会員各位 北海道・東北保存科学研究会第 31 回例会のご案内 異常気象

会員各位 北海道・東北保存科学研究会第 31 回例会のご案内 異常気象に伴う天候不順や自然災害が相次いで発生しておりますが、皆様、いかがお過ごしでし
ょうか。 さて、今期例会は青森県での開催となりますが、諸般の事情でご案内が遅くなりましたことをお
詫び申し上げます。 今回の例会は、下記より行いたいと存じますので、諸事ご繁忙の時期とは存じますが、こぞって
ご参加のほどよろしくお願いいたします。 記 1 会場 弘前大学人文学部北日本考古学研究センター (青森県弘前市文京町1) 2 期日 平成 27 年 10 月 31 日(土)・11 月 1 日(日) 3 テーマ 『縄文時代の漆器研究の最前線 − X 線 CT を使った解析技術と編組製品研究の紹介・実習−』 (内容詳細は別紙のとおり) ※なお、籃胎漆器等の素材等について、佐々木由香さん(パレオ・ラボ)をお招きしてお話を伺
う予定です。 4 宿泊・情報交換会 未定 例会会場周辺を予定。12,000 円程度を予定。
(参加予定者には後日、ご連絡いたします。) 5 申込方法 別添用紙によりお申し込みください。 (10 月 15 日締め切り) 2015.9.16
片岡太郎(研究会総務担当)
白鳥文雄(青森県世話人) 第 31 回 例 会 I n 弘 前 日 程 ( 予 定 )
1: 例 会 期 日
平成 27 年 10 月 31 日(土)・11 月 1 日(日)
2: 会 場
弘前大学 人文学部 北日本考古学研究センター
(青森県弘前市文京町1)
3: 日 程 ( 予 定 )
【10 月 31 日(土)】
13:00~13:30 受付
13:30~13:35 事務連絡
13:35~13:45 開会挨拶(松田隆嗣代表)
13:45~14:15 X 線 CT を使った漆器の新しい解析方法について(事例紹介・説明)
片岡 太郎(弘前大学人文学部北日本考古学研究センター)
14:15~15:45 X 線 CT を使った漆器の構造解析実習(1)
片岡 太郎(弘前大学人文学部北日本考古学研究センター)
参加者一同
15:45~16:00 休憩 15 分
16:00~17:00 X 線 CT を使った漆器の構造解析実習(2)
片岡 太郎(弘前大学人文学部北日本考古学研究センター)
参加者一同 ※ 飛び入りで喋りたい人歓迎
17:00~17:30 宿泊先へ移動(自家用車・分乗)
17:30~18:30 入浴など、自由時間
18:30~20:30 情報交換会・総会
【11 月 1 日(日)】
9:00 ロビー集合、弘前大学へ移動
9:30~10:00 編組製品の技法の名称定義について
佐々木由香(株式会社パレオ・ラボ)
10:00~11:30 編組圧痕のレプリカ、編組実習
佐々木由香(株式会社パレオ・ラボ)
補佐:片岡太郎
(途中適宜休憩を入れます)
11:30~12:00 見学
弘前大学人文学部北日本考古学研究センター展示室
成田彦栄氏コレクション見学
北海道・東北保存科学研究会 第 31 回例会 参加申込用紙 ・氏名 ・性別 ・所属 ・連絡先(電話、メール) ・参加予定 丸印を記入のこと 1日目:例 会(出席・欠席) 情報交換会(出席・欠席) 宿 泊(希望する・希望しない)(非喫煙者・喫煙者) 2日目:例 会(出席・欠席) 見 学 会(出席・欠席) ・会場までの移動方法(自家用車、JR、バス等) ・その他希望事項など 【申し込方法】 電話またはメールにてお申込み下さい。 申込先:白鳥文雄 Email:[email protected] Tel:090-8781-3673(携帯) 内容等の問い合わせ:片岡太郎 弘前大学人文学部北日本考古学研究センター Email:[email protected] Tel:090 9422 3794(携帯)、0172 39 3263(片岡研究室直通) 【申込み期限】 10 月 15 日(木) 北海道東北保存科学研究会 第 31 回例会(青森県弘前市 弘前大学)
縄文時代の漆器研究の最前線
