chemSHERPA入門セミナーテキスト[pdf]

chemSHERPA⼊⾨セミナー
資料
[151104版]
主催
経済産業省、みずほ情報総研株式会社(事務局)
プログラム
午前の部10:00–12:30 午後の部13:30–16:00
• chemSHERPAの概要と基本的な考え⽅(55分)
• データ作成⽀援ツールの機能概要(15分)
• データ作成⽀援ツールのデモと実習(55分)
• 質疑応答(25分)
配付資料
• chemSHERPA情報伝達スキームの概要
• chemSHERPAデータ作成⽀援ツールの説明
• 成形品データ作成⽀援ツール演習
• 化学品データ作成⽀援ツール演習
chemSHERPAの最新情報
chemSHERPAのウェブサイト
https://chemsherpa.net/
chemSHERPA⼊⾨セミナー
chemSHERPA情報伝達スキーム
概要説明資料
chemSHERPA暫定事務局
(みずほ情報総研)
製品含有化学物質情報伝達スキーム chemSHERPA とは
製品含有化学物質の情報伝達共通スキーム
• 製品に含有される化学物質を適正に管理し、拡⼤する規制に継続的に対応するためには、
サプライチェーンにおける製品含有化学物質の情報伝達が重要
• chemSHERPAは、サプライチェーン全体で利⽤可能な情報伝達⼿段を提供
確実かつ効率的な製品含有化学物質の情報伝達のために
• 川上から川下まで、商社も含む事業者での利⽤を考慮したデザイン
• 情報伝達の対象とする物質・情報項⽬、国際規格を採⽤したデータフォーマット、デー
タ作成⽀援ツールなど、共通の考え⽅に基づく情報伝達の実践が可能
• 共通の物質リストに基づく成分情報、成形品については製品分野ごとの遵法判断情報も
合わせて、「責任ある情報伝達」として情報を作成・伝達
情報伝達と管理の課題への継続的な取り組み
• 製品含有化学物質管理の課題の解決への継続的な取り組み
• 物質リストの定期更新、国際標準化、
普及研修ツール・機会の提供
chemSHERPA [kémʃéərpə]:
データ作成⽀援ツールを公開、運⽤開始
• 2015年10⽉、
データ作成⽀援ツールの正規版をリリース
登⼭時の案内役や荷物運搬を担うシェルパsherpa
に、化学を意味するchem-を付けた造語。製品含
有化学物質の情報伝達を託す意味を込めて
chemSHERPAとした。
Chemical infomation SHaring and Exchange
under Reporting Partnership in supply chain
2015-11-04 chemSHERPA事務局(みずほ情報総研)
2
情報伝達スキームの標準化に関する課題認識
「化学物質規制と我が国企業のアジア展開
に関する研究会 取りまとめ(2013)」より
現状において、電気電⼦分野が関わる製品含有化学物質の情報伝達の標準スキームとして、JAMP及
び旧JGPSSIの2つが存在(他に⾃動⾞分野のIMDSも存在)。かつ、それらの「標準スキーム」によ
る情報伝達は合計4割に満たず、6割以上は各個別企業の独⾃様式。サプライチェーンの川中の事業者
は、これら多⼤な数のスキームに対応しなければならず、過⼤な負担を負っているケースもある。
【情報伝達スキームの利⽤状況】
顧客から要求される様式の割合
(中⼩企業164社、複数回答あり)
【化学物質管理対応コスト】
(万円/年)
アーティクルマネジメン
ト推進協議会
大企業
(パナソニック、リコー、
住友化学、三菱化学、村⽥
製作所、⽇⽴製作所、富⼠
通など)
グリーン調達調査共通化
協議会 (現 VT62474)
(ソニー、キヤノンなど
+欧・⽶の主な電気電⼦
メーカー)
⾃動⾞業界
(トヨタ、⽇産、ホンダ
など+欧・⽶の主な⾃動
⾞メーカー)
(出典:平成23年度経済産業省委託調査
平均値
うち分析費
川上
2,523
774
川中
2,685
1,389
川下
2,871
1,909
その他
1,635
50
大企業・計
2,579
1,177
中小企業
平均値
うち分析費
川上
300
168
川中
153
87
川下
156
54
その他
418
381
中小企業・計
223
128
製品含有化学物質の情報伝達の実態に関する調査)
3
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新情報伝達スキームに関する検討経緯
期間
検討体制
主な取り組み
2013.5 •化学物質規制と我が国企 • 国際的な化学物質規制の拡⼤に適切に対応し、サプライチェーン
業のアジア展開に関する
がグローバル化する中で、我が国企業のアジア展開に係る諸課題
2014.3 研究会(アジア研究会)
について検討
•情報共有WG
• 研究会と情報共有WGを開催。課題への対応等について議論し、
対応⽅針をまとめた「取りまとめ」を公開
2014.6 •新情報伝達スキーム検討 • 新情報伝達スキームを具体化
会
• 物質リストに関するパブコメの実施、管理対象基準の策定
2015.3 •物質・材質リスト、化学 • データフォーマット(xmlスキーマ、化学品⽤と成形品⽤)の策定
品ツール・コンバータ、 • 化学品および成形品のデータ作成⽀援ツールの試作
成形品ツール・コンバー • データ作成⽀援ツールのマニュアル等のドキュメントを作成
タ、ITシステム、ツール • データ作成⽀援ツールの検証(第1次)を実施。約130社が参加
検証の各WG
• 新情報伝達スキームの運営体制、運⽤ルール等に関する検討 など
2015.4 •ステアリング・コミッ
ティ
2016.3 •chemSHERPA暫定事務
局
•ツール技術WG、物質リ
スト技術WG、普及企画
WG
[上期]
• データ作成⽀援ツールの検証(第2次)
• データ作成⽀援ツール正規版の開発
• ドキュメント類の整備
• chemSHERPAの周知
[下期(予定を含む)]
• データ作成⽀援ツール正規版リリースし、運⽤開始
• chemSHERPAの周知普及
• 正式運営組織の選定、ツール等の引渡し
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chemSHERPA情報伝達スキームの構成要素
「化学物質規制と我が国企業のアジア展開
に関する研究会 取りまとめ(2013)」に加筆
[データ作成⽀援ツール]
A社
B社
C社
データフォーマットへの情報の書き込み・閲覧などを
⾏うためのソフトウェア。
運営組織から提供される基本ツールのほか、各ベン
ダーからの多機能ツールの提供等が期待される。
[データフォーマット]
データの作成・加⼯・提供/回答
chemSHERPA
Chemicals data
XML
情報伝達
の流れ
chemSHERPA
