平成26年度第2回北海道立帯広美術館協議会会議録 1 日 時 平成27年3月25日(水) 2 会 場 道立帯広美術館講堂 3 出席委員 14時00分から16時00分まで 岡庭義行(会長)、後藤秀彦(副会長)、菅原裕一、辻 敦郎、大河原茂美、河合文宏、 横尾俊輔、池添久美子(公募) (8名) 4 事 務 局 (※ 欠席4名 、井口五子、田中千鶴子、鈴木順三郎、辻佳子) 館長 石堂普之、副館長 森 有司 総務課主査 益城 悟 学芸課長 五十嵐 聡美、学芸員 藤原 乃里子、学芸員 野田 佳奈子 5 傍 聴 者 6 議 なし(報道関係2名(北海道通信社帯広支社)) 事 (1) 平成26年度事業の実施状況について (2) 平成27年度事業の運営計画について (3) 道立美術館評価システムについて (4) その他(協議・意見交換) 7 会議記録 (1) 開会挨拶(石堂館長) (2) 議事(議長:岡庭会長) 議 長:はじめに、本日の協議会の会議記録については、北海道教育委員会が定める「附属機関等の 設置及び運営に関する基準」に基づき公表することとし、公開・非公開の決定は会議に諮り行 うものとしている。公開の可否について協議する。 全委員:異議なし。 議 長:公開することで決定する。なお方法は帯広美術館のホームページで掲載する。 議 長:それでは議題に入る。最初に事務局から、今年度事業の実施状況について説明する。 事務局説明:(資料に基づき説明) <平成26年度帯広美術館の特色ある事業取組について> ①地域支援団体と連携した展覧会の実施(大正ロマン昭和モダン展) ②展覧会協賛の実施状況 議 長:引き続き、平成26年度事業実施状況、平成27年度事業運営計画、平成28年度展覧会事業(特 別展)方針について、事務局から説明する。 事務局説明:(プロジェクターを使用して映像により事業概要等紹介。) <平成26年度事業実施状況> ①展覧会事業実施状況 ②展覧会別観覧状況 ③教育普及事業実施状況 <平成27年度事業運営計画> ①展覧会事業実施計画 ②教育普及事業実施計画 <平成28年度展覧会事業(特別展)方針> 平成28年度の特別展開催の方針・方向性について説明する。 ・方針1~国内外の優れた美術作品を幅広く紹介する(実行委員会特別展) ・方針2~道立帯広美術館の特色を生かした企画(道東の美術、プリントアート、西洋の美術) ・方針3~道立帯広美術館の収蔵作品を計画的に展示する(道単所蔵品展) -1 - 議 長:それではこれまでの説明の内容について質疑を受ける。 (特になし) 議 長:この後、一括して質疑等を受けるので、引き続き事務局から説明願う。 事務局:道教委では、平成26年度中、道立美術館運営方法等検討会議を設置し美術館評価システム についての検討を重ねてきており、現在、最終調整中である。今後、各館では統一した様式をベ ースに、かつ、各館毎の細部調整を加えて実施する。平成27年度は試行期間として自己評価を 行い、その結果及び課題を検証し、平成28年度に本格実施と考えている。本格実施では、自己 評価内容を本協議会に報告し意見等をいただきたいと考えているところ。以下、現段階の構想に ついて説明する。 <道立美術館評価システムに係る概要説明> ①評価の目的 ンケート ②基本的運営と評価項目 ③全体イメージ ④評価シート・チェックシート・ア ⑤その他(進め方等) 議 長:それでは、ここまでの説明に対し、委員の皆様の意見等を伺う。 委 員:美術館評価の実施は平成20年の博物館法改正に基づくものか。また、評価を実施すること により予算や人事に反映されるものなのか。 事務局:導入の背景として平成20年の博物館法改正による努力義務の規定に基づくものである。 また、最終的には予算等への反映に結びつけたいという意図を持っている。そのためにも前段と して、美術館の活動をしっかりと分析し、きちんとした「評価」を行う必要があると考える。 委 員:評価項目(評価指標)のそれぞれの項目について全て評価を行うものか。 事務局:全ての項目について行う予定である。大変な作業となるが、1年間の試行期間を設けたのは、 その期間の中で実施上の課題を見定めて行くという意図である。やってみなければ分からない部 分もあるが、今、我々が日々取り組んでいる事業や活動について、その成果をしっかりと踏まえ、 かつ、外部に対して説明責任がある。そのための一つの手法と考え、前向きに取り組んで行きた いたいと考えている。 委 員:アンケートの中で「どちらでもない」という選択肢は必要か。 事務局:記入いただく来館者の負担等を考慮して中間的な選択肢を設けるもの。