NBK NEWS (2015 Vol.76 秋季号)

2015 Vol.76 秋季号
公益社団法人 日本べんとう振興協会
ホームページ http://www.bentou-shinkou.or.jp
視点
『顧客から学ぶ-検証による学び-』
全国米穀販売事業共済協同組合(全米販)
石原 一郎
常務理事 かのスティーブ・ジョブスの言葉といわれている。
である。著者の言うところの起業方法のポイントは、
「 大 衆 受 け す る デ ザ イ ン は 非 常 に 困 難 だ。
まず、
「 さっさ 」
( スピードが 大 切 )と、実 用
いつも人というのは何が欲しいか、それを見せら
最小限の製品(
「実物」
)を作ってしまう(人は見
れるまで分からないものなのだ」
。
せられるまで何が欲しいか分からないから)
。それ
売れるものを作る、売れるものを仕入れる。事
を少数の顧客に提供し、その実際に行った言動を
業を展開する上で、顧客の要望を踏まえるのは、
計測する(検証する)
。これを繰り返して(
「検証
当たり前のことであろう。そうでないと事業その
による学び」
)
、新製品を生み出すというやり方で
ものが立ち行かなくなる。まずは、マーケットリ
ある。本書自体は、シリコンバレーでの起業を論
サーチをし、製品を開発し、収支の見込みをたて、
じている書籍であるが、変化の激しい今の世の中
慎重に時間をかけて、というのが、通常の事業の
にあって、新たな事業に取り組む、新製品を開発
展開方法であろう。
するなど新たな事業展開をする方法としては、
しかし、人というのはそれを見せられるまで何
いずれの事業にも通用するやり方でないかと思う。
が欲しいか分からない、
とすると一体どうやって、
全米販では、米の中長期の安定的取引を目指
新製品を作り、新事業を起こせばいいのか。売れ
し、
この7月に「中長期米仲介市場」を開設した。
るはずとの思い込みで新製品を作るのか。
「売れ
まだ始ったばかりであるが、取引参加者の皆さん
るはず」との思い込みが外れたときは?
の意見を聞いて、検証しつつ、不断に学んで見直
最近、特段の目的もなく立ち寄った書店で、た
していこうと思う。米の中長期の安定的取引につ
またま目にした「リーン・スタートアップ」とい
いて、少しでも生産者、流通業者、実需者の皆さ
う本を買った。和訳すれば、
「無駄のない起業」
んのお手伝いができることを願っている。
CONTENTS
視点:「顧客から学ぶ-検証による学び-」
全国米穀販売事業共済協同組合(全米販)
常務理事 石原一郎
平成27年度食品微生物検査技士応募状況
食品微生物検査技士更新実技研修開催
平成27年度 第1回フードサイエンス研修会開催
全国米穀販売事業共済協同組合 業務部
おこめの話題
第20回労働災害調査報告
中国文学者 守屋 洋
中国古典・人生の知恵
女子栄養大学副学長 医学博士 香川靖雄
朝食のすすめ
NBKインフォメーション
事務局だより
2
2
3
5
6
11
12
16
17
18
19
表紙の写真:曼珠沙華
撮 影 者:海江田 哲氏
撮 影 場 所:所沢市多門院
撮 影 日 時:平成27年9月21日
*************************************************
「平成27年度食品微生物検査技士」
応募状況のご報告
平成27年度食品微生物検査技士養成講座の応募状況(募集期間は7月10日(金)
から8月10日(月)まで)をご報告します。
応 募 者 の 会 員 別 で は 会 員250名( 前 年 度245名 )、 非 会 員123名( 前 年 度110名 )
合計373名(前年度355名)の応募となり全体として昨年度より18名増加しました。
応募者比率は会員67.0%(前年度69.0%)、非会員33.0%(前年度31.0%)となり、
前年度と比較して会員の比率が減少し、非会員の比率が増加しました。
応募会社数は、会員(正会員及び賛助会員)22社、非会員58社で合計80社となり、
前年度比較では、会員が1社増、非会員が6社増となりました。
応募会社数の比率は、会員27.5%(前年度28.8%)、非会員72.5%(前年度71.2%)
となりました。
各 級 を 前 年 と 比 較 し ま す と、 1 級 は25名( 5 名 減 )、 2 級 は90名( 2 名 減 )、
3級は258名(25名増)となりました。
3級の応募増加の原因は、社員教育やスキルアップを目的とする受講者の意識が
年々高くなっていることが考えられます。
来年度も各位からの多数の受講申込をお願い致します。
1.平成27度会員別・クラス別応募状況
会員別
クラス別
合計
6
72.5
  80
  16
-9
64.0
  25
30.0
  63
-1
70.0
  90
2
82.9
  44
23
17.1
258
5
67.0
123
13
33.0
373
前年比
  22
1
1級
  9
2級
3級
合 計
比率
(%)
非会員
比率
(%)
当年
会社数
クラス別
申込者数
会員
(単位:人)
当年
前年比
27.5
  58
4
36.0
  27
-1
214
250
3
*************************************************
2.年度別応募者状況(平成17年度~平成27年度)
平成17年度
