安 全 デ ー タ シ ー ト

ヘキサフルオロ-2-プロパノール/ TNI 00771 / 20150101
安
全 デ ー タ
シ ー ト
整理番号 TNI 00771
作成日 2006/06/06
最終更新日 2015/1/1
1. 化学物質及び会社情報
会
社 :大陽日酸株式会社
住
所 :〒142-8558
東京都品川区小山 1-3-26 東洋 Bldg.
担当部門 :SI 事業部
担 当 者 :平
博
司
電話番号 :03-5788-8695
FAX 番号 :03-5788-8710
緊急連絡先:SI 事業部(電話番号 03-5788-8550)
メールアドレス: [email protected]
ホームページアドレス:http://stableisotope.tn-sanso.co.jp
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化学物質
ヘキサフルオロ-2-プロパノール
別名
ヘキサフルオロイソプロピルアルコール
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製品名
1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-プロパノール-d2
* 安定同位元素で標識された化合物は、標識核種及び位置により製品名称が異なります
が、安全性データは非標識化合物と同一とみなします。従って、特に指定しない限り
本シートに記載されているデータは、非標識化合物のデータを採用しています。
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2. 危険有害性の要約
GHS 分類
物理化学的危険性: 該当区分なし
健康に対する有害性:急性毒性(経口)
区分 4
急性毒性(吸入)
区分 4
皮膚腐食性・刺激性
区分 1
眼に対する重篤な損傷・
区分 1
眼刺激性
環境に対する有害性:該当区分なし
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ラベル要素
絵表示又はシンボル:
注意喚起語:
危険
危険有害性情報:
飲み込んだり吸入すると有害
重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷
注意書き:
【安全対策】
吸入しないこと。
屋外または換気の良い場所でのみ使用すること。
この製品を使用する時に、飲食または喫煙をしないこと。
取扱い後はよく手を洗うこと。
保護手袋および保護眼鏡、保護面を着用すること。
【応急措置】
吸入した場合、空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢
で休息させること。気分が悪い時は、医師に連絡すること。
飲み込んだ場合、口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。
眼に入った場合、水で数分間注意深く洗うこと。コンタクト
レンズを容易にはずせる場合は外して洗うこと。
皮膚や毛髪に付着した場合、直ちに、汚染された衣類をすべ
て脱ぐこと、取り除くこと。皮膚を流水、シャワーで洗うこ
と。
汚染された衣類を再使用する場合には洗濯すること。
直ちに医師に連絡すること。
【保管】
施錠して保管すること。
【廃棄】
内容物や容器を、都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物
処理業者に委託すること。
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3. 組成・成分情報
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 単一の化合物
化学名 ・・・・・・・・・・・・・・・・ ヘキサフルオロ-2-プロパノール
別名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-プロパノール、
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ヘキサフルオロイソプロピルアルコール
含有量 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 99%以上
化学式又は構造式 ・・・・・・ (CF3)2CHOH
官報公示整理番号 ・・・・・・ 化審法:
(2)-291
安衛法:公表
CAS番号 ・・・・・・・・・・・・ 990-66-1
分子量 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 168.04
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4. 応急措置
目に入った場合 ・・・・・・・・ 直ちに流水で15分以上洗眼し、医師の手当を受ける。
皮膚に付着した場合 ・・・・ 直ちに汚染された衣服や靴等を脱がせ、付着部又は接触部を多
量の水を用いて洗い流した後、医師の手当を受ける。化学的中
和は行わない。
吸入した場合 ・・・・・・・・・・ 直ちに新鮮な空気の場所に移し、身体を毛布などでおおい、保
温し安静を保つ。速やかに医師の手当を受ける。呼吸が停止し
ている場合には人工呼吸を行い、呼吸困難な場合には酸素吸入
を行う。口移し人工呼吸は、救助者が中毒になる危険があるの
で避けた方が良い。
飲み込んだ場合 ・・・・・・・・ 多量の水で口をすすがせ、その後1-2杯のミルク又は水を与
える。ただし、被災者に意識がない場合は、口から何も与えて
はならない。無理に吐かせてはいけない。速やかに医師の手当
を受ける。
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5. 火災時の措置
消火剤 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 不燃性であるため、周辺火災に適した消化剤を用いる。
火災時の特定危険有害性・ 火災時に刺激性もしくは有害なヒューム(またはガス)が発生
するため、消火の際には煙を吸い込まないように適切な保護具
を着用する。
特定の消火方法 ・・・・・・・・ 速やかに容器を安全な場所に移す。移動不可能な場合には容器
及び周囲を散水して冷却する。
消火を行う者の保護 ・・・・ 消火活動は風上から行い、有害なガスの吸入を避ける。状況に
応じて呼吸保護具を着用する。
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6. 漏出時の措置
人体に対する注意事項 ・・ 風下の人を退避させる。漏えいした場所の周辺にはロープを張
るなどして人の立入りを禁止する。作業の際には必ず保護具を
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着用し、風下で作業をしない。
環境に対する注意事項 ・・ 漏出した製品または漏出された製品に汚染された排水が、処理
されずに河川等に排出されないように注意する。
除去方法 ・・・・・・・・・・・・・・ 漏えいした液は土砂等でその流れを止め、乾燥砂、土、おがく
ず、うえす等に吸収させて、密閉できる空容器に回収する。屋
内の場合、処理がおわるまで十分に換気を行う。
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7. 取扱い及び保管上の注意
【取扱い】
技術的対策 ・・・・・・・・・・・・ 皮膚および目などへの接触を避ける
