(平成27年10月)(pdf形式:575KB)

4年 生、 既 卒生 の第 二 次
選考試験対 策が終え た 翌週
の9月9日 (水)か ら 、教
員志望の3 年生を中 心 に水
曜日と金曜 日のグル ― プに
分け、週1 コマ、新 た なメ
ンバーによ る「教職 教 養勉
強会」を開始しました。今年度
のメンバーは、4年生3名、3
年生17名、科目等履修生1名、
既卒生1名、計22名です。
教職教養勉強会では、教員採
用選考試験の教職教養で出題率
の高い、学習指導要領、教育法規、中央教育審議会答申、文部科学省通知文、いじめ問題、特別支援教
育、人権教育など手作りの過去問で学習します。
教育小六法で確認しながら、日本国憲法、教育基本法、第2期教育振興基本計画の学習を終え、現在、
学校教育法の問題に取り組んでいます。
宮崎西中学校では、夏休み期間中(7日間)にサマースクールという学習
会が実施されています。宮崎西中生は、サマースクールを利用して夏休みの
課題に取り組んだり、これまでに学んだ学習内容を復習したりするなど自主
的な学習に取り組んでいます。毎年、このサマースクールに数多くの本学生
が学校支援ボランティアとして参加しており、本年度も22名(4年生9名、
3年生10名、2年生2名、科目等履修生1名)が参加しました。
生徒から「説明が分かりやすかった」「親しみやすく、質問しやすかった」等の感想が多く聞かれま
した。
5月の連休明けから、週1コマ、宮崎東中学校(参加者10名)では英語学習等の支援を、大宮中学
校(参加者6名)では、相談室登校や不登校生徒に対する学習支援等を、3年生を中心に行っています。
また、10月中旬から、週1日、宮崎東中学校(参加者5名)と大宮中学校(参加者4名)を教員採
用選考試験の終えた4年生が訪れます。それぞれの学校では、配置された学級で朝の会から帰りの会ま
で生徒と関わりながら、学級事務や英語学習等の支援等に当たります。
昨年度も、同様の活動を行い、学生の活動を高く評価して頂き、年度末に学校長から感謝状が授与さ
れました。
●参加者 (敬称略)
宮崎東中学校(週1コマ):科目等履修生(阿部元彦)、4年生(海原直孝)、3年生(市川絵菜、
大久保朱宮、柿元まどか、立山嵯斗志、田中美咲季、谷口優、山本愛、山本さおり)
宮崎東中学校(週1日):4年生(阿部奈那美、大畑聖文、大村真結、河野淳平、小泉綾香)
大宮中学校(週1コマ):科目等履修生(阿部元彦)、4年生(海原直孝、堀碧衣)、
3年生(石濱優季、市川絵菜、柿元まどか)
大宮中学校(週1コマ):4年生(石川左也加、竹田真実、松本和樹、吉田知華)
第二次試験で実施された個人面接の主な試問内容を自治体別に紹介します。その他の模擬授業、実技
試験等については11月の教職支援室便りに掲載します。
≪宮崎県:15分≫
・宮崎県の教育課題は。
・県民が求める教師、保護者が求める教師は。
・生徒に思考力・判断力・表現力を身に付けさせるた
めに必要なことは。
・生徒にとって最大の教育環境とは。
・教員が学び続ける意義とは。
・夢のない生徒にどう接するか。
・良識や倫理観を保つために教員にできることは。
・人が人として生きるために絶対に行ってはいけない
ことは。
・ストレス解消法は。
≪熊本県:15分≫
・志望動機は。
・留学の経験があるが、具体的な内容は。
・熊本県の政策のどういったところに共感できるか。
・同僚の先生と意見に相違がある時どのように対処
するか。
・保護者とどう連携を図るか。
≪長崎県:25分≫
・英語が苦手な生徒はどうやったら好きにできるか。
・教育実習で約何%英語を使って授業をしたか。
・あなたにとって魅力ある社会とはどのような社会だと
思うか。
・教師の社会的責任とは。
・あなたが一番困難だと思うことを4つの中から1つ答
えなさい。1)生徒の学力を上げる 2)生徒指導
3)保護者との関わり 4)職場の人間関係
・生徒指導と答えたことに対して、ではあなたはどのよ
うに困難を乗り越えていくか。
≪島根県:20分×2回≫
・いじめを解決するプロセスは。
・責任のある仕事をする際に気を付けることは。
・問題行動を起こす生徒への対応は。
・どのようにして生徒と信頼関係を築くか。
・自分が中学生の時と比べて、今の生徒の優れてい
る点と不足している点は。
・アクティブラーニングを知っているか。
・島根県の小中学力調査の結果を知っているか。
・不登校生徒への対応はどうするか。
≪京都府:20分≫
・1年目からクラスを持つことになっても大丈夫か。
・どのような学級を作っていきたいか。
・いじめに関する法律を知っているか。
・生徒と関わって今の生徒に不足している点は。
・規範意識の低下の原因は。
・保護者との連携を図るためにどうすればよいか。
≪神奈川県:30分≫
・小学校から英語が教科になることについてどう思う