平成18年度
平成19年度
(単位:人)
平成20年度
平成21年度
平成22年度
会員 非会員 会員 非会員 会員 非会員 会員 非会員 会員 非会員 会員 非会員
1級
21
11
21
11
13
19
8
11
9
12
12
15
2級
65
47
53
43
59
51
42
40
40
30
28
48
3級
105
36
74
15
81
19
113
29
101
31
111
32
合計
191
94
148
69
153
89
163
80
150
73
151
95
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
平成27年度
累計
会員 非会員 会員 非会員 会員 非会員 会員 非会員 会員 非会員 会員 非会員
1級
8
15
13
22
7
26
5
25
9
16
126
183
2級
61
60
34
73
19
49
28
64
27
63
456
568
3級
77
18
91
33
144
37
212
21
214
44 1,323
315
合計
146
93
138
128
170
112
245
110
250
123 1,905 1,066
3.平成27年度性別・年代別申込状況
性別
男性
女性
合計
総合計
4
年代
1級
2級
3級
合計
10代
0
0
1
1
20代
3
7
113
123
30代
5
11
35
51
40代
2
1
18
21
50代
0
1
2
3
60代
0
0
0
0
10代
0
0
0
0
20代
4
53
64
121
30代
8
12
15
35
40代
2
4
7
13
50代
1
1
3
5
60代
0
0
0
0
10代
0
0
1
1
20代
7
60
177
244
30代
13
23
50
86
40代
4
5
25
34
50代
1
2
5
8
60代
0
0
0
0
25
90
258
373
*************************************************
食品微生物検査技士更新実技研修開催
食品微生物検査技士1級、2級資格保有更新者を対象とした実技研修(任意)を
株式会社BMLフード・サイエンス 埼玉第二検査センター(埼玉県川越市的場1549-7)
にて開催致しました。
開催日:2級 平成27年6月26日(金)、1級 平成27年7月8日(水)
講 師:株式会社BMLフード・サイエンス 常務取締役 中川 弘 氏
(当協会食品微生物検査技士試験委員長)
内 容:1級、2級共に食品検査センターと検便検査センターの見学と腸内細菌科菌群
の検査法の概要と実習研修を実施した。
1 級の主な微生物実習は「腸管出血性大腸菌O157、O26、O111検査の
概要と集落の観察」、「アピ等迅速検査法の解説と実技」を実施した。座学
として、ノロウイルスの基礎知識と病原細菌検出簡易迅速キットの講義が
行われた。
2 級の主な微生物実習は「一般生菌数と大腸菌群の測定」、「大腸菌群、
IMViC、黄色ブドウ球菌等の分離培地上の集落観察」を実施した。座学
として簡易迅速検査法の紹介(ペトロフィルム、
API)の講義が行われた。
5
フードサイエンス研修会開催
平成27年度 第1回
フードサイエンス研修会開催
平成27年度第1回フードサイエンス研修会を、平成27月7月3日(金)16時より
食糧会館5階会議室(東京都中央区日本橋小伝馬町15-15)にて開催致しました。
今回の研修会は、農林水産省生産局農産部長 柄澤彰氏に「米をめぐる状況」に
ついて講義頂き、会員企業の方々を中心に53名の参加を頂きました。
また、研修会終了後、同会場にて当協会新事務所のお披露目パーティーを開催致し、
全国米穀販売事業共済協同組合 理事長 木村良様に乾杯の音頭を戴き盛会裏に終了
しました。
乾杯の音頭をお取り頂いた
全国米穀販売事業共済協同組合
理事長 木村 良 様
6
フードサイエンス研修会開催
米をめぐる状況
農林水産省生産局 農産部長(現・政策統括官)柄澤 彰 氏
米は農林水産省にとって最も重要な分野の
一つです。おそらく今日お集まりの皆様方は
多分、農林水産省は米の行政に関していった
いどういう考えのもとでやっているのだろう
というご疑問、ご批判があると思います。そ
ういうことの一端について、今からお話しす
る中で少しでも、どうしてそうなっているの
か、なるほどねと思うことが一つでも、二つ
なり、日本の平均経営面積2.3haに比べ、ア
でもあれば、
今日お話しする甲斐があります。
メリカは70倍の170ha、豪州に至っては1,250
【米の世界と日本における位置】
倍ということで、この違いを技術、努力、ク
米は世界的に見ると生産量は5億トンでト
オリティで乗り越えることはできません。そ
ウモロコシや小麦よりは少ないが主要穀物で
ういう決定的な要因があることは理解してく
す。アジアで9割が生産され、その内の殆ど
ださい。そうは言っても、我が国でも規模の
は中国とインドです。全世界から見ると日本
大きなところと兼業農家のような小さなとこ
は1.7%、800万トンにすぎませんが、我が国
ろもあります。大規模であるほどコストは下
の農業或いは農地の面からは非常に大きなウ
がり小規模とは倍以上違ってきます。大きな
エイトを占めています。
構造改革をやって規模を大きくすれば米の場
