年 11 月 14 日
0.0 mm
6.2℃
-5.5℃
7.4
2013 年 11 月 15 日
8.5 mm
5.0℃
-2.2℃
0.0
2012 年 11 月 14 日
6.0 mm
3.5℃
-2.2℃
3.3
2012 年 11 月 15 日
1.0 mm
2.5℃
-1.8℃
6.3
※標高が 100m 上がるごとに約 0.6℃気温が下がります。また風が吹くと体感気温はさらに下がります。
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5.コース概要
OVERVIEW OF COURSES
コントロールがどのような場所にあり、どのようなコースになっているかは、スタートにて地図が配付されるまで分かりません。
ストレート
コースは下記の例の通り、紫に近い色で記載されます。△がスタート、〇がコントロール、◎がフィニッシュです。コントロールは
〇の中心にあります。コントロールがどのような場所であるかは地図の脇の位置説明表に記載してあります。また位置説明表に
は関門時間と識別番号も記載してあります(識別番号については「7.コントロールでのチェック」も参照のこと)。
地図上でコントロールの〇のそばに記載された番号通りにコントロールを回ってきてください。2/5 と記されるコントロールは 2
回通過します。コントロールにて SI チップのパンチを行うことで通過を証明します(パンチについては「7.コントロールでのチェック」
も参照のこと)。順番通りに回れていない場合はミスパンチの扱いとなります。
順番を間違えた場合は前のコントロールに戻り、正しくパンチし直せば正式な記録として残ります。
例)3→4→5・・・と行くべきところを3→5・・・と行ってしまった場合、3→5→4→5・・・と回れば OK。
ただし一部コースでは下記のようになっています。この場合は 2 番コントロールまでは順番通りに進み、3番コントロールから
先は A~D の 4 つのコントロールのうちどれか 3 つのコントロールを選んでください。その 3 つのコントロールをパンチした後に 6 番
コントロール(2 番と同じ場所)へ向かってください。3 つのコントロールを回れていない場合はミスパンチの扱いとなります。
コントロールは関門時間を過ぎると撤収されていきます。関門時間を過ぎたコントロールは目指さないでください。
OMM JAPAN 14-15.Nov.2015
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最終コントロールからフィニッシュまでは地図上でルートを指定しますので、そのルートに従ってフィニッシュへアクセスしてください。
すべてのコントロールを正しく回ったチームを対象に所用タイム順に成績がつきます。
スコア
コースは下記の例の通り、紫に近い色で記載されます。△がスタート、〇がコントロール、◎がフィニッシュです。コントロールは
〇の中心にあります。コントロールがどのような場所であるかは地図の脇の位置説明表に記載してあります。また位置説明表に
は関門時間と識別番号も記載してあります(識別番号については「7.コントロールでのチェック」も参照のこと)。
地図上でコントロールの〇のそばに記載された番号が各コントロールの得点です。制限時間内に回れるだけコントロールをま
わってきてください。ただし最終コントロールに指定されているコントロールはフィニッシュする直前にパンチしてください。最終コ
ントロールからフィニッシュまでは地図上でルートを指定しますので、そのルートに従ってフィニッシュへアクセスしてください。
制限時間内にフィニッシュに到達できない場合は 1 分遅刻につき 5 点の減点となります。また規定時間以上遅刻すると失
格になります。
合計得点が高い順に成績が付きます。同点の場合はフィニッシュタイムが早いチームが上位となります。
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6.レースの流れ
from START to FINISH
1 日目 スタート(全クラス共通)
大会会場からスタート地区まで約 2km、徒歩約 40 分です。スタート時刻に間に合うよう誘導に従って移動してください。
スタート時刻はあらかじめ、8:16-8:30 のように、時間ブロックで指定されます。スタートはいくつかのブロックにテープで区切ら
