第4章 健康づくり・介護予防の推進

●○● 第4章
健康づくり・介護予防の推進 ●○●
第4章 健康づくり・介護予防の推進
1 生活習慣病予防の推進
高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病罹患者は増加しており、医療費の増大について
も懸念されています。これらの疾患は生活習慣の改善によって防ぐことができるため、疾病にか
からないように、食生活や運動習慣を含む望ましい生活習慣を身につける(一次予防)とともに、
できるだけ早く疾患を発見する(二次予防)ことが求められます。
「東かがわ市健康づくり計画・食育推進計画(笑顔はつらつヘルスプラン)」に基づき、自主
的な健康管理を促進し、生活習慣病予防を支援するための健康づくりを推進します。
(1)健康手帳の交付・活用
40 歳以上の者に交付しています。健康手帳は、特定健康診査・保健指導等の記録、その他健
康保持のために必要な事項を記載し、自らの健康管理と適切な医療に資することを目的として
実施しています。今後も健康手帳の活用を推進します。
事業の実施状況
実績
平成 24 年度
見込
平成 25 年度
393
健康手帳受付者数(人)
平成 26 年度
303
300
(2)健康教育
① 個別健康教育
疾病の特性や個人の生活習慣等を具体的に把握しながら、継続的に健康教育を行うことに
より、生活習慣行動の改善を支援し、生活習慣病の予防に資することを目的として今後も禁
煙教育等を実施します。
② 集団健康教育
生活習慣病の予防、介護を要する状態になることの予防、その他健康に関する事項につい
て、正しい知識の普及を図ることにより、「自らの健康は自らが守る」という認識と自覚を高
め、壮年期からの健康の保持増進に資することを目的として実施しています。
今後も地域や医療機関と連携・協力して実施します。
27
事業の実施状況
実績
平成 24 年度
見込
平成 25 年度
平成 26 年度
(回)
17
11
15
参加延人数(人)
17
11
15
(回)
178
173
200
参加延人数(人)
4,734
3,537
4,000
実施回数
個別健康教育
実施回数
集団健康教育
(3)健康相談
① 重点健康相談
高血圧、糖尿病、骨粗しょう症、歯周疾患等個別の相談に応じて必要な指導及び助言を行
い、家庭における健康管理に資することを目的として計画的に実施します。
② 総合健康相談
対象者の心身の健康に関する一般的な事項について、総合的な指導・助言を行い、健康管
理に資することを目的として実施します。
事業の実施状況
実績
平成 24 年度
見込
平成 25 年度
平成 26 年度
(回)
50
65
70
参加延人数(人)
284
271
300
実施回数
(回)
249
227
250
参加延人数(人)
1,266
1,162
1,200
実施回数
重点健康相談
総合健康相談
28
●○● 第4章
健康づくり・介護予防の推進 ●○●
(4)健康診査
住民の健康意識の向上と、疾患の早期発見につながるため、各種がん検診及び骨粗しょう
症検診を実施しています。平成 20 年度からは、医療制度改革により、医療保険者による特定
健康診査を実施しています。
今後も検診機関との連携を強化し、受診率向上のため受診しやすい体制を検討します。
①
特定健康診査・後期高齢者の健康診査
40 歳から 74 歳を対象に、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した特定健
康診査を、75 歳以上を対象に、後期高齢者の健康診査を医療保険者が実施しています。
東かがわ市国民健康保険加入者の方については、市で特定健康診査を実施しており、その
結果、内臓脂肪症候群該当者やその予備軍については、生活習慣病の発症や重症化を予防す
るために、特定保健指導を実施しています。
今後も生活習慣病の発症及び重症化予防のため、生活習慣の改善につながるよう、きめ細
やかに受診勧奨を行います。
事業の実施状況
実績
平成 24 年度
特定健康診査
平成 26 年度
対象者数(人)
7,150
7,037
7,095
受診者数(人)
2,843
2,793
2,838
(%)
39.8
39.7
40.0
対象者数(人)
411
375
