コチラ

2015 年 7 月 21 日最終更新
研究会感想記
【概要】
日時: 2015年7月11日(土)13:30~17:30
名称: WIPSS司法から福祉へつなぐダイヴァージョン研究会(第10回)
場所: 早稲田大学早稲田キャンパス9号館5階第1会議室
報告内容・報告者:
(1)明石 葉子氏(みなと法律事務所弁護士)
「兵庫県における『入口』支援システムづくりの経緯」
(2)片岡 昌樹氏(あうる法律事務所弁護士)
益子 千枝氏(WIPSS招聘研究員、兵庫県地域生活定着支援センター相談員、精神
保健福祉士・福祉心理士)
「兵庫県における『入口』支援の実際~実例紹介から」
(3)総合質疑応答
1.
法学部3年
兵庫県では弁護士と地域生活定着支援センターが連携して入口支援を行っており、また、
行政との協力も上手くいっているとのことであった。入口支援で行政の役割が積極的に出
て来たのは僕の中では初めてであり、兵庫県の特徴であるように思えた。一方、話の中か
ら、地方検察庁や保護観察所、社会福祉士会とは未だそこまで緊密な関係を築けていない
ことが読み取れた。前回の横浜弁護士会と社会福祉士会の協力の話や、東京地検、仙台地
検の社会福祉士の採用などと随分異なっており、入口支援は本当に様々なモデルがあるの
だと感じた。
後半の発表では一つの事例を支援の最初から最後(継続中)まで説明して頂けたので実際
の運用が理解できた。片岡先生のように保佐人になって判決を得た後も支援に携わるのは
自分のなかでは初耳だったが、この様に弁護士が支援を継続しなければならない事態にな
ることは、未だこのモデルが不完全であることを意味しているように思う。出口支援でも
そうであったが、どこまで支援を続けるのか、という課題は入口支援にも当てはまるのだ
と感じた。
講演者ではなかったが、今後の地域生活定着支援センターについて、おそらく入口支援
を続けることは難しいだろう、という話があった。本来の業務である出口支援に重点を置
くという厚労省の意向は適切であると思うが、それを受けて自分達は矯正保護展でどのよ
うな発表にすべきかよく考える必要があると感じた。
以上
1/1