スポーツを支えるために今、薬剤師が出来ることPart2

C 9/5(土)13:50-16:50 (受付開始 13:00)
Episode3:スポーツを支えるために今、薬剤師ができること Part2/スポーツドクターがスポーツファー
マシストに期待すること-国際競技会の経験をふまえて講座情報
「Episode3:スポーツを支えるために今、薬剤師ができること Part2」
東京オリンピック・パラリンピック 2020 開催決定を機に、大きな国際競技大会が日本各地で開催されるようになってきました。
スポーツにおける適切な薬物治療は非常に重要な問題となっており、特にアンチ・ドーピングに関する問題は今やスポーツ
には必須のテーマとなっています。本講演ではドーピングの現状と防止活動についての情報提供を行い、また、競技連盟関
係者やスポーツドクターからの情報発信を基に、薬剤師がどのような知識や情報、あるいは能力が求められるのかの参考
になりましたら幸いです。
「スポーツドクターがスポーツファーマシストに期待すること—国際競技会の経験をふまえて—」
アイスホッケーなどを中心に、私はオリンピックを含めた多くの国際競技会でアンチドーピング活動に関わってきました.その
中で、選手、指導者への教育と啓発活動の必要性を痛感し、われわれスポーツドクターや日本アンチドーピング機構はいろ
いろな努力をしてきましたが、残念ながら、いわゆる“うっかりドーピング”などの陽性例は少なからず毎年報告されています.
選手達の“この薬は大丈夫なの?”という単純な疑問に対し、迅速に答えてあげられる仕組みを作る事は、“うっかりドーピン
グ”をなくす第一歩だと考えますが、なかなか簡単ではありません.このような状況において、私がスポーツファーマシストの
皆さんに期待することを、これまでの経験をふまえ、お話しします.
講演者情報
笠師 久美子/石田 浩之
北海道大学病院 薬剤部 副薬剤部長 DI・臨床業務支援室/慶應義塾大学 スポーツ医学研究センター 准教授
「Episode3:スポーツを支えるために今、薬剤師ができること Part2」
笠師 久美子
北海道大学病院 薬剤部 副薬剤部長 DI・臨床業務支援室
プロフィール
北海道大学病院薬剤部副薬剤部長、博士(歯学)、日本静脈経腸栄養学会 NST 専門療法士(薬剤師)、日本アンチ・ドー
ピング機構公認スポーツファーマシスト認定審査委員、日本体力医学会健康科学アドバイザー、日本オリンピック委員会強
化スタッフ(医・科学)、日本自転車競技連盟アンチ・ドーピング委員会委員、北海道体育協会スポーツ科学委員会委員、日
本アイススレッジホッケー協会アンチ・ドーピングスタッフ、日本薬剤師会ドーピング防止対策委員会委員他。
1989 年日本整形外科スポーツ医学会事務局勤務、1993 年から日本水泳連盟にてアンチ・ドーピング活動に介入、1994 年
-1996 年日本水泳連盟スポーツ医・科学委員会委員、1998 年冬季オリンピック長野大会 NOC アシスタント(日本選手団医務
室付通訳)、2000 年シドニーオリンピックサポートスタッフ。1993 年よりドーピング防止に関する講演ならびに講義・指導を開
始し、現在に至る。「汚れた金メダル‐中国ドーピング疑惑を追う(文藝春秋)」には広島アジア大会でのドーピング問題の一
環として活動が記載されている。著書は「みてわかる薬学 図解医薬品情報学 改訂 3 版」(南山堂)。近著には「スポーツに
おける薬物治療‐処方と服薬指導」(オーム社)。
主要著書
「スポーツにおける薬物治療‐処方と服薬指導」オーム社
参考サイト
公益財団法人 日本アンチ・ドーピング機構(JADA)
http://www.playtruejapan.org/
World Anti-Doping Agency
http://www.wada-ama.org/
「スポーツドクターがスポーツファーマシストに期待すること—国際競技会の経験をふまえて—」
石田 浩之
慶應義塾大学 スポーツ医学研究センター 准教授
プロフィール
1962 年東京生まれ. 1987 年慶應義塾大学医学部卒.博士(医学).
慶應義塾大学医学部内科、老年科を経て現職.専門はスポーツ医学(特に運動療法、アスリートのコンディショニング)、運
動生理学.兼任する大学院健康マネジメント研究科では健康科学にかかわる研究指導を担当.
長野オリンピックアイスホッケー会場ドーピングコントロールステーション責任者、バンクーバー/ソチオリンピック日本選手
団帯同ドクターなど、オリンピック競技において多くのアンチドーピング活動にかかわってきた.
社会活動;日本臨床スポーツ医学会評議員.欧州スポーツ医学会会員.米国スポーツ医学会会員.日本肥満学会会員.
日本オリンピック委員会医科学委員、日本アイスホッケー連盟医科学・安全管理委員、国際アイスホッケー連盟医事委員.
アイスホッケー日本代表(男子)チームドクター.読売巨人軍チームドクター