こちら - 日立地区産業支援センター

第3回
創業セミナー&個別相談会
街なかで創業しよう!
繁盛店へのスタートアップセミナー
今日、お話する内容
■
■
日本政策金融公庫 国民生活事業
北関東信越創業支援センター
■
所長 筒井 康隆(中小企業診断士) ■
平成27年7月25日
1
資料「2014年度新規開業実態調査」から
日本公庫の概要
新規開業実態調査から
創業準備のポイント
創業支援のための取組
日本政策金融公庫の概要
全額政府出資の政策金融機関です。
平成20年9月30日以前
国民生活金融公庫
農林漁業金融公庫
現
在(平成20年10月1日から)
株式会社日本政策金融公庫
国
民
生
活
事
業
農
中
林
小
水
企
産
業
事
事
業
業
中小企業金融公庫
基本理念
「政策金融の的確な実施」
「ガバナンスの重視」
国民生活金融公庫が担っていた業務は、日本政策金融公庫の国民生活事業が引き継いでいます。
2
新規開業実態調査から
3
開業時の属性とキャリア
開業の担い手は30・40代。多くはビジネス経験をもって創業している。
創業平均年齢
42.1(30歳代38.6% 40歳代30.5%)
平均従業者数
4.0人
創業直前の職業
勤務キャリア
4
会社や団体の常勤役員
正社員(管理職)
正社員(管理職以外)
非正社員
その他
勤務経験あり
斯業経験あり
販売経験あり
管理職経験あり
経営経験あり
資料「2014年度新規開業実態調査」から
10.2%
44.9%
29.2%
9.2%
6.4%
99.6%(平均年数 19.5年)
85.0%(平均年数 13.9年)
65.6%(平均年数 13.6年)
63.8%(平均年数 10.1年)
13.2%(平均年数
9.9年)
企業の属性
過半数が地域に密着して事業を展開し、何かしら新規性を打ち出している。
サービス
22.2
医療・福祉
14.9
21.9
飲食・宿泊
小売
13.2
5.5
卸
建設
6.4
2014年度開業業種
同業他社と比べた際の
事業内容の新しい点
52.9
商圏範囲
36.6
40
30
20
10
0
20.3
18.3
11.6 12.7
4.6
0.6
近隣 市内 県内 近県 国内 海外
5
24.8
17.7
資料「2014年度新規開業実態調査」から
おおいにある
多少ある
あまりない
ない
開業後の状況 予想月商達成率
予想月商達成率が「125%以上」「100~125%未満」の割合は、それぞれ
24.6%から27.1%、23.1%から26.2%と増加しており、予想を
上回る月商をあげている企業は増加している。
50%未満
50~75%
2012
10.4
18.5
2013
10.3
21
2014
9.1
0%
6
19
20%
75~100%
20.4
20.2
18.6
40%
資料「2014年度新規開業実態調査」から
100~125%
125%以上
24.9
25.7
23.8
24.6
26.2
60%
27.1
80%
100%
開業後の状況 現在の採算状況
採算状況が「黒字基調」である割合は64.9%で大きな変化はみられない。
黒字基調
7
赤字基調
2012
64.4
35.6
2013
65.6
34.4
2014
64.9
35.1
資料「2014年度新規開業実態調査」から
開業後の状況 開業前後に苦労したこと
開業時に苦労したことは、「資金繰り、資金調達」(47.7%)、「顧客・販路の開拓」
(45.6%)、「財務・税務・法務に関する知識の不足」(33.8%)の割合が高かった)。
現在苦労していることでは「顧客・販路の開拓」が44.2%と最も多かったが、「資金繰り、
資金調達」も39.7%と、引き続き大きな課題となっている。また、開業時と比べると「従
業員の確保」といった人的資源に関することで苦労しているという回答が増加している。
開業時に苦労したこと
現在苦労していること
60
50
40
47.7
39.7
45.6 44.2
33.8
30
25.3
20
28.1
20.3
10
0
8
資金繰り、資金調達