Article data
XML
情報伝達
の流れ
製品含有化学物質のデータを記述し、事業者間で受け
渡しするためのフォーマット。
「XMLスキーマ」によりデータ形式が定められる。
[管理対象物質]
chemSHERPA
Article data
XML
情報伝達の対象は「管理対象物質」(物質リスト)とし
て定義される。
[ITシステム](将来構想)
データをサプライチェーンの多数事業者間において効
率的に授受するための、データベース、情報交換ポー
タルなどのシステム。
情報流通・
蓄積インフラ
[利⽤ルール(仮称、近⽇中に公開)]
chemSHERPA情報伝達スキームを⽤いて、製品含有化
学物質情報を授受する際の基本となるルール。
5
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新情報伝達スキームの基本要件
「化学物質規制と我が国企業のアジア展開
に関する研究会 取りまとめ(2013)」より
1. 現在直⾯する製品含有化学物質規制への対応が可能であること。
かつ、「持続可能な開発に関する世界⾸脳会議(WSSD)」2020年⽬標の達成にも貢献
する、リスク評価・管理の基本となる化学物質情報を伝達可能なスキームとすること。
2. 業種・製品分野を限定せず、サプライチェーン全体で活⽤できること。
かつ、既にサプライチェーンを通じた含有化学物質の情報伝達の取組が進められている
分野においては、これまでと同等以上の情報伝達・管理が可能となること。
3. 単なる⽇本標準ではなく、国際標準(デジュール・スタンダード)を⽬指し得るものと
すること。
すなわち、電気電⼦分野において既に制定されている国際規格IEC62474と齟齬のない
仕組みとした上で、対象範囲を拡げる形でISO/IEC化などを⽬指し得るスキームとする
こと。
4. デジュール・スタンダードとともに、デファクト・スタンダード化の取組が重要。
そのためにも、B2Bで、アジアを中⼼に拡がる⽇本企業のサプライチェーンでも有効に
普及できる仕組みとすること。また、⽇本政府からG2Gレベルの普及を⾏うための必要
条件としても、新たなスキームを⽇本全体の業種横断的な仕組みとすること。
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(参考) 新スキームへの移⾏ステップ・スケジュールのイメージ
「化学物質規制と我が国企業のアジア展開に関する研究会 取りまとめ(2013)」より
FY2014
FY2015
FY2016
準備組織
新スキーム運営組織
▼EU REACH PAH含有規制追加
FY2017
▼EU RoHS禁⽌物質追加
▼EU RoHS(附属書Ⅲ)適⽤除外⾒直し
▼デンマーク フタレート禁⽌ ▼デンマーク フタレート禁⽌
(RoHS対象)
(RoHSⅡ対象を除く)
2018.4〜
流通データ
MSDSplus
AIS
JGPファイル
新化学品データ
新成形品データ
運営組織
新ITシステム運営組織/事業体
化学品のため 仕様検討
・開発
のフォーマッ
ト/データ作成
⽀援ツール
成形品のため
のフォーマッ
ト/データ作成
⽀援ツール
ITシステム
仕様検討
・開発
β版
正式版
試⾏ 開発
正式版
リリース
β版
試⾏
基本的考え⽅に沿ったコ
ンセプト具体化・基本要
件定義(技術検討Mtg.形式)
正式版
移管
正式版
開発
正式版ツール運⽤
コンバータ運⽤
正式版ツール運⽤
正式版
リリース・移管
コンバータ運⽤
(JGPファイル⽤は2016.3まで)
設計(データフォーマッ
ト・ツールを考慮)
構築
ツールの
新スキーム
移⾏完了
フル運⽤
(旧スキームの (ツール・
ツール廃⽌) ITシステム)
GP運⽤(試⾏・改良)
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管理対象物質(1)
 管理対象基準の選定の考え⽅
• 新情報伝達スキームでは、サプライチェーンにおける製品含有規制物質の情報伝達の確
実化・円滑化のために、サプライチェーン全体が必要とし、サプライチェーン全体で合
意できる管理対象基準を選定することを⽬指す。
 管理対象基準の選定
①
•
•
②
•
•
全般
製品の含有規制に関係のある、法規制及び/⼜は業界基準から管理対象基準を選定する。
法規等の内容(条件、表現、判断基準など)については変更せずに採⽤する。
法規制
初版では、⽇⽶欧の主要な法規制を対象とする。
アジア諸国等の規制についても、今後取り⼊れる可能性を有する。管理対象基準として
取り⼊れるべきかを⼗分に検討したうえで、必要であれば管理対象基準の変更⼿続きに
則り、追加していく。
③ 業界基準
• 初版では、電気電⼦業界および⾃動⾞業界を対象とする。
• 他業界の基準についても、今後取り⼊れる可能性を有する。管理対象基準として取り⼊
れるべきかを⼗分に検討したうえで、必要であれば管理対象基準の変更⼿続きに則り、
追加していく。
 管理対象物質リストの維持管理
• 検索⽤リストは、年2回の改訂を予定(1⽉,7⽉を想定)。次回は2016年1⽉の予定
• 管理対象基準の変更は、改訂のルールを定め、提案を受け付ける⽅針。
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管理対象物質(2)
管理対象基準
管理対象基準
ID
対象とする法規制及び業界基準(並び順は制定年順)
LR01
⽇本 化審法 第⼀種特定化学物質
LR02
⽶国 有害物質規制法(Toxic Substances Control Act:TSCA)
使⽤禁⽌または制限の対象物質(第6条)
LR03
LR04
LR05
LR06
LR07
IC01
IC02
EU ELV指令 2011/37/EU
EU RoHS指令 2011/65/EU ANNEX II
EU POPs規則 (EC) No 850/2004 ANNEX I
EU REACH規則 (EC) No 1907/2006
Candidate List of SVHC for Authorisation(認可対象候補物質)
およびANNEX XIV(認可対象物質)
EU REACH規則 (EC) No 1907/2006 ANNEX XVII(制限対象物質)
Global Automotive Declarable Substance List (GADSL)
IEC 62474 DB
substances
Declarable substance groups and declarable
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管理対象物質(3)
⽤語
製品含有化学物質
管理対象物質
定義


