ボイジャー・オブ・ザ・シーズの旅(その 1)

ボイジャー・オブ・ザ・シーズの旅(その 1)
会長 池田良穂
2015 年 5 月 7 日、ロイヤル・カリビアン・インターナショナル(RCI)の 14 万総トン型
「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」の 7 日間沖縄・台湾クルーズに神戸から乗船した。こ
のクルーズは東京からも乗船でき、5 月 13 日に神戸に帰着した後、横浜まで戻る。日本の
関東と関西の 2 大都市圏で集客するという日本では珍しいクルーズであった。
同船は 1999 年にフィンランドのクバナーマーサ造船所で建造された画期的な船で、最近
大改装してリニューアルがなされている。同船には、完成直後にカリブ海で乗船し、
「フェ
リー・客船情報 2000」(船と港編集室発行)で詳しく紹介されているので、そのコンセプト
やカリブ海でのクルーズの様子についてはそちらをご参照いただきたい。
さて、7 日 14 時半、巨大な同船が神戸港に入港してきた。ポートターミナルは、乗船す
る人、同船の姿を写真に収める人々で埋め尽くされていた。
16 時過ぎからターミナルでの乗船受付が行われた。15 の窓口での対応であったが、長蛇
の列がなかなか進まない。受付担当者がコンピュータ操作に慣れていないせいのようだ。
並んでから終わるまで 40 分近くかかり、ちょっと我慢が必要だったが、なんとか受付まで
たどり着き、書類を提出して、パスポートを預け、ボーディングパスをもらい、いよいよ
乗船。
最初の夕食は、東京からの乗客が神戸観光に出かけていることからフリーシッティング
であった。学会の視察に参加いただいた山口会員と共に最初の船上でのディナーを堪能し
た。
19 時半からボートドリルがあり、21 時に神戸を出港して、船は沖縄へと針路を向けた。
船内のアーケードではパレードが行われ、船内は大いに華やいでいる。乗客のファースト・
インプレッションはなかなかのものだ。
プールサイドに上がると、船内の賑やかさとは対照的にひっそりとしていた。お気に入
りのスクーナー・バーで、視察旅行の参加者らとグラス片手に歓談し、ボイジャー・オブ・
ザ・シーズの船上の夜は更けていった。
翌朝、ウィンドジャマーレストランで大海原を眺めながらの朝食を楽しむ。このレスト
ランはバイキング式で、料理の種類も豊富で、いつでも食事ができる筆者もお気に入りだ
が、大きく改装されてとても綺麗になっていた。
この日は 1 日航海日で、まず 10 時からブリッジで Teige 船長と Muresu ホテル・マネジ
ャーにお話を伺う。船長はノルウェー出身、ホテル・マネジャーはイタリアの出身とのこ
と。いろいろと興味深い話が聴けたが、その内容については追って会誌で詳しくご紹介し
たい。
続いて、会議室を借りて、学会の視察参加者 6 名で、ボイジャー・オブ・ザ・シーズが
建造されたときに作成された DVD を鑑賞。いかなるコンセプトで、この巨大船が造られた
かを紹介した興味深いビデオだ。
このミーティングの後、参加者で昼食を共にして情報交換。午後は、それぞれに船内イ
ベントに参加したり、調査(?)をしたりして過ごした。キャビンに戻ると、船長からの夕食
のキャプテンテーブルへの招待状が届いてびっくり。名誉なことで、ちょっと緊張してし
まう。それであればタキシードを持って来るのだった!!とちょっと後悔。
この日の晩はフォーマルナイトで、キャプテン招待の歓迎レセプションがロイヤル・プ
ロムナードで開かれる。船長との写真撮影の後、ロイヤル・プロムナードの中央にかかる
橋の上から船長の歓迎の挨拶があった。
20 時からダイニングルームの中央の、大きなシャンデリアの真下の大きな丸テーブルで
の夕食が始まった。キャプテンテーブルに招待されたのは 10 名。楽しい、でもちょっと緊
張した食事であった。
食後は、プロダクションショーがあり、カジノも賑わっていた。