れています。 役員の指示に従って順次ブロックを移動してください。最初のブロックに入場するときに役員にチーム番号を告げ、
チェックを受けてください。最終ブロックでは 1 人1枚地図を取ってください。最終ブロックからはクラス毎1分おきに順次スタート
します。スタート時にスタートステーションに SI チップを挿入し音と光を確認すると、その時刻が SI チップに記録されてスタート時
刻として扱われます。したがって、スタート時刻のブロック内で先を急いでスタートする必要はありません。スタートステーションに
SI チップを挿入したときに、音と光が確認できない場合は、スタート役員に申し出てください。
スタート時刻までにスタートできなかった場合はスタート役員に申告してください。順次スタートすることができますが、遅刻
時間分がタイムに加算されます。
ストレート&スコア 1 日目 フィニッシュ
最終コントロールから指定されたルートを辿りフィニッシュに到着したらフィニッシュステーションにパンチしてください。このパンチし
た時刻がフィニッシュ時刻として計測されます。フィニッシュ後はテープ誘導に従って計測センターに向かってください。計測センタ
ーに到着したら、役員が SI チップの内容を読み取り、回ってきたコントロールと時刻を印刷したシートを渡します。内容に間違
いがないか直ちにチェックしてください。レース結果に関するクレームはこの場で受け付けます。所定の用紙に記述して役員に渡
してください。制限時間を過ぎていても、フィニッシュに到着した場合には必ず読み取りを行ってください。
2 日目に出場しない場合は SI チップを2日目のフィニッシュ地区または 1 日目スタート地区の役員に渡してください。
フィニッシュは 20 時にクローズします。
1 日目 リタイア・タイムオーバーの場合(全クラス共通)
リタイアする場合も必ずフィニッシュへ向かい、SI チップの読み取りを行ってください。フィニッシュを通過せずに帰宅した場
合は遭難者として捜索対象となります。
競技時間を超えてしまったチームも必ずフィニッシュへ向かい、SI チップを読み取ってください。フィニッシュを通過せずにキ
ャンプ地へ入ることはできません。ただしフィニッシュは 20 時でクローズします。その場合、翌朝 6:00 までにフィニッシュへ向かい
読み取りを行ってください。この処理をしなかったチームは 2 日目のレースに出走できません。
2日目に出場しない場合は、フィニッシュでその旨を申し出て、SI チップを返却してください。
翌朝 6:00 までにフィニッシュへ戻ることができない場合は積極的に大会本部と連絡を取り合ってください。連絡が取れない
場合は遭難者として捜索対象になる場合があります。連絡が取れず自力で大会本部へ戻れない場合は、テントなどの野営
装備を利用してその場に留まり、救援を待ってください。
OMM JAPAN 14-15.Nov.2015
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ストレート&スコア 1 日目 キャンプ
計測センター周辺がキャンプ地です。キャンプ地では指定された場所にテントを立てることができます。また指定された水道、
トイレを利用することができます。キャンプ地には競技者および大会役員以外は立入禁止です。キャンプ地では抜き打ちで装
備チェックを行います。キャンプ地外へ出た場合は失格となります。
1 日目の完走チームの成績は 20:00 までに計測センターに掲示されます。
キャンプ地にてリタイアする場合は大会役員に申告してください。リタイア処理後、自力で大会本部へ戻るようにしてください
(怪我や急病の場合のみ本部へ搬送します)。
ストレート 2 日目 スタート
6:00 以降、1 日目に完走できなかったチームが最初にスタートします。続いて 1 日目の総合成績上位 10 チーム、および
女子上位 5 チーム、混合上位 5 チームが同じ時間ブロックでスタートします。それ以外のチームは事前に指定された時刻にス
タートします。2 日目のスタート時刻は 1 日目 21:00 までに計測センターに掲示されます。
スタート地区はキャンプ地そばです。スタート時刻までに余裕をもってスタート地区へ到着できるよう準備をしてください。その
他のスタート方式は 1 日目と同じです。出走せずにリタイアする場合は、スタートにいる大会役員に申告してください。リタイア
処理後、自力で大会本部へ戻るようにしてださい(怪我や急病の場合のみ本部へ搬送します)。