管理対象基準

管理対象物質集約リ
スト
(集約リスト)

管理対象物質検索⽤
リスト
(検索⽤リスト)

管理対象物質リスト

製品に含有されることが把握される化
学物質(JIS Z 7201:2012の定義)
新情報伝達スキームが法規制及び/⼜
は業界基準を選択することで、製品含
有化学物質管理の対象とする化学物質
管理対象物質を規定する元となる法規
制及び/⼜は業界基準
管理対象基準として選定された法規制
及び/⼜は業界基準において指定され
ている物質群及び物質名を集約したリ
スト
管理対象物質集約リストを、実⽤的に
利⽤される範囲で物質群名表⽰の部分
も含めて個別の物質名やCAS 番号まで
展開したリスト
管理対象物質集約リストおよび管理対
象物質検索⽤リストを合わせた総称
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・・・・・・
GADSL
IEC62474
化審法
REACH
ANNEX XVII
管理対象基準の法規制・業界基準の
対象となる化学物質の和集合によっ
て、管理対象物質が規定される。
(包含関係はイメージ)
10
化学品の伝達情報とデータフォーマット


化学品の製品含有化学物質情報は、含有される管理対象物質の成分情報とする。
データフォーマットは、IEC 62474のXMLスキーマを準⽤し、化学品から成形
品への情報転換を円滑に⾏えるようにする等、成形品の情報伝達とも整合する
仕様とする。
情報項⽬
対象
データフォーマット
成分情報
管理対象物質
IEC62474
xmlスキーマを準⽤
chemSHERPA
Chemicals data
XML
chemSHERPA
Chemicals data
XML
chemSHERPA
Article data
XML
chemSHERPA
Article data
XML
chemSHERPA
Article data
XML
chemSHERPA
Article data
XML
11
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成形品の伝達情報とデータフォーマット


成形品の製品含有化学物質情報は、含有される管理対象物質の成分情報、及び
成分情報を踏まえた遵法判断情報とする。
データフォーマットは、国際的な普及を考え、IEC 62474のXMLスキーマを
採⽤する。
情報項⽬
1
成分情報
管理対象物質
遵法判断情報
“エリア”
による指定
(階層)-部品-材質-物質の構造
2
chemSHERPA
Chemicals data
XML
対象
chemSHERPA
Chemicals data
XML
chemSHERPA
Article data
XML
chemSHERPA
Article data
XML
2015-11-04 chemSHERPA事務局(みずほ情報総研)
chemSHERPA
Article data
XML
データフォーマット
IEC62474
xmlスキーマを採⽤
chemSHERPA
Article data
XML
12
“エリア”:成形品の遵法判断情報の規定

伝達する遵法判断情報を“エリア”として設定する。
エリアの設定



エリアは、管理対象基準の中から、法規制及び/⼜は業
界基準から選択して設定する。
初期設定では、電気電⼦業界の国際標準である
IEC62474をエリアとして設定する。
今後、エリアの追加を検討する。
エリア名
対象とする法規制及び業界基準
IEC 62474 IEC 62474 DB: Declarable substance
groups and declarable substances
・・・・・・
GADSL
IEC62474
化審法
REACH
ANNEX XVII
■エリアIEC62474のデータ⼊⼒画⾯のイメージ(⼀部)
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13
(参考) IEC 62474
• 国際電気標準会議 IEC (International Electrotechnical Commission)
• 電気・電⼦技術分野の規格を国際的に統⼀することにより、グローバルな経済発
展と国際貿易の更なる促進を⽬的として活動
• IEC 62474
• [概要]2012年3⽉に発⾏した電気電⼦業界の製品に含有する化学物質や構成材
料に関するサプライチェーンにおける情報伝達の国際規格
• [⽬的]グローバル・サプライチェーンにおけるデータ交換の効率化を⽬指す。
• [内容]サプライチェーンの各社間で流通するマテリアルデクラレーションに求
められる各種の要件(基本要件とオプション) とともに、対象とする化学物質の選
定基準やデータ交換の⽅法についても規定
• [IEC62474 DB]法規制等の動向により化学物質リストは⾒直す必要があり、
データ交換の仕様(XMLスキーマ)も改善が必要となる場合があるため、これら迅速
な改訂を必要とする詳細情報は、公開のIEC62474データベースに掲載することで、
適宜改訂が可能となる⽅法を採⽤
• 物質リスト:Declarable substance groups and declarable substances
• IEC62474データベースは、⽇本を含む14ヶ国が参加する国際チーム
(VT62474)により、定期的に改訂を実施
• URL http://std.iec.ch/iec62474/iec62474.nsf/welcome?openpage
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主な情報伝達項⽬
化学品
成分情報
管理対象物質の含有有無(0/1)
物質名称
CAS番号
最⼤含有率(%)
成形品
成分情報
階層
名称
部品
員数
名称
材質
員数
⽤途
物質
分類記号
質量 物質名称 CAS番号
含有率(%)
遵法判断情報
“エリア”で規定される参照法規制・報告⽤途・
報告閾値に対する
含有率(%) (含有判定が「Y」の場合)
含有判定(Y/N)
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成分情報の伝達の閾値
法規制の濃度規定
法規制の対象
⽤途に⽤いら
れることが明
らかな場合、
及び⽤途が不
明の場合
管理対象物質の濃度
情報伝達の要否
法規制の規定する濃度以上
[必須]当該物質を含む成分
情報の伝達を必須とする。
法規制の
規定する濃度が
>0.1wt%の場合
0.1wt%以上、かつ
法規制の規定する濃度未満
[必須]当該物質を含む成分
情報の伝達を必須とする。
chemSHERPAの⾃主基準
0.1wt%未満
当該物質の情報伝達は必須で
はない。⾃主的な伝達が可能。
法規制の
規定する濃度が
≦0.1wt%の場合
法規制の規定する濃度以上
[必須]当該物質を含む成分
情報の伝達を必須とする。
法規制の規定する濃度未満
当該物質の情報伝達は必須で
はない。⾃主的な伝達が可能。
chemSHERPAの⾃主基準
0.1wt%以上
[必須]当該物質を含む成分
情報の伝達を必須とする。
chemSHERPAの⾃主基準
0.1wt%未満
当該物質の情報伝達は必須で
はない。⾃主的な伝達が可能。
法規制の対象⽤途に⽤いられない
ことが明らかな場合
• 管理対象物質は、有害性等を根拠として法規制等の対象となっている物質であることから、
原則として、企業機密(CBI)の対象にならないと考える。
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16
責任ある情報伝達

chemSHERPAのデータフォーマットを⽤いて、サプライチェーンを通じて⾏
われる情報伝達は、「責任ある情報伝達」である。
[化学品]
 化学品の成分情報の伝達における「責任ある情報伝達」として、供給者からの情報や⾃社の知⾒に
基づき、可能な限りの努⼒による情報を伝達する。化学品の成分情報を伝達する者は、「責任ある
情報伝達」に即した情報であることを承認(オーソライズ)した情報を伝達する。
[成形品]
成形品の成分情報の伝達における「責任ある情報伝達」として、供給者からの情報や⾃社の知⾒に
基づき、可能な限りの努⼒による情報を伝達する。成形品の成分情報を伝達する者は、「責任ある
情報伝達」に即した情報であることを承認(オーソライズ)した情報を伝達する。選択したエリア
において参照される法規制等の対象となる管理対象物質については、成分情報の伝達閾値以上含有
される全ての物質について、情報を伝達する。
 成形品の遵法判断情報の伝達における「責任ある情報伝達」として、成形品の供給者として、供給先
に対し、「エリア」によって規定される基準に基づいて材料宣⾔する。エリアに基づく遵法判断情報
のレベルは、エリアにおいて参照される法規制等が規定する要求レベルに応じたものとなる。

