谷野 作太郎 - 法政大学国際日本学研究所

法政大学国際日本学研究所 文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業(平成22年~平成26年)
国際日本学の方法に基づく<日本意識>の再検討―<日本意識>の過去・現在・未来
研究アプローチ③ 「<日本意識>の現在-東アジアから」
2014年度 第10回東アジア文化研究会
最近の中国・日本関係について思う-
-日中の相互理解の観点から
谷野 作太郎
(日中友好会館顧問、元駐中国大使)
深い霧が立ち込めたような日中関係、昨年やっと両国の首脳会議が実現したものの、これで一挙に
霧が晴れ、青空になったというわけではない。両国関係は引き続きそれぞれの側において、用心深い
対応と、なかんづく、折角動き出した歯車を止めないという両国の政治のリーダーたちの強い意思と
勇気が求められる。
その日本、中国についてみると、日本については、国内外において安倍首相の「歴史認識」につい
て一抹の不安を隠さない向きが少なくなく、他方、中国については、「ハエもトラも叩く」という熾烈な闘
争の中、果たして政治のリーダーたちが、中日関係の改善に注力するゆとり、余裕があるのかという
疑問がある。更に中国については、「偉大な中華民族の夢を語れ」と言い、ナショナリズムを煽る中、
いったい、どのような中国を目指しているのかと言うことについて不透明感がつきまとう。二十世紀の
国際社会の大きな課題が、あのソ連とどう向き合うか、ということであったとすれば、二十一世紀の国
際社会の課題は、巨大になってゆく諸事異質な中国とどう向き合うかということ、そのようなことを研究
会参加の各位と一緒に考えてみたい。
2月18日(水) 18:30~20:30
日時:2015 年
場所:法政大学市ヶ谷キャンパス58年館2階国際日本学研究所セミナー室
司会:王 敏(法政大学国際日本学研究所専任所員、教授)
参加申込:以下の申込専用フォームからお申込ください
https://www.event-u.jp/fm/10484.html
法政大学国際日本学研究所
[email protected] http://hijas.hosei.ac.jp/
TEL 03-3264-9682 FAX 03-3264-9884