米は世界的な貿易で見ると非常に少なく、
合には必ずコストは下がります。ただし、ア
商品作物というよりも自国の消費のために作
メリカと比べて裸で勝負しろと言っても難し
るという点で、小麦や大豆とは性格が違いま
いという点はあります。
す。貿易のウエイトが少ないことから小麦な
米農家の大きな問題点は、プロ農家の割
どと比べると価格が振れやすいという特徴が
合が米以外の農作物は構造改革が進み8,9割
あります。
を占めているのに対し、米だけが39%です。
我が国の中での米の位置付は、需給が減っ
コメ以外の畜産、野菜、果樹は専業で良いも
てきているとはいえ、農業生産額の2割、全
のを作らないと売れないから構造改革が進み
耕作地の半分以上、全販売農家の7割と、米
ました。米は、非常に生産性が向上し、昭和
がベースになっていることは改めて申し上げ
35年から今日までに米を作るための労働時
るまでもありません。米はほとんどが自給で、
間が劇的に減りました。更に、田植え機や収
国内自給率のうちカロリーベースで58%、
穫機が昭和の時代に普及が終わっている中
金額ベースで20%を占め、自給率の底上げ
で、圃場整備が進み、簡単に機械が入りやす
に非常に大きな貢献をしています。
くなったのに加え、品種改良もされているの
【米の生産の状況】
米の場合、農地面積は致命的な制約要因に
で、簡単に米を作れ、反収も増え、人に任せ
る必要が無いので構造改革が進まず、兼業農
7
フードサイエンス研修会開催
家が米作りを止めないといった状況が維持さ
れているのが実態です。
【米の需給状況】
8
【生産調整】
我が国の水田全体を100とすると、今の一
人当たりの消費量が60Kgを切っている状況
国が苦労してきたのは、食管制度の下で、
を踏まえると、主食用は65%にしないと増々
作った米は全部国が買い上げていたため、
需給差が広がり、価格も下落し、余った米が
大変な在庫を抱えてしまったことでした。
倉庫に積まれることになります。このため、
需要は減り続けている中で、それとは無関係
水田の35%を他のものに振り向けなければ
に米を作り、そのため、国の倉庫に米が溢
いけません。これを転作とか生産調整と言い
れかえるという状況が昭和40年代と50年代
ます。35%の部分に何か違うものを作ろう
の後半に発生しました。それを処理するた
と、水田を維持しながら農業予算を有効な事
めに、それぞれ1兆円、2兆円の財政支出
に使いながら役に立つものを作って行こうと
が必要になった歴史があります。こういう
いうのが生産調整の基本的な考え方です。
ことを繰り返してはいけないということで、
そういった中で、一つは米をニーズのある
政策の見直し、仕組みの変更を行い、何と
ものに使う、これが加工用米であり、今日全
か需要と供給を合わせるようにしてきたの
力で進めている飼料用米であり、米粉用米等
が米政策の歴史です。
の多様な米の生産ということです。
米の消費量は、昭和30年代は年間一人当
もう一つは自給率が比較的低い麦、大豆、
たり120Kgだったのが今は60Kgを切りまし
飼料用作物といった米でないものを作って行
た。米が減った分は畜産物、油脂、小麦製品
こうと、大きく言えばこの二本立て進めてい
にシフトするという傾向が続き、現在も毎年
ます。何故かと言えば、一つは、水田は条件
1%位、約8万トンの需要が減り続けていま
の良い所は水捌けが良く、麦、大豆ができま
す。いろいろな手を打ってもなかなか歯止め
すが、湿地帯は米でないと作りにくいという
がきかないのが大きな悩みです。
ところが沢山あります。そういうところは米
普通は需要と供給がともに減れば価格は維
を作って主食用でない用途に向けていくとい
持できるわけですが、需要が減るにつれて価
う政策が有効です。
格も下がるという非常に不幸な、悪いスパイ
生産調整は、まず、農林水産省が全体の需
ラルになっています。農家にとってみれば平
給フレームを決め都道府県ごとに主食米の生
成の始めの頃は1俵2万円台の米価が、26
産量を割り振ります。これを、都道府県、市
年産は史上最低となり、今は平均で1万1千
町村、農家へと配分を下していきます。昔は
円台です。国が2万円台で保証して欲しいと
配分を強権的に守れとしていましたが、それ
の要望がありますが、そうなれば、米価を保
も限界があるので、ある時期からは守れば助
証して作りたいだけ作り倉庫に積むか、捨て
成するという方法に代えました。しかし、こ
てしまうかになりますが、そういう政策には
んなことをいつまできるのかという議論があ
もう戻れません。需要と供給の量を同じにし
り、一昨年の暮れに政府と与党で見直しまし
て主食用の供給を絞るしかありません。市場
た。その内容は5年後を目途に行政による生
でしか価格が決まらないと言い続け、また、
産数量目標の配分に頼らずとも需要に応じた
色々な形の農家支援策を講じています。この
生産を行えるよう行政、生産者団体、生産者
劇的な米価の下落というものが今の農政をめ
が取り組んでいくということです。自分たち
ぐる大きな課題です。
の米はどれ位売れるかは過去3年位の実績を
フードサイエンス研修会開催
みれば分かります。配分が無くても需要に合
県産の米を使用していることをアピールして
う生産ができるようにしていこうと決まりま
います。そういうことを是非ブランド化して