[共通]
 川上側からの伝達情報等で知り得た情報を、⾃社で情報量を削ることなく、確実に川下側に伝達す
る。
 全ての調達品の情報を、全ての供給者から⼊⼿できるとは限らないため、⾃社の有する知⾒や科学
的な知⾒などの情報を加えるなどの合理的な努⼒により作成して情報を伝達する。
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データ作成⽀援ツール(概要)

化学品ツール
業種横断的な利⽤を想定
成形品ツール
• [成形品]成分情報と各業界等が設定する範囲(エリア)の遵法
判断のための情報の2つのレベルを設定
• [成形品]エリアの設定情報の外部リスト化するなど、複数の
エリアを想定した設計

提供型と依頼回答型の両⽅を想定
• ⾃ら情報を作成して提供する提供型、依頼情報を読み込み情報
を追記して回答する依頼回答型のどちらも可能
• 1製品1ファイル(⼀品⼀葉)だけでなく、複数製品を1ファイル
(多品⼀葉)で依頼/回答することも可能

出⼒情報
化学品ツール
•成分情報
既存のスキームからの継続性に配慮
•
•
•
•
•
•
•

項⽬
成形品ツール
• 成分情報
• 遵法判断情報(エリ
アを指定した場合)
成分情報の • 物質名、含 • 部品、材質ごとの物
JAMP(AIS, MSDSplus)、JGPSSIの各データの読み込み可能
⼊⼒⽅法
有率
質名、含有率
JAMP(AIS, MSDSplus)、JGPSSIの情報項⽬を網羅
成分⼊⼒画⾯は、AIS、MSDSplusのインターフェイスを踏襲
複合化
•なし
•あり
出⼒データフォーマットは、IEC624674のxmlスキーマを採⽤
機能
[成形品]AISの複合化機能も継承
[成形品]IEC62474の物質リストに対応(エリアとしてIEC 62474を選択した場合)
[成形品]IEC62474の必須情報項⽬を網羅(承認者情報など)
⼊⼒しやすいインターフェースとデータ作成⽀援機能
• 物質や除外項⽬は⼀覧から検索して⼊⼒することが可能
• 作成済みデータの取り込み機能
• [成形品]成分情報からエリアの遵法判断情報へのデータ変換機能(変換可能な部分のみ)
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chemSHERPAへの移⾏
新情報伝達スキームへの移⾏のための準備と想定される作業
chemSHERPAへの移⾏で想定される検討・準備事項
範囲
(取り扱う製品や業態、企業規模、川上/川中/川下により異なる)
• chemSHERPA情報伝達スキームの把握
• データ作成⽀援ツールを⽤いた情報作成⽅法の把握
企業内
グループ企
業・関係企
業内
• chemSHERPAの基本的な考え⽅などの情報の共有
• 現⾏スキームで作成された情報のchemSHERPAへの変換
• 製品含有化学物質管理・情報提供に関わる業務の⾒直し
(社内規定やマニュアル、⼿順書等の改定)
• 社内ITシステム等の改修 など
B2B
(川下側)
• 製品の供給先(顧客)におけるchemSHERPAへの移⾏スケ
ジュールの確認、データ提供開始時期の調整 など
B2B
(川上側)
• サプライヤへのchemSHERPAによるデータ提供依頼、
データ授受の開始時期の調整 など
業界団体等
• 必要に応じて、個別の製品分野における製品固有の事情等
に業界として対応するためのデータ作成の指針等の検討・
作成 など
•chemSHERPA運
⽤スケジュール
•現⾏スキーム
運⽤スケジュール
19
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chemSHERPA運⽤・展開のスケジュール
FY2015
4⽉
新スキーム
組織
新スキーム
事務局
FY2016
7⽉
⽴上げ
準備
10⽉
1⽉
4⽉
発⾜, 暫定体制での活動
委員会等活動(最⼩限)
暫定
委員会活動⽀援、普及活動
事務局 (暫定事務局)
準備
移管条件
移管先決定
移管準備
検討
移管先候補との調整・移管契約書案作成
物質リスト
物質リスト新規作成
物質リスト維持改訂
物質リスト改訂
化学品および
成形品データ
作成⽀援
ツール
ツール検証(フェーズ2) 10/7正規版リリース
正規版ツール開発
ツール維持改訂
マニュアル等⽂書作成
⽂書順次公開
7⽉
(2016.4以降は想定)
10⽉
FY2017
FY2018
1⽉
正式な体制での運営
管理対象物質リスト維持改訂
化学品ツール維持改訂
(2017.3 正コンバータ運⽤停⽌予定)
成形品ツール維持改訂
(2017.3 JGP fileコンバータ運⽤停⽌予定)
(2017.9 AISコンバータ運⽤停⽌予定)
⽂書翻訳・公開
9/E 開発者向けドキュメント公開
対外情報発信、
普及活動
(国内・海外)
寄稿, 講演, webサイト等による情報提供
寄稿, 講演, webサイト等による情報提供
⼊⾨セミナー(全国で開催, 中⼩企業団体と連携)
⼊⾨セミナー(業界団体向け開催)
セミナー開催
⼊⾨セミナー(海外、タイ他)
Webコンテンツ(動画) の検討・開発
公開(2016.3予定)
Eラーニング, 中⻑期的な普及⽅針検討
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20
chemSHERPAデータ作成⽀援ツール
説明資料
chemSHERPA暫定事務局
(みずほ情報総研)
I.データ作成⽀援ツールの⽬的と位置づけ
出典:「製品含有化学物質の情報伝達スキームの在り方について」(平成26年3月、経済産業省)
2015-11-04 chemSHERPA事務局(みずほ情報総研)
22
Ⅱ.データ作成⽀援ツールの特徴
 業種横断的な利⽤を想定
 成分情報と各業界等が設定する範囲(エリア)の遵法判断のための情報の2つのレベルを設定
 複数のエリアを想定した作り、エリア情報の外部リスト化
 提供型と依頼回答型の両⽅を想定
 ⾃ら提供データを作成/依頼情報を読み込み情報を追記して回答を作成のどちらも可能
 ⼀製品⼀ファイル(⼀品⼀葉)だけでなく、複数製品を1ファイル(多品⼀葉)で依頼・回答することも可能
 IEC62474準拠
 IEC62474の物質リストに対応(エリアとしてIEC 62474を選択した場合)
 出⼒ファイルのデータ形式は、IEC62474のXMLスキーマを採⽤
 IEC62474の必須情報項⽬を網羅(承認者情報の追加など)
 既存のスキームからの継続性に配慮
 JAMP(AIS, MSDSplus)、JGPSSIの各データの読込み及びchemSHERPAフォーマットへの変換可能
