ネットワーク情報

ネットワーク情報
発行 自治労兵庫県本部
書記長/尾西亮太郎 編集人/宮本誠之
No.151
2015.7.3
分科会
報 告
県本部は「人権」をメインテーマに6月6日、
第18回平和・人権・環境を考える集いを開いた
(自治ひょうご6月15日号掲載)。記念講演終
了後、3つの分科会を行い、当面する運動課題
について認識と議論を深めた。ネットワーク情
報で分科会の内容を報告する。
第1分科会
第2分科会
国際結婚、ダブルの子どもたち、外国人
女性支援、フェアトレード
~市民運動から起業へ~
ワークメイトの森木和美さんを講師に「国際結
婚、ダブルの子どもたち、外国人女性支援、フェ
障害者差別解消法と人権
アトレード」について、長年の活動と課題を語っ
ていただいた。
森木さんは、ブラジル人男性との結婚からはじ
まった活動の現状を「女性たちとめぐり合い、今
もともにいるラッキーな環境」とし、外国で出産
障害労働者評議会が
した子どもが無国籍状態になったことではじめた
中心に分科会を運営し
両性平等・血統主義への法改正の取り組みを紹介
た。明石市福祉部福祉
し、今なお無国籍の子どもたちがいる現状を話し
総務課障害者施策担当
た。
課長の金政玉さんを講
フェアトレード運動では、チャリティではなく、
師に招き、手話言語・
良い商品を出す社会起業として活動している人身
コミュニケーション条
明石の報告を行う金さん
売買被害者支援組織が作成した「さをり織」製品
例の特徴や差別解消条
を紹介し、大量生産
例制定に向けた明石市における取り組みの報告を
に比べて高額でも、
受けた。来年4月に施行される「障害者差別解消
誰がつくっているか
法」の成立までの経過や、「障害に基づく差別」
ということに思いを
「合理的配慮」についての定義を具体例を交えて
寄せて欲しいと語り、
解説いただいた。
日本在住の外国人女
また、障害者差別解消支援地域協議会について、
性と子どものエンパ
適切な相談窓口を有する機関の紹介や具体的事案
ワーメントでは、
の対応例の共有など、重要な役割が期待されるが、
「寛容じゃない雰囲
設置が義務ではないため、設置を求めていく取り
気」は、海外旅行と
組みが必要だと提起した。
同様に身近な外国人
事例交流では、「段差は介助が必要だが、障害
に興味を持ち、ふれ
者手帳は持っていない。その方からスロープを付
あうことで変えられ
けるよう要求されたが、合理的配慮の対象になる
自らの経験を踏まえ
ると話した。
のか」など、5つの事例をあげて、その対応方法
話しをする森木さん
を講師と一緒に考えた。