した。実施は平成30年産からです。今、こ
使って欲しいとお願いしています。こういう
のための準備を進めているところです。
ブランド化は豚とか卵とか鶏肉とか各方面か
【飼料用米】
ら出てきています。農林水産省としてはこう
飼料米については、人間の為の米を餌用に
いうブランド化を全力で応援し、値段が高く
作りたくないという生産者も沢山います。し
ても、少しでも使ってみようということを後
かし、米の需要が下がってきているなかで、
押ししていきます。今日お集まりの皆様にも
来年から麦、大豆への転作、米粉用、輸出が
こういうもののブランド化を是非応援して頂
突然増えることを願いますが、そういかない
ければ幸いです。
とすると潜在的に需要が絶対にあるところを
【米の安定取引研究会】
見つけなければいけません。これが飼料米
平 成26年 産 の 米 の 価 格 が 史 上 最 低 の
です。日本は飼料用のトウモロコシを年間
1万1千円台まで下落してきています。とこ
1千万トン輸入しています。トウモロコシの
ろが、たった2年前は1万6千円台で推移し
どれ位を米に置き換えられるか試算したこと
ていました。一昨年が中間の1万4千円位で
がありますが、450万トン、輸入量の半分位
す。どうして米という商品は価格がたった2,3
米に代えても大丈夫だとの結果でした。飼料
年でこんなに変わるのでしょうか。生産者、
工業会などに聞いてみると200万トン位は今
皆様方やユーザーからも本当に毎年毎年変わ
すぐにでも大丈夫だと言われます。ニーズは
るのは叶わないという声がありました。米の
絶対に間違いなくあります。一方、飼料用
価格と在庫量の相関関係はかなり明確で、期
米の供給量は18万トンです。その他輸入米、
末の在庫量が多いときには下がり、200万ト
政府備蓄米を含めても40万トンから50万ト
ン以下になると上がります。民間在庫量をど
ンなので、200万トンとか450万トンとは膨
う捉えていって全体の需給フレームを考えて
大な差があります。もちろんコスト差がある
いくのかということで日夜悩んでいます。そ
のでトウモロコシ並みの値段でしか売れない
ういった中で、米の安定取引研究会を昨年の
とすると、当面はかなりの財政支援をしなけ
12月に立ち上げました。
ればいけないという問題があります。
研究会の参加者について特に気を付けたの
農林水産省は気まぐれで飼料用米を進め
は、
生産者のみならず、
米の卸業者、
集荷業者、
ているのではなく、水田を使うことを前提に
外食産業或いはべんとう業界、小売りといっ
すれば他に選択肢が無いということです。閣
た流通・実需者で米に関心を持って頂いてい
議決定で当面10年先を見据えて今の10倍位、
る皆様に出来るだけ多く参加して頂くという
110万トンまで生産を拡大する事を明確に書
ことでした。この研究会では2,3年で2千円
きました。そういった中で、毎年予算を全力
も動く状況をどう考えたらいいのかというこ
で取っていくことを関係者に申しあげていま
とを中心に5回にわたり議論を行い、3月
す。
30日に取り纏めを行いました。
飼料米については、余っている物を動物に
流通・実需者から主として頂いた意見は、
与えるというイメージは非常に良くありませ
なるべく事前契約を行って安定取引を拡大し
ん。そうではなく、例えば有名な「米育ち豚」
ていく事が生産者にとっても使用者にとって
は、餌は外国産のトウモロコシではなく、自
も良いということでした。当協会を含む国産
9
フードサイエンス研修会開催
10
米使用推進団体協議会でも色々なご議論を頂
な面がありますが、いろいろな受渡方法も工
いていると承知していますが、複数年契約を
夫して現物市場も活性化していかなければい
出来るだけ進めていくということが川下から
けないということでした。
も、川上からもウイン、ウインのハッピーな
【米の作付け品種の変遷・消費拡大の取組み等】
状態になるのではないでしょうか。価格変動
米の品種については、近年のコシヒカリが
を出来るだけ一定の幅に収め、平成30年産
ナンバーワンという傾向が全く変わっていな
は農林水産省の配分が無くても極めて安定的
い中で、例えば「ななつぼし」などが急浮上
な取引、需給、価格になることを、契約面、
してきているという傾向があります。また、
取引面から進めていくべきではないかとの報
北海道の「ゆめぴりか」
、山形、宮城の「つ
告を頂き、極めて貴重な意見だと思っていま
や姫」などが市場で高い評価を得て全然違う
す。これが一つ目です。
価格で取引されていることはご案内のとおり
二つ目は、概算金です。本来、組織内で内
です。こういう上質米の開発を行っている県
金(概算金)をいくら払うかは系統内の問題
は結構あります。また、数年のうちに、目指
です。ところが、概算金が決まり業界紙等に
せ「ゆめぴりか」
、
「つや姫」みたいなものが
載ると作況がまだ分からないのにそれが先行
いろいろな県から出てくると承知しています。
指標になります。概算金はどの様に決まるの
減っていると言われている消費をどう盛り
か明確な根拠がありません。そういうことで
返していくかということで,農林水産省は文
価格が動くのはどういうことなのか、研究会
部科学省とも話をし、全国平均で週3.3回ま
ではこの点に議論が集中しました。概算金は