390
利用者数(人)
93
91
110
22.6
24.3
28.2
受診率
特定保健指導
見込
平成 25 年度
利用率
(%)
29
②
各種がん検診
がんの早期発見・早期治療につなげるため、各種がん検診を実施しています。
今後も検診機関との連携を図り、受診しやすい体制を検討します。
事業の実施状況
実績
平成 24 年度
胃がん検診
12,537
12,543
12,550
受診者数(人)
1,565
1,629
1,700
(%)
12.5
13.0
13.5
対象者数(人)
8,369
8,355
8,350
受診者数(人)
977
1,140
1,200
(%)
22.6
22.3
25.0
対象者数(人)
12,537
12,543
12,550
受診者数(人)
5,147
4,950
5,000
(%)
41.1
39.5
39.8
対象者数(人)
7,583
7,569
7,560
受診者数(人)
766
933
1,000
(%)
20.6
19.1
22.3
対象者数(人)
12,537
12,543
12,550
受診者数(人)
3,644
3,673
3,800
(%)
29.1
29.3
30.3
受診者数(人)
892
980
1,000
受診率
肺がん検診
受診率
乳がん検診
(視触診+マ
ンモグラフィ)
大腸がん検診
受診率
受診率
前立腺がん
検診
平成 26 年度
対象者数(人)
受診率
子宮頸がん
検診
見込
平成 25 年度
※子宮頸がん・乳がんにおける受診率:(『前年度受診者数』+『当該年度受診者数』-『前年度及
び当該年度における2年連続受診者数』)÷『当該年度の対象者数』×100
③
骨粗しょう症検診
骨粗しょう症は骨折等の基礎疾患となり高齢社会の進展により増加が予想されることから、
早期に骨量減少者を発見し予防することを目的に、30 歳から 75 歳の 5 歳刻みの年齢の女性を
対象として、骨粗しょう症検診を実施します。
事業の実施状況
実績
平成 24 年度
見込
平成 25 年度
平成 26 年度
受診者数
(人)
387
397
400
骨粗しょう症 異常なし
検診
要指導
(人)
202
216
220
(人)
119
124
120
要精密検査(人)
66
57
60
30
●○● 第4章
健康づくり・介護予防の推進 ●○●
(5)訪問指導
健康診査の結果などにより保健指導が必要な人及びその家族に対して保健師等が自宅を訪
問し、生活習慣等に関する指導を実施し健康の保持増進を図ります。
今後も訪問指導を継続し、内容の充実を図ります。
事業の実施状況
実績
平成 24 年度
見込
平成 25 年度
平成 26 年度
実施回数(回)
147
204
230
延人数
149
214
250
(人)
31
2 介護予防・日常生活支援総合事業の推進
今回の介護保険制度改正では、平成 37(2025)年度に団塊の世代が 75 歳を迎えるなど少子
高齢化が進展していく中、要支援認定者等の高齢者の多様な生活支援ニーズに地域全体で応え
ていくため、予防給付の訪問介護と通所介護について、全国一律の基準に基づくサービスから、
住民等の多様な主体によるサービス提供により市町村が効果的・効率的に実施することができ
る「介護予防・日常生活支援総合事業」(以下、「総合事業」という。)へと移行することとさ
れました。
この総合事業は、要支援認定者等に対して必要な支援を行う「介護予防・生活支援サービス
事業」と、すべての高齢者に対して介護予防の啓発等を行う「一般介護予防事業」で構成され
ています。なお、サービスの内容や利用料、サービス提供主体等は市町村が決定する仕組みと
なっています。
実施にあたっては、既存の介護サービス事業者以外の住民等による多様なサービスの基盤整
備が必要であり、一定の準備期間が必要なことなどを踏まえ、平成 29 年4月まで実施を猶予
することができるとされています。
本市においては、当面は介護予防・生活支援サービスの基盤整備等の準備に取り組み、平成
28 年度中に総合事業を実施し、平成 27 年度までは従来の枠組みでの介護予防事業を実施して
いきます。
【介護予防・日常生活支援総合事業の概要】
従来の要支援者
要支援認定
基本チェックリストで判断
要支援者
介護予防・生活支援サービス