− X 線 CT を使った解析技術と編組製品研究の紹介・実習−
北海道東北保存科学研究会第 31 回例会のテーマといたしまして、標記のとおり『縄文時代の漆器
研究の最前線 − X 線 CT を使った解析技術と編組製品研究の紹介・実習−』を企画しております。
近年、各機関に導入が進んでいる X 線 CT を使った解析技術が漆櫛や編組製品のへの適用が盛ん
であり、この解析技術の技術革新が、これらの製作技法研究を一変しようとしております。
皆様御存知のように、北海道・東北地方、新潟において、縄文時代の低湿地遺跡の発掘調査を行
うと、条件が良ければ、必ずといっていいほど、漆櫛、籃胎漆器(カゴを編んだ上で漆+αによっ
て目止めした容器)、赤漆塗土器等の、いわゆる「漆器」が発見されます。これらは、亀ヶ岡文化
期の本地方に特色ある資料群です。
これらの漆器資料に対して、発見時のファーストエイド、保存処理方法の選定、報告書を取りま
とめる際の編組製品の記述方法、実測図の書き方、博物館展示の解説方法(復元品の製作等)につ
いて、皆様、お困りではありませんか?
そこで、本例会では、
「X 線 CT による漆器の解析技術」と「編組製品の技法の名称定義と実習」
について共通する理解を深めるため、各専門家による解説と実習形式による例会を企画しました。
(他、発掘現場の漆器の取扱方等は夜の情報交換会にて)
「X 線 CT による漆器の解析技術」では、縄文時代の漆櫛や籃胎漆器の最新の構造解析方法を解
説し、櫛歯の製作や束ね方、編組方法を説明するとともに、実際の資料を使って解析方法と真実性
について実習を通して、参加者一同で議論します(解析資料を募集します!後述)。
「編組製品の編組技法の名称定義と実習」では、編組製品・素材研究の最前線で活躍している佐々
木由香氏(パレオ・ラボ株式会社)をお招きして、編組技法の名称定義を整理したうえで、土器底
部等に遺る編組圧痕をレプリカ法によって作成するとともに、博物館展示資料として復元するため
の編組を行う実習を行います。
本会を機として、上記疑問を含めて、日頃の疑問を解消しましょう。
皆様、関係者をお誘い合わせのうえ、奮ってご参加いただきますようお願い申し上げます。
片岡太郎
解析資料・CT データの募集 解析資料の募集 X 線 CT を使って、お手持ちの漆器資料等を分析してみませんか?
たった 1cm3 の破片からでも、考古資料として有用な情報が得られます!
資料を 10 月 15 日(木)までに送って頂ければ、構造解析実習にて解説します。
お申込みは、[email protected] まで。
申込先着順で 3 資料までとします。
※申込みがない場合、弘前大学が所有する資料により解説・実習します。
※本センターが所有する X 線 CT 装置(Bruker Skyscan1174)の性能は、50kV、800μA です。
※幅 3cm 高さ 10cm までの資料に限ります。
※塗膜構造(重ね塗り構造)まではわかりません。
※ベンガラが使用されている資料に限ります(水銀朱が塗られた資料は撮影できません)
※資料は丁重に扱いますが、万が一の場合も考えて、壊れても良い資料として下さい。
※撮影データの帰属は、申込者にあるものとし、例会終了後、すみやかに削除します。
CT データの募集 お手持ちの縄文時代の漆器等を撮影した CT データを解析してみませんか?
10 月 15 日(木)までに、[email protected] まで連絡頂き、その後相談のうえ、
構造解析実習にて解説します。申込先着順で 3 点のデータまでとします。
※申込みがない場合、弘前大学が所有するデータにより解説・実習します。
※対応可能データ形式は、8bit または 16bit の BMP、tiff、raw です。可能ならば tiff が望ましい。
※Bruker Skyscan、Xylon、コムスキャンテクノの CT データ(raw)ならば解析可能です。
※撮影データの帰属は、申込者にあるものとし、例会終了後、すみやかに削除します。