か。
・小学校での英語と中学校での英語の違いは。
・別のクラスの教師が女子生徒に自分の肩を揉ませ
ている。あなたはどう対応するか。
・体罰をしている教師を見たらどうするか。
・「思いやりの心」をどのように育てていくか。
・教育実習先で発達障害の生徒はいたか。
≪東京都:20分≫
・東京都の志望理由は。
・東京都の教員になるため何かしていることはある
か。
・部活でどんなことを学んだか。また、あなたの役割は
どうだったか。
・ボランティアでどんなことをしたか。また、何を学んだ
か。
・恩師と呼べる先生はいたか。エピソードはあるか。
・学生時代に打ち込んだことは。
・保 護 者 との信 頼 関 係 を築 くためにどうすればよい
か。
≪千葉県:30分≫
・千葉県の魅力は何だと思うか。
・初対 面の人には積極 的 にコミュニケーションをとる
ほうか。
・ストレス発散方法は。
・社会人として生きていくとはどういうことか。
・塾と学校の違いは。
・最近教員の不祥事のニュースがよくあるが、どう思
うか。
・どうして不祥事が起こると思うか。
→不祥事を減らすためにどのような対策をとるか。
・いじめのない学級にするためにはどうするか。
小学校及び中学校の教諭の普通免許状取得希望者は、小学校及び中学校の教諭の普通免許状授与に係
る教育職員免許法の特例等に関する法律(介護等体験特例法)により、特別支援学校で2日間、文部科
学省令で定める社会福祉施設等で5日間の計7日間の体験を行うことが義務付けられています。
本学の介護等体験は、3年次に、宮崎県立みやざき中央支援学校において2日間、そして残りの5日
間は県内の社会福祉施設(児童養護施設、老人デイサービスセンター、養護老人ホーム など)で実施
しています。
○ 堀 碧衣さん(宮崎県立みやざき中央支援学校)
先ず、自分の考える特別支援学校のイメージと、実際の様子が全く異なるものであったことに驚き
ました。生徒達のハンデは様々で、それぞれの個性を認め合い、尊重し合っている生徒・先生方と共
に2日間を過ごせてとても幸せでした。
今回は通常授業ではなく、学校行事で活動する生徒達を見る機会に恵まれましたが、2日間だけで
は物足りず、是非、通常授業の様子も見てみたいという思いで一杯です。
運動会では、常に生徒同士で、誰かが誰かを気にかけており、「俺、○○君と一緒に行くから」な
ど、気にかけ、行動一つ一つに遅れないよう、迷惑がかからないよう、気を配っている生徒達が印象
的でした。通常学級では、そこまで気を配っている生徒をあまり見かけたことがないだけに、強く印
象に残りました。
先生方の対応も、一人一人との受け答えを明確にし、また、いけない所はきちんと注意する、叱る
というメリハリのあるものだったのは、生徒にとっても分かりやすい対応であると感じました。先生
が話をされている際、生徒が質問したりすると、
「もうちょっと待ってね」
「最後までしゃべってから
質問してね」と返していたのも、具体的に生徒に何をすればいいか、冷静に明示していて、すごく参
考になりました。
名残惜しいですが、2日間、受入れいただき本当にありがとうございました。また、お世話になり
ました。ここで学んだことを生かして、日々を送りたいと思います。
現在、特例でしか認められていない小中学校の義務教育9年間のカリキュラムを弾力的に運用できる
小中一貫教育を制度化する改正学校教育法が6月17日、参院本会議で可決・成立しました。新たな学
校種である一貫校の名称を「義務教育学校」とし、現行の小・中学校などと同じ学校教育法第1条で定
める「学校」に位置付け、平成28年4月1日から施行となります。
現在の義務教育の「6・3」制については、中学校に進学した際にいじめや不登校が急増する「中1
ギャップ」や、子どもの心身の発達が早まり、学年の区切りが現状に合っていない点などが指摘されて
おり、小中一貫校の導入でこれらの課題の解決を図るねらいがあります。
課程区分は原則、前期6年、後期3年とするが、「4・3・2」「5・4」「4・5」など、児童生
徒の実状などに合わせて、自由に区切ることができます。
義務教育学校の校長は1人で、教員は小・中の両方の教員免許状が必要です。ただ、経過措置として
当面は、小学校教員免許状で小学校課程を、中学校教員免許状で中学校課程をそれぞれ指導可能としま
追加
した。
≪改正学校教育法第1条(学校の範囲≫この法律で、学校とは、幼稚園、小学校、中学校、義務教育学
校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学及び高等専門学校とする。
中1ギャップ:中学1年生でいじめや不登校が急増するという現象面のギャップという捉え方と、
中学に進学した子ども達が感じる小中学校間の学校制度や教職員の指導等のギャップという2つの
捉え方がある。