事業対象者
一般高齢者等
地域包括支援センターが介護予防ケアマネジメントを実施
介護予防給付
訪問看護、福祉用具等
※全国一律の人員基準、運営基準
介護予防・生活支援サービス事業
①訪問型・通所型サービス
②その他の生活支援サービス(栄養改善を目的とした配食、定期的な安否確認・
総合事業
緊急時の対応等)
※事業内容は、市町村の裁量を拡大、柔軟な人員基準・運営基準
一般介護予防事業(要支援者等も参加できる住民運営の通いの場の充実等、全ての高齢者が対象)
32
●○● 第4章
健康づくり・介護予防の推進 ●○●
(1)平成 27 年度の取組み(従来の枠組みでの介護予防事業)
「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関す
る法律(医療介護総合確保推進法)
」では、総合事業の施行期日は平成 27 年4月とされてい
ますが、市町村による実施は平成 29 年4月まで猶予できることとされています。
本市では、当面は介護予防・生活支援サービスの基盤整備等の準備に取り組み、平成 28
年度中に総合事業を実施し、平成 27 年度までは従来の枠組みでの介護予防事業を実施して
いきます。
① 二次予防事業
二次予防事業対象者に対する事業として、その対象者を把握するための事業、通所や訪問
により、身体機能を向上させるプログラム等を行う事業があります。
ア 二次予防事業対象者把握事業
二次予防事業の対象者の把握のため、要支援、要介護認定を受けていない高齢者を対象に、
毎年1月に基本チェックリストを送付し、生活機能に関する状態を把握し、要介護状態とな
る可能性の高い高齢者を把握しています。また、これにより二次予防事業対象者を抽出・把
握し、介護予防事業への参加を呼びかけています。
基本チェックリストの返信率が下がらないよう対策し、より多くの人の生活機能に関する
状態を把握する必要があります。引き続き基本チェックリストの返却がない人の把握を行い
ながら、介護予防事業への参加を促進します。
事業の実施状況
実績
平成 24 年度
1,958
二次予防対象者(人)
見込
平成 25 年度
1,966
平成 26 年度
2,000
イ 通所型介護予防事業
二次予防事業対象者把握事業により把握された者を対象に、生活機能の改善を目的として、
通所により「運動器の機能向上」
、「口腔機能の向上」等のプログラムを実施しています。前
期(6月~9月)後期(12月~3月)30 名ずつの定員で募集していますが、気候のせいか
後期の 30 名が定員割れする傾向にあります。
今後も参加人数を確保するため、案内を工夫するとともに、様々な場・手法を通じて事業
のPRを行います。
33
事業の実施状況
実績
平成 24 年度
運動器の
機能向上
平成 26 年度
実参加人数(人)
41
48
50
延参加人数(人)
496
403
450
実参加人数(人)
0
48
50
延参加人数(人)
0
139
150
実参加人数(人)
41
48
50
延参加人数(人)
343
267
300
栄養改善
口腔機能向上
②
見込
平成 25 年度
一次予防事業
全ての高齢者を対象とする事業で、介護予防に資する活動が広く実施され、地域の高齢者
が自ら自主的にこうした活動に参加し、介護予防に向けた取組みを実施できるよう、様々な
取組みを行っています。
ア
介護予防普及啓発事業
健康が維持されるよう、運動器の機能向上をはじめとする内容や認知症や閉じこもり予防
などの介護予防に関する知識の普及・啓発を、健康相談ミニデイや出前講座を通して行い、
自主的な介護予防の活動を支援しています。
介護予防の取組みが高齢者自身で実践することが必要であると意識できるよう、今後もお
達者講座等を通じて普及啓発を図ります。
事業の実施状況
実績
平成 24 年度
見込
平成 25 年度
平成 26 年度
開催回数(回)
29
58
60
参加人数(人)
822
1,265
1,300
普及啓発講座
イ 地域介護予防活動支援事業
介護が必要な状態にならないように予防し、高齢者の生活の質を高めることを目的に、介
護予防活動を地域で普及する介護予防サポーターの育成や、介護予防活動を支援するため地
域のサロン事業に筋トレ、口腔ケア、栄養指導、福祉レクの講師を派遣して支援しています。