スコア 2 日目 スタート
事前に指定された時刻にスタートします。スタート地区はキャンプ地そばです。スタート時刻までに余裕をもってスタート地区
へ到着できるよう準備をしてください。その他のスタート方式は 1 日目と同じです。出走せずにリタイアする場合は、スタートにい
る大会役員に申告してください。リタイア処理後、自力で大会本部へ戻るようにしてください(怪我や急病の場合のみ本部へ
搬送します)。
ストレート&スコア 2日目 フィニッシュ&表彰式
フィニッシュ方式は 1 日目と同じです。
上位チームに限らずランダムに抜き打ちで装備チェックを行います。
15:00 頃から大会本部にて表彰式を行う予定ですが、レースの進行状況によって変更になる場合があります。
ストレート&スコア 2日目 リタイア・タイムオーバーの場合
リタイアする場合も必ずフィニッシュへ戻り、SI チップを役員に手渡してください。フィニッシュを通過せずに帰宅した場合は
遭難者として扱われ捜索対象となります。
17:00 までにフィニッシュへ戻ることができない場合は積極的に大会本部と連絡を取り合ってください。連絡が取れない場合
は遭難者として捜索対象になる場合があります。万が一、フィニッシュと連絡が取れず日没を迎えた場合は、テントなどの野営
装備を利用してビバークし、その場に留まり救援を待ってください。
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7.コントロールでのチェック
PUNCHING AT A CONTROL POINT
SI チップの使い方
(1)SI チップとは?
SI チップの先端部分には記録素子が入っていて、コントロールでのチェック時にデータが記録されます。
(2)手首への固定
SI チップは競技登録時にバンドでチームの 1 名の手首にゆるく固定します。バンドは一度外すと使用できなくなるので、競
技中は必ず装着してください。2 日目レース終了まで同じ SI チップを常に装着し、2日目のフィニッシュ時、またはリタイア時に
外します。故意に外したことが判明した場合は失格になります。
★SI チップの腕への固定
コントロールでのパンチ方法
(1)コントロールの構成
コントロールには SI ステーション、針パンチ、フラッグが設置されています。
SI ステーション
針パンチ
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(2)コントロールでのパンチ方法
SI ステーションには識別番号が書かれています(下の写真例では 73 が識別番号)。これはストレートのコントロールの順
番とは別の番号です。コントロールの識別番号は地図の脇にある位置説明表に記載があります。この番号を確認することで正
しいコントロールに辿りついているかどうかをチェックすることができます。
スコアの場合の識別番号は得点そのものの番号となります。
コントロールでのパンチは SI ステーションの穴に SI チップの先端を挿入することで行います。正常にパンチすると SI ステーショ
ンは音と光を発生しますので、音と光を必ず確認してください。仮に音も光も発生しない場合には、針パンチで予備用コントロ
ールカードにパンチしてください。針パンチを行った場合には、フィニッシュ時に大会役員に申告してください。
コントロールで識別番号を確認し、確実にパンチをすることは競技者の義務です。コントロールにいる役員がパンチし忘れ
を注意することはありません。
(3)マーシャルポイントを兼ねる場合
一部のコントロールではマーシャルポイントを兼ねています。そこでは役員にクラスとチーム番号を告げチェックを受けてください。マ
ーシャルポイントは選手が休む場所ではありません。
(4)パンチの練習
受付付近にコントロール見本を設置します。実際にパンチの試行を行うことが出来きます。このパンチは SI チップには記録されません。
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8.OMM 必須装備リスト
OMM MANDATORY EQUIPMENT LIST
下記の装備リストは必要最小限のリストにすぎません。11 月中旬、嬬恋村の競技エリアである標高 1000m-2100m の
吹きさらしの地域、低気温の中で開催される、サポートのないレースであることを十分に理解し、自身の安全を確保できる必要
