エンボスフィアの調製・希釈手順

の調製・希釈手順
[監 修]大阪大学医学部附属病院 IVRセンター長 大須賀
準備するもの
水溶性造影剤
生理食塩液
● 注射針
● 20mLシリンジ
● 注入用シリンジ
● 三方活栓
●
●
1
慶悟 先生
[カテーテル適合性チャート]
20mL以上
10mL以上
2本(希釈用、タンク用)
1mLあるいは2.5mL
2個
使用可能な最小内径(inch)100-300 300-500 500-700 700-900 900-1200
(血管造影用カテーテル)
0.027
0.023
0.018
0.013
エンボスフィアシリンジを取り出す
2
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
×
×
○
○
×
×
×
○
×
×
×
×
エンボスフィアシリンジに造影剤9mLを採取する
造影剤
9mL
18mLの目盛りまで採取する
ブリスター容器の中は無菌です。
参 考
泡立てないように振とうする。
エンボスフィアを一度に大量に調製する手順
−大阪大学医学部附属病院での例−
3
■大須賀先生コメント
当院では標的病変の血流に応じて、エンボスフィア
の粒子径や希釈倍率を変えて投与しています。
特に小さいサイズ規格を用いる場合や、栄養血管が
細く血流の遅い病変を塞栓する場合などでは、より
希釈倍率を高めてゆっくり注入することに努めてい
ます。
4
5
希釈用シリンジを準備する
生食
2 のエンボスフィアシリンジに
生理食塩液1mLと造影剤1mLを追加する
生食
造影剤
1mL
1mL
全量で20mL
エンボスフィアシリンジとタンク用シリンジを三方
活栓につなぐ
造影剤
タンク用
シリンジ
10mL
10mL
全量で20mL
造影剤10mLと生食10mLをシリンジに採取する。
シリンジをゆっくり振とうして粒子を均一に分散する。
ポンピングはしない。
裏面へ
【参考
(続き)
】大阪大学医学部附属病院での例
の調製・希釈手順
6
3 のエンボスフィアシリンジから
タンク用シリンジへ粒子を採取する
7
タンク用
シリンジ
別の三方活栓に希釈用シリンジ
とタンク用シリンジをつなぐ
タンク用
シリンジ
希釈用
シリンジ
希釈倍率を決め、必要量の粒子を引き
(下表参照)
入れる。
希釈用
シリンジ
10mL
4 の希釈用シリンジから10mLを引き入れる
2倍希釈
5mL
4倍希釈
2mL
タンク用
20mL
シリンジ
10mL 10mL
4 の希釈用シリンジから15mLを引き入れる
3 のエンボスフィアシリンジから2mLを採取する
タンク用
20mL
シリンジ
タンク用
シリンジ
希釈倍率を決め、必要量を引き入れる
3 のエンボスフィアシリンジから5mLを採取する
タンク用
20mL
シリンジ
希釈用シリンジからタンク用シリ
ンジへ希釈液を引き入れる
(下表参照)
3 のエンボスフィアシリンジから10mLを採取する
タンク用
20mL
シリンジ
8
タンク用
20mL
シリンジ
5mL
15mL
4 希釈用シリンジから18mLを引き入れる
10倍希釈
タンク用
20mL
シリンジ
2mL
18mL
注:
【希釈なし】の場合
3 のエンボスフィアシリンジから注入用シリンジ(1mLあるいは2.5mL)に採取する。
9
カテーテルにタンク用シリンジと
注入用シリンジをつなぐ
タンク用
シリンジ
10
タンク用シリンジから注入用シリ
ンジに粒子を採取する
タンク用
シリンジ
11
注入用シリンジからゆっくり注入
する
タンク用
シリンジ
粒子が分散するようにシリンジをゆっく
り振とうしてから、採取する。
文献請求No.
EMB-4
2015年1月作成
EMB-4-SA-201501-1-1-05
日本化薬医薬品情報
http://mink.nipponkayaku.co.jp/