で米飯給食が増えてきました。こういった努
7,8月頃に明確な根拠が示されず設定され市
力を引き続き行いながら、子どものころから
場価格に影響を与えています。したがって、
ご飯を食べる習慣をつけさせなければいけな
その透明化を図らないと、安定取引をいくら
いと思っています。
進めても、需給を締めても、価格がまたグラ
最近はご飯を食べないダイエットも結構流
グラ動くことになるということでした。それ
行ってきていますが、ご飯食は栄養面で考え
ではどうしたらいいのか。むしろ思い切って
ても非常に優れていることが専門家も言って
価格と関係ないことをあえて見せるために、
います。こういったことを是非我々もいろい
すごく早い段階で、例えば6月に過去3年間
ろなルートで普及していきたいと思います。
の平均とか、5中3平均とかで概算金を決定
是非、今日お集まりの皆様も引き続きこう
したほうが先行指標化しないから良いのでは
いった面について応援して頂ければ大変幸い
ないかといいう取り纏めになりました。もち
です。
ろん、後で作況が分かったときに想定と大き
先ほどの米の安定取引研究会の話でも出て
な差がある場合には所要の補正を行えばいい
きた安定取引の問題です。今の米の三分の一
とのことです。
は中食、外食で使われる、いわゆる業務用米
この報告書でもう一つ重要なことは、まさ
です。こういう業務用米、まさに皆様方の原
に現物市場の活性化です。安定取引を進める
料になるお米について是非とも安定的な取
際に現物市場をどう考えたらいいかという大
引、求められる品質や価格はもちろん、生産
きな問題もあります。今はどちらかというと
したうえでの話でございますが、いろいろな
安定取引とは逆の場面でスポットにより短期
要望を我々も生産サイドに伝えますので、是
の少量のものを調達する場として使われがち
非とも安定的な契約をお願いします。
「おこめの 話 題 」
∼ 主食用米等の需給と価格 ∼
全国米穀販売事業共済協同組合 業務部
今回号から日本べんとう振興協会様のご好意により、
「おこめの話題」
として、
その時々
のコメの話題を提供させていただくこととなりました。読者の皆様の参考にしていただ
けるような話題を提供できればと考えておりますのでご一読下さい。
今年7月に発表された国の27/28年主食用米等需給見通しは、27年6月末在庫230
万トンを基に、生産数量目標を前年比37万トン減の751万トン、需要量を前年比8万
トン減の770万トンとし、28年6月末在庫を211万トンとしています。
しかし近年、6月末在庫が200万トンを超えると供給過剰感が強く、25年産以降に
見られたように米価の下落を招いています。このため国は、恒常的な過剰作付の存在や
豊作の影響を考慮すれば生産数量目標通りに生産に取り組んでも需給改善するには不十
分であるとして、主食用米から飼料用米、WCS・麦・大豆への作付転換を積極的に進
めました。その結果、27年産主食用米の作付面積は全国ベースで生産数量目標面積換
算値142万トンを8千ha程下回る見通しとなり、平年作となれば生産数量目標を4万
トン程下回ることとなりました。加えて、8月中旬以降の天候不順により作柄の低下が
予想されています。(この原稿が載る時にはほぼ作柄が発表されていますが)これらに
より需給は、一昨年来から続く緩和基調が一転締まるとの見方が強まり、27年産米の
価格は昨年に比べ上昇してスタートすることとなりました。
一方、27年7月末の出荷・販売段階の26年産米在庫量は、前年同時期を13万トン上
回る119万トンとなっております。この持ち越す古米が13万トン多い状況が、全体的
な価格の上昇に対し、上から蓋をして押さえる状況を作り上げており、一本調子の価格
上昇とはなっていません。
今後の27年産米の価格の動向は、26年産古米がいつまで流通し続けるのか、8月下
旬以降の天候不順による収量、品質への影響がどうなるのか、主食用米から飼料用米へ
の転換によるいわゆるB級銘柄と言われる比較的安価な米の生産量の減少はどの程度な
のか等、在庫と供給の状況を見ながらの慎重な対応が生産者、流通業者双方で執られて
おり、価格の見通しが例年以上に難しい状況となっています。
11
第20回労働災害調査報告
第20回労働災害調査報告
~細心の注意を払いましょう~
■「調査内容」 調査項目は例年のとおりです。
【被災調査】 ①性別 ②年齢別 ③雇用形態別 ④経験年数別
【傷病調査】 ①傷病名別 ②傷病部位別 ③傷病程度別
【災害調査】 ①起因物別 ②災害の型別
回答率は会員11社で33%です。
(前年は46%の回答)
■「概況」
第20回労働災害調査の回答率は33%で、災害発生件数は138件でした。災害発生件数の推移(表1)
をみると平成26年度は全体の災害件数は昨年度に比べ大幅に減少し、1社当たりの件数も減少して
いますが、「転倒」による「骨折」
、
「打撲」等の傷病が依然として多く発生しています。
建物・構築物の床の状態や障害物等の周囲の状況を注視していたら、労災事故を防げたと思われる
事例が多く見受けられました。
●表1 災害発生件数の推移
年度
回答会員数
災害件数
1社当たり件数
12
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
15
19
20
16
11
199
168
276
