2.河川整備計画(変更原案) 2.1 2.2 2.3 2.4 河川整備計画の変更について 安永川河川整備計画の変更について 河川整備計画(変更原案) 変更河川整備の費用対効果 15 2.河川整備計画変更(案) 2.1 河川整備計画の変更について ◇主な変更河川とその内容 変更河川 変更内容 安永川 安永川既設トンネル部(一部開水路含む)の廃川 《矢作川中流圏域図》 ○:主な変更箇所 安永川 16 2.河川整備計画変更(案) 2.2 安永川 河川整備計画の変更について ○主な変更点:安永川既設トンネル部(一部開水路含む)の廃川 治水計画 現整備計画では、既設トンネル部(一部開水路含む)については、計画流量を見込んで いない。新設トンネル部が完成すると計画流量90㎥/sの全量を新設トンネル部のみで流 下させることができる。 現安永川の老朽化 現安永川は、昭和前半に構築されており老朽化が著しく、空洞や目地からの漏水等も ある。(平成17年調査)また、トンネルの崩落や上部の地盤が陥没するなど、土砂の吸い 出しに起因する変状が発生し、機能保持が困難な状況である。→現安永川を排水路とし て活用するには、抜本的な改修が必要である。 ひび割れ 空洞の様子 既設トンネル部の状況 17 2.河川整備計画変更(案) 2.2 安永川 河川整備計画の変更について 現安永川を廃止することに伴う流域変更 現安永川へ排水している箇所は、排水先がなくなる流域が出るため、一部流域の見直 しを行った。その結果、流域面積は9.6km2から9.8km2に微増した。ただし、流量配分の 変更は必要ない。 単位:km2 流域 現整備計画 8.92 中・上流域 下 流 域 変更整備計画 ① 0.14 ② 0.03 0.14 - ③ - 0.10 ④ - 0.11 ⑤ 0.47 ⑥ ⑦ - 合計 0.47 - 0.02 ⑧ ⑨ - - 9.57 0.03 9.76 0.2 km2の微増 18 2.河川整備計画変更(案) 2.2 安永川 河川整備計画の変更について 既設トンネル部(一部開水路含む)については、新設トンネル部築造後には廃川とする ことを、整備計画に位置付ける。 安永川既設トンネル部 (一部開水路含む)については廃川 19 2.河川整備計画変更(案) 2.2 安永川 河川整備計画の変更について ○その他の変更点:新設トンネル部の横断計画及び計画高水位の変更 低土被りで、地上部に住宅、病院等存在するため、掘削効率の高い発破掘削の 使用が困難であったこと、断面形状及び工法の見直しにより、コスト縮減が図れる ことから、トンネル断面を見直した。(一級河川安永川トンネル施工技術検討委員 会 H18.7.5設立) 掘削時の地上への影響範囲を考 変更前 変更後 慮し、トンネル頂部を50cm下げた TBM先進導坑 拡幅NATM 計画河床高を1m変更 NATM (上下半交互併進工法) 20 2.河川整備計画変更(案) 2.2 安永川 河川整備計画の変更について ○その他の変更点:開水路部の横断計画の変更 ・現整備計画の横断計画に、住民の利用状況や自然環境等へ配慮し、開水路部の横断 計画を変更する。(※「多自然川づくり基本方針(H18.10)」、 「中小河川に関する河道計画 の技術基準(H20.3)」を参照) ・利用面に配慮し、水辺に近づきやすい法面勾配とする。 ・既設護岸が活用できる箇所は、既設護岸を存置する。 ・自然環境へ配慮し、湾曲外側は淵を創出する形状とする。 変更前 変更後 既設護岸を活用するた め、基本的に存置する。 洪水時の水位 水辺に近づきやす い法面勾配とする 現況水面幅程度とする。 湾曲外側は、瀬を創出 捨石工による根固め 21 2.河川整備計画変更(案) 2.3 河川整備計画(変更原案) 《現整備計画》 《変更整備計画》 廃川処理についての 記載を追加 22 2.河川整備計画変更(案) 2.3 河川整備計画(変更原案) 《現整備計画》 《変更整備計画》 流域界の変更 23 2.河川整備計画変更(案) 2.3 河川整備計画(変更原案) 《現整備計画》 《変更整備計画》 開水路部横断形状の 変更 廃川処理の記述を追加 トンネル部横断形状の変更 24 2.河川整備計画変更(案) 2.3 河川整備計画(変更原案) 《現整備計画》 《変更整備計画》 計画高水位の変更 25 2.河川整備計画変更(案) 2.4 変更河川整備の費用対効果 (矢作川中流圏域) • • 安永川の既設トンネル部の廃川や新設トンネル断面変更を含めた圏域全体の河川整備や維持 管理に要する総費用(C)と、事業の実施によりもたらされる総便益(B)から算出される費用便益 比は4.7となる。 費用便益比が1.0以上であるため事業の妥当性があると言える。 費用便益比: 4.7 = (5.0) 総便益 B=1,837.0 億円 総費用 C=389.6 億円 (367.4 億円) >1.0・・・事業の妥当性あり 項 目 年平均被害軽減期待額 総便益 治水便益 現在価値化 小 計 総費用 建設費 現在価値化 維持費 現在価値化 残存価値 小 計 B/C 単位 億円 億円 億円 億円 億円 億円 億円 億円 億円 億円 費用と便益 131.4 8,633.5 1,837.0 1,837.0 509.1 (476.5) 337.8 (317.9) 262.3 (251.8) 66.0 (63.7) 14.3 (14.3) 389.6 (367.4) 4.72 (5.00 ) ( )は現整備計画策定時の値 安永川新設トンネル断面 変更によるコスト削減は 図られたが、既設トンネ ルの廃川費用及び河道 改修費用の増加により建 設費が増加した。 ここに、 基準年: 平成12年度 総便益(B) : 1,837.0億円(現在価値化) = 年平均被害軽減期待額(1,837.0億円) 総費用(C) : 389.6億円(現在価値化) = 事業費(337.8億円) + 維持管理費(66.0億円) - 残存価値(14.3億円) * 費用便益比が1以上の場合に事業の妥当性があるといえる。 * 費用対効果は治水経済調査マニュアル(案)(平成12年5月建設省河川局)に基づき全国統一の基準で算定される。 26
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