顧客・販路の開拓
資料「2014年度新規開業実態調査」から
法律等への知識不足
従業員の確保
創業後5年を経過した時点での存続・廃業状況
廃業
15%
存続
廃業
不明
資料:当公庫「新規開業パネル調査」
9
不明
2%
存続
83%
実は・・・
飲食店や小売業は
廃業率が高めです!
創業準備のポイント
10
開業計画書は必要か?
事業計画書作成
事業計画書未作成
25.4%
74.6%
事業計画書の内容
事業目的やコンセプト 71.8%
商品・サービスの内容や特徴 53.6%
ターゲットとする顧客の特徴 43.6%
必要な運転資金の額 44.5%
起業後の収支予測 50.9%
未作成の理由
①事業規模が小さい
②自己資金だけで開業した
事業計画を作成して良かったこと
事業の内容や特徴を整理できた 41.7%
自社の強み・弱みを整理できた 25.0%
欠けていた視点にきづいた 18.5%
金融機関からの資金調達 13.0%
11
2014年「起業と起業意識に関する調査」から
約75%が
開業計画書未作成
……
まとめると・・・
事業計画に関しては、作成する事で好業績に
つながりやすい。
↑
事業計画の熟度が高まり開業後のリスクが低下する。
↑
事業計画を作成することで、事業内容をあらかじめ整理し、修正できる。
(参考)
・開業費用に関しては、その多寡は事業が軌道に乗ったかどうかとは有意な関
係はないが、売上げ状況に対しては有る程度の関係がみられる。
・開業費用の調達額に対する満足度が高いほど明らかに業績は良い。
12
2014年「起業と起業意識に関する調査」から
まずは自己分析から
SWOT分析
御社の経営状況を、強み【S】弱み【W】機会【O】脅威【T】に分けて整
理し、“見える化”します!
S
trength
製品開発力が優れている
優れた営業マンが多い
生産設備に強みがある etc
強みを生かす!!
O
pportunity
地域の景気が上向いている
地域の人口が増加している
新規参入者が少ない etc
機会を捉える!!
13
W
eakness
経理面の人材が不足している
外注先の技術力に不安がある
借入金が多い
etc
弱みを克服!!
T
現状の整理に!!
課題解決の糸口に!!
hreat
同業者間の競争が激化している
取引先の売上が減少している
仕入価格が上昇している etc
脅威を回避!!
戦略策定の第一歩に!!
①まずは自己分析から
設問
A氏は、かつらの販売店を始める予定です。
A氏の勤務時代の人脈から、海外企業への製造委託などにより生産コストを大
幅に抑えた低価格の商品を提供することが可能です。
この市場は拡大しているものの、大手のシェアが高く、低価格というだけでは
信用力の低い小さな企業が入り込む余地が少ないように思われます。
A氏は、勤務時代から、ユーザーの声に注目していました。その中には既存商
品への不満をはじめ、様々な情報が含まれていました。例えば、ユーザーの不満
の1つに、「購入したかつらのメンテナンス費用など、使い続けるうえで必要に
なる料金が明示されていない」などの声があり、ユーザーから求められれば営業
上マイナスになる恐れのある情報でも積極的に開示しようと考えています。
加えて、ユーザーからの相談にきめ細かく対応したり、ユーザー同士が意見交
換できるコーナーをホームページに設けようと計画しています。これらは他社に
は見られないサービスです。
14
まずは自己分析から
ユーザーの不満に耳を傾け、信用を
勝ち取ったケース
プラス面
強
内部
み
環境
Ⓢ
機
外部 会
環境 Ⓞ
低価格
きめ細かいサービス
成長市場である
既存商品・サービ
スへの不満
マイナス面
弱
み
Ⓦ
脅
威
Ⓣ
信用力が低い
大手の寡占傾向
①信用力向上のため、自社にマイナスになる恐れがある情報も求められれば開示
②ユーザーからの相談にきめ細かく対応
③ユーザー同士の意見交換のできるサイトの開設
15
安くて信頼できると評判になり早めに事業が軌道に乗った。
理念はやはり重要
漠然とした思い