263
138
13.27
8.84
13.80
16.44
12.55
第20回労働災害調査報告
■「傷病の内容」
表2は傷病の種類と災害者数、表3はその推移です。
第1位は「骨折」
、第2位「打撲」
、第3位「裂傷」の順位となりました。
●表2 傷病名別グラフ
【平成26年度】
(件数)
50
40
40%
構成比率
30
30%
20
20%
10
10%
0
挫創・傷 骨折
傷病名
挫創・傷
(平成26度)
災害者数
構成比率
50%
災害者数
14
打撲
切断
火傷
裂傷
捻挫
挫滅 眼の損傷 その他
0%
骨折
打撲
切断
火傷
裂傷
捻挫
挫滅
43
31
3
12
18
14
0
1
2
138
0.0%
0.7%
1.4%
100.0%
10.1% 31.2% 22.5%
2.2%
8.7% 13.0% 10.1%
眼の損傷 その他
合計
●表3 傷病名別累計グラフ
【平成23~26年度】
(件数)
300
26年度
25年度
250
24年度
200
23年度
150
100
50
0
傷病名
挫創・傷 骨折
挫創・傷
打撲
切断
火傷
裂傷
捻挫
挫滅 眼の損傷 その他
骨折
打撲
切断
火傷
裂傷
捻挫
挫滅
眼の損傷 その他
合計
平成23年度
33
49
38
4
13
10
9
0
1
11
168
平成24年度
56
84
53
3
22
16
19
0
6
17
276
平成25年度
39
62
62
2
35
26
16
3
4
14
263
平成26年度
14
43
31
3
12
18
14
0
1
2
138
合 計
142
238
184
12
82
70
58
3
12
44
845
1.4%
9.7%
8.3%
6.9%
構成比率
16.8% 28.2% 21.8%
0.4%
1.4%
5.2% 100.0%
13
第20回労働災害調査報告
■起因物と災害の型
災害の起因物件数(表4)は、第1位「建築物・構築物」
、第2位「用具」
、第3位「一般動力機械」、
となり、平成23年度以降から上位の順位に変動はありません。
災害の型件数
(表5)
は、第1位「転倒」、第2位「切れ・こすれ」、第3位「無理な動作の反動」となりました。
●表4 起因物別累計グラフ
【平成23~26年度】(件数)
350
26年度
300
25年度
250
24年度
23年度
200
150
100
50
0
一般
動力機械
建築物・
構築物
用具
運搬具・
運搬機械
車輌
その他
起因物
一般動力機械
建築物・構築物
用具
運搬具・運搬機械
車輌
その他
合計
平成23年度
  34
  69
  42
16
2
 5
168
平成24年度
  52
109
  84
24
0
 7
276
平成25年度
  48
  90
  72
29
0
24
263
平成26年度
  19
  46
  45
14
0
14
138
合 計
153
314
243
83
2
50
845
構成比率
18.1%
37.2%
28.8%
9.8%
0.2%
5.9%
100.0%
●表5 災害の型累計グラフ
【平成23~26年度】(件数)
350
26年度
300
25年度
250
24年度
23年度
200
150
100
50
0
災害
の型
14
はさまれ・ 転倒
巻き込まれ
はさまれ・
転倒
巻き込まれ
切れ・ 高温・低温・ 転落
こすれ 薬品等接触
切れ・ 高温・低温・
転落
こすれ 薬品等接触
激突
激突 無理な動作・ 飛来・
動作の反動 落下
交通
事故
その他
無理な動作・ 飛来・
交通事故 その他
動作の反動 落下
合計
平成23年度
  23
  76
  19
13
 2
16
11
 7
1
0
168
平成24年度
  36
111
  43
28
 2
12
23
17
0
4
276
平成25年度
  30
  90
  41
36
 3
19
25
17
0
2
263
平成26年度
  17
  45
  21
12
 3
14
18
 8
0
0
138
合計
106
322
124
89
10
61
77
49
1
6
845
構成比率
12.5%
38.1%
14.7%
10.5%
1.2%
7.2%
9.1%
5.8%
0.1%
0.7% 100.0%
第20回労働災害調査報告
■「骨折」からみる災害の分析
傷病件数の多い「骨折」を分析すると災害の型は「転倒」
、起因別は「建物・構築物」が依然として
圧倒的な要因となっております。
「転倒」は「骨折」だけではなく、重篤な災害に繋がりますので、
細心の注意を払うことが必要です。
「骨折」の「災害型別」内訳
転 倒
27件
無理な動作
5件
飛来・落下
2件
はさまれ・巻き込まれ 5件
激 突
3件
転 落
1件
計43件
「転倒」の「傷病」内訳
骨 折
27件
打 撲
14件
捻 挫
2件
挫創・傷
2件
火 傷
0件
裂 傷
0件
眼の損傷
0件
その他
0件
計45件
「骨折」の「起因別」内訳
建物・構築物
23件
一般動力機械
4件
運搬具・運搬機械
8件
用 具
4件
その他
4件
計43件
●表6 年代別災害件数 年齢別
60代以上
50代
40代
30代
20代
10代
合 計
平成23年度
  43
  62
  28
  23
12
 0
168
平成24年度
  62
  86
  49
  40