また、今お示しの資 料は確定版ではなく詳細については今後検討して行くものである。 委 員:自己評価結果の内容は外部に出すものか。例えば他館から、当該館の自己評価に対する忌憚 のない自由な意見は出しづらくなることも考えられるがいかがか。 事務局:「評価」はお互いに批判しあうものではなく、課題を認識し、よりよい方向性に向かうため のものとして、前向きな姿勢による取組と捉えている。 委 員:「評価」をするということは、自らを縛ることで逆効果となる懸念も考えられる。 事務局:あくまでも、課題を認識して美術館活動の活性化を図るという前向きな考えで取り組んで参 りたい。 委 員:「評価」の必要性については認識しているが、実際、業務負担が増えることが想定される。 まずは取り組みを始めることが大事で、平成27年度の試行の過程の中で、実施上の課題等を見 定めて行くという姿勢で臨めばいいと思う。 (休憩) (再開) 議 長:説明のあった26実施状況や27計画も含め、包括的に意見等を伺う。 委 員:来年度の展覧会の内容について集客力という面でどう考えるか。苦しい展開になるのではな いかと考えられるが。 -2 - 事務局:夏に開催する「勅使河原蒼風の眼と美の潮流」展は、芸術性としては質の高い展覧会と考え る。また秋に開催の「猫まみれ展」については、一般の方にも親しみが持たれる展覧会になると 思う。昨年、一昨年の実行委員会形式の展覧会のような大ヒットは難しいと思うが、魅力を伝え、 アピールをして参りたい。 委 員:猫は最近ブームになっているので、一般向けとして期待できる。 委 員:出張アート教室は評判のいい事業と聞いている。今年度の応募状況はいかがか。また、出張 アート教室のように、他の事業でもどんどん学校へ出向いて美術館活動を PR していくことは出 来ないのか。 事務局:一昨年度は5校応募があり今年度は2校の応募があった。出張アート教室は作品保全という 観点で予算の制約がどうしても出てくる。事業によっては物理的な問題も生じ、簡単に拡充する ことはできないが、当館としては、様々な形で工夫を凝らしながら学校教育との連携を深めて行 きたいと考えている。 委 員:施設維持に係る予算獲得は厳しいと思うが、例えば、美術館の利用促進や施設の充実に使え るような、予算のメニューはないのか。 事務局:道の直轄施設である美術館において、個々の美術館が独自にメニューを示しアピールして予 算を獲得をするという制度については把握していない。しかしながら、国等のあらゆるの助成制 度を有効に活用しながら、積極的な特別財源の獲得を行うように財政サイドからは常に言われて いる。 委 員:例えば、「ふるさと十勝の高齢者を元気にするために美術館事業を拡充します。施設を使い 易くします」といった、福祉の観点からの予算獲得のための手法も有効ではないかということ。 委 員:女性活躍推進という視点からのアプローチも考えられる。 事務局:ご意見を踏まえ、本庁と連携しながら予算獲得のためのあらゆる可能性について継続して 検討して参りたい。 委 員:展覧会を盛況なものとし来館者増を図るためには、特に新聞社との実行委員会において、新 聞社のもつ広報力や地域への波及力というスキルを十二分に活用した広報展開が大切だと思う。 また、今年度の出張アート教室の事業をたまたま学校で拝見したが、学校の職員との話の中で、 「事業実施に係る周知が十分されていない」、「そういう事業が行われていることを知らない人 が多い」という声が聞かれた。先程、今年の応募は2校との説明があったが、知らない学校も多 いのではないか。市町村教育委員会や学校への周知方法に課題があると考える。 事務局:事業募集は、本庁~教育局~市町村教委という流れで通知文書が送られる。学校現場に送ら れる文書が多量であることを念頭に置いて、美術館においても通常の文書通知と平行して、例え ば、わかりやすくインパクトのあるチラシを美術館が作成し学校へ直接送付するなど、周知を広 げる工夫について検討する。さらに、市町村教育委員会の理解と協力も不可欠であるため、教育 委員会への一層の働きかけについて取り組んで行きたいと考えている。 議 長:その他、意見等ないか。なければ、事務局の方から何かあるか。 事務局説明:(委員への連絡事項) <平成27年度委員改選に係るスケジュール等の説明> 議 長:ほかに何かあるか。 全委員:(なし) (議事終了) -3 -
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