今後も地域において、自主的な介護予防活動が広く実施され、高齢者等が積極的にこれら
に取り組めるよう、老人クラブや社会福祉協議会と連携してサロン事業等を推進し引き続き
事業の啓発を図ります。
34
●○● 第4章
健康づくり・介護予防の推進 ●○●
事業の実施状況
実績
見込
平成 24 年度
平成 25 年度
-
-
介護予防サポーターの養成(人)
平成 26 年度
10
介護予防サポ
ーター活動
支援回数(回)
4
290
300
参加人数(人)
90
1,450
1,800
地域介護
予防活動
派遣回数(回)
89
129
150
参加人数(人)
2,685
3,345
4,480
水中トレーニ
ング事業
実施回数(回)
144
141
144
参加人数(人)
740
679
750
介護予防事業を含めた地域支援事業の、第5期計画期間における事業見込み量に対する実
績値は、以下のとおりです。
地域支援事業の実施状況
区
分
項
平成 24 年度
目
計画
包括的
支援事業
任意事業
実績
計画
実績
平成 26 年度
計画
見込
45 回
72 回
49 回
58 回
53 回
60 回
1回
1回
1回
1回
1回
1回
0回
0回
0回
0回
1回
5回
472 人
457 人
520 人
486 人
567 人
500 人
参加者数
40 人
41 人
50 人
48 人
60 人
60 人
対象者数
5人
0人
5人
0人
5人
0人
40 件
41 件
50 件
48 件
60 件
60 件
320 人
477 人
330 人
534 人
340 人
550 人
講演会開催回数
1回
1回
0回
0回
0回
0回
包括的・継続的
マネジメント事業
介護支援専門員
研修会開催回数
4回
4回
4回
4回
4回
4回
介護給付等費用適正化事業
給付通知書発送数
家族介護支援事業
家族介護手当支給
実人数
家族介護用品支給
実人数
一次予防
事業
介護予防
事業
介護予防教室
開催回数
平成 25 年度
介護予防普及
啓発事業
地域介護予防
活動支援事業
二次予防事業の
対象者把握事業
二次予防 通所型介護予防
事業
事業
訪問型介護予防
事業
介護予防ケアマネジメント
事業
総合相談支援、
権利擁護事業
成年後見制度利用支援事業
講演会開催回数
介護予防サポーター
養成講座実施回数
二次予防事業の
対象者数
ケアマネジメント
件数
のべ相談件数
4,590 通 5,512 通 4,710 通 5,581 通 4,795 通 5,600 通
市長申立て件数
35
1人
0人
1人
0人
2人
0人
160 人
207 人
165 人
190 人
170 人
180 人
2件
0件
2件
1件
3件
5件
(2)平成 28・29 年度の取組み(新たな枠組みでの総合事業)
① 介護予防・生活支援サービス事業
介護予防・生活支援サービス事業は、要支援認定者等の多様な生活支援ニーズに対応する
ため、介護予防訪問介護、介護予防通所介護のサービスに加え、住民主体の支援等も含め、
多様なサービスを制度(総合事業)の対象として支援するものです。
既存の介護サービス事業所によるサービスに加えて、NPO、民間企業、ボランティア等
地域の多様な主体を活用して高齢者の支援に努めるとともに、住民活動等の多様なサービス
実施主体の育成に取り組みます。
② 一般介護予防事業
一般介護予防事業は、市町村の独自財源で行う事業や地域の互助、民間サービスとの役割
分担を踏まえつつ、高齢者を年齢や心身の状況等によって分け隔てることなく、効果的・効
率的に介護予防を推進する観点から、総合事業に位置付けられた事業です。
具体的には、住民運営の通いの場を充実させ、人と人とのつながりを通じて、参加者や通
いの場が継続的に拡大していくような地域づくりを推進するとともに、地域における介護予
防の取組みを強化するために、通所、訪問、地域ケア会議、サービス担当者会議、住民運営
の通いの場へのリハビリテーション専門職の関与を促進し、生きがい・役割を持って生活で
きる地域の実現を目指すことを目的としています。
本市では、従来の介護予防事業においても、地域を主体とした活動を実施しており、今後
も国の制度改正の内容を踏まえつつ、地域と協働しながら新たな介護予防事業として展開し
ていきます。
36