 JAMP(AIS, MSDSplus)、JGPSSIの情報項⽬を網羅
 成分⼊⼒画⾯は、AIS, MSDSplusのインターフェイスを踏襲し、 AISの複合化機能も継承
 ⼊⼒しやすいインターフェースとデータ作成⽀援機能
 物質や除外項⽬は⼀覧から検索して⼊⼒することが可能
 作成済みデータの取り込み機能
 成分情報からエリアの遵法判断情報へのデータ変換機能(変換可能な部分のみ)
23
2015-11-04 chemSHERPA事務局(みずほ情報総研)
Ⅲ.2つのデータ作成⽀援ツール
川上
(原材料メーカ)
化学品
chemSHERPA
CI
川下
(最終セットメーカ)
川中
CI
サブアセンブリ
原部品
混合物
chemSHERPA
chemSHERPA
CI
chemSHERPA
AI
chemSHERPA
AI
chemSHERPA
CI
完成品
chemSHERPA
AI
AI
AI
chemSHERPA
chemSHERPA
chemSHERPA
AI
chemSHERA
AI
複合化
AI : Article Information
CI : Chemical Information
chemSHERPA化学品データ作成⽀援ツール
chemSHERPA成形品データ作成⽀援ツール
画⾯イメージ
全体的
に⻩⾊
系トーン
使⽤想定ユーザ
化学物質や混合物を提供する事業者
伝達情報(出⼒) CI : Chemical Information
・ビジネス情報
・成分情報
全体的
に⽔⾊
系トーン
成形品を提供する事業者
AI : Article Information
・ビジネス情報
・成分情報
・遵法判断情報(エリア選択時)
2015-11-04 chemSHERPA事務局(みずほ情報総研)
24
Ⅲ.成形品データ作成⽀援ツール
【⼊⼒】
(表⽰⾔語:⽇・英・中)
【出⼒】
chemSHERPA
chemSHERPA
AI
AI
(コンバート取込*1)
正規ファイル
エラーがなく、承認済みの製品含有化学物質情報
(*1:時限的機能)
外部リスト
JAMP
AIS
(ver4.x)
JGPSSI
(ver4.xx)
依頼ファイル
依頼する製品の情報と依頼者の情報
⼀時ファイル
【実⾏環境】
・OS:Microsoft Windows Vista,7,8,8.1
・画⾯解像度:XGA(1024×768)以上
・.NET Framework 4以上
・Microsoft Excel 2007以上
作成途中のファイル(サプライチェーンでの流通は不可)
chemSHERPA-AI(成分情報)
製品品番
製品名
KLM7890
タクトスイッチ
対象エリア
製品質量(g)
IEC62474
材料質量総計
(g)
分類記号(材
質)
内容
⼊⼒情報項⽬
基本情報
画⾯
発⾏者・承認者情報
会社名、住所、担当者名、担当者連絡先、
承認者名、承認⽇、作成⽇ 等
製品・部品情報
製品名、製品品番、メーカ名、質量、報告単
位、発⾏⽇ 等
依頼者情報
会社名、住所、担当者名、担当者連絡先、
依頼⽇、回答期限 等
成分情報
画⾯
階層→部品→材質→
物質の構造を持つ製品
含有化学物質情報
階層、階層員数、部品、部品員数、材質、
材質質量、物質名、材質あたり含有率、適
⽤除外コード 等
遵法判断
情報画⾯
エリアにおける遵法判断
情報
報告ID毎の含有判定(Y/N)、含有率、含
有量、⽤途コード、使⽤⽤途、使⽤部位 等
する材料総計
0.286
100
名称(材質) 質量(材質) 単位(材質)
ハウジング
1 1. ⺟材
N499
フィラー(充填
1. ⺟材
R312
銅合⾦
ターミナル
1 6. (表⾯処理系S002
メタルコンタクト
1
102 mg
材質名称
銀めっき
銅合⾦
R312
銀めっき
統合バ
ン
1.00.
公的規
質)
ISO10
77.63 mg
JISH3
0.08 mg
JISH8
ニッケルめっき
6. (表⾯処理系S012
1. ⺟材
6. (表⾯処理系S012
0.29 mg
JISH8
13.79 mg
JISH3
(Excel)
分類記号
0.21 mg
JISH8
フレーム
1 1. ⺟材
R111
⾼合⾦鋼
30 mg
JISG4
ステム
1 1. ⺟材
P529
その他の熱可塑
62 mg
ISO10
質量(g)
N499
フィラー(充填
R312
銅合⾦
S002
ニッケルめっき
S012
銀めっき
0.000 5
R111
⾼合⾦鋼
0. 03
0.10 2
0.0914 2
0.0000 8
【⼊⼒⽀援機能】
画⾯
製品質量に対
⽐(%)
0 .286
員数(部品) ⽤途(材質)
帳票*2
材質情報集計結果
【主な画⾯と⼊⼒内容】
確定⽇時
名称(階層) 員数(階層) 名称(部品)
*2:画⾯(基本/成分/
遵法判断)単位
【外部リスト】
○外部リストでマスタ化された情報の選択⼊⼒
物質/材質/適⽤除外 等
○物質検索機能
CAS番号、物質名(⽇英中)の部分⼀致
検索、該当法令での絞り込み 等
○成分情報の複合化
調達部品のAIを統合
○作成済AIの引⽤
製品への作成済みデータ引⽤/追加取込
○成分情報→遵法判断情報変換
成分情報から指定されたエリアの遵法判断
情報に変換(⼀部対象外)
25
○エリア情報
○検索⽤物質リスト
○材質リスト
○⽤途リスト
○換算係数
等を管理
25
2015-11-04 chemSHERPA事務局(みずほ情報総研)
Ⅳ.化学品データ作成⽀援ツール
【⼊⼒】
(表⽰⾔語:⽇・英・中)
【出⼒】
chemSHERPA
chemSHERPA
CI
CI
(コンバート取込*1)
正規ファイル
エラーがなく、承認済みの製品含有化学物質情報
(*1:時限的機能)
外部リスト
JAMP
MSDSplus
(ver4.x)
依頼ファイル
依頼する製品の情報と依頼者の情報
⼀時ファイル
【実⾏環境】
・OS:Microsoft Windows Vista,7,8,8.1
・画⾯解像度:XGA(1024×768)以上
・.NET Framework 4以上
・Microsoft Excel 2007以上
作成途中のファイル(サプライチェーンでの流通は不可)
chemSHERPA-CI 成分表
基本情報
統合バージョン 1.00.00
ツールバージョン chemSHERPA-C1.00.01
物質リストバージョン D8.00
整理番号 A0001234-1
初版
承認
作成⽇付
2013-09-26
承認⽇付
2015-01-01
1.製品情報
製品名
接着剤01A
製品品番
000-000-000