な装備を参加者自身で決定し携行してください(参加者自身で天気予報を確認し、これまで培ったアウトドアでの適切な判断
力によって、身につけるべき装備および装備を整えること)。
なお、主催者は参加者の安全確保のため、非常辻に必要となる装備がない場合やルール違反があった場合、レースへの参
加拒否および中止させる権利を有しています。
装備チェックについて
出場登録時に必須装備を確認は行いません。しかし、必須装備を用意することは安全を確保する上で非常に重要です。
そのためスタート時やキャンプ地、フィニッシュ時などに、ランダムに装備チェックを行います。この装備チェックはすべてのチームに可
能性があります。チェック時に必要な装備が不足していることが判明した場合は失格となります。
個人で必携するもの
・水または飲み物(2L 以上推奨。1日目のキャンプ地で水を補給できます。)
・コンパス(方位磁石)
・地図(主催者が用意、スタート時に配布)
・透湿・防水性のあるジャケットとパンツ (シーム処理の施された完全防水製品に限る)
・防寒用タイツ&ベースレイヤー&ミドルレイヤー
・帽子&手袋&靴下&シューズ(クッションのある踏み抜きしにくいシューズ推奨)
・寝袋
・エマージェンシービビー(シートは不可)又は防水シェラフカバー
・リュックサック
・健康保険証(コピー可)
・笛
・ファーストエイドキット(バンドエイド、消毒液、包帯、テーピングテープなど)
・ライト&電池(12 時間以上使用できること)
・行動食
チームメンバーのどちらかが必ず携帯するもの
・ボールペンなどの筆記用具
・食料(36時間分) + 1日分の予備の食料
・料理できるクッカー、燃料
・熊鈴
・テント(チームで 1 つのみ)
四方を同時に壁として風を遮ることのできるテント、またはシェルター
床のないシェルター、ツェルト等はかならず別途グラウンドシートを使用すること
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禁止装備
以下のものについては原則として禁止とします。
・ラジオ
・動力装備、動物
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9.表彰式と賞品
PRIZES & AWARDS
随時大会本部にて表彰式を行い、嬬恋村村長さまからご挨拶がある予定ですが、レースの進行状況によって変更になる場
合があります。
表彰
ストレート、スコア各クラスとも下記について表彰します。
総合 1 位、2 位、3 位:
全チームが対象
女子 1 位:
女性 2 名で構成されるチームが対象
混合 1 位:
男女各 1 名ずつで構成されるチームが対象
賞品
ストレート、スコアの総合優勝チームには優勝トロフィー、賞品を進呈します。
プロフェッショナル枠チームの紹介
UK で生まれた OMM は、 自然の中での総合力が試される競技です。体力やナヴィゲーションスキルはもちろん、過酷なレ
ースで遭遇する状況から自分の身を守る知恵とスキルが不可欠です。本大会より、フィールドでの人命救助を職業またはボラ
ンティアとして実施している方の参加枠としてプロフェッショナルを設けました。 これによってフィールドでのリスクに直面する活動の
安全を支えてくださる方々に敬意を表するとともに、OMM が彼らから刺激を受ける場になることを期待します。
ストレート ロング
寺西慶記
福原正夫
ストレート ロング
姫野真輔
勝岡英明
スコア ロング
森口貴博
若竹直樹
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10.前日祭
大会前日の受付会場(パルコール嬬恋リゾート内)にて前日祭を行います。ブランド同士という垣根を越えて、この大会
に協賛いただける多数のメーカーのブース出店、ワークショップ、また選手同士の交流の場として焚火スペースや屋内の団欒ス
ペースで食事やお酒を飲みながら、大会本番前の作戦会議など自由な雰囲気で楽しんでいただく場を作りました。
UK でも恒例となっている OMM 独特の本番前日、前日祭をどうぞお楽しみください。
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11.大会後援・協力・協賛
■後援
群馬県嬬恋村
■協力
■協賛
群馬県嬬恋村商工会 青年部
さかいやスポーツ
群馬県嬬恋村商工会 婦人部
株式会社ロータス