注意事項 ・・・・・・・・・・・・・・
容器を転倒させ落下させ衝撃を与え又は引きずる等の粗暴な
扱いをしない。
漏れ、溢れ、飛散などしないようにし、みだりに蒸気を発生さ
せない。
使用後は容器を密閉する。
取扱い後は、手および顔等をよく洗い、うがいをする。
換気の良い場所で使用すること。
みだりに火気の付近で使用しない。
取扱い場所には関係者以外の立ち入りを禁止する。
【保管】
適切な保管条件 ・・・・・・・・ 換気のより冷暗所(25℃以下)にて密閉して保管する。
安全な容器包装材用 ・・・・ ガラス
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8. 暴露防止及び保護措置
管理濃度 ・・・・・・・・・・・・・・ 蒸気又はヒュームやミストが発生する場合は、発生源を密閉し、
局所排気装置を設置する。
取扱い場所の近くに、目の洗浄および身体洗浄のための設備を
設置し、その場所を表示する。
管理濃度 ・・・・・・・・・・・・・・ データなし。
許容濃度 ・・・・・・・・・・・・・・ 日本産業衛生学会:データなし。
ACGIH TLV(s)
:データなし。
OSHA PEL:データなし。
【保護具】
呼吸器の保護具 ・・・・・・・・ 有機ガス用防毒マスク
手の保護具 ・・・・・・・・・・・・ 不浸透性保護手袋
目の保護具 ・・・・・・・・・・・・ 側板付き保護眼鏡(必要によりゴーグル型)
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皮膚及び身体の保護具 ・・ 長袖作業衣、保護長靴
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9. 物理及び化学的性質
形状 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 液体
色 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 無色透明
臭い ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 特異臭がある
沸点 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 約59℃
融点 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ -3.3℃
比重 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1.621(20℃)
溶解性 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 水に可溶(> 20g/L 水)
、
エタノール、エーテルに混和。
蒸気圧 ・・・・・・・・・・・・・・・・ データなし。
引火点 ・・・・・・・・・・・・・・・・ データなし。
発火点 ・・・・・・・・・・・・・・・・ データなし。
爆発限界 ・・・・・・・・・・・・・・ データなし。
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10. 安定性及び反応性
安定性 ・・・・・・・・・・・・・・・・ データなし。
反応性 ・・・・・・・・・・・・・・・・ データなし。
避けるべき条件 ・・・・・・・・ 日光、熱
危険有害な分解生成物 ・・ 一酸化炭素、ハロゲン化物。
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11. 有害性情報
急性毒性 ・・・・・・・・・・・・・・ 吸入 ラット LC50:1974ppm/4H
経口 マウス LD50:600ppm/kg
腹腔 マウス LD50:300mg/kg
静脈 マウス LD50:180mg/kg
経口 ラット LD50:1500mg/kg
局所効果 ・・・・・・・・・・・・・・ 目刺激 ウサギ 100mg rinse 重度
変異原性 ・・・・・・・・・・・・・・ データなし。
発がん性 ・・・・・・・・・・・・・・ データなし。
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12. 環境影響情報
残留性/分解性 ・・・・・・・・ 分解度:0% by TOC(経産省既存化学物質安全性点検)
生体蓄積性 ・・・・・・・・・・・・ 濃縮倍率:1.1~1.4(濃度 1mg/L)
1.3~2.7(濃度 0.1mg/L)
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(経産省既存化学物質安全性点検)
生体毒性 ・・・・・・・・・・・・・・ 魚毒性:ヒメダカ LC50:270mg/L/48hr
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13. 廃棄上の注意
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 焼却法:アフターバーナー及びスクラバーを具備した焼却炉の
火室へ可燃性溶剤または重油等の燃料と共に噴霧し、できるだ
け高温で焼却する。
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14. 輸送上の注意
国連分類 ・・・・・・・・・・・・・・ クラス8(腐食性物質
P.G.2)
国連番号 ・・・・・・・・・・・・・・ UN1760(その他の腐食性物質、液体)
注意事項 ・・・・・・・・・・・・・・ 輸送前に容器の破損、腐食、漏れ等がないことを確認する。
転倒、落下、破損がないように積み込み、荷くずれの防止を確
実に行う。
直射日光を避ける。
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15. 適用法令
船舶安全法 ・・・・・・・・・・・・ 危規則第2条危険物等級8腐食性物質(正8容器等級2)
航空法 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 施行規則第194条危険物腐食性物質(Q等級2)
港則法 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 施行規則第12条危険物(腐食性物質)
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16. その他の情報
【参考文献】
THE SIGMA-ALDRICH LIBRARY OF CHEMICAL SAFETY DATA
国内メーカーMSDS
14906の化学商品
化学工業日報社(2006)
化学品法規制検索システム
日本ケミカルデータベース
GHS 仕様モデル SDS
中央労働災害防止協会 安全衛生情報センター
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* この安全データシートは、各種の文献などに基づいて作成していますが、必ずしもす
べての情報を網羅しているものではありませんので、取扱いには十分注意して下さい。
また、含有量、物理及び化学的性質、危険有害性などの記載内容は、情報提供であり、
いかなる保証をなすものではありません。なお、注意事項は通常の取扱いを対象とし
たものであり、特殊な取扱いをする場合には、その用途・用法に応じた安全対策を実
施して下さい。
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