メーカ名
JAMP株式会社
シリーズ品名
2.発⾏者・承認者会社情報
英字
会社名
ローカル
登録機関ID
会社ID
会社ID
SupplyCompany
供給会社
DUNS
987654321
帳票
部署名
役職
CSR Div.
HanakoTANTO
100-0011
国
都道府県(ローカル)
発⾏部⾨
Staff
担当者名
郵便番号
都道府県(英字)
市町村(英字)
市町村(ローカル)
番地(英字)
番地(ローカル)
Japan/⽇本
Tokyo
東京都
Chiyodaku
千代⽥区
1-2-3 test
テスト町 1-2-3
(Excel)
電話番号
123-456-789
内線番号
メールアドレス
コメント
部署名
承認部⾨
役職
承認者名
Hanako.T [email protected]
CSR Div.
Senior Manager
Taro S HONIN
3.製品中の管理対象物質含有状況
製品中の管理対象物質情報に関する宣⾔
1.本製品は管理対象基準に掲載される管理対象物質を含有します
4.成分情報
管理対象基準
物質名
CAS 番号
トル エ ン
108-88-3
⽯英 (結 晶 )
14808-60-7
最⼤含有率
コメント
任意
LR
LR
報告
01
02
LR
LR
LR
LR
LR
IC
IC
03
04
05
06
07
01
02
1
D
0. 2%
D
15. 0%
5.管理対象基準の詳細
管理対 象基準 名
【主な画⾯と⼊⼒内容】
【⼊⼒⽀援機能】
画⾯
内容
⼊⼒情報項⽬
基本情報
画⾯
発⾏者・承認者情報
会社名、住所、担当者名、担当者連絡先、
承認者名、承認⽇、作成⽇ 等
製品・部品情報
製品名、製品品番、メーカ名、発⾏⽇ 等
依頼者情報
会社名、住所、担当者名、担当者連絡先、
依頼⽇、回答期限 等
製品含有化学物質情
報
物質名、含有率
無等
成分情報
画⾯
制定 ・改訂
LR01
⽇本 化 学物質 審査規 制法
2014-03-19
LR02
LR03
LR04
LR05
⽶国 有 害物質 規制法 (TSC A)
40 CFR 763
2011/37/EU
2011/65/EU
2012-06-20
EU ELV指 令
EU RoHS指令 Annex II
EU POPs規 則I
LR06
LR07
IC01
EU REACH規 則 Annex X VII
IC02
IEC62474
EU REACH規 則 SV HC
GA DS L
2012-06-15
EUNo 628/2015
2015 GADSL Reference List Version 1.1
○外部リストでマスタ化された情報の選択⼊⼒
物質
○物質検索機能
CAS番号、物質名(⽇英中)の部分⼀致
検索、該当法令での絞り込み 等
○作成済CIの引⽤
製品への作成済みデータ引⽤/追加取込
IEC62474 D8.00
【外部リスト】
○検索⽤物質リスト
○材質リスト
○⽤途リスト
等を管理
管理対象物質の含有有
2015-11-04 chemSHERPA事務局(みずほ情報総研)
26
Ⅴ.想定業務フローシナリオ
業務
概要
提供型
依頼回答型
提供側企業が自らデータを公開
依頼企業の依頼に対して、作成済の
データ(または新規に作成したデータ)を
送付
ホームページ
ITシステム等
AI/CI
AI/CI
AI/CI
②
(回答)
提供企業
提供企業
①データを作成し、ホームページ、ITシス
テム等に公開
②公開された場所から必要に応じてダウ
ンロード
①
(依頼)
chemSHERPA
依頼企業
手順
AI/CI
chemSHERPA
①
依頼企業
chemSHERPA
①
chemSHERPA
②
依頼企業の依頼データに、提供企業が
データを記入して送付
①メールや電話等でデータの提供を依
頼
②依頼を受けて、作成済のデータを利用、
または、データを新規に作成(データ引
用も含む)し、提供
依頼企業
②
提供企業
①条件指定(依頼者型番、エリア等)した
データを送付
② ①のデータに回答を追記(データ引用
含む)し、回答送付
シナリオ(1)
(次ページ)
シナリオ(2)
(次々ページ)
27
2015-11-04 chemSHERPA事務局(みずほ情報総研)
Ⅴ.想定業務フロー シナリオ(1)提供型
提供企業
データ作成者
承認者
[D1]発⾏者情報、
作成⽇、エリアの⼊⼒
[D2]製品情報の⼊
⼒・確定
[D7]⼀時保存データ
の読み込み
[D3]成分情報の⼊
⼒・確定
[D8]承認者情報、
承認⽇の⼊⼒
[D9]製品、成分、遵
法判断情報の確認
[D4]遵法判断情報
の⼊⼒・確定
[D10]エラーチェック
[D5]エラーチェック
[D11]承認・出⼒
[D6]⼀時保存ファイ
ル出⼒
chemSHERPA
chemSHERPA
AI/CI
(⼀時保存)
AI/CI
(正規)
e
提供
D4は成形品のみ
2015-11-04 chemSHERPA事務局(みずほ情報総研)
28
Ⅴ.想定業務フロー シナリオ(2)依頼回答型
回答企業
依頼企業
承認者
データ作成者
依頼者
[D1]発⾏者情報、
作成⽇、エリアの⼊⼒
[R1] ]依頼者情報、
依頼⽇、エリアの⼊⼒
[D7]⼀時保存データ
の読み込み
[D2]製品情報の⼊
⼒・確定
[R2]依頼製品情報の⼊
⼒
e
依頼
[D4]遵法判断情報
の⼊⼒・確定
[R3]依頼データの出⼒
[D8]承認者情報、
承認⽇の⼊⼒
[D3]成分情報の⼊
⼒・確定
[D7]作成済み
データの取り込み
[D9]製品、成分、遵
法判断情報の確認
[D10]エラーチェック
[D5]エラーチェック
chemSHERPA
[D11]承認・出⼒
AI/CI
(依頼)
[D6]⼀時保存ファイ
ル出⼒
chemSHERPA
chemSHERPA
AI/CI
(正規)
AI/CI
(⼀時保存)
e
回答
D4は成形品のみ
2015-11-04 chemSHERPA事務局(みずほ情報総研)
29
お願い
 操作マニュアル、入力マニュアル(ツールに同梱しています)をぜひご覧ください。
 操作マニュアル、入力マニュアルの英語版、中国版も随時公開します。
 データ作成支援ツールから出力したデータは、「利用ルール」にしたがって流通さ
せてください。(利用ルールは、後日chemSHERPAウェブサイトにて公開します)
 皆様から頂いた主なお問い合わせについてもウェブサイトで公開していきます。
 ツールやスキームについてご不明な点がございましたら、事務局にお問い合わせく
ださい。問い合わせアドレスはchemSHERPAウェブサイトでお知らせしています。