経験・スキル
知識
人脈
センス
計数観念
債務観念
自己資金
経営理念
ビジネスプラン
実証資料
収支計画
などなど
16
会社
概要
■事業内容 職業紹介、ホームページ制作等
■創業年月 2013年
■従業者数 3人
事業概要
職業紹介については、社長自らが求職者と面接し、これも社長
の営業経験から培われた人脈やネットワークを活かして、マッ
チング率の高い職業紹介を行っている。
加えて、地元商店街向けのホームページ作成や保守、各種イベ
ントの企画等も手掛けている。
これらを収益源に地元商店街で、平成25年から無料の学童保
育サービスも提供している。
経営理念
「Smile Make Smile」
自分の笑顔が周りの人を笑顔にし、その笑顔が、そのまた周り
の人を笑顔にする。そんな笑顔のあふれる社会をつくりたい。
そのために、この事業を通じて、子どもたちの生きる力を育み、
教育格差による貧困の連鎖の解消を目指す。
17
日本公庫
ソーシャルビジネス事例集から要約・抜粋
準備度合を棚卸してみましょう
▼創業では、準備度合と事業化の見通しがポイント!
経営理念
外
部
環
境
ヒト
モノ
(サービス)
カネ
✔勤務経験
✔家族の協力
✔資格
✔従業員の確保
✔商品・サービスの特長
✔機械・什器・備品
✔ターゲットとする顧客のニーズとのマッチ
✔仕入先・販売先の確保
✔資金計画 ✔現在の資産負債状況
✔創業に向けての自己資金の蓄積状況
実現可能性(事業化の見通し)
18
質問です。何の商品の金額でしょうか。
販売場所
問
題
100円ショップ
100円
しまむら
200円
専門店(高級綿使用)
800円
イギリス高級ブランド店
19
金額
3,000円
くつした
事業化の見通しを検討しましょう
(
経
C
O
M
P
A
N
Y
)
営
資
源
競合
自
(competitor)
社
経営者の資源
・人材
商品・設備
情報
ノウハウ
資金
どのように販売するのか?
マーケティング( 4P戦略 )
20
Product
Price
Place
商品
価格
立地・流通
[ 何を ]
[ いくらで ]
Promotion
販売促進
広告宣伝
[ どこで ] [ どのように ]
顧客・市場
(customer)
3C分析
・顧客ニーズ、ターゲットと
マッチしているか?
・競合他社との差別化は?
(参考)こんな視点も大切です
「弱者の戦略」
「小さく生んで大きく育てる」
21
(参考)収益計画は利益配分も意識して
飲食店の事例
原材料費、人件費、家賃のどのコストを重視して特徴を出すか。そして、
他のコストをどう抑えるかがポイント。
創業時の売上や利益予測は過大になりがちです。
⇒客観的な収支予測を行い、業態に応じた固定費を
22
積みあげて検討することも大切です。
まとめ
▼創業準備のチェックポイント!
創業動機やビジネスモデルは明確ですか?
社会的ニーズや環境にあった事業領域が選択されていますか?
競合に対する新規性や、差別化ポイントが説明できますか?
周囲の協力(家族の理解、人材・人脈の確保)は得ていますか?
見込顧客の確保は確実ですか?
資金の準備(調達)はできていますか?
必要最小限の固定費や、設備投資でのスタートを検討しましたか?
ご自身のコアな能力が活かされていますか?
皆様だけの「成功のカギ」を見つけ出して下さい!
23
創業支援のための取組
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創業支援体制①
(相談の体制)
 全国152支店に「創業サポートデスク」を設置し、創業に関するご相談をお
受けしています。最寄りの支店へお気軽にご相談ください。
お問合せ先
電話番号
営業時間
日立支店
0294―24―2451
水戸支店
029―221―7137
平日9:00
~
17:00
土浦支店
029―822―4141
 土曜・日曜のご相談(予約制)
お問合わせ先
東京ビジネスサポートプラザ
電話番号
受付時間
03―3342―3831
平日9:00~19:00
 最寄りの支店が分からない場合等は、
お問合せ先
電話番号
行こうよ !
事業資金相談専用ダイヤル
25
受付時間
公庫
0120-154-505
平日9:00~19:00
創業支援体制②
(経営情報の提供)
ホームページで創業に役立つ情報を提供しています。
創業計画のブラッシュアップや創業後の経営問題の解決にお役立てください。
創業の手引・事例集
セミナー情報
経営Q&A
「創業の手引」や先輩経
営者の事例を紹介する
「創業事例集」を作成し
ています。
全国で開催しているセ
ミナー情報を一覧でご
紹介しています。
経営に関するさまざま
な質問に専門家の方々
がお答えしています。
ホームページ
26
http://www.jfc.go.jp/
創業支援体制③
(メールマガジンの発行)
創業をお考えの方や創業後間もない方に、経営に役立つ情報を毎月お届けして
います!
起業家応援マガジンのコンテンツ
【連載】経営ノウハウ情報
創業期に役立つ経営情報を
連載でお届け。
登録方法
先人に学ぶ起業家レポート
先輩経営者の「成功のポイン
ト」をご紹介
登録無料
セミナー情報
全国で開催されている
セミナー情報をご案内
ご登録は日本公庫ホームページから!
「起業家応援マガ
ジン」をクリック
27
創業支援の体制④
財務診断サービス
公庫お取引先の小企業約6万社の財務データと、自社
の経営状態を比較!
700を超える幅広い業種に対応!
SWOT分析サービス
 自社の経営状況を、強み【S】弱み【W】機会【O】
脅威【T】に分けて 整理し、“見える化”します!
お取引後のフォローアップも実施しています。
ホームページ http://www.jfc.go.jp/
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創業者向けの主な融資制度