無印キャンプ場
有限会社サンウエスト
アウトドアギアマニアックス
株式会社 山と道
有限会社 ケンコー社
PaagoWorks (サイトウデザイ
ン)
有限会社フルマークス
株式会社 ZEN NUTRITION
株式会社モチヅキ
株式会社エイアンドエフ
Answer 4
株式会社テクニカグループジャパン
株式会社ニューハレックス
VESPA
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12.大会役員
OMM JAPAN 2015 は下記の役員と多くのボランティア、地域オリエンテーリングクラブ、国士舘大学医療班によって運営さ
れています。
主催 OMM2015 TSUMAGOI 実行委員会
イベントディレクター
小峯秀行(株式会社ノマディクス)
総務
大木ハカセ(一般社団法人 N.A.P)
渉外
我部乱(有限会社エクストレモ)
事務局
細谷かこ
テクニカルディレクター
田島利佳(TEAM 阿闍梨)
コースプランナー
小泉成行(公益社団法人日本オリエンテーリング協会)
計測・リザルト
大場隆夫(公益社団法人日本オリエンテーリング協会)
受付・スタート・フィニッシュ 田島聖子、田畑清士、木村佳司(いずれも公益社団法人日本オリエンテーリング協会)
安全管理マネージャー
村越真(NPO 法人 M-nop)
安全管理副マネージャー 長岡健一(国際山岳ガイド)
13.開催地:群馬県嬬恋村について
(嬬恋村役場ウェブサイトより)
嬬恋村の歴史は、村内各地から発見される石器や土器などから、約6千年前の縄文時代にさかのぼります。以来、関東地方と
中部高地の両縄文文化の影響を受けて著しい発達を遂げました。古代国家の成立する頃は、目立つ動きはみられませんでしたが、
律令体制の末期とされる平安時代になると、各所に住居が造られ集落も形成されるようになりました。
文献的史料によるとそのころの嬬恋村は、「三原庄」とか「吾妻庄」と言われ、信濃源氏の末裔とされる海野氏の支配下にあったと
されます。鎌倉時代になると、海野氏の一族である下屋氏の治める地となり、やがて、その子孫である鎌原氏の支配する所となりまし
た。戦国動乱の世にあっては真田氏の領地となり、江戸幕府が成立すると真田氏の沼田藩領となりました。その支配は天和元年
(1681)の真田氏改易まで続き、その後は幕府直轄領となり明治維新まで代官所による支配が続きました。
この間、江戸時代を中心とする時期には、上州と信州を結ぶ街道が整備され、沿道には宿場が設けられ、大笹には関所も置かれ
るなど、人馬の往来でにぎわいました。また天明3年(1783)には浅間山の噴火がありました。噴火に起因する”土砂なだれ”
は、浅間山北麓に大きな災害を発生させました。特に鎌原村は犠牲者477名など壊滅的な被害を受けました。
明治22年の市町村制の施行に伴い、かつての田代・大笹・干俣・大前・門貝・西窪・鎌原・芦生田・今井・袋倉・三原の各村
が合併して、現在の嬬恋村が誕生しました。村名は、日本武尊と愛妻弟橘媛との間のロマンに満ちた伝説に由来するものです。
嬬恋村の名前の由来
第 12 代景行天皇の皇子「日本武尊(やまとたけるのみこと)」の東征中に、海の神の怒りを静めるために愛妻「弟橘姫(おとた
ちばなひめ)」が海に身を投じました。その東征の帰路、碓日坂(今の鳥居峠)にお立ちになり、亡き妻を追慕のあまり「吾嬬者耶
(あづまはや)」(ああ、わが妻よ、恋しい)とお嘆きになって妻をいとおしまれたという故事にちなんで嬬恋村と名付けられました。
地勢
嬬恋村は群馬県の西北部に位置し、東は長野原町・草津町に、西・南・北の三方は長野県に接しています。村の東部を除く外
周には、浅間山・湯の丸・吾妻山(四阿山)・白根山などの標高2,000m級の山々が連なり、日本の大分水嶺をなしてい
ます。
村の中央部を西から東に吾妻川が流れ、集落の大部分はこの流域に散在しています。地質は火山灰土の腐食土壌が多く、高
原野菜の適地となっています。
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気候は高原地帯だけに夏でも涼しく年間の平均気温は8℃前後で、1日の温度差が大きいのが特徴です。特に気温・湿度は
避暑に最適であり、軽井沢にまさる避暑地で、最近では浅間高原1帯が 1 大別荘地としても脚光を浴びています。
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