chemSHERPA ウェブサイト(暫定事務局:みずほ情報総研)
https://chemsherpa.net/
2015-10-20 chemSHERPA事務局(みずほ情報総研)
30
≪成形品≫データ作成⽀援ツール
演習
chemSHERPA暫定事務局
(みずほ情報総研)
演習1
データ作成
提供企業
下図のようなケーブルについて、右図の⾚線部分の
フローに従って、承認対象のAI(⼀時保存)を作
成してみましょう。
データ作成者
【ケーブル 製品名等】
項⽬
内容
製品名
ケーブルA
製品品番
CableA-1k1
質量
8.3g/m
報告単位
m
承認者
5.1発⾏者情報を⼊⼒
する
11.1承認するデータを
読み込む
5.2製品・部品情報を
⼊⼒する
5.新規に
データを
作成する
【ケーブル 図と含有物質の状況】
5.4遵法判断情報を⼊
⼒する
11.2承認者情報を⼊
⼒する
12.成分情
報の⼊⼒
5.3成分情報を⼊⼒す
る
11.3製品・部品情報
を確認する
11.4成分情報を確認
する
11.5遵法判断情報を
確認する
13.遵法判
断情報の⼊
⼒
5.5エラーチェックする
部品:ワイヤー 1.5g/m×5(本)
材質:銅
含有物質:銅(CAS:7440‐50‐8)(99%)
11.6エラーチェックする
5.6データを保存する
※()内は材料中含有率(%)
部品:被覆
0.8g/m
材質:PVC
含有物質:フタル酸エステル(DEHP) (CAS:117‐81‐7)( (15%)
※()内は材料中含有率(%)
※製品の用途に関する情報
ケーブルの納入先において、何の用途に使われるか不明
11.承認
データを
作成する
e
chemSHERPA
AI
(⼀時保存)
11.7承認してデータを
保存する
chemSHERPA
AI
(正規)
提供
☞図中番号は操作マニュアルの章番号を⽰します。
2015-11-04 chemSHERPA事務局(みずほ情報総研)
32
演習2
データの承認
提供企業
演習1で作成したケーブルのAI(⼀時保存)
を読み込み、右図の⾚線部分のフローに従って、
承認し、正規ファイルを作成してみましょう。
データ作成者
承認者
5.1発⾏者情報を⼊⼒
する
11.1承認するデータを
読み込む
5.2製品・部品情報を
⼊⼒する
5.3成分情報を⼊⼒す
る
5.新規に
データを
作成する
5.4遵法判断情報を⼊
⼒する
11.2承認者情報を⼊
⼒する
12.成分情
報の⼊⼒
11.3製品・部品情報
を確認する
11.4成分情報を確認
する
11.5遵法判断情報を
確認する
13.遵法判
断情報の⼊
⼒
5.5エラーチェックする
11.承認
データを
作成する
11.6エラーチェックする
5.6データを保存する
e
chemSHERPA
AI
(⼀時保存)
11.7承認してデータを
保存する
chemSHERPA
AI
(正規)
提供
☞図中番号は操作マニュアルの章番号を⽰します。
33
2015-11-04 chemSHERPA事務局(みずほ情報総研)
演習3
依頼データに対する回答データの作成
依頼ファイル
SHAI_Request_R11-1010.shai
を読み込みます。
2つの製品について、回答を求められています。
「依頼製品名:ケーブルXA」については、演習
2で作成したデータを「引⽤」して回答を作成し
てみましょう。
「依頼製品名:ダイオード」については、演習1
と同様の⼿順で適当な回答を作成してみましょ
う。
☞図中番号は操作マニュアルの章番号を⽰します。
2015-11-04 chemSHERPA事務局(みずほ情報総研)
34
演習4
複合化
(1)ダイオードとパネルとヒューズの3つの部品を組み⽴てて「製品C」を作成しています。それぞれの部品についてのAIは各サプライヤから
⼊⼿済みです。製品の組み⽴てに使⽤する部品の個数や量は下表に⽰す通り です。
【部品と使⽤数、部品のAIファイル名】
ダイオード
製品C
【製品C 製品名等】
パネル
項⽬
内容
製品名
製品C
製品品番
C-2p
質量
(複合化時に⾃動⼊⼒)
報告単位
個
ヒューズ
ヒューズ
ヒューズ
製品
使用量、員数
サプライヤから受け取った
AIファイル名
ダイオード
1個
SHAI_複合化パーツA.shai
パネル
2.2cm2を1個
SHAI_複合化パーツB.shai
ヒューズ
3個
SHAI_複合化パーツC.shai
サプライヤから得られた3つのAIを元に、成分情報を複合化して、製品の成分情報を作成してみましょう。
☞操作マニュアルの8章をご覧ください。
(2)複合化できるのは成分情報のみです。複合化して作成された成分情報を元に、新たに遵法判断情報を作成してみましょう。
※遵法判断時の補⾜情報
・製品を納⼊する顧客先から、「製品は、⼦供向け製品や玩具には使われない」ことを顧客先から⼊⼿している。
・当該製品は、その⽬的から⻑期間⽪膚に接触するようなことはない。
(3)製品情報、発⾏者情報等、不⾜している情報を追加してデータを完成させ、承認して正規ファイルを作成してみましょう。
35
2015-11-04 chemSHERPA事務局(みずほ情報総研)
演習4
(参考)複合化の考え⽅
複合化とは、複数の原部品のAIの成分情報を組み合わせて、
複合成形品の含有化学物質情報を記述する操作
(川中)
原部品
成形品名
階層
部品
電解コンデンサ
-(不要)
電極箔
セパレータ
成形品名
電源基板
階層
部品
電解コンデンサ
電極箔
複合化
ファイル名
Electrolytic
capacitor.xml
報告単位
個
員数
2
セパレータ
複合化
成形品名
CPU ボード
階層
部品
電源基板
/電解コンデンサ
電極箔
ファイル名
power board.xml
報告単位
個
員数
2
ファイル名
報告単位
員数
CPU board.xml
個
3
セパレータ
複合化
成形品名
CPU ユニット
階層
部品
CPU ボード
/電解コンデンサ
電極箔
セパレータ
複合化
成形品名
コントローラ
(川下)
階層
部品
CPU ユニット
/電解コンデンサ
電極箔
セパレータ
員数
ファイル名
報告単位
CPU unit.xml
個
1
Cable.xml
個
1
2015-11-04 chemSHERPA事務局(みずほ情報総研)
36