33
 6
276
平成25年度
  50
  82
  70
  30
29
 2
263
平成26年度
  28
  31
  39
  24
13
 3
138
合 計
183
261
186
117
87
11
845
40代以上の事故は例年多発傾向にあります。平成26年度も40代以上の事故が目立ちました。
全年代に言えることですが、事故の例をみると、
「動力機械の清掃時に電源を切らずに、作業したため
動力機械に手を巻き込まれて負傷した」
、
「前方不注意による他者との接触や障害物につまずき
転倒した」等の事例が目立ちます。周囲を注視して事故防止に繋げて下さい。
中央労働災害防止協会 安全衛生情報センターのHPに労働災害の事例が紹介されております。
下記アドレスから「ヒヤリ・ハット事例」が公開されております。
http://anzeninfo.mhlw.go.jp/hiyari/anrdh00.htm
15
ある。 暑さの夏がいつまでも続くわけで
か。また、四季のめぐりにしても然りで
た満ちる現 象を繰り返しているではない
わかりやすい例 を あげ れば、 月の運
行である。 満 ちては欠 け、 欠 けてはま
ありということかもしれない。
が天地の道なのだという。 動あれば反動
と、こんどは一転してしぼんでいく。これ
どんふくらんで満ち足りた状態に達する
ん詰まりの状 態にまで落ち込むと、
ど
反転して平常の姿にもどる。 逆に、どん
長い目で見ると、結局はこの摂理を免れ
よい。これはやむをえない現 象であって、
会のそちこちに見え隠れしていると言って
れ活力が衰えていく。その兆はすでに社
い。いま栄えている日 本にしても、いず
ときは百年、アメリカは五十年にすぎな
いうのはかつてなかった。 イギリスもいい
たとえば、日本の社会はいま繁栄を謳
歌している。しかし、繁 栄し続けた国と
れない。そこに大きな違いがある。
て、ある程 度 変えることができるかもし
外にない。
でもそういう 状 態 を 持 続 させていく 以
く 気 を 配りながら慎 重に対 処し、 少し
では、 不 幸にして満 ち 足 りた状 態に
あったら、どうするのか。 何 事にも細か
よいということになる。
ぐらいは悩みのタネをかかえていたほうが
あるからだ。それよりはむしろ、何か一つ
なぜなら、その先に待っているのは転落で
かえ
はない。やがて秋となり、寒さの冬がやっ
ないであろう。
がりの状 態にあったと
逆にいま八方 塞
する。ふつうそれは悲しむべきことだと
すなわ
てくる。しかし、その冬 もいつしか春と
ただし、いずれは衰退を免れないとし
ても、そこに住んでいる私どもの努 力に
理解されているが、この思想からいけば、
きわ
なり、また暑い夏がめぐってくる。これ
よって、繁栄の期間を少しは先に延ばす
むしろ先に待っている楽しみが大きい状態
そん
が天 地の道であり、 自 然 界の本 来の姿
ことができるかもしれない。 そのために
だということになる。だから、あわてず、
み
である。
は、繁栄に浮かれていることなく、衰退
騒がず、
じっくり辛抱しながら、
浮上のキッ
天地之道、 極則反、 盈則損●淮南子
天地の道だけではない。人間社会もま
たこの摂 理 を 免れることはできないのだ
の芽 を一つ一つつみとっていかなければなら
カケをつかめばよいのである。
理とはちがって、人間の意志や努力によっ
という。
ない。
天地の道は、
極まれば則ち反り、
盈つれば則ち損ず
守屋 洋
変 革 期 を 生 き 抜 く 人 間 学
この思 想によれば、 満 ち 足りた状 態
というのは、歓 迎さるべきことではない。
それぞれの人 生についても 同じことが
言える。
ただし、人間社会のそれは、自然の摂
16
知 恵
の
人 生
朝 食 の すすめ
女子栄養大学副学長 栄養科学研究所長 医学博士
香川靖雄
日周リズムの直し方
「養護教諭の実習で不登校児の指導を見ましたが、
実は、1日75ミリグラムもの大量のメラトニン
本当に難しいのです」
を、1400人の人に避妊目的で最高4年間も飲んで
と女子栄養大学の学生たちは報告しました。
もらいましたが、病的影響はなかったのです。
今や不登校児は実に12万2000人です。その回復
こうして、生活の乱れた子どもたちにも明るい未
には、先生、両親の努力がなされていますが、登校
来があるのです。
できるようになる子は半年で約3分の1にすぎない
のです。それでも、放置すれば、覚醒剤使用など数々
の非行に陥る危険があるのです。
簡単な指導による生活習慣の改善が難しいところ
まで、日周リズムが乱れてしまったらどうすればい
いのでしょうか。生活の乱れた子どもたちに、無理
に親や先生が生活を強要すると、追いつめられた子
どもはトラブルを起こします。そこで一般の内科医
図 入院による日周リズムの改善
●日周リズムの正常化法
1.生活指導
2.7時に光と朝食
3.18時にメラトニン5mg内服
4.500μgメチルビタミンB12
や小児科医よりも、睡眠の専門医に相談するとよい
でしょう。
不登校児は一日の中の体温の差が1.2度くらいに
小さくなってしまいます。また、一日の活動を高め
ていく副腎皮質ホルモン(コルチゾール)の分泌も、
正常値に比べて大きく減り、活力がありません。
このようにひどく生活の乱れた児童は、専門医が