新規開業資金

女性、若者/シニア起業家資金

再チャレンジ支援融資(再挑戦支援資金)

新事業活動促進資金

食品貸付

生活衛生貸付(一般貸付、振興事業貸付および生活衛生新企業育成資金に限ります。)

普通貸付
(食品貸付または生活衛生貸付(一般貸付)の対象となる方が必要とする運転資金に限ります。)

企業活力強化資金

IT資金

海外展開・事業再編資金

地域活性化・雇用促進資金

事業承継・集約・活性化支援資金

ソーシャルビジネス支援資金

環境・エネルギー対策資金

社会環境対応施設整備資金

企業再建資金(第二会社方式再建関連に限ります。)
29
30
◎ご利用の手続き
○融資制度、お申込手続き等のお問い合わせはお電話で承ります。
創業ホットライン(事業資金相談専用ダイヤル0120- 154-505 (行こうよ!公庫) の自動応答で「0」を選択し
てください)にお気軽にお電話ください。
○公庫ホームページ (http://www.jfc.go.jp/)でもご利用の手続きを案内しています(借入申込書等の ダウンロードも可能
です)。
○支店窓口でご相談される場合は、創業計画書をお持ちいただければ、より具体 的なご相談に対応できます。
○お申込みにあたっては借入申込書や次の書類をご提出していただきます。
・創業計画書 ・見積書(設備資金をお申込の場合)
・履歴事項全部証明書または登記簿謄本(法人の場合)
・担保をご希望の場合は、不動産の登記簿謄本または登記事項証明書
・都道府県知事の推薦書(生活衛生融資の場合)
お
申
込
ご
相
談
適宜の期間
31
ご
面
談
1週間~10日程度
結
果
連
絡
1週間~10日程度
ご
融
資
1週間~10日程度
〇日数は目安で
す。お客様との
相談状況などに
より前後いたし
ます。
〇また、審査の
結果、ご要望に
添えない場合も
ございます。
ご清聴ありがとうございました
みなさまの今後のご活躍をお祈りしております。
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