演習の回答例・補⾜
演習1
【製品・部品情報】
【成分情報】
【遵法判断情報】
「報告用途」に該当
するか不明のため
演習2
以下の状況になっていることを確認してください。
・承認後、「製品・部品情報」の「出⼒状況」が「正規データ出⼒済み」となっている。
・「SHAI_{発⾏者整理番号}_yyyymmddhhss.shai」 (デフォルトのファイル名を使⽤した場合)という名前のファイルが出⼒されている。
※yyyymmddhhssは出⼒した年⽉⽇時間秒数。
37
2015-11-04 chemSHERPA事務局(みずほ情報総研)
演習の回答例・補⾜
演習3
【製品・部品情報】
※ダイオードについての回答データは⼀例です。
演習4
【複合化画⾯】
【成分情報画⾯】
2015-11-04 chemSHERPA事務局(みずほ情報総研)
38
演習の回答例・補⾜
演習4
【遵法判断情報画⾯】
※成分→遵法判断情報変換変化直後の画⾯は下記になりますが、報告⽤途、閾値などから含有判定を精査し、上記の回答としました。
「積層プリント基板」ではないので、
含有判定=N
「報告⽤途」に該当しないため含有
判定=N
UVCBのため、SVHC対象外。よっ
て、含有判定=N
⻑時間⽪膚に接触する可能性は
極めて低いため、含有判定=N
2015-11-04 chemSHERPA事務局(みずほ情報総研)
≪化学品≫データ作成⽀援ツール
演習
chemSHERPA暫定事務局
(みずほ情報総研)
39
演習1
データ作成
提供企業
下記のような「クリームはんだ」について、右図の⾚線
部分のフローに従って、承認対象のCI(⼀時保
存)を作成してみましょう。
データ作成者
承認者
5.1発⾏者情報を⼊⼒
する
10.1承認するデータを
読み込む
5.2製品・部品情報を
⼊⼒する
【クリームはんだ 製品名等】
項⽬
内容
製品名
クリームはんだ
製品品番
H-001
5.3成分情報を⼊⼒す
る
5.新規に
データを
作成する
【クリームはんだ H-001の成分表】
物質名
CAS番号
すず
7440-31-5
59
鉛
7439-92-1
34
銀
7440-22-4
0.4
銅
7440-50-8
0.18
ロジン
8050-09-7
5.2
10.2承認者情報を⼊
⼒する
11.成分情
報の⼊⼒
10.3製品・部品情報
を確認する
10.4成分情報を確認
する
5.4エラーチェックする
最⼤含有率
(%)
10.承認
データを
作成する
5.5データを保存する
10.5エラーチェックする
e
10.6承認してデータを
保存する
chemSHERPA
CI
(⼀時保存)
※上記のうち、すずはchemSHERPA管理対象物質
ではないため、報告しないこととします。
chemSHERPA
CI
(正規)
提供
☞図中番号は操作マニュアルの章番号を⽰します。
41
2015-11-04 chemSHERPA事務局(みずほ情報総研)
演習2
データの承認
提供企業
演習1で作成したはんだのCI(⼀時保存)を
読み込み、右図の⾚線部分のフローに従って、
承認し、正規ファイルを作成してみましょう。
データ作成者
承認者
5.1発⾏者情報を⼊⼒
する
10.1承認するデータを
読み込む
5.2製品・部品情報を
⼊⼒する
5.3成分情報を⼊⼒す
る
5.新規に
データを
作成する
10.2承認者情報を⼊
⼒する
11.成分情
報の⼊⼒
10.3製品・部品情報
を確認する
10.4成分情報を確認
する
5.4エラーチェックする
10.承認
データを
作成する
5.5データを保存する
10.5エラーチェックする
e
chemSHERPA
CI
(⼀時保存)
10.6承認してデータを
保存する
chemSHERPA
CI
(正規)
提供
☞図中番号は操作マニュアルの章番号を⽰します。
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演習3
依頼データに対する回答データの作成
依頼ファイル
SHCI_Request_Y1024A3.shci
を読み込みます。
2つの製品について、回答を求められています。
「依頼製品名:半⽥ペースト」については、演
習2で作成したデータを「引⽤」して回答を作
成してみましょう。
「依頼製品名:⽔性接着剤」については、演
習1と同様の⼿順で適当な回答を作成してみ
ましょう。
☞図中番号は操作マニュアルの章番号を⽰します。
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演習の回答例・補⾜
演習1
【製品・部品情報】
【成分情報画⾯】
演習2
以下の状況になっていることを確認してください。
・承認後、「製品・部品情報」の「出⼒状況」が「正規データ出⼒済み」となっている。
・「SHCI_{発⾏者整理番号}_yyyymmddhhss.shai」 (デフォルトのファイル名を使⽤した場合)という名前のファイルが出⼒されている。
※yyyymmddhhssは出⼒した年⽉⽇時間秒数。
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演習の回答例・補⾜
演習3
【製品・部品情報】
※この例では、接着剤にchemSHERPA管理対象物質は含まれていないものとしてデータを作成しています。
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参考情報
新情報伝達スキームchemSHERPAに関する情報公開



経済産業省化学物質管理政策 ウェブサイト
http://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/index.html
chemSHERPA ウェブサイト(暫定事務局:みずほ情報総研)
https://chemsherpa.net/
みずほ情報総研 ウェブサイト(セミナー受付、上記サイトからもリンク)
http://www.mizuho-ir.co.jp/index.html
http://www.mizuho-ir.co.jp/seminar/info/2015/sherpa.html/
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