メラトニンを夕方に飲ませ、ビタミンB12を与えて、
朝は強い光に当て、朝食を摂らせて治療します。
図の記録に示すように、不登校児の睡眠時間は、
太線で書いたように全く乱れていました。入院後
わずかの間に、
睡眠時間の太線でわかるように、すっ
かり正常のリズムに戻るのです。
眠れない人はメラトニンを飲むのもいいでしょう。
メラトニンは、医師の処方なしに空港などで買えま
す。しかしメラトニンは正常人の体内に夕方にだけ
出る物質とはいえ、睡眠のために5ミリグラムも毎
晩飲んで、一体、大丈夫なのでしょうか。
*患者の睡眠時間を太線で示す
友田明美他:Brain&Development 16巻71頁(1994)を改変
17
N B K I N F O R M AT I O N
NBK インフォメーション
会員各位には、自社の話題提供を含め、当コーナーへのご支援をお願い致します。
会員さんの動向
○新規会員のご紹介
「賛助会員」
(平成27年8月1日入会)
法人名:全国米穀販売事業共済協同組合
代表者:理事長 木村 良
住 所:〒103-0001 東京都中央区日本橋小伝馬町15-15 食糧会館3階
TEL:03-4334-2100
FAX:03-4334-2107
事 業:米穀卸売業者組合
①米穀流通および経営に係る教育、情報、調査、研究事業
②米穀関連商品の組織販売事業
③火災、生命等共済事業
(平成27年10月1日入会)
法人名:グローバルコミュニケーション協同組合
代表者:代表理事 安倍 勇治
住 所:〒737-0143 広島県呉市広白石二丁目7番-5-101号
TEL:0823-71-0307
FAX:0823-73-4413
事 業:外国人技能実習生共同受入事業
○本社移転のお知らせ
・アース環境サービス株式会社(平成27年9月28日(月)より)
移転先住所 〒101-0035 東京都千代田区神田紺屋町17番地
TEL:03-3253-0640(代表)
FAX:03-3253-0641(代表)
○商号(社名)変更のお知らせ(商号変更日は平成27年10月1日)
・新商号 アンリツインフィビス株式会社 旧商号 アンリツ産機システム株式会社
協 会 の 行 事
●平成27年9月以降に開催された主な行事
・ISO22000審査員(補)の登録条件の一つとなる
基礎微生物学研修コース(7月開講)実力試験
平成27年9月18日(金)午後1時30分~午後3時30分
於:食糧会館 5階会議室
〒103-0001 東京都中央区日本橋小伝馬町15-15
18
事務局だより
〇平 成27年度の食品微生物検査技士
養成講座が9月より開始されました。
平成27年度 秋季号
〇平 成27年度フードサイエンス研修
会の第1回目を7月3日に食糧会館
有 難いことに、過去5年にわたり、
で開催致しました。新事務所移転記
受講申込者が増加している状況は、
念講演と銘打ち、農林水産省生産局
食の安全・安心が強く求められてい
農産部長の柄澤彰様に「米をめぐる
るなか、食品衛生への関心の高さを
状況」について講演して頂くととも
如実に示すものと言えます。
に終了後、新事務所への移転を祝す
食品微生物検査技士養成講座は、
るパーティーを開催致しました。第
①微生物の検査法における公定法
2回目に関しては例年行っているア
を正しく実施し、活用できる 
ンケート調査を実施し、要望の多い
人材の開発、育成。
テーマを取り上げていく考えです。
②H A C C P 等 に 基 づ く 安 全・ 
安心な食品衛生管理を普及・向上。
を 目的に平成17年に発足し、10年
現段階では「防虫対策・異物混入対
策」や「フードディフェンス」
、
「食
品表示(アレルギー、工場略号等)
」
が経過致しました。品質管理・微生
等への関心が相変わらず高いようで
物検査の上級責任者、管理者の養成
す。テーマが決まり次第、皆様には
を目的とした食品微生物検査技士 
メール等で連絡させて頂きます。時
1級の資格保有者は220名となってお
期としては、11月下旬を予定して
ります。1級の資格保有者に挑戦す
おりますので、ご多用中のところ恐
べく食品微生物検査技士2級の資格
れ入りますが、皆様のご出席をお待
保有者数は666名となっており、将
ちしております。
来1級および2級の資格保有を目指
〇ホームページの改善ですが、4月よ
す食品微生物検査技士3級の履修
り 注 目 情 報(Topics) や 情 報 案 内
者(食品加工衛生検査研修履修者を
(Information)等への情報入力を事
含む)は1,400名に迫っております。
務局で行えるように致しましたので
また、昨年より1、2級の資格保有
以前よりリアルタイムな情報発信が
者を対象に研修会(座学、実技研修、
出来るようになりました。また、6
センター見学)を実施しております。
月より会員の方々だけに情報を提供
今年の研修会は1級を7月に、2級
するために「会員専用コーナー」の
を6月に実施し、レベルアップを
中に「協会からのお知らせ」と「行
図っております。資格保有者の方々
政関係情報」を追加致しました。こ
が各分野において活躍の場を益々拡
こに情報をアップすると同時に会員
げられていくことと思っております。
の方々にはメールでお知らせ致しま
当協会としても皆様の活動を支援し
すので、是非ご活用ください。
て参ります。
(専務理事 高橋正夫)
19