03 AD 2009年 1 月改訂( 第10版) 2008年 3 月改訂 日本標準商品分類番号 873929 承認番号 薬価収載 販売開始 再評価結果 有機リン剤中毒解毒剤 処方せん医薬品 注) 貯法:室温保存 使用期限:外箱等に記載 21800AMX10616 2006年12月 1958年 5 月 1975年12月 プラリドキシムヨウ化物注射液 注)注意医師等の処方せんにより使用すること と。 〔類似化合物 (プラリドキシム-2-メタンスルホネート)を 家兎に大量投与した時に、胎仔へ移行することが認められて いる。 〕 6.臨床検査結果に及ぼす影響 血糖測定値に影響することがあるので注意すること。本剤の 紫外部吸収スペクトルが pH により変化すること、又は、本剤 に含まれるヨウ素イオンが測定電極に影響を及ぼすことが、 原因として報告されている。 〔「重要な基本的注意」の項参照〕 7.適用上の注意 アンプルカット時 本 剤はワ ン ポ イ ン ト カット ア ン プ ルを使 用しているので、 アンプルカット時には、首部の周りをエタノール綿等で清拭 した後、ア ン プ ル 頭 部の● マークを上にして反 対側(下の方 向)に軽く力を加えてカットすること。 ■ 組成・性状 有効成分 1アンプル(20mL)中 プラリドキシムヨウ化物 500 mg 添 加 物 1アンプル(20mL)中 性 状 無色∼微黄色澄明 pH 3.0 ∼ 5.0 浸透圧比 0.5 ∼ 0.6 生理食塩液に対する比 ■ 効能・効果 有機リン剤の中毒 ■ 薬効薬理 ■用法・用量 コリンエステラーゼ(ChE) 賦活作用 ⑴マウスにパラチオン他 7 種類の有機リン剤を投与した実験にお いて、各臓器のChE活性を回復させることが認められている。1) ⑵マウスにパラチオン他 8 種類の有機リン剤を投与した実験にお いて、LD50 値が上昇することが認められている。2) ⑶ウサギにパラチオン他 8 種類の有機リン剤を投与した実験にお いて、血液中のChE活性を回復させることが認められている。2) ⑷ヒト血液を用いた in vitro の実験において、スミチオン他9種類 の有機リン剤によって阻害されたChE活性を回復させることが 認められている。3) プ ラ リ ド キ シ ム ヨ ウ 化 物 と し て、 通 常 成 人 1 回 1 g を 静脈内に徐々に注射する。なお、年齢、症状により適宜増減 する。 ■使用上の注意 1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること) ⑴重症筋無力症〔正常人と異なる反応を示すことがあるので、 筋肉症状に十分注意すること。〕 ⑵腎機能障害のある患者 〔本剤は主として腎臓で排泄される ため、慎重に投与すること。 〕 2.重要な基本的注意 本剤を投与中の患者において、実際の血糖値よりも高値を示 すことがあるので、血糖測定用試薬及び測定器の血糖測定値 に対する影響について、事前に製造販売業者から情報を入手 すること。 〔本剤を投与中の患者で、実際の血糖値よりも高値 を示すことがあり、その偽高値に基づきインスリン等の血糖 降下剤を投与することにより、昏睡等の重篤な低血糖症状が あらわれるおそれがある。 「臨床検査結果に及ぼす影響」 の項 参照〕 3.相互作用 併用注意(併用に注意すること) 薬剤名等 臨床症状・措置方法 機 序・危 険 因 子 アトロピン 混注により薬効発現 が遅延することが あるので、 併用する 必 要 がある場 合は 混注しないこと。 ■ 有効成分に関する理化学的知見 機序は不明である。 嘔気 循環器 胸内苦悶、不整脈 軽度不快感 その他 CH3 N + CH NOH I 分子式:C7 H9 IN2 O(264.06) 性 状:黄色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、味はわず かに苦い。 水にやや溶けやすく、メ タ ノールにやや溶けにくく、エー テル又はクロロホルムにほとんど溶けない。 融 点:約 216 ℃(分解) ■ 包装 5 アンプル 4.副作用 調査症例136例中 8 例(5.9 %) に副作用が認められた。 (再評価 資料) 主な副作用は嘔気4例(2.9%)、胸内苦悶1例 (0.7%)、軽度不 快感1例(0.7 %) 等であった。 以下の副作用には頻度が算出できない副作用報告等を含む。 次のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、減量、 投与中止等の適切な処置を行うこと。 0.1∼ 5%未満 頻 度 不 明 消化器 一般名:プラリドキシムヨウ化物 (プラリドキシムヨウ化メチル) Pralidoxime Iodide 化学名:2-formyl-1-methylpyridinium iodide oxime 構造式: 口内苦味感 ■ 主要文献 1)岡崎昌一:岡山医学会雑誌, 72:1359, 1960. 71:6111, 1959. 3)奥井誠一ほか:衛生化学, 9:108, 1963. 2)植松善則:岡山医学会雑誌, ■ 文献請求先、製品に関するお問い合わせ先 大日本住友製薬株式会社 〒553-0001 大阪市福島区海老江 1-5-51 下顎疲労感、ヨード過 剰症状(鼻咽頭灼熱感、 耳下腺痛) 5.妊婦、産婦、授乳婦等への投与 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益 性が危険性を上まわると判 断される場 合にのみ投与するこ ̶ 1 ̶ 03 AD
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