耳鼻咽喉科専門医プログラム 概要 当院耳鼻咽喉科は、京都府立医科大学耳鼻咽喉科の関連病院であり、日本耳鼻咽喉科学会認定耳 鼻咽喉科専門医養成のための一般研修施設に指定されている。 京都府立医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室からの派遣による専攻医受け入れ体制をとって いる。 京都府立医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室卒後研修プログラム HP http://www.f.kpu-m.ac.jp/k/ent/training.html 日本耳鼻咽喉科学会 HP http://www.jibika.or.jp/students/index.html 当科の 当科の現状と 現状と特徴 ① 常勤医師2名、非常勤医師1名で診療を行なっている。 ② 年間外来患者数: 平成 25 年度 13422 人 ③ 年間入院患者数: 平成 25 年度 1565 人 ④ 年間手術件数: ⑤ 学会発表、論文作成等の学術活動も積極的に行なっている。 平成 25 年度 145 件 一般的目標 1. 一般的な耳鼻咽喉科疾患の治療・診断に必要な知識と技能を身につける。 2. 耳、鼻、喉頭、頭頸部腫瘍のうち、特に自分が専門とする分野に関して最先端の知識と技 能を身につける。 3. 常に新しい知識や技能を取得し、自身の診療を分析・評価して、より良い医療を目指す姿 勢を身につける。 4. 患者とその家族の社会的・心理的背景を理解して適切な対応と助言ができる。 5. 他科やコメディカルと潤滑に連携がとれる。 6. 後進の医師を指導することができる。 外来診療における 外来診療における到達目標 における到達目標 1. 耳鼻咽喉科領域で一般的に行われる理学的検査、内視鏡検査、超音波検査、各種聴力検査 など以下の自科検査を行うことができる。 o 喉頭内視鏡検査、鼻・副鼻腔内視鏡検査、純音聴力検査、語音聴力検査、自記オージ オメトリー、ティンパノメトリー、アブミ骨筋反射、DPOAE、ABR、COR、ASSR、眼振 検査、立ち直り反射検査、カロリックテスト、音声機能検査、頸部超音波検査、電気 味覚検査、静脈性嗅覚検査 2. 自科検査に加えて必要な放射線学的検査、血液生化学検査、生理学的検査を依頼し、結果 を的確に評価して正確な確定診断を下すことができる。 3. 耳鼻咽喉科領域疾患に対する薬物療法に精通し、急性期および慢性期疾患に対して最適な 内服治療を行うことができる。 4. 耳、鼻、咽頭、喉頭、頸部について以下の外科的処置を行うことができる。 o 耳垢栓塞除去、鼓膜切開、耳管通気、鼻出血止血、扁桃周囲膿瘍切開排膿、口腔・咽 頭生検、リンパ節生検、鼻骨骨折整復 5. 一般的な耳鼻咽喉科・頭頸部外科手術(手術における到達目標参照)に関して手術の利得 とリスクを評価し、手術適応を判断することができる。 6. 耳鼻咽喉科領域の救急診療に対応することができる。 7. 医療保険制度を理解して医療資源の有効利用を考えることができる。 8. 社会保障制度を理解して個々の患者に必要な助言ができる。 手術および 手術および入院治療 および入院治療に 入院治療に関する到達目標 する到達目標 1. 全ての通常リスク症例の周術期の全身管理ができ、ハイリスク症例については必要に応じ て他科と連携して全身管理ができる。 2. 術後合併症を理解し、創部処置を含めた周術期管理が確実にできる。 3. 一般的な耳鼻咽喉科手術について術者として執刀することができる。 o 鼓膜チューブ留置術 o 内視鏡下鼻副鼻腔根本手術 o 下鼻甲介切除術 o 鼻中隔矯正術 o 声帯ポリープ切除術 o 口蓋扁桃摘出術 o アデノイド切除術 o 気管切開術 o 顎下腺摘出術 o 耳下腺浅葉切除術 o 甲状腺切除術 o 頸部膿瘍切開術 o 先天性耳瘻孔摘出術 o 眼窩吹き抜け骨折整復術 4. 高度な耳鼻咽喉科手術について、手術適応と手術手順を理解し、助手として参加すること ができる。特に自身の専門領域の手術は術者として執刀することができる。 o 頸部郭清術 o 鼓室形成術 o アブミ骨切除術 o 顔面神経減荷術 o 側頭骨悪性腫瘍手術 o 副咽頭間隙腫瘍摘出術 o 皮弁再建を伴う頭頸部悪性腫瘍手術 o 上顎全摘術 o 咽喉食摘術 o 喉頭全摘術 o 喉頭形成術 o 嚥下機能改善手術 5. 頭頸部悪性腫瘍に対する化学療法および放射線療法の適応とプロトコールに習熟し、指導 医の下で行うことができる。
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